JP2005197069A - 燃料電池用セパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 リブ下を通り抜けるガス量を抑制でき電池の効率(燃費)を向上させることができる燃料電池用セパレータの提供。
【解決手段】(1)蛇行流路を形成するリブ17と流路内の複数の凸部19とを有する燃料電池用セパレータであって、リブ17が、凸部19よりも幅と高さの何れか少なくとも一つにおいて、拡大された拡大リブとされている燃料電池用セパレータ10。
(2) リブ17の断面形状がリブ伸長方向に一定である。
(3) リブ17の断面形状がリブ伸長方向に変化しており、リブ根本部がリブ先端部より断面形状が大である。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池用セパレータに関する。
従来、固体高分子電解質型燃料電池では、特開平11−185778号公報に開示されているように、または、図14〜図17に示すように、電解質膜1、触媒層2、3から構成されるMEAを拡散層4、5を介してセパレータ10sで挟み、単位セル(単セル)が構成される。セパレータ10sは、リブ17で蛇行形状が形成された蛇行流路18と、蛇行流路18内に形成された多数の凸部19および凸部19間に形成された格子状の流路20を有する。リブ17の幅、高さは各凸部19の幅、高さに、それぞれ等しい。
図13、図17に示すように、入口部13より供給されたガスは大きな蛇行流路18を出口部14へと流れる。なお、図13において、11は燃料ガス導入穴、12は酸化ガス排出穴、13は酸化ガス導入穴、14は酸化ガス排出穴、15、16は冷却水流路穴である。拡散層4、5は、ガス流路20から触媒層2、3へのガスの流通、拡散をよくするために用いられるものであるため、大きな蛇行流路18のUターン部の上流部、下流部を隔てているリブ17で押されている拡散層部分でも、ガスは通り抜けることができ、リブ17を通って、Uターン部の上流部からUターン部の下流部に横切って流れるガス流れが存在する。
特開平11−185778号公報
しかし、従来燃料電池においては、発電に必要なガス量に対して十分に余裕のあるガス量を供給すると動力損失が多くなって効率(燃費)が低下し、効率(燃費)をよくするためにガス量を少なくすると、リブ下を通り抜けるガスにより必要なガス量が電池面内全面に行き渡らなくなり、電圧低下を起こしやすくなるという課題がある。
本発明の目的は、リブ下を通り抜けるガス量を抑制でき電池の効率(燃費)を向上させることができる燃料電池用セパレータを提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 蛇行流路を形成するリブと流路内の複数の凸部とを有する燃料電池用セパレータであって、前記リブが、前記凸部よりも幅と高さの何れか少なくとも一つにおいて、拡大された拡大リブとされている燃料電池用セパレータ。
(2) 前記リブの幅が前記凸部の幅より大であり、前記リブの高さが前記凸部の高さと等しい(1)記載の燃料電池用セパレータ。
(3) 前記リブの高さが前記凸部の高さより高く、前記リブの幅が前記凸部の幅と等しい(1)記載の燃料電池用セパレータ。
(4) 前記リブの幅が前記凸部の幅より大であり、前記リブの高さが前記凸部の高さより高い(1)記載の燃料電池用セパレータ。
(5) 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に一定である(1)記載の燃料電池用セパレータ。
(6) 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に変化しており、リブ根本部がリブ先端部より断面形状が大である(1)記載の燃料電池用セパレータ。
(7) 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に徐々に変化する(6)記載の燃料電池用セパレータ。
(8) 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に段階状に変化する(6)記載の燃料電池用セパレータ。
上記(1)の燃料電池用セパレータによれば、リブを拡大リブとしたので、リブ下を通り抜けるガス量を抑制でき、電池の効率(燃費)を向上させることができる。
上記(2)の燃料電池用セパレータによれば、リブ幅を拡幅したので、リブ下を通り抜けるガス量を抑制でき電池の効率(燃費)を向上させることができる。
上記(3)の燃料電池用セパレータによれば、リブ高さを凸部高さとり大としたので、リブ下を通り抜けるガス量を抑制でき電池の効率(燃費)を向上させることができる。
上記(4)の燃料電池用セパレータによれば、リブ幅を拡幅するとともにリブ高さを大としたので、リブ下を通り抜けるガス量を抑制でき電池の効率(燃費)を向上させることができる。
上記(5)の燃料電池用セパレータによれば、リブの断面形状をリブ伸長方向に一定としたので、リブの形成が容易である。
上記(6)の燃料電池用セパレータによれば、リブの断面形状をリブ伸長方向に変化させ、リブ根本部をリブ先端部より断面形状を大としたので、リブ下を通り抜けるガス量が多いリブ根本部で、リブ下を通り抜けるガス量を抑制して、リブ先端部近傍の発電領域を大きくでき、電池の効率(燃費)を向上させることができる。
上記(7)、(8)の燃料電池用セパレータによれば、リブ断面積の変化は、徐変でも段階状でもよく、設計の自由度が大きい。
以下に、本発明の燃料電池の制御方法を図1−図13を参照して説明する。
図1−図7は本発明の実施例1の燃料電池用セパレータを示し、図8は本発明の実施例2の燃料電池用セパレータを示し、図9は本発明の実施例3の燃料電池用セパレータを示し、図10は本発明の実施例4の燃料電池用セパレータを示し、図11は本発明の実施例5の燃料電池用セパレータを示し、図12は本発明の実施例6の燃料電池用セパレータを示し、図13は本発明の実施例7の燃料電池用セパレータを示す。
本発明の全実施例に共通する、または類似する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明の全実施例に共通する、または類似する部分の構成と作用、効果を図1−図7を参照して説明する。
本発明で対象となる燃料電池は、たとえば固体高分子電解質型燃料電池である。該燃料電池は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられてもよい。
固体高分子電解質型燃料電池は、図2に示すように、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータ10とを有する単位燃料電池(「単電池」、「単セル」ともいう)を積層したものからなる。積層方向は任意である。膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜(「電解質」ともいう)1とこの電解質膜1の一面に配置された触媒層2からなる電極(アノード)および電解質膜1の他面に配置された触媒層3からなる電極(カソード)とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ10との間には、アノード側、カソード側にそれぞれ拡散層4、5が設けられる。セパレータ10には、アノードに燃料ガス(水素)を供給するための流路20(燃料ガス流路20f)が形成され、カソードに酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流路20(酸化ガス流路20a)が形成されている。また、セパレータ10にはガス流路背面に冷媒(通常、冷却水)を流すための流路20(冷却水流路20w)も形成されている。膜−電極アッセンブリとセパレータ10を重ねてセルを構成し、少なくとも1つのセルからモジュールを構成し、モジュールを積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル、インシュレータ、エンドプレートを配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート)、ボルト・ナットにて固定して、スタックを構成する。
各セルの、アノード側では、水素を水素イオン(プロトン)と電子にする電離反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、またはセル積層方向一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通して他端のセルのカソードにくる)から水を生成するつぎの反応が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
セパレータ10は、カーボンセパレータ、またはメタルセパレータ、または樹脂フレームと組み合わされたメタルセパレータ、または導電性樹脂セパレータからなる。
セパレータ10は、その縁部近傍に、燃料ガス導入穴11、燃料ガス排出穴12、酸化ガス導入穴13、酸化ガス排出穴14、冷却水流路穴15、16を有する。セパレータ10の流路20(燃料ガス流路20f、酸化ガス流路20a、冷却水流路20w)は、セパレータ10の縁部近傍で囲まれた部分に形成される。
燃料ガスは、燃料ガス導入穴11から燃料ガス流路20fに入り燃料ガス流路20fから燃料ガス排出穴12に排出される。
酸化ガスは、酸化ガス導入穴13から酸化ガス流路20aに入り酸化ガス流路20aから酸化ガス排出穴14に排出される。
冷却水は、冷却水流路穴15、16から冷却水流路20wに入り冷却水流路20wから冷却水流路穴16、15に排出される。
セパレータ10には、蛇行流路18を形成するリブ17と、流路18内に形成された複数の凸部19とを有している。複数の凸部19間はガス流路20(燃料ガス流路20fまたは酸化ガス流路20a)となっている。
蛇行流路18はリブ17の先端まわりでUターンし、リブ17は蛇行流路18のUターン部の上流側の直線状流路と下流側の直線状流路との間に位置して流路を全体として大きく蛇行させる。セルを積層した燃料電池スタックにおいて、リブ17の頂面は、ガス拡散層4、5に接触してガス拡散層4、5を押圧し、リブ17で押された拡散層部分を横切って蛇行流路18のUターン部の上流側直線状流路から下流側直線状流路へと流れるガス量を抑制している。リブ17下の拡散層を流れるガス流を抑制する必要がある理由は、もしもリブ17下の拡散層を横切ってガスが自由に流れると、ガスがセル面内に均一に流れなくなり、セル面全域で効果的に発電しにくくなり、燃料電池全体としての発電効率が低下するからである。
複数の凸部19は凸部19間にガス流路20(燃料ガス流路20f、酸化ガス流路20a)を形成している。凸部19が格子状に設けられている場合は、蛇行流路18内のガス流路20は格子状流路となる。凸部19の頂面は、ガス拡散層4、5に接触し、かつ押圧し、ガス拡散層4、5との導電性を確保している。
凸部19はセル面内形状が、図示例では、ほぼ正方形である。しかし、凸部19は、矩形状のみに限られず、円形状や楕円形状等であってもよい。
従来の燃料電池セパレータでは、リブは蛇行流路内の凸部と、幅が同一であり、高さも同一とされていたが、本発明では、リブ17は、蛇行流路内の凸部19に比べて、幅と高さの何れか少なくとも一つにおいて、拡大された拡大リブとなっている。
拡大リブの形態は、
(イ)リブ17の幅が凸部19の幅より大であり、リブ17の高さが凸部19の高さと等しい、
(ロ)リブ17の高さが凸部19の高さより高く、リブ17の幅が凸部19の幅と等しい、
(ハ)リブ17の幅が凸部19の幅より大であり、リブ17の高さが凸部19の高さより高い、
の何れかである。
リブ17の幅を凸部19の幅より大とする場合は、リブ17の幅が凸部19の幅の1.2倍以上、あるいは1.5倍以上、あるいは2倍以上、あるいは3倍以上、あるいは4倍以上である。凸部19と凸部19の間のガス流路20の幅が凸部19の幅と等しく、リブ17の幅が凸部19の幅3倍の場合は、リブ17の幅は、凸部19の幅と凹部の流路20の幅と凸部19の幅の和に等しい。
リブ17の高さを凸部19の高さより大とする場合は、リブ17の高さが凸部19の高さの1.05倍以上、あるいは1.1倍以上、あるいは1.2倍以上、あるいは1.3倍以上、あるいは1.5倍以上である。
リブ17の幅を凸部19の幅より大とするともに、リブ17の高さを凸部19の高さより大としてもよい。
リブ17は、リブ伸長方向に一定の断面形状(リブ伸長方向に直交する断面の形状)を有していてもよいし、あるいはリブ伸長方向に断面形状が変化していてもよい。
リブ断面形状がリブ伸長方向に変化する場合は、リブ伸長方向に根本部の方が先端部よりも断面が大とされている。その理由は、リブ伸長方向根本部でのガスの横切り量が、リブ伸長方向先端部でのガスの横切り量より多いため、リブ拡散層でのガスの横切りによる発電効率低下への影響が大きいためである。
リブ断面形状がリブ伸長方向に変化する場合は、徐々に変化してもよいし、段階状に変化してもよい。
つぎに、本発明の全実施例に共通する上記構造による作用、効果を説明する。
本発明の燃料電池用セパレータ10によれば、リブ17を拡大リブとしたので、リブ17でつぶされる拡散層の幅が広くなるか、あるいは、拡散層のつぶれ量が多くなる。その結果、リブ下(リブ17で押された拡散層部分)を通り抜けるガス流れq(図6)の量を、従来のガス下流れqs(図17)の量に比べて抑制でき、電池の効率(燃費)を向上させることができる。リブ17が複数本(図6はリブ7が2本の場合を示す)あっても、同じことが言える。
リブ下拡散層を横切るガス流は層流であるため、リブ幅が広くなるとそれにほぼ反比例してリブ下拡散層を横切るガス流量が低下する。
同様に、リブ高さが高くなってリブ17による拡散層の押しつぶし量が多くなるとそれにほぼ反比例してリブ下拡散層を横切るガス流量が低下する。
また、リブ幅が広くなり、リブ高さが高くなると、それにほぼ反比例してリブ下拡散層を横切るガス流量が低下する。
リブ下拡散層を通り抜けるガスにより発電効率が低下するため、従来は理論上必要なガス量より過剰のガスをセルに供給していた。しかし、本発明では、リブ下拡散層を通り抜けるガス量の低下により、従来に比べて、過剰ガス量を減らすことができ、それだけ、ガス供給駆動動力を低減することができる。
図7は、セル電圧を得るに必要なガス量(ガス過剰率)が従来(B)に比べて本発明(A)の方が低減していることを確認した試験データを示している。図7は酸化ガスの場合を示しているが、燃料ガスの場合も同じことが言える。
リブ17の断面形状をリブ伸長方向に一定とした場合は、リブ17が、圧縮型や、プレス型によって形成される場合、リブ断面形状をリブ伸長方向に変える場合に比べて、リブ17の形成が容易である。
リブ17は、その断面形状をリブ伸長方向に変えてもよい。リブ17が、射出成形で形成される場合は、リブ断面形状をリブ伸長方向に容易に変えることができる。
リブ断面形状をリブ伸長方向に変える場合は、リブ根本部をリブ先端部より断面形状を大としたので、リブ17の先端の拡大度合いが小さく(それでも、凸部19に比べて、幅、高さの何れか少なくとも一方が拡大されている)、その分、リブ17の先端近傍における、リブ拡大による流路20の減少が少なくなり(リブ17の拡大によってガスが流れなくなる部分の面積が少なくなり)、発電面積が、拡大リブの幅が一定の場合に比べて大きくなる。したがって、発電効率が高い。
また、リブ伸長方向におけるリブ断面積の変化は、徐変でも段階状でもよいため、セパレータ10およびその製造型の設計の自由度(選択の自由度)が大きくなる。
つぎに、本発明の各実施例に特有な構成、作用・効果を説明する。
〔実施例1〕
本発明の実施例1では、図1〜図6に示すように、リブ17の幅が凸部19の幅に比べて3倍に拡大されている。リブ17の幅はリブ伸長方向に一定である。リブ17の高さは凸部19の高さと等しい。リブ17の高さもリブ伸長方向に一定である。
蛇行流路18は、Uターン部を2つ有し、S字状に蛇行している。
図示例は酸化ガス流路の場合を示すが、燃料ガスの場合もこれに準じる。
本発明の実施例1の作用・効果については、リブ下拡散層を通り抜けるガス量qが従来のガス量qsの約1/3となり、発電効率を改善することができる。
〔実施例2〕
本発明の実施例2では、図8に示すように、リブ17の幅はリブ伸長方向に徐々に変化しており、リブ17の幅が凸部19の幅に比べて、リブ伸長方向根本部で約3倍に拡大されており、リブ伸長方向先端部では凸部19の幅とほぼ等しい。リブ17の高さは凸部19の高さと等しい。リブ17の高さはリブ伸長方向に一定である。
蛇行流路18は、Uターン部を2つ有し、S字状に蛇行している。
図示例は酸化ガス流路の場合を示すが、燃料ガスの場合もこれに準じる。
本発明の実施例2の作用・効果については、リブ下拡散層を通り抜けるガス量qが従来のガス量qsの2/3となり、発電効率を改善することができる。リブ伸長方向先端部でのリブ幅拡大が実施例1に比べて小さいため、リブ伸長方向先端部近傍で発電面積が実施例1より大きい。
〔実施例3〕
本発明の実施例3では、図9に示すように、リブ17の幅はリブ伸長方向に段階状に変化しており、リブ17の幅が凸部19の幅に比べて、リブ伸長方向根本部で約3倍に拡大されており、リブ伸長方向先端部では凸部19の幅とほぼ等しい。リブ17の高さは凸部19の高さと等しい。リブ17の高さはリブ伸長方向に一定である。
蛇行流路18は、Uターン部を2つ有し、S字状に蛇行している。
図示例は酸化ガス流路の場合を示すが、燃料ガスの場合もこれに準じる。
本発明の実施例3の作用・効果については、リブ下拡散層を通り抜けるガス量qが従来のガス量qsの2/3となり、発電効率を改善することができる。リブ伸長方向先端部でのリブ幅拡大が実施例1に比べて小さいため、リブ伸長方向先端部近傍で発電面積が実施例1より大きい。
〔実施例4〕
本発明の実施例4では、図10に示すように、リブ17の高さが凸部19の高さに比べて約1.3倍に拡大されている。リブ17の高さはリブ伸長方向に一定である。リブ17の幅は凸部19の幅と等しい。リブ17の幅もリブ伸長方向に一定である。
蛇行流路18は、Uターン部を2つ有し、S字状に蛇行している。
図示例は酸化ガス流路の場合を示すが、燃料ガスの場合もこれに準じる。
本発明の実施例4の作用・効果については、リブ下拡散層を通り抜けるガス量qが従来のガス量qsより少なくなり、発電効率を改善することができる。
〔実施例5〕
本発明の実施例5では、図11に示すように、リブ17の高さはリブ伸長方向に段階状に変化しており、リブ17の高さが、リブ伸長方向根本部で凸部19の高さの約1.3倍に拡大されており、リブ伸長方向先端部では凸部19の高さとほぼ等しい。リブ17の幅は凸部19の幅と等しい。リブ17の幅もリブ伸長方向に一定である。
蛇行流路18は、Uターン部を2つ有し、S字状に蛇行している。
図示例は酸化ガス流路の場合を示すが、燃料ガスの場合もこれに準じる。
本発明の実施例5の作用・効果については、リブ下拡散層を通り抜けるガス量qが従来のガス量qsより少なくなり、発電効率を改善することができる。
〔実施例6〕
本発明の実施例6では、図12に示すように、リブ17の高さはリブ伸長方向に徐々に変化しており、リブ17の高さが、リブ伸長方向根本部で凸部19の高さの約1.3倍に拡大されており、リブ伸長方向先端部では凸部19の高さとほぼ等しい。リブ17の幅は凸部19の幅と等しい。リブ17の幅もリブ伸長方向に一定である。
蛇行流路18は、Uターン部を2つ有し、S字状に蛇行している。
図示例は酸化ガス流路の場合を示すが、燃料ガスの場合もこれに準じる。
本発明の実施例6の作用・効果については、リブ下拡散層を通り抜けるガス量qが従来のガス量qsより少なくなり、発電効率を改善することができる。
〔実施例7〕
本発明の実施例7では、図13に示すように、リブ17の幅が凸部19の幅に比べて3倍に拡大されており、リブ17の高さが凸部19の高さに比べて約1.3倍に拡大されている。リブ17の幅、高さはリブ伸長方向に一定である。
蛇行流路18は、Uターン部を2つ有し、S字状に蛇行している。
図示例は酸化ガス流路の場合を示すが、燃料ガスの場合もこれに準じる。
本発明の実施例7の作用・効果については、リブ下拡散層を通り抜けるガス量qが従来のガス量qsの1/3以下となり、発電効率を改善することができる。
本発明の実施例1の燃料電池用セパレータの正面図である。 本発明の実施例1〜7の燃料電池の単セルの断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 本発明におけるリブ下のガス流れを示すリブ近傍の概略断面図である。 本発明の実施例1〜7の燃料電池のセパレータ全面でのガス流れ概略図である。 本発明の効果確認試験の結果を示す、セル電圧/酸化ガス過剰率のグラフである。 本発明の実施例2の燃料電池用セパレータの正面図である。 本発明の実施例3の燃料電池用セパレータの正面図である。 本発明の実施例4の燃料電池用セパレータの一部の断面図である。 本発明の実施例5の燃料電池用セパレータの一部の断面図である。 本発明の実施例6の燃料電池用セパレータの一部の断面図である。 本発明の実施例7の燃料電池用セパレータの一部の断面図である。 従来の燃料電池用セパレータの正面図である。 図14のセパレータの一部の断面図である。 従来燃料電池におけるリブ下のガス流れを示すリブ近傍の概略断面図である。 従来の燃料電池のセパレータ全面でのガス流れ概略図である。
符号の説明
1 電解質膜
2 (アノード側)触媒層
3 (カソード側)触媒層
4 拡散層
5 拡散層
10 セパレータ
11 燃料ガス導入穴
12 燃料ガス排出穴
13 酸化ガス導入穴
14 酸化ガス排出穴
15、16 冷却水流路穴
17 リブ(流路形成リブ)
18 蛇行流路
19 凸部(正方形凸部)
20 流路
20f 燃料ガス流路
20a 酸化ガス流路
20w 冷却水流路

Claims (8)

  1. 蛇行流路を形成するリブと流路内の複数の凸部とを有する燃料電池用セパレータであって、前記リブが、前記凸部よりも幅と高さの何れか少なくとも一つにおいて、拡大された拡大リブとされている燃料電池用セパレータ。
  2. 前記リブの幅が前記凸部の幅より大であり、前記リブの高さが前記凸部の高さと等しい請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  3. 前記リブの高さが前記凸部の高さより高く、前記リブの幅が前記凸部の幅と等しい請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  4. 前記リブの幅が前記凸部の幅より大であり、前記リブの高さが前記凸部の高さより高い請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  5. 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に一定である請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  6. 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に変化しており、リブ根本部がリブ先端部より断面形状が大である請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  7. 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に徐々に変化する請求項6記載の燃料電池用セパレータ。
  8. 前記リブの断面形状がリブ伸長方向に段階状に変化する請求項6記載の燃料電池用セパレータ。
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