JP2005197035A - コネクタ - Google Patents

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英樹 松永
Kenji Okamura
憲知 岡村
Hiroshi Nakano
寛 中野
Eiji Kojima
映二 児嶋
Masaaki Tabata
正明 田端
Tetsuya Aihara
哲哉 相原
Hiroyoshi Maeso
宏芳 前岨
Toshifumi Ichio
敏文 一尾
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Abstract


【課題】 小型化に好適なコネクタを提供する。
【解決手段】 合成樹脂製の雌ハウジング20には、雌端子金具21を収容可能なキャビティ22が設けられるとともに、キャビティ22内には雌端子金具21に対して係止することでその抜け止めが可能なランス24が設けられている。ランス24は、弾性変形時には、雌ハウジング20の上面20aや下面20bから外方へ突出可能とされる。雌ハウジング20には、相手の雄コネクタMを嵌合状態に保持するためのロックアーム40が装着されている。ロックアーム40は、金属片からなり、雌ハウジング20の圧入溝30に対して圧入可能な圧入部42を有している。ロックアーム40は、ランス24Oと対向して配されるとともに、弾性変形時にはランス24Oの撓み空間33O内に退避可能となっている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ロックアームを備えたコネクタに関する。
従来、相手コネクタを嵌合状態に保持するためのロックアームを備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、ハウジングの上面前端部から片持ち状のロックアームが突設され、このロックアームがハウジングに対して嵌合される相手コネクタの被ロック部に係止することで、相手コネクタを嵌合状態に保持できるようになっている。
特開平7−282884号公報
ところが、上記したコネクタでは、合成樹脂製のハウジングにロックアームを一体成形するようにしているため、ハウジングからのロックアームの立ち上がり部分が高くなり勝ちであり、コネクタが高さ方向に大型化するという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化に好適なコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、合成樹脂製のハウジングには、相手コネクタを嵌合状態に保持するためのロックアームが備えられているものにおいて、前記ロックアームは、金属片からなるとともに前記ハウジングに対して圧入保持されるようになっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジングには、端子金具を収容可能なキャビティが設けられるとともに、キャビティ内には、前記端子金具に対して係止することでその抜け止めが可能なランスが設けられ、且つランスは、弾性変形時には前記ハウジングの外面から外方へ突出可能とされており、前記ロックアームは、前記ハウジングのうち前記ランスが突出可能とされる外面に装着可能とされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ロックアームは、前記ランスと対向して配されるとともに、弾性変形時には前記ランスの撓み空間内に退避可能とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記ロックアームには、下方へ突出する圧入部が設けられるのに対し、前記ハウジングには、前記圧入部が圧入可能とされる圧入溝が上方へ開口して設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
金属片からなるロックアームをハウジングに対して圧入保持するようにしたから、従来のようにハウジングにロックアームを一体成形したものと比較すると、ハウジングからのロックアームの突出高さを低くすることができ、もってコネクタの小型化を図ることができる。
<請求項2の発明>
端子金具をキャビティ内に挿入する際に、端子金具が挿入途中だった場合には、ハウジングの外面からランスが突出しているので、そのランスを外部から目視することで、端子金具の半挿入を検知することができる。ハウジングに対して端子金具を挿入した後にロックアームをハウジングに装着するようにすれば、ランスを目視する上でロックアームがその妨げとなるのを防ぐことが可能となる。
<請求項3の発明>
ロックアームの撓み空間をランスの撓み空間と共用しているので、仮に両者の撓み空間を別々に確保したものと比較すると、一層コネクタの小型化を図ることができる。
<請求項4の発明>
圧入部を圧入溝に対して上方から圧入することでロックアームをハウジングに対して保持させることができるので、ロックアームの装着作業がし易くなる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。この実施形態1では、相手の雄コネクタMと嵌合可能な雌コネクタFにロックアーム40を設けたものを例示する。なお以下では、両コネクタF,Mにおける嵌合面側を前方とし、上下方向については図4を除く各図を基準として説明する。
先に相手の雄コネクタMについて説明する。雄コネクタMは、図1及び図8に示すように、基板Kに取り付けられる基板用コネクタであって、合成樹脂製の雄ハウジング10を備えるとともにこの雄ハウジング10に、複数本(40本)の雄端子金具11を装着した構成とされる。詳しくは、雄ハウジング10は、全体として幅方向に沿って細長い形状に形成されており、雄端子金具11を後方から挿入可能な端子挿入孔12aを有する端子保持部12と、端子保持部12の周縁から前方へ突出する略角筒状のフード部13とから構成される。端子挿入孔12aは、幅方向に沿って並列した状態で上下2段に20本ずつほぼ等間隔に配されており、上段側の各端子挿入孔12aと下段側の各端子挿入孔12aは、互いに幅方向にずれた位置(互い違いの位置)に配されている。雄端子金具11は、端子保持部12から後方へ突出した部分が一旦下方へほぼ直角に屈曲された後、その後端部が再び後方へ向けてほぼ直角に屈曲された形状とされている。この雄端子金具11のうち、フード部13内に突き出す前端部が雌コネクタFの雌端子金具21と導通接触可能なコネクタ側接続部11aとされるのに対し、後端部が基板K上にプリントされた導電路(図示せず)に対して半田付けにより導通接続される基板側接続部11bとなっている。
フード部13内には、雌コネクタFの雌ハウジング20が前方から嵌合可能とされている。フード部13のうち幅方向に沿って延出する上壁における幅方向略中央部分は、その両側部分よりも薄肉状に形成されており、ロックアーム40などを逃がすための逃がし溝14が前方へ開口して設けられている。そして、フード部13の上壁のうち逃がし溝14に臨む部分には、ロックアーム40のロック部43が進入可能なロック部進入用凹部15が形成されるとともに、その前側にはロック部43が係止可能な被ロック部16が形成されている。ロック部進入用凹部15は、上壁の途中位置に配されるとともに上下方向に沿って外部へ開口する孔状に形成されている。被ロック部16は、上壁における前端部に設けられており、その内面が前方へ向かって上り勾配をなすテーパ面とされるのに対し、ロック部43との係止面である後面が幅方向に沿って真っ直ぐな面とされている。またフード部13の内周面における上面及び下面には、雌コネクタFの各突条26を受け入れ可能な突条受け入れ凹部17が4つずつ形成されている。なお雄ハウジング10は、図示しない取付部材を用いて基板Kに対して固定可能とされている。
続いて雌コネクタFについて説明する。雌コネクタFは、図2及び図8に示すように、合成樹脂製の雌ハウジング20を備えるとともに、雌ハウジング20内に複数本(40本)の雌端子金具21が収容された構成となっている。雌ハウジング20は、全体として幅方向に沿って細長い、横長なブロック状に形成されている。雌ハウジング20には、後方から雌端子金具21を挿入可能なキャビティ22が雄コネクタMの各端子挿入孔12aに対応した位置に配置されている。すなわち、各キャビティ22は、雌ハウジング20において上下2段に20室ずつ幅方向に沿ってほぼ等間隔に(途中でピッチを変更することなく)並列して配されており、上段側の各キャビティ22と下段側の各キャビティ22は、互いに幅方向にずれた位置に配されている。雌端子金具21は、前後に開口する略箱形をなす本体部21aと、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部21bとを前後に繋げた構成とされている。本体部21a内には、雄端子金具11のコネクタ側接続部11aと弾性接触可能な弾性接触片21cが設けられている。
各キャビティ22の周壁のうち上下のキャビティ22を仕切る壁とは反対側の壁、詳細には上段側のキャビティ22の上壁と下段側のキャビティ22の下壁とには、図4及び図8に示すように、平面視略コ字型のスリット23を入れることで片持ち状のランス24が形成されている。各スリット23は、雌ハウジング20の上面20aと下面20bにおいて外部に開口して形成されているので、外部からスリット23を通してキャビティ22内を目視することが可能とされるとともに、各ランス24は上下外部に露出して配されている。ランス24は、上下方向に沿って弾性変形可能とされるとともに雌端子金具21の本体部21aのあご部21dに対して係止することでその抜け止めを図ることができるようになっている。ランス24は、基端である後端部側から自由端である前端部側へ向けてキャビティ22内へ張り出すよう傾斜状に形成され、その外面が雌ハウジング20の上面20aや下面20b(キャビティ22の並列方向に沿った外面)に連続するよう形成されている。
ランス24の前端部外面からは、検知部25が外方へ突出して設けられている。この検知部25は、ランス24が自然状態のときは外面が雌ハウジング20の上面20aや下面20bと略面一状をなすものの、ランス24が弾性変形したときには、雌ハウジング20の上面20aや下面20bよりも外方へ突出して配されるようになっている(図6参照)。従って、ランス24が弾性変形した状態で両ハウジング10,20を嵌合しようとすると、フード部13の前端面に対して検知部25の前端面が突き当たることで、嵌合動作を規制できるようになっている。言い換えると、各ランス24の撓み空間33は、雌ハウジング20の上下面20a,20bの外側に確保されるとともに、相手の雄コネクタMの嵌合空間と共用されている。
雌ハウジング20の上面20a及び下面20bには、図2、図4及び図8に示すように、両ハウジング10,20の嵌合動作を案内するなどに機能する突条26が設けられている。詳しくは、各突条26は、雌ハウジング20の上下面20a,20bにおける幅方向両端位置に2本ずつ、それよりも中央寄りの位置に2本ずつ、計8本配設されており、各突条26は、雌ハウジング20の後端位置から前方へ延出する形態とされるものの、中央寄りに配された突条24については、雌ハウジング20の上下面20a,20bにランス24が露出して配される都合上、中間部分が取り除かれて前後に分けられている(図4)。また中央寄りに配された突条26は、上側と下側のもので幅方向にずれた位置に配されている。下側の突条26は、前端位置が雌ハウジング20とほぼ揃っているのに対し、上側の突条26は、前端位置が雌ハウジング20よりも引っ込んだ位置に設定されるとともにその前端面が前方へ向かって上り勾配をなすオーバーハング状に形成されている。
雌ハウジング20の上面20a及び下面20bにおける後端部には、図2ないし図4に示すように、幅方向(キャビティ22の並列方向)に沿って延出するリブ27が一対設けられている。リブ27は、雌ハウジング20のほぼ全幅領域にわたって形成されるとともに両端の突条26同士を連結しているので、雌ハウジング20の強度向上に寄与している。なお上側のリブ27については、その幅方向中央部分がロックアーム40を逃がすために所定範囲にわたって切除され、図2に示す左右に分断されている。リブ27は、突条26と同じ高さを有するとともに雌ハウジング20を嵌合・離脱させる際などに作業者が指を掛けることができるようになっている(図13参照)。また各突条26及びリブ27の後端面には、各キャビティ22の位置を作業者に視認させるための目印28が凹み形成されている(図3)。なお目印28の配置間隔や形態などについては図示するもの以外にも任意に変更可能である。
さて、ロックアーム40は、図4及び図7に示すように、雌ハウジング20とは別体の金属板(例えばステンレス製)をプレス成形して得られる金属片により構成されており、雌ハウジング20の上面20a(ランス24が突出可能とされる外面)に圧入保持されるようになっている。詳しくは、ロックアーム40は、前後方向に沿って延出するアーム部41を備えるとともにその前端部から雌ハウジング20に圧入可能な圧入部42が下方へ向けて突出して形成されている。アーム部41は、前端部がほぼ水平に形成されるとともに、その後側部分が後方へ向かって上り勾配をなすよう傾斜状に形成されている。アーム部41のうち傾斜部分の長さ方向略中央には、ロック部43が上方へ突出するよう叩き出して形成されている。ロック部43は、その前面が後方へ向かって上り勾配(アーム部41の傾斜部分よりもやや急な勾配)をなすテーパ状に形成されるのに対し、被ロック部16との係止面である後面が前方へ向かって下り勾配をなす逆テーパ状に形成されている。また圧入部42は、アーム部41よりも幅広に形成されている。
これに対し、雌ハウジング20の上面20aのうち幅方向中央の前端部には、ロックアーム40を保持可能なロックアーム保持部29が一対設けられている。ロックアーム保持部29は、アーム部41の幅寸法分程度の間隔を空けて図4に示す左右に分かれて配置されるとともに雌ハウジング20の上面20aから上方へ突出する形態とされ、その突出高さが突条26やリブ27とほぼ同じとされる。両ロックアーム保持部29には、圧入部41を圧入可能な圧入溝30が上方へ開口して形成されており、この圧入溝30は、雌ハウジング20の上面20aを所定深さ凹ませる深さに形成されている。両ロックアーム保持部29の直ぐ後側には、アーム部41の上面に係止することでロックアーム40を抜け止め可能な抜け止め部31が一対設けられている。これらロックアーム保持部29及び抜け止め部31は、雌ハウジング20を雄ハウジング10と嵌合する際には、ロックアーム40のアーム部41と共にフード部13の逃がし溝14内に進入して逃がされるようになっている。
ロックアーム40は、圧入部42が圧入溝30内に圧入された状態では、図8に示すように、アーム部41のうち抜け止め部31との係止部分の後端位置(アーム部41における傾斜部分の前端位置)を支点として上下方向に沿って弾性変形可能とされており、弾性変形時にはアーム部41と雌ハウジング20の上面20aとの間に確保された撓み空間45内にアーム部41が退避されるようになっている(図9参照)。この装着状態では、ロックアーム40のアーム部41は、図4に示すように、上段側の各キャビティ22のうち幅方向中央位置に配された3つのキャビティ22と上下に重なる位置とされ、これらのキャビティ22に設けられた各ランス24Oと対向して配されることになる(以下、ロックアーム40と対向するランス、検知部及び撓み空間については符号に添え字Oを付するものとする)。そして、ロックアーム40は、弾性変形時にはこれら3本のランス24Oの撓み空間33O内に退避可能となっており、つまりロックアーム40の撓み空間45がランス24Oの撓み空間33Oと共用される構成となっている。一方、ロックアーム40と対向するランス24Oについては、弾性変形時には検知部25Oがロックアーム40の撓み空間45を越えてアーム部41の配置スペースにまで進入するようになっており(図6参照)、つまりランス24Oの撓み空間33Oは、ロックアーム40の配置スペースの一部と、ロックアーム40の撓み空間45とを足し合わせた大きさとなっている。
また装着状態では、ロックアーム40は、前端の圧入部42が雌ハウジング20に固定された片持ち状をなしており、その自由端である後端部が操作部44となっている。この操作部44を押圧操作することで、アーム部41を下方、すなわちロック解除方向へ向けて強制的に弾性変形させることが可能とされる。また雌ハウジング20における上側のリブ27の内端位置には、図3及び図4に示すように、操作部44の上端位置とほぼ同じ高さ位置まで突出する保護部32が一対設けられている。両保護部32が操作部44の両側方位置に配されることにより、操作部44の下側に後方から図示しない外部の電線などが進入するのを規制することができ、もってロックアーム40が反転変形させられる事態を防ぐことができるようになっている。なお保護部32を操作部44よりも高く形成しても構わない。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。雄コネクタMを組み付けるとともに雄コネクタMを基板Kに対して取り付けておく一方で、雌コネクタFの組み付けを行う。図5に示すように、電線Wの端末に圧着接続した雌端子金具21を各キャビティ22内に挿入する作業を行う。雌端子金具21を挿入すると、図6に示すように、本体部21aによって押圧されることでランス24が一旦弾性変形してその検知部25が雌ハウジング20の上面20aや下面20bから外方へ突出する。そして、雌端子金具21が正規深さに達すると、図7に示すように、ランス24が復元するとともに本体部21aのあご部21dに対して係止することで、雌端子金具21の抜け止めが図られる。なお仮に雌端子金具21が挿入途中の状態に留められていた場合には、突出した検知部25(25O)や、スリット23を通してキャビティ22内の雌端子金具21を目視することで、雌端子金具21の半挿入を検知することができる。
その後、雌ハウジング20にロックアーム40を装着する作業を行う。図7に示す状態からロックアーム40の前端部を上方から押し込んで、圧入部42を圧入溝30内に圧入する。そして、アーム部41が抜け止め部31を越えてその下側に進入すると、図8に示すように、圧入部42が圧入溝30内に正規深さまで押し込まれ、抜け止め部31がアーム部41の上面に係止することで、ロックアーム40が圧入状態に抜け止め保持される。ところで、仮に雌端子金具21が半挿入状態のままロックアーム40を装着しようとした場合には、ロックアーム40と対向するランス24Oがロックアーム40の配置スペースにまで突出しているため、ロックアーム40がランス24Oの検知部25Oに干渉してその装着が規制される(図6参照)。これをもって雌端子金具21の半挿入を検知することが可能とされる。なお、上記とは逆にロックアーム40の装着作業を行った後に雌端子金具21の挿入作業を行うようにしても構わない。その場合は、ロックアーム40を装着したら、そのアーム部41を前方へ向けて一旦反転変形させておき、その後雌端子金具21の挿入作業を行うようにすれば、ロックアーム40と重なる中央の3つのキャビティ22についてもランス24Oなどを外部から目視し易くなる。なお雌端子金具21の挿入作業を行った後は、ロックアーム40を元の姿勢に戻すようにすればよい。
続いて雄コネクタMに対して雌コネクタFを嵌合する作業を行う。このとき、仮に雄ハウジング10に対して雌ハウジング20を正規の姿勢から上下に反転した姿勢のまま嵌合しようとした場合には、各突条26の前端面がフード部13の前端面に突き当たることで、その嵌合動作が規制され、もって誤嵌合が防止されるようになっている。また目視による雌端子金具21の半挿入検知が看過されたまま嵌合作業を行おうとした場合には、雌ハウジング20の上面20aや下面20bから突出したランス24の検知部25の前端面がフード部13の前端面に突き当たることで嵌合動作が規制され、もって雌端子金具21の半挿入を確実に検知することができる(図6参照)。
図8に示すように、正規の姿勢とした雌ハウジング20を雄ハウジング10のフード部13内に嵌合すると、各突条26が対応する突条受け入れ凹部17内に進入することで嵌合動作が円滑に案内される。またロックアーム40のアーム部41、ロックアーム保持部29及び抜け止め部31は、フード部13の逃がし溝14内に逃がされる。所定深さまで雌ハウジング20が嵌合されると、互いにテーパ状をなすロック部43の前面と被ロック部16の内面とが摺接されることで、図9に示すように、ロックアーム40が弾性変形させられる。このとき、ロックアーム40は、アーム部41における抜け止め部31との係止部分の後端位置を支点として弾性変形し、下方の撓み空間45(撓み空間33O)内に退避する。最も大きく弾性変形すると、アーム部41が全長にわたってほぼ水平をなすとともにその下面が雌ハウジング20の上面20aとほぼ同じ位置に達する。そして、雌ハウジング20が正規深さまで嵌合されると、ロック部43がロック部進入用凹部15に達し、図10に示すように、ロックアーム40が復元するとともにロック部43の後面が被ロック部16の後面に対して係止される。これにより、両コネクタF,Mが嵌合状態から離脱不能に保持される。このとき、雄端子金具11のコネクタ側接続部11aに対して雌端子金具21の弾性接触片21cが正規に弾性接触する。
一方、メンテナンスなどの事情により雄コネクタMから雌コネクタFを離脱させる場合がある。その場合には、操作部44を上方から指で押圧操作することで、ロックアーム40を強制的に弾性変形させる。すると、図11に示すように、ロックアーム40が弾性変形し、アーム部41及びロック部43が被ロック部16及びロック部進入用凹部15から離間するよう変位するので、被ロック部16との係止代が減少していく。そして、ロック部43が被ロック部16から完全に外れる位置まで操作部44を押圧した状態に保ちつつ雌ハウジング20を後方へ引っ張ることで、雄コネクタMから雌コネクタFを離脱させることができる。この離脱時には、雌ハウジング20の上下両面20a,20bに設けられた両リブ27に指を掛けて把持することで、雌コネクタFの引き抜き作業がし易くなっている。
以上説明したように本実施形態によれば、金属片からなるロックアーム40を雌ハウジング20に対して圧入保持するようにしたから、従来のようにハウジングにロックアームを一体成形したものと比較すると、雌ハウジング20からのロックアーム40の突出高さを低くすることができ、もって高さ方向について雌コネクタFの小型化を図ることができる。またロックアーム40が雌ハウジング20とは別体であるから、万が一にロックアーム40が破損などした場合には、交換することが可能となっている。
しかも、雌ハウジング20に対して雌端子金具21を挿入した後にロックアーム40を雌ハウジング20に装着するようにしたから、ロックアーム40と対向することになるランス24O(検知部25O)を目視する上でロックアーム40がその妨げとなるのを防ぐことが可能となる。
さらには、ロックアーム40がランス24Oと対向して配されるとともに、弾性変形時にはランス24Oの撓み空間33O内に退避可能とされ、つまりロックアーム40の撓み空間45をランス24Oの撓み空間33Oと共用しているので、仮にランスの撓み空間とロックアームの撓み空間とを別々に確保したものと比較すると、一層雌コネクタFの小型化を図ることができる。
その上、ロックアーム40に下方へ突出する圧入部42を設け、雌ハウジング20に上方へ開口する圧入溝30を設けるようにし、上方から押し込むことで圧入部42を圧入溝30内に圧入させることができるから、ロックアーム40の装着作業がし易くなっている。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図12ないし図15によって説明する。この実施形態2は、主にロックアーム40の装着構造を変更したものを示す。なおこの実施形態2では、上記した実施形態1と同様の構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図12ないし図14に示すように、雌ハウジング20の上面20aには、ロックアーム保持部29Aが所定の間隔(アーム部41Aよりも狭い間隔)を空けて一対突設されており、両ロックアーム保持部29Aの後面には、後方へ開口する圧入溝30Aが形成されている。一方、ロックアーム40は、アーム部41Aにおける前端部である水平部分が圧入溝30Aに対して圧入可能な圧入部42Aとなっている。ロックアーム40を装着するには、図14に示す状態からロックアーム40を前方へ押し込み、圧入部42Aを雌ハウジング20の上面20aに摺接させつつ圧入溝30A内に後方から圧入する。このとき、仮に雌端子金具21が半挿入だった場合には、ランス24Oの検知部25Oがロックアーム40の装着経路上に突出して配されることになるため、圧入部42Aが検知部25Oに干渉することでその装着動作が規制され、もって雌端子金具21の半挿入を検知できる。そして、図15に示すように、圧入部42Aが圧入溝30A内の正規深さまで圧入されると、ロックアーム40が雌ハウジング20に対して圧入保持される。この状態では、ロックアーム40は、アーム部41Aのうちロックアーム保持部29Aの後端部に支持される位置を支点として上下に弾性変形可能とされる。なお実施形態2では、実施形態1に示したような抜け止め部31については設けられていないが、追加して設けることも可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)ロックアームの装着面は、雌ハウジングの上面に限らず、雌ハウジングの下面でもよく、また側面や前面などのランスが突出しない外面でもよい。
(2)上記した実施形態では、ランスが弾性変形時にロックアームの配置スペースにまで進入するものを示したが、ランスがロックアームの配置スペースに進入しないもの、つまりランスの撓み空間がロックアームの撓み空間のみと共用可能とされるものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、ランスが弾性変形時に外部に突出するものを示したが、ランスが弾性変形時に外部に突出しないタイプのコネクタにも本発明は適用可能である。
(4)ロックアームの形態については任意に変更可能である。例えばアーム部の途中部分に圧入部を設けてシーソー状のロックアームとしたり、またアーム部の前後両端に圧入部を設けて両持ち状のロックアームとしたものも本発明に含まれる。またロックアームの素材については、金属であればステンレス以外でも構わない。
(5)上記した実施形態では、雄コネクタが基板に固定されるものを示したが、雄コネクタが電線の端末に設けられるものであってもよい。
(6)上記した実施形態では、雌コネクタにロックアームが装着したものを示したが、逆に雄コネクタ側にロックアームを装着するようにしたものにも本発明は適用可能である。また各端子金具の本数・配置は任意に変更可能である。
本発明の実施形態1に係る雄コネクタの正面図 雌コネクタの正面図 雌コネクタの背面図 雌コネクタの平面図 雌ハウジングに雌端子金具を挿入する前の状態を示す側断面図 雌ハウジングに雌端子金具を挿入する途中の状態を示す側断面図 雌端子金具が正規深さに達した状態で、ロックアームを装着する前の状態を示す側断面図 ロックアームを装着し、両コネクタを嵌合する前の状態を示す側断面図 両コネクタを嵌合する途中の状態を示す側断面図 両コネクタが正規嵌合した状態を示す側断面図 離脱時に操作部を押圧した状態を示す一部切欠平断面図 本発明の実施形態2に係る雌コネクタの正面図 雌コネクタの平面図 ロックアームを装着する前の状態を示す側断面図 ロックアームを装着した状態を示す側断面図
符号の説明
20…雌ハウジング(ハウジング)
20a…上面(外面)
20b…下面(外面)
21…雌端子金具(端子金具)
22…キャビティ
24,24O…ランス
30,30A…圧入溝
33,33O…撓み空間
40…ロックアーム
42…圧入部
F…雌コネクタ(コネクタ)
M…雄コネクタ(相手コネクタ)

Claims (4)

  1. 合成樹脂製のハウジングには、相手コネクタを嵌合状態に保持するためのロックアームが備えられているものにおいて、
    前記ロックアームは、金属片からなるとともに前記ハウジングに対して圧入保持されるようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングには、端子金具を収容可能なキャビティが設けられるとともに、キャビティ内には、前記端子金具に対して係止することでその抜け止めが可能なランスが設けられ、且つランスは、弾性変形時には前記ハウジングの外面から外方へ突出可能とされており、
    前記ロックアームは、前記ハウジングのうち前記ランスが突出可能とされる外面に装着可能とされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ロックアームは、前記ランスと対向して配されるとともに、弾性変形時には前記ランスの撓み空間内に退避可能とされていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記ロックアームには、下方へ突出する圧入部が設けられるのに対し、前記ハウジングには、前記圧入部が圧入可能とされる圧入溝が上方へ開口して設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
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JP2011141976A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Iriso Electronics Co Ltd コネクタ

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