JP2005196915A - 磁気テープ搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送される磁気テープに摺接する複数の磁気ヘッドが並設された磁気テープ搬送装置において、各々の磁気ヘッドと磁気テープとの接触圧の低下を防ぐことができる磁気テープ搬送装置を提供する。
【解決手段】 吹出ノズルの開口8aから発生した気流は、仕切板10により整流されて均一な気流となり、空隙Gを通過して吸引部により吸引される。この際、気流が通過する空隙Gは、ベルヌーイの定理により、仕切板10を隔てた磁気テープMTの搬送通路側の空間SPに対し負圧となり、空間SPと空隙Gとの境界に位置する隙間11a,11bおよび仕切板10の開口を介して、図中矢印方向に磁気テープMTが引き寄せられるため、直流消去ヘッドHeおよびサーボライトヘッドHwと磁気テープMTとの接触圧を適正に保つことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、搬送される磁気テープに摺接する複数の磁気ヘッドが並設された磁気テープ搬送装置に関する。
近年、磁気記録媒体は、高密度記録化が進んでおり、コンピュータのバックアップ用では100ギガバイト程度の記憶容量を有するものがある。例えば、磁気テープの場合は、幅方向に数百本のデータトラックを形成し、高密度記録化を可能としている。それに伴い、データトラックの幅は非常に狭くなっており、隣接するデータトラック間も非常に狭くなっている。そのため、サーボライタにより予め磁気テープにサーボ信号を記録しておき、磁気テープドライブの磁気ヘッドでこのサーボ信号を読み取りつつ、磁気ヘッドの位置(磁気テープの幅方向の位置)をサーボ制御することによって、磁気ヘッドの記録・再生素子をデータトラックにトレースさせている(特許文献1参照)。
そして、前記したサーボ信号は、磁化されていない磁気テープ上のサーボバンドに、一方向に磁化するように記録電流を付与することで記録されていた。
つまり、図7(b)に示すように、従来のサーボ信号SS1では、サーボ信号読取素子(図示せず)の飽和現象を回避するために、磁化されていないサーボバンドSB1上に、図7(a)に示すようなゼロ電流とプラスパルス電流とからなる記録パルス電流PC1を流して形成していた。このような記録パルス電流PC1を用いると、磁気テープMT1は、記録パルス電流PC1のゼロ電流のときにはサーボパターンSP1以外の領域が磁化されず、記録パルス電流PC1のプラスパルス電流が流れたときにはサーボパターンSP1が一方向に磁化され、結果としてサーボ信号SS1が記録される。なお、サーボ信号SS1を記録するためのサーボライトヘッド(図示せず)のヘッドギャップが、磁気テープMT1の搬送方向に対して所定の角度を有する非平行なハ字形状を有しているため、図7(a)に示すプラスパルス電流PPaに対し、図7(b)に示すサーボパターンSP1aが磁化され、更に、プラスパルス電流PPbに対し、サーボパターンSP1bが磁化される。
一方、磁気テープドライブ(図示せず)では、サーボ信号読取素子によってサーボ信号SS1の磁界の変化を電気抵抗の変化で検出し、読取信号として微分波形(電圧値)で出力している。そのため、サーボ信号読取素子の電気抵抗の変化が大きくなるほど、サーボ信号SS1の読取信号のピーク電圧値が大きくなり、読取信号のSN比が向上する。したがって、サーボ信号SS1自体の磁界の変化が大きい場合やサーボ信号読取素子の幅が広いために読み取る領域が大きい場合、図7(c)に示すように、サーボ信号SS1の読取信号RSLのピーク電圧値は大きくなる。
ところが、今後、磁気テープは、カートリッジ1巻当りの記録容量が数十テラバイト程度まで高密度記録化が進むことが予測される。それに伴い、データトラック数が増え、データトラックの幅および隣接するデータトラック間は一層狭くなるとともに、磁気テープ自体も薄層化する。これにより、サーボ信号SS1を読み取るときに検出できる磁気の量は減少し、サーボ信号読取素子で検出できるサーボ信号SS1の磁化量の変化も小さくなる。したがって、図7(d)に示すように、サーボ信号SS1の読取信号RSSのピーク電圧値は小さくなり、読取信号RSSのSN比が劣化する。その結果、磁気テープドライブにおいて、サーボ信号SS1を正確に読み取ることができなくなり、高精度な磁気ヘッドの位置制御を行えなくなる。
そこで、本願出願人が先に出願(特願2003−110396)した未公開の発明のように、サーボライタに設けた直流消去ヘッド(図示せず)等により、図8(a)に示すサーボバンドSB2を磁気テープMT2の長手方向の一方向(例えば、図8(a)の場合では右方向)に磁化した後、サーボライタに設けたサーボライトヘッド(図示せず)によりサーボパターンSP2の領域を逆方向(例えば、図8(a)の場合では左方向)に磁化して、サーボ信号SS2を記録することが考えられる。なお、図8(a)においては、磁化されている方向を小さい矢印により示している。このサーボ信号SS2は、図8(a)の右方向に磁化されたサーボバンドSB2の地の部分から左方向に磁化されたサーボパターンSP2の切り替わりの部分で大きく磁気の向きが変わる。また、左方向に磁化されたサーボパターンSP2の部分から右方向に磁化されたサーボバンドSB2の地の部分に切り替わるところでも大きく磁気の向きが変わる。そのため、磁気テープドライブの磁気ヘッドHに設けられたサーボ信号読取素子Sによって、サーボ信号SS2を読み取った信号(図8(b))の出力の振幅は大きくなる。これにより、サーボ信号SS2の読取信号のSN比を向上させることができる。
ここで、サーボバンドSB2を、直流消去ヘッド等により磁気テープMT2の長手方向の一方向に磁化(以下、「直流消去」という)する際に、図8(a)に示すように、データ信号が記録されるデータバンドDB2も同時に直流消去すると、この直流消去したデータバンドDB2には、データ信号の再生時にノイズの原因となる磁化が残存するおそれがある。
この問題を解消するためには、例えば、図9に示すような直流消去ヘッド20およびサーボライトヘッド21を備えたサーボライタ22を使用すればよい。図9は、サーボライタ22に備えた直流消去ヘッド20およびサーボライトヘッド21を搬送される磁気テープMT2側からみた平面図である。図9に示すように、サーボライタ22は、直流消去ヘッド20のヘッドギャップ20a・・・およびサーボライトヘッド21のヘッドギャップ21a・・・が、搬送される磁気テープMT2の長手方向(搬送方向)に並設されている。これにより、図中右方向に搬送される磁気テープMT2のサーボバンドSB2にサーボ信号SS2(図8参照)を記録する際は、直流消去ヘッド20のヘッドギャップ20aによりサーボバンドSB2のみを直流消去した後、この直流消去したサーボバンドSB2上に、サーボライトヘッド21のヘッドギャップ21aによりサーボ信号SS2を記録するため、データバンドDB2を直流消去せずにサーボ信号SS2を記録できる。この場合、搬送中の磁気テープMT2の幅方向(図中上下方向)への変動等によって、直流消去したサーボバンドSB2とサーボライトヘッド21のヘッドギャップ21aとの間で位置ずれが生ずるおそれがあるため、直流消去ヘッド20とサーボライトヘッド21とをクロストークが発生しない程度にできるだけ近接させて設ける(並設する)必要がある。
特開平8−30942号公報(段落0004)
しかし、直流消去ヘッド20とサーボライトヘッド21とを並設させて、磁気テープMT2のサーボバンドSB2にサーボ信号SS2(図8(a)参照)を記録する場合は、搬送される磁気テープMT2に同伴する空気が、直流消去ヘッド20とサーボライトヘッド21との間の空隙23に溜まり、この溜まった空気に磁気テープMT2が押されて、磁気テープMT2と直流消去ヘッド20との接触圧または磁気テープMT2とサーボライトヘッド21との接触圧が低下するおそれがある。これらの接触圧の低下により、サーボ信号SS2の記録不良が発生する場合がある。更に、直流消去ヘッド20およびサーボライトヘッド21のそれぞれの磁気テープ摺接面20b,21b上で、磁気テープMT2がその幅方向(図中上下方向)に変動し、直流消去したサーボバンドSB2とサーボライトヘッド21のヘッドギャップ21aとの間で位置ずれが生ずるおそれもある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、前記した直流消去ヘッド20とサーボライトヘッド21とが並設されたサーボライタ22のように、搬送される磁気テープに摺接する複数の磁気ヘッドが並設された磁気テープ搬送装置において、各々の磁気ヘッドと磁気テープとの接触圧の低下を防ぐことができる磁気テープ搬送装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明のうちの請求項1に記載された発明は、搬送される磁気テープに摺接する複数の磁気ヘッドが並設された磁気テープ搬送装置であって、各々の前記磁気ヘッドの間の空隙と前記磁気テープの搬送通路側の空間とを仕切る仕切板と、前記空隙内の気圧が前記空間の気圧に対し負圧となる状態を形成する負圧状態形成手段と、各々の前記磁気ヘッドと前記仕切板との間または前記仕切板の少なくともいずれか一方に、前記空隙と前記空間とを連通させる連通口とを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の磁気テープ搬送装置では、負圧状態形成手段により、磁気テープの搬送通路側の空間の気圧に対し、各々の磁気ヘッドの間の空隙内の気圧を負圧にする。そして、各々の磁気ヘッドと仕切板との間または仕切板の少なくともいずれか一方に設けた連通口を介して、負圧状態となった前記空隙側へ磁気テープを引き寄せることにより、各々の磁気ヘッドと磁気テープとの接触圧を適正に保つことができる。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の磁気テープ搬送装置において、前記負圧状態形成手段が気流発生装置を備え、この気流発生装置により発生する気流が、前記空隙を、搬送される前記磁気テープの磁気ヘッド摺接面と平行に通過するように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の磁気テープ搬送装置は、負圧状態形成手段が気流発生装置を備え、この気流発生装置により発生する気流が、前記空隙を、搬送される磁気テープの磁気ヘッド摺接面と平行に通過するように構成されている。この気流発生装置により発生した気流は、仕切板により整流されて均一な気流となり、前記空隙を、搬送される磁気テープの磁気ヘッド摺接面と平行に通過するため、この気流が通過する前記空隙は、ベルヌーイの定理により、仕切板を隔てた磁気テープの搬送通路側の空間に対し負圧となる。これにより、前記した負圧状態を容易に形成することができる。また、気流発生装置により発生する気流の流量を調整することで、前記空隙内の気圧と前記空間の気圧との圧力差を容易に調整することができる。
また、請求項3に記載された発明は、請求項2に記載の磁気テープ搬送装置において、前記仕切板の前記空隙に臨む壁面が、凹曲面形状に形成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の磁気テープ搬送装置によれば、仕切板の前記空隙に臨む壁面が、凹曲面形状に形成されているため、前記空隙内における乱流の発生が抑えられる。これにより、気流発生装置により発生した気流が、より均一に前記空隙を通過するため、前記した負圧状態の形成がより容易となる。
また、請求項4に記載された発明は、請求項2または請求項3に記載の磁気テープ搬送装置において、前記気流発生装置が、空気を吹き出す吹出ノズルを備え、この吹出ノズルの開口が、前記空隙の開口に沿って扁平形状に形成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の磁気テープ搬送装置では、気流発生装置に備えた吹出ノズルの開口が、前記空隙の開口に沿って扁平形状に形成されている。これにより、吹出ノズルの開口から発生する気流が、スムーズに前記空隙の開口へ流入するため、より均一な気流を形成することができる。その結果、前記した負圧状態の形成がより容易となる。
このような磁気テープ搬送装置によれば、負圧状態形成手段により負圧状態となった前記空隙側へ、連通口を介して磁気テープが引き寄せられるため、各々の磁気ヘッドと磁気テープとの接触圧を低下させずに適正に保つことができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。参照する図1は本発明に係るサーボライタの構成を示す概略斜視図であり、図2は本発明に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッド(直流消去ヘッドおよびサーボライトヘッド)を搬送される磁気テープ側からみた平面図であり、図3は本発明に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッド(直流消去ヘッドおよびサーボライトヘッド)を吹出ノズル側からみた平面図である。なお、以下の説明において、「上」、「下」の表現は、図2を基準とする。
図1に示すように、サーボライタ1は、ベース2上に送出リール3と巻取リール4とを備え、送出リール3と巻取リール4との間には、直流消去ヘッドHeおよびサーボライトヘッドHwが並設されている。そして、送出リール3と直流消去ヘッドHeとの間およびサーボライトヘッドHwと巻取リール4との間には、それぞれガイドローラ5a,5bが配設されている。また、直流消去ヘッドHeとサーボライトヘッドHwとの間の空隙Gの上方には、天板6に取り付けられた圧力空気発生部7が配設され、この圧力空気発生部7には吹出ノズル8が装着されている。この吹出ノズル8の開口2a(図3参照)は、空隙Gの開口Go(図3参照)の真上に位置している。そして、空隙Gの下方には、ベース2の内部に固着された吸引部9が配設されている。また、空隙Gと磁気テープMTの搬送通路側の空間SP(図3参照)との間には、仕切板10が配設されている。
また、図示はしないが、サーボライタ1は、送出リール3および巻取リール4を回転駆動させるモータ、サーボライタ1の各部の動作を制御する制御装置、磁気テープMTに記録されたサーボ信号の異常の有無を検査する検査ヘッド等も備えている。なお、サーボライタ1は、特許請求の範囲にいう「磁気テープ搬送装置」に相当し、直流消去ヘッドHeおよびサーボライトヘッドHwは、それぞれ特許請求の範囲にいう「磁気ヘッド」に相当し、圧力空気発生部7、吹出ノズル8および吸引部9は、特許請求の範囲にいう「気流発生装置」に相当する。
送出リール3は、直流消去ヘッドHeの上流側に配設されており、その外周にはサーボ信号が記録されていない磁気テープMTが巻回される。送出リール3は、図示しないモータにて所定の回転数で回転駆動されることにより、その外周に巻回された磁気テープMTを所定の速度(例えば4m/s)で、直流消去ヘッドHeに向けて送り出す。なお、ここでいう「上流側」とは、磁気テープMTの搬送方向における上流側のことをいう。
巻取リール4は、サーボライトヘッドHwの下流側に配設されており、図示しないモータにて所定の回転数で回転駆動されることにより、サーボライトヘッドHwにてサーボ信号が記録された磁気テープMTを所定の速度で巻き取り、その外周に巻回する。なお、ここでいう「下流側」とは、磁気テープMTの搬送方向における下流側のことをいう。
また、送出リール3と直流消去ヘッドHeとの間およびサーボライトヘッドHwと巻取リール4との間には、それぞれガイドローラ5a,5bが配設されているため、磁気テープMTは、このガイドローラ5a,5bの回転によっても搬送される。つまり、送出リール3から送り出された磁気テープMTは、ガイドローラ5aが磁気テープMTの搬送方向へ回転することにより、直流消去ヘッドHeおよびサーボライトヘッドHwに摺接する位置まで案内される。そして、サーボライトヘッドHwにてサーボ信号が記録された磁気テープMTは、ガイドローラ5bが磁気テープMTの搬送方向へ回転することにより、巻取リール4まで案内される。
圧力空気発生部7は、所定の圧力(例えば40kPa)に調整された圧力空気を吹出ノズル8に送り出す。そして、吹出ノズル8は、圧力空気発生部7から送り出された圧力空気を吹き出すことによって気流を発生させ、この気流が、搬送される磁気テープMTの磁気ヘッド摺接面MTrと平行に空隙Gを通過する。
また、図2に示すように、直流消去ヘッドHeと仕切板10との間および仕切板10とサーボライトヘッドHwとの間には、それぞれ隙間11a,11bが設けられ、更に、仕切板10の幅方向の中央部には、短形状の開口10a,10a,10aが、上下方向に並設されている。また、直流消去ヘッドHeのヘッドギャップHeg・・・およびサーボライトヘッドHwのヘッドギャップHwg・・・は、搬送される磁気テープMTの長手方向
(搬送方向)に並設されている。なお、隙間11a,11bおよび開口10a,10a,10aは、それぞれ特許請求の範囲にいう「連通口」に相当する。
また、図3に示すように、仕切板10は、搬送される磁気テープMT側に膨出する平面視湾曲形状に形成されているため、仕切板10の空隙Gに臨む壁面10bは、凹曲面形状を呈している。これにより、空隙G内における乱流の発生が抑えられ、より均一な気流を形成することができる。また、吹出ノズル8の開口8aは、空隙Gの開口Goに沿って扁平形状に形成されている。これにより、吹出ノズル8の開口8aから発生する気流が、スムーズに空隙Gの開口Goへ流入するため、より一層均一な気流を形成することができる。また、吹出ノズル8の下方のベース2には、吹出ノズル8の開口8aより一回り大きい開口2aが設けられており、吹出ノズル8の開口8aから発生し、空隙Gを通過した気流が、この開口2aからベース2の内部に流入して、吸引部9(図2参照)に吸引される。なお、開口2a、圧力空気発生部7、吹出ノズル8および吸引部9は、特許請求の範囲にいう「負圧状態形成手段」に相当する。
次に、以上のように構成されたサーボライタ1により磁気テープMTにサーボ信号を記録するときの各部の動作について、主に図2および図3を参照して説明する。
まず、図2に示すように、吹出ノズル8が、圧力空気発生部7(図1参照)から送り出された圧力空気を、その開口8aから吹き出して気流A1を発生させる。この気流A1は、仕切板10により整流されて均一な気流A2となり、整流された均一な気流A2が空隙Gを通過して吸引部9により吸引される。この際、気流A2が通過する空隙Gは、図3に示すように、ベルヌーイの定理により、仕切板10を隔てた磁気テープMTの搬送通路側の空間SPに対し負圧となるため、磁気テープMTは、空間SPと空隙Gとの境界に位置する隙間11a,11bおよび開口10a,10a,10a(図2参照)を介して、図3中矢印方向に引き寄せられる。これにより、直流消去ヘッドHeと磁気テープMTとの接触圧およびサーボライトヘッドHwと磁気テープMTとの接触圧(以下、単に「接触圧」という)を適正に保つことができる。なお、圧力空気発生部7から送り出す圧力空気の圧力は、サーボ信号の記録不良や磁気テープMTの幅方向の変動を防いだ上で、直流消去ヘッドHeおよびサーボライトヘッドHwの磨耗や磁気テープMTの損傷を発生させない程度の接触圧となるように調整すればよい。
図4は、本実施形態のサーボライタ1を使用したときの、搬送中の磁気テープMTの幅方向の変動を抑制する効果を示すグラフである。図4に示すグラフは、縦軸に磁気テープMTの幅方向の変位量w(μm)、横軸に時間t(s)をとったものである。なお、測定中の磁気テープMTの搬送速度は4m/sとし、圧力空気発生部7から吹出ノズル8に送り出される圧力空気の圧力は40kPaとした。また、比較として、従来のサーボライタ(本発明に用いられる負圧状態形成手段が設けられていないサーボライタ)により、同じ搬送速度(4m/s)で磁気テープMTを搬送させたときのデータを破線で示している。
測定方法としては、図3に示すように、発光部Se1と受光部Se2とからなるセンサSeを用いており、発光部Se1および受光部Se2を、サーボ信号の記録直後の磁気テープMTの上エッジMTuを挟むように配置し、磁気テープMTの搬送中に、発光部Se1から受光部Se2にむけて光を照射する。この際、受光部Se2に到達する光の量は、上エッジMTuの位置により変化するため、受光部Se2により検出される光の量と基準となる光の量とを比較することにより、基準となる位置(基準となる光の量が検出される位置)からの磁気テープMTの幅方向の変位量wを測定することができる。
図4に示すように、従来のサーボライタでは、±4μm程度あった変位量wを、本実施形態のサーボライタ1によれば、±1μm以内に抑制することができた。なお、本実施形態では、圧力空気発生部7(図1参照)から吹出ノズル8に送り出される圧力空気の圧力を20kPa以上とした場合に、搬送中の磁気テープMTの幅方向の変動を抑制することができた。
このようにして、接触圧が適正な状態となった後で、送出リール3(図1参照)および巻取リール4(図1参照)を回転駆動させることにより、磁気テープMTを搬送させる。そして、図2に示すように、搬送される磁気テープMTに対し、直流消去ヘッドHeのヘッドギャップHegにより、サーボバンドSBのみを磁気テープMTの長手方向の一方向(例えば、図中右方向)に直流消去した後、この直流消去されたサーボバンドSB上に、サーボライトヘッドHwのヘッドギャップHwgにより、前記一方向とは逆方向(例えば、図中左方向)に磁化してサーボ信号を記録する。
次に、前記実施形態(サーボライタ1)の第1変形例について、図面を参照して説明する。参照する図5は、第1変形例に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッドを吹出ノズル側からみた平面図(前記実施形態の図3に対応する図)である。
図5に示すように、サーボライタ1’は、前記したサーボライタ1の構成に加え、搬送される磁気テープMTの磁気ヘッド摺接面MTrの裏面MTbに臨む位置に、吹出ノズル8’が装着された圧力空気発生部7’が別途配設されている。このサーボライタ1’では、圧力空気発生部7’により吹出ノズル8’から磁気テープMTの裏面MTbへと吹き出される気流A3によっても、接触圧を適正に保つことができる。
続いて、前記実施形態(サーボライタ1)の第2変形例について、図面を参照して説明する。参照する図6は、第2変形例に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッドを天板側からみた平面図(前記実施形態の図3に対応する図)である。
図6に示すように、サーボライタ1”は、前記実施形態(サーボライタ1)で説明した、開口2a、圧力空気発生部7、吹出ノズル8および吸引部9を備えておらず、負圧状態形成手段として、空隙Gの背面開口Gboに臨む位置に、吸引ノズル12が装着された吸引部9’が配設されている。その他の構成についてはサーボライタ1と同様である。このサーボライタ1”では、吸引部9’が空隙G内の空気を吸引ノズル12から吸引する。これにより、空隙G内の気圧が空間SPの気圧に対し負圧となり、負圧状態となった空隙G側へ磁気テープMTが引き寄せられるため、接触圧を適正に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、前記実施形態においては、図1に示すように、気流発生装置を圧力空気発生部7、吹出ノズル8および吸引部9により構成したが、本発明はこれに限定されず、圧力空気発生部7および吹出ノズル8だけで構成してもよいし、吸引部9だけで構成してもよい。また、ベース2の内部に圧力空気発生部7および吸引ノズル8を配設し、天板6に吸引部9を配設してもよい。
また、前記実施形態においては、連通口として、図2に示すように、隙間11a,11bおよび開口10a,10a,10aを設けたが、隙間11a,11bまたは開口10a,10a,10aのいずれか一方のみでもよい。また、連通口の個数も限定されない。
また、前記実施形態では、本発明を直流消去ヘッドとサーボライトヘッドとが並設されたサーボライタに適用したが、本発明はこれに限定されず、直流消去ヘッドとサーボライトヘッドと検査ヘッドとが併設されたサーボライタに適用してもよい。この場合は、直流消去ヘッドとサーボライトヘッドとの間の空隙内およびサーボライトヘッドと検査ヘッドとの間の空隙内の気圧が負圧状態となるように、負圧状態形成手段を設ければよい。
また、前記実施形態では、本発明をサーボライタに適用したが、本発明はこれに限定されず、交流消去ヘッドと記録・再生ヘッドとが並設された磁気テープドライブに適用してもよい。
本発明に係るサーボライタ(磁気テープ搬送装置)の構成を示す概略斜視図である。 本発明に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッドを搬送される磁気テープ側からみた平面図である。 本発明に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッドを吹出ノズル側からみた平面図である。 本発明に係るサーボライタを使用したときの、搬送中の磁気テープの幅方向の変動を抑制する効果を示すグラフである。 本実施形態の第1変形例を説明する図で、第1変形例に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッドを吹出ノズル側からみた平面図である。 本実施形態の第2変形例を説明する図で、第2変形例に係るサーボライタに設けられた磁気ヘッドを天板側からみた平面図である。 従来のサーボ信号を有する磁気テープを説明する図で、(a)はサーボ信号を記録する際に使用する記録信号を示す図、(b)は磁気テープの平面図、(c)はピーク電圧値が大きい場合におけるサーボ信号の読取信号を示す図、(d)はピーク電圧値が小さい場合におけるサーボ信号の読取信号を示す図である。 直流消去した後にサーボ信号を記録した磁気テープを説明する図で、(a)は磁気テープの磁化状態を説明する拡大平面図、(b)はサーボ信号の読取信号を示す図である。 サーボライタに備えた直流消去ヘッドおよびサーボライトヘッドを搬送される磁気テープ側からみた平面図である。
符号の説明
1 サーボライタ
7 圧力空気発生部
8 吹出ノズル
8a 開口
9 吸引部
10 仕切板
10a 開口
10b 壁面
11a 隙間
11b 隙間
12 吸引ノズル
A2 気流
G 空隙
Go 開口
He 直流消去ヘッド
Hw サーボライトヘッド
MT 磁気テープ
MTr 磁気ヘッド摺接面
SP 空間

Claims (4)

  1. 搬送される磁気テープに摺接する複数の磁気ヘッドが並設された磁気テープ搬送装置であって、
    各々の前記磁気ヘッドの間の空隙と前記磁気テープの搬送通路側の空間とを仕切る仕切板と、
    前記空隙内の気圧が前記空間の気圧に対し負圧となる状態を形成する負圧状態形成手段と、
    各々の前記磁気ヘッドと前記仕切板との間または前記仕切板の少なくともいずれか一方に、前記空隙と前記空間とを連通させる連通口とを備えたことを特徴とする磁気テープ搬送装置。
  2. 前記負圧状態形成手段は気流発生装置を備え、この気流発生装置により発生する気流が、前記空隙を、搬送される前記磁気テープの磁気ヘッド摺接面と平行に通過するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の磁気テープ搬送装置。
  3. 前記仕切板の前記空隙に臨む壁面は、凹曲面形状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の磁気テープ搬送装置。
  4. 前記気流発生装置は、空気を吹き出す吹出ノズルを備え、この吹出ノズルの開口が、前記空隙の開口に沿って扁平形状に形成されたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の磁気テープ搬送装置。
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