JP2005195948A - 表示パネルの製造方法、および、それに用いられるユニット支持治具 - Google Patents

表示パネルの製造方法、および、それに用いられるユニット支持治具 Download PDF

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Abstract

【課題】 反りのない表示パネルを安価に提供する。
【解決手段】 表示パネルの製造方法は、複数の表示パネルを積層した表示パネル積層体45を両側から断熱板42,43で狭持した熱処理ユニット40を形成するユニット形成ステップと、ユニット形成ステップで形成した熱処理ユニット40を、ユニット支持治具10にセットするユニットセットステップと、ユニットセットステップでセットした熱処理ユニット40をユニット支持治具10と共に加熱処理する熱処理ステップと、熱処理ステップで加熱処理した熱処理ユニット40をユニット支持治具10にセットしたままで断熱冷却する冷却ステップと、を備える。ユニット支持治具10は、熱処理ユニット40を断熱冷却するための断熱雰囲気を形成する開閉可能な断熱雰囲気形成手段を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示パネルの製造方法、および、それに用いられるユニット支持治具に関する。
液晶表示パネルなどの表示パネルを製造する工程の中には、2枚の表示パネル基板を貼り合わせる基板貼り合わせ工程がある(例えば、非特許文献1等)。
以下、従来の基板貼り合わせ工程について説明する。
まず、2枚の表示パネル基板のうち、第1基板に熱硬化性樹脂等からなるシール材を印刷塗布する。次に、印刷塗布したシール材をレベリングすることにより平坦化する。一方、第2基板には、スペーサを均一に散布する。次に、シール材を印刷塗布し、レベリングした第1基板と、シール材を散布した第2基板と、をUV樹脂等で貼り合わせて表示パネルを作成する。次に、UV樹脂等で張り合わせられた第1基板と第2基板とからなる1枚の表示パネルを両側から平坦な断熱板で狭持した状態で、所定のセルギャップになるまでホットプレス(加熱加圧)してシール材を仮硬化する。次に、シール材を仮硬化した表示パネルを、さらに加熱することによりシール材を本硬化する。次に、シール材が本硬化された表示パネルを、室温まで冷却することにより2枚の表示パネル基板が貼り合わせられている。
しかし、このように1枚の表示パネルごとに貼り合わせる方法では、1枚のパネルごとにホットプレス、および、シール材を本硬化するための熱処理を行わなければならないため、表示パネルの製造効率が悪く、生産性に悖る。そこで、複数の表示パネルを同時に加圧、熱処理する方法が試みられている。
以下、図3、図4および図5を用いて、複数の表示パネルを同時に加圧・加熱処理する方式の基板貼り合わせ工程を説明する。
図5は、複数の表示パネルを同時に加圧・加熱処理する方式の表示パネルの貼り合わせ工程を示したフォローチャート図である。また、図3および図4は、それぞれ表示パネルを積層した表示パネル積層体45を表示パネル固定用治具41にセットした状態を示す正面図および平面図である。表示パネル固定用治具41は、表示パネル積層体45を設置する断熱板42と、断熱板42と対向するように設けられ、断熱板42の面積よりも小さく、表示パネル積層体45と同一の面積を有する断熱板43とを有する。ガイド44は、断熱板43の四隅を囲うように断熱板42の上に設置されたL字型の角柱である。
まず、第1基板に熱硬化性樹脂等からなるシール材を印刷塗布する(ステップS1)。次に、ステップS1で印刷塗布したシール材をレベリングすることにより平坦化する(ステップS2)。一方、第2基板には、スペーサを均一に散布する(ステップS3)。次に、ステップS1、およびステップS2によりシール材を印刷塗布し、レベリングした第1基板と、ステップS3によりスペーサを散布した第2基板と、をUV樹脂等で貼り合わせる(ステップS4)。UV樹脂等で貼り合わせられた表示パネルを、積層し、図3に示すように、表示パネル固定用治具41に搭載する(ステップS5)。表示パネル固定用治具41に搭載された表示パネルは、所定のセルギャップになるまでホットプレス(加熱加圧)してシール材を仮硬化する(ステップS6)。シール材を仮硬化した表示パネルを、表示パネル固定用治具41に積載した状態で、シール材を本硬化させるために加熱処理を行う(ステップS7)。次に、加熱処理を行った表示パネルを、表示パネル固定用治具41に積載したまま室温まで冷却する(ステップS8)ことにより表示パネルの貼り合わせ工程が行われている。
表示パネル1枚ごとに基板貼り合わせする表示パネルの貼り合わせ方法においては、シール材を本硬化するための加熱処理が行われた後、表示パネルを室温まで自然冷却した場合であっても、第1基板、および、第2基板は双方とも、等しく断熱板に接しているため、第1基板と第2基板とは均一に冷却される。したがって、第1基板と第2基板との冷却による収縮量に差は発生せず、表示パネルに反りは発生しない。
一方、複数の表示パネルを同時に加圧・加熱処理する表示パネルの貼り合わせ方法においては、図3に示すように複数の表示パネルが表示パネル固定用治具41に積載されているため、冷却の際に、第1基板と第2基板とが必ずしも同一の冷却速度で冷却されるとは限らない。表示パネル積層体45のうち、中央部分の表示パネルは、その表示パネルの上下に同じ量の表示パネルおよび断熱板が存在するため、第1基板と第2基板とは、ほぼ同じ速度で冷却される。よって、表示パネル積層体45の中央部分の表示パネルについては、シール材を本硬化するための加熱処理が行われた後、表示パネルを室温まで自然冷却した場合であっても、反りは発生しない。
表示パネル積層体45のうち、上層部分の表示パネルは、その表示パネルよりも上方に存在する表示パネルの量より、下方に存在する表示パネルの量が多いため、表示パネルの下面の方が表示パネルの上面よりも冷却されにくい。したがって、表示パネル積層体45の上層部分にある表示パネルの第1基板の冷却速度と第2基板の冷却速度との間に差異が発生する。また、表示パネル積層体45のうち、下層部分の表示パネルについても、上層部分の表示パネルと同様の理由で、第1基板の冷却速度と第2基板の冷却速度との間に差異が発生する。このことにより、表示パネル積層体45の中央部分以外の表示パネルは、シール材を本硬化するための加熱処理が行われた後、表示パネルを室温まで自然冷却した場合、表示パネルに反りが発生する。
このように、表示パネル積層体45を表示パネル固定用治具41にセットした状態で自然冷却した場合は、図6に示すように、表示パネル積層体45の中央部分の表示パネルには反りが発生しないものの、表示パネル積層体45の上層部分の表示パネルには下に凸状に反りが発生し、また、下層部分の表示パネルには上に凸状に反りが発生する。
一般的に、表示パネルを本硬化した後に、表示パネルを所望の寸法に切断する工程では、表示パネルを吸引吸着することにより切断機に固定して所望の寸法に切断する方法が採用されている。しかし、表示パネルの反りが激しい場合は、表示パネルを吸引吸着することにより切断機に安定して固定することができないため、表示パネルを所望の形状、および、寸法に切断することが困難になる問題がある。
また、表示パネルに反りが生じた場合は、コントラスト、開口率、色むら、および、色ずれ等の表示品質が低下するという問題が生じる。
以下、図7を用いて表示パネル50の表示品質の低下について説明する。
図7は反りの発生した表示パネル50の概略断面図である。表示パネル50は、下に凸状に反った第1基板51と、第1基板51に対向するように設けられた下に凸状に反った第2基板52と、を有している。第1基板51と第2基板52とは、シール材53によって接着固定されている。
第1基板51と第2基板52とには、それぞれ画像表示を行うためのパターンが設けられている。図7では、第1基板51に設けられているパターンのうち中央部分のパターン51αと、左端部分のパターン51βと、右端部分のパターン51γのみを、また、第2基板52に設けられているパターンのうち中央部分のパターン52αと、左端部分のパターン52βと、右端部分のパターン52γのみを模式的に記載している。
中心線C1はパターン51αの中心線を示している。中心線C2はパターン52αの中心線を示している。中心線C3はパターン51βの中心線を示している。中心線C4はパターン52βの中心線を示している。中心線C5はパターン51γの中心線を示している。中心線C6はパターン52γの中心線を示している。
中心部のパターン51αと52αとは、表示パネル50の反りによって、表示パネル50と水平方向に変位しない。したがって、反りの発生した表示パネル50においても、パターン51αの中心線C1とパターン52αの中心線C2とは一致し、パターンずれは起こらない。
一方、左端部分のパターン51βとパターン52βとは、表示パネル50の反りによって、表示パネル50と水平方向に変位する。また、パターン51βが表示パネル50と水平方向に変位する量に対して、パターン52βが表示パネル50と水平方向に変位する量が小さくなる。そのため、反りが発生した表示パネル50では、パターン52βの中心線C3はパターン51βの中心線C4よりも外側になる。
右端部分のパターンについても同様に、パターン52γの中心線C5はパターン51γの中心線C6よりも外側になる。
よって、反りが発生した表示パネル50の両端部分ではパターンずれが起こる。
図8は、400mm×400mmの大きさの表示パネルの実際の反り量とパターンずれ量とをプロットしたグラフである。
図8に示したように、表示パネルの反り量とパターンずれ量とは、相関関係にあり、表示パネルの反り量が増加するに伴ってパターンずれ量も増加する傾向にある。すなわち、図8の結果から、表示パネルの反り量は、パターンずれの主原因であることがわかる。
このように、表示パネル50は、表示パネルの反りに起因して、特にその両端部分のパターンずれが発生し、表示品質の低下がおこるという問題がある。
このような問題に鑑みて、従来は、表示パネルの反りを抑制するために、シール材53を加熱により本硬化した後、表示パネルをトンネル式の長い熱風循環炉等に挿入し、緩やかに徐冷することにより、反りのない表示パネルを製造していた。
表示パネル積層体を急冷した場合は、冷却処理中の表示パネル積層体内部と表示パネル積層体周辺の雰囲気との温度差が大きくなる。よって、表示パネル積層体内部における熱伝導速度よりも、表示パネル積層体からの放熱速度が非常に速くなる。したがって、表示パネル積層体内部に温度ムラが発生し、表示パネルに反りが発生する。
一方、表示パネルを急冷した場合と比較して、表示パネルを緩やかに徐冷した場合は、冷却処理中の表示パネル積層体内部と表示パネル積層体周辺の雰囲気との温度差が小さい。このため、表示パネル積層体内部における熱伝導速度が表示パネル積層体からの放熱速度と同等であるか、または放熱速度より大きくなる。よって、表示パネル積層体内部に温度分布が発生しない。したがって、表示パネル積層体を緩やかに徐冷した場合は、表示パネルに反りが発生しない。
図10は、シール材を本硬化した後に400mm×400mmサイズの表示パネルを160℃から40℃まで、それぞれ5時間、7時間、9時間かけて冷却した場合の表示パネルの反り量を示すグラフである。
横軸は、160℃から40℃まで表示パネルを冷却するのに要した時間である。縦軸は、冷却後の表示パネルの反り量である。
図9は、表示パネルを160℃から40℃まで、それぞれ5時間、7時間、9時間かけて冷却する場合の冷却プロファイルを示したグラフである。
図10において、図9に示した温度プロファイルに従って、5時間で160℃から40℃まで冷却した表示パネルは、約0.5mm反っているのに対して、9時間で160℃から40℃まで冷却した表示パネルは、0.1mm程度しか反っていない。このことより、表示パネルの冷却速度を遅くすることにより、表示パネルの反りを少なくすることが可能であることわかる。
松本正一編著,「液晶ディスプレイ技術−アクティブマトリクスLCD−」,初版,産業図書株式会社,1996年11月8日,p.265−289
上述のように、複数枚の表示パネルを同時に加圧・加熱処理する従来の表示パネル製造方法では、シール材を本硬化した後に、表示パネルを緩やかに徐冷する必要がある。したがって、トンネル式の長い熱風循環コンベア炉等の設備が必要になり、表示パネルの製造装置が大型化し、また、表示パネルのコストを上昇させるという問題がある。
また、表示パネルを本硬化の際の温度から常温まで冷却するまでの時間を延長した場合に、表示パネルの単位時間当たりの生産量が減少し、表示パネルの生産効率が悪化するという問題がある。例えば、シール材を本硬化する際の温度を高くした場合は、表示パネルを本硬化の際の温度と常温との差が大きくなるため、同じ冷却速度で冷却するためには表示パネルの冷却時間を長く設定する必要がある。また、表示パネルが薄い基板で構成されている場合は、表示パネルが厚い基板で構成されている場合よりも、表示パネルが反りやすいため、表示パネルの冷却時間を特に長く設定する必要がある。熱風循環コンベア炉を延長することにより表示パネルの冷却時間を延長することができるものの、フットプリントやコスト等の観点から熱風循環コンベア炉の延長は困難である場合が多い。そのような場合は、表示パネルの冷却時間を、熱風循環コンベア炉のベルト送りスピードを遅くすることにより調節しなければならない。熱風循環コンベア炉のベルト送りスピードを遅くすると、熱風循環コンベア炉で単位時間当たりに熱処理できる表示パネルの量が減少し、表示パネルの生産効率が悪化する。
さらに、既存の熱風循環コンベア炉のままでは表示パネルの生産量の拡大に容易に対応することができないという問題がある。熱風循環コンベア炉のベルト送りスピードを速くすれば、既存の熱風循環コンベア炉のままで、より多くの表示パネルを熱処理することができる。しかし、ベルト送りスピードを速くした場合は、表示パネルの冷却速度が速くなるため、表示パネルに反りが発生する。したがって、表示パネルの生産量を拡大する場合には、熱風循環コンベア炉を延長する必要があり、表示パネルの製造設備のフットプリントをさらに拡大し、かつ、高コストを要する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、反りのない表示パネルを安価に製造することができる表示パネル製造方法、および、それに用いられるユニット支持治具を提供することにある。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、複数の表示パネルを積層した表示パネル積層体を両側から断熱板で狭持した熱処理ユニットを形成するユニット形成ステップと、上記ユニット形成ステップで形成した上記熱処理ユニットを、ユニット支持治具にセットするユニットセットステップと、上記ユニットセットステップでセットした上記熱処理ユニットを上記ユニット支持治具と共に加熱処理する熱処理ステップと、上記熱処理ステップで加熱処理した上記熱処理ユニットを上記ユニット支持治具にセットしたままで断熱冷却する冷却ステップと、を備え、
上記ユニット支持治具は、上記熱処理ユニットを断熱冷却するための断熱雰囲気を形成する開閉可能な断熱雰囲気形成手段を備えている。
この製造方法は、断熱雰囲気を形成する開閉可能な断熱雰囲気形成手段を備えているユニット支持治具を用いて表示パネルを冷却するものである。したがって、冷却ステップにおいて熱風循環コンベア炉のような大掛かりな装置を使用することなく、簡易なユニット支持治具を用いることにより表示パネルを緩やかに徐冷することができる。よって、表示パネルの製造設備のフットプリントを縮小することができる。また、熱風循環コンベア炉等の製造設備費用および稼動費用を削減することができる。したがって、反りのない表示パネルを安価に提供することができる。
また、この製造方法によれば、表示パネルの生産量の拡大にも安価かつ容易に対応することができる。すなわち、表示パネルの生産量が拡大し、加熱処理および冷却処理を要する表示パネルの枚数が増加した場合においても、上述したような熱風循環コンベア炉を改造する等の高コストを要する措置を講ずる必要はなく、比較的安価に製造できるユニット支持治具の数量を増やすことによって容易に対応することができる。
また、この製造方法に用いるユニット支持治具は、開閉可能な断熱雰囲気形成手段を備えている。したがって、表示パネルを断熱冷却する冷却ステップにおいては、ユニット支持治具は断熱雰囲気を形成した状態をとることができる一方、熱処理ユニットを加熱処理する熱処理ステップにおいては、ユニット支持治具は熱処理ユニットを直接加熱炉の空気にさらすことができる。熱処理ユニットを直接加熱炉の空気にさらした状態で加熱することにより、断熱雰囲気中で熱処理ユニットが加熱炉と遮蔽された状態で加熱する場合より加熱効率がよく、短時間で加熱処理を行うことができる。したがって、この製造方法によれば、表示パネルの製造効率を向上することができ、安価に表示パネルを製造することが可能となる。
本発明に係るユニット支持治具は、複数の表示パネルを積層した表示パネル積層体を両側から断熱板で狭持した熱処理ユニットを加熱するときに用いられるものであって、熱処理ユニットを支持するユニット支持台を有する治具本体と、上記治具本体に設けられ、上記ユニット支持台に支持された熱処理ユニットを断熱冷却するための断熱雰囲気を形成する開閉可能な断熱雰囲気形成手段と、を備えている。
本発明に係るユニット支持治具は、熱処理ユニットを断熱冷却するための断熱雰囲気を形成する開閉可能な断熱雰囲気形成手段を備えている。よって、このユニット支持治具を使用して表示パネルを製造することにより、簡易な治具で熱処理ユニットを直接加熱炉の空気にさらした状態で加熱処理でき、かつ、断熱雰囲気中で、外気と遮断した状態で熱処理ユニットを緩やかに徐冷することができる。熱処理ユニットを直接加熱炉の空気にさらした状態で加熱する場合、断熱雰囲気中で熱処理ユニットが加熱炉と遮蔽された状態で加熱する場合より、加熱効率がよく、短時間で加熱処理を行うことができる。また、ユニット支持治具により熱処理ユニットを断熱雰囲気下で緩やかに徐冷できるため、熱処理ユニットを冷却する際に熱風循環コンベア炉のような大掛かりな装置を必要としない。したがって、このユニット支持治具を用いることにより、表示パネルの製造効率を向上することができ、反りのない表示パネルを安価に製造することが可能となる。
また、本発明に係るユニット支持治具は、複数の熱処理ユニットを支持可能なように、ユニット支持台を複数有していても構わない。
この構成によれば、一台のユニット支持治具に積載できる熱処理ユニットの台数を増やすことができる。よって、同時により多くの表示パネルを加熱処理および冷却処理することができる。したがって、この構成によれば、表示パネルの製造効率を向上し、表示パネルを安価に製造することができる。
また、この構成によれば、一台のユニット支持治具の熱処理ユニットの可能積載量が多く、同時により多くの表示パネルの加熱処理および冷却処理を行うことができるため、表示パネルの生産量の拡大にも容易に対応することができる。
また、本発明に係るユニット支持治具において、ユニット支持台が熱処理ユニットをユニット支持台から離間して支持するように構成されていても構わない。
この構成によれば、ユニット支持台によって熱処理ユニットとユニット支持台との間に隙間が生じる。よって、熱処理ユニットをユニット支持治具に積載する際、および、ユニット支持治具から熱処理ユニットを取り出す際に、この隙間を利用して熱処理ユニットを確保することが可能になるため、熱処理ユニットの取り扱いが容易になり、作業性が向上する。
また、この構成によれば、表示パネルの反りをさらに抑制することができる。熱処理ユニットの下面全体がユニット支持台に接触している構成では、熱処理ユニットの上面は、熱伝導率の小さい空気層に接しているのに対して、熱処理ユニットの下側は、空気層より熱伝導率の大きいユニット支持台に接している。そのため、熱処理ユニットの上面からの放熱速度と、下面からの放熱速度に差が生じ、表示パネルに温度ムラが生じる。一方、熱処理ユニットがユニット支持台から離間して支持されている場合は、熱処理ユニットの上面、下面が等しく熱伝導率の小さい空気層に接している。このため、熱処理ユニットを冷却する際に、熱処理ユニットの上面からの放熱速度と、下面からの放熱速度とが等しくなり、表示パネルは均一に冷却される。よって、表示パネルの反りをさらに抑制することができる。
また、本発明に係るユニット支持治具において、治具本体は、上記ユニット支持台に支持された熱処理ユニットが露出可能なように少なくとも側面の一部が開口した箱状に形成されており、上記断熱雰囲気形成手段は、上記治具本体の開口を開閉する断熱材で形成された開閉蓋で構成されているものであってもかまわない。
この構成によれば、治具本体の開口を開閉する開閉蓋が断熱材で形成されているため、ユニット支持治具の断熱性能が高い。よって、このユニット支持治具を使用することにより、熱処理ユニットをさらに緩やかに徐冷することができる。
また、種々の断熱材を開閉蓋に使用することにより、ユニット支持治具の断熱性能を自由にコントロールすることができる。よって、このユニット支持治具を使用することにより、上述のように熱風循環コンベア炉の改造のように高コストを要する措置を講じることなく、容易に表示パネルの冷却速度を自由にコントロールすることができる。したがって、同一の熱処理設備を利用して、種々の条件の熱処理ステップに対応することができを行うことができ、また、種々の表示パネルの製造を行うことができる。
また、箱状に形成されたユニット支持治具は、2以上の開口を有することがより好ましい。この構成によれば、熱処理ステップにおいて熱処理ユニットを加熱する際に、1つの開口を有する箱状のユニット支持治具を用いた場合と比較して、熱処理ユニット周辺の空気の対流をより活性にすることができ、熱処理ユニットの加熱効率を向上することができる。
本発明によれば、熱風循環コンベア炉のような大掛かりな装置を使用することなく、簡易なユニット支持治具を用いることにより表示パネルを緩やかに徐冷することができる。よって、表示パネルの製造設備のフットプリントを縮小することができる。また、熱風循環コンベア炉等の製造設備費用および稼動費用を削減することができる。したがって、反りのない表示パネルを安価に提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る熱処理ユニット40がセットされた状態のユニット支持治具10の正面図である。
ユニット支持治具10は、治具本体20と開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとを有している。
治具本体20は、治具ベース台21と、治具ベース台21に対向するように設けられた天板22とを有し、その側面が開口した箱状に形成されている。
治具ベース台21と天板22との間には、治具ベース台21に平行に、ユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとが介設されている。
天板22とユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとは、支柱23によって治具ベース台21に固定されている。
天板22と治具ベース台21とユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとは、例えば鉄板等の熱処理ユニット40を積載するために十分な機械的強度を有するものであれば、何ら制限されるものではない。また、天板22と治具ベース台21とユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとを、断熱材で構成しても勿論構わない。天板22と治具ベース台21とユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとを、断熱材で構成することにより、ユニット支持治具10の断熱機能をより高めることができ、さらに効果的に表示パネルの反りを抑制することができる。
支柱23は、例えば鉄製の円柱等、熱処理ユニット40を支持するために十分な強度を有するものであれば、何ら制限されるものではない。
天板22とユニット支持台24aとの間、ユニット支持台24aとユニット支持台24bとの間、および、ユニット支持台24bとユニット支持台24cとの間には、それぞれ開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとが設けられている。開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとは、中抜き角柱が入れ子状に配置され、相互に固定された一体の伸縮可能な筒状体により構成されている。また、開閉蓋30a、開閉蓋30b、および、開閉蓋30cは、それぞれの上辺がそれぞれ天板22、ユニット支持台24a、および、ユニット支持台24bに固定されている。
開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとには、例えばエアーシリンダ等により構成される開閉手段が設置されており、断熱雰囲気形成手段として機能している。この開閉手段によって、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとが上下に伸縮し、治具本体20の側面に設けられた開口を開閉することができる構成となっている。
図1は、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとが上方向に縮み、治具本体20の側面に設けられた開口が開いた状態のユニット支持治具10を示すものである。この状態では、ユニット支持治具10の内部にセットされた熱処理ユニット40が外気に露出した状態となっている。したがって、この状態で熱処理ユニット40を熱風循環炉等の加熱炉により加熱することで、熱処理ユニット40を高い熱効率で加熱することができる。
図2は、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとが伸び、治具本体20の側面に設けられた開口が閉じた状態のユニット支持治具10を示すものである。この状態では、ユニット支持治具10の内部にセットされた熱処理ユニット40は外気から遮断された状態となっている。この状態で熱処理ユニット40を冷却することにより、熱風循環コンベア炉等の大掛かりな設備を使用することなく、熱処理ユニット40を室温まで緩やかに徐冷することができる。
また、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとは、各々が一体の筒状体で構成されている。そのため、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとは、それぞれ1つのエアーシリンダ等により構成される開閉手段を備えることによって、同時にユニット支持治具10の側面を同時に開閉することができる。
開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとは、例えば鉄板等、治具本体20の内部を外気から遮断することができ、断熱雰囲気を形成することができるものであれば、何ら制限されるものではない。また、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとを、発泡性の耐熱シリコンゴムや発泡性の耐熱セラミックス等の断熱材で形成しても構わない。開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとを断熱材で形成することにより、ユニット支持治具10の断熱能力をより向上することができる。よって、表示パネルの反りを効果的に抑制することができる。
また、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとは、例えば鉄板等に断熱材を貼り付けた板から構成されるものであっても勿論構わない。この構成によれば、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとを断熱材により構成した場合と同様に、高い断熱能力をユニット支持治具10に付与することができる。よって、表示パネルの反りを効果的に抑制することができる。
ユニット支持治具10は、ユニット支持台24cと天板22と開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとにより断熱雰囲気を構成している。また、この断熱雰囲気はユニット支持台24aとユニット支持台24bとによって3つの断熱雰囲気に区画されている。よって、ユニット支持治具10には、3つの熱処理ユニット40を積載し、それらを同時に加熱処理および冷却処理することができる。
尚、本実施形態では、ユニット支持治具10は、3枚のユニット支持台を有するが、なんらこれに制限されるものではなく、3枚以下のユニット支持台を具備するものであっても、また、3枚以上のユニット支持台を具備するものでも勿論構わない。より多くのユニット支持台を設置することにより、ユニット支持治具10により多くの熱処理ユニット40を積載することができるため、より多くの表示パネルを同時に熱処理することができる。よって、表示パネルの生産効率をさらに向上することができる。また、ユニット支持台の枚数を調整することにより、表示パネル生産量の拡大縮小に容易に対応することができる。
ユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとは、熱処理ユニット40を離間して支持している。よって、熱処理ユニット40のユニット支持治具10への設置作業、および、ユニット支持治具10からの取り出し作業を容易に行うことができる。
また、ユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとは、熱処理ユニット40を離間して支持しているため、熱処理ユニット40の上面および下面は等しく空気層に接している。したがって、熱処理ユニット40の上面からの放熱速度と下面からの放熱速度とが等しくなり、熱処理ユニット40に温度ムラが発生しにくくなる。よって、より反りのない表示パネルが得られる。
図3は、熱処理ユニット40の正面図である。
図4は、熱処理ユニット40の平面図である。
尚、本実施形態で用いた熱処理ユニット40は、従来用いられていた熱処理ユニットと同じものである。
熱処理ユニット40は、表示パネルが積層してなる表示パネル積層体45と、表示パネル固定用治具41とを備えている。
表示パネル固定用治具41は、表示パネル積層体45の上下に、表示パネル積層体45を狭持するように設置された断熱板42と断熱板43とを備えている。断熱板43は、表示パネル積層体45と同じ面積を有する。また、断熱板42は、断熱板43よりも大きい面積を有する。
断熱板42と断熱板43とは、例えば鉄板等の表示パネル積層体45を支持するために十分な強度を有するものであれば、何ら制限されるものではない。また、断熱板42と断熱板43とは、例えばガラス等の断熱材により構成されているものであっても勿論構わない。断熱板42と断熱板43が断熱材により構成されていることにより、表示パネル積層体45を冷却処理する際に、表示パネル積層体45の上面および下面からの放熱が抑制される。よって、表示パネル積層体45の内部に発生する温度ムラを抑制することができ、表示パネル積層体45の反りを抑制することができる。
ガイド44は、断熱板42の上に設置され、表示パネル積層体45と断熱板43との四隅を囲うように設置された4本のL字型角柱からなる。また、ガイド44は、この構成に限定されるものではなく、表示パネル積層体45の周囲全体を覆うように設置された、中抜き角柱状の角柱であっても構わない。
ガイド44は、例えば鉄柱等の表示パネル積層体45を固定するのに十分な強度を有するものであれば、何ら制限されるものではない。また、ガイド44は、例えばガラス等の断熱材により構成されていても勿論構わない。
このように、表示パネル積層体45は、断熱板42と断熱板43とガイド44とからなる表示パネル固定用治具41により、動かないように固定されている。このため、積層体45の積み重ねがズレた状態でホットプレスされ、セルギャップが不均一に仕上がることも、又、搬送途中で脱落等して、物理的に損傷することも、抑制することが出来る。
表示パネル積層体45は、第1基板と第2基板とを貼り合わせた表示パネルを複数枚積層したものである。表示パネルは第1基板と第2基板との間に熱硬化性樹脂からなるシール材を介在した構造を有する。
表示パネル積層体45は、積層した表示パネルの間に薄い発泡性プラスティック等から形成されたシートを介在させるものであっても構わない。この構成によれば、積層した表示パネルが直接接触することはなく、基板貼り付け工程において表示パネルが混入した異物等により物理的に損傷することが抑制される。
以下、本発明に係る表示パネルの製造方法について説明する。
まず、断熱板42の上にガイド44に沿って、第1基板と第2基板とがUV樹脂により仮固定された表示パネルを複数枚積層して表示パネル積層体45を形成し、表示パネル積層体45の上に断熱板43を設置することにより熱処理ユニット40を形成する(ユニット形成ステップ)。
次に、ユニット形成ステップで形成した熱処理ユニットをホットプレス装置に挿入し、所定の圧力を印加した状態で加熱し、第1基板に形成したシール材を第2基板に密着させ、スペーサの径により規制されるセルギャップを形成しつつ、シール材を仮硬化する(ホットプレスステップ)。
次に、ホットプレスステップでシール材を仮硬化した熱処理ユニット40をユニット支持治具10の内部に設けられたユニット支持台24aとユニット支持台24bとユニット支持台24cとの上にセットする(ユニットセットステップ)。
次に、ユニットセットステップで熱処理ユニット40をセットしたユニット支持治具10を熱風循環炉等の加熱炉により加熱処理することで、第1基板と第2基板との間に介在するシール材を本硬化する(熱処理ステップ)。
熱処理ステップは、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとを開いた状態で行う。このことにより、熱処理ユニット40は、加熱炉の熱風により直接加熱される。したがって、熱処理ユニット40を効果的に加熱処理することができる。
次に、加熱処理されたユニット支持治具10を、加熱炉から取り出し、大気中で冷却する(冷却ステップ)。
熱処理ユニット40を、加熱炉から取り出す際に、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとを閉鎖し、断熱雰囲気を形成する。開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとの閉鎖は、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとのそれぞれに対応する図示しないシリンダ等の開閉装置によって行われる。
よって、ユニット支持治具10が加熱炉より取り出されたときには、熱処理ユニット40はユニット支持治具10により外気から遮断され、断熱雰囲気下に置かれる。よって、熱処理ユニット40は、ユニット支持治具10と共に加熱炉より取り出された後に、急速に冷却されることはなく、緩やかに徐冷される。熱処理ユニット40が徐冷されることにより、表示パネル内部に発生する温度ムラを抑制することができる。したがって、本発明に係る表示パネルの製造方法により反りのない表示パネルを製造することができる。
また、ユニット支持治具10は加熱炉より取り出された後は、自由に持ち運びすることができ、また、複数のユニット支持治具10を積載して放置することもできる。よって、本発明に係る製造方法は、従来の表示パネルの製造方法のように、大きなフットプリントを必要としない。
また、表示パネルの生産量が増加した場合には、ユニット支持治具10の内部に形成される断熱雰囲気を複数のユニット支持台によって複数の断熱雰囲気に区画することにより、ユニット支持治具10の1台あたりの表示パネル積載量を増加させること、および、ユニット支持治具の台数を増やすことにより対応することができる。
ユニット支持治具10のユニット支持台の枚数を増やす措置、および、ユニット支持治具10の台数を増やす措置は、従来の表示パネルの製造方法のように熱風循環炉を延長することにより表示パネルの生産量の増加に対応する措置に対して、非常に容易かつ低コストな措置である。
また、表示パネルを加熱処理する温度条件の変化、または、表示パネルの厚みの変化等により、表示パネルの冷却速度を遅くする必要が生じた場合には、ユニット支持治具10の開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとを構成する材料を、より断熱性の高い断熱材へ変えることにより容易かつ安価に対応することができる。
本発明に係るユニット支持治具10に熱処理ユニット40がセットされ、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとが開いた状態を示す正面図である。 本発明に係るユニット支持治具10であって、開閉蓋30aと開閉蓋30bと開閉蓋30cとが閉じた状態を示す正面図である。 熱処理ユニット40の正面図である。 熱処理ユニット40の平面図である。 表示パネルを複数枚同時に加圧・加熱処理する場合の、基板貼り合わせ工程のフォローチャート図である。 表示パネル積層体45が反った状態の熱処理ユニット40の断面図である。 下に凸状に反りが発生した表示パネル50の概略断面図である。 400mm×400mmの大きさの表示パネルの実際の反り量とパターンずれ量とをプロットしたグラフである。 400mm×400mmの大きさの表示パネルを冷却処理する際の冷却プロファイルを示すグラフである。 400mm×400mmの大きさの表示パネルを図9に示した種々の冷却プロファイルで冷却した際の表示パネルの反り量を示すグラフである。
符号の説明
10 ユニット支持治具、
20 治具本体、
21 治具ベース台、
22 天板、
23 支柱、
24a、24b、24c ユニット支持台、
30a、30b、30c 開閉蓋、
40 熱処理ユニット、
41 表示パネル固定用治具、
42、43 断熱板、
44 ガイド、
45 表示パネル積層体、
50 表示パネル、
51 第1基板、
52 第2基板、
53 シール材、
51α、51β、51γ、52α、52β、52γ パターン、
C1、C2,C3、C4、C5、C6 中心線。

Claims (5)

  1. 複数の表示パネルを積層した表示パネル積層体を両側から断熱板で狭持した熱処理ユニットを形成するユニット形成ステップと、
    上記ユニット形成ステップで形成した上記熱処理ユニットを、ユニット支持治具にセットするユニットセットステップと、
    上記ユニットセットステップでセットした上記熱処理ユニットを上記ユニット支持治具と共に加熱処理する熱処理ステップと、
    上記熱処理ステップで加熱処理した上記熱処理ユニットを上記ユニット支持治具にセットしたままで断熱冷却する冷却ステップと、
    を備えた、表示パネルの製造方法であって、
    上記ユニット支持治具は、上記熱処理ユニットを断熱冷却するための断熱雰囲気を形成する開閉可能な断熱雰囲気形成手段を備えている、表示パネルの製造方法。
  2. 複数の表示パネルを積層した表示パネル積層体を両側から断熱板で狭持した熱処理ユニットを加熱するときに用いられるユニット支持治具であって、
    熱処理ユニットを支持するユニット支持台を有する治具本体と、
    上記治具本体に設けられ、上記ユニット支持台に支持された熱処理ユニットを断熱冷却するための断熱雰囲気を形成する開閉可能な断熱雰囲気形成手段と、
    を備えている、ユニット支持治具。
  3. 請求項2に記載されたユニット支持治具において、
    上記治具本体は、複数の熱処理ユニットのそれぞれを支持可能なように、上記ユニット支持台を複数有している、ユニット支持治具。
  4. 請求項2に記載されたユニット支持治具において、
    上記ユニット支持台は、熱処理ユニットを該ユニット支持台から離間して支持するように構成されている、ユニット支持治具。
  5. 請求項2に記載されたユニット支持治具において、
    上記治具本体は、上記ユニット支持台に支持された熱処理ユニットが露出可能なように少なくとも側面の一部が開口した箱状に形成されており、
    上記断熱雰囲気形成手段は、上記治具本体の開口を開閉する断熱材で形成された開閉蓋で構成されている、ユニット支持治具。

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