JP2005195572A - 原子炉の核計測設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ギアモータ、このギアモータにより駆動されるヘリカルギア、ヘリカルギアから検出器ケーブルを供給/巻線する貯蔵リールを含む駆動器100及び上部固定板311、下部固定板312、連結棒313からなる本体310、本体310の中心部に設置された固定軸、上部回転板321と下端部において前記上部回転板と対称するように設置されてこの上部回転板とともに回転する下部回転板322を含む外部通路選択器320と回転軸の下端部に位置するとともに、複数のパスが形成された円板を含む内部通路選択器330を含む二重索引通路選択器300からなる原子炉の核計測設備。
【選択図】 図2a
Description
頼度を持ち、空間及びメンテナンスの側面において効率的であり、一部の故障発生時に代
替手段の適用が容易とされる原子炉の核計測設備に関する。
と連結されて通路選択器システム30につながっているとともに、内部に検出器が通過するように管形状となっている引入配管11と、この引入配管11の一端部と連結された通
路選択器システム30と、から構成される。ここで、末端部に検出器を有する検出器ケーブルが、前記駆動器10の内部に巻き上げられており、前記検出器は、駆動器10の駆動により引入配管11を経て通路選択器システム30に挿入され、この通路選択器システム30を通して原子炉内の検出器通路に挿入される。
の下部通路選択器32がそれぞれ上部及び下部に配置された2階式の構造のものを示した
が、3階式の構造も可能である。さらに、通路選択器システム30の各階は、複数の配管
で連結される。すなわち、前記各上部通路選択器31から複数本の配管が延びて下部通路選択器32にそれぞれ分配される。
部通路選択器31と下部通路選択器32を通して原子炉の検出器通路に挿入されることに
よって、中性子束の遠隔検出がなされる。
択器システムでよくある検出器ケーブルと配管との間に生じる激しい摩擦により、ヘリカ
ルギアが過度な力を働くことになる構造的な問題から駆動器10が頻繁に動作不能となり、結果として、該当するエレメントに摩耗または故障をもたらす、という問題があった。
する配管の屈曲が激しくなる。このため、前記配管の内部を往復する検出器ケーブルの摩
擦が増加してしまい、高価の検出器が損なわれたり、検出器ケーブルを挿入または引き出
す駆動器10に頻繁な故障が発生してしまうし、しかも、このような設備に故障が発生す
ると、高放射線箇所である原子炉格納容器(Containment Vessel)の内部において整備が行
われるため、その中で作業する作業者は多量の放射線を浴びることになる、といった作業
上の問題点もあった。
故障すると、該当検出器通路を通した中性子束の測定ができなくなる。このため、全体シ
ステムが正常に動作できず、発電所を停止しなければならいため、発電所の利用率が劣化
する、という問題点があった。
出器通路に挿入したり引き出すべきであるにもかかわらず、検出器ケーブルと案内配管間
に多く摩擦が生じる構造的な問題に起因する頻繁な故障により作動不能状態となってしまう、という問題点があった。また、検出器ケーブルの挿入及び引出距離によって異なる応
力が生じるため、高価の検出器ケーブルが損傷し易くなる、という問題点もあった。
の部分だけでも全体検出器通路を通した中性子束の測定を可能にする原子炉の核計測設備
を提供することである。
れるヘリカルギアと;前記ヘリカルギアから/に検出器ケーブルを供給/巻線する貯蔵リ
ールと;を含む駆動器;及び、上部固定板、下部固定板、そしてこれら上部固定板と下部
固定板とを連結する連結棒からなる本体と;該本体の中心部に設置された固定軸と;該固
定軸を中心に回転自在に配列され、前記固定軸を中心に外部通路選択器を回転させるため
の駆動部及びこの駆動部を制御する制御部を備えた上部回転板と、下端部において前記上
部回転板と対称するように設置されてこの上部回転板とともに回転する下部回転板と、を
含む外部通路選択器と;前記上部回転板と下部回転板との間に設置される中空軸の回転軸
と、該回転軸に挿入されて前記回転軸の開口された中間部を通して下向きに突出された通路
選択配管と、前記回転軸の下端部に位置するとともに、複数のパスが形成された円板と、
を含む内部通路選択器と;を含む二重索引通路選択器;を含んでなる原子炉の核計測設備
を提供する。
により制御されると好ましい。
さらに含み、この密着手段は、1つ以上のアイドルギヤを含むと好ましい。
ましい。
板と選択的に接触してオン状態に切り替えられるリミットスイッチを備える。
機構は、円板の周りに前記パスにそれぞれ対応して配置された複数の通路選択スイッチを
備え、この通路選択スイッチは、該当パスと前記通路選択配管との整列を感知して通路選
択配管の位置を感知し、前記インデックス機構は、前記位置信号により制御されるギアモ
ータにより駆動されることが好ましい。
記貯蔵パス選択器の端部には検出器ケーブルを貯蔵する検出器貯蔵場所が備えられると好
ましい。
である。
ている。図2に示すように、本発明による原子炉の核計測設備は、大きく、駆動器100
と二重索引通路選択器300とを含んでなり、さらに、前記駆動器100から二重索引通
路選択器300を通してバルブ部400の各バルブの入口につながる配管110、111、333を含む。ここで、測定のための検出器ケーブル(図3の201)は、前記駆動器100から引き出されて引入配管110、通路選択器上部配管111、通路選択配管333を順次的に通過してバルブ部400に挿入されるようになる。バルブ部400に挿入された検出器ケーブル201は、再び原子炉の検出器通路(Thimble)を通して中性子束を測定する。
図3に示すように、駆動器100は、ギアモータ101と、このギアモータ101の速
度を制御するインバータ102と、前記ギアモータ101に連結されて回転するヘリカル
ギア103と、このヘリカルギア103に螺旋の形態を持つ検出器ケーブル201を密着
させるために、ヘリカルギアフレームのカバー104に配設されるアイドルギヤ105と、前記検出器ケーブル201を一定の力で引っ張って巻き上げる貯蔵リール106と、この貯蔵リール106を駆動するACトルクモータ107と、駆動器100の駆動状態を遠隔で監視するために設けられる音響センサー108と、から構成される。
前記インバータ102により制御される周波数と電圧にしたがってその速度が制御される。
れないように押圧するが、ヘリカルギアとアイドルギア間の隙間を調整するために、前記
アイドルギヤ105は、数枚の心(Shim)を重なってカバー104に結合させる(図4の拡大図参照)。
部と側面にそれぞれ配置されるが、上部のアイドルギヤ105は、図4に示すように、前
記ヘリカルギア103の上下中心線よりも駆動器の出口側へ所定角度(8)だけ前進配置することによって、前記ヘリカルギア103と検出器ケーブル201との間で力が発生する際に前記検出器ケーブル201が持ち上がる力を相殺し、ヘリカルギア103と検出器ケーブル201との接触面積を大きくし、動力伝達の効率が向上される。
出器ケーブル201を巻き取って貯蔵する装置であって、検出器ケーブル201が解けな
いように一定の力で引いてこれを巻き上げる役割を果たす。また、この貯蔵リール106
の回転を制御するACトルクモータ107は、貯蔵リール106の回転軸と減速ギアを介
して連動される。さらに、貯蔵リール106に検出器ケーブル201が少なく巻き上げら
れていて前記貯蔵リール106が高速で回転するときには、少ないトルクを発生し、貯蔵
リール106に検出器ケーブル201が多く巻き上げられていて前記貯蔵リール106が
低速で回転する時には、大きいトルクを発生する特性を持っているため、前記検出器ケー
ブル201は常に一定の張力を受けながら前記貯蔵リール106に巻かれたり貯蔵リール
106から解けたりする。
状態を遠隔で監視する機能を行うが、この音響センサー108は機械的な振動を検出する
ことから、駆動器100の内部で発生する振動信号(例えば、貯蔵リールの回転時の振動)の以外、空気を介して伝播される雑音性格の音響は感知されない。したがって、ACトルクモータ107が故障した場合、検出器ケーブル201に多くの力がかかってトルクリミッター109が動作するなどにより駆動器100に振動が伝えられるときに、前記音響センサー108が作動されるため、遠隔監視が容易となる。
本発明の二重索引通路選択器300は、図2a及び図6に示すように、連結棒313に
より垂直に連結される上部固定板311と下部固定板312とを持つ本体310と、この
本体310の内側に固定軸315を中心に回転自在な上部回転板321と下部回転板32
2とを含む外部通路選択器320と、この外部通路選択器320の上部回転板321と下
部回転板322との間に、固定軸315を中心に円周方向に900 間隔で設置される4つの内部通路選択器330と、前記外部通路選択器320の回転時に、引入配管110と通路選択器の上部配管111がねじられて損傷されるのを防止する引入配管ねじり防止器340と、検出器ケーブル201が引入配管110を通過するのを感知する引出制限スイッチアセンブリ350と、から構成される。
結されてなり、前記上部固定板311の上部に、支持棒314により支持される引入配管
ねじり防止器340が設置される。ここで、前記下部固定板312には、後述する内部通
路選択器330の円板339−1の位置と相応する位置においてパスP2が形成される。
として回転する上部回転板321(図7の平面図参照)、及び固定軸315に回転自在に嵌めれたスリーブにより前記上部回転板321に連結され、これと共に回転する下部回転板322(図6参照)を備えているが、これら上部及び下部回転板321、322は、駆動器100と連結される引入配管110と、これら引入配管110から延長形成された通路選択器上部配管111がねじられることもあるため、無制限に回転することはできない。このようなねじり現象を防ぐための外部通路選択器320の回転上の制限は、図7に示すように、前記上部回転板321上に固定された制御部325のケースに設置される掛け金328と、上部固定板311上に2700の角度をもって設置された二つの止め板318a、318bにより達成される。
定軸315を中心に外部通路選択器320全体を回転させる駆動部324と回転位置を維
持させる制御部325が設置されるが、この駆動部324は、ギア付きモータと、前記固
定軸315に取り付けられたプーリー316と前記ギア付きモータとを連結する駆動ベル
ト323と、から構成される。したがって、外部通路選択器320は、前記駆動部324
のモータが回転すると、前記外部通路選択器320の中心軸となる固定軸315は固定さ
れるため、上部回転板321が駆動ベルト323を介して固定軸315に沿って回転する
方式にて回転駆動される。
作業者の接近を容易にすべく上部回転板321の上面に設置されるため、高放射線地域で
の整備作業などの作業性が向上できる。すなわち、前記外部通路選択器320の駆動部3
24と制御部325が配置された領域は、下部の内部通路選択器330が配置された領域
に比べて放射性粉塵が少なく、また、上部回転板321により内部通路選択器330内部
の放射線が上部へ移動するのをかなり遮蔽できるため、前記駆動部324及び制御部325の修理時における作業者への放射線照射の危険が比較的低いという利点がある。そして、前記駆動部324及び制御部325が上部回転板321の上面に配設されるため、作業者がこれらを修理したり入れ替えたりする作業が容易となる利点がある。
317。乃至317dのいずれか一つと選択的に結合されるようにソレノイドと連動する0ソレノイドの起動時には前記掛け金328が後進して掛り棒317から分離され、この状態で、前記駆動部324のモータに電圧が印加されると前記外部通路選択器320が回転する。
21と対称するように設置される。この下部回転板322は、固定軸315に回転自在に嵌められたスリーブにより前記上部回転板321と一体に回転する。そして、前記下
部回転板322の内側には、後述する内部通路選択器330の該当位置に相応するように
円形の通穴(H)が開いている(図6の下部参照)。
1に取り付けられている左側止め板318aにより動作する方式で、270°位置では右側リミットスイッチ327bが右側止め板318bにより動作する方式で、90°と180°位置では前記左右側リミットスイッチ327a、327bが動作しない代わりに、90°位置では掛り棒317bにより下部リミットスイッチ326bだけ動作し、180°位置では掛り棒317cにより上部リミットスイッチ326aも部リミットスイッチ326b動作する方式を通じて位置検出が可能である(図8b照)。ここで、前記掛り棒
317c、上部リミットスイッチ326aを動作させるべく、残りの掛り棒317a、317b、317dよりも長い必要がある。
ために音響センサー(図示せず)が設置されるが、この音響センサーは、前記駆動器100における音響センサー108と同様に機械的な振動を検出するので、二重索引通路選択器300内部で発生する機械的振動信号を感知するだけで、その他の空気を介して伝播される音響は感知できない。例えば、駆動部324が故障して空回転する場合、制御部325の音響センサーによりこれを感知できる。
器320の上部回転板321と下部回転板322との間において、固定軸315を中心に
円周方向に沿って900 の間隔で配置される。図示例では、各内部通路選択器330は、その結合部が下部回転板322の通穴(H)に回転自在に結合される。上述の如く、各内通路選択器330は1枚の円板339−1を含むが、該円板339−1は、原子炉の検出器通路数によって定められた所定本数のパスP1が形成される。実際に、前記パスP1の数は、若干の余分のパスを加えて原子炉の検出器通路の数よりも大きく定められる。また、前記パスP1どうしは、円周方向に沿って望む角度をもって互いに離れて配置され、よって、各内通路部選器330は、各パスP1と整列された検出器通路のいずれか一つを選択する機能を行う。この内部通路選択器330は、外部通路選択器320が回転すると固定軸315を中心に公転運動を行う。また、望む検出器通路を選択するために、各内部通路選択器330は1本の通路選択配管333を含み、該通路選択配管333は、内部通路選択器330内に自体備えられた駆動用ギアモータ334により、前記円板339−1上で自転運動を行う。
333の経路を切り換えるのに用いるインデックス機構331と、中空軸である回転軸3
32とを含めてなる。また、通路選択配管333は、その上端部が、前記回転軸332の
内側上端に連結され、この回転軸332の一側に形成された開口を通して下向きに突出してその下端部が円板339−1に達するようになる。前記通路選択配管333の下端部は、円板339−1に形成された任意のパスP1と対応するように配置される。
板322に回転自在に軸設される。前記インデックス機構331は、駆動用ギアモータ334に連結された駆動軸が1回転する度に、これに接触するインデックス機構331の軸が回転軸332を中心に分割角度だけ回転する。
3の下端部は、前記インデックス機構331の分割角度回転駆動により前記配列されたパ
スP1に沿って回転して止まる断続的な回転運動をする。
の下端部の位置を測定する通路選択スイッチ338が設置されるが、この通路選択スイッ
チ338の信号は、インデックス機構331を駆動するギアモータ334の位置制御信号
として使用され、通路選択スイッチ338の数が多い場合には、図10bに示すように、
複数の通路選択スイッチ338の回路をマトリックス形態に連結してギアモータ334を
制御する制御システム(図示せず)に信号を転送する。
えられている。このカムスイッチ335は、前記インデックス機構331が分割角度だけ
回転する場合、1回のオン/オフ動作をするスイッチであり、前記オン/オフ動作による
信号に基づいて内部通路選択器330が正位置に分割回転したか否か確認できる。すなわ
ち、カムスイッチ335は、前記通路選択スイッチ338と共に内部通路選択器330の
正常動作を二重チェックする手段となる。前記通路選択スイッチ338の信号を受け取っ
た制御システムは、カムスイッチ335が一度オン/オフする度にインデックス機構33
1が分割角度だけ回転する特性を用いて、前記インデックス機構331と通路選択スイッ
チ338が図10cに示す真理表にしたがって正常に動作したか否か確認する。すなわち、通路選択配管333の下端部が円板339−1上の1番のパスP1に位置する場合を挙げると、制御システムは、まず、カムスイッチ335の1回オン/オフ動作を受信する。また、図10bに示すように、1番の通路選択スイッチ338がターンオンされると、制御システムの入力端子(a)にハイレベル信号(H)が受信され、残りの(b)、(c)、(d)にはハイレベル信号が受信されない(すなわち、ローレベル信号(L)が受信される)。そして、入力端子(W)にはハイレべル信号が印加されず、ローレベル状態(L)が保持され、残りの入力端子(x)、(y)、(z)はハイレベル状態(H)が保持される。以上の真理値が、図10cの最左側の列に表れており、したがって、図10cは全てのスイッチに対応して示した真理表となる。このような真理値を受信した制御システムは、通路選択配管333が該当パスP1に位置移動したことを確認することになる。
動しない場合には、非正常の信号が発生する。この場合、制御システムは、該当する内部
通路選択器330を故障として処理する。また、このとき、検出器200が通路選択配管
333に挿入されると、これを二重索引通路選択器300の上端部の引出制限スイッチ351まで引き出した後、異常のある内部通路選択器330の使用を防ぐように制御す
る。
ーブルが、多様な経路を通して下部通路選択器32に到達することから、下部通路選択器
32の下端部にある全ての通路33−3にそれぞれセンサーを配置し、検出器ケーブルの
通過経路が正確に選択されたか否かを確認した。そして、このような測定のために前記通
路33−3に穴を開けてセンサーを配管内部に突出するように設置した。しかしながら、
この場合、センサーの設置が高コストになる他、その故障率が高くなるといった問題だけ
でなく、通路33−3を通過する検出器ケーブルに深刻な摩擦を招いて動力伝達系統と検
出器ケーブルに故障を引き起こしたり、検出器ケーブルが通過しつつ発生する振動により
センサーに頻繁な故障を引き起こす、といった問題も抱えていた。
制限スイッチ351を通過した検出器は、必ず該当内部通路選択器330を通過するので、前記カムスイッチ335が一度オン/オフする度にインデックス機構331が分割角度だけ回転する特性に基づいて、該当通路選択スイッチ338が正常に動作したか確認だけすれば、別途に内部通路選択器330の下端部において検出器が通過したか否かを確認しなくとも済む、といった長所がある。
を参照して説明すれば、下記の通りである。内部通路選択器回転軸332の下端部に取り
付けられて通路選択配管333を支持する支持バー337の先端にローラ336を設置し、このローラ336と通路選択スイッチ338が一定の遊隔をもってソフトに触れるようにすることによって、安定的で確実にスイッチを動作させる。ここで、通路選択スイッチ338の作動安全性を確保するために、前記支持バー337の回転方向は時計方向のみとする必要があるが、このために、図9のインデックス機構331及びギアモータ334を一方向にのみ動作させる。
常運転が必要な場合には、図7に示すように、前記固定軸315を中心に上部回転板32
1を90°の間隔で270°まで回転させることによって、故障した検出器、駆動器または内部通路選択器を、隣接する検出器、駆動器または内部通路選択器に取り替えて使用することができる。例えば、図8aを参照すれば、全ての駆動器100、検出器200及び内部通路選択器330が正常に動作する場合には上部回転板321を固定させ、図8aの実線で表した333aのように、引入配管(図6の110)及び通路選択器上部配管(図6の111)は、各内部通路選択器(図6の330)の通路選択配管333に正常連結(a−A、b−B、c−C、d−D)させる。しかしながら、もし、A位置の駆動器100、検出器200または内部通路選択器330が故障した場合には、上部回転板321を(+)または(−)90°回転して隣接するBまたはDに位置する引入配管110、通路選択器上部配管111、そして内部通路選択器330を、A位置に90°移動させることによって(すなわち、a−B(or D)、b−B、c−C、d−D)、隣接した駆動器100、検出器200または内部通路選択器330を利用した代替測定が可能とされる。極端の場合、A位置の駆動器100、検出器200そして内部通路選択器330のみが正常作動する場合には、外部通路選択器320を回転させてA位置の通路選択器上部配管111を前方180°から後方90°まで回転させることによって(すなわち、a−A、a−B、a−C、a−D)、全ての通路に対する測定が可能になる。すなわち、前記外部通路選択器320が正常に作動する場合、A、B、C、Dのうち少なくとも一つのチャネルに該当する駆動器100、引入配管110、そして内部通路選択器330が正常作動するとしたら、全てのチャネルの通路についての正常測定が可能になる。
検出器通路に対する検査(すなわち、100%検査)が可能なので、たとえ状態が不良なために挿入できない検出器通路が幾つか存在しても、発電所運営技術指針書に記載されている“75%以上の原子炉検出通路作業可能”といった要求条件を満足させうることが分かる。
から得た下記の表2により具体的に分かる。
路選択器に比べて、配管の長さを略80cm増加させうるため、配管の角度は、2階式通
路選択器では最大42°にも達したのを、23°以内と大幅に減らすことができる。
図2に示すように、外部通路選択器320の上部回転板321の回転時に、引入配管1
10と通路選択器上部配管111がねじられることがあるが、このようなねじり現象は、
配管が自体回転しようとする回転力(Torsion)と位置移動しようとする移動力(Bending
force)を発生させる。この移動力は、配管が回転角だけ移動することによる距離差により発生するので、配管の弾性変形により吸収するようにする。前記外部通路選択器320の回転時に配管に働く弾性変形を最カ、限に抑えるために、前記引入配管110は、引入配管ねじり防止器340の近くに位置される。上部回転板321から引入配管ねじり防止器340までの高さは、一定量以上とすることによって、配管の変形量を弾性範囲内に維持することができる。
ロータリーベアリング機構により除去される。この構成について、図11a及び図11b
を参照して説明すると、下記の通りである。引入配管ねじり防止器340の上端部及び下
端部にそれぞれ結合される引入配管110及び通路選択器上部配管111がねじられて損
なわれるのを防止するために、引入配管ねじり防止器340は、ねじり防止器フレーム3
44と引入配管110(これは、回転子341aに挿入される)との間で回転する回転板342及び回転板342の回転範囲を、+90°乃至−90°に制限するようにねじり防止器フレーム344の直径方向でそれぞれ反対側にある両端部に設置される止め板345a、345bと回転板342の外縁部上面に止めピン346を備える。そして、二重索引通路選択器本体310の上部に連結される支持棒314は、放射状に支持棒掛け343に結合される。
防止器340の下部に回転自在に結合されてこの通路選択器上部配管111の各上端を受
容する回転子341bにより、前記回転による自体ねじり(Torsion)が防止される。
きない状態で、外部通路選択器320が90°回転すると、この外部通路選択器320の
回転過程では通路選択器上部配管111には長さ方向の引張力と回転方向の変形力(すな
わち、Bending forceとTension)が作用するようになり、この力は、前記回転する経路上の中間位置(すなわち、45°位置)において最大となる。そして、前記中間位置を通ると前記回転板342が回転すると同時に、前記外部通路選択器320の90°回転が完成される。したがって、前記外部通路選択器320と回転板342に連結された通路選択器上部配管111は、まるで機械的なトグルスイッチが動作するかのように、前記外部通路選択器320と回転板342が90°に回転する前(すなわち、0°の時)と後(すなわち、90°の時)に安定した状態を持つようになる、という利点がある。
転力は約100gf・mに過ぎないのでねじりにより配管が損なわれる事例はなく、引入
配管110が、互いに90°だけ離れて時計方向に配列されるA、B、C、Dの各位置に
置かれると、B側とC側の引入配管110の長さを、A側とD側のそれよりも一定量小さ
くすれば、±90°のねじりが発生したときに4本の引入配管110は互いに干渉を起こ
さないという結果が出た。
20の回転時に、引入配管110に連結されて比較的少ない力が回転子341aに作用す
る回転板342が先に回転するようになり、この回転板342の止めピン346が止め板
345aまたは止め板345bにかかってこれ以上回転できなくなると、前記回転板34
3の下部に結合された回転子341bを中心に内部通路選択器330と連結された通路選
択器上部配管111が、引入配管ねじり防止器340により吸収されない上部回転板321の回転力によって回転する。
340の回転子341a,341b、そして通路選択器上部配管111の結合関係を、図
12を参照して説明すると、下記の通りである。図12に示すように、外部通路選択器の
上部回転板321の回転角度が0°である場合、引入配管ねじり防止器340の各回転子
341a,341bは、各該当内部通路選択器330と対応して連結される。上部回転板321が時計方向に90°回転した場合には、前記引入配管ねじり防止器340も同方向に90°回転するか(90°位置関連図面中の左側図)、そうでなければ引入配管ねじ
り防止器340は初期状態(すなわち、0°)に維持したまま通路選択器上部配管111が時計方向に所定角度捩じられた状態(90°位置関連の図面中の右側図)になりうる。次に、上部回転板321が時計方向に180°回転した場合には、前記引入配管ねじり防止器340が同方向に180°回転したり(関連図面中の左側図)、そうでなければ、引入配管ねじり防止器340は、前記90°状態で停止し、通路選択器上部配管111が回転方向に所定角度だけねじられた状態を維持するようにしてもいい(関連図面中の右側図)。最後に、上部回転板321の回転角度が時計方向に270°である場合には、前記引入配管ねじり防止器340は、その回転限度である180°まで回転し、通路選択器上部配管111が引入配管ねじり防止器340により吸収されない上部回転板321の残った回転角度によって時計回り方向に所定角度だけねじられた状態に維持する。
参照)、この引出制限スイッチ351は、その設置地点以上と検出器200が引き出されるのを制限する目的で使用する他に、検出器の位置を測定する基準点となる。図示例では、四つの引出制限スイッチ351が、各引入配管110に対応して使用されるし、引出制限スイッチアセンブリ350により支持された状態でそれぞれ該当引入配管110の外
周に取り付けられ、ねじり防止器340が回転するときに相互間に干渉がないようにする。
検出器ケーブルにより作動されるので、検出器200の位置確認のために引入配管110
に穴を開けずに済むように、磁石の組み込まれた非接触式のリードスイッチ(Self- Contained Proximity Reed Switch)を使用する。したがって、この場合には、従来の接触式スイッチが引入配管に貫通して設置されることから生じてきた検出器ケーブルの摩擦増加による損傷を防止することができる。また、このような非接触式のリードスイッチは、半導体を内蔵している非接触式固体近接スイッチ(non-contact solid state proximity switch)とは異なり、半導体素子を内蔵していないため、放射線に強いという利点を有する。
する検出器を安全な場所に保管するために、検出器の通路を検出器貯蔵場所(Storage Area)に誘導する貯蔵パス選択器360が、引入配管110上に設置される。
路選択器などを有するため、設置空間及び故障発生率の低減が可能となり、設備のメンテ
ナンス及び整備の面においてより安全で高効率になるといった効果が得られる。
全体通路の測定が可能な原子炉の核計測設備が提供できる。
101 ギアモータ
102 インバータ
103 ヘリカルギア
104 ヘリカルギアフレームのカバー
105 アイドルギア
106 貯蔵リール
107 ACトルクモータ
108 音響センサー
109 トルクリミッター
110 引込配管
111 通路選択器上部配管
201 検出器ケーブル
300 二重索引通路選択器
310 本体
311 上部固定板
312 下部固定板
313 連結棒
314 支持棒
315 固定軸
316 プーリー
317a、317b、317c、317d 掛り棒
318a、318b 止め板
320 外部通路選択器
321 上部回転板
322 下部回転板
323 駆動ベルト
324 駆動部
325 制御部
326a、326b 制御部の中央のリミットスイッチ
327a、327b 制御部の左右側のリミットスイッチ
328 掛け金
330 内部通路選択器
331 インデックス機構
332 回転軸
333 通路選択配管
333a、333b
334 駆動用ギアモータ
335 カムスイッチ
336 ローラ
337 支持バー
338 通路選択スイッチ
339−1 円板
340 ねじり防止器
341a、341b
342 回転板
343 支持棒掛け
344 ねじり防止器フレーム
345a、345b 止め板
346 止めピン
350 引出制限スイッチアセンブリ
351 引出制限スイッチ
360 貯蔵パス選択器
400 バルブ部
P1、P2 パス
H 通穴
Claims (26)
- ギアモータと;このギアモータにより駆動されるヘリカルギアと;前記ヘリカルギア
から/に検出器ケーブルを供給/巻線する貯蔵リールと;を含む駆動器;及び
上部固定板、下部固定板、そしてこれら上部固定板と下部固定板とを連結する連結棒か
らなる本体と;該本体の中心部に設置された固定軸と;該固定軸を中心に回転自在に配列
され、前記固定軸を中心に外部通路選択器を回転させるための駆動部及びこの駆動部を制
御する制御部を備えた上部回転板と、下端部において前記上部回転板と対称するように設
置されてこの上部回転板とともに回転する下部回転板と、を含む外部通路選択器と;前記
上部回転板と下部回転板との間に設置される中空軸の回転軸と、該回転軸に挿入されて前
記回転軸の開口された中間部を通して下向きに突出された通路選択配管と、前記回転軸の下端部に位置するとともに、複数のパスが形成された円板と、を含む内部通路選択器と;を含む二重索引通路選択器;
を含んでなる原子炉の核計測設備。 - 前記駆動器のギアモータは、誘導電動機を含み、この誘導電動機はインバータにより制御されることを特徴とする、請求項1に記載の原子炉の核計測設備。
- 前記駆動器は、前記ヘリカルギアに前記検出器ケーブルを密着させる密着手段をさらに含み、この密着手段は、1つ以上のアイドルギヤを含むことを特徴とする、請求項1に記
載の原子炉の核計測設備。 - 前記1つ以上のアイドルギヤは、
前記ヘリカルギアの水平側に配置される第1のアイドルギヤと、
前記ヘリカルギアの垂直側に配置される第2のアイドルギヤと、を含むことを特徴とする、請求項3に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記第2のアイドルギヤは、前記ヘリカルギアの垂直上端部から所定角度だけ前進し
て検出器ケーブルに向かって配置されることを特徴とする、請求項4に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記駆動器は、前記貯蔵リールを駆動させるACトルクモータをさらに含むことを特
徴とする、請求項1に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記駆動器は、音響センサーをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の原子炉
の核計測設備。 - 前記上部固定板は、止め板を備え、前記上部回転板の制御部は、前記止め板と選択的
に接触するリミットスイッチを備えることを特徴とする、請求項1に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記止め板は、前記上部回転板が所定角度で往復回転するように配置されることを特
徴とする、請求項8に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記上部回転板の制御部は掛け金を備え、前記本体の上部固定板は前記掛け金と結
合する掛り棒を備えたことを特徴とする請求項8に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記制御部は、複数のリミットスイッチを含み、この各リミットスイッチから発生
する信号によって前記上部回転板の回転角度が検出されることを特徴とする、請求項10に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記制御部は、音響センサーをさらに含むことを特徴とする、請求項8乃至11のいずれか1項に記載の原子炉の核計測設備。
- 前記上部回転板の駆動部と制御部は、この上部回転板の上面に設置されることを特徴
とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記内部通路選択器は、通路選択配管が選択された一つのパスに整列されるよう
に前記回転軸を回転させるインデックス機構をさらに含み、
前記インデックス機構は、円板の周りに前記パスにそれぞれ対応して配置された複数の
通路選択スイッチを備え、この通路選択スイッチは、該当パスと前記通路選択配管との整
列を感知して通路選択配管の位置を感知し、
前記インデックス機構は、前記位置信号により制御されるギアモータにより駆動される
ことを特徴とする請求項1に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記複数の通路選択スイッチは、マトリックス形態に連結されて制御システムの入
力モジュールに入力されることを特徴とする請求項14に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記制御システムは、前記通路選択スイッチから受信した信号に応じて前記インデックス機構のギアモータを制御することを特徴とする、請求項15に記載の原子炉の核計測設備。
- 前記インデックス機構は、前記ギアモータにより前記インデックス機構が所定の分割角度だけ回転する度にオン/オフ状態が切り替えられるカムスイッチをさらに備え、
前記制御システムは、前記カムスイッチのオン/オフ動作により生成される信号に応じ
て、前記インデックス機構と前記通路選択スイッチが正常に動作するか否か確認すること
を特徴とする、請求項16に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記制御システムは、前記インデックス機構または前記通路選択スイッチが非正常に動作する場合、該当内部通路選択器を故障として処理し、検出器が前記内部通路選択器に挿入される場合、前記検出器を所定位置まで引き出した後、前記内部通路選択器の使用を防ぐように制御することを特徴とする、請求項17に記載の原子炉の核計測設備。
- 前記二重索引通路選択器は、引入配管ねじり防止手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の原子炉の核計測設備。
- 前記引入配管ねじり防止手段は、ねじり防止手段フレームと;
このねじり防止器フレーム内側に回転自在に結合される回転板と;を含むことを特徴と
する、請求項19に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記回転板は、止めピンを備え、前記ねじり防止器フレームは、前記止めピンがかかる止め板を備えることを特徴とする、請求項20に記載の原子炉の核計測設備。
- 前記止め板は、前記ねじり防止器フレームに直径方向でそれぞれ反対両側にある両端部に配置されることを特徴とする、請求項21に記載の原子炉の核計測設備。
- 前記回転板は、回転子をさらに含むことを特徴とする、請求項20乃至22のいずれ
か1項に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記引入配管ねじり防止手段は、引入配管を通過する検出器ケーブルを検出するための引出制限スイッチをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載の原子炉の核計測
設備。 - 前記引出制限スイッチは、非接触式リードスイッチであることを特徴とする、請求項
24に記載の原子炉の核計測設備。 - 前記駆動器と前記二重索引通路選択器との間に貯蔵パス選択器がさらに含まれ、
前記貯蔵パス選択器の端部には検出器ケーブルを貯蔵する検出器貯蔵場所が備えられる
ことを特徴とする、請求項1に記載の原子炉の核計測設備。
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A02 | Decision of refusal |
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