JP2005195556A - 口腔内健康状態評価装置および口腔内健康状態評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低コストにて極めて容易に実施できると共に、被検者の口腔内の健康状態を客観的で記録しやすい数値にして的確に評価でき、かつ、被検者にも分かりやすい評価を得ることができる口腔内健康状態評価装置および口腔内健康状態評価方法を提供すること。
【解決手段】 被検者30の口腔内から採取した検体2の化学物性に応じて検体2の光学的特性を変化させる試薬Aと前記検体2とを反応させて、その検体2の光学的特性を測定する測定部3と、この測定部3から得られた光学的特性を表わす値(rx,gx,bx)を用いて前記検体2の化学物性のうち口腔内の健康状態の評価に適する評価値pHxを演算する演算処理部4と、評価値pHxを記憶する記憶部5と、評価値pHxを表示する表示部6とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 被検者30の口腔内から採取した検体2の化学物性に応じて検体2の光学的特性を変化させる試薬Aと前記検体2とを反応させて、その検体2の光学的特性を測定する測定部3と、この測定部3から得られた光学的特性を表わす値(rx,gx,bx)を用いて前記検体2の化学物性のうち口腔内の健康状態の評価に適する評価値pHxを演算する演算処理部4と、評価値pHxを記憶する記憶部5と、評価値pHxを表示する表示部6とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、口腔内健康状態評価装置および口腔内健康状態評価方法に関する。
従来より、口腔内の健康状態を診断するために、被検者の口腔内を歯科医が直接視診し、歯のう蝕罹患リスクや歯肉の状態を検査することが行われている。つまり、口腔内が虫歯にかかり易い状態にあるかどうかを判断するために、被検者の口腔内から採取した唾液などを用いて歯のう蝕罹患リスク(一般的に、Caries Activity Testと呼ばれている)の評価が行われている。
図7は従来の歯のう蝕罹患リスクの評価方法の一例を説明する図である。すなわち、図7(A)に示すように、被検者91がパラフィンペレット92などを噛み、唾液の分泌を促す。次いで、図7(B)に示すように、分泌された唾液93をビーカなどの容器94に採取する一方、図7(C)に示すように、酸緩衝能を測定するための薬剤を含浸させた状態で個々に包装されたテストストリップ95を袋から取り出す。また、図7(D)に示すように、採取した唾液93をピペット96などを使って吸い出して、テストストリップ95の薬剤が含浸された酸緩衝能測定部分95aに滴下し、その全体を唾液93で濡らすことが行われていた。
そして、図7(E)に示すように、唾液93で濡らしたテストストリップ95を5分間放置することにより、酸緩衝能測定部分95aの色が変化する。最後に、図7(F)に示すように、変化した酸緩衝能測定部分95aの色を、予め用意されたカラーチャート96と比較することにより、採取した唾液93を用いた歯のう蝕罹患リスク評価を行っていた。
特開2003−83961号公報
ところが、前記酸緩衝能測定部分95aの色の変化にはムラが生じることもあり、肉眼では色の変化の定量的な判断が難しいという問題があった。特に目視による酸緩衝能測定部分95aの色の判断には照明の当て方や色なども影響を与えるので、これを正確に判断することは極めて困難であり、判断する人や状況によっては異なる評価をすることもあった。また、酸緩衝能測定部分95aの色をカラーチャート96と比較するタイミングが重要な要素となるので、測定手順に時間的な制約があった。
さらに、酸緩衝能測定部分95aの色は周囲雰囲気により褪色しやすく長期間の保存を期待できないので、例えばこれをカルテに添付するなどして診断を行なうことはできなかった。なお、テストストリップ95を保管することは衛生上の問題があることはいうまでもない。また、酸緩衝能測定部分95aに生じる色の微妙な違いは検査者がカルテなどに記録するときに的確に表わしにくいという問題もあった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、低コストにて極めて容易に実施できると共に、被検者の口腔内の健康状態を客観的で記録しやすい数値にして的確に評価でき、かつ、被検者にも分かりやすい評価を得ることができる口腔内健康状態評価装置および口腔内健康状態評価方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の口腔内健康状態評価装置は、被検者の口腔内から採取した検体の化学物性に応じて検体の光学的特性を変化させる試薬と前記検体とを反応させて、その検体の光学的特性を測定する測定部と、この測定部から得られた光学的特性を表わす値を用いて前記検体の化学物性のうち口腔内の健康状態の評価に適する評価値を演算する演算処理部と、評価値を記憶する記憶部と、評価値を表示する表示部とを有することを特徴としている。
前記表示部は前記評価値に応じた色を示してもよい(請求項2)。
前記測定部が試薬と反応した検体に光を照射する光源と、試薬と反応した検体からの光を検出する検出器と、外部からの光の入射を遮蔽する遮光体とを備え、かつ、前記光源および検出器が遮光体内で、検体に対して対面するよう並べて配置されていてもよい(請求項3)。
前記測定部が前記試薬を含浸させた吸水性シートの一部において試薬と反応させた検体からの光を検出する検出器を備え、演算処理部が、検体の部分からの光をリファレンス光と比較することにより、検体の光学的特性を求めて評価値を得るように構成してあってもよい(請求項4)。
前記試薬として検体の化学物性に応じて吸光特性を変化させるものを用い、演算処理部が変化した吸光特性に基づいて評価値を求めるものであってもよい(請求項5)。
前記試薬として検体の化学物性に応じて発光特性を変化させるものを用い、演算処理部が変化した発光特性に基づいて評価値を求めるものであってもよい(請求項6)。
前記試薬として検体の化学物性に応じて色相を変化させるものを用い、演算処理部が変化した色相に基づいて評価値を求めるものであってもよい(請求項7)。
前記演算処理部が、酸と検体の混合を段階的に行ったときにおける検体の光学的特性の変化を各段階に応じて測定し、光学的特性の複数の測定値に近似する酸緩衝能曲線を求め、この酸緩衝能曲線を用いて評価値を求めるように構成されていてもよい(請求項8)。
前記測定部が検体の光学的特性を複数の測定点において測定し、演算処理部が、各測定点における光学的特性の平均値を演算して評価値を求めるように構成されていてもよい(請求項9)。
前記評価値を求める際に用いる検体の部分的な測定点を選択する選択手段を設けてもよい(請求項10)。
演算処理部が、過去に測定された光学的特性を記録してあるデータベースを用いて、測定された光学的特性に基づく評価値を求めるように構成されていてもよい(請求項11)。
請求項12に記載の口腔内健康状態評価方法は、被検者の口腔内から採取した検体の化学物性に応じて検体の光学的特性を変化させる試薬と前記検体とを反応させた後に、その検体の光学的特性を測定してこれを数値化し、この光学的特性を表わす値を用いて前記検体の化学物性のうち口腔内の健康状態の評価に適する評価値を求めることを特徴としている。
請求項1に記載の口腔内健康状態評価装置では、試薬と混合したことによる唾液の光学的特性の変化に基づいてデジタル信号に変換して評価値を得ることができるので、口腔内の健康状態を客観的かつ正確に判断して、この健康状態を改善するための的確な指導を行なうことができる。
加えて、得られた評価値を被検者のカルテなどに数値として記録するだけで、色あせなどによって不明瞭になることのない評価値の履歴をとることも可能となる。また、記憶部に記録された情報を用いて被検者に関する情報を管理するデータベースを作成することも可能であるから、各被検者の口腔内の健康状態を正確に判断して、この健康状態を改善するための的確な指導を行なうことができる。
また、多数の被検者から得られた評価値を集めたデータベースを作成することも可能であり、場所と時間の異なるデータを客観的な数値として統計的に比較検討できる。したがって、歯科保存学的な分野からの解析的手段の一助とすることができる。
前記表示部が前記評価値に応じた色を示すように構成されている場合(請求項2)には、前記評価値を色にしてリスクを簡単に直観的に理解できるものとして、虫歯予防の啓蒙に役立てることができる。また、従来判別しにくかった試薬の色の変化を明確な色の変化にして表示部に表示するので、これを用いて口腔内の健康状態を正確に判断して、この健康状態を改善するための的確な指導を行なうことができる。
なお、表示部によって示される色は従来から一般的に用いられているテストストリップの色に合わせて例えば良い状態を青、悪い状態を黄とする色の変化にして表わすことが考えられ、これによってリスクを感覚的に認識し易くなる。また、従来の評価法で用いる試薬は、可視光における光学的特性が変化するものに限られていたが、この発明の口腔内健康状態評価装置を用いることにより、試薬は可視光だけでなく赤外光から紫外光まで任意波長における光学的特性に変化が生じるものを使用することが可能となる。つまり、従来と同じ試薬を用いて評価値を求めることにより評価を肉眼でも確認できるが、より的確で明確な光学的特性の変化が生じる試薬を用いることも可能であり、この場合にも、口腔内健康状態評価装置の表示は慣れ親しんだ色で行なうことも可能となる。
前記測定部が試薬と反応した検体に光を照射する光源と、試薬と反応した検体からの光を検出する検出器と、外部からの光の入射を遮蔽する遮光体とを備え、かつ、前記光源および検出器が遮光体内で、検体に対して対面するよう並べて配置されている場合(請求項3)には、周囲の照明の影響を遮光体によって取り除いた状態で、規定量の試薬を用いて検体の化学物性を性格に測定できるので、周囲の状況に影響されることなく、正確な測定を行うことができる。
前記測定部が前記試薬を含浸させた吸水性シートの一部において試薬と反応させた検体からの光を検出する検出器を備え、演算処理部が、検体の部分からの光をリファレンス光と比較することにより、検体の光学的特性を求めて評価値を得るように構成してある場合(請求項4)には、従来から使用しているテストストリップをそのまま用いて的確な評価値を得ることができる。
前記試薬として検体の化学物性に応じて吸光特性を変化させるものを用い、演算処理部が変化した吸光特性に基づいて評価値を求めるものである場合(請求項5)には、反射光や透過光を用いて試薬の吸光特性を測定できるので、光源や検出器の特性を活かした吸光特性の測定を行って適正な評価値を求めることができる。例えば、試薬と反応した検体に白色光を照射したときに最も吸収される光の波長域(すなわち反射光や透過光の色)から評価値を求めたり、試薬に白色光を照射したときに得られる反射光や透過光の分光スペクトルから評価値を求めたり、試薬に特定波長の光を照射したときに得られる反射光や透過光の強度から評価値を求めたりすることができる。
前記試薬として検体の化学物性に応じて発光特性を変化させるものを用い、演算処理部が変化した発光特性に基づいて評価値を求めるものである場合(請求項6)には、試薬からの蛍光などの発光の測定を行って適正な評価値を求めることができる。なお、試薬への励起エネルギは例えば、光で与えられることが考えられるが、熱や電力などで与えられてもよい。
前記試薬として検体の化学物性に応じて色相を変化させるものを用い、演算処理部が変化した色相に基づいて評価値を求めるものである場合(請求項7)には、一般的な試薬のほとんどが化学物性に応じて検体の色合いを変化させるので、その検体の色を的確に捉えて評価値とすることができる。
前記演算処理部が、酸と検体の混合を段階的に行ったときにおける検体の光学的特性の変化を各段階に応じて測定し、光学的特性の複数の測定値に近似する酸緩衝能曲線を求め、この酸緩衝能曲線を用いて評価値を求めるように構成されている場合(請求項8)には、検体の酸緩衝能を綿密に測定してその評価値を得ることができる。特に、検体の酸緩衝能の変化を段階的にモニタして、酸緩衝能曲線を求めているので、その特性が最も現れる点を、変曲点などから求めて、これを用いてより正確な評価値を得ることができる。
前記測定部が検体の光学的特性を複数の測定点において測定し、演算処理部が、各測定点における光学的特性の平均値を演算して評価値を求めるように構成されている場合(請求項9)には、試薬に生じる光学的特性の変化にムラが生じる場合にも、その平均的な状態を客観的に捉えて一定の評価値を求めることができる。
前記評価値を求める際に用いる検体の部分的な測定点を選択する選択手段を設けてなる場合(請求項10)には、試薬に生じる光学的特性の変化にムラが生じる場合にも、十分な変化を生じなかった部分における光学的特性に惑わされることなく、選択された測定点における特徴的な光学的特性によって客観的な評価値を求めることができる。なお、選択手段は、この評価値を求めるための測定点を使用者によって選択可能に構成されていてもよいし、演算処理部が複数の測定点における光学的特性を入力して特徴的な光学的特性を持っている測定点を自動選択できるように構成されていてもよい。
演算処理部が、過去に測定された光学的特性を記録してあるデータベースを用いて、測定された光学的特性に基づく評価値を求めるように構成されている場合(請求項11)には、評価値をより現実に則したものとすることが可能であり、評価値に対する信頼性が向上する。
請求項12に記載の口腔内健康状態評価方法では、試薬と混合したことによる唾液の光学的特性の変化を測定して数値化した評価値を得ることができるので、口腔内の健康状態を客観的かつ正確に判断して、この健康状態を改善するための的確な指導を行なうことができる。加えて、得られた評価値を被検者のカルテなどに数値として記録して保存できるので、評価値の履歴を残すことも可能となる。
また、多数の被検者から得られた評価値を集めたデータベースを作成することも可能であり、場所と時間の異なるデータを客観的な数値として統計的に比較検討できる。したがって、歯科保存学的な分野からの解析的手段の一助とすることができる。
図1〜3は本発明の第1実施例を説明する図であって、図1は第1実施例の口腔内健康状態評価装置1の構成を示し、図2は前記口腔内健康状態評価装置1の測定準備を行なう手順を示し、図3はこの口腔内健康状態評価装置1を用いて口腔内健康状態の評価を行なう方法を示している。
図1において、口腔内健康状態評価装置1は、検体としての唾液2の光学的特性を測定する測定部3と、この測定部3から得られた光学的特性を表わす値を用いて前記唾液2の化学物性のうち酸緩衝能に基づいて口腔内の健康状態の評価に適する評価値を演算する演算処理部4と、前記評価値を記憶する記憶部5と、前記評価値を表示する表示部6とを備えている。また、本例の口腔内健康状態評価装置1では演算処理部4と、記憶部5と、表示部6とを評価装置本体7側に設ける例を示し、この評価装置本体7に対して前記測定部3を着脱自在としている。
また、本例の口腔内健康状態評価装置1には電源の投入および切断に加えて、測定、校正などの動作を行うための入力スイッチ8と、外部接続部9とを設けてある。なお、入力スイッチ8は例えば測定スイッチ8aと校正スイッチ8bとからなる。
前記測定部3内には例えば3色発光ダイオード(白色発光ダイオードともいう)からなる光源10と、例えば3原色に合わせたフィルタをそれぞれ有する3つのフォトダイオードを内蔵することにより3原色に対応する波長の光をそれぞれ受光可能に構成された検出器11とを並べて配置してある。また、測定部3の下端部には外部からの光の入射を遮蔽するスカート状の遮光板12を形成してある。
なお、本発明における光源10は本実施例に示した白色発光ダイオードに限られるものではなく、白熱光源や蛍光灯やELなどの光源や単波長の発光ダイオードやレーザ光源であってもよい。
同様に、検出器11はカラーまたはモノクロのスキャナ、複数の受光素子を平面状に並べてなる動画または静止画の撮像カメラを有する機器(ビデオカメラ、テレビカメラ、デジタルスチルカメラなど)、色測度計、分光高度計、スペクトルアナライザ、可視光導電素子や光電子倍増管(フォトマル)や焦電体などを用いた受光素子、さらには、コンデンサマイクロホンなどの気体の膨張を利用する受光素子およびそのアレイであってもよい。さらに、検出器11の前段にはオプトードなどの光ファイバを用いて光を取り込むものを配置してもよいし、色フィルターを用いて特定の波長の光を検知可能に構成してもよい。
前記表示部6はモノクロの液晶表示パネル6aと、この液晶表示パネル6aに沿うように着色された色付きラベルである色表示部6bとを備え、この色表示部6bは例えば図示左端が青、ほぼ中央が緑、右端が黄となるように着色されており、これは従来のテストストリップ95における色の変化に合わせている。液晶表示パネル6aには演算処理部4によって求められたpHや唾液酸緩衝能に基づく口腔内健康状態の評価値などの数値13や評価値を示す矢印などの絵柄14が表示される。すなわち、本例では絵柄14を色表示部6bと合わせて見るときに、評価値を確認できるように構成されている。
しかしながら、表示部6の構成は、モノクロLCDに限られるものではなく、種々の表示部や印刷装置などが含まれる。つまり、表示部6にはカラーまたはモノクロのCRT、LCD、EL、OLED、PDP、フィールドエミッション効果を用いたパネルディスプレイ装置、白熱電球や蛍光灯や電子管式発光素子やSi結晶の発光現象などの発光体を利用する表示器またはそのアレイ、電磁式表示器またはそのアレイ、圧力変化でバーグラフまたは個別表示するもの、機械的動きによるバーグラフまたは個別表示をする装置、プロジェクタ式の表示装置、デジタルペーパーなどの表示装置やプリンタによって出力される印刷物なども含まれる。
また、本実施例の口腔内健康状態評価装置1はテストストリップ15を用いて、唾液2のpH 緩衝能を測定し、口腔内健康状態の評価を行なうものである。このテストストリップ15は例えば、吸水性シートの一例である帯状の濾紙16の一部に唾液2と反応して唾液2の酸緩衝能に応じた色を示す試薬Aを含浸させた酸緩衝能測定部分17を形成してなるものである。なお、第1実施例における、試薬Aは唾液2を酸緩衝能測定部分17に滴下することにより、唾液に規定量の酸を混合させ、唾液2の酸緩衝能を色によって表すことができるようなpH指示薬からなる薬剤であり、その具体的な物質名は後述する。
次に、前記口腔内健康状態評価装置1の測定準備を行なうときの動作を説明する。この測定準備は、図2に示すように、リファレンスとしての標準変色表20を用いて行なう。この標準色表20は白紙部分21と例えばpH値がそれぞれ7.0、6.0、5.0、4.0である場合の色を表す4つの標準色表示部22〜25を形成してある。
口腔内健康状態評価装置1を校正するときは、まず、標準変色表20の白紙部分21に測定部3を押し当てた状態で、前記校正スイッチ8bを押すことにより、前記遮光板12によって外部からの光の入射を遮断した状態で前記光源10からの光L1 (図1参照)を白紙部分21に照射し、これによって反射した光L2 を検出器11によって検出する。つまり、この校正によって光源10と検出器11の特性の個体差を校正することができる。
次いで、液晶表示パネル6aに表示される指示にしたがって、表示部22〜25のそれぞれに測定部3を押し当てた状態で校正スイッチ8bを押すことにより、演算処理部4は各表示部22〜25の色を表わすベクトルA(7.0)〜A(4.0)を入力して記憶部5に記憶する。なお、このベクトルA(7.0)〜A(4.0)は以下の式(1)〜(5)に示すようになる。
A(7.0)=(r1 ,g1 ,b1 ) … 式(1)
A(6.0)=(r2 ,g2 ,b2 ) … 式(2)
A(5.0)=(r3 ,g3 ,b3 ) … 式(3)
A(4.0)=(r4 ,g4 ,b4 ) … 式(4)
但し、r1 〜r4 、g1 〜g4 、b1 〜b4 の値は例えば0〜255の整数である。
A(7.0)=(r1 ,g1 ,b1 ) … 式(1)
A(6.0)=(r2 ,g2 ,b2 ) … 式(2)
A(5.0)=(r3 ,g3 ,b3 ) … 式(3)
A(4.0)=(r4 ,g4 ,b4 ) … 式(4)
但し、r1 〜r4 、g1 〜g4 、b1 〜b4 の値は例えば0〜255の整数である。
前記ベクトルA(7.0)〜A(4.0)は4つのpH値(7.0、6.0、5.0、4.0)に対応するものであるから、その間のpH値を測定する場合には、複数のベクトル値(r1 ,g1 ,b1 )…(r4 ,g4 ,b4 )を用いた補間法によって求めることができる。この補間法によるpH値の算出は、pH値pHxとベクトル値(rx,gx,bx)の関係を表す近似値を示す関数pHx=F(rx,gx,bx)を求めて行うことも可能であるが、2点の測定値を用いてその間のpH値を求めることも可能である。
すなわち、測定した唾液2の色ベクトル(rx,gx,bx)が2つのベクトルA(pH1 )=(r1 ,g1 ,b1 )と、A(pH2 )=(r2 ,g2 ,b2 )の間にあるとき、そのpH値pHxは下記の式(5)〜(9)を用いて求めることができる。
すなわち、
Δr=r1 −r2 、Δg=g1 −g2 、Δb=b1 −b2 … 式(5)
ΔpH=pH1 −pH2 、ΔpH’=pHx−pH2 … 式(6)
とおいて、
rx=r2 +Δr×ΔpH’/ΔpH … 式(7)
gx=g2 +Δg×ΔpH’/ΔpH … 式(8)
bx=b2 +Δb×ΔpH’/ΔpH … 式(9)
の関係式を用いて、pHxを求めることができる。
すなわち、
Δr=r1 −r2 、Δg=g1 −g2 、Δb=b1 −b2 … 式(5)
ΔpH=pH1 −pH2 、ΔpH’=pHx−pH2 … 式(6)
とおいて、
rx=r2 +Δr×ΔpH’/ΔpH … 式(7)
gx=g2 +Δg×ΔpH’/ΔpH … 式(8)
bx=b2 +Δb×ΔpH’/ΔpH … 式(9)
の関係式を用いて、pHxを求めることができる。
なお、前記式(7)〜(9)の関係を用いてpHxを求める場合には、式(7)〜(9)を全て用いて、各式からまずΔpH’をそれぞれ求めた後に、その平均値を用いて式(7)の関係式からpHxを求める方法が考えられるが、式(7)〜(9)の中からΔr、Δg、Δbの値が最も大きい式を一つ選んでpHxを求めることも可能である。
次に、図3を用いて、前記口腔内健康状態評価装置1を用いて被検者の口腔内の健康状態を評価する方法を説明する。
図3(A)に示すように、被検者30がパラフィンペレット31などを噛み、唾液の分泌を促した後に、図3(B)に示すように、分泌された唾液2をビーカなどの容器32に採取する。つまり、本例では、被検者30が新たに分泌した唾液2を採取することにより、被検者30の唾液2が持っている酸緩衝能をより正確に測定する例を示している。
次いで、図3(C)に示すように、個々に包装されたテストストリップ15を袋から取り出す。このテストストリップ15は長方形の吸水性シートからなる濾紙16の一端部に、酸緩衝能を測定するための規定量の試薬Aを含浸させた酸緩衝能測定部分17を形成してなるものである。
また、前記試薬AはpH4.0〜5.5の範囲で吸光特性が変化して、反射光が黄から青に変色するグロムクレゾールグリーンのようなpH指示薬と規定量の酸(例えば蓚酸)を混合してなるものである。なお、pH指示薬は上述した例に限られるものではなく、コンゴーレッド、クロムクレゾールレッド、クロルフェノールレッドなど、種々のpH指示薬を用いることができる。また、pH指示薬は検体の化学物性に応じて吸光特性を変化させるものに限られるものではなく、発光特性(あるいは蛍光特性)を変化させるものであってもよい。さらに、複数のpH指示薬を混合してもよい。
同様に、酸は蓚酸に限られるものではなく、乳酸、硫酸、スルサリチル酸、リンゴ酸、スルファニル酸、酒石酸や塩酸など種々の物質を用いることができる。
次に、図3(D)に示すように、唾液2をピペット33などを使って吸い出して、テストストリップ15の酸緩衝能測定部分17に滴下し、その全体を唾液2で濡らすことにより、pH指示薬と酸と唾液2とを反応させることができる。そして、唾液2の酸緩衝能の強さによって、酸緩衝能測定部分17の色が黄から青のいずれかの色を示す。また、ここまでの測定動作は従来のとほぼ同じであるので、検査者は何ら戸惑うことなく、行うことができる。
そして、図3(F)に示すように、テストストリップ15をストリップ保持台34に載せ、このテストストリップ15の酸緩衝能測定部分17に合わせて、外部からの光を遮光板12によって覆うようにして、前記測定スイッチ8aを押すことにより、この酸緩衝能測定部分17の色の測定を行うことができる。このとき、外部からの光が遮光板12によって遮断されているので、口腔内健康状態評価装置1の光源10(図1参照)からの光L1 だけが酸緩衝能測定部分17に照射されて、酸緩衝能測定部分17からの反射光L2 が検出器11に入射する。
つまり、酸緩衝能測定部分17の3原色の輝度(rx,gx,bx)を外部の影響を受けることなく、また、唾液2に接触することなく測定することができる。そして、前記式(6)〜(10)などを用いて、測定された酸緩衝能測定部分17の色をpH値pHxに変換し、これを示す評価値として表示部6に表示することができる。
本例では酸緩衝能測定部分17による反射光L2 の3原色の輝度(rx,gx,bx)、すなわち、複数の異なる波長領域における光L2 の強度をそれぞれ測定することにより、唾液2の化学物性に応じて変化した唾液2の光学的特性を的確に捉えることを可能としている。しかしながら、唾液2の化学物性の変化によって生じる光L2 の光学的特性の変化が特定の波長領域に生じる場合には、これを光L2 に含まれる特定の波長の光の強度によって求めることも可能である。逆に光L2 の分光スペクトルを求めて、その光学的特性を詳細に測定することも可能である。
なお、本発明は唾液2の化学物性によって生じる光学的特性の変化は可視光に表れることに限定されるものではない。つまり、紫外光や赤外光に生じる光学的特性の変化を用いて、唾液2の化学物性を測定することも可能である。この場合においても表示部6への色表示は、従来のテストストリップ95を用いるものと同じにすることが望ましい。
表示部6は、既に図1を用いて説明したように、モノクロの液晶表示であって評価値を数値13として表すと共に、色表示部6bの評価値に対応する色の部分を示す絵柄14を表示しているので、測定者は数値13によって評価値を的確に知ることができ、これをカルテに記録するなどして容易かつ正確に残すことができる。一方、色表示部6bと絵柄14による色表示によって、従来と同じ色による評価も表示するので、測定者は感覚的に評価値を知ることも可能である。
とりわけ、本発明の口腔内健康状態評価装置1を用いることにより、酸緩衝能測定部分17の色を測定して数値化した評価値を得ることができるので、測定者の主観による測定誤差が発生することがなく、再現性がよい。なお、本例では液晶表示パネル6aに数値13によって表した評価値を表示することにより、評価値をより詳細に示すことを可能としているが、これに変えて「リスク小」、「リスク大」といった、より簡単な評価を表示して、評価を理解しやすくすることも可能である。
また、本例の口腔内健康状態評価装置1は、図1に示すように外部接続部9を設けてあるので、この外部接続部9を介して、図外の上位情報処理装置と接続して記憶部5に記憶された測定値を上位情報処理装置に転送することも可能である。これによって、上位のデータベースに複数の測定値を蓄積して、酸緩衝能と口内健康状態の関係を統計的に解析することも可能である。逆に、上位情報処理装置から酸緩衝能測定部分17の色と評価値の関係を示す検量線などダウンロードすることも可能である。
さらに、本例では外部接続部9の構成を有線にすることにより、装置構成を簡略にして製造コストを削減できるだけでなく、確実なデータ転送を行うことを可能としている。しかしながら、外部接続部9を携帯電話や無線LANのような無線通信手段として、ケーブル接続に伴う煩雑な操作を無くして、取り扱いを容易としてもよい。
図4は本発明の第2実施例である口腔内健康状態評価装置40の構成を示す図である。図4において、図1〜3と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。
第2実施例における口腔内健康状態評価装置40は、例えば評価装置本体41と、この評価装置本体41に対して信号ケーブル42によって接続される測定部43とからなっている。また、評価装置本体41は、表示部44として例えばカラー液晶表示部を有し、操作スイッチ45を設けている。なお、本例の表示部44には、例えば診断結果を粘着テープ44aにして印刷するためのプリンタが含まれている。さらに、測定部43はヒンジ部46を中心に回動自在に形成された第1部材47と、第2部材48とを有している。
また、第1部材47の遊端部には白熱球などからなる光源49を配置し、第2部材48の対応する位置には、3原色をそれぞれ受光できる複数の受光素子を平面的に並べて、複数の微小領域の測定点からの光を検出可能とするCCDカメラからなる検出器50を配置してある。さらに第1部材47の光源49の周囲および第2部材48の検出器50の周囲には、第1部材47と第2部材48によってテストストリップ15を挟んだ状態において、外部からの光が入射しないように衝立状の遮光体51,52を形成してある。
つまり、第1部材47と第2部材48によってテストストリップ15を挟んだ状態において、光源49から光L3 を照射することにより、テストストリップ15を透過した光L4 が検出器50に入射するように構成してある。このとき、外部からの光の入射は遮光体51,52によって遮断されているので、検出器50によって検出される光L4 の像は外部の照明の影響を受けることがない。
上述のように構成された口腔内健康状態評価装置40は、例えばリファレンスとしてテストストリップ15の酸緩衝能測定部分17を形成していない濾紙16の部分における透過光L4 を検出することにより、光源49と検出器50の特性および濾紙16による透過光L4 の検出誤差を補正することができる。それから、酸緩衝能測定部分17を形成した部分を光源49と検出器50の間に位置させた状態で、測定を行うことにより、酸緩衝能測定部分17の色を正確に測定することができる。
測定部43によって測定される色は3原色の光の強度によって表すことも可能であるが、例えば輝度と色相によって表すことも可能である。そして、大多数のpH指示薬は検体の色相を化学特性に合わせて変えるものであるから、測定部43から得られる色相の測定値を用いて評価値を求める。また、本例では検出器50がCCDカメラであるので、酸緩衝能測定部分17に生じる色の分布をありのまま検出して、評価値を求めることができる。
つまり、一つの酸緩衝能測定部分17の中における色の差が大きくないときにはpH評価部17における色の測定値の平均を求めて、評価値を算出することが可能であるが、色の差が大きい場合には、検出した像を表示部44に表示するなどして測定者が特徴的な部分を操作スイッチ45によって入力できるようにすることが望ましい。あるいは、評価装置本体41内の演算処理部に検出した像の中から酸緩衝能を求めるために適当な部分を自動選択するプログラムを実行させてもよい。
次いで、評価値を数値53にして表示部44に表示すると共に、評価内容を「リスク大」「リスク中」「リスク小」といった言葉54にて表示し、さらに、この評価値に相当する色表示55を表示する。なお、評価値を記録する粘着テープ44aは、操作スイッチ45の操作によって、出力されるものであり、これによって、カルテなどの記録用紙に容易に記録を取ることができる。
また、第2実施例における表示部44、光源49、検出器50の構成を、第1実施例と同様に種々に変形できることはいうまでもない。
前記口腔内健康状態評価装置41のリファレンスの取得は図2に示すような標準変色表20を用いて行ってもよいが、本例の場合、テストストリップ15の一部に標準色見本20aを印刷し、この標準色見本20aを用いて行ってもよい。
図5,6は第3実施例の口腔内健康状態評価装置60の構成およびこの口腔内健康状態評価装置60を用いた口腔内健康状態の評価手順を示している。図5,6において、図1〜4と同じ符号を付した部分は同一または同等の部分であるから、その詳細な説明を省略する。また、第3実施例における試薬A’はpH指示薬(以下、pH指示薬A’という)であり、唾液2に対して別途酸を加えることにより、唾液2の酸緩衝能を測定する例を示している。
図5,6に示す口腔内健康状態評価装置60は、被検者30の口腔内から採取した唾液2を収容する容器61を着脱自在に収容する測定部62を備えており、この測定部62に容器61を収容した状態で、外部からの光の入射を遮蔽するための遮光体である蓋63を設けてある。
また、測定部62には容器61に対して光L5 を照射する光源64と、容器61を透過した光L6 を検出する検出器65とを設けてある。さらに、口腔内健康状態評価装置60は測定結果を表示するカラー液晶表示部66と、測定結果を記録用紙67aに印刷するためのカラープリンタ67と、操作スイッチ68とを設けてある。
次に、図6を参照しながら、第3実施例の口腔内健康状態評価装置60による、唾液2の酸緩衝能を測定する手順を説明する。図6(A),6(B)に示すように、唾液2の酸緩衝能に基づいて口内健康状態の評価値を得るために、まず、測定部62にセット可能な大きさの透明容器61の中に、図3(A),3(B)と同様にパラフィンペレット31と容器32を用いて唾液2を採取する。
図6(C)に示すように、採取した唾液2をピペット33などを用いて容器61に所定量だけ収容すると共に、この唾液2の量に対応した規定量の酸A''とpH指示薬A’をピペット33’,33''などを用いて容器61に収容する。
次いで、容器61を幾らか左右に振って、酸A''とpH指示薬A’と唾液2の混合を十分に行った後に、この容器61を測定部62の所定の位置に収容し、蓋63を閉じて、操作スイッチ68を用いて測定操作を開始する。これによって、光源64が点灯して容器61に光L5 を照射すると、容器61および容器61内の唾液2を透過した光L6 を検出器65が検出する。ここで、測定部62には遮光体としての蓋63が備えられているので、測定時に外部からの光が検出器65に入射することがないから唾液2の色を正確に測定することができる。
また、口腔内健康状態評価装置60において、図6(C)に示すように、さらに酸を適量ずつ数回に分けて段階的に滴下し、滴下する度に測定を行い、唾液2の光学的特性の変化を検出する。そして、光学的特性の変化から演算した結果得られるpHの変化を酸の滴下量を横軸としてプロットし、これに近似する酸緩衝能曲線を求め、この酸緩衝能曲線を用いてより正確な酸緩衝能の評価値を求める。
前記pH緩衝能曲線を用いて評価値を求める方法は、例えば、pH緩衝能曲線の変曲点など、特徴的な変化が生じる部分を用いて行うことができる。なお、pH緩衝能曲線の特徴的な変化は、過去の複数の測定値を図外の上位情報処理装置のデータベースに取り込み、この複数の測定値から統計的に求めたクリティカル(特徴的)なポイントを定め、これを評価値の判断基準とすることができる。
また、本例の口腔内健康状態評価装置60はプリンタ67を備えているので、測定結果を記録用紙67aに印刷することができる。つまり、この記録用紙67aによる表示部をそのまま被験者30に手渡したり、カルテなどに貼り付けるなどして容易に保存することができる。なお、記録部67aに表示される内容は評価値を表す数値70、理解しやすい言葉71、評価値を表す色72のうち少なくとも一つを表示する。
1,40,60 口腔内健康状態評価装置
2 唾液(検体)
3,43,62 測定部
4 演算処理部
5 記憶部
6 表示部
10 光源
11 検出器
16 吸水性シート
12,51,52,63 遮光体
30 被験者
A,A’ 試薬
2 唾液(検体)
3,43,62 測定部
4 演算処理部
5 記憶部
6 表示部
10 光源
11 検出器
16 吸水性シート
12,51,52,63 遮光体
30 被験者
A,A’ 試薬
Claims (12)
- 被検者の口腔内から採取した検体の化学物性に応じて検体の光学的特性を変化させる試薬と前記検体とを反応させて、その検体の光学的特性を測定する測定部と、
この測定部から得られた光学的特性を表わす値を用いて前記検体の化学物性のうち口腔内の健康状態の評価に適する評価値を演算する演算処理部と、
評価値を記憶する記憶部と、
評価値を表示する表示部とを有することを特徴とする口腔内健康状態評価装置。 - 前記表示部が前記評価値に応じた色を示すように構成されている請求項1に記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記測定部が試薬と反応した検体に光を照射する光源と、試薬と反応した検体からの光を検出する検出器と、外部からの光の入射を遮蔽する遮光体とを備え、かつ、前記光源および検出器が遮光体内で、検体に対して対面するよう並べて配置されている請求項1または2に記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記測定部が前記試薬を含浸させた吸水性シートの一部において試薬と反応させた検体からの光を検出する検出器を備え、演算処理部が、検体の部分からの光をリファレンス光と比較することにより、検体の光学的特性を求めて評価値を得るように構成してある請求項1〜3の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記試薬として検体の化学物性に応じて吸光特性を変化させるものを用い、演算処理部が変化した吸光特性に基づいて評価値を求めるものである請求項1〜4の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記試薬として検体の化学物性に応じて発光特性を変化させるものを用い、演算処理部が変化した発光特性に基づいて評価値を求めるものである請求項1〜4の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記試薬として検体の化学物性に応じて色相を変化させるものを用い、演算処理部が変化した色相に基づいて評価値を求めるものである請求項1〜4の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記演算処理部が、酸と検体の混合を段階的に行ったときにおける検体の光学的特性の変化を各段階に応じて測定し、光学的特性の複数の測定値に近似する酸緩衝能曲線を求め、この酸緩衝能曲線を用いて評価値を求めるように構成されている請求項1〜7の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記測定部が検体の光学的特性を複数の測定点において測定し、演算処理部が、各測定点における光学的特性の平均値を演算して評価値を求めるように構成されている請求項1〜8の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 前記評価値を求める際に用いる検体の部分的な測定点を選択する選択手段を設けてなる請求項1〜9の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 演算処理部が、過去に測定された光学的特性を記録してあるデータベースを用いて、測定された光学的特性に基づく評価値を求めるように構成されている請求項1〜10の何れかに記載の口腔内健康状態評価装置。
- 被検者の口腔内から採取した検体の化学物性に応じて検体の光学的特性を変化させる試薬と前記検体とを反応させた後に、
その検体の光学的特性を測定してこれを数値化し、
この光学的特性を表わす値を用いて前記検体の化学物性のうち口腔内の健康状態の評価に適する評価値を求めることを特徴とする口腔内健康状態評価方法。
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JP2004004682A JP2005195556A (ja) | 2004-01-09 | 2004-01-09 | 口腔内健康状態評価装置および口腔内健康状態評価方法 |
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FR3105424A1 (fr) * | 2019-12-23 | 2021-06-25 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Procédés de détermination de l’acidité d’une solution aqueuse acide |
-
2004
- 2004-01-09 JP JP2004004682A patent/JP2005195556A/ja active Pending
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FR3105424A1 (fr) * | 2019-12-23 | 2021-06-25 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Procédés de détermination de l’acidité d’une solution aqueuse acide |
WO2021130423A1 (fr) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Procédés de détermination de l'acidité d'une solution aqueuse acide |
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