JP2005195067A - クランクシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】 焼入れ後の軸の曲がり量が少ないクランクシャフトを提供する。
【解決手段】 ジャーナル部J1〜J5、ピン部P1〜P4およびこれらとクランク軸との境界部になるフィレットR部を同時に焼入するにあたり、クランクアーム軸線Xに近い側については、大きなウェイト部W1,W4,W5,W8を有する側の焼入れ深さを、ウェイト部を有しないか小さいウェイト部W2,W3,W6,W7を有する側の前記焼入れ深さよりも深くしている。
【選択図】 図1

Description

本発明はクランクシャフトに関し、特に高周波などによって焼入れを施したクランクシャフトに関する。
従来から、クランクシャフトの最終製造工程において、ジャーナル部およびピン部、更にはクランクアームとの境界部であるフィレットR部に高周波焼入れを施して耐磨耗性の向上、耐疲労強度の向上を図り、内燃機関の高い筒内圧に伴う高負荷に対応している。
耐磨耗性、耐疲労強度の向上を図るためフィレットR部まで焼入れを行うと軸曲がりが生じる。即ち、図4(a)は焼入れ前のクランクシャフトを示し、この図のクランク状の折れ線で示すように、焼入れ前にあっては各ジャーナル部の中心線はクランクシャフトの軸線と一致し、ピン部の中心線はクランクシャフトの軸線と平行になっている。
上記ピン部の左右には大きなウェイト部を有するクランクアームとウェイト部がないか或いは小さなウェイト部を有するクランクアームという非対称形状のクランクアームが連続しており、上記のクランクシャフトのジャーナル部、ピン部およびクランクアームとの境界部であるフィレットR部に高周波焼入れを施すと、
剛性の差に起因して、ウェイト部がないか或いは小さなウェイト部側の変形が大きなウェイト部側の変形よりも大きくなり、図5(a)に示すように、左右のクランクアームが広がるように変形する。
このため、クランクシャフトの全体形状も図4(b)のジャーナル部とピン部の中心線を結んだ折れ線に示すように、曲がりが大きくなる。尚、図4(b)、(c)及び図5(a)、(b)は、いずれも曲がりの度合いを分かりやすくするため誇張しており、実際には目視による判断は困難である。
上記の曲がりを是正するため、特許文献1では、ジャーナル部およびピン部の円柱部(フラット部)とフィレットR部を高周波誘導加熱し、その後に冷却して焼入れする間に、クランクシャフトの両端をチャック機構に取り付け、冷却中に押えローラ機構によりクランクシャフトの中央位置を径方向に押圧して曲がりを矯正する方法を提案している。
また、押えローラ機構等の機械的手段を用いずに、焼入れ時の曲がりを少なくすることで上記の不利を解消する提案が特許文献2〜特許文献4になされている。これら先行文献はいずれも焼入れする領域(硬化層)に特徴を持たせている。
即ち、特許文献2にあっては、クランクシャフトを回転させながら、高周波焼入れするに際し、クランクシャフトの回転位置に応じて焼入れのエネルギー量を制御することで、均一な深さの焼入れを行うようにしている。特許文献3にあっては、ジャーナル部またはピン部の焼入れ領域として、クランクシャフトの中心線(軸線)から離れた側を短くし、近い側を長くしている。特許文献4にあっては、クランクシャフトの中心線から離れた側を深くし、近い側を浅くしている。
特開2002−194437号公報の段落(0003)及び(0008) 特開平8−337822号公報の段落(0005) 特公平5−15766号公報の3頁右欄16行〜26行 登録実用新案第2588695号公報の図1及びその関連説明
特許文献1に開示される方法による場合には、矯正の際にフィレットR部付近にわれを生じるおそれがある。また特許文献2〜4に開示される方法では、左右非対称形状からくる剛性の差に起因する軸曲がりを十分に低減させることができない。
本発明は、高周波焼入れによる軸曲がりを出来るだけ少なくすることで、後工程の曲がり矯正工程を廃止或いは簡略化できるクランクシャフトを提供することを目的とする。
このため、本発明に係るクランクシャフトは、ピン部の軸方向の左右両端にそれぞれ異なる形状のクランクアームが接続され、前記ピン部表面及びピン部とクランクアームとの境界部であるフィレットR部には焼入れが施され、この焼入れされた部分のうち少なくともクランクシャフト軸線に近い側については、大きなウェイト部を有する側の焼入れ深さを、ウェイト部を有しないか小さいウェイト部を有する側の前記焼入れ深さよりも深くした。
本発明に係るクランクシャフトによれば、焼入れ後の軸曲がりが少ないため、その後に行っていた矯正工程を省略でき、若しくは矯正工程を簡略化できる。
以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るクランクシャフトの全体断面図、図2は高周波焼入れ治具を説明した図、図3は図2のA−A線拡大断面図である。
クランクシャフトはジャーナル部J1〜J5とピン部P1〜P4をクランクアームK1〜K8にて連結した構造で、全てのジャーナル部J1〜J5の回転軸Xが共通軸となるように設計され、また、クランクアームK1,K4,K5,K8には大きな(回転軸Xと直交する方向の寸法が長い)カウンターウェイトW1,W4,W5,W8を設け、クランクアームK1,K4,K5,K8とピン部を挟んで対向位置にあるクランクアームK2,K3,K6,K7には小さな(回転軸Xと直交する方向の寸法が短い)カウンターウェイトW2,W3,W6,W7を設けている。
上記のクランクシャフトを製造するには、棒材(例えば、JIS S40Cあるいはこの付近の炭素量を有する機械構造用炭素鋼)を冷間または熱間で鍛造した後、高周波焼入れを施す。高周波焼入れ治具は図2及び図3で示すように、治具本体10にジャーナル部J1〜J5またはピン部P1〜P4が挿入可能な凹部11を設け、この凹部11の端部を半円形とし、この部分に3本の位置決めピン12を臨ませ、これら位置決めピン12をジャーナル部またはピン部に突き当てることで、ジャーナル部またはピン部とコイル13との間に所定の隙間が形成され、この状態でクランクシャフトを軸回りに回転せしめることでジャーナル部、ピン部およびこれらとクランク軸との境界部になるフィレットR部が同時に焼入れされる。
またコイル13は、軸方向には1対設けられ、それぞれがジャーナル部またはピン部との間隔を独立して調整できるように構成されている。このようにジャーナル部またはピン部との間隔を変化させることで、部分的に焼入れ深さを調整することができる。因みに、ケイ素鋼板14は、加熱効率向上のために装着されたものである。
本発明にあっては、クランクシャフト軸線Xに近い側については、大きなウェイト部W1,W4,W5,W8を有する側の焼入れ深さを、ウェイト部を有しないか小さいウェイト部W2,W3,W6,W7を有する側の前記焼入れ深さよりも深くしている。尚、クランクシャフト軸線Xから離れた側については、実施例では焼入れ深さを等しくしているが、クランクシャフト軸線Xから離れた側についても大きなウェイト部を有する側の焼入れ深さを、ウェイト部を有しないか小さいウェイト部を有する側の前記焼入れ深さよりも深くしてもよい。
また、図1に示したクランクシャフト軸線Xに近い側のみ左右非対称に焼入れするには、コイルとの間隔を変えてもよいが、クランクシャフトとの回転位置に応じて焼入れのエネルギー量を左右のコイル毎に別々に制御するようにしてもよい。尚、図3に示すようにクランクアーム軸線Xに近い側も遠い側も左右非対称に焼入れするには、例えば、コイルとの間隔を変化させる。
上記のように焼入れ深さを部分的に異ならせることで、図5(b)に示すように変形はするが、図5(a)に示した従来のクランクアームの変形量よりは少なくなり、その結果、図4(c)に示すようにクランクシャフト全体の曲がり量も少なくなる。
本発明に係るクランクシャフトの全体断面図 高周波焼入れ治具を説明した図 図2のA−A線拡大断面図 (a)は焼入れ前のクランクシャフトのジャーナル部とピン部の中心線をつないだ折れ線で示した図、(b)は従来のクランクシャフトの焼入れ後の曲がり具合を示した図、(c)は本願のクランクシャフトの焼入れ後の曲がり具合を示した図 (a)は従来のクランクシャフトのピン部の左右における変形量を説明した図、(b)は本願のクランクシャフトのピン部の左右における変形量を説明した図
符号の説明
J1〜J5…ジャーナル部、P1〜P4…ピン部、K1〜K8…クランクアーム、W1〜W8…カウンターウェイト、10…高周波焼入れ治具の本体、11…凹部、12…位置決めピン、13…コイル、14…ケイ素鋼板、X…回転軸。

Claims (1)

  1. ジャーナル部とピン部とをクランクアームで連結したクランクシャフトにおいて、前記ピン部の軸方向の左右両端にはそれぞれ異なる形状のクランクアームが設けられ、前記ピン部表面及びピン部とクランクアームとの境界部であるフィレットR部に焼入れが施され、この焼入れされた部分のうち少なくともクランクシャフト軸線に近い側については、軸方向の左右両端のうち大きなウェイト部を有する側の焼入れ深さを、ウェイト部を有しないか小さいウェイト部を有する側の前記焼入れ深さよりも深くしていることを特徴とするクランクシャフト。
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