JP2005193975A - 封緘具 - Google Patents
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Abstract
【課題】開封作業が容易にできると同時に、封緘後の搬送途中における不慮事故による破壊を防げる、かつ、安全性の高い、汎用性、経済性も優れた封緘具の提供。
【解決手段】封緘具は、長尺なバンド体1とヘッド体2とからなる。ヘッド体2はロック部10と指押さえ3、取手部4を有する。当該取手部4の両側の延長部分はヘッド体2の両側の外縁を沿って、バンド体1とが一体に連接し、接離部11となし、ヘッド体2との間は引きちぎり可能な開封点8及び封緘点9を介し接合する構成となっている。 ロック部10には係合爪7付きの挿通孔6が形成され、バンド体1の抜止歯5との係合のより封緘がなされる。
【選択図】図1
【解決手段】封緘具は、長尺なバンド体1とヘッド体2とからなる。ヘッド体2はロック部10と指押さえ3、取手部4を有する。当該取手部4の両側の延長部分はヘッド体2の両側の外縁を沿って、バンド体1とが一体に連接し、接離部11となし、ヘッド体2との間は引きちぎり可能な開封点8及び封緘点9を介し接合する構成となっている。 ロック部10には係合爪7付きの挿通孔6が形成され、バンド体1の抜止歯5との係合のより封緘がなされる。
【選択図】図1
Description
本発明は、たとえば、各郵便局間に郵便物を運搬する際に郵袋の口部などを封緘するために使用される合成樹脂製の、再利用不可で、器具を用いずに手で開封できる封緘具に関するものである。
従来のこの種の封緘具の一例を挙げると、バンド体側にリング状の切離片を一体に連設し、ロック体側に該切離片と相似する板状の把持片を一体に連設して、当該把持片の外周縁と切離片の内周縁とを切断可能な溝条部で接合してある、開封する場合には切離片を把持片から強く引っ張って、溝条部の切断によって封緘を解除する(例えば、特許文献1参照)。
もう一例として、ヘッド体とバンド体の間に引きちぎり可能な裂け目を設ける、開封時、タグ部を引っぱり、タグ部に連結された凸部をヘッド部に干渉させて比較的小さい引張力で裂け目を引き千切ることができ、封緘を解除する(例えば、特許文献2参照)。
特許第3213795号 特開2001−199471公報
郵便物流業務では、封緘具というものが広範に渡って使われている、基本性能としては、一定の強度を有し、一旦封緘されるとバンド体の逆戻りは許されなく、器具を用いずに素手による封緘及び開封作業が可能であり、再使用不可である。
封緘具の用途としては、郵袋の口部の封緘だけに用いるのではなく、ロールパレットやロールパレットケースなどの封緘にも用いられる。封緘形態は、郵袋の口部をきつく締め付ける場合もあるし、単なるロールパレットのロック金具にシールを施す場合もある。これらは封緘後、人手による運搬や車輛等による輸送の段階においては多くの振動、衝撃を受け、その間、あらゆる方向から互いにぶつかり合い、引っかかり合いすることを予想される。
従って、封緘具の性質上、安全性、作業性、汎用性、経済性の各面が要求される。
従来の技術で述べたものの内前者においては、封緘を解除する場合には切離片を把持片から強く引っ張って、溝条部の切断によって封緘を解除する、としている。しかし、実際の作業に際して、最初は切離片のどこを取って引き千切って一番良いかは不明瞭である、つまり、切離片最初の突破口の所在が明らかではないことである。仮に、ロック体の端部にするとしても、切離片の巾が狭く、つかむところの確保が難しく、作業性に問題点を有していた。
従来の技術で述べたものの内後者においては、封緘後バンド体の抜止歯より基端側に設けた突起が被結束物に食込み、バンド体の空回りするのを阻止し、タグ部に連結された凸部をヘッド部に干渉させて比較的小さい引張力で裂け目を引き千切ることができ、封緘を解除することになる。但し、郵便物流業務では、封緘具は郵袋の口部の封緘だけではなく、ロールパレットやロールパレットケースなどの封緘にも用いられる。その封緘形態は郵袋の口部をきつく締め付けるとは限らず、例えば、ロールパレットケースの場合、単にシークレットの意味で、シールするだけである、言い替えれば、バンド体にある突起は被結束物に食込みバンド体の空回りするのを阻止するという開封作業の前提が、封緘対象物によって、存在しない場合がある、とすると開封作業は難しくなるわけで、汎用性に問題点を有していた。
尚、此の例では、構造的に、比較的小さい引張力で裂け目を引き千切るためには、タグ部をある程度の大きさを確保しなければならない、そうだとすると、封緘具全体に要する材料の量が多くなる、経済性の面では問題点を有していた。
また、タグ部の大きさと関連して、実際の搬送、輸送中に、多くの郵袋が互いにぶつかり合い、引っかかり合いすることが予想される。タグ部が大きくなると他の郵袋などに引っかかられ安く、タグ部に連結された凸部がヘッド部に当たり、裂け目を壊す恐れがあり、安全性に問題点を有していた。
本発明は、従来の技術の有するこのような諸問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、広範に使用され、安価に製造可能かつ安全確実に封緘でき、作業性に優れた、再利用不可で、器具を用いずに素手で開封できる封緘具を提供しようとするものである。
本発明は上記の使用条件に応えることを課題とし、研鑽を重ねて開発したもので、請求項1記載のものは、封緘対象物を締め付ける長尺なバンド体と、該バンド体をその締め付け状態にロックするロック部とからなり、ロック部のバンド体と反対側に指押さえを有し、ロック部と一体に連接され、ヘッド体と成し、バンド体の片面にのこ歯状の抜止歯が長手方向に所定ピッチで列設されており、バンド体を挿通する係合爪付きの挿通孔を有し、当該ロック部の挿通孔内に挿通されたバンド体の抜止歯に係合爪を係合させる合成樹脂製の封緘具であって、前記指押さえの端部に取手部を設け、当該取手部の両側の延長部分はバンド体の基端とを一体に連接し、ヘッド体の四方外縁を囲むように切離部をなし、該切離部とヘッド体の間は引きちぎり可能な、取手部寄りの開封点と、ロック部回りの封緘点から構成したことを特徴とする。
請求項1記載の封緘具の下では、封緘の際は、バンド体の自由端をロック体の挿通孔内に挿通して引き出せば、バンド体側にある抜止歯に挿通孔内にある係合爪が強固に係合することになる、これにより、バンド体の逆戻りは阻止され、封緘することになる。
そこで、今度は、封緘を解除する場合は、取手部を持って、前後方向に曲げれば、開封点の繋がりが切断され、さらに、取手部と指押さえとを別々に引っ張っていくとロック部回りの封緘点が逐次に切断される、こうして、ヘッド体と切離部の繋がりが完全に切断され、封緘を解除することとなる。
上述したように本発明は複雑な構造や機能を設けず、ヘッド体と切離部の間に引きちぎり可能な開封点と複数の封緘点を介して接合する簡単な構造で、確実な封緘効果と簡便な開封効果を両立させた封緘具を提供することができた。
封緘状態では、封緘対象物がロック部に対する反発力が発生しても、ロック部回りの各封緘点が均等に受け持ちするので、確実な封緘強度を有する。
一方、開封点は取手部寄りにあるので、封緘対象物がロック部に対する反発力が回りの各封緘点に分散され、開封点に及ばず、破壊される心配はなく安全性に優れている。
そして、開封作業においては、取手部を前後方向に曲げれば、開封点が切断され、元々同じ平面にあった取手部と指押さえを二つに分けて、更に、此の二つの部分を引っぱっていけば、ロック部回りの各封緘点が逐次に切断されていき、容易に封緘を解除することができ、汎用性、作業性に優れている。
また、指押さえと取手部は同じ平面に設けられているので、材料の使用量を最小限に押さえ、経済性にも優れている。
本発明の封緘具は、その封緘形態と関係なく、封緘及び開封作業を簡便にでき、汎用性にも優れている。
以下、本発明を図示する一実施の封緘具の形態に基づいて詳述すると、本実施の形態に関わる封緘具はポリプロピレン樹脂の一体成形品で、基本的には、図1、図2に示す如く、長尺なバンド体1と、ヘッド体2からなるものではあるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した点にある。
ヘッド体2には、ロック部10と、指押さえ3を有する、該指押さえ3の端部に所望の大きさの取手部4を設け、その両側の延長部分はヘッド体2の両側の外縁を沿って、バンド体1とが一体に連接し、接離部11となし、ヘッド体2との間は引きちぎり可能な開封点8が一箇所及び封緘点9が六箇所を介し接合する構成となっている。
ロック部10には、内部にバンド体1をその自由端部1a側から挿通する係合爪7付きの挿通孔6を形成するものである。
成形された封緘具の原形の状態では、封緘具として使用に供されることとなるが、封緘後、一旦、上記開封点8及び封緘点9を強制的に分断させると、ヘッド体2と切離部11が完全に分離して、封緘を解除することとなる。
依って、本実施例の封緘具の使用に際しては、まず、バンド体1の自由端部1aをロック部10の挿通孔6に挿通して先端部1aをある程度出してから、一方の手が指押さえ3を押さえながら、もう一方の手が先端部1aを引けば、当該挿通孔6内において、バンド体1の抜止歯8に係合爪7が弾性的に強固にを係合するので、バンド体1の逆戻りを阻止し、封緘することとなる。
封緘状態では、封緘対象物12がロック部10に対する反発力が発生しても、ロック部10回りの六箇所の封緘点9が均等に受け持ちするので、破壊される心配はなく、確実に封緘状態を保てる。
一方、封緘対象物12がロック部10に対する反発力の大半が六箇所の封緘点9に分散されたため、指押さえ3側にある開封点8に及ぼす反発力が弱く、指押さえ3と取手部4との繋がりが一箇所であっても、正常な状態を保持することができる。
開封作業に際しでは、まず、取手部4を前後方向に曲げれば、開封点8が切断され、元々同じ平面にあった取手部4と指押さえ3は二つに分け、更に、此の二つの部分を引っぱっていけば、ロック部10回りの封緘点9が逐次に切断されていき、ロック部10と切離部11が完全に分離され、封緘を解除することとなる。
上記のようなる開封方式なので、バンド体1はきつく締め付けの状態でも、空回りの状態でも、封緘の形態と関係なく、開封することができ、汎用性に優れている。
なお、ヘッド体2を含めた切離部11の外形は滑らかで、その上、取手部4を人為的に曲げない限り、指押さえ3との繋がりを切断することは極めて困難なので、人為的な操作以外の破壊要因を防げ、搬送及び運送中において、他のものに引っかかれ、壊される心配はない。
上述の様に、本実施の形態に係わる封緘具の下で、封緘対象物12に対し、不正開封しようとする場合は、ヘッド体2と切離部11とを分離してからでなければ、方法はないので、ヘッド体2と切離部11の分離の有無を確認するだけで、不正開封が行われたか否かの判断は一目瞭然となるので、安全性の優位が明らかである。
尚、本実施の形態では、開封点8が一箇所及び封緘点9六箇所に成形させているわけであるが、これに限定されるものではなく、封緘具を構成する材質及び具体的な用途によって、その数、形態、大きさを変更することも可能である。又、本実施の形態では、郵袋、ロールパレットやロールパレットケースを封緘対象物として説明したものであるが、応用範囲については、これに限定されるものではなく、本発明の精神に反しない限り、その他の封緘必要なものをも対象とすることができる。
1 バンド体
1a バンド体の自由端
2 ヘッド体
3 取手部
4 指押さえ
5 抜止歯
6 挿通孔
7 係合爪
8 開封点
9 封緘点
10 ロック部
11 切離部
12 封緘対象物
1a バンド体の自由端
2 ヘッド体
3 取手部
4 指押さえ
5 抜止歯
6 挿通孔
7 係合爪
8 開封点
9 封緘点
10 ロック部
11 切離部
12 封緘対象物
Claims (1)
- 長尺なバンド体と、該バンド体をその締め付け状態にロックするロック部とからなり、ロック部のバンド体と反対側に指押さえを有し、ロック部と一体に連接され、ヘッド体と成し、バンド体の片面にのこ歯状の抜止歯が長手方向に所定ピッチで列設されており、バンド体を挿通する係合爪付きの挿通孔を有し、当該ロック部の挿通孔内に挿通されたバンド体の抜止歯に係合爪を係合させる合成樹脂製の封緘具であって、前記指押さえの端部に取手部を設け、当該取手部の両側の延長部分はバンド体の基端とを一体に連接し、ヘッド体の四方外縁を囲むように切離部をなし、該切離部とヘッド体の間は引きちぎり可能な、取手部寄りの開封点と、ロック部回りの封緘点からなることを特徴とする封緘具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004031344A JP2005193975A (ja) | 2004-01-08 | 2004-01-08 | 封緘具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004031344A JP2005193975A (ja) | 2004-01-08 | 2004-01-08 | 封緘具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005193975A true JP2005193975A (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=34824161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004031344A Pending JP2005193975A (ja) | 2004-01-08 | 2004-01-08 | 封緘具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005193975A (ja) |
-
2004
- 2004-01-08 JP JP2004031344A patent/JP2005193975A/ja active Pending
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