JP2005193823A - 駆動力伝達部材、駆動力伝達部材の軸受け構造および電動格納式ミラーの駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 駆動力伝達部材の組み付け精度と、静粛性を改善するとともに、軸受け構造の製作に係るコストを低減し、工程を短縮する。また、駆動力伝達部材を軸受け構造に容易に取り付けることができるようにして、取り付けに係るコストを低減し、工程を短縮する。
【解決手段】 動力を伝達する動力伝達部9aと、動力伝達部9aの先端側に動力伝達部9aの回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部9aの外径より小さい外径を有する円柱形状に形成された先端側軸部9bと、動力伝達部9aの基端側に動力伝達部9aの回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部9aの外径より大きい外径を有する円柱形状に形成された基端側軸部9cとを備えた。
【選択図】 図3
【解決手段】 動力を伝達する動力伝達部9aと、動力伝達部9aの先端側に動力伝達部9aの回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部9aの外径より小さい外径を有する円柱形状に形成された先端側軸部9bと、動力伝達部9aの基端側に動力伝達部9aの回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部9aの外径より大きい外径を有する円柱形状に形成された基端側軸部9cとを備えた。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えばウォームギヤなどの駆動力伝達部材と、この駆動力伝達部材の軸受け構造と、電動格納式ミラーの駆動装置とに関するものである。
一般に、車輌用の電動格納式ミラーは、ミラー本体を支持軸回りに回転させる回転駆動機構を有する駆動装置を備えている。そして、この回転駆動機構として、回転駆動機構の駆動手段となる電気モータと、この電気モータの駆動シャフトに固定された駆動力伝達部材であるウォームギヤと、このウォームギヤの回転力をミラー本体の回転力に伝達する伝達機構を備えたものが一般に知られている。
例えば、特許文献1には、電気モータの駆動シャフトの先端に軸心と平行に面取りされた平面部を有する挿入部を設け、ウォームギヤの一端にこの挿入部と枢着する溝部を設けた電動格納式ドアミラーの駆動力伝達装置の技術が開示されている。
また、特許文献2には、電気モータの駆動シャフトの先端の挿入部と、ウォームギヤとをジョイントで連結し、ウォームギヤ両端の軸受け部を別々に支持した構造の電動格納式ドアミラーの技術が開示されている。
実開平6−74500号公報
実開平6−27336号公報
しかしながら、上述の技術では、駆動力伝達部材であるウォームギヤをウォームギヤの軸受け構造に取り付ける際に、ウォームギヤ両端の軸受け部に別々の部材を設けるという構造であるために、いずれもウォームギヤの軸受け構造が複雑なものになり、ウォームギヤの組み付け精度を向上させることが困難であった。そのために、ウォームギヤを駆動した際の静粛性の改善に限界があった。また、ウォームギヤをウォームギヤの軸受け構造に取り付ける際に手間取り、効率良くウォームギヤをウォームギヤの軸受け構造に取り付けることができなかった。
そして、その結果、ウォームギヤの軸受け構造の製作とウォームギヤの取り付けに係るコストを低減し、工程を短縮することに限界があった。
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、駆動力伝達部材の組み付け精度と、静粛性を改善するとともに、駆動力伝達部材の軸受け構造の製作に係るコストを低減し、工程を短縮することができる駆動力伝達部材と駆動力伝達部材の軸受け構造とを提供することを課題としている。
また、駆動力伝達部材を駆動力伝達部材の軸受け構造に容易に取り付けることができるようにして、駆動力伝達部材の取り付けに係るコストを低減し、工程を短縮することができる電動格納式ミラーの駆動装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための本発明に係る駆動力伝達部材は、駆動手段に連結され、駆動手段によって回転駆動される駆動力伝達部材であって、動力を伝達する動力伝達部と、動力伝達部の先端側に動力伝達部の回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部の外径より小さい外径を有する円柱形状に形成された先端側軸部と、動力伝達部の基端側に動力伝達部の回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部の外径より大きい外径を有する円柱形状に形成された基端側軸部とを備えたことを特徴とする駆動力伝達部材である。
本発明に係る駆動力伝達部材によれば、先端側軸部が、動力伝達部の外径より小さい外径を有する円柱形状に形成されており、また、基端側軸部が、動力伝達部の外径より大きい外径を有する円柱形状に形成されているので、駆動力伝達部材の軸受け構造は、上から基端側軸受け部、収容部、先端側軸受け部の順に一体に形成された先細りの孔状の空間を設けるという簡単な構造で製作することが可能になる。また、このような先細りの孔状の軸受け構造であれば、駆動力伝達部材を上から挿入してこの駆動力伝達部材の軸受け構造に容易に取り付けることができる。このように、駆動力伝達部材の軸受け構造の製作と駆動力伝達部材の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
また、本発明に係る駆動力伝達部材の軸受け構造は、上記駆動力伝達部材の軸受け構造であって、上記動力伝達部を収容可能な収容部と、上記収容部の内径より小さい内径を有する円筒空間に、上記先端側軸部を収容して支持する先端側軸受け部と、上記収容部の内径より大きい内径を有する円筒空間に、上記基端側軸部を収容して支持する基端側軸受け部と、上記先端側軸受け部と上記基端側軸受け部とに支持された状態の駆動力伝達部材が、軸受け構造から駆動手段の方向へ離脱することを規制する規制手段とを備えたことを特徴とする駆動力伝達部材の軸受け構造である。
本発明に係る駆動力伝達部材の軸受け構造によれば、先端側軸受け部が、収容部の内径より小さい内径を有するように形成され、基端側軸受け部が、収容部の内径より大きい内径を有するように形成され、規制手段により、軸受け構造から駆動手段の方向へ駆動力伝達部材が離脱しないように規制するので、一体に形成された先細りの孔状の空間を設けるという簡単な構造で軸受け構造を製作することが可能になる。また、このような先細りの孔状の軸受け構造であれば、駆動力伝達部材を上から挿入してこの駆動力伝達部材の軸受け構造に容易に取り付けることができる。このように、駆動力伝達部材の軸受け構造の製作と駆動力伝達部材の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
また、上記規制手段は、基端側軸部に連結される駆動手段側に設けられ、上記基端側軸部が、基端側軸受け部から駆動手段の方向へ離脱することを規制する規制部材を備えていることが好ましい。
この好ましい態様によれば、基端側軸受け部から駆動手段の方向へ駆動力伝達部材の基端側軸部が離脱しないように駆動力伝達部材の基端側軸部を規制部材が規制するので、軸受け構造から駆動力伝達部材が離脱することがなく、軸受け構造の中で安定して回転することができるだけでなく、規制部材を取り除くことで容易に駆動手段の方向へ駆動力伝達部材を抜き取ることができる。
また、上記規制部材は、上記基端側軸部に連結される駆動力伝達部材の駆動手段の駆動シャフトであることが好ましい。
この好ましい態様によれば、モータなどの駆動手段の駆動シャフトが、規制部材として基端側軸受け部から基端側軸部が離脱しないようにするので、簡単な構造で軸受け構造を構成して他に部品を必要としない結果、駆動力伝達部材の軸受け構造の製作と駆動力伝達部材の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
また、本発明に係る電動格納式ミラーの駆動装置は、車体側に設けられたミラーベースと、このミラーベースに立設された支持軸と、この支持軸を支点にして回動自在に支持されたミラー本体と、このミラー本体を支持軸回りに回転させる回転駆動機構とを備えた車輌用の電動格納式ミラーの駆動装置であって、上記回転駆動機構は、回転駆動機構の駆動手段となる電気モータと、この電気モータの駆動シャフトに固定された上記本発明に係る駆動力伝達部材であるウォームギヤと、このウォームギヤの回転力をミラー本体の回転力に伝達する伝達機構を備えている。
本発明に係る電動格納式ミラーの駆動装置によれば、回転駆動機構に上述の駆動力伝達部材であるウォームギヤと駆動力伝達部材の軸受け構造とが用いられているので、電動格納式ミラーの駆動装置の製作とウォームギヤの取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
以上説明したように、本発明に係る駆動力伝達部材および本発明に係る駆動力伝達部材の軸受け構造によれば、駆動力伝達部材の軸受け構造は、上から基端側軸受け部、収容部、先端側軸受け部の順に一体に形成された先細りの孔状の空間を設けるという簡単な構造で製作することが可能になる。また、このような先細りの孔状の軸受け構造であれば、駆動力伝達部材を上から挿入してこの駆動力伝達部材の軸受け構造に容易に取り付けることができる。このように、駆動力伝達部材の軸受け構造の製作と駆動力伝達部材の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができるという顕著な効果を奏する。
また、本発明に係る電動格納式ミラーの駆動装置によれば、回転駆動機構に上述の駆動力伝達部材であるウォームギヤと駆動力伝達部材の軸受け構造とが用いられているので、電動格納式ミラーの駆動装置の製作とウォームギヤの取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができるという顕著な効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図1は、本発明の実施の形態に係る電動格納式ミラーの駆動装置10の構成を示す正面断面図であり、図2は、本発明の実施の形態に係る電動格納式ミラーの駆動装置10の構成を示す平面断面図である。
図1と図2とを参照して、図示の本発明の実施の形態に係る電動格納式ミラーの駆動装置10は、車体側に設けられたミラーベース1と、このミラーベース1に立設された支持軸2と、この支持軸2を支点にして回動自在に支持されたミラー本体3と、ミラー本体3を支持軸2回りに回転させる回転駆動機構4とを備えており、ミラー本体3には、回転駆動機構4が配設される駆動ケース5と、この駆動ケース5の上部を覆うように取り付けられるカバー6とが設けられている。
上記回転駆動機構4は、回転駆動機構4の駆動手段となる電気モータ7と、この電気モータ7の駆動シャフト8に固定された本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材である第1ウォームギヤ9と、この第1ウォームギヤ9の回転力をミラー本体3の回転力に伝達する伝達機構11を備えている。
上記伝達機構11は、この第1ウォームギヤ9に噛合する第1ウォームホイール11aと、この第1ウォームホイール11aが一端部側に設けられた回転軸11bと、この回転軸11bの他端部側に設けられた第2ウォームギヤ11cと、この第2ウォームギヤ11cに噛合するとともに、支持軸2に支持された第2ウォームホイール11dとを有している。
そして、電気モータ7の駆動力が第1ウォームギヤ9を介して第1ウォームホイール11aに伝達され、回転軸11bが回転駆動されてその駆動力が第2ウォームギヤ11cを介して第2ウォームホイール11dに伝達されることにより、この第2ウォームホイール11dを中心にして駆動ケース5が旋回し、ミラー本体3が車体の側方に張り出した使用位置から車体に沿った格納位置に変位するようになっている。
駆動ケース5の底部には、電気モータ7の一端部側に設けられたボス部7aが挿入されて支持されるモータ支持ベース12が設けられるとともに、同底部には、後述する本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材の軸受け構造20が設けられている。
カバー6には、図1に示すように、駆動ケース5の上部外周に形成された係合用凹部14に対応した係合用突部15が下部外周に形成され、この係合用突部15が駆動ケース5の係合用凹部14に係合されることにより、駆動ケース5の上端部に位置決めされた状態で、クリップにより嵌合させて取り付けられるようになっている。また、ネジを用いて取り付けてもよい。
また、カバー6には、凹孔16が設けられており、この凹孔16に電気モータ7の他端部側に設けられたボス部7bが収納され、凹孔16の縁部に設けられた軟質部材16aにより、電気モータ7がスラスト方向に固定されている。なお、モータ駆動用の電気配線は図示していないが、カバー6の適所を貫通して外部に導設されている。
次に、図3と図4とを参照して、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材(第1ウォームギヤ9)について詳述する。図3は、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材である第1ウォームギヤ9の構成を示す斜視図である。また、図4は、第1ウォームギヤ9の構成を示す構造図であり、図4(a)は、第1ウォームギヤ9の上面図、図4(b)は、第1ウォームギヤ9の側方断面図をそれぞれ示している。
図3と図4とに示すように、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材(第1ウォームギヤ9)は、駆動手段である電気モータ7(図1)に連結され、この電気モータ7によって回転駆動されるものであって、動力伝達部9aと、先端側軸部9bと、基端側軸部9cとを備えている。
また、本発明に係る駆動力伝達部材の軸受け構造20は、第1ウォームギヤ9の軸を支持する軸受け構造であって、動力伝達部9aを収容可能な収容部21と、先端側軸受け部22と、基端側軸受け部23と、第1ウォームギヤ9が、軸受け構造から駆動手段である電気モータ7の方向へ離脱することを規制する規制手段24とを備えている。
上記動力伝達部9aは、電気モータ7による回転駆動力を伝達機構11に伝達する部分であり、本実施形態においては、この動力伝達部9aには、第1ウォームホイール11aに噛合するウォームねじ9dが設けられている。
上記先端側軸部9bは、動力伝達部9aの先端側に動力伝達部9aの回転軸と同軸に設けられた回転軸であり、動力伝達部9aの外径より小さい外径を有する円柱形状に形成されている。
上記基端側軸部9cは、動力伝達部9aの基端側に動力伝達部9aの回転軸と同軸に設けられた回転軸であり、動力伝達部9aの外径より大きい外径を有する円柱形状に形成されている。また、この基端側軸部9cは、嵌合溝9dと、円筒形導入部9eとを備えており、これらを介して駆動シャフト8の挿入部8aと連結されるように構成されている。
嵌合溝9dは、第1ウォームギヤ9が駆動シャフト8に連結された時に、断面概ね矩形の板状の挿入部8aと嵌合することにより、第1ウォームギヤ9が駆動シャフト8に対して回動することを防止する回り止めとしての機能を果たすものであり、断面概ね矩形の空間形状を有している。また、円筒形導入部9eは、挿入部8aを嵌合溝9dに案内するために嵌合溝9dの駆動シャフト8側に設けられた部分であり、円筒形状の空間から構成されている。
上記収容部21は、動力伝達部9aを回転可能に収容する空間である。この収容部21には概ね円筒形状の空間にスリット21aが設けられており、スリット21aを通して、第1ウォームギヤ9の動力伝達部9aが第1ウォームホイール11aと噛合している。
上記先端側軸受け部22は、先端側軸部9bを収容して回転可能に支持するための軸受け部であり、収容部21の内径より小さい内径を有する円筒空間を有している。
上記基端側軸受け部23は、基端側軸部9cを収容して回転可能に支持するための軸受け部であり、収容部21の内径より大きい内径を有する円筒空間を有している。
上記規制手段24は、先端側軸受け部22と基端側軸受け部23とに支持された状態の第1ウォームギヤ9が、軸受け構造から駆動手段の方向へ離脱することを規制するための手段であり、この規制手段24は、特に本実施形態では、駆動手段側に設けられ、基端側軸部9cが、基端側軸受け部23から駆動手段の方向へ離脱することを規制する規制部材24aを備えている。
本実施形態では、基端側軸部9cに連結される駆動手段である電気モータ7の駆動シャフト8がこの規制部材24aに相当して、第1ウォームギヤ9が、軸受け構造から駆動手段の方向へ離脱することを規制している。
次に図3と図4(b)を参照して、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材である第1ウォームギヤ9と駆動力伝達部材の軸受け構造20との作用について説明する。
図3と図4(b)とに示すように、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材である第1ウォームギヤ9と駆動力伝達部材の軸受け構造20とにおいては、第1ウォームギヤ9を上から挿入してこの駆動力伝達部材の軸受け構造20に取り付ける。
また、駆動シャフト8の挿入部8aを上から第1ウォームギヤ9の嵌合溝9dに挿入して、駆動シャフト8を第1ウォームギヤ9に連結する。
この時、駆動シャフト8が、基端側軸受け部23から基端側軸部9cが離脱しないように規制部材24aとしての機能を果たす。
そして、この状態で、第1ウォームギヤ9が、電動モータ7によって回転駆動され、第1ウォームギヤ9は、軸受け構造20の中で安定して回転する。
これにより、図1に示した伝達機構11が、第1ウォームギヤ9の回転力をミラー本体1の回転力に伝達し、支持軸2を支点にして回動自在に支持されたミラー本体1を支持軸2回りに回転させる。
なお、第1ウォームギヤ9を離脱させるには、駆動シャフト8を上方に取り外せば、容易に第1ウォームギヤ9を駆動力伝達部材の軸受け構造20から抜き取ることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る第1ウォームギヤ9によれば、先端側軸部9bが、動力伝達部9aの外径より小さい外径を有する円柱形状に形成されており、また、基端側軸部9cが、動力伝達部9aの外径より大きい外径を有する円柱形状に形成されているので、駆動力伝達部材の軸受け構造20は、上から基端側軸受け部23、収容部21、先端側軸受け部22の順に一体に形成された先細りの孔状の空間を設けるという簡単な構造で製作することが可能になる。また、このような先細りの孔状の軸受け構造であれば、第1ウォームギヤ9を上から挿入してこの駆動力伝達部材の軸受け構造20に容易に取り付けることができる。このように、駆動力伝達部材の軸受け構造20の製作と第1ウォームギヤ9の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
また、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達部材の軸受け構造20によれば、先端側軸受け部22が、収容部21の内径より小さい内径を有するように形成され、基端側軸受け部23が、収容部21の内径より大きい内径を有するように形成され、規制手段24により、軸受け構造から駆動手段の方向へ第1ウォームギヤ9が離脱しないように規制するので、一体に形成された先細りの孔状の空間を設けるという簡単な構造で軸受け構造を製作することが可能になる。また、このような先細りの孔状の軸受け構造であれば、第1ウォームギヤ9を上から挿入してこの駆動力伝達部材の軸受け構造20に容易に取り付けることができる。このように、駆動力伝達部材の軸受け構造20の製作と第1ウォームギヤ9の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
また、基端側軸受け部23から駆動手段の方向へ第1ウォームギヤ9の基端側軸部9cが離脱しないように第1ウォームギヤ9の基端側軸部9cを規制部材24aが規制するので、軸受け構造から第1ウォームギヤ9が離脱することがなく、軸受け構造の中で安定して回転することができるだけでなく、規制部材24aを取り除くことで容易に駆動手段の方向へ第1ウォームギヤ9を抜き取ることができる。
本実施形態では、特に、電気モータ7の駆動シャフト8が、規制部材24aとして基端側軸受け部23から基端側軸部9cが離脱しないようにするので、簡単な構造で軸受け構造を構成して他に部品を必要としない結果、駆動力伝達部材の軸受け構造20の製作と第1ウォームギヤ9の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
また、本発明の実施の形態に係る電動格納式ミラーの駆動装置によれば、回転駆動機構に上述の第1ウォームギヤ9と駆動力伝達部材の軸受け構造20とが用いられているので、電動格納式ミラーの駆動装置の製作と第1ウォームギヤ9の取り付けに係るコストを著しく低減し、それぞれの工程を短縮することができる。
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
例えば、ミラー本体3は、回転駆動機構4が配設される駆動ケース5と、この駆動ケース5の上部を覆うように取り付けられるカバー6とが設けられることは必須でなく、また、カバー6の係合用突部15や凹孔16、あるいは駆動ケース5のモータ支持ベース12や係合用凹部14などは必須でない。このように、ミラー本体3の構造は種々の設計変更が可能である。
また、伝達機構11も、第1ウォームホイール11aと、回転軸11bと、第2ウォームギヤ11cと、第2ウォームホイール11dとからなる構成に限定されず、第1ウォームギヤ9の回転力をミラー本体3の回転力に伝達する伝達機構であれば、種々の設計変更が可能である。
また、駆動手段は、電気モータ7に限らず、第1ウォームギヤ9を回転駆動するものであれば、空気モータなどその他の駆動手段が採用可能である。
また、動力伝達部9aは、本実施形態においては、第1ウォームホイール11aに噛合するウォームねじ9dが設けられているが、長軸の歯車であってもよい。
また、この基端側軸部9cが、駆動シャフト8と連結される方式は、必ずしも断面概ね矩形の板状の挿入部と嵌合溝9dとの嵌合によるものに限らない。基端側軸部9cと駆動シャフト8との間にジョイントを設ける方式など種々の設計変更が可能である。
また、本実施形態では、電気モータ7の駆動シャフト8が規制部材24aに相当して、第1ウォームギヤ9が、軸受け構造20から電気モータ7の方向へ離脱することを規制しているが、別の形態の規制部材24aを駆動シャフト8の側に設けることも可能である。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
1 ミラーベース
2 支持軸
3 ミラー本体
4 回転駆動機構
7 電気モータ(駆動手段)
8 電気モータの駆動シャフト
8a 挿入部
8 駆動シャフト
8b 挿入部の先端部
8c 挿入部の先端部の短辺部
9 第1ウォームギヤ(駆動力伝達部材)
9a 動力伝達部
9b 先端側軸部
9c 基端側軸部
9e 嵌合溝
10 電動格納式ミラー
11 伝達機構
20 第1ウォームギヤの軸受け構造
21 収容部
22 先端側軸受け部
23 基端側軸受け部
24 規制手段
24a 規制部材
2 支持軸
3 ミラー本体
4 回転駆動機構
7 電気モータ(駆動手段)
8 電気モータの駆動シャフト
8a 挿入部
8 駆動シャフト
8b 挿入部の先端部
8c 挿入部の先端部の短辺部
9 第1ウォームギヤ(駆動力伝達部材)
9a 動力伝達部
9b 先端側軸部
9c 基端側軸部
9e 嵌合溝
10 電動格納式ミラー
11 伝達機構
20 第1ウォームギヤの軸受け構造
21 収容部
22 先端側軸受け部
23 基端側軸受け部
24 規制手段
24a 規制部材
Claims (5)
- 駆動手段に連結され、駆動手段によって回転駆動される駆動力伝達部材であって、
動力を伝達する動力伝達部と、
動力伝達部の先端側に動力伝達部の回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部の外径より小さい外径を有する円柱形状に形成された先端側軸部と、
動力伝達部の基端側に動力伝達部の回転軸と同軸に設けられ、動力伝達部の外径より大きい外径を有する円柱形状に形成された基端側軸部と
を備えたことを特徴とする駆動力伝達部材。 - 請求項1に記載の駆動力伝達部材の軸受け構造であって、
上記動力伝達部を収容可能な収容部と、
上記収容部の内径より小さい内径を有する円筒空間に、上記先端側軸部を収容して支持する先端側軸受け部と、
上記収容部の内径より大きい内径を有する円筒空間に、上記基端側軸部を収容して支持する基端側軸受け部と、
上記先端側軸受け部と上記基端側軸受け部とに支持された状態の駆動力伝達部材が、軸受け構造から駆動手段の方向へ離脱することを規制する規制手段と
を備えたことを特徴とする駆動力伝達部材の軸受け構造。 - 上記規制手段は、基端側軸部に連結される駆動手段側に設けられ、上記基端側軸部が、基端側軸受け部から駆動手段の方向へ離脱することを規制する規制部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載の駆動力伝達部材の軸受け構造。
- 上記規制部材は、上記基端側軸部に連結される駆動手段の駆動シャフトであることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の駆動力伝達部材の軸受け構造。
- 車体側に設けられたミラーベースと、
このミラーベースに立設された支持軸と、
この支持軸を支点にして回動自在に支持されたミラー本体と、
このミラー本体を支持軸回りに回転させる回転駆動機構とを備えた車輌用の電動格納式ミラーの駆動装置であって、
上記回転駆動機構は、回転駆動機構の駆動手段となる電気モータと、
この電気モータの駆動シャフトに固定された請求項1に記載の駆動力伝達部材であるウォームギヤと、
このウォームギヤの回転力をミラー本体の回転力に伝達する伝達機構を備えたことを特徴とする電動格納式ミラーの駆動装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2457771A1 (en) | 2010-11-26 | 2012-05-30 | Ichikoh Industries, Ltd. | Vehicle outside mirror device |
CN107839608A (zh) * | 2016-09-20 | 2018-03-27 | 本田制锁有限公司 | 车辆用车门后视镜装置 |
-
2004
- 2004-01-08 JP JP2004003380A patent/JP2005193823A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
EP2457771A1 (en) | 2010-11-26 | 2012-05-30 | Ichikoh Industries, Ltd. | Vehicle outside mirror device |
CN107839608A (zh) * | 2016-09-20 | 2018-03-27 | 本田制锁有限公司 | 车辆用车门后视镜装置 |
JP2018047727A (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | 株式会社ホンダロック | 車両用ドアミラー装置 |
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