JP2005192784A - バッグ支持具および遠心分離方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】血液バッグ内に収納された血液量の多少にかかわらず、血液成分の界面をきれいに形成することができるバッグ支持具および遠心分離方法を提供すること。
【解決手段】 本発明のバッグ支持具1は、遠心分離機に装着される遠心カップ206内に血液バッグ10とともに収納され、その遠心カップ206内でその血液バッグ10を支持するものであり、本体2と、本体2に設置され、血液バッグ10の上端シール部105を支持する第1の支持部(ピン3)と、本体2に設置され、血液バッグ10の下端シール部107を支持する第2の支持部(ピン4)とを有し、上端シール部105および下端シール部107が互いに接近しないようにして血液バッグ10を支持する。
【選択図】図5
【解決手段】 本発明のバッグ支持具1は、遠心分離機に装着される遠心カップ206内に血液バッグ10とともに収納され、その遠心カップ206内でその血液バッグ10を支持するものであり、本体2と、本体2に設置され、血液バッグ10の上端シール部105を支持する第1の支持部(ピン3)と、本体2に設置され、血液バッグ10の下端シール部107を支持する第2の支持部(ピン4)とを有し、上端シール部105および下端シール部107が互いに接近しないようにして血液バッグ10を支持する。
【選択図】図5
Description
本発明は、バッグ支持具および遠心分離方法に関する。
血液製剤を製造する際には、採取された血液を収納した血液バッグを遠心分離機にかけて、血液を遠心分離する。血液バッグを遠心分離機にかける際には、遠心分離機の遠心カップに血液バッグを収納するが、そのまま入れただけであると遠心によって血液バッグにしわがより、そのしわになった部分に血球細胞成分が沈降せずに溜まったりして界面がうまく形成されない。そこで、血液バッグの型崩れを防ぐために血液バッグと遠心カップの隙間をキムタオルなどで埋めることもあるが、その作業は煩雑で時間と手間を要する。
近年、これに代わるべく、バッグ収納器具が開発された(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このバッグ収納器具を用いた場合、規定量もしくはそれに近い量の血液が採取されて十分に膨らんでいる血液バッグでは問題ないが、規定量より少ない量しか入っておらずにあまり膨らんでいない血液バッグでは、遠心すると、血液が血液バッグの下の方に片寄って、血液バッグの上の部分に血液が薄い層のようになって残り、血漿成分と血球細胞成分との界面がきれいに形成できないという問題があった。
本発明の目的は、血液バッグ内に収納された血液量の多少にかかわらず、血液成分の界面をきれいに形成することができるバッグ支持具および遠心分離方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) 遠心分離機に装着される遠心カップ内に血液バッグとともに収納され、その遠心カップ内でその血液バッグを支持するバッグ支持具であって、
本体と、
前記本体に設置され、血液バッグの上端シール部を支持する第1の支持部と、
前記本体に設置され、血液バッグの下端シール部を支持する第2の支持部とを有し、
前記上端シール部および前記下端シール部が互いに接近しないようにして血液バッグを支持することを特徴とするバッグ支持具。
(1) 遠心分離機に装着される遠心カップ内に血液バッグとともに収納され、その遠心カップ内でその血液バッグを支持するバッグ支持具であって、
本体と、
前記本体に設置され、血液バッグの上端シール部を支持する第1の支持部と、
前記本体に設置され、血液バッグの下端シール部を支持する第2の支持部とを有し、
前記上端シール部および前記下端シール部が互いに接近しないようにして血液バッグを支持することを特徴とするバッグ支持具。
(2) 前記第1の支持部は、前記上端シール部を貫通する複数のピンで構成され、
前記第2の支持部は、前記下端シール部を貫通する複数のピンで構成されている上記(1)に記載のバッグ支持具。
前記第2の支持部は、前記下端シール部を貫通する複数のピンで構成されている上記(1)に記載のバッグ支持具。
(3) 前記本体は、前記遠心カップの内部空間を仕切るように装着される板状の部材で構成されている上記(1)または(2)に記載のバッグ支持具。
(4) 前記本体を前記遠心カップに対し保持する保持部材をさらに備える上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のバッグ支持具。
(5) 前記保持部材は、前記遠心カップの開口部に装着されるリング状の部材であり、その外周部には、前記遠心カップの開口部の縁部に係止するフランジ部が形成され、その内周部の2箇所には、前記本体の縁部が挿入可能な保持溝が形成されている上記(4)に記載のバッグ支持具。
(6) 前記本体は、前記遠心カップの内周面に沿って装着される湾曲した板状の部材で構成されている上記(1)または(2)に記載のバッグ支持具。
(7) 血液バッグの上下方向に張力を作用した状態で血液バッグを支持する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のバッグ支持具。
(8) 上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のバッグ支持具を用いて血液バッグの上端シール部および下端シール部を支持した状態で遠心分離機にかけて、その血液バッグ内の血液を遠心分離することを特徴とする遠心分離方法。
(9) 血液バッグ内の血液を遠心分離した後に、遠心分離機から取り出した血液バッグを前記バッグ支持具に装着したまま加圧して、この血液バッグ内の血液成分を他のバッグに分離移送する工程をさらに備える上記(8)に記載の遠心分離方法。
(10) 血液バッグを、その上端シール部および下端シール部が互いに接近しないようにして支持した状態で遠心分離機にかけて、その血液バッグ内の血液を遠心分離することを特徴とする遠心分離方法。
(11) 血液バッグの上下方向に張力を作用した状態で血液バッグを支持した状態で行う上記(8)ないし(10)のいずれかに記載の遠心分離方法。
本発明によれば、血液バッグ内に収納された血液量の多少にかかわらず、血液成分の界面をきれいに形成することができる
以下、本発明のバッグ支持具および遠心分離方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のバッグ支持具の第1実施形態を示す斜視図、図2は、保持部材および遠心カップを示す斜視図、図3は、血液バッグをバッグ支持具に装着する前の状態を示す正面図、図4は、血液バッグをバッグ支持具に装着した状態を示す正面図、図5は、遠心カップ内でバッグ支持具が血液バッグを支持した状態を示す断面側面図、図6は、遠心後の血液バッグを示す正面図、図7は、遠心分離機の斜視図である。
図1は、本発明のバッグ支持具の第1実施形態を示す斜視図、図2は、保持部材および遠心カップを示す斜視図、図3は、血液バッグをバッグ支持具に装着する前の状態を示す正面図、図4は、血液バッグをバッグ支持具に装着した状態を示す正面図、図5は、遠心カップ内でバッグ支持具が血液バッグを支持した状態を示す断面側面図、図6は、遠心後の血液バッグを示す正面図、図7は、遠心分離機の斜視図である。
まず、血液バッグ10について、図3を参照しつつ説明する。血液バッグ10は、樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部101において、融着(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋状としたものである。このシール部101で囲まれる内側の部分に、採取された血液(全血または血液成分)が収納されている。
血液バッグ10の構成材料としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、軟質ポリ塩化ビニルを主とする材料(例えば、少量の他の高分子材料との共重合体、ポリマーブレンド、ポリマーアロイ等)、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
血液バッグ10の上部には、ピールタブを備え、開封可能な二つの開封部102、103が設けられている。また、開封部102、103の間には、チューブ104が接続されている。
血液バッグ10に血液を採取する際には、チューブ104の端部に設置された採血針を供血者の血管に穿刺し、血液をチューブ104を通して血液バッグ10内に導入する。その後、チューブシーラー等を用いて、チューブ104の途中を融着により封止し、その封止部を切断すると、図3に示す状態となる。
血液バッグ10の上端シール部105には、開封部102、103およびチューブ104を避ける位置に、二つの貫通孔106が形成されている。また、下端シール部107の中央部には、スリット(切れ込み)108が形成されている。
このような血液バッグ10に採取された血液は、図7に示すような遠心分離機20を用いて遠心分離される。遠心分離機20は、回転駆動されるローター201を有している。ローター201には、回転中心から放射状に突出する複数のアーム202が設けられており、アーム202同士の間には、有底円筒状のアウターカップ203が設置されている。
アーム202の先端部側面には、円形の凸部204が形成され、アウターカップ203の側面上部には、この凸部204が挿入する円形の凹部205が形成されている。アウターカップ203は、凸部204と凹部205との係合によって回動自在に支持されている。これにより、ローター201が回転すると、アウターカップ203は、遠心力によって回動し、横に寝た姿勢になる。
血液バッグ10を遠心分離機20にかける際には、図2に示す遠心カップ(インナーカップ)206内に血液バッグ10を入れ、さらにこの遠心カップ206をアウターカップ203内に入れて、遠心分離機20を作動させる。遠心カップ206は、遠心分離機20に着脱自在に装着される有底円筒状の容器であり、その底部は、半球状をなしている。
血液バッグ10内の血液を遠心分離する際の条件(ローター回転数、遠心時間等)は、実行すべき血液成分の分離パターンに応じて適宜設定される。
次に、本発明のバッグ支持具1について説明する。バッグ支持具1は、遠心分離機20に装着される遠心カップ206内に血液バッグ10とともに収納され、遠心カップ206内で血液バッグ10を支持する治具である。
図1に示すように、バッグ支持具1は、遠心カップ206の内部空間を縦半分に仕切るように装着される平板状の本体2と、本体2の上端寄りに設置(固定)され、平行に突出する2本のピン(第1の支持部)3と、本体2の下端寄りに設置(固定)され、ピン3と同方向に突出する2本のピン(第2の支持部)4とを有している。
図4に示すように、バッグ支持具1に血液バッグ10を装着する際には、各ピン3を各貫通孔106に挿入して上端シール部105を貫通させ、各ピン4をスリット108に挿入して下端シール部107を貫通させる。これにより、上端シール部105および下端シール部107が支持されるとともに、本体2を介してそれらの位置が位置決めされるので、上端シール部105および下端シール部107が互いに接近するのが防止される。
なお、本発明では、上端シール部105、下端シール部107がピン3、4の長手方向に沿って移動しないように、ピン3、4に装着する留め具を設けてもよい。また、上端シール部105を支持する第1の支持部と、下端シール部107を支持する第2の支持部は、ピン3、4のような構成に限らずいかなるものでもよく、例えば、上端シール部105、下端シール部107を挟持するクリップあるいはクランプなどで構成してもよい。
このようなバッグ支持具1によって血液バッグ10を支持した状態で遠心分離操作を行うことにより、血液バッグ10内に入っている血液が規定量に達している場合はもとより、規定量未満で血液バッグ10があまり膨らんでいないような場合であっても、血液バッグ10にしわがよったり、血液または血液成分が下の方に片寄ったりすることを防止することができ、血液バッグ10の全体に均一に血液または血液成分が入った状態を確実に維持することができる。その結果、分離された各血液成分の界面30をきれいに形成することができる。よって、各血液成分を、他の成分が混ざることなく正確に取り分けることができ、また、無駄なく活用することができる。
これに対し、本発明と異なり、上端シール部105および下端シール部107を支持しない状態で遠心操作を行うと、遠心力によって血液バッグ10にしわがより、そのしわになった部分に血球細胞成分が沈降せずに溜まったりして界面30をきれいに形成することができない。
また、本発明と異なり、上端シール部105のみを支持した状態で遠心操作を行うと、血液バッグ10への採取量が規定量より少ない場合、遠心力によって血液または血液成分が下側に集中して血液バッグ10の下側が膨らみ、上側は厚さが薄くなって、血液バッグ10の形が崩れる。こうなると、厚さが薄い部分に血液が十分に分離されないまま層のように残ったり、厚さが薄い部分にしわがよってそのしわになった部分に血球細胞成分が沈降せずに溜まったりして、界面30をきれいに形成することができない。
バッグ支持具1におけるピン3とピン4との距離(間隔)は、血液バッグ10の貫通孔106とスリット108との距離(間隔)よりやや長く設定されているのが好ましい。これにより、血液バッグ10を装着したとき、血液バッグ10が上下方向に引っ張られて張力が作用した状態になるので、遠心した際に血液バッグ10の形をより確実に維持することができ、前述した効果がより顕著に発揮される。
このようなバッグ支持具1の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂等の各種樹脂材料、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属材料、あるいはこれらを適宜組み合わせたもの等が挙げられる。
本実施形態のバッグ支持具1は、本体2を遠心カップ206に対し保持する保持部材5をさらに備えている。図2に示すように、保持部材5は、本体2と別部材で構成され、遠心カップ206の上端開口部に同心的に装着されるリング状(円筒状)の部材である。
保持部材5の下側の部分の外径は、遠心カップ206の内径とほぼ同じかまたはやや小さくなっており、遠心カップ206の上端開口部内に挿入可能になっている。
保持部材5の上端外周部には、遠心カップ206の上端開口部の縁部207に係止するフランジ部51が外周側に向かって突出形成されている。図示の構成では、縁部207は、下側に向かって内径が漸減するテーパ状をなしており、これに合わせて、フランジ部51は、下側に向かって外径が漸減するテーパ状に形成されている。
保持部材5の下側を遠心カップ206の上端開口部内に挿入すると、フランジ部51が縁部207に当接することにより、保持部材5が位置決めされ、遠心カップ206に対し固定される。
保持部材5の内周部の対向する2箇所には、それぞれ、本体2の縁部21が挿入可能な保持溝52が上下方向に沿って形成されている。
血液バッグ10を遠心カップ206に収納する際には、まず、保持部材5を遠心カップ206に装着する。次いで、血液バッグ10を装着した本体2(図4に示す状態のもの)
を、その縁部21が保持溝52に挿入する状態で遠心カップ206内に上側から差し込む。これにより、図5に示す状態となる。この状態では、本体2が保持部材5を介して遠心カップ206内で確実に保持される。よって、本体2が遠心カップ206内でぐらつくことがないので、分離された血液成分の界面30が乱れるのをより確実に防止することができ、よりきれいな界面30を形成することができる。
を、その縁部21が保持溝52に挿入する状態で遠心カップ206内に上側から差し込む。これにより、図5に示す状態となる。この状態では、本体2が保持部材5を介して遠心カップ206内で確実に保持される。よって、本体2が遠心カップ206内でぐらつくことがないので、分離された血液成分の界面30が乱れるのをより確実に防止することができ、よりきれいな界面30を形成することができる。
上述したような方法で遠心分離した後の血液バッグ10(図6参照)は、遠心カップ206内より取り出され、バッグ加圧装置(血液成分分離移送装置)にセットされ、開封部102または103に接続したチューブを介して他のバッグと連結される。そして、血液バッグ10が徐々に加圧(圧迫)されると、界面30より上側の血漿成分が血液バッグ10から排出され、前記チューブを通って他のバッグへ移送され、回収される。血液バッグ10内には、界面30より下側の血球成分が残る。
バッグ加圧装置に血液バッグ10をセットする際には、本体2から血液バッグ10を取り外してもよいが、バッグ支持具1では、本体2に血液バッグ10を装着したままでバッグ加圧装置にセットするのが好ましい。これにより、きれいに形成された界面30を乱すことなく血漿成分を取り分けることができる。
<第2実施形態>
図8は、本発明のバッグ支持具の第2実施形態を示す斜視図である。以下、この図を参照して本発明のバッグ支持具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図8は、本発明のバッグ支持具の第2実施形態を示す斜視図である。以下、この図を参照して本発明のバッグ支持具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のバッグ支持具1’における本体2’は、遠心カップ206の内周面に沿って装着される湾曲した板状の部材で構成されている。すなわち、本体2’は、遠心カップ206の胴部の内周面に沿って装着される半円筒状の第1の部位22と、この第1の部位22の下側に形成され、遠心カップ206の底部の内周面に沿って装着される半円錐状の第2の部位23とで構成されている。なお、第2の部位23は、球面状になっていてもよい。
本体2’の湾曲内側になる面には、第1実施形態と同様にピン3、4が2本ずつ設置されている。
このようなバッグ支持具1’は、本体2’が上記のように遠心カップ206の内周面に対応した形状になっていることにより、保持部材5を用いることなしに、遠心カップ206内でぐらつくことなく装着することができる。
また、本体2’が上記のような形状になっていることにより、遠心カップ206の内部空間を広く活用することができる。よって、収納された血液量の多い膨らんだ血液バッグ10に対して遠心分離操作を行う場合に適する。
以上、本発明のバッグ支持具および遠心分離方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、バッグ支持具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の遠心分離方法は、前述したような治具を用いて行う方法に限定されず、血液バッグの上端シール部および下端シール部が互いに接近しないようにして支持した状態で行うことができれば、いかなる器具を用いて行ってもよい。
1、1’ バッグ支持具
2、2’ 本体
21 縁部
22 第1の部位
23 第2の部位
3、4 ピン
5 保持部材
51 フランジ部
52 保持溝
10 血液バッグ
101 シール部
102、103 開封部
104 チューブ
105 上端シール部
106 貫通孔
107 下端シール部
108 スリット
20 遠心分離機
201 ローター
202 アーム
203 アウターカップ
204 凸部
205 凹部
206 遠心カップ
207 縁部
30 界面
2、2’ 本体
21 縁部
22 第1の部位
23 第2の部位
3、4 ピン
5 保持部材
51 フランジ部
52 保持溝
10 血液バッグ
101 シール部
102、103 開封部
104 チューブ
105 上端シール部
106 貫通孔
107 下端シール部
108 スリット
20 遠心分離機
201 ローター
202 アーム
203 アウターカップ
204 凸部
205 凹部
206 遠心カップ
207 縁部
30 界面
Claims (11)
- 遠心分離機に装着される遠心カップ内に血液バッグとともに収納され、その遠心カップ内でその血液バッグを支持するバッグ支持具であって、
本体と、
前記本体に設置され、血液バッグの上端シール部を支持する第1の支持部と、
前記本体に設置され、血液バッグの下端シール部を支持する第2の支持部とを有し、
前記上端シール部および前記下端シール部が互いに接近しないようにして血液バッグを支持することを特徴とするバッグ支持具。 - 前記第1の支持部は、前記上端シール部を貫通する複数のピンで構成され、
前記第2の支持部は、前記下端シール部を貫通する複数のピンで構成されている請求項1に記載のバッグ支持具。 - 前記本体は、前記遠心カップの内部空間を仕切るように装着される板状の部材で構成されている請求項1または2に記載のバッグ支持具。
- 前記本体を前記遠心カップに対し保持する保持部材をさらに備える請求項1ないし3のいずれかに記載のバッグ支持具。
- 前記保持部材は、前記遠心カップの開口部に装着されるリング状の部材であり、その外周部には、前記遠心カップの開口部の縁部に係止するフランジ部が形成され、その内周部の2箇所には、前記本体の縁部が挿入可能な保持溝が形成されている請求項4に記載のバッグ支持具。
- 前記本体は、前記遠心カップの内周面に沿って装着される湾曲した板状の部材で構成されている請求項1または2に記載のバッグ支持具。
- 血液バッグの上下方向に張力を作用した状態で血液バッグを支持する請求項1ないし6のいずれかに記載のバッグ支持具。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載のバッグ支持具を用いて血液バッグの上端シール部および下端シール部を支持した状態で遠心分離機にかけて、その血液バッグ内の血液を遠心分離することを特徴とする遠心分離方法。
- 血液バッグ内の血液を遠心分離した後に、遠心分離機から取り出した血液バッグを前記バッグ支持具に装着したまま加圧して、この血液バッグ内の血液成分を他のバッグに分離移送する工程をさらに備える請求項8に記載の遠心分離方法。
- 血液バッグを、その上端シール部および下端シール部が互いに接近しないようにして支持した状態で遠心分離機にかけて、その血液バッグ内の血液を遠心分離することを特徴とする遠心分離方法。
- 血液バッグの上下方向に張力を作用した状態で血液バッグを支持した状態で行う請求項8ないし10のいずれかに記載の遠心分離方法。
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