JP2005192622A - 聴覚能力検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同異弁別能力やチューニング能力といった多種多様な聴覚能力を実際生活に則した条件下で適正かつ高精度に検査する。
【解決手段】音源手段4と、この音源手段4からの音声データを聴覚能力の検査に際して純音、自然音、人の声、楽曲音又は楽器音を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する音声を副検査音とし、これら主検査音及び副検査音を被検者の左右の耳又は何れか一方の耳に放音する音声出力手段16,18と、主入力手段24から聴覚能力検査の開始指令が送出されてきた時、この検査内容に応じて音源手段4及び音声出力手段16,18に対し検査音の音声データを出力させ、副入力手段25より聴覚能力検査に応答する解答情報が送出されてくると、この解答情報から当該検査に対する解答内容の解析処理を行う制御手段15と、聴覚能力検査に関した情報を画面に表示する表示部と、聴覚の力検査に関した情報を記録する記録手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検者に検査音を聴取させて各種の聴覚能力を検査する聴覚能力検査装置に係り、特に、日常的な生活環境下で各種の音声を聴取させることにより被検者の音高、音質、音程および旋律等における同異弁別能力やチューニング能力を検査し得る聴覚能力検査装置に関する。
被検者の聴覚能力を検査する装置として、高低や強弱のある検査音を被検者に聴取させたとき、その音が聞こえるか否かを調べるオージオメータが使用されている。
このオージオメータは、通常、押ボタン式の応答スイッチを用いており、被検者の耳にヘッドホンを装着させ、検査音として純音(正弦波の音声信号)を放音し聴取させる。
このとき、検査音が聞こえなくなったか、逆に聞こえるようになったかについて、被検者が応答スイッチを操作するか否かを判別することにより、聴覚能力を検査するものである。
しかし、このオージオメータは、被検者のスイッチ操作に依存しており、検査音が聞こえていなくてもスイッチ操作されることがあるため、信頼性が低いという問題が残されていた。
そこで、このような問題を解消すべく、検査者に対し所定レベルの検査音を提示するとともに、この被検者から得られる応答に基づいて順次検査音のレベルを上昇および下降させながら聴力を検査するオージオメータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、検査音に対する被検者の応答があったとき、いったん検査音を中断し、この被検者からの応答が継続している場合に、聴力検査を一時中断するとともに所定の告知手段により検査者および被検者に、この被検者からの応答が間違えていることを告知するようになっている。
この結果、被検者からの応答を検査音に対してのみ限定可能となり、検査時間を短縮し得るとともに検査精度の低下を防止できるというものである。
特開平7−308310号公報
ところで、上記従来のオージオメータを用い、耳鳴検査も行われている。この耳鳴検査では、例えば、11種類の周波数の純音、バンドノイズあるいはホワイトノイズのどれに最も類似しているかが調べられる。
ここでは、オージオメータで周波数を連続的に変化させ、どの周波数の音(または周波数帯域の音)が耳鳴りに似ているかを調べ、これを確定させた上で耳鳴りを類似とした音量について検査していた。
さらに、この耳鳴検査では、どの程度のバンドノイズで耳鳴りが遮断されるかといった検査も行っていた。
しかしながら、上記従来のオージオメータは、一定音圧の音声を聴取できるか否かの基本的な検査や耳鳴検査を行えるのみで、被検者の多種多様な聴覚能力を検査することはできなかった。
すなわち、音楽教育の分野や難聴治療の分野では、人の聴覚能力のうち、一定の音声を聴取し得るか否かを弁別する能力のみでなく、提示された音の高さを弁別できるか否かの音高同異弁別能力、音質を弁別できるか否かの音質同異弁別能力、音程を弁別できるか否かの音程同異弁別能力、音量を弁別できるか否かの音量同異弁別能力、リズム・テンポを弁別できるか否かのリズム・テンポ同異弁別能力、旋律を弁別できるか否かの旋律同異弁別能力等を検査する必要がある。
特に、音楽教育の分野では、提示された音の高さの変化に追従できるか否かの音高チューニング能力、音質の変化に追従できるか否かの音質チューニング能力、音程の変化に追従できるか否かの音程チューニング能力、音量の変化に追従できるか否かの音量チューニング能力、リズム・テンポの変化に追従できるか否かのリズム・テンポチューニング能力、旋律の変化に追従できるか否かの旋律チューニング能力等も検査する必要がある。
このような聴覚能力検査は、極めて多角的なものであることから、従来の構成の聴覚能力検査やオージオメータでは実施不可能であった。
また、前記検査音に純音や楽器音を使用するもの以外には、語音を用いたイントネーション検査等の要請もある。
加えて、この種のオージオメータによる聴覚能力検査は、静寂を保った検査室内で前記純音を聴取させるのが一般であるが、現実の生活では、このような環境下で生活することは殆どない。
通常、人は多種多様な雑音の中で生活しており、検査音とされる純音は被検者が日常に聴いている音とはかなり異なっている。
従って、聴覚能力検査も、日常生活の中で発生する音を背景音として聴取させるのがより実際的かつ適正であり、背景音下での検査を可能とし得る検査装置および検査方法の開発が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたものであり、被検者の音高、音質、音程および旋律等の同異弁別能力やチューニング能力といった多種多様な聴覚能力を実際生活に則した条件下で適正かつ高精度に検査することができる聴覚能力検査装置及びその方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明による聴覚能力検査装置は、マイク集音による音声、通信ネット配信の音声または電子楽器で音声合成した音声を音声データとして記録保持した音源手段と、この音源手段からの音声データを、聴覚能力の検査に際して純音、自然音、人の声、楽曲音または楽器音を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を前記主検査音に対する副検査音とし、これら主検査音および副検査音を被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音する音声出力手段と、前記聴覚能力検査を進行させる情報を入力する主入力手段と、前記聴覚能力検査に応じる情報を入力する副入力手段と、前記主入力手段から前記聴覚能力検査の開始指令が送出されてきたとき、この検査内容に応じて前記音源手段および前記音声出力手段に対し前記検査音の音声データを出力させ、前記副入力手段より前記聴覚能力検査に応答する解答情報が送出されてくると、この解答情報から当該検査に対する解答内容の解析処理を行う制御手段とを備え、この制御手段が、前記主入力手段からの検査指令に従い前記主検査音を前記被検者に聴取させたときの応答により、当該主検査音同士の高さが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音高同異弁別能力検査(1)、当該主検査音同士の音程が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音程同異弁別能力検査(2)、当該主検査音同士の音量が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音量同異弁別能力検査(3)、当該主検査音同士のリズム・テンポが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査するリズム・テンポ同異弁別能力検査(4)、当該主検査音同士の音質が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音質同異弁別能力検査(5)、当該主検査音同士の旋律が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する旋律同異弁別能力検査(6)、当該主検査音の高さの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音高チューニング能力検査(7)、当該主検査音の音程の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音程チューニング能力検査(8)、当該主検査音の音量の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音量チューニング能力検査(9)、当該主検査音のリズム・テンポの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査するリズム・テンポチューニング能力検査(10)、当該主検査音の音質の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音質チューニング能力検査(11)または前記各同異弁別能力検査および各チューニング能力検査のそれぞれを当該主検査音の旋律の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する旋律チューニング能力検査(12)のうち複数の検査を実行することを特徴としている。
これにより、被検者の聴覚能力について多種多様な検査を的確に行い得る。
また、上記目的を達成するための本発明による聴覚能力検査装置は、マイク集音による音声、通信ネット配信の音声または電子楽器で音声合成した音声を音声データとして記録保持した音源手段と、この音源手段からの音声データを、聴覚能力の検査に際して純音、自然音、人の声、楽曲音または楽器音を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を前記主検査音に対する副検査音とし、これら主検査音および副検査音を被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音する音声出力手段と、前記聴覚能力検査を進行させる情報を入力する主入力手段と、前記聴覚能力検査に応じる情報を入力する副入力手段と、前記聴覚能力検査に関した情報を画面に表示する表示部と、前記聴覚能力検査に関した情報を記録する記録手段と、前記主入力手段から前記聴覚能力検査の開始指令が送出されてきたとき、この検査内容に応じて前記音源手段および前記音声出力手段に対し前記検査音の音声データを出力させ、前記副入力手段より前記聴覚能力検査に応答する解答情報が送出されてくると、この解答情報から当該検査に対する解答内容の解析処理を行うとともに、この検査中は前記表示部を制御して検査進行に関する情報を前記画面に表示させ、さらに、この検査の条件設定、条件変更、検査経過および検査結果等を前記記録手段に記録させる制御を行う制御手段と、を具備している。
これにより、被検者の聴覚能力について多種多様な検査を的確に行い得る。
ここで、被検者の聴覚能力を多角的に検査するため、前記制御手段が、前記主入力手段からの検査指令に従い前記主検査音を前記被検者に聴取させたときの応答により、当該主検査音同士の高さが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音高同異弁別能力検査(1)、当該主検査音同士の音程が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音程同異弁別能力検査(2)、当該主検査音同士の音量が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音量同異弁別能力検査(3)、当該主検査音同士のリズム・テンポが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査するリズム・テンポ同異弁別能力検査(4)、当該主検査音同士の音質が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音質同異弁別能力検査(5)、当該主検査音同士の旋律が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する旋律同異弁別能力検査(6)、当該主検査音の高さの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音高チューニング能力検査(7)、当該主検査音の音程の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音程チューニング能力検査(8)、当該主検査音の音量の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音量チューニング能力検査(9)、当該主検査音のリズム・テンポの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査するリズム・テンポチューニング能力検査(10)、当該主検査音の音質の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音質チューニング能力検査(11)、および当該主検査音の旋律の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する旋律チューニング能力検査(12)を含む検査を実行する。
また、前記被検者の音声記憶能力を的確に検査するため、前記制御手段が、前記各同異弁別能力検査をそれぞれ実行するとき、前記主検査音を前記被検者に聴取させてから停止し、所定の時間を経た後、この被検者からの前記副入力手段よる解答を受け入れ、この被検者の解答が正しいか否かを判断する音声記憶同異弁別能力検査、または前記各チューニング能力検査をそれぞれ実行するとき、前記主検査音を前記被検者に聴取させてから停止し、所定の時間を経た後、この被検者からの前記副入力手段よる解答を受け入れ、この被検者の解答が当該主検査音の変化に追従しているか否かの音声記憶チューニング能力検査を行う。
また、この聴覚能力検査を択一式試験等で行うため、前記各同異弁別能力検査が、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律のそれぞれについて、異なる複数の主検査音を前記被検者に聴取させたとき、この被検者に正答を求める選択式の検査とされている。
また、より多角的な聴覚能力検査を行うため、前記制御手段が、前記各同異弁別能力検査または各チューニング能力検査をそれぞれ実行するとき、前記音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律の各検査項目を組み合わせて行う組み合わせ手段を備える。
また、身体に障害のある人でも簡便に聴覚能力検査を行えるようにするため、前記主入力手段が、汎用コンピュータに備えられた主マウスであり、前記副入力手段が、前記汎用コンピュータのUSB端子に接続される被検者用の副マウスであって、この副マウスが、手指等の身体の一部を摺動させるに応じて出力信号が変化することにより、前記解答情報のうち数値データを可変させる構成としている。
さらに、汎用コンピュータを用いた聴覚能力検査方法であって、この汎用コンピュータが、マイク集音による音声、通信ネット配信の音声または電子楽器で音声合成した各種音声を音声データとして記録保持した音源部と、この音源部からの音声データを聴覚能力の検査に際して、純音、自然音、人の声、楽曲音または楽器音を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を前記主検査音に対する副検査音とし、これら主検査音および副検査音を、被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音する音声出力部と、前記汎用コンピュータに備えられ前記聴覚能力検査を進行させる情報を入力する主マウスと、前記汎用コンピュータのUSB端子に接続され前記聴覚能力検査に応じる情報を入力する副マウスとを備え、前記聴覚能力検査に際して複数種の音声が背景音となる所定条件の生活環境下または前記副検査音を背景音として放音中に、前記検査者が前記主マウスを操作し所望の聴覚能力検査を開始させて前記被検者に対し前記主検査音の何れかを聴取させることを特徴としている。
これにより、被検者の聴覚能力を的確に検査することが可能となる。
ここで、被検者の聴覚能力を多角的に検査するため、前記聴覚能力検査が、前記主検査音を前記被検者に聴取させたときの応答により、当該主検査音同士の高さが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音高同異弁別能力検査(1)、当該主検査音同士の音程が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音程同異弁別能力検査(2)、当該主検査音同士の音量が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音量同異弁別能力検査(3)、当該主検査音同士のリズム・テンポが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査するリズム・テンポ同異弁別能力検査(4)、当該主検査音同士の音質が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音質同異弁別能力検査(5)、当該主検査音同士の旋律が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する旋律同異弁別能力検査(6)、当該主検査音の高さの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音高チューニング能力検査(7)、当該主検査音の音程の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音程チューニング能力検査(8)、当該主検査音の音量の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音量チューニング能力検査(9)、当該主検査音のリズム・テンポの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査するリズム・テンポチューニング能力検査(10)、当該主検査音の音質の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音質チューニング能力検査(11)、および当該主検査音の旋律の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する旋律チューニング能力検査(12)、を含むものである。
以上説明したように、本発明によれば、純音、自然音、人の声、楽曲音および楽器音等を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を主検査音に対する副検査音として被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音することにより、検査者の提示する課題に被検者が通常の生活環境下で応じられるから、被検者の聴覚能力を実生活に則して検査することができる。
また、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律等の各同異弁別能力検査ならびに音高、音程、音量、リズム・テンポおよび音質の各チューニング能力検査といった被検者の多種多様な聴覚能力を検査するため、各検査項目について、検査結果を認識することにより、被検者の同異弁別能力およびチューニング能力を的確に把握することができる。
また、各同異弁別能力検査をそれぞれ実行するとき、主検査音を被検者に聴取させた後で停止させ、所定の時間を経過した後に被検者の副入力手段による解答を受け入れ、この被検者の解答が当該検査音に一致しているか否かの記憶力検査を行い、あるいは各チューニング能力検査をそれぞれ実行するとき、主検査音を被検者に聴取させた後で停止させ、所定の時間を経過した後に被検者の副入力手段による解答を受け入れ、この被検者の解答が当該検査音の推移や変化に追従しているか否かの記憶力検査を行うので、被検者の音声に対する記憶能力を知ることができる。
また、各同異弁別能力検査が音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律のそれぞれについて、異なる複数の主検査音を被検者に聴取させたとき、この被検者に正答を求める選択式の検査であるから、択一式の試験等に採用することができる。
また、複数の主検査音を被検者に聴取させることにより、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律等の各同異弁別能力検査ならびに音高、音程、音量、リズム・テンポおよび音質の各チューニング能力検査といった被検者の多岐にわたる聴覚能力を検査することができる。
また、各同異弁別能力検査ならびに各チューニング能力検査をそれぞれ実行するとき、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律の各検査項目を組み合わせて行うので、被検者の多種多様な聴覚能力検査を行うことができる利点がある。
また、主入力手段が、汎用コンピュータに備えられた主マウスであり、副入力手段が、汎用コンピュータのUSB端子に接続される被検者用の副マウスであって、この副マウスが、その裏面に手指等の身体の一部を摺動させるに応じて出力信号が変化することにより、解答情報のうち数値データを可変させる構成であるから、これらマウスの操作により簡便に聴覚能力検査を進行させることができる。
これにより、身体に障害のある人でも支障なく聴覚能力検査を行うことができる利点がある。
さらに、上記汎用コンピュータを用いた聴覚能力検査方法によれば、純音、自然音、人の声、楽曲音および楽器音等を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を主検査音に対する副検査音として被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音することにより、検査者の提示する課題に被検者が日常生活に則したより実際的な状況下で被検者の聴覚能力を検査することができ、被検者の聴覚能力を実生活に則した判断を可能とすることができる。
また、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律等の各同異弁別能力検査ならびに音高、音程、音量、リズム・テンポおよび音質の各チューニング能力検査といった被検者の多種多様な聴覚能力を検査することができる。
また、各同異弁別能力検査および各チューニング能力検査のそれぞれを実行するとき、複数種の音声が背景音となる所定条件の生活環境下または主入力手段からの検査指令に従い副検査音を背景音として放音中に行うので、従来のように静寂な環境の検査室と異なり、日常生活に則したより実際的な状況下で被検者の聴覚能力を検査することができる効果がある。
また、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律等の各同異弁別能力検査ならびに音高、音程、音量、リズム・テンポおよび音質の各チューニング能力検査といった被検者の多種多様な聴覚能力を検査することができる。
さらに、本発明によれば、人口内耳を装着した人にとってどのように音が聞こえているかを知ることができる。人口内耳を装着している人の場合、通常の人であれば発生に抑揚がある場合にも平坦に発音していることがある。その原因は、聴こえている音に抑揚がなくなっていることが考えられる。本発明によれば、この人口内耳を装着した人にどのように聴こえているかを知ることができる。
また、本発明によれば、音痴がいずれの原因によるものかを知ることができる。すなわち、音痴といわれる原因が、聴く能力の不正確に起因するのか、発音が不正確なのか、いずれかわからないからである。本発明によれば、通常の歌唱能力に関する判断の基礎となる要因について情報が得られるので、聴く能力について不正確なのか否かを知ることができる。
そして、これにより歌唱能力の指導も的確に行うことが可能となる。
以下、本発明の聴覚能力検査装置の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の一実施形態である聴覚能力検査装置の電気的構成を示すブロック線図、図2は同聴覚能力検査装置の概要構成を示す斜視図である。
本実施形態の聴覚能力検査装置1は、汎用コンピュータであるノート型パーソナルコンコンピュータ(以下、パソコンと略称)2を用いるもので、このパソコン2は本体2a内に情報処理部3や聴覚能力検査用の音源部4等を備えた構成となっている。
パソコン本体2aは、図示省略しているが、外周部に光ディスクの挿脱口、メモリカードの挿脱口、LANや電話線の差込ジャック、AVケーブルやコードの差込ジャックおよび複数のUSBソケット等を設けている。
図1において、5は記録デバイス用ドライバであり、CD等の各種光ディスクの情報を読み取り、また書き込み可能になっている。
このCDから読み取られた楽曲等の情報は、制御部15によりメモリ19に音声データとして記憶される。
一方、この記録デバイス用ドライバ5は、各種聴覚能力検査の条件設定、条件変更、検査経過および検査結果等の情報をCD等に記録させる。
6はNIC(Network Interface Card)であり、通信線を介してインターネットに接続されている。本例では、このインターネット上で配信されるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)音源等の配信を受け、メモリ19に保持するようになっている。
7はI/Oポートであり、制御部15とUSB(Universal Serial Bus)ソケット等に接続されている。このUSBソケットには、キーボード23、主マウス24および副マウス25が接続される。
このパソコン2に複数個のUSBソケットが備えられていない場合は、ハブを追加することにより容易に拡張することができる。
主・副の両マウス24,25は、左右のマウスボタンをはじめ基本的構成は従来と同じであるが、副マウス25は、図3、図4に示す機能を有している。
なお、副マウス25からの入力は、副マウス25専用のUSBデバイスドライバ・ソフトウエアと制御部15側との通信を可能にするソフトウエアによって処理されており、これらのソフトウエアは、副マウス25を主マウス24とは異なる特殊なデータ入力装置としてオペレーティングシステムに認識させ、副マウス固有のデータを制御部15へ伝送する機能を有する。
主マウス24は、検査者が使用して聴覚能力検査を進行させる一方、副マウス25は、被検者が用いて検査の応答操作を行うが、検査内容によっては、主・副マウス24,25の両方を検査者または被検者が使用することもある。
8はA/D変換器であり、音声信号処理部18に接続される一方、ジャックを介してマイクロホン(マイク)20が接続されている。
このマイク20により人の声、雑音、自然音、日常音等が集音されると、A/D変換器8がアナログ音声信号をディジタル音声信号に変換した後、メモリ19に記憶される。
9はD/A変換器であり、音声信号処理部18の出力が導かれる一方、音声調整部10に接続されている。このD/A変換器9は、音声信号処理部18からディジタル音声信号が入力すると、アナログ音声信号に変換して音声調整部10に送出する。
この音声調整部10は、スライダー、ボリュームおよびステレオバランス部等の各回路を備えており、出力が内蔵スピーカ11に接続されている。また、それぞれの差込ジャックを介して主ヘッドホン21や副ヘッドホン22が接続されるようになっている。
なお、このようにヘッドホン21,22をはじめ、複数の接続機能が無い場合、外部機器として適当なマルチチャンネルのミキサとアンプ装置とを接続し、このミキサやアンプ装置に外付けスピーカ等を接続するようにしてもよい。
また、この音声調整部10には、制御部15の制御信号が導かれており、この制御部15の制御によって、音声信号処理部18からD/A変換器9を介して導かれる音声信号を微調整し、検査音としてヘッドホン21,22およびスピーカ11から放音させるようになっている。
スライダーは、音声信号の周波数を変化させるもので、副マウス25の上下方向の移動量に応じて出力値を調整する。
本例では、前記MIDI音とは別の純音やディジタル録音された音声データ等の再生音の周波数を滑らかに変化させるようになっている。
ボリュームは、MIDI音や純音を含む音声信号を可変して放音量を調整する。
ステレオバランス部は、音声信号のLチャンネルとRチャンネルの各出力レベルを調整する。
12は表示制御部であり、OSD(On Screen Display)回路を内蔵していて、制御部15と液晶表示装置(LCD)13とに接続されている。
この表示制御部12は、制御部15の制御により液晶表示装置13の画面13aに、聴覚能力検査等に関する各種情報を表示させる。
即ち、検査関係の各種ファイルは、図示省略しているがアイコンで表示させる。また、検査の種別や項目は、図19、図20に示すように文字表示する。さらに、検査に際しては、検査専用画像31を図5に示す如く表示することにより、検査者が画面13aを見ながら容易に入力操作を行える構成となっている。
14はタイマであり、聴覚能力検査時には制御部15によって各検査の開始、終了時間をカウントし、時間データを出力する。
制御部15は、装置全体の動作を制御するもので、CPU,ROM,RAMからなり、前記回路各部とその機能に応じて一方向または双方向性に接続されている。
この制御部15は、キーボード23、主マウス24および副マウス25の入力操作に応じて聴覚能力検査の進行を制御する。
そして、この制御部15は、主マウス24から聴覚能力検査の開始指令が送出されてくると、この検査内容に応じて音源部4および音声調整部10に対し検査音の音声データを出力させる。また、表示制御部12を制御して検査進行に関する情報を画面13aに表示させる。
一方、副マウス25からの情報を受けると、リアルタイムで画面13aに表示させたり、当該検査に対する解答内容の解析処理を行うとともに、その解答情報を表示する。また、他の統計処理ソフトにより処理し易い形式で検査情報を保存するといった制御も行う。
また、この制御部15は、少なくとも被検者側の音と検査者側の基準音との2つをそれぞれ同時に放音し制御する機能を有しているので、検査者も聴覚能力検査時に、検査音の変化を画面13a上で知り、かつ主ヘッドホン21によって直接に聞くことができることになる。
この際、検査者は、主マウス24を操作することにより、画面13a上の動作を指定できるため、主マウス24と副マウス25の動作をリアルタイムで比較するといったことも可能となる。
音源部4は、電子音生成部16、ミキサ17、音声信号処理部18およびメモリ19等を備えて構成されている。
16は電子音生成部であり、MIDIデータ再生用のシンセサイザーやソフトシンセ等で構成され、制御部15によって動作が制御されるようになっている。
この電子音生成部16は、MIDIデータを録音、編集する制御部15側のシーケンス・ソフトと、画面13aに表示される後述の擬似鍵盤表示部32とにより、MIDI音を編集し各種音源を生成可能となっている。
なお、このMIDIは、音楽の演奏情報を伝達する世界共通の規格であり、前記シンセサイザーとコンピュータ(パソコン2)とを結合可能にする。
演奏情報については、音の高さ(音高)、音の長さ、音色、音程、リズム・テンポ、音質および旋律等をディジタル的に数値化したものである。
ところで、このMIDIは、音声データを有効利用するために、シンセサイザーの音を目的に応じてGM(General MIDI)規格化している。
このGM規格は、MIDI音源の標準化であり、各種の楽器音に128のプログラム番号(チャンネル番号またはノート番号とも称す)を付することで、制作時の意図した音色でMIDIを再生可能としている。
例えば、プログラム番号1はグランドピアノ、25番はギター、41番はヴァイオリンである。このGM規格によるMIDIデータは、ネット上で配信されており、パソコン2からアクセスし所望の音源ファイルをダウンロードすることができるので、検査音に最適なMIDIを音源1〜nとして保持している。
この電子音生成部16は、出力がミキサ17および音声信号処理部18に接続されており、制御部15の選択指令によって音源1〜nの一つまたは複数を出力可能となっている。
17はミキサであり、出力が音声信号処理部18を経てD/A変換器9に接続されていて、前記音源1〜nの音声データをソフトウエア的にミキシングし、音声調整部10側に出力する。
18は音声信号処理部であり、MPU(MIDI Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor:ディジタル信号処理回路)を備えて構成されている。この音声信号処理部18は、制御部15の制御に従って電子音生成部16の電子音データやメモリ19に保持された音声データを処理し、D/A変換器9に出力する。
19は専用のメモリであり、RAMやハードディスク等で構成されていて、マイク集音による音声データ、ディスクから読み取られた音声データ、その他の音源からの音声データ等が記憶される。
また、聴覚能力検査の進行に関するデータ、即ち条件設定、条件変更、検査経過および検査結果等を含む各種情報等も記憶する。
図3は同聴覚能力検査装置の副マウスを示す裏面斜視図、図4は同副マウスを示す概要説明図である。
この副マウス25は、裏面を摺動部材26により形成し、内部にセンサ27を設けている。
摺動部材26は、柔軟性を有する合成樹脂材等を用いており、底面26aを略平面にする一方、内面26bを波形にしている。そして、この内面26bには、光を反射する薄板を装着したり、光反射性を有した塗料を塗布する等によって反射面としている。
これにより、底面26aに手指等の身体の一部を接して摺動すると、内面26bが変位してその反射面の位置や角度が変化する。
センサ27は、複数組の発光素子と受光素子とからなり、内面26bに対向して取り付けられた配線基板25aに配設されている。
各発光素子および受光素子は、内面26bの反射面に向けられていることから、摺動部材26の摺動に伴う反射面の変位により、発光素子からの放光が反射面により反射し受光素子側で受光される。
この受光素子は、反射光を電気信号に変換するので、反射光の強弱変化に応じた信号がセンサ27から出力される。
このセンサ27は、信号変換部28を介して送信部29に接続されている。信号変換部28は、電気信号を数値変換するもので、入力信号のレベルに応じた数値データを送信部29に出力するようになっている。また、この送信部29は、数値データをパソコン2側に伝送する。
このように構成された副マウス25は、パソコン2に接続し使用を開始すると、センサ27の各発光素子から内面26bの反射面に向けて光信号が放光される。そして、ユーザーが手指等で底面26aを摺動すると、内面26bが変位するに応じて光信号の反射光が受光素子にて受光される。
これに伴い、信号変換部28からは、副マウス25の操作量を示す数値データが出力される。よって、平板な机上に置いて使用する場合は勿論、手指等の身体障害者がマウスを把持して操作できないとき、副マウス25を逆向きにして底面26aに手指を摺動させたり、身体の一部を接触させ移動させるだけで、入力操作を行うことができる。
なお、摺動部材26aを摺動させる対象は、直接手指によるのが一般であるが、身体の皮膚の一部によれば可能であるので、身体に障害のある人や手指の動きが不自由な人でも支障なく聴覚能力検査を行うことができる。
次に、聴覚能力検査の各種表示部について、図5〜図18を参照しつつ説明する。
図5は聴覚能力検査の検査専用画像を示す表示画面図である。
この聴覚能力検査装置1においては、検査モードのイニシャル画面を検査専用画像31とし、聴覚能力検査全体のガイドとしている。
この検査専用画像31においては、同図の破線に示すように、複数の表示部32〜38を設けている。
図6〜図8は、擬似鍵盤表示部を示す表示画面図である。
この擬似鍵盤表示部32は、聴覚能力検査に用いるピアノ鍵盤を擬似的に表示しており、図6に示すように、被検者側操作部32Aを上段に、検査者側操作部32Bを下段に設けている。
この被検者側操作部32Aおよび検査者側操作部32Bは、同一の機能を有する操作部32a,32b,32cをそれぞれ備えており、被検者側操作部32Aおよび検査者側操作部32Bの何れも、検査者側の主マウス24によって操作が可能となっている。
本例では、この主マウス24の操作により、検査者が予め選んだGM規格のMIDI音源1〜nのうち、所望の音源をクリックドラッグして、その音声データを出力させるようになっている。
32aは、ピアノ鍵盤操作部であり、ピアノと同じ鍵盤のピアノキーが音階に対応して配列されている。
32bは、タッチパネル操作部であり、副マウス25のポインタをこの部分で動かすだけで検査音を放音させる機能を有している。
32cは、スライダー操作部であり、前記MIDI音とは別の純音やディジタル録音された音声データの再生音の周波数を滑らかに変化させて検査を行う場合に用いる。
32dは、機能選択部であり、被検者側操作部32Aに設けられていて、被検者側のデータ入力方法を検査者側で任意に選択設定できるようになっている。
即ち、この機能選択部32dは、個別の機能が割り当てられた3個のボタンP1,P2,P3を有している。
P1は、被検者の操作による副マウス25の動きがピアノ鍵盤部32aに連動するよう指定する場合に用いる。このP1ボタンに黒点チェックを入れると、副マウス25の上下の動きに連動して、ピアノ鍵盤32a上の鍵盤表示マーク32eが高い方と低い方との間を自在に移動する。
この際、被検者が副マウス25の右ボタンをクリックすると、そのときに鍵盤表示マーク32eがある位置に対応した高さのMIDI音のデータが出力される。
また、副マウス25をドラッグすることにより、鍵盤表示マーク32eの位置に対応した高さのMIDI音データを再生し出力可能となる。
なお、表示マーク32fの位置とも連動するようになっているため、被検者は容易に適当な音を探すことができ、ピアノ鍵盤に親しい検査者には検査状況を把握し易いものである。
P2は、被検者の操作による副マウス25の動きがタッチパネル操作部32bに連動するよう指定する場合に用いる。
このP2ボタンに黒点チェックを入れると、副マウス25の上下の動きに連動して、タッチパネル操作部32bの表示マーク32fが高い方と低い方との間を移動する。
これにより、副マウス25を上下に移動させるだけで、特定のMIDI音の音程を上下させ放音することができる。
また、副マウス25をクリックすると、そのときの表示マーク32fの位置に対応した高さのMIDI音を再生するようになっている。
なお、表示マーク32eの位置とも連動するようになっているため、被検者は容易に適当な音を探すことができ、MIDIに親しい検査者には検査状況を把握し易いものである。
P3は、被検者の操作による副マウス25の動きがスライダー操作部32cに連動するよう指定する場合に用いる。このP3ボタンに黒点チェックを入れると、副マウス25の上下の動きに連動して、スライダー操作部32cのカーソル32gが高い方と低い方との間を移動する。
この場合には、細かな周波数の変化を数値でなく視覚的に把握することができるので、検査状況が分りよい。
なお、これらP1〜P3のボタンは、何れか1つのみに黒点チェックできる。
36aは、数値データ表示部であり、周波数またはMIDIノート番号を表示する。
36dは、表示切替部であり、数値データ表示部36aの表示内容を切替えるもので、チェックを入れると、図7に示すように周波数を表示させ、チェックを外すと、図8に示す如くMIDIノート番号を表示させる。
32eは、鍵盤表示マークであり、現在動作している鍵盤を示すもので、被検者側が、副マウス25を上下方向に移動させると、これに合わせてマーク32eが現在の放音に対応する位置に移動するようになっている。
32fは、表示マークであり、タッチパネル部32bの動作位置を示すものである。
32gは、カーソルであり、ポインタを合わせた状態でスライダー操作部32cに沿って移動させると、微妙な周波数の変更を行うことができるようになっている。
被検者は、検査時に副マウス25を上下方向へ動かすことにより、カーソル32gを右左方向へ移動させることができ、これにより画面13aを見ることなく周波数を変化させることができる。
また、副マウス25の動きに応じて、自動的にスライダーの位置が可変し、さらに、最大および最小周波数の範囲内で数値データ表示部36aに表示される。
なお、純音データの場合には、スライダー操作部32cのレンジ目盛りが最適な表示範囲に変更されるようになっている。
図9は、検査設定表示部の表示画面図である。
この検査設定表示部33は、聴覚能力検査の設定内容を表示するもので、複数の検査モード指定部33a,33b,33cやボタン33d〜33h等を備えている。
33aは、同時放音を設定する第1検査モード指定部であり、黒点チェックが入れられると、後述の検査開始兼データ記録の開始ボタン37aによる音程同異弁別能力検査が所定の手順に基づいて開始される。
なお、副マウス25の右ボタンをクリックするか、被検者が終わりの合図をするまで検査を続行し、検査を途中で終わるときは検査終了ボタン37bをクリックするようになっている。
33bは、順次放音の検査モードを設定する第2検査モード指定部であり、同図のように黒点チェックが入れられると、開始ボタン37aによる音程一致能力検査が所定の手順に基づいて開始される。
このとき、開始ボタン37aがクリック操作されると、検査者側の放音が停止し、被検者側の放音が開始される。
なお、副マウス25の右ボタンがクリックされるか、被検者が終わりの合図をするまで検査が行われる。
これら検査モード指定部33aおよび33bは何れかのみ設定できる。
33cは、時間経過データの記録設定を行う第3検査モード指定部であり、この検査モード指定部33cに黒点チェックを入れると、検査経過の記録を開始させることができる。
33dは、“SMusON”の文字が表示された副マウス25の起動ボタンであり、このボタン33dがクリック操作されると、副マウス25の動作に伴ってデータが入力する。
33eは、“ON”が表示された動作切替ボタンであり、このボタン33eをクリック操作すると、検査者側のタッチパネル操作部32bが起動する。
一方、このボタン33eを再度クリックすると、タッチパネル操作部32bの動作がOFFになる。
33fは、検査カウンタ表示部であり、聴覚能力検査の番号が割り当てられて、そのカウンタ番号が33fに表示される。
33gは、“ON”が表示された検査カウンタの作動ボタンであり、このボタン33gをクリック操作すると、検査カウンタ表示部33fに聴覚能力検査の番号が表示される。
33hは、“Reset”が表示された検査カウンタ用のリセットボタンであり、このボタン33hをクリック操作すると、検査カウンタ表示部33fのカウンタ番号が“0”にリセットされる。
なお、このときの検査結果を記録保存する場合は、検査結果記録ボタン37cをクリックする。
また、検査終了後に再検査を開始する際は、検査開始ボタン37aをクリックすると、再検査が開始される。このとき、検査カウンタの作動ボタン33gがONであれば、検査番号が1つ増加し検査カウンタ表示部33fに表示される。
検査番号を変更したい場合は、検査カウンタ表示部33fに適当な数値を直接入力することで変更できる。“0”にする場合は、検査カウンタ用リセットボタン33hをクリックする。
そして、この検査結果を記録保存する場合は、検査結果記録ボタン37cをクリックする。
図10は、音源設定表示部の表示画面図である。
この音源設定表示部34は、音源設定の基本内容を表示するもので、複数のボタン34a〜34d等を備えている。
34aは、“Sound ON”の文字が表示された音源再生の開始ボタンであり、このボタン34aをクリックすると、音源の再生が開始される。
34bは、“Sound OFF”の文字が表示された音源再生停止ボタンであり、このボタン34bをクリックすると、音源の再生が停止される。
34cは、“Load”の文字が表示されたディジタル録音データファイル選択用の起動ボタンであり、このボタン34cをクリックすると、ディジタル録音のデータファイルが起動する。
なお、この起動ボタン34cにより、検査者が予めディジタル録音した音源ファイルを指定して放音させることもできる。
34dは、“TEST”の文字が表示されたMIDI音のテストボタンであり、このボタン34dをクリックすると、MIDI音をテスト的に放音開始できる。
34eは、検査中表示灯であり、“ON”の文字の近傍に設けられていて、開始ボタン34aのクリックによる検査開始後は赤色で点灯するようになっている。この検査中表示灯34aは、OFF時に別の色に変化するため、検査者の誤操作が防止される。
34fは、検査音の一つである純音を表示する純音ファイル選択部であり、純音データファイルとして可聴域を含む16bit、44.1KHzサンプリング、Stereo録音されたディジタルデータが備えられている。
この純音データファイルは、純音ファイル選択部34fのリストから選ぶことができる。
34gは、選択ファイル情報表示部であり、音源再生開始用のボタン34aがONのときに再生されるディジタル録音のファイル名を表示する。
34hは、MIDI音におけるGM音源の選択部であり、MIDI音の音色を指定する場合に用いる。
特に、GM音源の128音中から、MIDI音の音色を確認して視聴する場合は、テストボタン34dを操作することにより可能である。
34iは、MIDI音源用の音量調整部であり、カーソル34jを左右方向に移動させることによって、音量を変化させることができる。
34kは、音源ファイルループ再生用の指定ボタンであり、録音データの時間が短い場合は、この指定ボタン34kにチェックを入れることによって、繰り返し再生を指定できる。
図11は、詳細設定表示部の表示画面図である。
この詳細設定表示部35は、音源設定時の詳細を表示するもので、ボタン35aや複数の表示部35b〜35dを備えている。
35aは、“SET”の文字が表示された純音周波数の設定ボタンであり、このボタン35aをクリックすると、図5、図7に示すスライダー操作部32cのカーソル32gの位置および数値データ表示部36aの数値を、純音周波数表示部35bに入力した値に変更指定することができる。
この純音周波数表示部35bは、検査用純音の周波数を表示するもので、純音データ再生時に周波数(Hz)を入力すると、その周波数の音声に変更され、かつ、その周波数が表示される。
35cは、ステレオバランスの設定値を表示するバランス表示部であり、“0”が表示されたときはモノラル音声の放音を示している。
35dは、ボリューム設定部であり、ボリュームの数値がデシベル値(db)で表示される。
35eは、ステレオバランス設定部であり、左端に“L”が、右端に“R”が表示されている。そして、この“L”と“R”の間をカーソル35gが移動自在となっており、このカーソル35gを移動させると、ステレオのL、Rチャンネルのバランスを調整できる。
35fは、ボリューム設定部であり、左端に“Min”が、右端に“Max”が表示されている。そして、この“Min”と“Max”との間をカーソル35hが移動自在となっており、このカーソル35hの移動に応じて音量を調整する。
このボリューム設定部35fとステレオバランス設定部35eとにより、ディジタル録音データ再生時におけるステレオの左右音量のバランスを指定できる。
35i,35jは、機能選択部であり、被検者側のデータ入力方法を検査者側で選択設定できるようになっている。
機能選択部35iは、被検者の操作による副マウス25の動きがステレオバランス設定部35eのカーソル35gに連動するよう指定する場合に用いる。
この機能選択部35iに黒点チェックを入れると、副マウス25の上下の動きに連動して、ステレオバランス設定部35e上のカーソル35gの位置が“L”と“R”の間を自在に移動する。
なお、カーソル35gの位置と被検者側の左右の音バランスが連動するようになっているため、被検者は容易に左右の音のバランスを調整操作することができる。
機能選択部35jは、被検者の操作による副マウス25の動きがボリューム設定部35fのカーソル35hに連動するよう指定する場合に用いる。
この機能選択部35jに黒点チェックを入れると、副マウス25の上下の動きに連動して、ボリューム設定部35f上のカーソル35hの位置が“Min”と“Max”との間を自在に移動する。
なお、カーソル35hの位置と被検者側の音量が連動するようになっているため、被検者は容易に音量の調整操作をすることができる。
また、機能選択部35iまたは35jの何れか1つのみに黒点チェックを入れられるようになっており、両者35i,35jにチェックがない場合は、検査者のみが主マウス24の操作で被検者側のカーソル35g,35hの位置を変更することができる。
図12は、数値比較表示部の表示画面図である。
この数値比較表示部36は、検査に関する数値を表示するもので、複数の表示部を備えている。
36aは、被検者側周波数とMIDIノート番号を表示する表示部、36bは、検査者側周波数とMIDIノート番号を表示する表示部、36cは、検査開始経過時間を表示する時間表示部である。また、36dは、切替表示部であり、“Note to Freq”の文字が表示されている。
なお、前記表示部36a,36bは、被検者側操作部32Aおよび検査者側操作部32Bの操作に最適な表示になっている。そして、前記切替表示部36dをクリックして黒点チェックを入れると、MIDIノート番号表示であった場合には、図8から図7のように、現在放音しているMIDI音に対応する周波数の表示に切り替えられる。
また、これら表示部36aおよび36bは、主・副マウス24,25の操作により、現在選択している音の周波数やMIDIノート番号の数値的な比較表示を行う。
図13は、操作手段表示部の表示画面図である。
この操作手段表示部37は、検査の開始や記録の指令操作を行うもので、複数のボタン37a,37b,37cを備えている。
37aは、“START”が表示された検査開始兼データ記録開始用のボタンであり、クリック操作すると検査開始指令が出力される。37bは、“STOP” が表示された検査終了用のボタンである。また、37cは、“RECORD”が表示された検査結果記録用の開始ボタンである。
37dは、“ON”の文字の近傍に設けられた検査中表示灯であり、ON操作による検査開始後に赤色で点灯するようになっている。この検査中表示灯37dは、ONとOFFとでは別の色に変化するため、検査者の誤操作を防止できる。
図14は、編集手段表示部の表示画面図である。
この編集手段表示部38は、測定結果の編集機能や付加機能を表示するもので、複数のボタンや表示部を設けている。
38aは、“EDIT”が表示されたファイル編集用の起動ボタンであり、この起動ボタン38aをクリック操作すると、検査記録データの編集が開始される。
38bは、“SAVE”が表示された起動ボタンであり、このボタン38bを操作すると、検査記録データファイルの保存が開始される。また、このボタン38bの操作により、データファイルのファイル名と保存場所を変更し、保存しなおすことができる。これらの機能によって、検査結果データのファイルの管理が容易になる。
38cは、“LOAD”の表示がなされた起動ボタンであり、このボタン38cを操作すると検査結果データのファイルが読み込まれる。
そして、この起動ボタン38cがクリックされた後、ファイル編集用の起動ボタン38aを操作すると、既に記録された検査結果データのファイルを読み込み、その内容を表示、編集し、さらに、現在の検査結果をもこのデータに追加できるようになっている。
38dは、“BGM Play”の表示がなされた背景音生成用の起動ボタンであり、このボタン38dを操作すると、各種の検査時に背景音を放音させることができる。
38eは、“EXIT”の表示がなされたソフトウエアの終了ボタンであり、このボタン38eを操作すると、ソフトウエアの起動を終了させることができる。
38fは、検査記録ファイル情報の表示部であり、検査記録指令によって読み込まれた検査ファイルの情報を表示する。
38gは、副マウス25用のデータ表示部であり、図9に示した時間経過データ記録用の設定部33cにチェックが入れられていると、副マウス25の動きを記録したデータ数を表示するようになっている。
図15は、編集内容表示部の表示画面図である。
この編集内容表示部は、記録データの編集内容を表示するもので、ボタン38hを備えている。
このボタン38hは、“SAVE and EXIT”が表示された終了ボタンであり、このボタン38hを操作すると再保存または編集操作を終了できる。
38iは、データ編集表示部であり、キーボード23で直接の編集が可能なテキスト編集画面である。なお、この表示データは、全てテキスト形式のカンマ区切りのCSV形式(Comma Separated Value format)であり、一般の表計算ソフトによる加工が容易となっている。
このCSV形式による検査結果の記録データは、図17に示す測定記録表示部40に表示される。
また、このCSV形式による時間経過の計測データは、図18に示す経過時間表示部41に表示される。
図16は、背景音(副検査音)機能表示部の表示画面図である。
この背景音機能表示部39は、検査用の背景音に関した内容を表示するもので、複数のボタン39a,39b,39cや表示部を備えている。
39aは、“Play”の表示がなされた背景音の放音開始ボタンであり、この開始ボタン39aを操作すると、背景音を放音させることができる。
39bは、“Stop”の表示がなされた背景音停止用の停止ボタン、39cは、“Exit”の表示がなされた背景音操作終了用の終了ボタンである。
39dは、背景音調整用のボリュームであり、最小音量の“Min”と最大音量の“Max”との間に音量レベルを示す複数の目盛が表示されている。
39eは、音量調整用のカーソルであり、これにポインタを合わせて“Min”と“Max”の間をスライドさせると、背景音を任意の音量に調整できる。
39gは、背景音の音程設定用スライダーであり、最小値の“Slow”と最大値の“Fast”との間に標準を示す“Normal”が表示されている。
39fは、音程調整用のカーソルであり、これにポインタを合わせて“Slow”と“Fast”の間をスライドさせると、任意の音程に調整できる。
39hは、背景音ループ再生の指定ボタンであり、これにチェックを入れると、背景音を繰り返し再生に指定できる。
39iは、“Audio File”の表示がなされた背景音用ファイルの読込操作ボタンであり、このボタン39iをクリック操作すると放音させる背景音のファイルが読込まれる。
39jは、背景音用ファイル情報の表示部であり、読み込まれた背景音用ファイルを表示する。
なお、この背景音操作部39によれば、音声信号をディジタルデータに変換したときのWAV形式(Windows(登録商標)標準のファイル保存方式)やMIDI形式のファイルを再生で可能であり、その再生ファイルは、読込操作ボタン39iで指定することができる。
そして、読み込まれたファイル名は、背景音用ファイル情報表示部39jに表示されるうえ、再生指定ボタン39hにより繰り返し再生を指定することもできる。
また、この背景音用ソフトウエアは、同時に複数実行可能であり、背景音として複雑な音を発生することもできる。
次に、上記聴覚能力検査装置による聴覚能力検査の動作について、図21〜図23のフローチャートを参照しつつ説明する。
この聴覚能力検査においては、検査者が主マウス24を用い、被検者が検査者に対面した状態で副マウス25を使用することにより、パソコン2の画面13aを検査者が見ながら各種の検査を進める。また、原則として被検者、検査者ともヘッドホン21,22を装着する。
まず、検査者がパソコン2を起動すると、制御部15は画面13a上に各種アイコンまたは選択リストを表示させる。この表示の中から、聴覚能力検査を選択すると、制御部15は検査モードに移行し、図19に示す如く聴覚能力検査の種別を表示させる。
ここで、検査者が案内文字に従い1番目の同異弁別能力検査を選択すると、図20に示すように、1音高〜6旋律の検査項目を表示させる。
検査者が、例えば、1音高を選択すると、音高同異弁別能力検査を開始し、画面13aに聴覚能力検査の検査専用画像31を表示させる(図5参照)。
なお、この聴覚能力検査においては、何れの検査項目が選択されても最初に検査専用画像31が表示され、入力操作を可能としている。
図21は、聴覚能力検査モードの主要動作を示すフローチャートである。
制御部15は、検査モードに移行すると聴覚能力検査を開始し(ステップS1)、画面13aに検査専用画像31に表示させる(ステップS2)。
そして、音声データ生成・再生処理(ステップS3)と、マウス制御(ステップS7)および音声データ処理・表示(ステップS9)等の並行処理を行う。
ステップS3の音声データ生成・再生処理においては、主、副マウス24,25からの指令内容に応じて音声パラメータを設定する(ステップS4)。
次いで、この音声パラメータの設定内容に基づき、検査用音声データを生成・再生し、音声データを出力することにより検査音を放音させる(ステップS5)。
この後、音声データの出力を終了する指令があるか否かを判別し(ステップS6)、終了指令があるまで続行する。
続いて、ステップS7のマウス制御においては、リアルタイムで入力する主、副マウス24,25の情報を処理し(ステップS8)、その指令内容に基づいて各部を制御する。
さらに、ステップS9の音声データ処理・表示においては、検査内容を検査専用画像31上に表示する。次いで、検査音の音声データに対する被検者側からの解答データを比較解析し、その結果等を検査専用画像31上に表示する(ステップS10)。
そして、検査音の音声データ、その解答の音声データおよび解析結果のデータ等を編集し、指定された記憶媒体に記録処理する(ステップS11)。
この後、音声データの編集・記録を終了する指令があるか否かを判別し(ステップS12)、終了指令があるまで続行する。
図22は、聴覚能力検査の各部動作を示すフローチャートである。
制御部15が、聴覚能力検査を開始すると(ステップS21)、検査者側における検査音の設定モードに入るとともに(ステップS22)、背景音を出力するか否かを判別する(ステップS35)。
また、被検者側においても検査音の設定モードに入り、設定操作を可能とする(ステップS41)。
検査者側の設定においては、検査者の選択操作に従って順次設定プログラムを実行してゆく。
まず、検査者とする音源について、録音データまたはMIDI音の何れが選択されたかを判別し(ステップS23)、録音データ側が選択されると、ディジタル録音データを読み込む(ステップS24)。
次いで、検査音を出力するために再生音周波数や放音レベルの設定をした後(ステップS25)、ステレオバランスを設定し(ステップS26)、さらに、再生方法として繰返し再生を設定する(ステップS27)。
一方、ステップS23でMIDI音側が選択されると、MIDIデータを読み込む(ステップS28)。
続いて、検査者の指令に基づきGMプログラム番号の設定をした後(ステップS29)、MIDIパラメータを設定し(ステップS30)、さらに、MIDIの出力レベルを設定する(ステップS31)。
なお、MIDIパラメータの内容は、MIDI音の音高、音程、リズム・テンポ、音質、旋律等である。
被検者側の設定は、図23のフローチャートに示しており、ステップS43〜S50が、図22のステップS24〜S31に対応しているので、説明を省略する。
このように、検査者側および被検者側のそれぞれで録音データまたはMIDI音が選択設定されると、制御部15は音声データを合成する所定のソフトウェア処理を行い(ステップS32)、その音声データを出力する。
続いて、ミキサ17による音声データのミキシング処理を行い、また音声信号処理部18を構成するDSPに音声データのディジタル信号処理を行わせる(ステップS33)。
これらの処理によるディジタル音声信号は、D/A変換器9に送出されるので、アナログ変換された音声信号が音声調整部10側に出力される。
これにより、主ヘッドホン21および副ヘッドホン22から検査音が放音されるので、検査者と被検者とはともに検査音を聴取することができる。
このような検査音の放音中、制御部15は音声データの生成、再生を停止するか否かを判別し(ステップS34)、停止指令があれば音声の生成、再生を終了する。
ここで、停止指令がなければ続行されるので、検査者側のステップS22と被検者側のステップS41に進み、指定された録音データまたはMIDI音の何れかを生成または再生し、その音声データをそれぞれが出力させることになる。
これらの音声データは、DSPでの処理を経てアナログ変換されることにより、アナログ音声信号が音声調整部10側に送出される。
この音声調整部10は、検査に応じて微調整したアナログ音声信号を出力する。
これにより、主ヘッドホン21および副ヘッドホン22から検査音が放音されるので、検査者と被検者とはともに検査音を聴取することができる。
なお、この検査音のみでなく聴覚能力検査の内容によっては背景音も放音される。
聴覚能力検査が開始されたとき、背景音を出力する指定があると(ステップS35)、制御部15は、背景音データを読み込む(ステップS36)。
次いで、背景音の周波数や出力レベルの設定をした後(ステップS37)、その音声データのソフトウエア処理を行う(ステップS38)。
続いて、前記DSPに音声データのディジタル信号処理を行わせる(ステップS39)。
このDSPからのディジタル音声信号は、D/A変換器9により検査音のアナログ信号に背景音のアナログ信号が重畳された状態で音声調整部10側に出力される。
このため、検査者および被検者は、ともに検査音と背景音とを聴取することができる。
このような音声の放音中、制御部15は繰返し再生が指令されているか否かを判別し(ステップS40)、繰り返し再生の指令があれば、前記ステップS36に進み、背景音データを読み込んで、その背景音を検査音とともに出力させる。一方、繰返し再生の指令がなければ背景音の出力を終了する。
図24は、検査音用音源の初期設定動作を示すフローチャートである。
聴覚能力検査において、検査者等が選択項目の中から音源の初期設定を選択すると、制御部15は初期設定モードに移行し(ステップS51)、入力情報の処理を行う(ステップS52)。
この入力情報として、ディジタル録音データ、MIDI音源データ、検査種別の情報が順次送出されてくると、それぞれについての設定処理を行う(ステップS53)。
まず、ディジタル録音データの場合は、録音ファイル名、出力周波数、ステレオバランスおよび音量レベル等である。なお、録音データには、Stereo,44.1KHz,16bit,WAV形式等が含まれる。
次に、MIDI音源データは、GM種別、そのノート番号および音量データ等である。
さらに、検査種別の情報は、2種の音源の放音モード、副マウスの情報記録モードおよびその動作モード設定状況等である。
制御部15は、これらの設定情報を順次画面13aに表示してゆく(ステップS54)。よって、検査者等は入力内容を確認しながら、設定操作を行うことができる。
この後、制御部15は、設定変更や検査項目の変更があるか否かを判別し、変更があればステップS52に戻り、入力情報の処理を続行する。
一方、変更がなければ設定終了の指令があるか否かを判別し(ステップS56)、設定終了の指令が入力した時点で設定動作を終了する。
図25は、聴覚能力検査の各検査項目の動作を示すフローチャートである。
この聴覚能力検査においては、予め検査者が被検者に対し検査項目毎の解答方法を説明しておく。
検査者が、図19に示す画面13a上で聴覚能力検査を選択すると、制御部15は検査種別の選択モードに移行し(ステップS61)、同異弁別能力検査、チューニング検査、記憶能力検査、耳鳴検査等のうち、何れが選択されたかを判別する(ステップS62)。
ここで、検査者が同異弁別能力検査を選択すると、図20に示すように、検査項目を表示するとともに音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律の何れが指定されたかを判別する(ステップS63)。
ここで、検査者が、例えば音高を指定すると、「音高同異弁別能力検査」が確定する。
また、音程の指定時は「音程同異弁別能力検査」、音量の指定時は「音量同異弁別能力検査」、リズム・テンポの指定時は「リズム・テンポ同異弁別能力検査」、音質の指定時は「音質同異弁別能力検査」、旋律の指定時は「旋律同異弁別能力検査」がそれぞれ確定する。
一方、ステップS62でチューニング検査の指定が判別されるに続き、音高の指定が判別された場合は、「音高チューニング能力検査」が確定する。
さらに、音程の指定時は「音程チューニング能力検査」、音量の指定時は「音量チューニング能力検査」、リズム・テンポの指定時は「リズム・テンポチューニング能力検査」、音質の指定時は「音質チューニング能力検査」、旋律の指定時は「旋律チューニング能力検査」がそれぞれ確定する。
また、ステップS62で記憶能力検査が指定された後、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質または旋律の何れかが指定されると、それぞれの項目の記憶能力検査が確定する。
なお、ステップS62で耳鳴検査その他が指定されている場合は、ステップS63の判別をパスし、次のステップに進む。
このように、検査項目が確定するに伴い、検査者が開始操作を行うと、制御部15は当該確定検査を開始させ(ステップS64)、タイマ14に時間のカウントを開始させる(ステップS65)。
この後、制御部15は、主・副マウス24,25それぞれの操作に応じて聴覚能力検査を進行させる。
まず、確定した検査内容に関連した検査データを出力させるとともに(ステップS66)、この検査に応答したときの解答データを出力させる(ステップS67)。
この検査データや解答データは、検査の内容によって異なり、また、各データの出力タイミングも異なる。
このような検査の進行に伴い、制御部15は検査データに対する解答データの情報処理を行う(ステップS68)。
この間、タイマ14からの時間データを受けてカウントアップし(ステップS69)、検査時間中は検査経過をメモリ14に記憶させたり、指令に応じてディスクに記録させる(ステップS71)。
この動作中、制御部15は検査停止の入力があるか否かを判別する(ステップ70)。この検査停止は、被検者が確定合図をすることにより、検査者に対し検査停止の意志が伝えられるが、被検者が副マウス25の右ボタンをクリックするか、検査者が主マウス24で検査の停止ボタン37bをクリックしたときに停止指令信号が送出される。
ここで、停止指令が入力すると、制御部15は当該検査を終了させる(ステップS72)。
この後、制御部15はメモリ19の格納データに基づき、検査内容に応じて検査結果を解析する(ステップS73)。また、検査経過や解析結果を編集し、メモリ19に記憶させたり、ディスクに記録させてから一連の検査を終了する(ステップS74)。
次に、前記ステップS63で確定し、ステップS64で開始される同異弁別能力検査、チューニング能力検査および記憶能力検査等の各検査方法を説明する。
まず、「音高同異弁別能力検査」の場合、制御部15は検査データとして主検査音および副検査音のデータを出力させる。
主検査音は、主マウス24の操作に応じて前記音源部4から純音(所定周波数の正弦波音声信号)のデータを出力させ、副検査音はメモリ19に予め記憶された所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声(本例では、一般人が経験し得る所定デシベルの日常生活音)のデータを出力させる。
これら主・副の音声データは、アナログ変換された後、音声調整部10により所定レベルの高さに調整され、主・副ヘッドホン21,22から検査音として放音される。
これにより、被検者は、左右の耳で純音と日常生活音とが聴取可能になる。そこで、検査者は、主マウス24と副マウス25の両方を操作して、音声調整部10から出力され、主・副ヘッドホン21,22より同時に放音される2つの純音の高さの同異を任意に設定した後、被検者がこれを聴取し、その2つの純音の同異を判断させることで検査を行う。
そして、この同異の程度を検査専用表示画面31に表示される検査者の音高位置32gと被検者の音高位置32gで認識することにより、被検者の音高同異弁別能力を的確に把握することができる。
「音程同異弁別能力検査」の場合は、前述の検査プロセスにより所定の2つの音程の検査音を聴取させ、被検者がこれを聴取し、被検者にその2つの音程の同異を判断させることで検査を行う。
そして、この同異の程度を検査専用表示画面31に表示される検査者側の音程位置(鍵盤表示マーク32e)と被検者側の音程位置(マーク32e)とで認識することにより、被検者の音程同異弁別能力を的確に知ることができる。
「リズム・テンポ同異弁別能力検査」の場合は、所定の2つのリズム・テンポの検査音を聴取させ、被検者がこれを聴取し、被検者にその2つのリズム・テンポの同異を判断させることで検査を行う。
この同異の程度を検査専用表示画面31に表示される検査結果で認識することにより、被検者のリズム・テンポ同異弁別能力を的確に知ることができる。
「音質同異弁別能力検査」の場合は、特定の楽器音やその他の音源データの再生音による2つの音をあらかじめ設定し、これを検査音として聴取させ、被検者がこの2つの楽器音や音源データの再生音の音質が一致するか否かを判別する。
そして、この一致の程度を検査専用表示画面31上のそれぞれの表示位置、つまり、音質データに対応する検査者用音程位置(マーク32e)と被検者用音程位置(マーク32e)とで認識することにより、被検者の音質同異弁別能力を的確に知ることができる。
なお、楽器音としては、ピアノやヴァイオリンが一般的であるが、他の楽器でもよい。また、楽器音に限らず人の声等を用いてもよい。この場合、楽器音同士で音質を検査するのでなく、楽器音に対し人の声を放音させて音質の弁別能力を検査してもよい。この人の声には、裏声や表声を使用することもできる。
「旋律同異弁別能力検査」の場合は、正解となる1つの旋律を被検者に聴取させた後、複数の旋律を被検者に聴取させて、その中から同じと思われる旋律を被検者に選択させる択一式の検査を行う。
また、旋律に限らず、前記音高、音程、音量、リズム・テンポおよび音質のそれぞれについても、択一式の検査を行うことができる。
なお、前記各同異弁別能力検査において、被検者の音声記憶能力を検査することもできる。
この場合は、制御部15が、各同異弁別能力検査をそれぞれ実行するとき、主検査音等を被検者に聴取させてから停止し、所定の検査時間を経た後、この被検者の解答が当該検査音に一致しているか否かを判別する。
これにより、被検者の音声等に対する記憶能力の程度を簡便に知ることができる。
続いて、「音高チューニング能力検査」の場合は、前述の検査プロセスにより検査者が任意の値に設定した後の所定の音高の検査音を被検者に聴取させ、被検者側の音高がこれに一致しているか否かを判別する。
検査者は、主マウス24を操作して前記純音の高さを任意に設定した後、被検者に対し副マウス25を操作して同じ高さの純音を放音させるよう促す。
つまり、この音程チューニング能力検査では、検査音として設定した音の高さに合うよう、被検者側が副マウス25を操作し被検者側の音を変化させる。
そして、検査音の高さに合わせられたと思ったとき、被検者は副マウス25にあるマウスボタンを押せばよい。
このとき、制御部15は、各出力データに基づいて被検者側の音高が検査者側の音高に一致するか否かを判断する(ピッチマッチング)。
そして、この一致の程度を検査専用画面31上に表示される検査結果で認識することにより、被検者の音高チューニング能力を的確に知ることができる。
「音程チューニング能力検査」の場合は、検査者が任意の値に設定した後の所定の音程の検査音を聴取させ、被検者側の音程がこれに一致しているか否かを判別する。
そして、この一致の程度を検査結果で認識することにより、被検者の音程チューニング能力を的確に知ることができる。
「音量チューニング能力検査」の場合は、検査者が任意の値に設定した後の所定の音量の検査音を聴取させ、被検者側の音量がこれに一致しているか否かを判別する。そして、この一致の程度を検査専用画面31上に表示される被検者側の35hと被検者側の35hの一致の程度で認識することにより、被検者の音量チューニング能力を的確に知ることができる。
「リズム・テンポチューニング能力検査」の場合は、所定のリズム・テンポ検査音を聴取させ、被検者側のリズム・テンポがこれに一致しているか否かを判別する。
この一致の程度は、背景音生成用の起動ボタン38dで同時に起動された検査者側における背景音機能表示部39の音程調整用のカーソル39fと、被検者側における背景音機能表示部39の音程調整用のカーソル39fとの一致の程度を認識することにより、被検者のリズム・テンポチューニング能力を的確に知ることができる。
「音質チューニング能力検査」の場合は、あらかじめ検査者側鍵盤32aに設定された複数の楽器音や音声データ再生音を検査者が主マウスで発音させる。
それを検査音として被検者に聴取させ、検査者と同様のあらかじめ被検者側鍵盤32aに設定された複数の楽器音や音声データ再生音を、被検者による副マウス25の操作の結果により、発音される音質が検査音の音質と一致するか否かを判別する。
そして、この一致の程度を検査専用画面31上の検査者側鍵盤表示マーク32eと被検者側鍵盤表示マーク32eの一致の程度で認識することにより、被検者の音質チューニング能力を的確に知ることができる。
「旋律チューニング能力検査」の場合は、予め記録した旋律の検査音を聴取させ、被検者側が副マウス25のボタンを鍵盤上でクリックして作る旋律がこれに追従しているか否かを判別する。そして、この追従の程度を検査結果で認識することにより、被検者の旋律チューニング能力を的確に知ることができる。
このように、左右の耳に検査音を聴取させて結果を判別することにより、被検者の多種多様な聴覚能力を的確に把握することができる。
なお、これらの検査では、主検査音に純音を用いたが、自然音、人の声(裏声および表声)、楽曲音および楽器音等を使用してもよい。この場合、検査音をピアノの音にして解答音に同じピアノの音を放音させたり、あるいは被検者自信の声を録音しておき、ピアノの音に対し自分の声を放音させてもよい。
本発明によれば、被検者自身の声を主検査音ならびに副検査音として用いることができる。そして電子音や録音によるあらゆる音を検査音に用いることができる。
また、被検者の左右の耳に検査音を聴取させたが、左耳または右耳の何れか一方に聴取させて各聴覚能力を検査してもよい。
これにより、左右の耳の聴覚能力差を的確に知ることができる。そして、この聴覚能力差により、利き耳の判別や逆に聴取能力の違いも明らかになる。
ところで、前記検査では副検査音に日常生活音を用いるが、日常生活音としては一般家庭で集音した音声を使用してもよい。なお、このような日常生活音は、予め雑音の種類について一定の条件を設定して集音し、検査毎に異なるといった問題を回避する。
これにより、従来のように静寂な環境の検査室を使用する場合と異なって、日常生活に則したより実際的な状況下で被検者の聴覚能力を検査することができる。
なお、前記各チューニング能力検査において、被検者の音声記憶能力を検査することもできる。
この場合は、制御部15が、各チューニング能力検査をそれぞれ実行するとき、主検査音を被検者に聴取させてから停止し、所定の検査時間を経た後、この被検者の解答が当該検査音の推移や変化に追従しているか否かを判別する。
これにより、各同異弁別能力検査の場合と同じく被検者の、音声に対する記憶能力を簡便に知ることができる。
また、前記各同異弁別能力検査ならびに各チューニング能力検査をそれぞれ行うとき、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律の各検査項目を組み合わせることもできる。
さらに、各同異弁別能力検査または各チューニング能力検査では、ある一定の条件下において異なる項目同士を組み合わせて検査することもできる。
これらの検査により、被検者の聴覚能力を幅広く多角的に認識することができる。
ところで、耳鳴検査を行う場合は、11種類の周波数の純音、バンドノイズあるいはホワイトノイズのどれに最も類似しているかを検査する。
この場合は、スライダー操作部32cで周波数を連続的に変化させ、どの周波数の音(または周波数帯域の音)が前記ノイズに似ているかを検査し、これを確定させた上で耳鳴りを類似とした音量について検査する。
さらに、この耳鳴検査では、どの程度のバンドノイズで耳鳴りが遮断されるかといった検査を行うこともできる。
なお、前期検査音に純音や楽器音を使用するもの以外には、録音した語音を用いたイントネーション検査等も可能である。
また、非検査者が音の高低を合わせられるか否かを判別しうるデータを容易に収集可能な装置であれば、普及型のパソコンや携帯型のパソコン2に限らず、他の情報処理装置を用いてもよい。
また、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明の一実施形態である聴覚能力検査装置の電気的構成を示すブロック線図である。 同聴覚能力検査装置の概要構成を示す斜視図である。 副マウスの裏面側の斜視図である。 同副マウスの概要説明図である。 聴覚能力検査の検査専用画像を示す表示画面図である。 擬似鍵盤表示部の表示画面図である。 被検者側操作部の表示画面図である。 検査者側操作部の表示画面図である。 検査設定表示部の表示画面図である 音源設定表示部の表示画面図である。 詳細設定表示部の表示画面図である。 数値比較表示部の表示画面図である。 操作手段表示部の表示画面図である。 編集手段表示部の表示画面図である。 編集内容表示部の表示画面図である。 背景音機能表示部の表示画面図である。 測定記録表示部の表示画面図である。 経過時間表示部の表示画面図である。 聴覚能力検査装置の種別表示画面図である。 同異弁別能力検査の項目表示画面図である。 聴覚能力検査モードの主要動作を示すフローチャートである。 同検査者側の動作を示すフローチャートである。 同被検者側の動作を示すフローチャートである。 検査音用音源の初期設定動作を示すフローチャートである。 聴覚能力検査の各検査項目の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
4 音源手段
15 制御手段
16 音声出力手段
18 音声出力手段
24 主入力手段
25 副入力手段

Claims (10)

  1. マイク集音による音声、通信ネット配信の音声または電子楽器で音声合成した音声を音声データとして記録保持した音源手段と、
    この音源手段からの音声データを、聴覚能力の検査に際して純音、自然音、人の声、楽曲音または楽器音を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を前記主検査音に対する副検査音とし、これら主検査音および副検査音を被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音する音声出力手段と、
    前記聴覚能力検査を進行させる情報を入力する主入力手段と、
    前記聴覚能力検査に応じる情報を入力する副入力手段と、
    前記主入力手段から前記聴覚能力検査の開始指令が送出されてきたとき、この検査内容に応じて前記音源手段および前記音声出力手段に対し前記検査音の音声データを出力させ、前記副入力手段より前記聴覚能力検査に応答する解答情報が送出されてくると、この解答情報から当該検査に対する解答内容の解析処理を行う制御手段とを備え、
    この制御手段が、前記主入力手段からの検査指令に従い前記主検査音を前記被検者に聴取させたときの応答により、
    当該主検査音同士の高さが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音高同異弁別能力検査(1)、
    当該主検査音同士の音程が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音程同異弁別能力検査(2)、
    当該主検査音同士の音量が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音量同異弁別能力検査(3)、
    当該主検査音同士のリズム・テンポが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査するリズム・テンポ同異弁別能力検査(4)、
    当該主検査音同士の音質が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音質同異弁別能力検査(5)、
    当該主検査音同士の旋律が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する旋律同異弁別能力検査(6)、
    当該主検査音の高さの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音高チューニング能力検査(7)、
    当該主検査音の音程の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音程チューニング能力検査(8)、
    当該主検査音の音量の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音量チューニング能力検査(9)、
    当該主検査音のリズム・テンポの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査するリズム・テンポチューニング能力検査(10)、
    当該主検査音の音質の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音質チューニング能力検査(11)または前記各同異弁別能力検査および各チューニング能力検査のそれぞれを当該主検査音の旋律の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する旋律チューニング能力検査(12)のうち複数の検査を実行することを特徴とする聴覚能力検査装置。
  2. マイク集音による音声、通信ネット配信の音声または電子楽器で音声合成した音声を音声データとして記録保持した音源手段と、
    この音源手段からの音声データを、聴覚能力の検査に際して純音、自然音、人の声、楽曲音または楽器音を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を前記主検査音に対する副検査音とし、これら主検査音および副検査音を被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音する音声出力手段と、
    前記聴覚能力検査を進行させる情報を入力する主入力手段と、
    前記聴覚能力検査に応じる情報を入力する副入力手段と、
    前記聴覚能力検査に関した情報を画面に表示する表示部と、
    前記聴覚能力検査に関した情報を記録する記録手段と、
    前記主入力手段から前記聴覚能力検査の開始指令が送出されてきたとき、この検査内容に応じて前記音源手段および前記音声出力手段に対し前記検査音の音声データを出力させ、前記副入力手段より前記聴覚能力検査に応答する解答情報が送出されてくると、この解答情報から当該検査に対する解答内容の解析処理を行うとともに、この検査中は前記表示部を制御して検査進行に関する情報を前記画面に表示させ、さらに、この検査の条件設定、条件変更、検査経過および検査結果等を前記記録手段に記録させる制御を行う制御手段と、を備えてなる聴覚能力検査装置。
  3. 前記制御手段が、前記主入力手段からの検査指令に従い前記主検査音を前記被検者に聴取させたときの応答により、
    当該主検査音同士の高さが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音高同異弁別能力検査(1)、
    当該主検査音同士の音程が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音程同異弁別能力検査(2)、
    当該主検査音同士の音量が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音量同異弁別能力検査(3)、
    当該主検査音同士のリズム・テンポが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査するリズム・テンポ同異弁別能力検査(4)、
    当該主検査音同士の音質が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音質同異弁別能力検査(5)、
    当該主検査音同士の旋律が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する旋律同異弁別能力検査(6)、
    当該主検査音の高さの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音高チューニング能力検査(7)、
    当該主検査音の音程の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音程チューニング能力検査(8)、
    当該主検査音の音量の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音量チューニング能力検査(9)、
    当該主検査音のリズム・テンポの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査するリズム・テンポチューニング能力検査(10)、
    当該主検査音の音質の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音質チューニング能力検査(11)、および当該主検査音の旋律の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する旋律チューニング能力検査(12)を含む検査を実行することを特徴とする請求項2に記載の聴覚能力検査装置。
  4. 前記制御手段が、前記各同異弁別能力検査をそれぞれ実行するとき、前記主検査音を前記被検者に聴取させてから停止し、所定の時間を経た後、この被検者からの前記副入力手段よる解答を受け入れ、この被検者の解答が正しいか否かを判断する音声記憶同異弁別能力検査、または前記各チューニング能力検査をそれぞれ実行するとき、前記主検査音を前記被検者に聴取させてから停止し、所定の時間を経た後、この被検者からの前記副入力手段よる解答を受け入れ、この被検者の解答が当該主検査音の変化に追従しているか否かの音声記憶チューニング能力検査、を行うことを特徴とする請求項1または3に記載の聴覚能力検査装置。
  5. 前記各同異弁別能力検査が、音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律のそれぞれについて、異なる複数の主検査音を前記被検者に聴取させたとき、この被検者に正答を求める選択式の検査であることを特徴とする請求項3に記載の聴覚能力検査装置。
  6. 前記制御手段が、前記各同異弁別能力検査または各チューニング能力検査をそれぞれ実行するとき、前記音高、音程、音量、リズム・テンポ、音質および旋律の各検査項目を組み合わせて行う組み合わせ手段を備えることを特徴とする請求項1または3の何れかに記載の聴覚能力検査装置。
  7. 前記主入力手段が、汎用コンピュータに備えられた主マウスであり、前記副入力手段が、前記汎用コンピュータのUSB端子に接続される被検者用の副マウスであって、この副マウスが、手指等の身体の一部を摺動させるに応じて出力信号が変化することにより、前記解答情報のうち数値データを可変させる構成であることを特徴とする請求項2または3に記載の聴覚能力検査装置。
  8. マイク集音による音声、通信ネット配信の音声または電子楽器で音声合成した音声を音声データとして記録保持した音源手段と、
    この音源手段からの音声データを、聴覚能力の検査に際して純音、自然音、人の声、楽曲音または楽器音を主検査音とし、この主検査音を被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音する音声出力手段と、
    前記聴覚能力検査を進行させる情報を入力する主入力手段と、
    前記聴覚能力検査に応じる情報を入力する副入力手段と、
    前記主入力手段から前記聴覚能力検査の開始指令が送出されてきたとき、この検査内容に応じて前記音源手段および前記音声出力手段に対し前記検査音の音声データを出力させ、前記副入力手段より前記聴覚能力検査に応答する解答情報が送出されてくると、この解答情報から当該検査に対する解答内容の解析処理を行う制御手段とを備え、
    前記主入力手段が、汎用コンピュータに備えられた主マウスであり、前記副入力手段が、前記汎用コンピュータのUSB端子に接続される被検者用の副マウスであって、この副マウスが、手指等の身体の一部を摺動させるに応じて出力信号が変化することにより、前記解答情報のうち数値データを可変させる構成であり、
    前記制御手段が、前記主入力手段からの検査指令に従い前記主検査音を前記被検者に聴取させたときの応答により、
    当該主検査音同士の高さが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音高同異弁別能力検査(1)、
    当該主検査音同士の音程が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音程同異弁別能力検査(2)、
    当該主検査音同士の音量が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音量同異弁別能力検査(3)、
    当該主検査音同士のリズム・テンポが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査するリズム・テンポ同異弁別能力検査(4)、
    当該主検査音同士の音質が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音質同異弁別能力検査(5)、
    当該主検査音同士の旋律が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する旋律同異弁別能力検査(6)、
    当該主検査音の高さの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音高チューニング能力検査(7)、
    当該主検査音の音程の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音程チューニング能力検査(8)、
    当該主検査音の音量の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音量チューニング能力検査(9)、
    当該主検査音のリズム・テンポの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査するリズム・テンポチューニング能力検査(10)、
    当該主検査音の音質の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音質チューニング能力検査(11)または前記各同異弁別能力検査および各チューニング能力検査のそれぞれを当該主検査音の旋律の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する旋律チューニング能力検査(12)のうち複数の検査を実行することを特徴とする聴覚能力検査装置。
  9. 汎用コンピュータを用いた聴覚能力検査方法であって、この汎用コンピュータが、マイク集音による音声、通信ネット配信の音声または電子楽器で音声合成した各種音声を音声データとして記録保持した音源部と、この音源部からの音声データを聴覚能力の検査に際して、純音、自然音、人の声、楽曲音または楽器音を主検査音とする一方、所定条件の生活環境下で発生する複数種の音声を前記主検査音に対する副検査音とし、これら主検査音および副検査音を、被検者の左右の耳または何れか一方の耳に放音する音声出力部と、前記汎用コンピュータに備えられ前記聴覚能力検査を進行させる情報を入力する主マウスと、前記汎用コンピュータのUSB端子に接続され前記聴覚能力検査に応じる情報を入力する副マウスとを備え、
    前記聴覚能力検査に際して複数種の音声が背景音となる所定条件の生活環境下または前記副検査音を背景音として放音中に、
    前記検査者が前記主マウスを操作し所望の聴覚能力検査を開始させて前記被検者に対し前記主検査音の何れかを聴取させることを特徴とする聴覚能力検査方法。
  10. 前記聴覚能力検査が、前記主検査音を前記被検者に聴取させたときの応答により、
    当該主検査音同士の高さが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音高同異弁別能力検査(1)、
    当該主検査音同士の音程が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音程同異弁別能力検査(2)、
    当該主検査音同士の音量が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音量同異弁別能力検査(3)、
    当該主検査音同士のリズム・テンポが一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査するリズム・テンポ同異弁別能力検査(4)、
    当該主検査音同士の音質が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する音質同異弁別能力検査(5)、
    当該主検査音同士の旋律が一致しているか否かに関する前記被検者の弁別能力を検査する旋律同異弁別能力検査(6)、
    当該主検査音の高さの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音高チューニング能力検査(7)、
    当該主検査音の音程の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音程チューニング能力検査(8)、
    当該主検査音の音量の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音量チューニング能力検査(9)、
    当該主検査音のリズム・テンポの変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査するリズム・テンポチューニング能力検査(10)、
    当該主検査音の音質の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する音質チューニング能力検査(11)、および当該主検査音の旋律の変化に前記被検者の前記解答情報が追従しているか否かのチューニング能力を検査する旋律チューニング能力検査(12)、を含むものであることを特徴とする請求項9に記載の聴覚能力検査方法。
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