JP2005192129A - データ送信装置およびデータ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データの伝送レートの変更回数を低減できるデータ送信装置およびデータ受信装置を提供する。
【解決手段】受信した輻輳情報から疑似データの送信レートを制御することで、データ自体の送信レートを変化させずにネットワークの状態を確認できる。疑似データを伝送することでネットワークの状態が確認されてからデータの送信レートを上昇することで、データ自体の伝送レートを頻繁に変える必要がなくなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、データの送信、受信を行うデータ送信装置およびデータ受信装置に関する。
ネットワークを介して、動画や音声などの時系列データ等種々のデータを送受信する場合がある。この場合、QoS(Quality Of Service)が保証されないネットワーク(例えば、インターネット)では、時々刻々とネットワークの状態が変化し,伝送できるビットレートが変化することから、不測のデータ伝送遅れやデータ未到達が発生する可能性がある。
QoS非保証のネットワークを介して時系列データを伝送する際に,ネットワークの状態に応じてビットレートを動的に調整することが考えられる。ネットワークの輻輳情報(例えば、パケットロス率やパケット到着間隔のばらつき)に応じて,ビットレートを調整することで、データの品質(例えば、画像、音声の質)とリアルタイム性との両立が可能となる。パケットロス率やパケット到着間隔のばらつきが大きくなった場合に伝送ビットレートを下げることで、リアルタイムでのデータ伝送が維持されるようにする。その後、輻輳情報からネットワークの状態が復旧したと判断された場合にビットレートを上げる。
なお、通信網の負荷状態に応じて伝送情報量を制御する技術が公開されている(特許文献1参照)。
特開平9−321798号公報
しかしながら、ネットワークの状態はパケットロス率,パケット到着間隔等の輻輳情報には直接的に反映されにくい。このため、ネットワークの復旧が期待を下回っていた場合には,上昇させたビットレートをリアルタイムで伝送できない事態に陥り、一度上げた伝送ビットレートを再度下げなければならなくなる可能性がある。
ここで、伝送ビットレートの制御は伝送している連続メディアのエンコードパラメータの調整により行われる。このとき、データの受信側でエンコードパラメータの変更に対応する処理を行わなければならず、例えば、瞬間的な音切れやノイズなどが発生する可能性がある。ネットワークの状態が復旧していないにも関わらずビットレートを上げた場合には,ビットレートを上げる際,下げる際の双方で音切れ,ノイズ等が発生する可能性がある。
上記に鑑み、本発明はデータの伝送レートの変更回数を低減できるデータ送信装置およびデータ受信装置を提供することを目的とする。
A.上記目的を達成するために、本発明に係るデータ送信装置は、データをネットワークに送信するデータ送信部と、前記ネットワークの状態を確認可能な疑似データを前記ネットワークに送信する疑似データ送信部と、前記ネットワークからネットワークの輻輳状態を表す輻輳情報を受信する輻輳情報受信部と、前記輻輳情報受信部で受信した輻輳情報に基づいて、前記データ送信部からのデータの送信レートを制御するデータ送信制御部と、前記輻輳情報受信部で受信した輻輳情報に基づいて、前記疑似データ送信部からのデータの送信レートを制御する疑似データ送信制御部と、を具備することを特徴とする。
受信した輻輳情報から疑似データの送信レートを制御することで、データ自体の送信レートを変化させずにネットワークの状態を確認できる。疑似データを伝送することでネットワークの状態が確認されてからデータの送信レートを上昇することで、データ自体の伝送レートを頻繁に変える必要がなくなる。また、受信装置から送信装置の送信レートを直接制御する必要がないので、受信装置の構成を簡略なものとできる。
(1)前記輻輳情報受信部で受信される輻輳情報から前記ネットワークが所定の基準より混んでいないとされる場合に、前記疑似データ送信制御部が疑似データの送信を開始させてもよい。
輻輳情報からネットワークの状況が良好と判断されるときに、疑似データを送信することで、ネットワークの状態を確認できる。
(2)前記輻輳情報受信部で受信される輻輳情報から前記ネットワークが所定の基準より混んでいない場合に、前記疑似データ送信制御部が疑似データの送信レートを増加させてもよい。
疑似データの送信レートを増大させることで、ネットワークの状態より精密に確認できる。
なお、この送信レートの増加は段階的に行うことができる。このようにすることで、ネットワークの状態をより精密に確認できる。
(3)前記輻輳情報受信部で受信される輻輳情報から前記ネットワークが所定の基準より混んでいないとされ、かつその状態が所定期間継続する場合に、前記疑似データ送信制御部が疑似データの送信を中断させ、前記データ送信制御部がデータの送信レートを増加させてもよい。
疑似データの送信を中断し、これに応じてデータの送信レートを増大させることで、データの送信レートを頻繁に変更する必要が低減される。
B.本発明に係るデータ受信装置は、データをネットワークから受信するデータ受信部と、前記データ受信部で受信されたデータに基づき、輻輳情報を生成する輻輳情報生成部と、前記輻輳情報生成部で生成される輻輳情報を送信する輻輳情報送信部と、ネットワークの状態を確認可能な疑似データをネットワークから受信する疑似データ受信部と、前記疑似データ受信部が受信した疑似データを破棄する疑似データ破棄部と、を具備することを特徴とする。
輻輳情報を送信装置に伝送することで、送信装置側にネットワークの状態を確認させることができる。受信装置が送信装置のデータ送信レートの調節を行わなくても良いので、簡略な構成とすることができる。
以上説明したように、本発明によればデータの伝送レートの変更回数を低減できるデータ送信装置およびデータ受信装置を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るデータ送受信システムを表すブロック図である。
図1に示すデータ送受信システムは、データ送信装置(送信側端末)11およびデータ受信装置(受信側端末)12がQoS非保証のネットワーク16を介して通信可能に接続されることで構成される。
データ送信装置11は、ネットワーク16を介してデータ受信装置12に時系列情報等のメディアデータをリアルタイムで伝送する。データ受信装置12は,データ送信装置11から送られたメディアデータを再生する。データ受信装置12はメディアデータの伝送に関する輻輳情報をデータ送信装置11に伝送する。これを受けてデータ送信装置11では,メディアデータ,および擬似データの伝送を制御する。
本実施形態では,データ送信装置11から送信されたメディアデータをデータ受信装置12で受信,再生する場合を示しているが、メディアデータを双方向で送受信することも可能である。
図2は、データ送信装置11の内部構成を表すブロック図である。
図2に示すように,データ送信装置11はデータ受信装置12からの輻輳情報を管理する輻輳情報管理部21,他の装置と通信を行うパケット送受信部22,動画や音声などの連続メディアを符号化する符号化部23,メディアの符号化パラメータを制御する符号化パラメータ制御部24,メディアデータを保持している記憶部25,擬似パケットを生成する擬似パケット生成部26,外部からメディアデータを入力する外部入力部(例えば、外部入力端子)27によって構成されている。
データ送信装置11は,記憶部25に蓄積されている,または外部入力部27から入力される画像(動画等)・音声データ(メディアデータ)を,符号化部23により符号化し,パケット送受信部22によりネットワーク16を介してデータ受信装置12へ送信する。
なお、符号化パラメータには、例えば、サンプリングレート、チャンネル数(ステレオ、モノラル)、量子化ビット数、圧縮率等を利用できる。メディアデータの伝送レートを変更可能であれば、種々のパラメータを利用可能である。
図3は、データ受信装置12の内部構成を表すブロック図である。図3に示すように,データ受信装置12は受信したメディアデータを復号化する復号化部31,メディアデータ伝送の輻輳情報を管理する輻輳情報管理部32,復号化部31により復号化された画像・音声データを出力する画像・音声出力部33,他の装置と通信を行うパケット送受信部34によって構成されている。
データ受信装置12は,パケット受信部34によりデータ送信装置11から送信された符号化されたメディアデータを受信し,復号化部31により復号化し,画像・音声出力部33により再生出力を行う。
QoS非保証のネットワーク16を介してデータ伝送を行う場合には,伝送可能なビットレートが動的に変化することから、リアルタイム伝送ができずデータ受信装置12での再生が滞ってしまう可能性がある。このため、ネットワーク16の状態に応じてメディアデータの伝送ビットレートを動的に変化させることで,再生が滞ってしまうことを回避する。
データ受信装置12において,パケットロス率,パケット到着間隔のばらつきといったネットワークの輻輳情報を輻輳情報管理部32において管理し,データ送信装置11に送信する。データ送信装置11ではデータ受信装置12から送信されたネットワークの輻輳情報を輻輳情報管理部21で解析し,ネットワークの状態が悪いと判断した場合には,符号化パラメータ制御部24により伝送ビットレートが低くなるように符号化パラメータを制御する。
伝送ビットレートがそのネットワークが伝送可能なビットレートよりも低くなった場合には,オーディオ伝送が滞ることはなく,予定した時刻どおりにパケット送受信が行われるため,パケットロス率が下がり,パケット到着間隔のばらつきも小さくなる。
しかし,パケットロス率,及びパケット到着間隔のばらつきによって、ネットワークの状態悪化を検出することはできるが,ネットワークの状態復旧を検出することは困難である。伝送しようとするビットレートが伝送可能なビットレートを超えた場合には,パケットロスやパケット到着間隔のばらつきという形で現われる。一方、伝送しようとするビットレートが伝送可能なビットレートより低い場合には,パケットロスはほとんど起こらず,またパケット到着間隔もばらつかない。このため,パケットロス率,及びパケット到着間隔のばらつきを用いて、伝送路にどれだけの余裕があるのかを把握することは困難である。
一定時間,ネットワークの輻輳状態が良好である場合には,ネットワークで伝送可能なビットレートに余裕があると期待して,送信ビットレートを上げる手法では,期待に反して実際には伝送可能なビットレートに余裕がなかった場合には,再度ビットレートを下げざるを得ず,無駄にビットレートを上下させることになってしまう。
また,ビットレートを変更するためにデータ送信装置11において符号化パラメータを変更するが,これを復号化し再生するデータ受信装置12において、パラメータ変更の度に画像・音声出力部33の設定を変更する必要があり,例えば、瞬間的な音切れやノイズを引き起こす場合がある。
ゆえに前述した伝送可能なビットレートの余裕に対する期待が誤りだった場合には,無駄に伝送ビットレートを上下させるだけでなく,音切れやノイズ等が発生して,視聴者に不自然な印象を与えてしまう。
そこで,擬似パケット生成部26により擬似パケットを生成しデータ送信装置11からデータ受信装置12へ擬似データ伝送を行うことで,音切れやノイズを伴うメディアデータの送信ビットレート変更を行うことなく,見かけ上の伝送ビットレートを上げてネットワークの輻輳状態の変化を観測する。
この疑似パケット(疑似データ)は、ネットワークの状態を確認するためにネットワーク16で送受信されるものであり、データ受信装置12での再生を予定していない。このため、データ受信装置12が、何らかの方法で疑似パケットを識別可能とすることが好ましい。例えば、パケットのヘッダに疑似パケットであることを表す情報を埋め込んでも良いし、特定のポートを用いて送受信されるパケットを疑似パケットであると取り決めても良い。
このように疑似パケットを識別可能とすることで、データ受信装置12が、疑似パケットを通常のパケット(メディアデータ)と区別し、廃棄等を容易に行えるようになる。
メディアデータ伝送に大きな影響を与えないように擬似パケットの伝送ビットレートを徐々に上げていく。あらかじめ定められたビットレートまで上がり,かつデータ受信装置12から得られるネットワーク16の輻輳情報にもとづき輻輳情報管理部21で算出されたネットワーク16の状態が良好であるならば,擬似パケット伝送に使用しているビットレートの分だけ伝送路に余裕があると判断する。この場合には、擬似パケット伝送を中断し,符号化パラメータ制御部24によりオーディオ伝送のビットレートを上昇させるべく符号化パラメータを変更し,変更された符号化パラメータに従い符号化部23にてデータの符号化を行いデータ受信装置12に送信する。
擬似パケット送信中にネットワークの状態が悪化したと判断された場合には,オーディオ伝送に影響を与えることを避けるために擬似パケット伝送を中断する。また,データ受信装置12では,擬似パケットを受信した場合にはパケット送受信部34においてパケットを破棄する。
次に本実施形態のデータ送受信システムにおける,ビットレート変更のための動作手順について説明する。
図4は、データ受信装置12からの輻輳情報に基づいてデータ送信装置11がオーディオ伝送ビットレートを変更する手順を表すフローチャートである。以下、図4に基づき、ビットレート変更のための動作手順を説明する。
(1)データ送信装置11のパケット送受信部22がデータ受信装置12から送信された輻輳情報を受信する(ステップS11)。データ受信装置12からの輻輳情報の送信が繰り返し行われ、その度にステップS11〜S25の処理が行われるものとする。この送信は、データ受信装置12のタイマに基づいて定期的に行われても良いし、データ送信装置11から発せられた送信要求に基づいて行われてもよい。
輻輳情報は、その送信に先立ち、データ受信装置12の輻輳情報管理部32で求められる。輻輳情報は、例えば、パケット到着間隔のバラツキ(ジッター)、パケットロス率で表される。この算出には例えば、RFC3550の規格を採用することができる。
具体的には、i番目のパケットのジッターJ(i)は次の式に基づき算出できる。
J(i)=J(i-1)+(|D(i-1,i)|−J(i-1))/16
ここで、D(i-1,i)は、(i−1)番目とi番目のパケットそれぞれがデータ送信装置11からデータ受信装置12に到達するまでに要する時間(パケット到着間隔)の差である。
また、パケットロス率は次のようにして算出できる。即ち、データ送信装置11から送信されるパケットのヘッダに連続した番号を付与しておき、データ受信装置12において受信したパケットの数を前記の連続番号から算出される全パケット数で割り算することで、パケットロス率を算出できる。
(2)データ送信装置11の輻輳情報管理部21は、受信した輻輳情報に基づいてネットワークの状態を判断する(ステップS12)。
この判断は、判断基準を記憶部25に記憶させておき、輻輳情報をこの判断基準と対比することで行える。
図5は、輻輳情報に基づきネットワークの状態を判断するための判断基準の一例を表す表である。
ここでは、パケット到着間隔のバラツキおよびパケットロス率の大小に基づいてネットワークの状態(輻輳状態)の良否を判断している。パケット到着間隔のバラツキおよびパケットロス率を大中小の3段階に区分している。この区切りの一例として、パケット到着間隔のバラツキでは、5m秒、10m秒を、パケットロス率では5%、10%があげられる。この場合には、パケット到着間隔のバラツキが、5m秒より小さいとき、5m秒以上で10m秒より小さいとき、10m秒以上のときにそれぞれ、パケット到着間隔のバラツキが「小」、「中」、「大」とすることができる。また、パケットロス率が、5%より小さいとき、5%以上で10%より小さいとき、10%以上のときにそれぞれ、パケットロス率が「小」、「中」、「大」とすることができる。
ここでは、パケット到着間隔のバラツキとパケットロス率の双方が「小」のときにネットワークの状態を「良好」とし、これらのいずれかが「大」のときにネットワークの状態が「不良」、これ以外を「普通」としている。
図5は、あくまでも基準の一例であり、これ以外の判断基準を採用することも可能である。
(3)ステップS12での判断がNo(でネットワーク16の状態が「不良」ではない)の場合には,ネットワーク16の状態が「良好」であり、かつその状態が所定期間継続したか否かを判断する(ステップS13)。この所定期間は、予め記憶部25に記憶させておけばよい。所定期間は、ネットワーク16の状態が継続した時間(例えば、m秒)そのものでも良いし、ステップS11でネットワーク16の状態が「良好」な輻輳情報を何回受信したか(回数)で定義しても差し支えない。
ステップS13での判断がNo(ネットワーク16の状態が「良好」な期間が所定期間継続していない)の場合にはビットレート変更処理を終了し、次の輻輳情報の受信(ステップS11)を待つことになる。
(4)ステップS13での判断がYes(ネットワーク16の状態が「良好」な期間が所定期間継続)の場合には,擬似パケットの伝送ビットレートが閾値以上であるか否かを判断する(ステップS14)。
この閾値は、データの伝送ビットレートを切り換えるための基準であり、伝送ビットレートの切換が頻発することを防ぐために設けられる。例えば、ネットワーク16の状態が「良好」であったときの伝送レートと現在の伝送レートとの差を閾値とすることができる。このようにすると、ネットワークの状態が「良好」になったときに、元の伝送レートへの復帰が容易に行える。
この閾値は、記憶部25に初期値を記憶させておくものとする。なお、後述するように、必要に応じてこの閾値が変更され、データ伝送ビットレートが適切な値に保たれるようにする。
(5)ステップS14での判断がYes(擬似パケット伝送が閾値以上であると判断)の場合には、疑似データの送信を中断し、メディアデータの伝送レートを上昇する(ステップS15)。ネットワーク16にはオーディオ伝送に加えて閾値と同等のビットレートを転送する余裕があると判断できるからである。
即ち、擬似パケット生成部26で行っている擬似パケットの生成,伝送を中断する。また、それまで行っていたと擬似パケット伝送ビットレートと同等のビットレートだけオーディオ伝送のビットレートが上がるように、符号化パラメータ制御部24が符号化パラメータを制御(変更)する。変更された符号化パラメータに基づき、符号化部23でのデータの符号化が行われ、データ受信装置12へと送信される。
(6)ステップS14での判断がNo(擬似パケットの伝送ビットレートが閾値未満,または擬似パケットの伝送が行われていない)の場合には、疑似データの伝送レートを上昇させる(ステップS16)。
擬似パケットの伝送ビットレートを所定値だけ上昇させる。もし,擬似パケットの伝送が行われていない場合には擬似パケットの伝送を開始させる。この所定値は、記憶部25に記憶させておけばよい。
この伝送ビットレートの上昇は、一度におこなっても良いが、どちらかといえば段階的に行った方が好ましい。ネットワークの状態をより精密に確認することが可能だからである。例えば、所定値の10%ずつ、擬似パケットの伝送ビットレートを上昇する。これは、ステップS11で輻輳情報を受信して、ステップS15に到達する度に、擬似パケットの伝送ビットレートが徐々に上昇して行くことを意味する。
(7)ステップS12での判断がYes(ネットワーク16の状態が「不良」)の場合には擬似パケット伝送を行っているか否かを判断する(ステップS21)。
1)ステップS21での判断がNo(擬似パケットの伝送を行っていない)の場合には,メディアデータの伝送レートを降下させる(ステップS22)。
即ち、符号化パラメータ制御部24によりオーディオ伝送のビットレートが下がるように符号化パラメータを変更し,変更された符号化パラメータに従って符号化部23において符号化を行いデータ受信装置12へと送信する。
2)ステップS21での判断がYes(擬似パケットの伝送を行っている)の場合には,オーディオ伝送に影響を及ぼすのを避けるために擬似パケットの伝送を中断する(ステップS23)。
この場合、擬似パケットの伝送が中断された回数およびそのときの擬似パケットの伝送レートを記録し(ステップS24)、この回数等に応じて閾値を低減するものとする(ステップS25)。例えば、所定の回数擬似パケットの伝送が中断されたとき、閾値をこのときの擬似パケットの伝送レートに設定する。中断されたときの伝送レートの値が異なるときには、この内の最小の伝送レートに閾値を設定することができる。
このとき、データ伝送を安定的に行うには、閾値を中断時の伝送レートよりも幾分小さくする方が好ましい。
図6、7は、メディアデータの伝送レート、疑似データの伝送レート、および閾値との関係の一例を表すタイミングチャートである。図6、7のグラフの横軸が時間であり、縦軸が伝送レートである。実線、破線、一点鎖線がそれぞれ、メディアデータの伝送レート、疑似データの伝送レート、および閾値である。
なお、疑似データの伝送レートおよびその閾値は、メディアデータの伝送レートの初期値に上乗せする形で表されている。即ち、図6,7での初の疑似データの伝送レートはゼロである。
図6では、時刻t10で疑似データの伝送が開始され、徐々に伝送レートが増大する。これは図4のステップS11での輻輳情報の受信およびステップS15での疑似データの伝送レートの上昇が繰り返し行われたことによる。即ち、時刻t10〜t11の間、疑似データの伝送が増大されても、ネットワークの状態は「良好」な状態を維持している。
時刻t11で疑似データの伝送レートが閾値(R11−R10)に達し、ステップS15での疑似データの伝送中断およびメディアデータの伝送レート増大(レートがR10からR11に増大)が行われる。
図7では、時刻t20で疑似データの伝送が開始され、徐々に伝送レートが増大する。即ち、図4のステップS11での輻輳情報の受信およびステップS15での疑似データの伝送レートの上昇が繰り返し行われる。時刻t20から時刻t21に至ったときに、ネットワークの状態が「不良」となり、疑似データの送信が中断される。
その後、疑似データの伝送が中断されたことで、ネットワーク16の状態が「良好」となり、疑似データの伝送が再開される。時刻t22に至ったときに、ネットワークの状態が「不良」となり、疑似データの送信が中断される。
このように、図7の例では、時刻t21,t22,t23において疑似データの伝送の中断、再開が繰り返される。このため、図4のステップS25における閾値低減が行われる(閾値が(R22−R20)から(R21−R20)に低減)。この結果、次の時刻t24において、疑似データの伝送レートが閾値に達して、ステップS15での疑似データの伝送中断およびメディアデータの伝送レート増大(レートがR20からR21に増大)が行われる。
以上詳述したように,QoS非保証のネットワークにおいて動画や音声などの連続メディアをリアルタイム伝送する際に,安定して伝送できるビットレートを正確に把握できない場合に,本来伝送しているメディアとは無関係な擬似データを伝送し見かけ上の伝送ビットレートを上げることで,瞬間的な音切れやノイズが生じるビットレート変更を伴わずにネットワークの負荷状態を把握することが可能となり,上記音切れやノイズが発生する機会を減少させ,視聴者に不自然な印象を与えないことが可能となるものである。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施形態に係るデータ送受信システムを表すブロック図である。 データ送信装置の内部構成を表すブロック図である。 データ受信装置の内部構成を表すブロック図である。 データ受信装置からの輻輳情報に基づいてデータ送信装置がオーディオ伝送ビットレートを変更する手順を表すフローチャートである。 輻輳情報に基づいてネットワークの状態を判断するための規則を表す。 メディアデータの伝送レート、疑似データの伝送レート、および閾値との関係の一例を表すタイミングチャートである。 メディアデータの伝送レート、疑似データの伝送レート、および閾値との関係の一例を表すタイミングチャートである。
符号の説明
11…データ送信装置、12…データ受信装置、16…ネットワーク、21…輻輳情報管理部、22…パケット送受信部、23…符号化部、24…符号化パラメータ制御部、25…記憶部、26…擬似パケット生成部、27…外部入力部、31…復号化部、32…輻輳情報管理部、33…画像・音声出力部、34…パケット受信部

Claims (5)

  1. データをネットワークに送信するデータ送信部と、
    前記ネットワークの状態を確認可能な疑似データを前記ネットワークに送信する疑似データ送信部と、
    前記ネットワークからネットワークの輻輳状態を表す輻輳情報を受信する輻輳情報受信部と、
    前記輻輳情報受信部で受信された輻輳情報に基づいて、前記データ送信部からのデータの送信レートを制御するデータ送信制御部と、
    前記輻輳情報受信部で受信された輻輳情報に基づいて、前記疑似データ送信部からのデータの送信レートを制御する疑似データ送信制御部と、
    を具備することを特徴とするデータ送信装置。
  2. 前記輻輳情報受信部で受信される輻輳情報から前記ネットワークが所定の基準より混んでいないとされる場合に、前記疑似データ送信制御部が疑似データの送信を開始させる
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  3. 前記輻輳情報受信部で受信される輻輳情報から前記ネットワークが所定の基準より混んでいない場合に、前記疑似データ送信制御部が疑似データの送信レートを増加させる
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  4. 前記輻輳情報受信部で受信される輻輳情報から前記ネットワークが所定の基準より混んでいないとされ、かつその状態が所定期間継続する場合に、前記疑似データ送信制御部が疑似データの送信を中断させ、前記データ送信制御部がデータの送信レートを増加させる
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  5. データをネットワークから受信するデータ受信部と、
    前記データ受信部で受信されたデータに基づき、輻輳情報を生成する輻輳情報生成部と、
    前記輻輳情報生成部で生成される輻輳情報を送信する輻輳情報送信部と、
    ネットワークの状態を確認可能な疑似データをネットワークから受信する疑似データ受信部と、
    前記疑似データ受信部が受信した疑似データを破棄する疑似データ破棄部と、
    を具備することを特徴とするデータ受信装置。
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