JP4994283B2 - ホームゲートウェイ装置およびホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法 - Google Patents

ホームゲートウェイ装置およびホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法 Download PDF

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本発明は、IPネットワークを介して配信される映像ストリームを制御し、映像受信端末側で再生される映像品質を向上させるホームゲートウェイ装置およびホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法に関するものである。
近年、IPネットワークを介した映像配信サービスの普及が進んでいる。IPネットワークを介した映像ストリーム配信は、IETFのRFC3550で標準化されているRTP(real-time transport protocol)/RTCP(RTP control protocol)を用いて実現されている。映像配信サーバからRTPパケットを連続的に映像受信端末に送信することによって、映像ストリームが配信されるが、IPネットワーク内では伝送帯域や遅延が変動するため、受信時にRTPパケット損失が発生する可能性がある。
このため、映像受信端末が受信時刻やRTPパケットの廃棄率をRR(Receiver Report)パケットに記録し、RRパケットを映像配信サーバへ通知して、映像配信サーバのレート制御に反映させる手段がRFCに規定されている。しかしながら、RTCPを用いてレート制御をおこなう手順については、RFCに規定されていない。
この問題を解決するために、以下の従来技術がある。この従来技術においては、映像受信端末から送信されるRTCPのRRパケットを映像配信サーバが受信する。さらに、RRパケットの廃棄率からIPネットワーク上で発生する輻輳度合いに応じて映像配信サーバの送信レートを制御し、映像品質を向上させている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2006−042335号公報 特開2003−244695号公報
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。図15および図16は、従来技術におけるRTPパケットの廃棄の様子を示した説明図である。図15に示すように、RTPパケットの廃棄は、IPネットワークの輻輳によって失われた分だけでなく、アプリケーション内部の受信バッファがRTPストリームであふれた分も反映される。
アプリケーション内部でのこの受信バッファあふれは、図16に示すように、映像受信端末で他のアプリケーション処理に資源が消費され、映像受信アプリケーションに必要な資源が確保できないために発生する。
また、映像配信サーバやIPネットワーク内部の機器の特性により、伝送帯域がバースト的に変動することもある。この影響で、映像受信アプリケーションのバッファが、RTPパケットであふれることもある。
このため、特許文献1、2に示された技術では、実際にはアプリケーション内部の受信バッファあふれでRTPパケットの廃棄が発生しているにもかかわらず、IPネットワークの輻輳と見なされて、RTPパケットの送信レートが制御されてしまう。このため、結果として、必要以上に映像ストリームの配信レートが低くなり、高品質な映像が得られないという問題が発生する。
最近、宅内にIPネットワーク接続環境を提供するホームゲートウェイ装置の開発が進んでいる。従って、上述した問題の解決が急務である。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、IPネットワークの輻輳状態によらず、映像受信端末のバッファあふれを防ぎ、受信映像の品質向上を可能とするホームゲートウェイ装置およびホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係るホームゲートウェイ装置は、外部ネットワークに接続された映像配信サーバからホームネットワークに接続された映像受信端末へ映像ストリームを送信する際に、外部ネットワークおよびホームネットワークとの通信を中継するホームゲートウェイ装置であって、映像受信端末から映像配信サーバへ定期的に送信される映像ストリーム受信結果パケットを監視し、映像ストリーム受信結果パケットに含まれる映像受信端末で受信された映像ストリームを特定するための第1の識別子、受信パケット数、および廃棄パケット数を取得し、取得したデータと今回取得したデータから廃棄率を算出するRTCP監視機能部と、映像受信端末へ映像ストリームを送信するために映像配信サーバから連続して送信されるRTPパケットを一時的にバッファリングするバッファと、RTPパケットを監視し、RTPパケットに対応する映像ストリームを特定するための第2の識別子を取得するとともに、RTCP監視機能部から第1の識別子および廃棄率を取得し、第1の識別子と第2の識別子が一致することにより廃棄率を現在送信中のRTPパケットの廃棄率と特定し、特定した廃棄率が所定閾値以上のときは、バッファから映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートを下降させる通知を出力するRTP識別機能部と、出力レートを下降させる通知および廃棄率を受け取り、廃棄率に応じて、バッファから映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートをシェーピングするトラヒック制御機能部とを備えるものである。
また、本発明に係るホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法は、外部ネットワークに接続された映像配信サーバからホームネットワークに接続された映像受信端末へ映像ストリームを送信する際に、外部ネットワークおよびホームネットワークとの通信を中継するホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法であって、映像受信端末から映像配信サーバへ定期的に送信される映像ストリーム受信結果パケットを監視し、映像ストリーム受信結果パケットに含まれる映像受信端末で受信された映像ストリームを特定するための第1の識別子、受信パケット数、および廃棄パケット数を取得し、取得したデータと今回取得したデータから廃棄率を算出するステップと、映像受信端末へ映像ストリームを送信するために映像配信サーバから連続して送信されるRTPパケットを監視し、RTPパケットに対応する映像ストリームを特定するための第2の識別子を取得するとともに、第1の識別子および廃棄率を取得し、第1の識別子と第2の識別子が一致することにより廃棄率を現在送信中のRTPパケットの廃棄率と特定し、特定した廃棄率が所定閾値以上のときは、RTPパケットを一時的にバッファリングするバッファから映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートを下降させる通知を出力するステップと、出力レートを下降させる通知および廃棄率を受け取り、廃棄率に応じて、バッファから映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートをシェーピングするステップとを備えるものである。
本発明によれば、宅内に接続される映像受信端末から送信される受信レポートから、映像受信端末に起因する映像ストリームの廃棄率を検出し、検出した廃棄率に応じて映像ストリームの出力をシェーピングすることによって、IPネットワークの輻輳状態によらず、映像受信端末のバッファあふれを防ぎ、受信映像の品質向上を可能とするホームゲートウェイ装置およびホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法を得ることができる。
以下、本発明のホームゲートウェイ装置およびホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるホームゲートウェイ装置を含むネットワーク構成を示した図である。図1において、ホームゲートウェイ装置1は、宅内に設置され、光ファイバや電話線を通じて、外部ネットワーク(IPネットワーク)11に接続されている。
また、ホームゲートウェイ装置1は、宅内のネットワーク(ホームネットワーク)12を介して、映像受信端末41と接続されている。映像配信サーバ21から配信される映像ストリームは、外部ネットワーク11、ホームゲートウェイ装置1、およびホームネットワーク12を介して、映像受信端末41へ配信される。
ここで、映像ストリームとは、映像配信サーバ21から映像受信端末41への連続的に送信されるRTPパケット31の流れである。映像受信端末41は、一定時間内に受信したRTPパケット31の個数、廃棄されたRTPパケット31の個数、およびRTPパケット31の識別子をRTCPのRRパケット32に記録する。そして、映像受信端末41は、このRRパケット32を映像配信サーバ21へ送信し、以降、周期的に送信を繰り返す。
次に、本発明を実施するためのホームゲートウェイ装置1の基本形態について説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるホームゲートウェイ装置1の基本形態における構成図である。ホームゲートウェイ装置1は、外部ネットワーク11につながる機器とホームネットワーク12につながる機器との通信を制御するために、通信制御部2、およびパケット送受信部3、4を備えている。
パケット送受信部3は、ホームゲートウェイ装置1と外部ネットワーク11とのパケット送受信を行う。一方、パケット送受信部4は、ホームゲートウェイ装置1とホームネットワーク12とのパケット送受信を行う。そして、通信制御部2は、ホームゲートウェイ装置1を流れる全パケットの通信制御を行う。
ここで、ホームゲートウェイ装置1の通信制御部2からパケット送受信部4へ流れる回線61において、RTPパケットの伝送を制御するために、RTP識別機能部62、バッファ63、およびトラヒック制御機能部64を設けている。
一方、パケット送受信部4から通信制御部2へ流れる回線71においては、映像受信端末41から送信されるRTCPのRRパケット32を監視するために、RTCP監視機能部72を設けている。
ここで、RTCP監視機能部72は、映像受信端末41から送信されるRRパケット32を検出した場合には、RRパケット32から第一のSSRC、受信RTPパケット数、および廃棄パケット数Pを取得する。そして、前回受信したRRパケットの受信時刻T1、受信RTPパケット数C1、廃棄RTPパケット数D1、今回受信したRRパケット32の受信時刻T2、受信RTPパケット数C2、および廃棄RTPパケット数D2を用いて、廃棄率P1を計算する。
廃棄率P1は、下式(1)によって計算できる。
P1=(D2−D1)/(C2−C1)/(T2−T1) (1)
RTCP監視機能部72は、識別子Sと、上式(1)にて計算した廃棄率P1を、メッセージ81として、RTP識別機能部62に通知する。RTP識別機能部62は、RTCP監視機能部72から廃棄率P1の通知を受けると、回線61を流れるRTPパケット31から取得した第二のSSRCと比較し、同一であれば、テーブル91に、識別子S、廃棄率P1を記録する。
図3は、本発明の実施の形態1におけるテーブル91の構成例を示した図である。RRパケット32を受信した映像ストリームのリストと、一部の映像ストリームがシェーピングされている状態を示したものである。なお、映像ストリームの特定には、SSRCだけでなく、映像ストリームの発信IPアドレスと宛先IPアドレス、およびRRパケットの発信IPアドレスと宛先IPアドレスによって特定してもよい。
次に、映像受信端末41の受信バッファ42でRTPパケット31があふれた場合の動作について説明する。図4は、本発明の実施の形態1において、映像受信端末41の受信バッファ42でRTPパケット31があふれた状態を示した説明図である。また、図5は、本発明の実施の形態1において、RTPパケット31があふれた状態でのホームゲートウェイ装置1の処理動作に関する説明図である。
図5において、映像受信端末41は、あふれたRTPパケット31の個数Pとストリーム識別子SをRRパケット32に設定し、RRパケット32をホームゲートウェイ装置1へ送信する。ホームゲートウェイ装置1にてRRパケット32が受信されると、RTCP監視機能部72は、廃棄率P1を計算し、RTP識別機能部62に通知する。
RTP識別機能部62は、RTCP監視機能部72から通知を受けると、出力レートの下降を判断するための一連の処理を実行する。図6は、本発明の実施の形態1におけるRTP識別機能部62がトラヒック制御機能部64に、バッファ63からの出力レート下降を通知するための一連の処理を示したフローチャートである。
まず始めに、RTP識別機能部62は、RTCP監視機能部72から識別子Sおよび廃棄率P1を取得し、テーブル91に記録されているデータを更新する(ステップS601)。さらに、RTP識別機能部62は、廃棄率P1があらかじめ設定された閾値Fを超過しているか否かを判断する(ステップS602)。
RTP識別機能部62は、ステップS602で廃棄率P1が閾値Fを超過していないと判断した場合には、一連の処理を終了する。一方、RTP識別機能部62は、ステップS602で廃棄率P1が閾値Fを超過していると判断した場合には、ステップS603において、閾値Fを超過した廃棄率P1に対応する映像ストリームをバッファ63から出力させる際の、映像ストリームの出力レート下降をトラヒック制御機能部64に対して通知し、一連の処理を終了する。
出力レート下降を通知するための一連の処理としては、図6のフローチャートに示した処理には限定されない。図7は、本発明の実施の形態1におけるRTP識別機能部62がトラヒック制御機能部64に、バッファ63からの出力レート下降を通知するための一連の処理を示した別のフローチャートである。この図7のフローチャートでは、図6のフローチャートにおけるステップS601とS602の間に、ステップS701、S702の処理をさらに行っている。
まず始めに、RTP識別機能部62は、RTCP監視機能部72から識別子Sおよび廃棄率P1を取得する(ステップS601)。次に、RTP識別機能部62は、回線61を流れるRTPパケット31のシーケンス番号を取得する(ステップS701)。
シーケンス番号は、RTPパケット31が1個送信されるたびにインクリメントされていく。従って、RTP識別機能部62は、シーケンス番号抜け回数をカウントすることによって、映像配信サーバ21からホームゲートウェイ装置1までに抜けたRTPパケットの個数、すなわち、映像配信サーバ21からホームゲートウェイ装置1までのRTPパケットの廃棄率P2を特定できる。
次に、RTP識別機能部62は、ステップS601で取得した廃棄率P1と、ステップS701で特定した廃棄率P2とを比較する(ステップS702)。廃棄率P1が廃棄率P2以下である場合には、RTP識別機能部62は、トラヒック制御機能部64へバッファ63からの出力レート下降を通知することなく、一連の処理を終了する。
一方、廃棄率P1が廃棄率P2よりも大きい場合には、ステップS602に進む。そして、RTP識別機能部62は、先の図6で説明したステップS602、S603の処理を実行する。すなわち、廃棄率P1が、あらかじめ設定された閾値Fを超過している場合には、廃棄率P1に対応する映像ストリームをバッファ63から出力させる際の、映像ストリームの出力レート下降をトラヒック制御機能部64に対して通知し、一連の処理を終了する。
先の図5におけるトラヒック制御機能部64は、RTP識別機能部62から通知を受けると、バッファ63から出力されるRTPパケット31をシェーピングしていく。図8は、本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部64で行われるRTPパケット31の出力をシェーピングする方法の説明図である。
具体的には、トラヒック制御機能部64は、バッファ63から出力されるRTPパケット31の送出間隔100を、送出間隔101へ伸ばすことによって、RTPパケット31の出力をシェーピングしていく。トラヒック制御機能部64は、RTPパケット31の送出間隔について、各RTPパケットのタイムスタンプをRTP識別機能部62から取得することによって、計測することができる。
また、映像配信開始前に予約帯域をメッセージとして映像受信端末41が送信している場合には、このメッセージをRTCP監視機能部72が検出し、RTP識別機能部62がこのメッセージを認識することができる。従って、このような場合には、トラヒック制御機能部64は、予約帯域を基準にバッファからの出力をシェーピングしていくこともできる。
ここで、バッファ63からのRTPパケットの出力レートを下げるときには、急激に下げてしまうとバッファ63があふれてしまう。そこで、トラヒック制御機能部64は、例えば、図8の右側に示したようなグラフに基づいて、出力レートを制御することができる。
このグラフでは、時間経過とともに、レートの下降量が多くなるように設定されている。例えば、時刻tがt1を経過後t2に達するまでの間は、下降量d1でレートを下げ、時刻tがt2を経過後t3に達するまでの間は、下降量d1よりも大きな下降量d2でさらにレートを下げる様子を示している。
次に、このように設定されたグラフを用いた出力レートの下降制御について、フローチャートに基づいて、具体的に説明する。図9は、本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部64による出力レートの下降制御を時間経過に沿って示したフローチャートである。まず始めに、トラヒック制御機能部64は、時刻t1から時刻t2までの間に対して、出力レートR1をレート下降量d1分だけ減少させ、RTPパケット31の出力間隔を一時的に調整する(ステップS901)。
ここでのレート下降量d1は、時刻t2から時刻t3までの間に対応するレート下降量d2よりも小さい値である。これにより、RTPパケットの出力レートを急激に下げることによるバッファ63のあふれを防止できる。そして、トラヒック制御機能部64は、時刻t2になるまで待った(ステップS902)後、時刻t2の時点でバッファ63にたまっているRTPパケット数Bを調べる(ステップS903)。
さらに、トラヒック制御機能部64は、RTPパケット数Bが、バッファ63の最大値に対して余裕があるか否かを判断する(ステップS904)。この判断に当たっては、例えば、バッファ63の最大値の半分を閾値として用いることができる。ステップS904において、RTPパケット数Bがバッファ63の最大値の半分以上であると判断した場合には、トラヒック制御機能部64は、一定時間待って(ステップS902)、再度バッファ63にたまっているRTPパケット数Bを見る(ステップS903)。
一方、もし、ステップS904において、RTPパケット数Bがバッファ63の最大値の半分未満であると判断した場合(すなわち、RTPパケット数Bがバッファ63の最大値に比べて相当少ないと判断した場合)には、トラヒック制御機能部64は、時刻t2から時刻t3までの間に対して、RTPパケットの出力レートR1をレート下降量d2分だけさらに減少させ、RTPパケット31の出力間隔100を出力間隔101まで伸ばし、一時的に調整する(ステップS905)。
ここでのレート下降量d2は、先の時刻t1から時刻t2までの間に対応するレート下降量d1よりも大きい値である。これにより、RTPパケットの出力レートを時刻に伴って徐々に大きく下げることができる。そして、トラヒック制御機能部64は、バッファ63にたまっているRTPパケット数Bを調べる(ステップS906)。
さらに、トラヒック制御機能部64は、RTPパケット数Bが、バッファ63の最大値に対して、まだ余裕があるか否かを判断する(ステップS907)。この判断に当たっては、例えば、バッファ63の最大値の10分の9を閾値として用いることができる。ステップS907において、RTPパケット数Bがバッファ63の9/10以上であると判断した場合(すなわち、最大値に達しそうであると判断した場合)には、トラヒック制御機能部64は、バッファ63の最大量を動的に増やして(ステップS908)、バッファ63がRTPパケットであふれないようにしておく。
なお、バッファ63がRTPパケットであふれないようにするための方法としては、バッファ63の最大量を動的に増やす手段に限定される必要はなく、レート下降量を見直すことで実現してもよい。
一方、ステップS907において、RTPパケット数Bがバッファ63の最大値の9/10未満であると判断した場合(すなわち、RTPパケット数Bがバッファ63の最大値に達しそうにないと判断した場合)、あるいはステップS908において、バッファ63の最大量を動的に増やした後に、トラヒック制御機能部64は、時刻t3になるまで待った後(ステップS909)、時刻t3の時点で、テーブル91から廃棄率P1を取得する。
さらに、トラヒック制御機能部64は、廃棄率P1が所定の閾値F未満であるか否かを判断する(ステップS911)。ステップS911において、廃棄率P1が所定の閾値F未満であると判断した場合には、トラヒック制御機能部64は、シェーピングを停止し、出力レートR1の一連の下降処理を終了する。
一方、ステップS911において、廃棄率P1が所定の閾値F以上であると判断した場合には、トラヒック制御機能部64は、ステップS905以降の処理を繰り返すことにより、引き続き、出力レートが下降するようにRTPパケット31の出力間隔を伸ばしていく。
なお、一連のレート下降処理は、バッファ63にたまるRTPパケット31があふれなければよく、図8に示したレート制御、および図9に示した一連のレート下降処理310に限定される必要はない。図10は、本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部64で行われるRTPパケット31の出力をシェーピングする別の方法の説明図である。
図10に示すように、時刻t1からt2に対応するレート下降量d1と、時刻t2からt3に対応するレート下降量d2とを同じ値にして、徐々に一定量毎にレートを下降させる方法を取ることもできる。また、図9の一連の処理において、ステップS901〜S904の処理を省略し、出力レートの下げ幅をヒステリシスに変動させない代わりに、バッファ63にためるRTPパケット31の量を自動的に増やす方法を取ることもできる。
次に、上述した一連のレート下降処理を実施してRTPパケットの廃棄がなくなった後に行われるレート上昇処理について説明する。先の図5におけるトラヒック制御機能部64は、このレート上昇処理を実施することにより、RTPパケットの出力間隔を徐々に縮めていくことになる。
図11は、本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部64で行われるRTPパケット31の出力レートを上昇させる方法の説明図である。トラヒック制御機能部64は、図10に示したようなグラフに基づいて、例えば、時刻t4から時刻t5の間に、レート上昇量i1分だけ出力レートを上昇させることができる。
そこで、このように設定されたグラフを用いた出力レートの上昇制御について、フローチャートに基づいて、具体的に説明する。図12は、本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部64による出力レートの上昇制御を時間経過に沿って示したフローチャートである。まず始めに、トラヒック制御機能部64は、時刻t4から時刻t5までの間に対して、出力レートR1をレート上昇量i1分だけ増加させ、RTPパケット31の出力間隔を一時的に調整する(ステップS1201)。
そして、トラヒック制御機能部64は、一定時間待った(ステップS1202)後に、テーブル91から廃棄率P1を取得する(ステップS1203)。さらに、トラヒック制御機能部64は、取得した廃棄率P1が所定の閾値未満であるか否かを判断する(ステップS1204)。ステップS1204において、廃棄率P1が所定の閾値F以上であると判断した場合には、トラヒック制御機能部64は、レート上昇を停止し、一連のレート上昇処理を終了する。
一方、ステップS1204において、廃棄率P1が所定の閾値F未満であると判断した場合には、トラヒック制御機能部64は、先のステップS1201でレート上昇量i1分だけ増加された現在の出力レートR1が、元のレートと等しいか否かを判断する(ステップS1205)。
そして、ステップS1205において、現在の出力レートR1が元のレートと等しい場合には、トラヒック制御機能部64は、レート上昇を停止し、一連のレート上昇処理を終了する。一方、ステップS1205において、現在の出力レートR1が元のレートと等しくない場合(すなわち、現在の出力レートが元の出力レートまで戻っていない場合)には、トラヒック制御機能部64は、ステップS1201以降の処理を繰り返し、元のレートに戻るまで段階的にRTPパケット出力間隔を縮めて、レートを徐々に上昇させていく。
なお、RTPパケットの出力レート下降開始から上昇終了までの間(より具体的には、図8の時刻t1から、図11の時刻t6までの間)に、次に示す処理を行ってもよい。時刻t1において、RTP識別機能部62がレート下降開始をトラヒック制御機能部64にメッセージ82で通知したとき、RTCP監視機能部72にRTPパケット31のレート制御中の通知をメッセージ83で行う(図5参照)。
RTCP監視機能部72は、メッセージ83による通知を受けると、映像受信端末41から受信したRRパケット32を終端するか、または、RRパケット32の廃棄パケット数をゼロに書き換え、通信制御部2に転送する。
そして、時刻t6において、レート上昇が終了したとき、トラヒック制御機能部64は、メッセージ84にて終了をRTP識別機能部62に通知し、RTP識別機能部62は、メッセージ83を用いて、レート上昇終了をRTCP監視機能部72に通知する(図5参照)。RTCP監視機能部72は、メッセージ83によるレート上昇終了の通知を受けると、RRパケットの処理を停止する。以上の処理によって、映像配信サーバ21によるレート制御の競合を防ぎ、映像受信端末41での配信レートを上げることが可能となる。
以上のように、実施の形態1によれば、宅内に接続される映像受信端末から送信される受信レポートから、映像受信端末に起因する映像ストリームの廃棄を検出し、映像ストリームの出力をシェーピングすることができる。これにより、IPネットワークの輻輳状態によらず、映像受信端末のバッファあふれを防ぎ、受信映像の品質向上を可能とするホームゲートウェイ装置およびホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法を得ることができる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、シェーピングをするとき、RTPパケット31の出力レートをホームゲートウェイ装置1が自律的に制御する場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、外部ネットワーク11の中継機器に対してシェーピングを指示する場合について説明する。図13は、本発明の実施の形態2におけるホームゲートウェイ装置1を含むネットワーク構成を示した図である。
本実施の形態2において、次の2つの手順は、基本的には、先の実施の形態1の手順と同じである。
手順1)ホームゲートウェイ装置1が映像受信端末41からRRパケット32を受信し、RRパケット32から計算されるRTPパケット31の廃棄率が閾値Fを上回った場合に、RTPパケット31のシェーピングを行う手順
手順2)出力レート下降後、廃棄率が閾値Fを下回った場合に、RTPパケット31のシェーピングをゆるめる手順
ただし、本実施の形態2では、シェーピングをするときの方法が先の実施の形態1とは異なっている。先の実施の形態1では、上述したように、RTPパケット31の出力レートをホームゲートウェイ装置1が自律的に制御していた。
これに対して、本実施の形態2では、RTPパケットのシェーピングを行うために、ホームゲートウェイ装置1は、図13に示すように、外部ネットワーク11にあるSIPサーバ51に対して、中継機器15を介してSIPメッセージを用いて出力レートを通知することで、シェーピングを指示している。
図13では、ホームゲートウェイ装置1の内部構成を記載していないが、先の図2あるいは図5と同じ構成を有している。そして、ホームゲートウェイ装置1内の通信制御部およびパケット送受信部3が、外部制御部として機能し、外部ネットワーク11上の各機器と通信を行うこととなる。
本実施の形態2におけるホームゲートウェイ装置1は、映像受信端末41でバッファあふれが発生した場合に、SIP UPDATEメッセージ33に独自の属性(シェーピングレート)を設定する。そして、外部ネットワーク11内のSIPサーバ51に、このSIP UPDATEメッセージ33を通知する。
SIPサーバ51は、ホームゲートウェイ装置1からSIP UPDATEメッセージ33を受けると、SIPメッセージ34を用いて、中継機器14、15に対してRTPパケットの出力レート制御をおこなうように通知する。中継機器14、15は、SIPメッセージ34による通知を受けると、出力されるRTPパケット31のレートのシェーピングを行う。
同様に、映像受信端末41でバッファあふれがなくなった場合には、ホームゲートウェイ装置1は、出力レートを元に戻すためのシェーピングレートをSIP UPDATEメッセージ33に設定の上、SIPサーバ51へ通知する。そして、通知を受けたSIPサーバ51は、中継機器14、15にSIPメッセージ34を通知する。この結果、中継機器14、15にてシェーピングが行われる。
以上のように、実施の形態2によれば、ホームゲートウェイ装置から外部ネットワーク内のSIPサーバに対して、出力レート制御を行うためのメッセージを通知する構成を備えている。このような構成をとることにより、RTPパケットの出力レートをホームゲートウェイ装置が自律的に制御するのではなく、外部ネットワーク内の中継機器でRTPパケットのレートのシェーピングを行うことができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、先の実施の形態2と同様に、外部ネットワーク11の中継機器に対してシェーピングを指示する際に、帯域予約機能を適用する場合について説明する。図14は、本発明の実施の形態3におけるホームゲートウェイ装置1を含むネットワーク構成を示した図である。
この図14の構成においては、ホームゲートウェイ装置1、映像配信サーバ21、および外部ネットワーク11内の中継機器16、17が帯域予約機能とシェーピングをサポートする。すなわち、図14は、各機器で帯域予約機能をサポートしているネットワーク環境を示したものである。
帯域予約機能を備えた帯域予約対応中継機器16、17は、帯域予約を維持するためのシグナリングを利用して、RTPパケットのシェーピングを制御するものである。なお、シェーピングの判断手法は、先の実施の形態1と同様である。
次に、図14のネットワーク構成における動作について説明する。まず、映像配信サーバ21は、帯域予約を維持するための確認メッセージ52をホームゲートウェイ装置1に送信する。ホームゲートウェイ装置1に送信されるまでに、外部ネットワーク11内の中継機器16、17は、確認メッセージ52を受信し、帯域予約に備えておく。
そして、ホームゲートウェイ装置1は、確認メッセージ52を受け取ると、確保したいリソースの情報(帯域、クラスなど)を決定する。さらに、ホームゲートウェイ装置1は、決定したリソース情報を、帯域予約を維持する応答メッセージ53に追加し、応答メッセージ53を上流の中継機器17へ送信する。
中継機器17は、応答メッセージ53を受信すると、応答メッセージ53に設定された情報に従って帯域を予約する。さらに、中継機器17は、応答メッセージ53をさらに上流の中継機器16へ伝達する。このような流れで、応答メッセージ53は、最終的に映像配信サーバ21まで到達し、帯域予約が完了する。帯域予約をサポートする外部ネットワーク11では、以上の動作を定期的に繰り返している。
一方、映像受信端末41でバッファあふれが発生したことをホームゲートウェイ装置1が検出した場合には、RTPパケットの出力をシェーピングする際に次の動作を行うこととなる。映像受信端末41でのバッファあふれを検出したホームゲートウェイ装置1は、応答メッセージ53に中継機器16、17でシェーピングを実施する新たな属性と、シェーピングレートを追加する。そして、ホームゲートウェイ装置1は、必要な情報が追加された応答メッセージ53を、外部ネットワーク11へ送信する。
外部ネットワーク11にある中継機器17は、この応答メッセージ53に示された情報を見て、シェーピングを実施する属性が有為に設定されていれば、シェーピングに必要なリソースを確保する。さらに、中継機器17は、応答メッセージ53に記されたシェーピングレートに従って、RTPパケットの出力をシェーピングしていき、応答メッセージ53を、さらに上流の中継機器16や映像配信サーバ21へ伝達していく。
この動作を繰り返しながら映像配信サーバ21まで応答メッセージ53が伝達されていくことで帯域制御が完了し、映像受信端末41でのバッファあふれを抑えることが可能となる。
また、上述のような一連の処理を行った結果、バッファあふれが抑えられたのをホームゲートウェイ装置1が確認した場合には、次のようにして、シェーピングレートを上昇させる。まず、ホームゲートウェイ装置1は、バッファあふれが抑えられたことを確認すると、シェーピングレートを上昇させるようにレートを計算する。そして、ホームゲートウェイ装置1は、応答メッセージ53のシェーピング属性を有為に設定し、計算後のシェーピングレートを応答メッセージ53に設定し、上流の中継機器17へ伝達する。
そして、上流の中継機器17は、応答メッセージ53を見て、シェーピングに必要なリソースを確保し、RTPパケットのシェーピングレートを徐々に上げる。また、中継機器17は、さらに上流の中継機器16へ応答メッセージ53を伝達し、最終的に映像配信サーバ21まで応答メッセージ53が伝達される。この応答メッセージ53が映像配信サーバ21に伝達された時点で、帯域制御が完了し、映像品質の向上が可能となる。
以上のように、実施の形態3によれば、各機器で帯域予約機能をサポートできるネットワーク環境を備えている。このような構成をとることにより、帯域予約を行いながら、映像受信端末での受信バッファあふれを防ぎ、映像受信端末に対して高品質な映像を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるホームゲートウェイ装置を含むネットワーク構成を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるホームゲートウェイ装置の基本形態における構成図である。 本発明の実施の形態1におけるテーブルの構成例を示した図である。 本発明の実施の形態1において、映像受信端末の受信バッファでRTPパケットがあふれた状態を示した説明図である。 本発明の実施の形態1において、RTPパケットがあふれた状態でのホームゲートウェイ装置の処理動作に関する説明図である。 本発明の実施の形態1におけるRTP識別機能部がトラヒック制御機能部に、バッファからの出力レート下降を通知するための一連の処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるRTP識別機能部がトラヒック制御機能部に、バッファからの出力レート下降を通知するための一連の処理を示した別のフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部で行われるRTPパケットの出力をシェーピングする方法の説明図である。 本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部による出力レートの下降制御を時間経過に沿って示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部で行われるRTPパケットの出力をシェーピングする別の方法の説明図である。 本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部で行われるRTPパケットの出力レートを上昇させる方法の説明図である。 本発明の実施の形態1におけるトラヒック制御機能部による出力レートの上昇制御を時間経過に沿って示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるホームゲートウェイ装置を含むネットワーク構成を示した図である。 本発明の実施の形態3におけるホームゲートウェイ装置を含むネットワーク構成を示した図である。 従来技術におけるRTPパケットの廃棄の様子を示した説明図である。 従来技術におけるRTPパケットの廃棄の様子を示した説明図である。
符号の説明
1 ホームゲートウェイ装置、2 通信制御部、3、4 パケット送受信部、11 外部ネットワーク、12 ホームネットワーク、14、15 中継機器、16、17 帯域予約対応中継機器、21 映像配信サーバ、41 映像受信端末、42 受信バッファ、51 SIPサーバ、61 回線、62 RTP識別機能部、63 バッファ、64 トラヒック制御機能部、71 回線、72 RTCP監視機能部。

Claims (10)

  1. 外部ネットワークに接続された映像配信サーバからホームネットワークに接続された映像受信端末へ映像ストリームを送信する際に、前記外部ネットワークおよび前記ホームネットワークとの通信を中継するホームゲートウェイ装置であって、
    前記映像受信端末から前記映像配信サーバへ定期的に送信される映像ストリーム受信結果パケットを監視し、前記映像ストリーム受信結果パケットに含まれる前記映像受信端末で受信された映像ストリームを特定するための第1の識別子、受信パケット数、および廃棄パケット数を取得し、前回取得したデータと今回取得したデータから廃棄率を算出するRTCP監視機能部と、
    前記映像受信端末へ映像ストリームを送信するために前記映像配信サーバから連続して送信されるRTPパケットを一時的にバッファリングするバッファと、
    前記RTPパケットを監視し、前記RTPパケットに対応する映像ストリームを特定するための第2の識別子を取得するとともに、前記RTCP監視機能部から前記第1の識別子および前記廃棄率を取得し、前記第1の識別子と前記第2の識別子が一致することにより前記廃棄率を現在送信中のRTPパケットの廃棄率と特定し、特定した前記廃棄率が所定閾値以上のときは、前記バッファから前記映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートを下降させる通知を出力するRTP識別機能部と、
    前記出力レートを下降させる通知および前記廃棄率を受け取り、前記廃棄率に応じて、前記バッファから前記映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートをシェーピングするトラヒック制御機能部と
    を備えることを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  2. 請求項1に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記RTP識別機能部は、前記出力レートを下降させる通知を出力した後に、RTPパケットの廃棄率と特定した値が前記所定閾値未満となった場合には、出力レートを上昇させる通知を出力し、
    前記トラヒック制御機能部は、前記出力レートを上昇させる通知前記廃棄率を受け取り、前記廃棄率に応じて、前記バッファから前記映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートを上昇させる
    ことを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  3. 請求項1または2に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記トラヒック制御機能部は、前記バッファにたまっているRTPパケット数を確認し、前記RTPパケット数が前記バッファの最大量を超過しないように、前記バッファにたまっているRTPパケット数および前記廃棄率に応じて前記出力レートをシェーピングすることを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記RTCP監視機能部は、前記RTP識別機能部から前記出力レートの下降処理中あるいは上昇処理中である通知を受け取り、前記通知を受け取った場合には、算出した廃棄率をゼロに書き換えて外部ネットワークへ転送する、または前記映像ストリーム受信結果パケットを終端することを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記RTP識別機能部は、順次流れているRTPパケットのシーケンス番号を監視し、シーケンス番号抜け回数をカウントすることにより、前記映像配信サーバから送られてくるRTPパケットの廃棄率を第2の廃棄率として特定し、前記RTCP監視機能部で算出された廃棄率よりも前記第2の廃棄率が大きい場合には、前記出力レートのシェーピングを見合わせることを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記RTP識別機能部により特定された前記廃棄率が前記所定閾値以上であり、かつ前記外部ネットワーク内に前記映像配信サーバと前記映像受信端末を結ぶセッションを制御する交換機がある場合には、前記トラヒック制御機能部で設定したシェーピングレートで前記RTPパケットの出力レートを下げるように、前記交換機に対して前記セッションの更新手順を通知する外部制御部をさらに備えることを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  7. 請求項6に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記外部制御部は、前記出力レートを下げるように通知した後に、前記RTP識別機能部により特定された前記廃棄率が前記所定閾値未満に戻った場合には、出力レートを元に戻すように、前記交換機に対して前記セッションの更新手順を通知することを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記RTP識別機能部により特定された前記廃棄率が前記所定閾値以上であり、かつ前記外部ネットワーク上に帯域予約可能な中継機器があり、前記外部ネットワークに接続された前記映像配信サーバとの間で定期的に帯域予約を維持するためのメッセージを交換している場合には、帯域予約維持のための応答メッセージに、出力レートを下げるようにシェーピングレートを追加して送信することで、上流にある中継機器が前記メッセージを受け取ったとき、前記シェーピングレートにて再予約しながら、上流の中継機器へ前記応答メッセージを伝達していくことを可能にさせる外部制御部をさらに備えることを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  9. 請求項8に記載のホームゲートウェイ装置において、
    前記外部制御部は、前記出力レートを下げる前記応答メッセージを送信した後に、前記RTP識別機能部により特定された前記廃棄率が前記所定閾値未満に戻った場合には、帯域予約維持のための応答メッセージに、出力レートを元に戻すようにシェーピングレートを追加して送信することを特徴とするホームゲートウェイ装置。
  10. 外部ネットワークに接続された映像配信サーバからホームネットワークに接続された映像受信端末へ映像ストリームを送信する際に、前記外部ネットワークおよび前記ホームネットワークとの通信を中継するホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法であって、
    前記映像受信端末から前記映像配信サーバへ定期的に送信される映像ストリーム受信結果パケットを監視し、前記映像ストリーム受信結果パケットに含まれる前記映像受信端末で受信された映像ストリームを特定するための第1の識別子、受信パケット数、および廃棄パケット数を取得し、前回取得したデータと今回取得したデータから廃棄率を算出するステップと、
    前記映像受信端末へ映像ストリームを送信するために前記映像配信サーバから連続して送信されるRTPパケットを監視し、前記RTPパケットに対応する映像ストリームを特定するための第2の識別子を取得するとともに、前記第1の識別子および前記廃棄率を取得し、前記第1の識別子と前記第2の識別子が一致することにより前記廃棄率を現在送信中のRTPパケットの廃棄率と特定し、特定した前記廃棄率が所定閾値以上のときは、前記RTPパケットを一時的にバッファリングするバッファから前記映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートを下降させる通知を出力するステップと、
    前記出力レートを下降させる通知および前記廃棄率を受け取り、前記廃棄率に応じて、前記バッファから前記映像受信端末へ送信されるRTPパケットの出力レートをシェーピングするステップと
    を備えることを特徴とするホームゲートウェイ装置の通信品質制御方法。
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