JP4376165B2 - 受信装置,クロック調整方法および放送システム - Google Patents

受信装置,クロック調整方法および放送システム Download PDF

Info

Publication number
JP4376165B2
JP4376165B2 JP2004297854A JP2004297854A JP4376165B2 JP 4376165 B2 JP4376165 B2 JP 4376165B2 JP 2004297854 A JP2004297854 A JP 2004297854A JP 2004297854 A JP2004297854 A JP 2004297854A JP 4376165 B2 JP4376165 B2 JP 4376165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitoring
data
reception
buffer
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004297854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006114988A (ja
Inventor
章弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP2004297854A priority Critical patent/JP4376165B2/ja
Publication of JP2006114988A publication Critical patent/JP2006114988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4376165B2 publication Critical patent/JP4376165B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Communication Control (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本発明は、受信装置、クロック調整方法および放送システム、特に、送信装置から通信網を介してデジタルデータを受信する受信装置、クロック調整方法および放送システムに関する。
近年、音声・動画データ等の連続的に処理されることにより再生されるデータが、ネットワークを介して送信されている。また、連続再生されるデータが送信側端末からネットワークを介して送信され、受信側端末が、データの受信を行いながらリアルタイムに再生するというストリーミング技術が実用化されている。このように受信側端末でストリーミング再生を行う場合には、受信側端末に設けられている受信バッファにおいて、送信側端末と受信側端末とを結ぶネットワークにおける通信速度にゆらぎが生じてしまうことに起因して、オーバーフローやアンダーフローが生じたりするおそれがある。この結果、受信側端末における復号処理の連続性を保つことが困難になり、音質・画質の途切れやノイズ等の不具合が生じてしまうことがある。
これに対して、以下の特許文献1に示す受信側端末では、このようなネットワークにおける通信速度のゆらぎを考慮して、データの連続再生における音質・画質の乱れを抑える工夫が施されている。例えば、受信側端末において、受信したデータを一時的に蓄積させる受信バッファを設けつつ、受信バッファにデータ蓄積量を監視しながら必要に応じて受信バッファのデータの間引き処理や補間処理を施す等により、データの連続再生における確実性を向上させている。
特開2001−45067号公報
上述したように、従来の受信側端末でストリーミング再生を行う場合には、受信バッファにデータ蓄積量を監視することにより、ネットワークにおける通信速度のゆらぎに対応させることが可能になっている。ここで、上述したネットワークの通信速度のゆらぎは、通信量の変化等の制御困難な要因により生じる性質のものであり、また、しばらく時間が経過することで一時的な通信速度のゆらぎが治まっておおよその通信速度に落ち着く性質のものと考えられる。このため、ネットワークの通信速度のゆらぎに起因するシステムの不具合も、このゆらぎが落ち着くにしたがって収束するものと考えられる。
これに対して、受信側端末が備えるクロックと送信側端末が備えるクロックとの間に生じるクロックのズレは、上述したネットワークの通信速度のゆらぎとは性質を異にするものである。すなわち、クロックのズレは、一時的な性質のものではなく、ズレが一端生じてしまうとズレ状態が続いてしまい、システムに対する不具合等の影響を及ぼし続けてしまう性質がある。このため、クロックのズレが生じてしまうと、送信側端末におけるデータ送信速度と、受信側端末におけるデータ処理速度に差が生じてしまい、ネットワークの通信速度のゆらぎが無い状態であっても、受信バッファにおいてオーバーフローやアンダーフローが生じるおそれがある。また、ネットワークの通信速度にゆらぎが生じている場合には、受信バッファにおいて生じるオーバーフローやアンダーフローの頻度が上がってしまうおそれがあり、その度にデータの間引き処理や補間処理を行う必要が生じてしまう。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、受信バッファにおいてオーバーフローやアンダーフローが生じることを抑え、データの受信における安定性を向上させることが可能な受信装置等を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、送信装置から通信網を介してデジタルデータを受信する受信装置であって、クロック信号発生手段と、受信バッファと、バッファ監視手段と、調整手段と、を備える受信装置を提供する。クロック信号発生手段は、所定の時間間隔でクロック信号を発生させる。受信バッファは、前記クロック信号に基づいて読み出される前記デジタルデータを蓄積する。バッファ監視手段は、前記受信バッファのデータ蓄積量を監視する。調整手段は、監視開始時から監視終了時までの間に前記バッファ監視手段において監視された前記データ蓄積量についての変位が所定の範囲内の場合、前記監視開始時および前記監視終了時においてそれぞれ蓄積されるデータ蓄積量に基づいて、前記受信バッファからのデジタルデータの読み出し速度を増減するよう前記クロック信号の時間間隔を調整する調整処理を行う
この受信装置は、LANなどのネットワーク上でのデジタル通信システムに用いられる。デジタルデータとしては、デジタル音声データ、デジタル画像データ等が挙げられる。また、デジタル音声データの圧縮音声符号、デジタル画像データの圧縮画像符号なども、デジタルデータに含まれる。送信装置から通信網を介することで受信したパケットに含まれるデジタルデータは、受信バッファにいったん蓄積される。この受信バッファにおけるデータ蓄積量の増減の様子は、バッファ監視手段によって監視される。そして、バッファ監視手段が受信バッファのデータ蓄積量を監視する場合に、判断時間間隔の間、データ蓄積量の変位が所定の範囲に維持された場合に、調整手段が、クロック信号発生手段の調整を行う。すなわち、調整手段は、判断時間間隔の開始時における受信バッファのデータ蓄積量と判断時間間隔の経過時における受信バッファのデータ蓄積量との関係に基づいて、クロック信号発生手段によってクロック信号が発生させる時間間隔を調整する。このため、受信バッファのデータ蓄積量が判断時間間隔の間データ蓄積量の変位が所定の範囲に安定して維持された場合に、調整手段によってクロック信号の発生時間間隔が調整される。
これにより、調整手段によるクロック発生手段の調整において判断対象となるデータに対して、受信バッファのデータ蓄積量が安定せずに通信網の通信速度が不安定な時間帯におけるデータが反映されてしまう程度を抑えることができる。これにより、受信バッファのデータ蓄積量の変化について、通信網の通信速度のゆらぎに起因する変化と、クロック発生手段に起因する変化とに区別できるようになる。すなわち、調整手段は、通信網の通信速度の一時的なゆらぎに起因してデータ処理が遅延したり早くなり過ぎたりする状態と、クロック信号発生手段によるクロック信号の発生時間間隔と送信装置側のクロック信号の発生時間間隔との間で緩やかに生じるズレに起因してデータ処理が遅延したり早くなり過ぎたりする状態とを区別できるようになる。
このため、調整手段は、受信バッファのデータ蓄積量に基づいてクロック発生手段によるクロック信号の発生時間間隔を調整する場合に、通信網の通信速度の一時的なゆらぎが反映されにくくし、クロック発生手段に起因する情報を抽出して、適切にクロック発生手段の調整を行うことができる。
したがって、調整手段がクロック信号発生手段によるクロック信号を発生させる時間間隔を調整することにより、受信バッファがオーバーフローやアンダーフローの状態になることを抑え、データの受信における安定性を向上させることができる。
なお、デジタルデータは、例えば、音声データや動画データ等の時系列データが含まれたものであってもよい。この場合には、連続的に再生される性質を有する時系列データについても、データの受信における安定性を向上させることでき、時系列データの再生の質を向上させることが可能になる。
ここで、前記調整手段は、前記監視開始時のデータ蓄積量が前記監視終了時のデータ蓄積量より小さいときは、前記デジタルデータの読み出し速度を現在よりも高速にし、前記監視開始時のデータ蓄積量が前記監視終了時のデータ蓄積量より大きいときは、前記デジタルデータの読み出し速度を現在よりも低速にするよう前記クロック信号の時間間隔を調整するようにしてもよい。
この受信装置では、通信網の通信速度が安定した状態において受信バッファのデータ蓄積量が増加した場合には、調整手段は、クロック発生手段によるクロック信号の発生時間間隔を狭める調整を行う。また、通信網の通信速度が安定した状態において受信バッファのデータ蓄積量が減少した場合には、調整手段は、クロック発生手段によるクロック信号の発生時間間隔を広げる調整を行う。これにより、受信バッファがオーバーフローした場合のデータの間引き処理やアンダーフローした場合の補間処理を行う頻度を抑えて、データ再生の質の劣化を抑えることが可能になる。
前記調整手段は、前記クロック信号の時間間隔を段階的に調整するようにしてもよい。
また、前記バッファ監視手段は、前記データ蓄積量についての変位が前記所定の範囲外の場合、当該データ蓄積量についての変位が所定の範囲内になるまで、前記受信バッファのデータ蓄積量を監視し続け、前記調整手段は、前記バッファ監視手段において前記変位が所定の範囲内になった時点に基づいて設定される新たな監視開始時および新たな監視終了時に基づいて、前記調整処理を行うようにしてもよい。
本発明において、前記所定の範囲は、前記調整手段が前記調整処理を繰り返して行うたびに、狭められるように設定されるようにしてもよい。
前記バッファ監視手段における監視間隔は、少なくとも前記送信装置から送信されてくるデータ量に基づいて定められるようにしてもよい。ここでの送信されてくるデータ量には、例えば、送信装置におけるデータの送信時間間隔や、通信網における通信速度等の所用時間に関する情報が含まれる。
この受信装置は、通信網における通信速度が安定した状態において、送信装置のデータ送信速度を反映させて、調整手段がクロック発生手段の調整を行うことができる。したがって、クロック発生手段の調整をより正確に行うことが可能になる。
具体的には、受信装置において単位時間当たりに受信したパケット個数等を参照する等して、送信装置のデータ送信時間間隔や送信装置のデータ送信速度等に基づいて上記判断時間間隔を把握することができる。また、例えば、受信装置は、受信したデータに損失があるか否かを判断して、損失がある場合には損失データ量分の補正を行い、クロック発生手段の調整に反映できるような構成にしてもよい。
また、前記データ蓄積量の変位の所定の範囲は、前記通信網の安定状態における通信速度と、前記クロック信号を発生させる時間間隔との少なくともいずれか一方に基づいて定められるようにしてもよい。ここでの安定状態における通信速度とは、例えば、イーサネット(登録商標)、無線LAN、xDSL、ケーブルTVネットワークを用いた通信システムおよび採用される通信ケーブルの種類等によって定まる設定通信速度をいう。
この受信装置は、受信バッファのデータ蓄積量の変化が、通信網の通信速度の一時的なゆらぎに起因してデータ処理が遅延したり早くなり過ぎたりすることによる場合と、クロック信号発生手段によるクロック信号の発生時間間隔と送信装置側のクロック信号の発生時間間隔との間で緩やかに生じるズレに起因してデータ処理が遅延したり早くなり過ぎたりすることによる場合との判断を、より明確に行うことができる。
本発明は間引き手段および/または補間手段をさらに備えるようにしてもよい。間引き手段は、前記監視開始時の前記データ蓄積量と前記監視終了時の前記データ蓄積量とに基づいて、前記受信バッファの前記データ蓄積量の間引きを行うことができる。補間手段は、前記監視開始時の前記データ蓄積量と前記監視終了時の前記データ蓄積量とに基づいて、前記受信バッファの前記データ蓄積量を補間することができる。
この受信装置は、クロック発生手段を調整するだけでなく、受信バッファのデータ蓄積量の間引きおよび/または補間を行うことによりデータ蓄積量の調整を行うこともできる。このため、クロック発生手段によるクロック発生時間間隔の調整を行いつつ、受信バッファのデータ蓄積量を調整することにより、通信網における通信速度のゆらぎに対する耐性をより向上させることができる。
本願第7発明は、前記受信したデジタルデータを再生するストリーミング再生機能をさらに備えている。
この受信装置は、デジタルデータをストリーミング再生する場合においても、音声や動画の再生における質を向上させることが可能になる。
本発明は、上記の課題を解決するために、送信装置から通信網を介してデジタルデータを受信する受信装置におけるクロック調整方法であって、蓄積ステップと、監視ステップと、判断ステップと、調整ステップと、を備えるクロック調整方法を提供する。蓄積ステップでは、前記デジタルデータを受信バッファに蓄積する。監視ステップでは、前記受信バッファのデータ蓄積量を監視する。判断ステップでは、前記データ蓄積量の変位が所定の範囲内に維持されたか否か判断する。調整ステップでは、監視開始時から監視終了時までの間に前記データ蓄積量の変位が所定の範囲内に維持されたと判断された場合、前記監視開始時および前記監視終了時においてそれぞれ蓄積されるデータ蓄積量に基づいて、前記受信バッファからのデジタルデータの読み出し速度を増減するよう前記クロック信号の時間間隔を調整する調整処理を行う
本発明は、上記の課題を解決するために、放送システムであって、送信装置と、受信装置と、を備える放送システムを提供する。送信装置は、送信クロック信号発生手段と、符号化手段と、送信手段とを有している。送信クロック信号発生手段は、デジタルデータを送信するために所定の時間間隔で送信クロック信号を発生させる。符号化手段は、前記送信クロック信号を発生させる時間間隔に従って前記デジタルデータを信号化させる。送信手段は、前記デジタルデータ信号を送信する。受信装置は、受信手段と、受信バッファと、監視手段と、受信クロック信号発生手段と、調整手段と、放送手段とを有している。受信手段は、前記送信装置と通信網を介して接続され、前記デジタルデータ信号を前記通信網を介して受信する。受信バッファは、受信クロック信号に基づいて読み出される前記デジタルデータを一時的に格納する。監視手段は、前記受信バッファに格納されているデータ蓄積量を監視する。受信クロック信号発生手段は、所定の時間間隔で前記受信クロック信号を発生させる。調整手段は、監視開始時から監視終了時までの間に前記バッファ監視手段において監視された前記データ蓄積量の変位が所定の範囲内の場合、前記監視開始時および前記監視終了時においてそれぞれ蓄積されるデータ蓄積量に基づいて、前記受信バッファからのデジタルデータの読み出し速度を増減するよう前記受信クロック信号の時間間隔を調整する調整処理を行う。放送手段は、前記時間間隔調整された受信クロックにしたがって前記デジタルデータの少なくとも一部を音声に変換して放送する。
送信装置と受信装置とを備えるこの放送システムは、前記第1発明と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、この放送システムでは、調整手段が、送信装置の送信クロック発生手段による送信クロック信号の発生時間間隔に、受信装置の受信クロック発生手段による受信クロック信号の発生時間間隔を近づけるように調整することができる。したがって、送信装置から通信網を介して受信したデータを音声にして放送する場合に、受信バッファにおいてオーバーフローやアンダーフローが生じる頻度を抑え、データの受信における安定性を向上させ、放送における安定性も向上させることが可能になる。また、受信クロック発生手段の受信クロック信号の発生時間間隔が調整されることによって、通信網の通信速度のゆらぎに対する耐性を向上させることができ、受信バッファにおいてデータの間引きや補間を行う頻度を低減させることができる。この場合には、データを処理して放送する場合に、データを再生する質を向上させることも可能になる。
なお、送信装置によらず、受信装置のみによってクロック発生手段を調整できるため、例えば、タイムスタンプ情報等を送信装置が送信するパケットに含ませる等の必要を無くすることができるようになる。このため、送信装置によらずに、受信装置側において独立したクロック発生手段の調整処理を行うことができる。
本発明を用いれば、調整手段がクロック信号発生手段によるクロック信号を発生させる時間間隔を調整することにより、受信バッファにおいてオーバーフローやアンダーフローが生じる頻度を抑え、データ受信における安定性の向上を期待することができる。
<発明の概要>
本発明は、ストリーミング再生方式を適用したデジタル通信システムに用いられる受信装置を提供する。本発明に係る受信装置は、通常の受信および再生処理に加え、大別して2つの処理を行う。
第1に、受信装置は「バッファ量変位原因判定処理」を行う。この処理では、受信バッファのデータ量の推移を観察することで、受信バッファのデータ量(以下、「バッファ量」という)に変化が生じた場合における原因を判断する。例えば、所定の時間間隔の間バッファ量を監視して、バッファ量の急激な変化が観察された場合には、一時的に変化するネットワークトラフィックの状況変化(ネットワークの通信速度のゆらぎ)に起因したバッファ量の変化であると判断する。逆に、バッファ量の微小な変化が観察された場合には、ネットワークの通信速度が安定している状況において緩やかに生じている受信側クロック信号の発生時間間隔のズレに起因したバッファ量の変化であると判断する。これにより、バッファ量が変化する原因を判断することが可能になる。このため、受信バッファのデータ蓄積量がゼロになってしまい、データの再生ができなくなってしまう状態(受信バッファのアンダーフロー)を回避するための調整処理や、想定した受信時間間隔よりも短時間でパケットを受信し、受信バッファの容量をオーバーする状態(受信バッファのオーバーフロー)を回避するための調整処理において、上記判断を反映させることができる。
第2に、受信装置は「受信側クロック調整処理」を行う。この処理では、上述したバッファ量変位原因判定処理によって、受信側クロック信号の発生時間間隔のズレに起因してバッファ量が変化していると判断された場合に、受信側調整電圧発生部が、受信側クロック信号の発生時間間隔を調整する処理を行う。具体的には、バッファ量の微小な変位を観察して、バッファ量が減少している場合には受信側クロック信号の発生時間間隔を広げる調整を行い、バッファ量が増加している場合には受信側クロック信号の発生時間間隔を狭める調整を行う。これにより、受信装置において、受信したデータを所定の受信側サンプリング周波数の下で処理する場合に、受信側クロック信号の調整された発生時間間隔に基づいて受信側サンプリング周波数を発生させることができるようになる。これによって、送信装置の送信側クロック信号の発生時間間隔に、受信装置の受信側クロック信号の発生時間間隔を合わせることにより、受信バッファにおいてアンダーフローやオーバーフローが生じる頻度を抑えることができ、再生されるデータの質の劣化を防止できる。
上記のように、本通信システムでは、受信装置において求められる受信クロックの発生時間間隔のズレに基づいて、受信装置において受信クロックの発生時間間隔の調整処理が行われる。このため、送信装置から送られてくるパケットには、送信時刻情報等の時刻情報を含ませる必要がない。よって、送信装置と受信装置との間の通信において時刻情報を扱う等の必要がなく、受信装置のみで受信クロックの調整を行うことができる。
なお、この受信側クロック調整処理を行うと共に、受信バッファの蓄積データの間引き処理や補間処理を行い、データ再生時における音の途切れや、ノイズの発生を抑えることができる。
<第1実施形態例>
次に、本発明の受信装置を適用した音声通信システムについて、第1実施形態例を挙げて詳細に説明する。
[構成]
図1は、第1実施形態例に係る音声通信システムの構成を示すブロック図である。音声通信システム10は、送信装置1と受信装置2とがLAN等のネットワーク3により接続されて構成されている。送信装置1では、送信側クロック信号の発生時間間隔にしたがって、パケットを所定の送出速度でネットワーク3に対して送出する。ここで、ネットワーク3では、ネットワークトラフィックに応じたゆらぎはあるものの、所定の設定通信速度によってパケットの伝送を行う。受信装置2では、送信装置1から送出されてきたパケットをネットワーク3を介して受信し、受信バッファ35に蓄積させる。受信装置2では、受信側クロック信号の発生時間間隔にしたがって、受信バッファ35のデータを所定のサンプリング周波数(例えば、32kHz)によって、読み出す。なお、図1では、ネットワーク3に接続されている送信装置1および受信装置2はそれぞれ1つしか示されていないが、通常は複数の送信装置1および受信装置2がネットワーク3に接続される。また、送信装置1と受信装置2とが、一体に構成された音声通信システムであってもよい。
送信装置1は、入力部11、増幅器13、ADC15、入力バッファ17、符号化部19、送信バッファ21、送信部23、VCO25および送信側調整電圧発生部26を有している。マイクなどの入力部11に入力された音声は、アナログ音声信号に変換される。このアナログ音声信号は、増幅器13により増幅され、VCO25が発生するサンプリング周波数fsに基づいてADC15によりデジタル音声データに変換され、入力バッファ17に蓄積される。なお、このVCO25は、送信側調整電圧発生部26によって調整されるクロック信号の発生時間間隔にしたがって、所定の送信側サンプリング周波数fs(例えば、32kHz)を発生させる。送信側調整電圧発生部26が調整するクロック信号の発生時間間隔は、送信装置1の最小動作単位を定める基準等となる。符号化部19は、入力バッファ17に蓄積されているデジタル音声データを圧縮音声符号化情報に符号化し、送信バッファ21に蓄積する。なお、VCO25では、送信側調整電圧発生部26による印加電圧の調整が行われることにより、送信側クロック信号の発生時間間隔が調整され、発生させるサンプリング周波数fsを変化させることができる。送信部23は、送信バッファ21の圧縮音声符号化情報をパケットに組み立て、一定の時間間隔でネットワーク3に送出する。
受信装置2は、受信部31、受信カウント部33、受信バッファ35、受信バッファ監視部37、読出部39、復号化部41、再生バッファ43、読出カウント部45、DAC47、増幅器49、出力部51、調整部53、VCO55および受信側調整電圧発生部56を有している。ネットワーク3に送出されたパケットは、受信部31により受信され分解される。分解された圧縮音声符号化情報は、受信バッファ35に格納される。読出部39は、後述する読出カウント部45が1パケット分のデジタル音声データをカウントする毎に起動し、1パケット分の圧縮音声符号化情報を受信バッファ35から復号化部41に出力する。そして、圧縮音声符号化情報は、復号化部41により復号化および伸長され、デジタル音声データになる。このデジタル音声データは、再生バッファ43に格納される。そして、読出カウント部45は、所定の受信側サンプリング周波数fr(例えば、32kHz)で再生バッファ43からデジタル音声データを読み出す。そして、読み出されたデジタル音声データは、DAC47により受信側サンプリング周波数frでアナログ音声信号に変換される。VCO55では、送信側と同様に、受信側調整電圧発生部56による印加電圧の調整が行われることにより、受信側クロック信号の発生時間間隔が調整され、発生させるサンプリング周波数frを変化させることができる。
受信側調整電圧発生部56が調整するクロック信号の発生時間間隔は、受信装置2の最小動作単位を定める基準等となる。アナログ音声信号は、増幅器49により増幅され、スピーカなどの出力部51から空気中に拡声される。受信バッファ監視部37は、受信バッファ35内のデータ量を監視する。ここで、送信装置1側の符号化部19が省略される場合、受信装置2の復号化部41を省略することができる。スピーカ等の出力部51は、受信装置2と独立に設けてもよい。
受信カウント部33は、受信部31におけるパケットの受信を検出してパケットの受信個数をカウントする。受信カウント部33は、受信部31においてパケットが受信される毎に1つずつカウントアップしていき、600までカウントを続ける。受信カウント部33は、カウントが600に達すると、受信バッファ監視部37に対してカウント終了の信号を送信する。なお、受信カウント部33では、600カウントする前に、受信バッファ監視部37から、カウント待機のコマンドを受けると、カウントを止める。また、受信バッファ監視部37から、カウントリセットのコマンドを受けると、600カウントの途中であっても、再び1からカウントを開始する。
受信バッファ監視部37は、所定の監視開始のコマンドを受信して受信バッファ35のデータ量の監視を開始し、監視開始時および監視終了時における受信バッファ35のデータ量を記憶する。受信バッファ35のデータ量が、所定の上限閾値を越えたり所定の下限閾値を下回ったりして所定バッファ範囲を越える毎に、受信カウント部33に対してリセット信号を送信し、同時に監視開始時の受信バッファ35のデータ量を更新する。また、受信バッファ監視部37は、受信カウント部33からカウント終了の信号を受信すると、その際の受信バッファ35のデータ量を、監視終了時のデータ量として記憶する。これにより、受信バッファ監視部37は、ネットワーク3における通信速度が安定した状況の下における、受信バッファ35のデータ量の変化量を求めることができる。受信バッファ監視部37は、具体的には、受信バッファ35のデータ量について、監視開始時に記憶した監視開始時データ量と監視終了時に記憶した監視終了時データ量についてのデータを、調整部53に対して送信する。
なお、受信側調整電圧発生部56による受信側クロック信号の発生時間間隔のズレに起因して生じる受信バッファ35のデータ量の変位は、ネットワーク3の通信速度のゆらぎに起因する受信バッファ35のデータ量の変位と比較して、非常に緩やかなため、上述のような処理によって両者を見分けることができる。このように、受信側調整電圧発生部56によって受信側クロック信号の調整処理を行う場合に、調整時においてズレが生じている可能性のある受信側調整電圧発生部56による受信側クロック信号を利用することなく、送信装置1からネットワーク3を介して受信されるパケットの受信量によって時間間隔を把握することができる。そして、これにより把握された時間間隔を基準として、受信側調整電圧発生部56による受信側クロック信号の調整処理を行うことができる。具体的には、本システムにおいて採用されているネットワーク3の通信速度は、80mbpsであり、パケットの損失が生じなければ1秒間に125個のパケットを受信する設定になっている。ここで、受信側クロック信号の発生時間間隔のズレは、比較的長い時間をかけて緩やかに生じる性質のものであり、このズレを検出するためには、少なくとも5秒間(600パケット分のデータを受信するのに要する時間間隔)の測定を行うのが望ましい。このため、本システムでは、600パケット分のデータの受信を待って、5秒間の時間間隔の情報を取得することができるようになっている。
読出カウント部45は、DAC47により再生バッファ43から読み出されてアナログ変換された後、再生されるデジタル音声データ(以下、再生データ)の1パケット分をカウントする。再生データ量のカウントは、例えば、1パケット分のデジタル音声データが再生される毎に発生する割り込みをカウントすることにより行う。また、読出カウント部45は、再生データを1パケット分カウントする毎に読出部39を呼出し、読出部39に次の1パケット分の圧縮音声符号化情報を受信バッファ35から読み出させる。
調整部53は、受信バッファ監視部37から、ネットワーク3が安定した状況における受信バッファ35の監視開始時データ量と監視終了時データ量についてのデータを受信する。そして、調整部53は、監視開始時データ量と監視終了時データ量との変位を算出して得られる変位データに基づいて、受信側調整電圧発生部56を調整する。具体的には、算出された変位データによって、受信バッファ53のデータ量が増加していることが分かれば、受信側調整電圧発生部56による受信側クロック信号の発生時間間隔を狭めるように調整する。また、受信バッファ53のデータ量が減少していることが分かれば、受信側調整電圧発生部56による受信側クロック信号の発生時間間隔を広げるように調整する。ここでの受信クロック56の調整は、変更可能な最小調整単位ずつ変更することにより、受信側クロック信号の調整を行う。これにより、受信側調整電圧発生部56による行き過ぎた調整を防いでいる。なお、ここでの受信側調整電圧発生部56による調整は、変位データの示す変化量に応じて調整する構成であってもよい。この場合には、受信側調整電圧発生部56において比較的大幅な調整が必要とされる場合であっても、より迅速に所望の値に調整することができる。また、受信側調整電圧発生部56において受信側クロックの発生時間間隔が調整されることで、VCO55から発生される受信側サンプリング周波数frについても、所望の値となるように調整できる。
上記の受信装置2は、送信装置1から受信装置2へのパケットの送信時間間隔に応答してパケットを受信する。つまり、パケットの受信時間間隔は、パケットの送信時間間隔に応答している。そのため、送信側調整電圧発生部26と受信側調整電圧発生部56との間におけるクロック信号の発生時間間隔のズレが生じている場合には、送信側と受信側との間でサンプリング周波数の誤差が生じ、受信バッファ35においてアンダーフローやオーバーフローが生じる頻度が高くなってしまう。これに対して、ここでは、このような送信側調整電圧発生部26と受信側調整電圧発生部56との間におけるクロック信号の発生時間間隔のズレを調整することで、受信装置2において再生されるデータの質を高めることができる。
[処理]
次に、前記構成を有する受信装置2が行う処理の流れについて詳細に説明する。受信装置2は、受信処理、再生処理、バッファ量変位原因判定処理および受信側クロック調整処理の4つの処理を実行する。以下、これらの処理について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
(1)受信処理
図2は、受信装置2が行う受信処理の流れの一例を示すフローチャートである。受信装置2は、送信装置1から通信の開始を示すコマンドを受信することにより、以下の処理を開始する。
ステップS1:受信部31は、通信の終了を示すコマンドを送信装置1から受信するまで、以下のステップS2〜S6までの処理を行う。通信の終了を示すコマンドを受信すると、処理を終了する。
ステップS2:受信部31は、パケットを待機しており、パケットを受信すると、ステップS3に移行する。
ステップS3、S4:受信バッファ監視部37は、受信バッファ35に新たな圧縮音声符号化情報を書き込む空きメモリがあるか否かを判断する(S3)。空きメモリがあれば、受信部31は、受信したパケットを受信バッファ35に格納する(S4)。
ステップS5、S6:受信バッファ35に空きメモリが無い場合、受信部31は、受信バッファ35内に蓄積されている古い圧縮音声符号化情報を破棄し(S5)、新たに受信したパケットの圧縮音声符号化情報を受信バッファ35に書き込む(S6)。例えば、ネットワーク3において想定されていた通信速度よりも短時間でパケットを受信し、受信バッファ35の容量をオーバーする状況(オーバーフロー)になると、上述のように受信バッファ35で吸収できないパケットが破棄されてしまう。このようにオーバーフローが生じると音声データが不連続となり、ノイズの発生を招き、音質が劣化が生じてしまう。これに対して、本システムでは、後述する受信側クロック調整処理を行うことによって、このような受信バッファ35のオーバーフローが生じる頻度を低減させ、音質の劣化を抑えている。
以上の処理により、受信バッファ35に次々に圧縮音声符号化情報を蓄積する。なお、上記ステップS1では、送信装置1から通信の終了を示すコマンドを受信する場合を記載したが、受信装置2内のコマンドに基づいて通信を終了しても良い。また、上記ステップS5およびS6においては、古い圧縮音声符号化情報を受信バッファ35に保持しておき、新たに受信したパケットの圧縮音声符号化情報を破棄しても良い。
(2)再生処理
図3は、受信装置2が行う再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。受信装置2は、送信装置1から通信の開始を示すコマンドを受信することにより、以下の処理を開始する。
ステップS11:受信バッファ監視部37は、再生開始条件が満たされたか否かを判断する。再生開始条件の一例としては、「受信バッファ35に蓄積される圧縮音声符号化情報のデータ量≧再生開始閾値」が挙げられる。再生開始閾値としては、ネットワーク負荷や再生速度を考慮した上で、通信システムに適合する経験値を求める。
ステップS12:受信バッファ監視部37は、再生開始条件が満たされた場合は、読出部39に再生開始信号を送信する。再生開始信号を受信した読出部39は、音声の再生処理を開始させる。
ステップS13:受信装置2が、通信の終了を示すコマンドを送信装置1から受信するまで、以下のステップS14〜S17までの再生処理を行う。通信の終了を示すコマンドを受信すると、再生処理を終了する。
ステップS14:再生が継続している場合は、読出部39は、読出カウント部45の呼出に応答して、受信バッファ35から圧縮音声符号化情報を1パケット分ずつ読み出す。ついで、復号化部41は、1パケットに含まれている圧縮音声符号化情報を、順次伸長および復号化し、再生バッファ43に格納する。再生バッファ43に格納されたデジタル音声データは、DAC47により調整後の受信側調整電圧発生部56にしたがって発生される受信側サンプリング周波数frに基づいてアナログ音声信号に変換され、増幅器49により増幅されて出力部51から空気中に拡声される。1パケットに含まれる圧縮音声符号化情報を全てアナログデータに変換して出力するまで、再生を行う。
ステップS15、S16:1パケット分の再生が終了すると、受信バッファ監視部37は、受信バッファ35内に蓄積されている圧縮音声符号化情報があるか否かを判断する(S15)。受信バッファ35に圧縮音声符号化情報が蓄積されている場合は、読出部39は、1パケット分の圧縮音声符号化情報を受信バッファ35から読み出す(S16)。
ステップS17:受信バッファ35に圧縮音声符号化情報が蓄積されていない場合は、読出部39は、受信バッファ監視部37からの指示により1パケット分の無音データを再生バッファ43に挿入する。なお、受信バッファ35は、ストリーミング再生方式において、ネットワーク3の通信速度のゆらぎを吸収する上である程度の効果を奏しているものの、十分にゆらぎを吸収することができない場合がある。このようにゆらぎを十分に吸収することができない場合には、ネットワーク3の通信速度のゆらぎによってパケットが遅延し、ストリーミング再生中に受信バッファ35のデータ量が無くなってデータの連続再生が滞った状況(アンダーフロー)になった場合に、上述のように、無音データを再生することにより音質の劣化を抑えながら対応する。これに対して、本システムでは、後述する受信側調クロック調整処理を行うことによって、このような受信バッファ35のアンダーフローが生じる頻度を低減させ、音質の劣化を抑えることができる。
なお、上記では、送信装置1から通信の開始または通信終了を示すコマンドを受信する場合を記載したが、受信装置2内のコマンドに基づいて通信を開始または終了しても良い。
(3)バッファ量変位原因判定処理
図3は、バッファ量変位原因判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ここでは、受信カウント部33、受信バッファ監視部37、調整部53および受信側調整電圧発生部が相互に関連することにより、バッファ量変位原因判定処理が行われる。
ステップS21:受信カウント部33は、受信部31がパケットを受信した場合に、受信パケットの個数についてカウントを開始すると共に、受信バッファ監視部37に対して、監視開始のコマンドを送信し、ステップS22に移行する。なお、受信カウント部33による受信パケットのカウントは600まで続けられ、600カウントを終了した場合には、受信カウント部33は、受信バッファ監視部37に対してカウント終了の信号を送信する。
ステップS22:受信バッファ監視部37は、監視開始のコマンドを受けると、受信バッファ35のデータ量の監視を開始する。また、監視開始のコマンドを受信時の受信バッファ35のデータ量を、監視開始データ量として記憶する。
ステップS23:受信バッファ監視部37は、引き続き受信バッファ35のデータ量の監視を続け、受信バッファ35のデータ量の監視開始時データ量からの変位が、所定の上限閾値と所定の下限閾値との間の所定バッファ範囲に維持されているか否かを監視する。
ここで、受信バッファ監視部37は、受信カウント部33から600カウントの通知がなされる前に、受信バッファ35のデータ量の変位が所定バッファ範囲を超えた状態を検出すると、ステップS24に移行する。また、受信バッファ監視部37は、受信バッファ35のデータ量の変位が所定バッファ範囲を超えた状態を検出することなく受信カウント部33から600カウントの通知がなされると、ステップS27に移行する。
なお、ここでの受信バッファ35のデータ量の上限閾値と下限閾値は、受信側クロック信号の発生時間間隔のズレに起因する受信バッファ35のデータ量の変位を検知することが困難で、なおかつ、ネットワーク3の通信速度のゆらぎに起因する受信バッファ35のデータ量の変位を検知することが可能な値を経験的に求めることにより、設定されている。
ステップS24:受信バッファ監視部37は、受信カウント部33に対してカウント待機のコマンドを送信する。これにより、受信カウント部33は、受信パケットのカウントを一時的に待機する。
ステップS25:受信バッファ監視部37は、受信バッファ35のデータ量の変位が再び所定バッファ範囲に収まるか否か監視を続ける。ここで、受信バッファ35のデータ量が再び所定バッファ範囲に収まった状態を検出すると、ステップS26に移行する。
ステップS26:受信バッファ監視部37は、受信カウント部33に対してカウントリセットのコマンドを送信する。また、このカウントリセットのコマンドの送信と同時に、監視開始時データ量を更新させて、その時点における受信バッファ35のデータ量を新たに記憶する。これにより、受信カウント部33は、上述のように、パケット受信数のカウントが600に満たない途中の段階であっても、受信バッファ監視部37からリセットのコマンドを受けた場合には、再び1からカウントをやり直す。
ステップS27:受信バッファ監視部37は、受信カウント部33からカウント終了の信号を受けると、その時点における受信バッファ35のデータ量を監視終了時データ量として記憶する。すなわち、ここでの、受信カウント部33が600パケット分のカウントに要した時間間隔が、受信バッファ35においてデータ量の変化が生じる原因についての判断所用時間間隔となっている。なお、本来、監視開始時データ量と監視終了時データ量とは、一致するのが原則である。しかし、ネットワーク3における通信速度のゆらぎに起因して、もしくは、受信側調整電圧発生部56による受信側クロック信号の発生時間間隔にズレが生じていることに起因して、監視開始時データ量と監視終了時データ量とに差異が生じていることがある。ここでは上記判断所用時間間隔の間上記所定バッファ範囲の条件を満たすことによって、このうちの受信側調整電圧発生部56によるクロック信号の発生時間間隔のズレに起因した差異のみを抽出することができる。よって、ネットワーク3における通信速度にゆらぎが生じていない状況での受信バッファ35のデータ量の変位を測定することができ、受信側調整電圧発生部56によるクロック信号の発生時間間隔のズレに起因する受信バッファ35のデータ量の変位が求められることになる。そして、受信バッファ監視部37は、調整部53に対して、監視開始時データ量および監視終了時データ量についてのデータを送信して、ステップS28に移行する。なお、この受信カウント部33からのカウント終了の信号は、再び監視を開始するべき旨の監視開始のコマンドでもあり、受信バッファ監視部37は、上記と同様に受信バッファ35のデータ量の監視を続ける。
ステップS28:調整部53は、受信バッファ監視部37から監視開始時データ量および監視終了時データ量についてのデータを得て、受信側調整電圧発生部56による受信側クロックの発生時間間隔の調整を行う(受信側クロック調整処理)。以下、引き続き、受信側クロック調整処理について説明する。
(4)受信側クロック調整処理
図4は、受信側クロック調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。
調整部53は、上述のように、受信バッファ監視部37から監視開始時データ量および監視終了時データ量についてのデータを得て、受信側調整電圧発生部56による受信側クロックの発生時間間隔の調整を行う。
ステップS31:調整部53は、受信バッファ監視部37から監視開始時データ量および監視終了時データ量についてのデータを受信すると、受信側クロックの発生時間間隔の調整処理を開始する。
ステップS32:調整部53は、監視開始時データ量と監視終了時データ量との比較を行う。ここで、監視終了時データ量が監視開始時データ量よりも増加している場合には、ステップS33に移行する。また、監視終了時データ量が監視開始時データ量よりも減少している場合には、ステップS34に移行する。また、監視終了時データ量と監視開始時データとの間に変化が無い(例えば、設定許容誤差の範囲内等)場合には、ステップS35に移行する。
ステップS33:調整部53は、監視終了時データ量が監視開始時データ量よりも増加しているために、受信装置2における読み出し処理が遅れている状況であると判断し、受信側調整電圧発生部56におけるクロック信号の発生時間間隔を狭めるように調整する。これにより、VCO55が発生するサンプリング周波数についてもこの調整が反映されて、読み出し処置が早まるようになる。
ステップS34:調整部53は、監視終了時データ量が監視開始時データ量よりも減少しているために、受信装置2における読み出し処理が早くなり過ぎている状況であると判断し、受信側調整電圧発生部56におけるクロック信号の発生時間間隔を広めるように調整する。これにより、VCO55が発生するサンプリング周波数についてもこの調整が反映されて、読み出し処置が遅くなる。
なお、上記ステップS33およびステップS34の処理において、例えば、クロック調整処理を数段階に分けて行うことによって、受信側調整電圧発生部56によるクロック信号の発生時間間隔を送信側調整電圧発生部26によるクロック信号の発生時間間隔に徐々に近づけるような処理をしてもよい。この場合には、クロック調整によるデータ再生時の急激な処理の変化を和らげ、音質の低下を低減することが可能になる。
ステップS35:調整部53は、監視開始時データ量と監視終了時データ量との間に差異が生じていない場合には、ネットワーク3の安定した通信速度の状況の下において、受信バッファ35の量が適量である旨の判断を行う。これにより、受信側クロックの発生時間間隔にズレが生じていないものと判断して、調整は行わない。
ステップS36:調整部53は、上記各種調整処理を行った後に、再び、バッファ量変位原因判定処理および本受信側クロック調整処理を繰り返す。
[効果]
上記の通り、受信装置2において、ネットワーク3の通信速度が安定した状況における受信バッファ35のデータ量の変化に基づいて、受信側調整電圧発生部56が受信側クロックの発生時間間隔を調整することができる。これにより、送信側調整電圧発生部26と受信側調整電圧発生部56とによるクロック信号の発生時間間隔を合わせる、もしくは整数倍に適合させることができ、受信バッファ35においてオーバーフローやアンダーフローが生じたりする頻度を抑えることができる。また、これにより、ネットワーク3において通信速度にゆらぎが生じた場合であっても、上記オーバーフローやアンダーフローが生ずる頻度を抑えることができる。したがって、データの間引き処理やデータの補間処理を行う頻度も低下させることができ、再生されるデータの質を高めることができる。また、受信側クロック調整処理は、送信装置1とは別個に、受信装置2で独立して行うことができる。よって、送信装置1からのパケットに送信時刻等の情報を含ませる必要がなく、送信するパケットのパケット構成を簡略化し、パケットのデータ量を削減することにより伝送効率の向上効果や使用する帯域幅の減少効果が得られる。
<その他の実施形態例>
(A)前述の実施形態例では、音声通信システムについて説明したが、本発明に係る受信装置は、音声通信だけでなく、動画像通信にも好ましく用いられる。また、静止画像等の受信装置としても好適である。さらに、TCP/IP以外の通信プロトコル、例えばUDP/IPを用いた通信システムにも適用可能である。さらに、イーサネット(登録商標)以外の通信媒体(プロトコル)である無線LANやxDSL、ケーブルTVネットワークを用いた通信システムにも適用可能である。
(B)上記の各種処理を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
(C)上記音声通信システム10において、所定の基準時間間隔でクロック信号を発生するクロックマスター装置等を、ネットワーク3に接続させて設けてもよい。この場合には、クロックマスター装置等から、ネットワーク3を介して受信装置2に対して基準となるクロック調整情報を送信することによって、受信側クロック信号の発生時間間隔についての大まかな調整が可能になる。これにより、上記実施形態例の受信側クロック調整処理を合わせて行うことができるようになる。この場合には、両調整方法を併用することによって、より迅速に、かつ、詳細な受信側クロックの発生時間間隔の調整を行うことが可能になる。
(D)上記バッファ量変位原因判定処理において判断基準とされている所定バッファ範囲では、所定の値の上限閾値と下限閾値とが設定されている。これに対して、受信側クロック調整処理を行う毎に、上記上限閾値および下限閾値との範囲を狭めるようにすることも可能である。この場合には、受信側クロック信号の発生時間間隔を徐々により正確な値にすることができるようになる。
本発明によれば、受信装置において、受信バッファにおいてオーバーフローやアンダーフローが生じる頻度を抑え、データの受信における安定性を向上させることが可能ため、送信装置から通信網を介してデジタルデータを受信する受信装置等への適用が特に有用である。
第1実施形態例に係る通信システムの構成を示すブロック図。 第1実施形態例における受信処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態例における再生処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態例におけるバッファ量変位原因判定処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態例における受信側クロック調整処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1;送信装置
2;受信装置
3;ネットワーク
33;受信カウント部
37;受信バッファ監視部
53;調整部
56;受信側調整電圧発生部

Claims (11)

  1. 送信装置から通信網を介してデジタルデータを受信する受信装置であって、
    定の時間間隔でクロック信号を発生させるクロック信号発生手段と、
    前記クロック信号に基づいて読み出される前記デジタルデータを蓄積する受信バッファと、
    前記受信バッファのデータ蓄積量を監視するバッファ監視手段と、
    監視開始時から監視終了時までの間に前記バッファ監視手段において監視された前記データ蓄積量についての変位が所定の範囲内の場合、前記監視開始時および前記監視終了時においてそれぞれ蓄積されるデータ蓄積量に基づいて、前記受信バッファからのデジタルデータの読み出し速度を増減するよう前記クロック信号の時間間隔を調整する調整処理を行う調整手段と、
    を備えた受信装置。
  2. 前記調整手段は、
    前記監視開始時のデータ蓄積量が前記監視終了時のデータ蓄積量より小さいときは、前記デジタルデータの読み出し速度を現在よりも高速にし、前記監視開始時のデータ蓄積量が前記監視終了時のデータ蓄積量より大きいときは、前記デジタルデータの読み出し速度を現在よりも低速にするよう前記クロック信号の時間間隔を調整する、
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記調整手段は、前記クロック信号の時間間隔を段階的に調整する、
    請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記バッファ監視手段は、
    前記データ蓄積量についての変位が前記所定の範囲外の場合、当該データ蓄積量についての変位が所定の範囲内になるまで、前記受信バッファのデータ蓄積量を監視し続け、
    前記調整手段は、
    前記バッファ監視手段において前記変位が所定の範囲内になった時点に基づいて設定される新たな監視開始時および新たな監視終了時に基づいて、前記調整処理を行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 前記所定の範囲は、前記調整手段が前記調整処理を繰り返して行うたびに、狭められるように設定される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の受信装置。
  6. 前記バッファ監視手段における監視間隔は、少なくとも前記送信装置から送信されてくるデータ量に基づいて定められている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 前記データ蓄積量の変位の所定の範囲は、前記通信網の安定状態における通信速度と、前記クロック信号を発生させる時間間隔との少なくともいずれか一方に基づいて定められている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の受信装置。
  8. 前記監視開始時の前記データ蓄積量と前記監視終了時の前記データ蓄積量とに基づいて、前記受信バッファの前記データ蓄積量の間引きが可能な間引き手段および/または前記受信バッファの前記データ蓄積量の補間が可能な補間手段をさらに備えた、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の受信装置。
  9. 前記受信したデジタルデータを再生するストリーミング再生機能をさらに備えた、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の受信装置。
  10. 送信装置から通信網を介してデジタルデータを受信する受信装置におけるクロック調整方法であって、
    前記デジタルデータを受信バッファに蓄積する蓄積ステップと、
    前記受信バッファのデータ蓄積量を監視する監視ステップと、
    前記データ蓄積量の変位が所定の範囲内に維持されたか否か判断する判断ステップと、
    監視開始時から監視終了時までの間に前記データ蓄積量の変位が所定の範囲内に維持されたと判断された場合、前記監視開始時および前記監視終了時においてそれぞれ蓄積されるデータ蓄積量に基づいて、前記受信バッファからのデジタルデータの読み出し速度を増減するよう前記クロック信号の時間間隔を調整する調整ステップと、
    を備えたクロック調整方法。
  11. 放送システムであって、
    デジタルデータを送信するために所定の時間間隔で送信クロック信号を発生させる送信クロック信号発生手段と、前記送信クロックを発生させる時間間隔にしたがって前記デジタルデータを信号化させる符号化手段と、前記デジタルデータ信号を送信する送信手段とを有する送信装置と、
    前記送信装置と通信網を介して接続され、前記デジタルデータ信号を前記通信網を介して受信する受信手段と、所定の時間間隔で受信クロック信号を発生させるクロック信号発生手段と、前記受信クロック信号に基づいて読み出される前記デジタルデータを蓄積する受信バッファと、前記受信バッファのデータ蓄積量を監視するバッファ監視手段と、監視開始時から監視終了時までの間に前記バッファ監視手段において監視された前記データ蓄積量の変位が所定の範囲内の場合、前記監視開始時および前記監視終了時においてそれぞれ蓄積されるデータ蓄積量に基づいて、前記受信バッファからのデジタルデータの読み出し速度を増減するよう前記受信クロック信号の時間間隔を調整する調整処理を行う調整手段と、前記時間間隔が調整された受信クロックにしたがって前記デジタルデータの少なくとも一部を音声に変換して放送する放送手段とを有する受信装置と、
    を備える、
    放送システム。
JP2004297854A 2004-10-12 2004-10-12 受信装置,クロック調整方法および放送システム Active JP4376165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004297854A JP4376165B2 (ja) 2004-10-12 2004-10-12 受信装置,クロック調整方法および放送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004297854A JP4376165B2 (ja) 2004-10-12 2004-10-12 受信装置,クロック調整方法および放送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006114988A JP2006114988A (ja) 2006-04-27
JP4376165B2 true JP4376165B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=36383169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004297854A Active JP4376165B2 (ja) 2004-10-12 2004-10-12 受信装置,クロック調整方法および放送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4376165B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013026785A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Fujitsu Frontech Ltd 監視間隔制御装置、監視間隔制御方法およびプログラム
EP4155952A1 (en) * 2021-09-28 2023-03-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Storage device and system of controlling operation through flow control monitoring

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007235217A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Fujitsu Access Ltd 同期/非同期変換装置およびクロック制御方法
KR100839082B1 (ko) * 2006-10-23 2008-06-19 윤인혁 염화마그네슘을 응고제로 사용한 천연두부제조방법
JP4900299B2 (ja) * 2008-01-30 2012-03-21 オンキヨー株式会社 ストリーム再生装置、ストリーミングシステム及びストリーム再生プログラム
JP4600698B2 (ja) * 2008-03-21 2010-12-15 オンキヨー株式会社 ストリーム再生装置およびそのプログラム
JP5681449B2 (ja) 2010-11-02 2015-03-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 情報処理装置及び携帯端末

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013026785A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Fujitsu Frontech Ltd 監視間隔制御装置、監視間隔制御方法およびプログラム
EP4155952A1 (en) * 2021-09-28 2023-03-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Storage device and system of controlling operation through flow control monitoring
US11733872B2 (en) 2021-09-28 2023-08-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Storage device and system of controlling operation through flow control monitoring

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006114988A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8279884B1 (en) Integrated adaptive jitter buffer
US7228059B2 (en) Audio reproducing apparatus and audio reproduction control method for use in the same
JP4361561B2 (ja) データ受信装置及びデータ受信方法
JP4462996B2 (ja) パケット受信方法及びパケット受信装置
CN101971629A (zh) 用于适配视频信号的目标速率的设备和方法
JP4218186B2 (ja) 音声伝送装置
JP4376165B2 (ja) 受信装置,クロック調整方法および放送システム
JP4076981B2 (ja) 通信端末装置およびバッファ制御方法
JP4777224B2 (ja) データ再生装置及びデータ再生方法
US10522162B2 (en) Signal processing apparatus, signal processing method, and program
JP2002330180A (ja) 受信装置及び受信再生方法
JP2007082045A (ja) 通信装置、その通信方法、通信プログラム及び通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5218995B2 (ja) 動画再生端末,動画再生方法及びプログラム
KR20200026831A (ko) 송신 장치, 송신 방법, 수신 장치, 수신 방법, 및 프로그램
JP4476034B2 (ja) 受信装置
JP4299731B2 (ja) 受信装置及び受信再生方法
JP5149404B2 (ja) 映像受信装置
JP2010136159A (ja) データ受信装置
JP4338083B2 (ja) ディジタル音声再生装置
JP2002374319A (ja) 受信装置及び受信再生方法
JP5691721B2 (ja) 音声データ処理装置
JP5652776B2 (ja) 情報処理装置
JP2002330181A (ja) 受信装置及び受信再生方法
US20220416949A1 (en) Reception terminal and method
JP4730797B2 (ja) 受信装置及び受信再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4376165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250