JP2005191792A - アンテナ装置及びそれを用いた無線通信装置 - Google Patents

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広隆 石原
Koichi Ogawa
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Abstract

【課題】複数の共振周波数を有するアンテナ装置であって、従来技術に比較してより大きなアンテナ利得を有する。
【解決手段】アンテナ装置は、それぞれ互いに異なる共振周波数を有する、少なくとも1本のダイポールアンテナ101と、少なくとも1本のコリニアアンテナ201とを給電点300で並列に接続して構成される。ここで、上記少なくとも1本のダイポールアンテナ101と、上記少なくとも1本のコリニアアンテナ201とを互いに平行となり、実質的に一直線上で配置している。また、上記給電点300と、不平衡型給電線路である同軸ケーブル50との間に挿入され、上記複数のアンテナ101,201の共振周波数の平均値の1/4の長さを有するバラン17をさらに含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば無線LAN(Local Area Network)などの室内無線通信システムに用いるための、複数のアンテナを複合してなるアンテナ装置及びそれを用いた無線通信装置に関する。
ダイポールアンテナは、一般に標準アンテナとして用いられるアンテナであり、従来から、複数の共振周波数を有する構造に対して多くの検討が行われている。
例えば、特許文献1において、複数の共振周波数を有する多周波共用アンテナ装置の一例が開示されており、当該アンテナ装置では、第1の共振周波数で共振するダイポールアンテナ素子に切れ込みを形成し、当該ダイポール素子内部に第2の共振周波数で共振するように構成したことを特徴としている。
また、特許文献2においては、上記の特許文献1に開示されたアンテナ装置のダイポールアンテナに無給電素子を併設して複数の共振周波数で動作するように構成したものである。
特開平11−027042号公報。 特開2001−313516号公報。
上述した特許文献1及び2において開示されたアンテナ装置は、複数の共振周波数で共振するダイポールアンテナであるが、素子に折り曲げ部分を有するため、1つの共振周波数で動作するダイポールアンテナと比較すると、アンテナ利得が比較的小さいという問題点があった。現在、無線通信システムにおいて用いられる周波数は、より高周波化しており、アンテナ単体のアンテナ利得としてより大きな値が求められてきている。
さらに、アンテナへの給電は、例えば同軸ケーブルなどの接地導体と中心導体を有する不平衡型給電線路を用いて一般に行われるが、ダイポールアンテナは、1対の給電線を有する平衡型給電線路で給電される。平衡型給電線路と不平衡型給電線路との間での変換を行うには、バランを用いるが、複数の共振周波数を有するアンテナにおいて、当該複数の共振周波数が互いに2倍程度離れている場合、第1の共振周波数と第2の共振周波数のどちらに適したバランを用いても、適していない周波数ではバランとして機能しないために、当該アンテナを複数の周波数で使用することができないという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、複数の共振周波数を有するアンテナ装置であって、従来技術に比較してより大きなアンテナ利得を有するアンテナ装置と、それを用いた無線通信装置を提供することにある。
また、本発明の目的は上記の目的に加えて、不平衡系の給電線路を用いて給電可能なアンテナ装置と、それを用いた無線通信装置を提供することにある。
第1の発明に係るアンテナ装置は、それぞれ互いに異なる共振周波数を有する、少なくとも1本のダイポールアンテナと、少なくとも1本のコリニアアンテナとを給電点で並列に接続したことを特徴とする。
上記アンテナ装置において、上記少なくとも1本のダイポールアンテナと、上記少なくとも1本のコリニアアンテナとを互いに平行となり、実質的に一直線上で配置したことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記給電点と、不平衡型給電線路との間に挿入され、上記複数のアンテナの共振周波数の平均値の1/4の長さを有するバランをさらに備えたことを特徴とする。
第2の発明に係るアンテナ装置は、それぞれ互いに異なる共振周波数を有する複数本のダイポールアンテナを給電点で並列に接続してなるアンテナ装置であって、
上記少なくとも複数本のダイポールアンテナを互いに平行となり、実質的に一直線上で配置し、
上記給電点と、不平衡型給電線路との間に挿入され、上記複数のアンテナの共振周波数の平均値の1/4の長さを有するバランをさらに備えたことを特徴とする。
上記アンテナ装置において、上記コリニアアンテナは、
上記給電点から見て一方側にそれぞれ設けられた、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子と第3のアンテナ素子と、
上記給電点から見て他方側に設けられた第4のアンテナ素子とを備えたことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記ダイポールアンテナは、当該ダイポールアンテナの共振周波数の波長の1/4の素子長をそれぞれ有する2本のアンテナ素子を備え、
上記コリニアアンテナの第1のアンテナ素子と上記第2のアンテナ素子はそれぞれ、当該コリニアアンテナの共振周波数の1/2の波長の長さを有し、
上記コリニアアンテナの第3のアンテナ素子と上記第4のアンテナ素子はそれぞれ、当該コリニアアンテナの共振周波数の1/4の波長の長さを有し、
上記第2のアンテナ素子は、当該第2のアンテナ素子の三等分点の2箇所で折り曲げられたことを特徴とする。
第3の発明に係るアンテナ装置は、それぞれ互いに異なる共振周波数を有する、複数本のスリーブアンテナを給電点で並列に接続してなるアンテナ装置であって、
上記各スリーブアンテナは、上記給電点と、不平衡型給電線路との間に挿入され、上記複数のアンテナの共振周波数の平均値の1/4の長さを有する共通のバランを備えて構成されたことを特徴とする。
上記アンテナ装置において、上記複数本のスリーブアンテナを互いに平行となり、実質的に一直線上で配置したことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記複数本のスリーブアンテナのうちの少なくとも1つの第1のスリーブアンテナは、当該スリーブアンテナの共振周波数の1/4の波長の素子長を有するアンテナ素子と、上記バランとを備えたことを特徴とする。
さらに、上記アンテナ装置において、上記複数本のスリーブアンテナのうちの少なくとも1つの第2のスリーブアンテナは、
上記給電点から見て一方側に設けられた上記バランと、
上記給電点から見て他方側にそれぞれ設けられた、第2のアンテナ素子と第3のアンテナ素子と第3のアンテナ素子とを備えたことを特徴とする。
上記アンテナ装置において、上記第2のスリーブアンテナの第1のアンテナ素子と上記第2のアンテナ素子はそれぞれ、当該第2のスリーブアンテナの共振周波数の1/2の波長の長さを有し、
上記第2のスリーブアンテナの第3のアンテナ素子は、当該第2のスリーブアンテナの共振周波数の1/4の波長の長さを有し、
上記第2のアンテナ素子は、当該第2のアンテナ素子の三等分点の2箇所で折り曲げられたことを特徴とする。
第4の発明に係るアンテナ装置は、上記アンテナ装置を備えたことを特徴とする。ここで、上記無線通信装置は屋内無線システムのための基地局装置又は通信端末装置であることを特徴とする。もしくは、上記無線通信装置はパーソナルコンピュータであることを特徴とする。
従って、本発明に係るアンテナ装置によれば、複数の共振周波数を有するアンテナ装置であって、従来技術に比較してより大きなアンテナ利得を有するアンテナ装置と、それを用いた無線通信装置を提供することができる。
また、本発明に係るアンテナ装置によれば、不平衡系の給電線路を用いて給電可能なアンテナ装置と、それを用いた無線通信装置を提供できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図であり、図2は図1のアンテナ装置の外観を示す斜視図である。なお、図1において、同軸ケーブル50を含むバラン17については縦断面図で図示しており、以下同様である。
第1の実施形態に係るアンテナ装置は、図1及び図2に示すように、第1の共振周波数f(その波長をλとする。)を有する1/2波長ダイポールアンテナ101と、第2の共振周波数f(その波長をλとする。)を有するコリニアアンテナ201とを給電点300において並列にかつ実質的に互いに平行となるように接続して構成され、平衡型の給電点300は、シュペルトップ型1/4波長バラン17を介して不平衡型給電線路である同軸ケーブル50に接続されたことを特徴としている。
図1において、ダイポールアンテナ101は、それぞれ直線形状を有し、一直線上で互いに延在する2本のアンテナ素子11,12を備えて構成される。ここで、各アンテナ素子11,12はλ/4の長さを有し、ダイポールアンテナ101全体の長さはλ/2である。
また、コリニアアンテナ201は、給電点300から見て一方側において配置されかつ直線形状を有するアンテナ素子13と、給電点300から見て他方側において配置されかつ互いに直列に接続された3本のアンテナ素子14,15,16とを備えて構成される。ここで、アンテナ素子13,14,16は直線形状を有するが、アンテナ素子15は直線形状の導線をその三等分点の2箇所で折り曲げて実質的に同一長さを有する3本のアンテナ素子部分15p,15q,15rが互いに実質的に平行となるように形成される。アンテナ素子15の一端は接続点301でアンテナ素子14と接続され、アンテナ素子15の他端は接続点302でアンテナ素子16と接続される。そして、これら4本のアンテナ素子13,14,15,16はアンテナ素子11,12と実質的に平行となるように、一直線上で延在するように配置される。ここで、アンテナ素子13,14はそれぞれλ/4の長さを有し、アンテナ素子16はλ/2の長さを有する。また、アンテナ素子15の各アンテナ素子部分15p,15q,15rはそれぞれλ/6の長さを有し、これにより、アンテナ素子15はλ/2の素子長を有するが、物理的に占有する長さは実質的にλ/6である。図1の第1の実施形態において、アンテナ素子15は三等分点の2箇所で折り曲げられているので、電流分布を示す図28(b)に示すように、アンテナ素子15を折り曲げないときの図28(a)に比較してアンテナ素子15における電流が全体の電流分布に寄与する電流が小さくなり、全体のアンテナ利得を増大できる。なお、2/3波長のアンテナ素子15を三等分点の2箇所で折り曲げている場合のアンテナ利得は、図28(c)に示すように、図28(a)と実質的に同様となる。
ここで、ダイポールアンテナ101の各アンテナ素子11,12と、コリニアアンテナ201の各アンテナ素子13,14,15,16は、実質的に一直線上で配置しており、設置上の制約を緩やかにすることができる。当該条件は他の実施形態でも同様であり、アンテナ装置全体として、直線形状で構成できる。
以上のように構成されたコリニアアンテナ210において、アンテナ素子13とアンテナ素子14の全体の長さはλ/2となり、アンテナ素子15及び16の素子長もλ/2となり、従って、当該コリニアアンテナ210を励振したとき、アンテナ素子13,14のアンテナ装置と、各アンテナ素子15,16はそれぞれ半波長の共振状態となる。
無線通信装置(図示せず。)に接続される同軸ケーブル50は、伝送導体である内導体51と、接地導体である外導体52とを備えて構成され、同軸ケーブル50の内導体51は、アンテナ素子11とアンテナ素子14とが接続された給電点300に接続され、同軸ケーブル50の外導体52は、アンテナ素子12とアンテナ素子13とが接続された給電点300に接続される。給電点300から実質的にλ/4の長さを有する円筒導体53が同軸ケーブル50の外導体52の外側であって、外導体52とは電気的に絶縁されるように配置され、給電点300から実質的にλ/4の長さだけ離れた接続点300aにおいて円筒導体53が外導体52に接続されている。ここで、長さλは次式(1)で表される。
[数1]
λ=(λ+λ)/2 (1)
従って、上記λ/4の長さを有する円筒導体53と、その中に挿入される同軸ケーブル50の部分とにより、不平衡型給電線路と平衡型給電線路との線路変換を行うためのシュペルトップ型1/4波長バラン17を構成している。それ故、例えば、無線通信装置(図示せず。)により発生された不平衡型の無線信号は、同軸ケーブル50を伝搬した後、バラン17により平衡型の無線信号に変換され、ダイポールアンテナ101とコリニアアンテナ201に給電される。
以上のように構成された図1及び図2のアンテナ装置の動作について以下に説明する。
ダイポールアンテナ101はそのアンテナ長λ/2の両端が開放されているため、第1の共振周波数fで給電点300で電流振幅が最大となるように共振する。このような電流分布が現れるとき、ダイポールアンテナ101の水平面(図2のXY平面)の指向特性は無指向性となる。一方、第2の共振周波数fを有するコリニアアンテナ201においては、アンテナ素子13とアンテナ素子14にてなる半波長ダイポールアンテナの電流分布(以下、第1の電流分布という。)と、アンテナ素子16の半波長アンテナの電流分布(以下、第2の電流分布という。)とは互いに同相となる。一方、アンテナ素子15のアンテナの電流分布は、電流分布を示す図28(b)に示すように、上記第1と第2の電流分布と逆相部分の電流分布は第1と第2の電流分布の各電流分布に比較して1/3となる。従って、アンテナ装置全体の水平面の利得が強められ、かつ水平面指向特性が無指向性となる。
さらに、バラン17は、第1の共振周波数fと第2の共振周波数fとの中間の周波数の波長の1/4であるλ/4の長さを有しているので、バラン17における第1の共振周波数fにおける線路変換損失と、バラン17における第2の共振周波数fにおける線路変換損失とを一方の共振周波数の波長の1/4に設定した場合に比較して互いに相対的に小さくすることができる。これにより、第1の共振周波数fを有するダイポールアンテナ101と、第2の共振周波数fを有するコリニアアンテナ201とをそれぞれ共振周波数f,fにおいてほとんど問題なく機能させることができる。
以上のように構成されたアンテナ装置によれば、複数の共振周波数を有するアンテナ装置であって、従来技術に比較してより大きなアンテナ利得を有し、不平衡系の給電線路を用いて給電可能なアンテナ装置を提供できる。また、アンテナ装置の各アンテナ素子を実質的に一直線上に配置することができ、設置上の制約を緩やかにすることができる。
図3は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。この第1の実施形態の変形例に係るアンテナ装置は、図1の第1の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、以下の点が異なる。
(1)アンテナ素子14の給電点300とは反対側の他端において、折り曲げ部14fを有すること。
(2)アンテナ素子16はその両端においてそれぞれ、折り曲げ部16f,16gを有すること。
ここで、折り曲げ部14fは、アンテナ素子14の他端において、好ましくは図3に示すように、アンテナ素子11に対して実質的に平行なアンテナ素子14の本体素子の長手方向に対して垂直な方向で折り曲げられた後例えばλ/16の長さを有し、そして、180度の方向で折り曲げ返された後例えばλ/16の長さを有し、アンテナ素子14の他端である接続点301に至るように形成される。また、折り曲げ部16fは、アンテナ素子16の給電点300側の一端において、好ましくは図3に示すように、アンテナ素子11に対して実質的に平行なアンテナ素子16の本体素子の長手方向に対して垂直な方向で折り曲げられた後例えばλ/16の長さを有し、そして、180度の方向で折り曲げ返された後例えばλ/16の長さを有し、アンテナ素子16の本体素子に至るように形成される。さらに、折り曲げ部16gは、アンテナ素子16の給電点300とは反対側の他端において、好ましくは図3に示すように、アンテナ素子11に対して実質的に平行なアンテナ素子16の本体素子の長手方向に対して垂直な方向で折り曲げられた後例えばλ/16の長さを有し、そして、180度の方向で折り曲げ返された後例えばλ/16の長さを有し、アンテナ素子16の本体素子に至るように形成される。
図4は図1のアンテナ装置の実施例の構成を示す平面図及び縦断面図であり、図5は図3のアンテナ装置の実施例の構成を示す平面図及び縦断面図である。これらのアンテナ装置は、第1の共振周波数fを2.4GHzに設定し、第2の共振周波数fを5.1GHzに設定したときの実施例である。なお、図4及び図5において、各素子の長さの単位をmmで示す。
図6は図4のアンテナ装置の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートであり、図7は図4のアンテナ装置の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示すスペクトラム図である。
アンテナ装置の入力インピーダンスは複素数の要素を持つ複素インピーダンスとなるので、一般に図6のスミスチャートを用い、入力インピーダンスの実部と虚部を記述する。スミスチャートの中心が実部のインピーダンスが50オーム、虚部のインピーダンスがj0オームに相当する。このスミスチャートの中心に近いほどインピーダンス整合が良くなり、アンテナ装置から無線通信装置への反射電力が小さくなる。一般に、図6中の一点鎖線内の範囲がアンテナ装置として使用するために適した部分と考えられる。図4のアンテナ装置の両共振周波数f=2.1GHz及びf=5.1GHzともこの一点鎖線の円内に含まれることがわかる。
図7のVSWRの周波数特性を用いることにより、図6の各周波数における、スミスチャートの中心からの距離を定量化することができ、図6の一点鎖線の円はVSWR=3に相当する。VSWR=1の場合、入力インピーダンスは図6のスミスチャートの中心に位置し、当該スミスチャートの中心に近いほど良好なインピーダンス整合を行うことができる。図4のアンテナ装置では、2つの共振周波数f,fにおいて、VSWR=1.2程度であるので、インピーダンス整合状態は良好であると判定できる。
図8は図4のアンテナ装置の第1の共振周波数f=2.4GHzにおける水平面(XY平面)での指向特性を示すグラフであり、図9は図4のアンテナ装置の第1の共振周波数f=2.4GHzにおける垂直面(ZX平面)での指向特性を示すグラフである。また、図10は図4のアンテナ装置の第2の共振周波数f=5.1GHzにおける水平面(XY平面)での指向特性を示すグラフであり、図11は図4のアンテナ装置の第2の共振周波数f=5.1GHzにおける垂直面(ZX平面)での指向特性を示すグラフである。
図8及び図10から明らかなように、図4のアンテナ装置は、第1の共振周波数f及び第2の共振周波数fにおいて、水平面(XY平面)で無指向性である。ここで、第1の共振周波数fでのアンテナ利得は、水平面(XY平面)において、半波長ダイポールアンテナの水平面利得と同様の0dBd程度であり、また、第2の共振周波数fのアンテナ利得は、一般に、水平面無指向性のアンテナとして広く用いられる半波長ダイポールアンテナのアンテナ利得0dBdを上回っていることがわかる。
第2の実施形態.
図12は本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。第2の実施形態に係るアンテナ装置は、図1の第1の実施形態に係るアンテナ装置のダイポールアンテナ101及びコリニアアンテナ201に加えて、第3の共振周波数f(f<f<f)を有する別のコリニアアンテナ202をこれらのアンテナ101,201と給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行になるように接続して構成したことを特徴としている。
図12において、コリニアアンテナ202は、コリニアアンテナ201と同様の構成を有し、アンテナ素子13a,14a,15a,16aを備えて構成されるが、アンテナ素子13a,14a,15a,16aの素子長はそれぞれ第1の実施形態に係るアンテナ素子13,14,15,16の素子長に比較して若干長い長さを有している。具体的には、アンテナ素子13a,14aはそれぞれλ/4の素子長を有し、アンテナ素子16aはλ/2の素子長を有する。また、アンテナ素子15aは3λ/2の素子長を有するが、物理的に占有する長さは実質的にλ/2である。なお、給電点300は上述のバラン17及び同軸ケーブル50を介して無線通信装置(図示せず。)に接続される。ここで、バラン17の長さは、次の式(2)を満たすように設定される。
[数2]
λ=(λ+λ+λ)/3 (2)
以上のように構成された図12のアンテナ装置は、3つの共振周波数f,f,fを有することを除いて、第1の実施形態と同様の作用効果を有する。
第3の実施形態.
図13は本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。第3の実施形態に係るアンテナ装置は、図1の第1の実施形態に係るアンテナ装置のダイポールアンテナ101及びコリニアアンテナ201に加えて、第3の共振周波数f(f<f<f)を有する別のダイポールアンテナ102をこれらのアンテナ101,201と給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行となるように接続して構成したことを特徴としている。
図13において、ダイポールアンテナ102は、ダイポールアンテナ101と同様の構成を有し、アンテナ素子11a,12aを備えて構成されるが、アンテナ素子11a,12aの素子長はそれぞれ第1の実施形態に係るアンテナ素子11,12の素子長に比較して若干短い長さを有している。具体的には、アンテナ素子11,12はそれぞれλ/4の素子長を有する。なお、給電点300は上述のバラン17及び同軸ケーブル50を介して無線通信装置(図示せず。)に接続される。ここで、バラン17の長さは、式(2)を満たすように設定される。以上のように構成された図13のアンテナ装置は、3つの共振周波数f,f,fを有することを除いて、第1の実施形態と同様の作用効果を有する。
以上の第2の実施形態及び第3の実施形態において、さらに、少なくとも1本のコリニアアンテナ及び/又は少なくとも1本のダイポールアンテナを追加して、4個以上の共振周波数を有するアンテナ装置を構成してもよい。
第4の実施形態.
図14は本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図であり、図15は図14のアンテナ装置の外観を示す斜視図である。第4の実施形態に係るアンテナ装置は、互いに異なる2つの共振周波数f,fを有する2本のダイポールアンテナ101,102を給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行となるように接続して構成したことを特徴としており、小型化を優先する場合は、第2の共振周波数fを有するアンテナはダイポールアンテナとすることが望ましい。ここで、ダイポールアンテナ102はアンテナ素子11a,12aを備えて構成され、各アンテナ素子11a,12aはそれぞれλ/4の素子長を有し、ダイポールアンテナ102の全体の長さはλ/2となる。なお、給電点300は上述のバラン17及び同軸ケーブル50を介して無線通信装置(図示せず。)に接続される。ここで、バラン17の長さは、式(1)を満たすように設定される。
図16は図14のアンテナ装置の実施例の構成を示す平面図及び縦断面図である。また、図17は図16のアンテナ装置の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートであり、図18は図16のアンテナ装置の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示すスペクトラム図である。図16のアンテナ素子において、ダイポールアンテナ101とダイポールアンテナ102はそれぞれ1/2波長の正弦波状の電流分布を有し、水平面(XY面)指向性は無指向性となる。図17及び図18から明らかなように、2つの共振周波数f,fにおいて入力インピーダンスの整合状態は良いことがわかる。以上のように構成された図14及び図16のアンテナ装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を有する。
第5の実施形態.
図19は本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。第5の実施形態に係るアンテナ装置は、互いに異なる3つの共振周波数f,f,fを有する3本のダイポールアンテナ101,102,103を給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行となるように接続して構成したことを特徴としている。ここで、ダイポールアンテナ103はアンテナ素子11b,12bを備えて構成され、各アンテナ素子11b,12bはそれぞれλ/4の素子長を有し、ダイポールアンテナ103の全体の長さはλ/2となる。なお、給電点300は上述のバラン17及び同軸ケーブル50を介して無線通信装置(図示せず。)に接続される。ここで、バラン17の長さは、式(2)を満たすように設定される。以上のように構成された図19のアンテナ装置は、3つの共振周波数f,f,fを有することを除いて、第1の実施形態と同様の作用効果を有する。
第6の実施形態.
図20は本発明の第6の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。この第6の実施形態に係るアンテナ装置は、図1の第1の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、ダイポールアンテナ101のアンテナ素子12、及びコリニアアンテナ201のアンテナ素子14,15,16に代えて、給電点300が接地導体である外導体51に接続することにより短絡したシュペルトップ型1/4波長バラン17Aを設けることにより、互いに実質的に平行に配置された2本のスリーブアンテナ401,501を形成し、これら2本のスリーブアンテナ401,501を給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行となるように接続したことを特徴としている。
図20において、バラン17Aは、図1のバラン17と同様に、同軸ケーブル50の内導体51と、同軸ケーブル50の外導体52と、円筒導体53とを備えて構成されるが、図1のバラン17とは異なり、円筒導体53の給電点300側の一端が外導体51に接続されて短絡される。また、スリーブアンテナ401は、互いに一直線上に延在するように配置された、アンテナ素子11及びバラン17Aを備えて構成される。ここで、アンテナ素子11の一端は給電点300で同軸ケーブル50の内導体51に接続される。さらに、スリーブアンテナ501は、互いに一直線上に延在するように配置された、アンテナ素子16,15,14及びバラン17Aを備えて構成される。ここで、アンテナ素子14の一端は給電点300で同軸ケーブル50の内導体51に接続される。なお、給電点300はバラン17A及び同軸ケーブル50を介して無線通信装置(図示せず。)に接続される。ここで、バラン17Aの長さは、式(1)を満たすように設定される。
以上のように構成された図20のアンテナ装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を有するとともに、第1の実施形態に比較して、バラン17Aを用いてアンテナ素子の個数を削減できる。
図21は本発明の第6の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。この第6の実施形態の変形例に係るアンテナ装置は、図20の第6の実施形態に係るアンテナ装置と比較して、スリーブアンテナ501に代えてスリーブアンテナ501aを備えたことを特徴としており、スリーブアンテナ501aはスリーブアンテナ501に比較して、アンテナ素子14において図3の折り曲げ部14fを形成し、アンテナ素子16において図3の折り曲げ部16f,16gを形成したことを特徴としている。ここで、バラン17Aの長さは、式(1)を満たすように設定される。以上のように構成された図21のアンテナ装置は、第1の実施形態の変形例と同様の作用効果を有するとともに、第1の実施形態の変形例に比較して、バラン17Aを用いてアンテナ素子の個数を削減できる。
第7の実施形態.
図22は本発明の第7の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。この第7の実施形態に係るアンテナ装置は、図14の第4の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、ダイポールアンテナ101のアンテナ素子12、及びダイポールアンテナ102のアンテナ素子12aに代えて、シュペルトップ型1/4波長バラン17Aを設けることにより、互いに実質的に平行に配置された2本のスリーブアンテナ401,402を形成し、これら2本のスリーブアンテナ401,402を給電点300で並列にかつ実質的に平行となるように接続したことを特徴としている。
図22において、スリーブアンテナ402は、互いに一直線上に延在するように配置された、アンテナ素子11a及びバラン17Aを備えて構成される。ここで、アンテナ素子11aの一端は給電点300で同軸ケーブル50の内導体51に接続される。また、バラン17Aの長さは、式(1)を満たすように設定される。以上のように構成された図22のアンテナ装置は、第4の実施形態と同様の作用効果を有するとともに、第4の実施形態に比較して、バラン17Aを用いてアンテナ素子の個数を削減できる。
第8の実施形態.
図23は本発明の第8の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。この第8の実施形態に係るアンテナ装置は、図12の第2の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、ダイポールアンテナ101のアンテナ素子12、コリニアアンテナ201のアンテナ素子13、及びコリニアアンテナ202のアンテナ素子13aに代えて、シュペルトップ型1/4波長バラン17Aを設けることにより、互いに実質的に平行に配置された3本のスリーブアンテナ401,501,502を形成し、これら3本のスリーブアンテナ401,501,502を給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行となるように接続したことを特徴としている。
図23において、スリーブアンテナ502は、互いに一直線上に延在するように配置された、アンテナ素子16a,15a,14a及びバラン17Aを備えて構成される。ここで、アンテナ素子14aの一端は給電点300で同軸ケーブル50の内導体51に接続される。また、バラン17Aの長さは、3つ目のスリーブアンテナ502の共振周波数をfとしたとき、式(2)を満たすように設定される。以上のように構成された図23のアンテナ装置は、第2の実施形態と同様の作用効果を有するとともに、第2の実施形態に比較して、バラン17Aを用いてアンテナ素子の個数を削減できる。
第9の実施形態.
図24は本発明の第9の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。この第9の実施形態に係るアンテナ装置は、図13の第3の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、ダイポールアンテナ101のアンテナ素子12、ダイポールアンテナ102のアンテナ素子12a、及びコリニアアンテナ201のアンテナ素子13に代えて、シュペルトップ型1/4波長バラン17Aを設けることにより、互いに実質的に平行に配置された3本のスリーブアンテナ401,402,501を形成し、これら3本のスリーブアンテナ401,402,501を給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行となるように接続したことを特徴としている。ここで、また、バラン17Aの長さは、3つ目のスリーブアンテナ501の共振周波数をfとしたとき、式(2)を満たすように設定される。以上のように構成された図24のアンテナ装置は、第3の実施形態と同様の作用効果を有するとともに、第3の実施形態に比較して、バラン17Aを用いてアンテナ素子の個数を削減できる。
第10の実施形態.
図25は本発明の第10の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。この第10の実施形態に係るアンテナ装置は、図19の第5の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、ダイポールアンテナ101のアンテナ素子12、ダイポールアンテナ102のアンテナ素子12a、及びダイポールアンテナ103のアンテナ素子12bに代えて、シュペルトップ型1/4波長バラン17Aを設けることにより、互いに実質的に平行に配置された3本のスリーブアンテナ401,402,403を形成し、これら3本のスリーブアンテナ401,402,403を給電点300で並列にかつ互いに実質的に平行となるように接続したことを特徴としている。
図25において、スリーブアンテナ403は、互いに一直線上に延在するように配置された、アンテナ素子11及びバラン17Aを備えて構成される。ここで、アンテナ素子11の一端は給電点300で同軸ケーブル50の内導体51に接続される。また、バラン17Aの長さは、3つ目のスリーブアンテナ403の共振周波数をfとしたとき、式(2)を満たすように設定される。以上のように構成された図25のアンテナ装置は、第5の実施形態と同様の作用効果を有するとともに、第5の実施形態に比較して、バラン17Aを用いてアンテナ素子の個数を削減できる。
図26は本発明の各実施形態に係るアンテナ装置をパーソナルコンピュータ500に実装した場合の第1の実装例を示す斜視図である。図26において、ノート型パーソナルコンピュータ500は上側筐体501aと下側筐体501bとを備えて構成され、上側筐体501aの内側面の中央部に液晶ディスプレイ502が配置されている。上述の各実施形態に係るアンテナ装置を例えば直方体形状の樹脂材料にてなる誘電体に封入することにより形成してなるアンテナ装置504を、液晶ディスプレイ502の例えば左側の上側筐体501の内部に内蔵して配置されている。なお、アンテナ装置504は、上側筐体501aの内部に限らず、下側筐体501bの内部に内蔵して配置してもよい。また、当該アンテナ装置を、ノート型パーソナルコンピュータ500のPCカードスロットに挿入するPCカードに設けてもよい。
図27は本発明の各実施形態に係るアンテナ装置を屋内基地局装置600に実装した場合の第2の実装例を示す斜視図である。図27において、上述の各実施形態に係るアンテナ装置を例えば直方体形状の樹脂材料にてなる誘電体に封入することにより形成してなるアンテナ装置611,612を、屋内基地局装置600の左右側面から上方向に延在するように設けられる。ここで、アンテナ装置611,612は、上述の各実施形態に係るアンテナ装置であってもよいし、当該アンテナ装置を構成する各構成要素のコリニアアンテナ又はダイポールアンテナであってもよい。また、屋内基地局装置600にアンテナ装置を設けているが、当該アンテナ装置を通信端末装置に設けてもよい。
以上説明したように、本発明に係る種々の実施形態によれば、複数のアンテナを給電点300で並列にかつ、実質的に一直線上で配置し互いに実質的に平行となるように接続して構成したので、1つのアンテナで構成した場合に比較して、水平面でのアンテナ利得を増大させることができる。また、アンテナ装置の構成要素としてコリニアアンテナを用いることにより、より大きなアンテナ利得を有するアンテナ装置を実現できる。
変形例.
以上の実施形態において、複数のアンテナを互いに実質的に平行となるように配置しているが、本発明はこれに限らず、例えば、15度ないし60度の角度の交差角で傾けて配置してもよい。この場合、全体のアンテナ利得は若干低下するが、主ビームのビーム幅を広くすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 図1のアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 図1のアンテナ装置の実施例の構成を示す平面図及び縦断面図である。 図3のアンテナ装置の実施例の構成を示す平面図及び縦断面図である。 図4のアンテナ装置の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図4のアンテナ装置の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示すスペクトラム図である。 図4のアンテナ装置の第1の共振周波数f=2.4GHzにおける水平面(XY平面)での指向特性を示すグラフである。 図4のアンテナ装置の第1の共振周波数f=2.4GHzにおける垂直面(ZX平面)での指向特性を示すグラフである。 図4のアンテナ装置の第2の共振周波数f=5.1GHzにおける水平面(XY平面)での指向特性を示すグラフである。 図4のアンテナ装置の第2の共振周波数f=5.1GHzにおける垂直面(ZX平面)での指向特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 図14のアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図14のアンテナ装置の実施例の構成を示す平面図及び縦断面図である。 図16のアンテナ装置の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図16のアンテナ装置の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示すスペクトラム図である。 本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第6の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第7の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第8の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第9の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の第10の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図及び縦断面図である。 本発明の各実施形態に係るアンテナ装置をパーソナルコンピュータ500に実装した場合の第1の実装例を示す斜視図である。 本発明の各実施形態に係るアンテナ装置を屋内基地局装置600に実装した場合の第2の実装例を示す斜視図である。 図1のアンテナ装置の動作の詳細を説明するための電流分布を示す平面図であって、(a)は半波長のアンテナ素子15を折り曲げないときの電流分布を示す平面図であり、(b)は半波長のアンテナ素子15を三等分点の2箇所で折り曲げたときの電流分布を示す平面図であり、(c)は3/2波長のアンテナ素子15を三等分点の2箇所で折り曲げたときの電流分布を示す平面図である。
符号の説明
11,11a,11b,12,12a,12b,13,13a,14,14a,15,15a,16,16a…アンテナ素子、
15p,15q,15r…アンテナ素子部分、
14f,16f,16g…折り曲げ部、
17,17A…バラン、
50…同軸ケーブル、
51…内導体、
52…外導体、
53…円筒導体、
101,102,103…ダイポールアンテナ、
201,201a,202…コリニアアンテナ、
300…給電点、
301,302…接続点、
401,402,403,501,501a,502…スリーブアンテナ、
500…ノート型パーソナルコンピュータ、
501a…上側筐体、
501b…下側筐体、
502…液晶ディスプレイ、
504…アンテナ装置、
600…屋内基地局装置、
611,612…アンテナ装置。

Claims (14)

  1. それぞれ互いに異なる共振周波数を有する、少なくとも1本のダイポールアンテナと、少なくとも1本のコリニアアンテナとを給電点で並列に接続したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記少なくとも1本のダイポールアンテナと、上記少なくとも1本のコリニアアンテナとを互いに平行となり、実質的に一直線上で配置したことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記給電点と、不平衡型給電線路との間に挿入され、上記複数のアンテナの共振周波数の平均値の1/4の長さを有するバランをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  4. それぞれ互いに異なる共振周波数を有する複数本のダイポールアンテナを給電点で並列に接続してなるアンテナ装置であって、
    上記少なくとも複数本のダイポールアンテナを互いに平行となり、実質的に一直線上で配置し、
    上記給電点と、不平衡型給電線路との間に挿入され、上記複数のアンテナの共振周波数の平均値の1/4の長さを有するバランをさらに備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 上記コリニアアンテナは、
    上記給電点から見て一方側にそれぞれ設けられた、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子と第3のアンテナ素子と、
    上記給電点から見て他方側に設けられた第4のアンテナ素子とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 上記ダイポールアンテナは、当該ダイポールアンテナの共振周波数の波長の1/4の素子長をそれぞれ有する2本のアンテナ素子を備え、
    上記コリニアアンテナの第1のアンテナ素子と上記第2のアンテナ素子はそれぞれ、当該コリニアアンテナの共振周波数の1/2の波長の長さを有し、
    上記コリニアアンテナの第3のアンテナ素子と上記第4のアンテナ素子はそれぞれ、当該コリニアアンテナの共振周波数の1/4の波長の長さを有し、
    上記第2のアンテナ素子は、当該第2のアンテナ素子の三等分点の2箇所で折り曲げられたことを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
  7. それぞれ互いに異なる共振周波数を有する、複数本のスリーブアンテナを給電点で並列に接続してなるアンテナ装置であって、
    上記各スリーブアンテナは、上記給電点と、不平衡型給電線路との間に挿入され、上記複数のアンテナの共振周波数の平均値の1/4の長さを有する共通のバランを備えて構成されたことを特徴とするアンテナ装置。
  8. 上記複数本のスリーブアンテナを互いに平行となり、実質的に一直線上で配置したことを特徴とする請求項7記載のアンテナ装置。
  9. 上記複数本のスリーブアンテナのうちの少なくとも1つの第1のスリーブアンテナは、当該スリーブアンテナの共振周波数の1/4の波長の素子長を有するアンテナ素子と、上記バランとを備えたことを特徴とする請求項7又は8記載のアンテナ装置。
  10. 上記複数本のスリーブアンテナのうちの少なくとも1つの第2のスリーブアンテナは、
    上記給電点から見て一方側に設けられた上記バランと、
    上記給電点から見て他方側にそれぞれ設けられた、第2のアンテナ素子と第3のアンテナ素子と第3のアンテナ素子とを備えたことを特徴とする請求項7乃至9のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  11. 上記第2のスリーブアンテナの第1のアンテナ素子と上記第2のアンテナ素子はそれぞれ、当該第2のスリーブアンテナの共振周波数の1/2の波長の長さを有し、
    上記第2のスリーブアンテナの第3のアンテナ素子は、当該第2のスリーブアンテナの共振周波数の1/4の波長の長さを有し、
    上記第2のアンテナ素子は、当該第2のアンテナ素子の三等分点の2箇所で折り曲げられたことを特徴とする請求項10記載のアンテナ装置。
  12. 請求項1乃至11のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  13. 上記無線通信装置は屋内無線システムのための基地局装置又は通信端末装置であることを特徴とする請求項12記載の無線通信装置。
  14. 上記無線通信装置はパーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項12記載の無線通信装置。
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