JP2005191767A - 携帯用電子機器 - Google Patents

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Kenichi Sugibayashi
研一 杉林
Hidekuni Saito
英邦 齋藤
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Abstract

【課題】 腕時計のように煩わしさを感じることなく腕に装着できると共に、ヘッドセットとしても使用すること。
【解決手段】 第1の筐体2と第2の筐体3とからなる本体4と、第1の筐体2と第2の筐体3とを互いに着脱可能に固定する固定手段と、第1の筐体2及び第2の筐体3に、それぞれ基端側が取り付けられて腕に装着可能な第1のバンド6及び第2のバンド7と、本体4に対して第1のバンド6及び第2のバンド7の取付状態を変更可能なバンド変形手段と、第1の筐体2及び第2の筐体3に設けられ、音声を出力する第1のスピーカ及び第2のスピーカを有する音声出力手段とを備え、バンド変形手段が耳の耳介に引っ掛けて保持可能な状態に第1のバンド6及び第2のバンド7を変形可能とされ、第1のスピーカ及び第2のスピーカが、第1のバンド6及び第2のバンド7を耳介に引っ掛けた状態で耳の外耳道に対向する位置に配される携帯用電子機器1を提供する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、腕又は耳(耳介)に装着可能な携帯用電子機器に関するものである。
現在、体の一部に装着して使用する携帯用電子機器は、様々なものが知られている。例えば、腕に装着して使用する電子腕時計や、耳に引っ掛けるように装着するヘッドセット(例えば、特許文献1、2及び3参照)等が知られている。
このような携帯用電子機器のうち、特に電子腕時計は、装着時の日常生活に対する影響が低く、また頻繁に時刻を確認するという生活スタイルにより、使用時又は未使用時に係わらず終日(例えば、朝装着してから夜外すまでの間)腕に装着しているのが一般的な使われ方である。
一方、上記ヘッドセット等の携帯用電子機器は、装着時に耳を塞いでしまうので、使用時にのみ装着して使用している。
特開2000−324587号公報(図1等) 特開2001−346287号公報(図1等) 特開2003−47083号公報(図1等)
しかしながら、上記ヘッドセット等の使用時に体に装着する携帯用電子機器は、バック等に入れて共に持ち歩く必要があるので、煩わしさがあった。特に、ヘッドセット等は、電車等公共機関での移動や、歩行の際に容易に使用でき、また、日常生活の中でも使用頻度が高いため、常に持ち歩いている人がいるのが現状である。そのため、不使用時においても、バック等のヘッドセットを収納するものを持ち運ぶ必要があり、煩わしさを感じることがあった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、腕時計のように煩わしさを感じることなく腕に装着できると共に、ヘッドセットとしても使用することができる携帯用電子機器を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明の携帯用電子機器は、第1の筐体と第2の筐体とからなる本体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを互いに着脱可能に固定する固定手段と、前記第1の筐体及び前記第2の筐体に、それぞれ基端側が取り付けられて腕に装着可能な第1のバンド及び第2のバンドと、前記本体に対して前記第1のバンド及び前記第2のバンドの取付状態又はバンド自体の形状の変形が可能なバンド変形手段と、前記第1の筐体及び前記第2の筐体に設けられ、それぞれ音声を出力する第1のスピーカ及び第2のスピーカを有する音声出力手段とを備え、前記バンド変形手段が、耳の耳介に引っ掛けて保持可能な状態に前記第1のバンド及び前記第2のバンドを変形可能とされ、前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカが、前記第1のバンド及び前記第2のバンドを耳介に引っ掛けた状態で耳の外耳道に対向する位置に配されていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1のスピーカ及び第2のスピーカを使用しない場合には、固定手段により第1の筐体と第2の筐体とを固定し、第1のバンド及び第2のバンドを介して本体を腕に装着することができるので、煩わしさを感じることがない。
また、第1のスピーカ及び第2のスピーカを使用する場合には、第1の筐体と第2の筐体との固定を解いてそれぞれ分割した後に、バンド変形手段により、第1のバンド及び第2のバンドの取付状態又は第1のバンド及び第2のバンド自体の形状を変形させて、両バンドを耳の耳介に引っ掛けることができる。この際、第1のスピーカ及び第2のスピーカが、外耳道に対向する位置に配されているので、音声出力手段により音声を聞くことができる。つまり、本体を腕に装着した状態から、両バンドを介して容易に両耳に装着することができ、ヘッドセットとしても使用することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記本体が、略円板状とされ、前記第1の筐体及び前記第2の筐体が、前記本体の表面の中心軸に対して略半分に分割されてなることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1の筐体及び第2の筐体が、共に同じ略半円状の形状となるので、耳に装着した際に、デザイン的に優れている。また、共に同じ形状であるので、両筐体を固定したときに、強度的なバランスが取りやすく、安定した状態で腕に装着することが可能である。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記本体が、所定の厚さを有する略円板状とされ、前記第1の筐体及び前記第2の筐体が、前記本体の厚さ方向の略中心で上下に分割されてなることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1の筐体及び第2の筐体が、共に同じ円板状の形状であるので、耳に装着した際に、よりデザイン的に優れた状態で使用することができる。また、両筐体を固定したときに、厚みが増して全体的な剛性が高まるので、より安定した状態で腕に装着することが可能である。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記固定手段により、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを固定したときに、前記第1のバンドと前記第2のバンドとが結合して1つのバンド形状となることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1の筐体と第2の筐体とを固定したときに、両バンドが1つにまとまり、デザイン的にシンプルとなる。また、腕に装着するときに、一体的なバンドとなるので剛性が上がり、より安定した状態で腕に装着することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記第1のバンド及び前記第2のバンドが、前記第1の筐体と前記第2の筐体との分割線の延長線を中心として分割されることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、両筐体を着脱するときに、両筐体と同じ分割線の延長で両バンドの分割が行える。従って、引っ掛かり等なく、円滑に両バンドを含めて両筐体の脱着を行うことができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記固定手段が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との対向面に、凹部と該凹部に圧入して係合可能な凸部とをそれぞれ有していることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、凸部を凹部に圧入することで、両筐体の固定が行えると共に、凹部から凸部を引き抜くことで両筐体の固定を解いて分割することができる。このように、複雑な構成を備えることなく、凹部及び凸部により容易に固定手段を構成することができ、構造のシンプル化及び製造コストの低減化を図ることができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記固定手段が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との対向面に、ガイド溝と該ガイド溝にスライドして挿入可能な凸条部とをそれぞれ有しており、凸条部をガイド溝に挿入したときに前記第1の筐体と前記第2の筐体とを離間する方向に規制することを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、凸条部をガイド溝にスライドさせて挿入することで、両筐体の固定が行えると共に、ガイド溝から凸条部を引き抜くことで両筐体の固定を解いて分割することができる。このように、複雑な構成を備えることなく、ガイド溝及び凸条部により容易に固定手段を構成することができ、構造のシンプル化及び製造コストの低減化を図ることができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記固定手段が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との対向面に、バイヨネット結合可能な第1の結合手段及び第2の結合手段をそれぞれ備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1係止部及び第2係止部をバイヨネット結合することで、両筐体の固定及び分割を行える。従って、ワンタッチの脱着操作で容易且つ確実に両筐体の固定又は分割が行えるので、脱着における操作性の向上を図ることができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記本体又は前記バンドが、複数のスイッチを備え、これらの前記スイッチのうちの1つは、前記音声出力手段を制御することを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、スイッチを入れることで、音声出力手段を制御することができ、腕又は耳の装着に応じて適切な使い分けを行うことができる。また、スピーカから所望する曲等の音声情報を出力することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記本体の表面に前記音声出力手段の出力情報を表示する表示部を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、表示部に表示された出力情報を確認することで、間違えることなく確実に音声出力手段の制御を行うことができる。従って、操作性の向上を図ることができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記表示部が、時刻表示機能を有していることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、本体を腕に装着したときに、腕時計のように使用することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記複数のスイッチの1つをオンしたときに、前記音声出力手段が時刻を音声出力するよう設定されていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、本体を耳に装着した場合においても、時刻を容易に確認することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを電気的に接続するコードを有し、前記音声出力手段が、前記コードを介して少なくとも音声情報を前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカに出力することを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、コードにより両スピーカから確実に音声を出力することができる。特に、有線であるため、音声出力手段と両スピーカとの間で、例えば、外部からの電波干渉や音声情報の混線等を防止し、明瞭な音声を聞くことができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記第1の筐体又は前記第2の筐体に設けられ、前記コードを本体内に巻取り可能な巻取り手段を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1の筐体と第2の筐体とを固定したときに、巻取り手段によりコードを本体内に巻き取って収納できる。また、両筐体を耳に装着した際に、コードの長さを最適な任意の長さに調整することができる。このように、使用状況に応じてコードの余長分を調整できるので、使い易さが向上する。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記第1の筐体及び前記第2の筐体には、少なくとも一方に音声情報を送信する送信機能を有すると共に少なくとも他方に音声情報を受信する受信機能を有する無線通信手段を備え、前記音声出力手段が、音声情報を前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカに出力することを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、無線通信手段を介して音声出力手段から所望のスピーカに音声を無線通信して出力することができるので、第1の筐体及び第2の筐体を両耳に装着したときに、両筐体間を電気的に接続する配線等のケーブルが不要である。従って、特に、耳に装着したときに、煩わしさを感じることがないばかりでなく、ケーブルへの引っかかり等をなくすことができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記音声出力手段が、前記第1のスピーカ及び第2のスピーカから発生させる出力音をそれぞれ調整するステレオ音量調整部を有していることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1のスピーカ及び第2のスピーカからステレオ音量調整部により調整された出力音を出力するので、適当な音量のステレオ状態で音声を聞くことができる。従って、機能性の向上化を図ることができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記第1の筐体及び前記第2の筐体には、前記バンドを耳介に引っ掛けたときに、耳介に接触する位置に弾性を有するパッド部材が設けられていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、耳に装着したときに、第1の筐体及び第2の筐体と耳介との間にパッド部材が設けられているので、該パッド部材がクッションとなる。従って、両筐体と耳との間の干渉が低減され、装着感が向上すると共に耳への保護となる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記パッド部材が、前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカを囲むように配されていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、耳に装着したときに、パッド部材が、第1のスピーカ及び第2のスピーカの周囲を囲むように両筐体と耳介との間の隙間を埋めるので、スピーカからの音漏れを防止することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記本体に、他の電子機器との間で少なくとも音声情報を受け渡す外部接続手段と、前記音声情報を記録するメモリとを備え、前記音声出力手段が、前記メモリに記録された音声情報を音声出力することを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、外部接続手段によりパーソナルコンピュータ等の他の電子機器から所望する音声情報を容易に入手でき、メモリに入手した音声情報の記録が逐次行える。また、音声出力手段により、メモリに記録した様々な音声情報の中から所望する音声情報の再生を行うことができる。このように、他の電子機器から所望する音声情報、例えば、好きな音楽等を入手して聞くことができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記外部接続手段が、通信用ケーブルを接続可能なケーブル接続部を有していることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、ケーブル接続部に、例えば、USBケーブル等の通信用ケーブルを接続することで、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器から曲等の音声情報を入手したり、記録することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明の携帯用電子機器において、前記外部接続手段が、前記他の電子機器との間で無線通信可能な外部無線通信手段を有していることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、外部無線通信手段を介して他の電子機器からBluetooth等の無線通信により曲等の音声情報を入手したり、記録することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記外部接続手段が、メモリカードを接続可能なカード接続部を有していることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、カード接続部にメモリカードを接続することで、他の電子機器から曲等の音声情報を入手したり、記録することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記本体に、音声放送波を受信する電波受信部を備え、前記音声出力手段が、前記音声放送波に基づいて音声出力することを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、電波受信部により受信した、例えば、ラジオ電波等の音声放送波に基づいて、AMラジオやFMラジオ等の音声情報を聞くことができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記本体に、充電可能な充電池と、該充電池に電力を充電する充電手段とを有していることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、充電手段を介して充電池に外部からの電力を充電できるので、通常の電池等を別個に用意する必要がない。従って、製品の維持に係るコストを低減することができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記バンド変形手段は、前記第1のバンド及び第2のバンドを耳介に引っ掛けるように変形させたときに、前記音声出力手段を音声出力可能な状態に設定することを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、耳介に引っ掛けるように第1のバンド及び第2のバンドを変形させたときに、バンド変形手段が音声出力手段を音声出力可能な状態、例えば、音声出力モードに設定を変更する。従って、特に他の操作を行うことなく、容易にヘッドセットとしてすぐに使用することができ、機能性の向上化を図ることができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記第1のバンド及び第2のバンドが、断面略円状に形成され、前記バンド変形手段が、前記本体に設けられて前記第1のバンド及び第2のバンドの基端側を挿入可能とされる挿入孔と、基端側を挿入孔の内部に向けて付勢する付勢手段と、挿入孔内に設けられて基端側の端面に離間接触可能な接触面を有する固定部材とを備え、前記端面及び前記接触面には、それぞれ接触した際に嵌合して回転方向の動きを規制する凹凸部が形成されていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1のバンド及び第2のバンドの基端側を挿入孔の外部、即ち、本体の外部に向けて付勢手段に抗する力で引っ張ると、基端側の端面が固定部材の接触面から離間する。この状態で、第1のバンド及び第2のバンドを軸回りに回転させることで、本体に対する第1のバンド及び第2のバンドの取り付け状態の変更が行える。また、取付状態の変更後、第1のバンド及び第2のバンドの基端側を離すと、該第1のバンド及び第2のバンドは付勢手段により挿入孔内部に向けて付勢され、基端側端面が固定部材の接触部材に接触すると共に、凹凸部によって互いが勘合する。これにより、第1のバンド及び第2のバンドの回転が規制される。このように、バンド変形手段は、第1のバンド及び第2のバンドの取付状態を軸回りに回転させることで、容易に変更することができると共に、変更した角度で保持することができる。従って、腕や耳に装着する際、それぞれの形状に応じた取付状態で装着を行うことができる。
また、本発明の携帯用電子機器は、上記本発明のいずれかに記載の携帯用電子機器において、前記第1のバンド及び第2のバンドが、折曲変形可能な弾性材料により形成されていることを特徴とするものである。
この発明に係る携帯用電子機器においては、第1のバンド及び第2のバンドが折曲変形可能であるので、腕や耳に装着する際、微調整を行うことができる。従って、より耳介の形状等に応じた取付状態にでき、がたつき等をなくして、より確実に装着を行うことができる。
本発明に係る携帯用電子機器によれば、第1のスピーカ及び第2のスピーカを使用しない場合には、第1の筐体と第2の筐体とを固定することで、例えば、腕時計のように煩わしさを感じることがなく腕に装着でき、第1のスピーカ及び第2のスピーカを使用する場合には、第1の筐体と第2の筐体とを分割して両耳に装着することで、ヘッドセットとして使用することができる。
以下、本発明に係る携帯用電子機器の第1実施形態を、図1から図14を参照して説明する。なお、本実施形態の携帯用電子機器は、ヘッドセットの機能を有する電子腕時計として説明する。
本実施形態の携帯用電子機器1は、図1から図6に示すように、第1ケース部(第1の筐体)2と第2ケース部(第2の筐体)3とからなる本体4と、第1ケース部2と第2ケース部3とを互いに着脱可能に固定する固定手段5と、第1ケース部2及び第2ケース部3に、それぞれ基端側が取り付けられて腕に装着可能な第1のバンド6及び第2のバンド7と、上記本体4に対して第1のバンド6及び第2のバンド7の取付状態又は第1のバンド6及び第2のバンド7自体の形状の変形が可能なバンド変形手段8と、第1ケース部2及び第2ケース部3に設けられ、それぞれ音声を出力する第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10を有する音声出力手段11とを備えている。
上記バンド変形手段8は、耳の耳介に引っ掛けて保持可能な状態に両バンド6、7を変形可能とされている。これについては、後に詳細に説明する。
また、本実施形態の携帯用電子機器1は、第1ケース部2と第2ケース部3とを電気的に接続するコード14を有しており、上記音声出力手段11がこのコード14を介して少なくとも音声情報を第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10から出力するようになっている。
上記第1ケース部2及び第2ケース部3は、プラスチックやアルミ等の金属材料からなり、両ケース部2、3を固定したときに本体4が上面視略円板状となるように形成されている。即ち、第1ケース部2及び第2ケース部3は、本体4の中心軸Aに対して略半分に分割されるように、所定の厚みをもってそれぞれ左右対称の略半円状に形成されている。
なお、第1ケース部2及び第2ケース部3は、それぞれ対向面2a、3a同士を当接した状態で互いに固定されるようになっている。
第1ケース部2は、表面に半円形状のカバーガラス15が嵌め込まれており、該カバーガラス15の内側に上記音声出力手段11の出力情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の液晶表示器である表示部16が配されている。また、第1ケース部2の裏面には、中央部分に複数の音孔17が形成されている。更に、第1ケース部2内には、図8に示すように、基板18に実装された制御部20、上記第1のスピーカ9、上記表示部16、図示しないパーソナルコンピュータ等の他の電子機器との間で音声情報を受け渡す外部接続手段(ケーブル接続部)21、該外部接続手段21により入手した音声情報を記録するメモリ22及び充電可能な充電池23を内蔵している。
上記制御部20は、図7に示すように、CPU等の演算処理部25、プラグラム等を記録しているROM(Read Only Memory)26、一時記憶媒体であるRAM(Random Access Memory)27、表示部16の制御を行う表示制御部28及び後述する各種ボタンの入力を制御する入力制御部29を有している。
また、制御部20は、メモリ22に記録されている音声情報を、デコーダ機能及びアンプ機能を有する音声変換部30を介して第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10から音声出力させる機能を有している。更に、制御部20は、例えば、水晶振動子等の時刻をカウントする時計部31と接続されている。これにより、表示部16は、上述した音声出力手段11の出力情報、時計部31によりカウントされた時刻、表示制御部28から出力されたその他各種情報を表示する機能を有している。例えば、図1に示すように、時刻、日付、曜日や充電池23の残電力量等を表示できるようになっている。
更に、制御部20は、時計部31によりカウントされた時刻を音声に変換する音声合成部32が接続されており、後述するボタンの1つによって、時計部31によりカウントされた時刻を第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10から音声出力するように設定されている。
即ち、制御部20、音声変換部30、音声合成部32、第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10は、上記音声出力手段11として機能するようになっている。
なお、音声出力手段11を構成している音声変換部30は、第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10から発生させる出力音をそれぞれ調整するステレオ音量調整の機能も有している。これにより、後述するボタンの1つにより、両スピーカ9、10から適当な音量のステレオ状態で音声を聞くことができるようになっている。なお、音声変換部30にステレオ音量調整の機能を持たせたが、別個に両スピーカ9、10から発生させる出力音をそれぞれ調整するステレオ音量調整部を備えても構わない。
上記第1のスピーカ9は、図8に示すように、上記音孔17に隣接するように配されており、音孔17を介して第1ケース部2の裏面側に向けて音声出力できるようになっている。つまり、第1のスピーカ9は、上記第1のバンド6を耳介に引っ掛けた状態で、耳の外耳道に対向する位置に配されている。
また、第1ケース部2の裏面には、図5に示すように、上記第1のバンド6を耳介に引っ掛けたときに、耳介に接触する位置に弾性を有するパッド部材35が配されている。このパッド部材35は、例えば、ウレタン等からなり上記音孔17を囲むように、即ち、第1のスピーカ9を囲むように配されている。
上記外部接続手段21は、図7に示すように、図示しないUSBケーブル(通信用ケーブル)を接続可能なコネクタ部36aと通信部36bとを備えている。これにより、他の電子機器からUSBケーブルを介して曲等の音声情報を入手することができるようになっている。また、入手した音楽情報は、上記メモリ22内に記録できるようになっている。
なお、コネクタ部36bは、図1から図8に示すように、第1ケース部2に設けられた脱着可能なゴム製のカバー37によってUSBケーブルの未接続時に蓋をされて外部に露出しないようになっている。更に、カバー37には、図7及び図8に示すように、充電用コネクタ(充電手段)38が配されており、図示しない充電器から上記充電池23に電力を充電できるようになっている。この際、カバー37にパッキン等を取り付けて、防水機能を有するように構成することが好ましい。こうすることで、コネクタ部36a及び充電用コネクタ38を水滴等から保護することが可能である。
なお、充電用コネクタ38に限らず、充電器及び第1ケース部2内にそれぞれ電力を伝達するためのトランス等を設け、非接触状態で充電池23の充電を行うように構成しても構わない。
第2ケース部3は、図8に示すように、第1ケース部2と同様に、裏面の中央部分に複数の音孔17が形成されており、上記第2のスピーカ10、上記コード14を第2ケース部3内に巻取り可能な巻取り手段40が設けられている。また、第2ケース部3の表面の略中心には、図1から図6に示すように、巻取り手段40を作動させる巻取りボタン41が配設されている。
第2のスピーカ10は、上記第1のスピーカ9と同様に、音孔17に隣接するように配されて、第2のバンド7を耳介に引っ掛けた状態で、耳の外耳道に対向するようになっている。
また、第2ケース部3の裏面には、第1ケース部2と同様に、上記第2のバンド7を耳介に引っ掛けたときに、耳介に接触する位置にウレタン等の弾性を有するパッド部材35が上記音孔17を囲むように、即ち、第2のスピーカ10を囲むように配されている。
この第2のスピーカ10は、コード14を介して第1ケース部2の音声変換部30に接続されており、音声変換部30により変換された音声が入力されるようになっている。
上記巻取り手段40は、図9及び図10に示すように、軸部材42の軸線回りに回転可能に支持されると共にコード14をフランジ43a、43b間の外周面に巻回可能なリール43と、リール43を軸線回りの一方向(図10に示すR方向)に向けて付勢するコイルスプリング44と、リール43を上記一方向に回転規制する規制手段45とを有している。
上記軸部材42は、円柱状に形成されて第2ケース部3内で対向面3aと平行になるように設けられている。上記リール43は、中心部分に上記コイルスプリング44を収納する凹部43cが形成されている。コイルスプリング44は、この凹部43c内に収納されると共に両端が軸部材42及び凹部43cの内周面に取り付けられている。これにより、リール43は、常に一方向に付勢されるようになっている。
また、フランジ43a、43bのうち一方のフランジ43bには、切り欠き部46が所定の角度毎に形成されている。また、リール43に隣接する位置には、ストッパ47がピン48を中心として回転自在に配設されており、ストッパ47には上記切り欠き部46に係合可能な鉤状の爪部47aが形成されている。この爪部47a及び切り欠き部46は、係合状態のときにそれぞれリール43が一方向に回転しない形状となっている。また、ストッパ47の先端は、リール43を他方向(図10に示すR方向とは逆方向)に回転したときに、その回転を妨げないように、例えば、円弧状に形成されている。なお、ストッパ47は、図示しないスプリング等により爪部47aが一方のフランジ43bに向けて付勢されている。即ち、切り欠き部46及びストッパ47は、上記規制手段45を構成している。
上記巻取りボタン41は、ストッパ47の基端側に機械的に連結されており、押下されることで、ストッパ47をスプリングに抗するように回転するようになっている。これにより、爪部47aと切り欠き部46との係合が解かれて、リール43がコイルスプリング44によって一方向に向けて回転し、コード14を第2ケース部3内に巻き取ることができるようになっている。
更に、本体4には、複数のボタン(スイッチ)が設けられており、これらの各ボタンのうち少なくとも1つは、上記音声出力手段11を制御できるようになっている。
本実施形態では、第2ケース部3の表面及び側面に配された操作ボタン50と、第2ケース部3の側面に配された音量調整ボタン51と、第1ケース部2の側面に配されたモード切替ボタン52とを備えている。操作ボタン50のうち、表面に配されている2つの操作ボタン50は、巻取りボタン41を間に挟むように配されており、側面に配されている別の2つの操作ボタン50は、音量調整ボタン51を間に挟むように配されている。
上記各ボタンは、図7に示すように、押下したときに基板18に電気的に接続されたスイッチ(SW)を介して制御部20の入力制御部29に信号を送り、各種操作ができるようになっている。なお、第2ケース部3に配された操作ボタン50及び音量調整ボタン51は、コード14を介して入力制御部29に信号を送るようになっている。
各ボタンのうち、例えば、モード切替ボタン52を押下することで、例えば、時計モードから音楽再生モードに変更するようになっている。また、この際に、各操作ボタン50を押下することで、メモリ22に記録されている曲等の音声情報の再生、一時停止、停止、巻き戻しや前後曲へのステップ等を行うことができるようになっている。即ち、音楽再生モードにおける操作ボタン50は、音声出力手段11を制御するよう設定されている。更に、音楽再生モードの際に、音量調整ボタン51を押下することで、第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10から出力される音量を変更できるようになっている。なお、この際、表示部16は、曲の再生時間、音量レベルや作動状況(再生中、一時停止中等)、曲名、曲番号等を表示するよう設定されている。
なお、音楽再生モードだけでなく、モード切替ボタン52を押下する毎に、その他の各モード、例えば、ストップウォッチモードや、アラーム設定モード等に切り替えることができるように自由に設定して構わない。この場合には、各ボタンは、各モードに対応するように設定することが可能である。例えば、ストップウォッチモードの時に、各操作ボタン50を、時間の測定開始ボタン、停止ボタンやラップ測定ボタン等として機能させることが可能である。つまり、各ボタンは、各モードに応じて複数の機能を有するように設定することが可能である。
また、音楽再生モードの際に、上記ボタンを押下したときに、音声出力手段11が時刻を音声出力するよう設定されている。例えば、操作ボタン50のうち、再生ボタン及び一時停止ボタンを両方同時に押下したときに、音声合成部32を介して音声に変換された時刻が第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10から音声出力されるようになっている。この際、音楽を一旦停止して時刻を音声出力させても構わないし、音楽と同時に時刻を音声出力させても構わない。
上記固定手段5は、図4、5及び9に示すように、第1ケース部2と第2ケース部3との対向面2a、3aに、凹部55と該凹部55に圧入して係合可能な凸部56とをそれぞれ有している。即ち、第1ケース部2の対向面2aには、プラスチック等の弾性材料により形成された凹部55と、凸部56とが所定間隔離間した状態で形成されている。また、第2ケース部3の対向面3aには、第1ケース部2の凹部55及び凸部56に対向する位置に、係合相手である凹部55、凸部56が形成されている。
それぞれの凸部56を凹部55に圧入することで、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定したり、凸部56を凹部55から引き抜くことで、第1ケース部2と第2ケース部3とを離間できるようになっている。
第1ケース部2の第1のバンド6は、図1から図6に示すように、第1のバンド部6a及び第2のバンド部6bから構成され、折曲変可能な弾性材料により基端側が断面略円状に形成された弾力性アームとなっている。第1バント部6a及び第2バンド部6bは、中心軸に沿って第1ケース部2のそれぞれ反対側に対向するように基端側が取り付けられている。即ち、第1のバンド6及び第2のバンド7は、第1ケース部2と第2ケース部3との分割線の延長線を中心として分割されるようになっており、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定手段5により固定したときに、結合して1つのバンド形状となるように構成されている。
また、第1バント部6a及び第2バンド部6bの一端側の表面には、シリコン等の滑止材6cがコーティングされている。
更に、第2ケース部3の第2のバンド7も第1のバンド6と同様に、第1のバンド部7a及び第2のバンド部7bを有しており、それぞれの先端には、滑止材7cがコーティングされている。
上記バンド変形手段8は、図11及び図12に示すように、各バンド、即ち、第1バンド6の第1バンド部6a及び第2バンド部6bと、第2バンド7の第1バンド部7a及び第2バンド部7bの基端側に取り付けられている。つまり、バンド変形手段8は、第1ケース部2及び第2ケース部3に設けられて第1バンド6及び第2バンド7の基端側を挿入可能とされる挿入孔60と、基端側を挿入孔60の内部に向けて付勢する付勢手段61と、挿入孔60内に設けられて基端側の端面62に離間接触可能な接触面63を有する固定部材64とを備えている。また、端面62及び接触面63には、それぞれ接触した際に嵌合して回転方向の動きを規制する歯部(凹凸部)62a、63aが形成されている。
また、上記第1バンド6及び第2バンド7は、それぞれ上記端面62の中央から軸方向に突出した縮径部65を有している。即ち、上記歯部62aは、端面62上において、縮径部65を囲むように形成されていると共に、周方向に山と谷を順次繰り返すように形成されている。
上記縮径部65は、先端面の中央位置に軸方向に向けてネジ孔65aが形成されている。該ネジ孔65aに、キャップネジ部材66のネジ66aを螺合することによって、縮径部65の先端にキャップネジ部材66を固定できるようになっている。なお、キャップネジ部材66の外径は、縮径部65より大きく、且つ、上記挿入孔60の内径より若干小さくなるように形成されている。また、キャップネジ部材66の外周面には、環状溝66bが形成されており、該環状溝66bに、挿入孔60の内径に密着するOリング等のパッキン67が嵌合されてる。つまり、第1バンド6及び第2バンド7の基端側を挿入孔60に対して進退させると、パッキン67が挿入孔60内に密接した状態を維持しながら進退するようになっている。
上記固定部材64は、所定の厚さを有して環状に形成されると共に中心孔の内径が縮径部65の外周面に当接するように形成され、挿入孔60内に圧入固定されている。この際、固定部材64は、挿入孔60の略中間部に形成された当接部60aに当接することで、確実に位置決めがされるようになっている。また、固定部材64の挿入孔60内部に向かう端面と、上記キャップネジ部材66の端面との間には、スプリング68が介在されており、常にキャップネジ部材66を挿入孔60の内部に向けて付勢するようになっている。これにより、第1バンド部6及び第2バンド部7の基端側を挿入孔60の内部に向けて付勢するようになっている。即ち、これら固定部材64、キャップネジ部材66及びスプリング68は、上記付勢手段61として機能するようになっている。
また、固定部材64の挿入孔60外部に向かう端面は上記接触面63とされ、該接触面63に上記歯部63aが形成されている。この歯部63aは、上記歯部62aと同様に縮径部65の軸線に対して周方向に向けて山と谷を順次繰り返すように形成されている。
なお、歯部62a、63aは、山と谷を例えば、縮径部65の軸線回りに、例えば、10度の角度毎に繰り返すように形成されている。なお、10度に限られるものではない。
このように構成された携帯用電子機器1を使用する場合について、以下に説明する。
なお、初期状態として、第1ケース部2及び2ケース部3は、固定手段5により固定されていると共に表示部16を正面から見たときに、図1に示すように、第1バンド6及び第2バンド7の先端側が本体4の真下に位置する状態になっているとして説明する。
まず、本実施形態の携帯用電子機器1は、通常時において、電子腕時計として使用することが可能である。即ち、第1バンド部6a、7a及び第2バンド部6b、7bをそれぞれ外側に広げるように引張った状態で腕(手首)に装着する。装着後、第1バンド6及び第2バンド7は、弾性の性質により腕を締め付けるので、がたつくことなく確実に腕に装着することができる。特に、第1バンド6及び第2バンド7の先端側には、滑止材6c、7cがコーティングされているので、確実に腕に装着することが可能である。
更に、第1のバンド6及び第2のバンド7は、1つのバンド形状となっているので、剛性があり、より安定した状態での装着が行える。また、電子腕時計として使用する場合には、バンドが1つにまとまっているのでデザイン的にシンプルである。同様に、第1ケース部2及び第2ケース部3は、中心軸Aを挟んで互いに左右対称な半円形状であるので、固定して円板状としたときに分割線がいびつな形状とならず、デザイン的にもすっきりした状態で使用することができる。また、強度的なバランスもとり易い。
次に、ヘッドセットとして使用する場合には、携帯用電子機器1を腕から取り外した後、図6に示すように、第1ケース部2と第2ケース部3との固定を解いて離間させる。即ち、第1ケース部2と第2ケース部3とを中心軸Aを境に互いに離間するように引っ張ることで、第1ケース部2及び第2ケース部3の凸部56が凹部55から外れ、両ケース部2、3が離間する。この際、第1ケース部2と第2ケース部3との同じ分割線の延長で第1のバンド6と第2のバンド7とが分割するので、引っ掛かり等がなく、円滑に両バンド6、7を含めて第1ケース部2と第2ケース部3とを分割することができる。また、両ケース部2、3は、それぞれ異なる形状ではなく、共に同じ半円形状であるので、デザイン的にすっきりしている。
第1ケース部2と第2ケース部3との分割後、一旦ある程度の長さまで、コード14を第2ケース部3から引き出す。つまり、図10に示すように、コード14をコイルスプリング44に抗する力で引出し、リール43を他方向(R方向とは逆方向)に回転させる。この際、ストッパ47は、先端の形状により他方向へのリール43の回転を妨げることはないので、円滑にコード14を引き出すことができる。コード14の引出しを終了すると、コイルスプリング44に付勢されてリール43が一方向(R方向)に回転し、ストッパ47の爪部47aがフランジ43bの切り欠き部46に係合する。これにより、コード14が第2ケース部3から引き出された状態で維持される。
次に、第1バンド6及び第2バンド7の取付状態を変更する。(図6に示される点線状態)即ち、図11及び図12に示されるように、まず、第1バンド6及び第2バンド7の第1バンド部6a、7a及び第2バンド部6b、7bの基端側を挿入孔60の外部に向けて引っ張る。この際、スプリング68のスプリング力に抗する力で基端側を引っ張る。これにより、第1バンド部6a、7a及び第2バンド部6b、7bが、挿入孔60の外部に向けて移動する。即ち、基端側の端面62が固定部材64の接触面63から離間する。この状態において、第1バンド部6a、7a及び第2バンド部6b、7bを挿入孔60の軸回りに所定角度回転させる。所定角度回転後、第1バンド部6a、7a及び第2バンド部6b、7bの引張り状態を解くと、付勢手段61が基端側を挿入孔60の内部に向けて付勢する。これにより、端面62と接触面63とが再度接触すると共に、62a、63aが互いに嵌合する。従って、第1のバンド6及び第2のバンド7は、取付角度(取付状態)が変更されると共に、変更後の角度で保持された状態となる。
バンド変形手段8により、第1のバンド6及び第2のバンド7の取付状態を変更後、モード切替ボタン52を押下して時計モードから音楽再生モードに変更する。この際、表示部16の表示が切り替わるので、音楽再生モードが適切に選択されたことを容易に確認することができる。モード変更後、図13及び図14に示すように、第1ケース部2及び第2ケース部3の裏面側を耳介に接触するように、第1のバンド6及び第2のバンド7を耳の耳介に引っ掛けて耳介に装着する。この際、耳介の角度に応じて、第1バンド部6a、7a及び第2バンド部6b、7bの取付状態を、それぞれバンド変形手段8により変えて微調整すると良い。また、両バンド6、7は、折曲変形可能な材料により形成されているので、より細かな微調整が可能である。これらの微調整により、がたつくことなく、確実に両バンド6、7を耳介に引っ掛けて装着することができる。なお、この状態は、第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10が外耳道に対して対向配置している状態である。
また、装着時において、第1ケース部2及び第2ケース部3の裏面には、パッド部材35が配されているので、該パッド部材35がクッションとなり、耳介と第1ケース部2及び第2ケース部3との干渉を和らげる。従って、装着感が向上すると共に耳を保護する。
耳への装着後、必要に応じて先ほどある程度の長さまで引き出したコード14を最適の長さに調整する。即ち、第2ケース部3の表面に配されている巻取りボタン41を押下してコード14の長さを調整する。巻取りボタン41を押下すると、図10に示すストッパ47をリール43から離間するように回転させるので、爪部47aと切り欠き部46との係合が解かれる。これにより、リール43が、コイルスプリング44により一方向に回転してコード14を第2ケース部3内に巻き取り、コード14の長さを短く調整することができる。また、巻取りボタン41の押下を止めると、スプリングにより再度ストッパ47がリール43に当接して、爪部47aが切り欠き部46に係合してコード14の巻取りが停止する。このように、巻取りボタン41を押下することで、コード14の長さ(余長分)を両耳の間隔に合わせて最適な任意の長さに調整することができる。
そして、操作ボタン50を押下して、メモリ22に記録されている音声情報、例えば、曲を再生することで、ヘッドセットとして使用することができる。特に、パッド部材35は、第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10を囲むように配されているので、音孔17から音声出力された音は、外部に漏れ難く、効率良く外耳道に伝達する。従って、雑音等を抑えた状態で音楽を聴くことができる。また、音楽を聞いている際、各操作ボタン50を操作することで、曲の早送り、巻き戻し又は曲変更等を自由に行うことができると共に、音量調整ボタン51を押下することで、音量を自由に調整することができる。また、音楽を聞いている際、操作ボタン50のうち、再生ボタン及び一時停止ボタンを両方同時に押下することで、時刻を第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10を介して容易に聞くことができる。
このように、各ボタンを使用することで、音声出力手段11を制御でき、腕又は耳への装着に応じた使い分けや、所望の操作を行うことができる。
更に、音声出力手段11と第2のスピーカ10とは、コード14による有線により接続されているので、音声出力手段11と両スピーカ9、10との間で、例えば、外部からの電波干渉や音声情報の混線等が防ぐことができ、両スピーカ9、10から明瞭な音声を聞くことができる。さらに、音声変換部30によるステレオ調整機能により、適当な音量のステレオ状態で音声を聞くことができる。
更に、メモリ22に記録されている音楽等の音声情報を変更する場合には、カバー37を取り外し、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器に接続されているUSBケーブルを、コネクタ部36bに接続する。これにより、他の電子機器から新たな曲等の音楽情報をメモリ22に記録することが可能である。また、記録だけでなく、既にメモリ22に記録されている音楽情報を削除することも可能である。
また、充電池23に電力を充電する場合には、充電器からの充電コード等を充電用コネクタ38に接続することで充電を行うことができ、通常の電池を別個に用意する必要はない。従って、維持経費の削減を図ることができる。
また、音楽を聴いている際に、充電池23の残電力が“0“に近くなるまで減少した場合には、これを知らせるために、音声出力手段11が、アラーム音を音声出力して知らせるように設定しても構わない。なお、アラーム音を出力する前に、充電池23の残電力量が表示部16に表示されるようになっている。
また、ヘッドセットとしての使用を止めて、再度電子腕時計として使用する場合には、両耳から第1ケース部2及び第2ケース部3を取り外した後、巻取りボタン41を押下してコード14を第2ケース部3内に巻き取りながら、固定手段5により第1ケース部2と第2ケース3とを固定する。即ち、第1ケース部2及び第2ケース部3の配されたそれぞれの凸部56を凹部55に圧入させて、対向面2a、3a同士を当接させる。
上述したように、互いに凸部56を凹部55に圧入することで、両ケース部2、3を固定したり、凹部55から凸部56を引き抜くことで両ケース部2、3を分割することができる。このように、複雑な構成を備えることなく、凹部55及び凸部56により容易に固定手段5を構成することができ、構造のシンプル化及び製造コストの低減化を図ることができる。
上述したように、本実施形態の携帯用電子機器1によれば、第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10を使用しない場合には、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定することで、例えば、腕時計のように煩わしさを感じることなく腕に装着でき、従来のヘッドセットのようにバック等に入れて持ち運ぶ必要がない。また、第1のスピーカ9及び第2のスピーカ10を使用する場合には、第1ケース部2と第2ケース部3とを分割して両耳に装着することで、ヘッドセットとして使用することができる。
次に、本発明に係る携帯用電子機器の第2実施形態について、図15及び図16を参照して説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、固定手段5が第1ケース部2及び第2ケース部3の対向面2a、3aに配された凹部55、凸部56により構成されていたのに対し、第2実施形態の携帯用電子機器70は、凹部55、凸部56及び係止機構71により固定手段72を構成している点である。
即ち、本実施形態の携帯用電子機器70は、図15及び図16に示すように、第1ケース部2の第1バンド部6a及び第2ケース部3の第2バンド部7bの基端側取付部分において外側に向けて突出したピン73が設けられている。また、第1ケース部2の第2バンド部6b及び第2ケース部3の第1バンド部7aは、基端側が上記ピン73に係止可能な鉤状に形成された係止部74となっている。
このように構成された携帯用電子機器70においては、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定する際、第2バンド部6b及び第1バンド部7aを、バンド変形手段8により予め第1バンド部6a及び第2バンド部7bに干渉しない位置に回転させた後、凸部56を凹部55に圧入して両ケース部2、3を固定する。そして、第2バンド部6b及び第1バンド部7aを、第1バンド部6a及び第2バンド部7bを接触するように回転させると共に、係止部74をピン73に嵌めて互いを係止する。このように、凹部55と凸部56とによる固定に加え、係止機構71によりさらなる固定ができるので、両ケース部2、3をより強固に固定することができる。従って、電子腕時計として使用する際に、ガタ等を低減することができる。
次に、本発明に係る携帯用電子機器の第3実施形態について、図17から図19を参照して説明する。なお、第3実施形態において第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、固定手段5が第1ケース部2及び第2ケース部3の対向面2a、3aに配された凹部55、凸部56により構成されていたのに対し、第3実施形態の携帯用電子機器80は、固定手段81が、第1ケース部2及び第2ケース部3の対向面2a、3aに、ガイド溝82と該ガイド溝82にスライドして挿入可能な凸条部83とをそれぞれ有しており、凸条部83をガイド溝82に挿入したときに、第1ケース部2と第2ケース3とを離間する方向に規制するように構成されている点である。
即ち、本実施形態の携帯用電子機器80は、図17から図19に示すように、第2ケース部3の対向面3aの長手方向に向けて上記ガイド溝82が形成されている。この際、ガイド溝82は、第2バンド7の第2バンド部7bに亘って形成されている。また、ガイド溝82は、図19に示すように、切り欠き幅が、対向面3aの表面側(H1)より内部側(H2)の方が大きくなるように形成されている。(H1<H2)
また、第1ケース部2の対向面2aには、上記凸条部83が形成されており、ガイド溝82と同様に、第2バンド6の第2バンド部6bに亘って形成されている。
このように構成された携帯用電子機器80においては、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定する際、凸条部83をガイド溝82にスライドさせて挿入することで、両ケース部2、3の固定が行える。この際、ガイド溝82の切り欠き幅が、対向面3aの表面側より内部側の方が大きいので、両ケース部2、3が離間することはない。また、凸条部83をガイド溝82から引き抜くことで、両ケース部2、3の固定を解いて分割することができる。このように、ガイド溝82及び凸条部83により容易に固定手段81を構成することができ、構造のシンプル化及び製造コストの低減化を図ることができる。
なお、上記固定手段81に加え、図20に示すように、凸条部83をガイド溝82に挿入した後に、両ケース2、3を互いに固定させるピンと該ピンに係止可能な回転ヒンジとからなる係止機構85を両ケース2、3の裏面に付加しても構わない。こうすることで、より強固に両ケース部2、3を固定することができる。
また、係止機構85に限られず、図21に示すように、スライド部を移動させることで、両ケース部2、3を固定することができるロック機構86を設けても構わない。
次に、本発明に係る携帯用電子機器の第4実施形態について、図22から図24を参照して説明する。なお、第4実施形態において第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第4実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、固定手段5が第1ケース部2及び第2ケース部3の対向面2a、3aに配された凹部55、凸部56により構成されていたのに対し、第4実施形態の携帯用電子機器90は、固定手段91が、第1ケース部2及び第2ケース部3の対向面2a、3aに、バイヨネット結合可能な第1結合部(第1の結合手段)92と第2結合部(第2の結合手段)93とをそれぞれ備えている点である。
即ち、本実施形態の携帯用電子機器90は、図22から図24に示すように、第1ケース部2の対向面2aの略中心に、突起状の上記第1結合部92が形成されている。また、第2ケース部3の対向面3aには、第1結合部92に対向する位置に、第1結合部92を内部に収納する上記第2結合部93が形成されている。この第2結合部93は、第1結合部92を内部に収納した状態で、第1結合部92を対向面2a、3aに直交する軸線回りに90度回転させたときに、第1結合部92が内部で引っ掛かかり、離間しないようになっている。
更に、本実施形態の携帯用電子機器90は、第1ケース部2の第1バンド部6a及び第2ケース部3の第2のバンド部7bの基端側取付部分において、外側に向けて突出したピン94が設けられており、第1ケース部2の第2バンド部6b及び第2ケース部3の第1バンド部7aの基端側取付部分において、上記ピン94に引っ掛けて係止可能なゴムやプラスチック等で形成された係止部95が設けられている。
このように構成された携帯用電子機器90においては、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定する際、図24に示すように、第2ケース部3に対して第1ケース部2を略90度回転させた状態で、第1結合部92を第2結合部93内に挿入する。挿入後、第1ケース部2を90度回転させることで、第1結合部92を第2結合部93内に引っ掛ける。これにより、第1ケース部2と第2ケース部3とをワンタッチで固定することができる。また、逆にワンタッチで分割することができる。従って、脱着の操作性を向上することができる。
更に、両ケース部2、3を固定した後に、係止部95をピン94に引っ掛けることで、より強固に両ケース部2、3を固定することができる。
次に、本発明に係る携帯用電子機器の第5実施形態について、図25及び図26を参照して説明する。なお、第5実施形態において第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第5実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、固定手段5が第1ケース部2及び第2ケース部3の対向面2a、3aに配された凹部55、凸部56により構成されていたのに対し、第5実施形態の携帯用電子機器100は、固定手段101が、第1ケース部2及び第2ケース部3の対向面2a、3aに、それぞれ溝部102と、該溝部102に挿入可能な突出部103とを備えている点である。
即ち、本実施形態の携帯用電子機器100は、図25及び図26に示すように、第1ケース部2の対向面2aが、2段状に形成されており、各段に上記溝部102又は突出部103が形成されている。また、第2ケース部3の対向面3aも第1ケース部2と同様に、2段状に形成されており、第1ケース部2の溝部102及び突出部103に対向する位置に、それぞれの挿入相手である溝部102及び突出部103が形成されている。この突出部103には、図示しない係止孔が形成されている。また、溝部102内には、突出部103が挿入されたときに、該突出部103の係止孔内に挿入されて溝部102の内壁との間で突出部103を係止する板バネ102aが配されている。
このように構成された携帯用電子機器100においては、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定する際、両ケース部2、3の突出部103を溝部102に挿入すると共に、板バネ102aを係止孔に挿入させる。係止孔内に挿入された板バネ102aは、溝部102の内壁との間で突出部103を固定するので、両ケース部2、3を固定することができる。また、板バネ102aのスプリング力を調整するだけで、容易に両ケース部2、3
の固定を強固なものにすることができる。
次に、本発明に係る携帯用電子機器の第6実施形態について、図27及び図28を参照して説明する。なお、第6実施形態において第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第6実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、第1ケース部2及び第2ケース部3が、本体4の中心軸Aに対して略半分に分割されていたのに対し、第6実施形態の携帯用電子機器110は、本体4が所定の厚さを有する略円板状とされ、第1ケース部2及び第2ケース部3が、本体4の厚さ方向の略中心で上下に分割されている点である。
即ち、本実施形態の携帯用電子機器110は、図27及び図28に示すように、第1ケース部2及び第2ケース部3が、共に同じ厚さで略円板状に形成され、第1ケース部2の裏面と第2ケース部3の表面とを重ね合わせた状態で固定できるようになっている。また、第1ケース部2の裏面及び第2ケース部3の表面には、それぞれ凹部111と、該凹部111に圧入して係合可能な凸部112とが設けられている。なお、凸部112は、ゴム等の弾性材料により形成され、耳の外耳道に挿入可能なイヤホンの機能も有している。これら凹部111及び凸部112は、固定手段113を構成している。
なお、本実施形態の携帯用電子機器110においては、第1ケース部2及び第2ケース部3に、第1バンド6及び第2バンド7が第1ケース部2と第2ケース部3とを固定したときに、互いに反対位置になるようにそれぞれ1つずつ設けられている。また、第1ケース部2の表面に、操作ボタン50、巻取りボタン41等が配されている。
このように構成された携帯用電子機器110においては、第1ケース部2と第2ケース部3とを両耳に装着する際、共に同じ円板状であるので、よりデザイン的に優れている。また、凸部112が、イヤホンと固定手段113の両機能を有しているので、機能性に優れている。また、第1ケース部2と第2ケース部3とを組み合わせて固定したときに、凸部112が凹部111内に埋没するので厚さを薄くすることができると共に、全体的な剛性が高まるので安定した状態で腕に装着することができる。
なお、図29及び図30に示すように、上記凹部111を貫通孔115としても構わない。こうすることで、第1ケース部2と第2ケース部3とを固定したときに、さらに全体的な厚さを薄くすることができる。
次に、本発明に係る携帯用電子機器の第7実施形態について、図31から図33を参照して説明する。なお、第7実施形態において第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第7実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、第1ケース部2と第2ケース部3とをコード14により有線接続したが、第7実施形態の携帯用電子機器120は、第1ケース部2と第2ケース部3とを無線接続する点である。
即ち、本実施形態の携帯用電子機器120は、図31から図33に示すように、第1ケース部2及び第2ケース部3のそれぞれに、少なくとも音声情報を送信及び受信する機能を有する第1の無線通信手段(無線通信手段)121、第2の無線通信手段(無線通信手段)122を備えている。
両無線通信手段121、122は、それぞれ無線通信部121a、122aと基板18に配されたプリントアンテナ部121b、122bとから構成されている。
なお、本実施形態においては、第2ケース部3に、第1ケース部2に内蔵されている演算処理部25、ROM26、RAM27、入力制御部29を少なくとも有する制御部124が設けられている。また、制御部124には、音声変換部30を介して第2のスピーカ10が接続されており、これら制御部124、音声変換部30、第2のスピーカ10は音声出力手段125を構成している。この音声出力手段125は、上記第2の無線通信手段122を介して受信した音声情報を第2のスピーカ10から出力するようになっている。更に、第2ケース部3には、第1ケース部2と同様に、充電池23及び充電用コネクタ38が設けられおり、第2ケース部3内の各構成品に電力を供給するようになっている。
このように構成された携帯用電子機器120により音楽を聞く場合には、操作ボタン50を押下すると、その信号は第1の無線通信手段121及び第2の無線通信手段122を介して第1ケース部2の音声出力手段11に送られる、そして、その信号に基づいてメモリ22に記録されている音声情報が第1のスピーカ9より出力される。また、同時にこの音声情報は、第1の無線通信手段121及び第2の無線通信手段122を介して第2ケース部3の音声出力手段125に送られて第2のスピーカ10から出力される。
このように、両ケース部2、3間で音声情報を無線通信して音声を聞くことができる。特に、両ケース部2、3間を接続するコード等の配線が不要であるので、両耳に装着したときに、煩わしさを感じることがなく、配線への引っ掛かり等をなくすことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態においては、携帯用電子機器をヘッドセットの機能を有する電子腕時計として説明したが、腕時計に限られるものではなく、腕に装着可能な電子機器であれば構わない。
また、巻取りボタンの位置、各ボタンの個数や位置等は、任意に設定しても良く、また表示部の位置等も同様に任意に設定して構わない。また、各ボタンの設定(制御部の制御方法)も自由に設定することが可能である。
特に、上記各実施形態では、モード切替ボタンを押下したときに、音楽再生モードに変更するように設定したが、例えば、第1のバンド及び第2のバンドを耳介に引っ掛けるように変形させたときに、バンド変形手段が音声出力手段を音声出力可能な状態にするように設定しても構わない。こうすることで、ヘッドセットとして使用するために、両バンドを変形させるだけで、音楽再生モードに変更可能であるので、その他のボタン等による個別操作を行う必要がない。従って、すぐにヘッドセットとして機能させることができ、機能性の向上を図ることができる。
また、耳介に装着するときに、バンド変形手段によりバンドの基端側の角度を変更してバンドの取付状態を変更したが、これに限られず、バンドの取付状態又はバンド自体の形状の変形を行って、耳介に装着できれば構わない。例えば、バンドの基端側近傍で、バンド自体が変形して角度が変更するような構成にしても構わない。
更に、上記各実施形態において、外部接続手段は、USBケーブルを介して他の電子機器から音楽等の音声情報を入手したが、USBケーブルに限らず、通信用ケーブルであれば構わない。また、例えば、外部接続手段が、メモリカードを接続可能なカード接続手段を有するように構成しても構わない。こうすることで、メモリカードを介して音声情報の入手や記録が行える。また、外部接続手段が、他の電子機器との間で無線通信可能な外部無線通信手段を有するように構成しても構わない。こうすることで、例えば、Bluetooth等の無線通信により音声情報の入手や記録が行える。更には、本体ケースに音声放送波を受信可能な電波受信部を備えても良い。こうすることで、AMラジオやFMラジオ等の音声放送波も聞くことが可能である。
更に、上記各実施形態では、第1ケース部と第2ケース部とを本体の表面の中心軸に対して略半分に分割したり、上下方向に分割可能に構成したが、これに限らず、第1ケース部と第2ケース部とを固定手段により、着脱自在に固定できるように構成すれば構わない。この際、固定手段は、上記各実施形態の例に限らず、着脱可能であれば自由に構成して構わない。
本発明に係る携帯用電子機器の第1実施形態を示す上面図である。 図1に示す携帯用電子機器の外観図を示す側面図である。 図1に示す携帯用電子機器の外観図を示す斜視図である。 図1に示す携帯用電子機器の第1ケース部を示す上方から見た斜視図である。 図1に示す携帯用電子機器の第1ケース部を示す下方から見た斜視図である。 図1に示す携帯用電子機器の第1ケース部と第2ケース部とを分割した状態を示す斜視図である。 図1に示す携帯用電子機器の構成図である。 図1に示す携帯用電子機器の断面矢視A−A図である。 図8に示す携帯用電子機器の断面矢視B−B図である。 巻取り手段の構成を示す斜視図である。 バンド変形手段の構成を示す断面図である。 図11に示すバンド変形手段の構成を示す斜視図である。 図1に示す携帯用電子機器を耳介に装着した状態を示す側面図である。 図13に示す状態を上方から見た状態を示した図である。 本発明に係る携帯用電子機器の第2実施形態を示す側面図である。 図15に示す携帯用電子機器の第1ケース部と第2ケース部とを分割した状態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯用電子機器の第3実施形態を示す側面図である。 図17に示す携帯用電子機器の第1ケース部と第2ケース部とを分割した状態を示す斜視図である。 図18に示す携帯用電子機器の固定手段を示す側方断面図であって、凸条部をガイド溝に挿入した状態を示す図である。 図17に示す携帯用電子機器に係止機構を付加した状態を示す下面図である。 図17に示す携帯用電子機器にロック機構を付加した状態を示す下面図である。 本発明に係る携帯用電子機器の第4実施形態を示す斜視図である。 図22に示す携帯用電子機器の第1ケース部と第2ケース部とを分割した状態を示す斜視図である。 図22に示す第1ケース部と第2ケース部とを固定させる最初の段階を示す斜視図である。 本発明に係る携帯用電子機器の第5実施形態を示す斜視図である。 図25に示す携帯用電子機器の第1ケース部と第2ケース部とを分割した状態を示す上面図である。 本発明に係る携帯用電子機器の第6実施形態を示す斜視図である。 図27に示す携帯用電子機器の第1ケース部と第2ケース部とを分割した状態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯用電子機器の第6実施形態の他の例を示す斜視図である。 図29に示す携帯用電子機器の第1ケース部と第2ケース部とを分割した状態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯用電子機器の第7実施形態を示す図であって、第1ケース部及び第2ケース部の断面図である。 図31に示す第1ケース部及び第2ケース部の基板に配されたプリントアンテナ部を示す斜視図である。 図31に示す携帯用電子機器の構成図である。
符号の説明
1、70、80、90、100、110、120 携帯用電子機器
2 第1ケース部(第1の筐体)
3 第2ケース部(第2の筐体)
4 本体
5、72、81、91、101、113 固定手段
6 第1のバンド
7 第2のバンド
8 バンド変形手段
9 第1のスピーカ
10 第2のスピーカ
11 音声出力手段
14 コード
16 表示部
21 外部接続手段(ケーブル接続手段)
22 メモリ
23 充電池
35 パッド部材
38 充電用コネクタ(充電手段)
40 巻取り手段
50 操作ボタン(スイッチ)
51 音量調整ボタン(スイッチ)
52 モード切替ボタン(スイッチ)
55、111 凹部
56、112 凸部
60 挿入孔
61 付勢手段
62 基端側の端面
62a、63a 歯部(凹凸部)
63 接触面
64 固定部材
82 ガイド溝
83 凸条部
92 第1結合部(第1の結合手段)
93 第2結合部(第2の結合手段)
115 貫通孔(凹部)
121 第1の無線通信手段(無線通信手段)
122 第2の無線通信手段(無線通信手段)

Claims (27)

  1. 第1の筐体と第2の筐体とからなる本体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを互いに着脱可能に固定する固定手段と、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体に、それぞれ基端側が取り付けられて腕に装着可能な第1のバンド及び第2のバンドと、
    前記本体に対して前記第1のバンド及び前記第2のバンドの取付状態又はバンド自体の形状の変形が可能なバンド変形手段と、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体に設けられ、それぞれ音声を出力する第1のスピーカ及び第2のスピーカを有する音声出力手段とを備え、
    前記バンド変形手段が、耳の耳介に引っ掛けて保持可能な状態に前記第1のバンド及び前記第2のバンドを変形可能とされ、
    前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカが、前記第1のバンド及び前記第2のバンドを耳介に引っ掛けた状態で耳の外耳道に対向する位置に配されていることを特徴とする携帯用電子機器。
  2. 請求項1に記載の携帯用電子機器において、
    前記本体が、略円板状とされ、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体が、前記本体の表面の中心軸に対して略半分に分割されてなることを特徴とする携帯用電子機器。
  3. 請求項1に記載の携帯用電子機器において、
    前記本体が、所定の厚さを有する略円板状とされ、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体が、前記本体の厚さ方向の略中心で上下に分割されてなることを特徴とする携帯用電子機器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記固定手段により、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを固定したときに、前記第1のバンドと前記第2のバンドとが結合して1つのバンド形状となることを特徴とする携帯用電子機器。
  5. 請求項4に記載の携帯用電子機器において、
    前記1のバンド及び前記第2のバンドが、前記第1の筐体と前記第2の筐体との分割線の延長線を中心として分割されることを特徴とする携帯用電子機器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記固定手段が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との対向面に、凹部と該凹部に圧入して係合可能な凸部とをそれぞれ有していることを特徴とする携帯用電子機器。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記固定手段が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との対向面に、ガイド溝と該ガイド溝にスライドして挿入可能な凸条部とをそれぞれ有しており、凸条部をガイド溝に挿入したときに前記第1の筐体と前記第2の筐体とを離間する方向に規制することを特徴とする携帯用電子機器。
  8. 請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記固定手段が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との対向面に、バイヨネット結合可能な第1の結合手段及び第2の結合手段をそれぞれ備えていることを特徴とする携帯用電子機器。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記本体又は前記バンドが、複数のスイッチを備え、
    これらの前記スイッチのうちの1つは、前記音声出力手段を制御することを特徴とする携帯用電子機器。
  10. 請求項9に記載の携帯用電子機器において、
    前記本体の表面に前記音声出力手段の出力情報を表示する表示部を備えていることを特徴とする携帯用電子機器。
  11. 請求項10に記載の携帯用電子機器において、
    前記表示部が、時刻表示機能を有していることを特徴とする携帯用電子機器。
  12. 請求項9から11のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記複数のスイッチの1つをオンしたときに、前記音声出力手段が時刻を音声出力するよう設定されていることを特徴とする携帯用電子機器。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを電気的に接続するコードを有し、
    前記音声出力手段が、前記コードを介して少なくとも音声情報を前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカに出力することを特徴とする携帯用電子機器。
  14. 請求項13に記載の携帯用電子機器において、
    前記第1の筐体又は前記第2の筐体に設けられ、前記コードを本体内に巻取り可能な巻取り手段を備えていることを特徴とする携帯用電子機器。
  15. 請求項1から12のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体には、少なくとも一方に音声情報を送信する送信機能を有すると共に少なくとも他方に音声情報を受信する受信機能を有する無線通信手段を備え、
    前記音声出力手段が、音声情報を前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカに出力することを特徴とする携帯用電子機器。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記音声出力手段が、前記第1のスピーカ及び第2のスピーカから発生させる出力音をそれぞれ調整するステレオ音量調整部を有していることを特徴とする携帯用電子機器。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体には、前記バンドを耳介に引っ掛けたときに、耳介に接触する位置に弾性を有するパッド部材が設けられていることを特徴とする携帯用電子機器。
  18. 請求項17に記載の携帯用電子機器において、
    前記パッド部材が、前記第1のスピーカ及び前記第2のスピーカを囲むように配されていることを特徴とする携帯用電子機器。
  19. 請求項1から18のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記本体に、他の電子機器との間で少なくとも音声情報を受け渡す外部接続手段と、前記音声情報を記録するメモリとを備え、
    前記音声出力手段が、前記メモリに記録された音声情報を音声出力することを特徴とする携帯用電子機器。
  20. 請求項19に記載の携帯用電子機器において、
    前記外部接続手段が、通信用ケーブルを接続可能なケーブル接続部を有していることを特徴とする携帯用電子機器。
  21. 請求項19又は20に記載の携帯用電子機器において、
    前記外部接続手段が、前記他の電子機器との間で無線通信可能な外部無線通信手段を有していることを特徴とする携帯用電子機器。
  22. 請求項19から21のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記外部接続手段が、メモリカードを接続可能なカード接続部を有していることを特徴とする携帯用電子機器。
  23. 請求項1から22のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記本体に、音声放送波を受信する電波受信部を備え、
    前記音声出力手段が、前記音声放送波に基づいて音声出力することを特徴とする携帯用電子機器。
  24. 請求項1から23のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記本体に、充電可能な充電池と、該充電池に電力を充電する充電手段とを有していることを特徴とする携帯用電子機器。
  25. 請求項1から24のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記バンド変形手段は、前記第1のバンド及び第2のバンドを耳介に引っ掛けるように
    変形させたときに、前記音声出力手段を音声出力可能な状態に設定することを特徴とする携帯用電子機器。
  26. 請求項1から25のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記第1のバンド及び第2のバンドが、断面略円状に形成され、
    前記バンド変形手段が、前記本体に設けられて前記第1のバンド及び第2のバンドの基端側を挿入可能とされる挿入孔と、基端側を挿入孔の内部に向けて付勢する付勢手段と、挿入孔内に設けられて基端側の端面に離間接触可能な接触面を有する固定部材とを備え、
    前記端面及び前記接触面には、それぞれ接触した際に嵌合して回転方向の動きを規制する凹凸部が形成されていることを特徴とする携帯用電子機器。
  27. 請求項1から26のいずれか1項に記載の携帯用電子機器において、
    前記第1のバンド及び第2のバンドが、折曲変形可能な弾性材料により形成されていることを特徴とする携帯用電子機器。

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