JP2005190593A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、新たに部品を追加することなく、磁気ディスク装置側のコネクタと本体ケース側のコネクタとに加わる負荷を軽減する情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置１は、磁気ディスク装置２を搭載するディスクシャトル３と、ディスクシャトル３を少なくとも１つ収納する本体ケース４と、この本体ケース４の一方側４ｂから挿入されるディスクシャトル３の挿入先端Ａに設けられる磁気ディスク側コネクタ５と、本体ケース４の他方側４ｃに配置されて磁気ディスク側コネクタ５が差し込まれる本体側コネクタ６と、本体側コネクタ６が固定されるバックプレーン７と、ディスクシャトル３の挿入先端Ａに設けられてバックプレーン７に向かって延びる係合突部８と、バックプレーン７に形成されて係合突部８が挿入され、ディスクシャトル３の挿入方向を横切る方向の動きを係止する差込部９とを備える。
【選択図】 図３

Description

本発明は、磁気ディスク装置を搭載するディスクシャトルとこれを収納する本体ケースとを備える情報処理装置に関する。

磁気ディスク装置を収納するハードディスクケースがある。このハードディスクケースは、パーソナルコンピュータなど情報処理装置に磁気ディスク装置を収めるために使用される。ハードディスクケースは、磁気ディスク装置が搭載されるディスクシャトルと、このディスクシャトルが挿入されるケージとを備える（例えば、特許文献１参照。）。ディスクシャトルは、ケージの奥まで挿入されることによって、搭載する磁気ディスク装置側のコネクタを情報処理装置側のコネクタに接続する。
登録実用新案第３０９４６１５号公報

しかしながら、情報処理装置は、ディスクシャトルを円滑に挿入するためディスクシャトルとの間に隙間を設けている。ディスクシャトルは、情報処理装置に対して磁気ディスク側のコネクタと本体側のコネクタとが嵌合することによって固定されている。このように、ディスクシャトルが固定されている状態では、磁気ディスク装置の振動などの負荷が全てコネクタ部に加わる。また、ディスクシャトルと情報処理装置との間に隙間があることで、ディスクシャトルを着脱する際にもコネクタ部に捩じれの負荷が加わることもある。したがって、コネクタ部およびコネクタが実装されている基板との接続部が破損しやすい。

また、情報処理装置全体の嵩を小さくするために、形状の小さいコネクタを使用する傾向にある。このため、コネクタに加わる負荷がさらに集中しやすくなるので、コネクタに加わる負荷を代わりに受けるためにがたつきの少ないレールを別途設けるなどの補強が必要があった。しかし、新たにレールを設けたりすると、情報処理装置全体の嵩がかえって大きくなってしまう。

そこで、本発明は、新たに部品を追加することなく、磁気ディスク装置側のコネクタと本体ケース側のコネクタとに加わる負荷を軽減する情報処理装置を提供することを目的とする。

本発明に係る情報処理装置は、磁気ディスク装置を搭載するディスクシャトルと、ディスクシャトルを少なくとも１つ収納する本体ケースと、この本体ケースの一方側から挿入されるディスクシャトルの挿入先端に設けられる磁気ディスク側コネクタと、本体ケースの他方側に配置されて磁気ディスク側コネクタが差し込まれる本体側コネクタと、この本体側コネクタが固定されるバックプレーンと、ディスクシャトルの挿入先端に設けられてバックプレーンに向かって延びる係合突部と、バックプレーンに形成されて係合突部が挿入され、ディスクシャトルの挿入方向を横切る方向の動きを係止する差込部とを備える。

本発明の情報処理装置によれば、新たに部品を追加することなく、磁気ディスク装置側のコネクタと本体ケース側のコネクタとに加わる負荷を軽減することができる。

本発明に係る第１の実施形態の情報処理装置１について、図１から図６を参照して説明する。図１は、本発明に係る第１の実施形態の情報処理装置を示す斜視図である。図２は、図１に示した情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの斜視図である。図３は、図１に示した情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの側面図である。図４は、図３に示したディスクシャトルとバックプレーンとの係合部をバックプレーン側から見た正面図である。図５は、図３に示したディスクシャトルとバックプレーンとの係合部の拡大図である。図６は、図１に示したディスクシャトルとケースとバックプレーンとの係合部を拡大した分解斜視図である。

情報処理装置１は、磁気ディスク装置２とディスクシャトル３と本体ケース４と磁気ディスク装置側コネクタ５と本体側コネクタ６とバックプレーン７と係合突部８と差込部９とを備える。なお、情報処理装置１の磁気ディスク装置２とディスクシャトル３とバックプレーン７との関係を分かりやすくするために、図１では、本体ケース４を二点鎖線で示している。

磁気ディスク装置２は、直方体形状に形成されており、ディスクシャトル３に搭載されている。ディスクシャトル３は、磁気ディスク装置２が固定されるトレイ３ａと、このディスクシャトル３を本体ケース４に対して挿入および取り外しする際に把持されるレバー３ｂとを備える。トレイ３ａは、パネル部３ｃとスライド部３ｄとを備える。パネル部３ｃは、磁気ディスク装置２に沿って平坦に形成されている。スライド部３ｄは、ディスクシャトル３の挿入方向に沿う両方の側部となるトレイ３ａの両縁にパネル部３ｃと一続きに立ち上がるように形成されている。

本体ケース４は、ディスクシャトル３を少なくとも１つ、本実施形態の場合図１〜図３に示すように４つ、装着できるように構成されており、スライド部３ｄと遊嵌するガイド部４ａを備える。磁気ディスク装置側コネクタ５は、ディスクシャトル３が本体ケース４の一方側から挿入される場合の挿入先端Ａとなる側の磁気ディスク装置２の外周に設けられている。

ディスクシャトル３が挿入される側を一方側４ｂとする場合、本体ケース４の他方側４ｃには、バックプレーン７が取り付けられている。バックプレーン７は、情報処理装置１の回路の一部を構成する基板であって、磁気ディスク装置側コネクタ５に対応する位置に本体側コネクタ６が実装されている。なお、バックプレーン７は、本体側コネクタ６が実装された基板が取り付けられたプレートでも良い。

係合突部８は、スライド部３ｄに沿って形成されており、スライド部３ｄの挿入先端Ａからバックプレーン７に向かって延びている。差込部９は、係合突部８に対応する位置に、バックプレーン７の外周縁７ａを切欠いて形成されている。差込部９は、ディスクシャトル３が本体ケース４に装着された状態で、ディスクシャトル３の挿入方向に沿う係合突部８の側面の一部、本実施形態では、図４に示すように、スライド部３ｄがパネル部３ｃと繋がる側と反対側の係合突部８の端面８ａと接するように設けられている。

また、本実施形態において、図１に示すように、本体ケース４は、バックプレーン７を取り付けるためのフランジ部４ｄを有している。このフランジ部４ｄは、本体ケース４の側壁を内側に折り曲げて形成されており、図６に示すように、係合突部８を嵌入する挿通孔４ｆが設けられている。挿通孔４ｆは、図５に示すように、バックプレーン７に形成された差込部９よりもやや大きく形成されている。なお、係合突部８を差込部９と接触させる代わりに、この挿通孔４ｆの内壁と係合突部８の一部が接するように設けても良い。

以上のように構成された情報処理装置１は、ディスクシャトル３の挿入先端Ａに係合突部８を備えており、本体側コネクタ６が実装されたバックプレーン７に形成された差込部９にその係合突部８が接触した状態で嵌入される。そして、磁気ディスク装置２が搭載されたディスクシャトル３は、挿入方向を横切る方向の動きが固定される。

したがって、ディスクシャトル３を抜き差しする際および磁気ディスク装置２の駆動中に生じる振動などによる負荷をディスクシャトル３の係合突部８とバックプレーン７の差込部９とで受けることができるため、磁気ディスク装置側コネクタ５および本体側コネクタ６に負荷荷重が集中することを防止することができる。また、既存の部品の形状を一部変更することで、部品を新たに追加することなくディスクシャトル３を情報処理装置１内に固定することができるので、情報処理装置１の全体の嵩が大きくなることを防止することができる。さらに、寸法が小さく、剛性の低いコネクタを採用することができる。

本発明に係る第２の実施形態の情報処理装置１について、図７および図８を参照して説明する。図７は、本発明に係る第２の実施形態の情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの係合部を示す分解斜視図である。図８は、図７に示したディスクシャトルとバックプレーンとの係合部をバックプレーン側から見た正面図である。なお、第１の実施形態の情報処理装置１と同じ機能を有する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、第１の実施形態の情報処理装置１と異なる部分は、係合突部８および差込部９であるので、当該部分のみ図示する。

図７に示すように、ディスクシャトル３に設けられる係合突部８は、スライド部３ｄに沿って延びる第１係合片８１と、パネル部３ｃに沿って延びる第２係合片８２とを備える。また、バックプレーン７には、第１係合片８１および第２係合片８２に対応して、外周縁７ａが切欠かれて差込部９が形成されている。係合突部８は、スライド部３ｄがパネル部３ｃと繋がる側と反対側の第１係合片８１の端面８１ａおよびバックプレーン７を挟む第２係合片８２の端面８２ａが差込部９と接するように形成されている。なお、第１係合片８１と第２係合片８２とは、スライド部３ｄとパネル部３ｃのように一続きに鉤型に形成されていても良い。

本発明の第３の実施形態の情報処理装置１について、図９を参照して説明する。図９は、本発明に係る第３の実施形態の情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの係合部を示す分解斜視図である。なお、第１および第２の実施形態における情報処理装置１と同じ機能を有する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、第１および第２の実施形態の情報処理装置１と異なる部分は、係合突部８および差込部９であるので、当該部分のみ図示する。

図９に示すように、第２係合片８２は、ディスクシャトル３のスライド部３ｄの間、パネル部３ｃの挿入先端Ａの中央寄りの位置に設けられている。また、バックプレーン７には、第２係合片８２に対応する位置に差込孔９２が形成されている。第２係合片８２と差込孔９２とは、中央よりまたは外よりの部分で互いに接するように形成される。

第２および第３の実施形態に示した情報処理装置１において、第１係合片８１と第２係合片８２とは、互いに交差する平面にそれぞれ設けられている。このように、係合突部８と差込部９（第３の実施形態では、差込孔９２も含む。）とが形成されることにより、ディスクシャトル３を差し込む方向を横切ってスライド部に沿う方向およびパネル部３ｃに沿う方向の動きを拘束することができる。つまり、パネル部３ｃが水平になるように情報処理装置１が設置される場合、ディスクシャトル３に加わる上下方向および水平方向の負荷を係合突部８と差込部９とで支えることができる。

本発明に係る第１の実施形態の情報処理装置を示す斜視図。 図１に示した情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの斜視図。 図１に示した情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの側面図。 図３に示したディスクシャトルとバックプレーンとの係合部をバックプレーン側から見た正面図。 図３に示したディスクシャトルとバックプレーンとの係合部の拡大図。 図１に示したディスクシャトルとケースとバックプレーンとの係合部を拡大した分解斜視図。 本発明に係る第２の実施形態の情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの係合部を示す分解斜視図。 図７に示したディスクシャトルとバックプレーンとの係合部をバックプレーン側から見た正面図。 本発明に係る第３の実施形態の情報処理装置のディスクシャトルとバックプレーンの係合部を示す分解斜視図。

符号の説明

１…情報処理装置、２…磁気ディスク装置、３…ディスクシャトル、３ａ…トレイ、３ｃ…パネル部、３ｄ…スライド部、４…本体ケース、４ｂ…一方側、４ｃ…他方側、５…磁気ディスク装置側コネクタ、６…本体側コネクタ、７…バックプレーン、７ａ…外周縁、８…係合突部、９…差込部、８１…第１係合片、８２…第２係合片、９２…差込孔（差込部）、Ａ…挿入先端。

Claims (8)

1. 磁気ディスク装置を搭載するディスクシャトルと、
   前記ディスクシャトルを少なくとも１つ収納する本体ケースと、
   前記本体ケースの一方側から挿入される前記ディスクシャトルの挿入先端に設けられる磁気ディスク装置側コネクタと、
   前記本体ケースの他方側に配置されて前記磁気ディスク装置側コネクタが差し込まれる本体側コネクタと、
   前記本体側コネクタが固定されるバックプレーンと、
   前記ディスクシャトルの挿入先端に設けられて前記バックプレーンに向かって延びる係合突部と、
   前記バックプレーンに形成されて前記係合突部が挿入され、前記ディスクシャトルの挿入方向を横切る方向の動きを係止する差込部と
   を備えることを特徴とする情報処理装置。
2. 前記係合突起は、前記ディスクシャトルの挿入方向に沿う両方の側部にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記差込部は、前記バックプレーンの外周縁から切欠いて形成されていることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
4. 前記係合突部は、前記磁気ディスク装置が固定されるトレイと一体に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
5. 前記係合突部は、前記トレイの両側から一続きに立ち上がるスライド部に設けられることを特徴とする請求項４に記載の情報処理装置。
6. 前記係合突部は、前記トレイの両側から一続きに立ち上がるスライド部に沿って延びる第１係合片と、前記磁気ディスク装置が載置される前記トレイのパネル部に沿って延びる第２係合片とを備えることを特徴とする請求項４に記載の情報処理装置。
7. 前記バックプレーンは、前記本体側コネクタが実装される基板であることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
8. 前記第１係合片と前記第２係合片とは、互いに交差する面に沿って形成されることを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。

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