JP2005189442A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で製作費が安く、レイアウト変更にも容易に対応することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示シート2の背面側に配置される透明押さえ板3の背面の所定位置に発光表示部29Aを接着した構成とする。発光表示部29Aは、LED10が実装されたLEDプリント基板11と、LED10を取り囲む遮光筒9と、遮光筒9の前端開口部を塞ぐように配置される透明カバー6と、所定形状の光透過部8が形成された、透明カバー6の背面に配置される遮光シート7と、この透明カバー6の前方に配置される、反復した剥離が自在で且つ透光性を有する両面接着シート5とから構成され、透明カバー6の係合片6Aが遮光筒9の係合突起9Aに着脱自在に係合している。
【選択図】 図1

Description

本発明は表示装置に関し、さらに詳しくは、例えば火災等の発生位置情報等を図形化して表示する防災用の表示装置に関する。
一般に、多層建築物等では、火災時の警戒の報知機能と、防火設備の制御機能との複合的な機能を有する複合受信機が集中管理室に設置されている。この複合受信機は、全階層に亘る警戒制御領域(管理領域)内に配置された複数の感知器や防火戸等の端末機器群が信号回線で接続されている。そして、この複合受信機は感知器の感知動作に即応して、火災の発生を全警戒制御領域内に報知すると共に、防火戸等の端末機器が動作するように制御を行って、人命の喪失や大災害の発生を未然に防止するようになっている。上述の複合受信機に入力された感知(検出)データに基づいて、火災発生等の状況を目視により確認する手段として表示装置がある。
従来、この種の表示装置としては、図8〜図10に示すように、警戒制御領域を地図もしくは略図として表示し、この地図もしくは略図を、地区、部屋、廊下等に区画して、区画域毎に、状況を図形化した画像を表示するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、図8は従来の表示装置100の正面図、図9は表示装置100の分解斜視図、図10は表示装置100の要部断面図である。
図8に示すように、表示装置100は、表側から目視することにより、例えば、事務室、会議室等の位置関係を示す間仕切り図(略図)110のそれぞれの区画域に、例えば炎形状の図形が火災状態の発生の有無に応じて点灯、表示されるようになっている。
表示装置100は、図9に示すように、前面側から順に、2枚の透明板101、103と、遮光隔壁104と、この遮光隔壁104内に配置される、ランプ106を備えたランプソケット107と、このランプソケット107が保持されるランプソケット保持板105とを備えて構成されている。
図8〜図10に示すように、透明板101の裏面には、区画域を示す領域に遮光塗料102が所定形状の領域を除いた領域に塗布されている。また、透明板101の裏面に塗布された遮光塗料102が塗布されていない所定形状の領域には半透明塗料109が塗布されている。透明板103の裏面側には、各区画域に対応するように、遮光隔壁104が設けられている。さらに、透明板101は、切削加工ができる程度の厚さを有するアクリル樹脂板で形成されている。そして、この透明板101には、所定箇所に切削加工が施されている。
透明板101には、図8に示すように、建物の内部を平面的に間仕切りした間仕切り図が裏面から描かれ、間仕切り図110内に表示図形や文字111等が表示されている。表示図形や文字111は、輪郭に沿って上述したような切削加工がなされて形成され、彫られた切削溝に異なる色の塗料が塗り込まれている。上述したように、間仕切り図110の平面部には遮光塗料102が塗り込まれ、所定形状の領域である表示図形には半透明塗装109が塗布されて、一定の区画域(警戒区域)が色分けして表示されている。
これら区画域(警戒区域)を区画する遮光隔壁104は、間仕切り図110内の区画線の直線に対応した長さの板に切断・加工されて一方の端縁が透明板101の背面側に直角方向に連続させながら1枚づつ接着されている。そしてランプソケット107を介してランプソケット保持板105に取付られたランプ106の光が遮光隔壁104の内部を照らして、この遮光隔壁104により区域外には光が洩れないようになっている。
このような従来の表示装置100では、例えば、表示図形に対応する警戒区域に配置された端末機器が動作した場合は、遮光隔壁104内のランプ106が点灯するようになっている。点灯した警戒区域のランプ106の光は、透明板103を介して警戒区域に対応する透明板101の領域が背面から照射される。他の区画域においても、同様な点灯表示が行われる。この結果、半透明塗料109が塗布された表示図形だけが明るく照らし出されて、区画域内における警報の発信箇所であることを目視により判断できるようになっている。特に、この従来の表示装置100では、ランプ106による光量が大きく極めて視認性が良好である。
他の従来技術としては、上述した従来の表示装置における光源の投影像と投影対象とのズレを補償する改良を施した技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2920757号公報(第1頁、図8) 特許第3030774号公報(第3〜4頁、図1)
しかしながら、図8〜図10に示した従来の表示装置100では、以下に説明するような課題がある。
(イ)従来の表示装置100では、透明板101に警戒区域(区画域)の番号を示す表示図形や文字111等の切削加工を施して遮光塗料102や、半透明塗料109を塗って表示文字や表示図形、地色を色付けしているため、製作に手間と時間が掛かりコストが高くなる。
(ロ)従来の表示装置100では、遮光隔壁104を間仕切り図110と同じ形状に切断・加工して透明板103の裏面に一枚づつ連続的に接着しているので、作業工数が増えてコストが一層高くなる。
(ハ)従来の表示装置100で最も問題になることは、建築物の利用者により規模の大小に拘わらず慣例的に行われるレイアウト変更ならびに表示図形変更に対する対応策である。すなわち、小規模なレイアウト変更、表示形状変更を行った場合でも、透明板101は全面変更で交換が必要になる。さらに、大規模なレイアウト変更による表示位置変更を行った場合は、透明板101の全面交換の他に遮光隔壁104及びランプソケット保持板105の改造が必要になる。
以上のように、従来の表示装置100は、製作費や維持・管理費がかさむためにコスト高になり、且つレイアウト変更が大がかりなものになるという課題をもつものであった。
本発明は、このような従来の表示装置の課題を解消するためになされたもので、製作費や維持・管理費を抑えてコスト低減を図ることができ、且つレイアウト変更にも容易に対応することができる表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、警戒領域を区画した複数の区画域が図形化されて描かれた表示シートの前記各区画域の背面側に、所定形状の光透過部が形成された遮光シートと、内部に光源が配置された遮光筒を備えた発光表示部とを配置し、前記光源の投射光を前記遮光シートに投射することで、前記所定形状の光透過表示を前記表示シートの前記各区画域に投影する表示装置であって、前記遮光シートが前記遮光筒の投影側前端部に、差し替え可能に支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、所定形状の光透過部が形成された遮光シートを遮光筒の投影側前端部に差し替え可能に支持しているため、遮光シートを交換するだけで表示図形を変えることができる。したがって、小規模なレイアウト変更や表示形状の変更において表示シートを全面変更する必要がない。また、光源を遮光筒の内部に配置しているため、各区画域ごとの遮光隔壁やランプソケット保持板が不要となる。したがって、大規模なレイアウト変更においても、表示シートと遮光シートの変更のみで対応することができる。
また、表示図形となる光透過部は、遮光シートをパンチ等で打ち抜いたり、カッタでカットする等により製作できるため、表示シートに表示図形を切削加工等により形成する従来例に比べて製作が簡単なものとなる。加えて、上述したように、光源を遮光筒の内部に配置しているため、表示シートの裏面に各区画域に合わせて遮光隔壁を接着する必要がなく、作業工数を減らすことができる。
すなわち、本発明は、従来例に比べてレイアウト変更にも容易に対応することができる。また、構造が簡単なものとなるため、製作費や維持・管理費を抑えて、コスト低減を図ることできる。
以下、本発明に係わる表示装置を実施するための最良の形態について詳細に説明する。但し、以下の実施例に示す図面は模式的なものであり、各部材の寸法の比率等は現実のものとは異なる。
実施例1に係る表示装置の構成を図1〜図3を用いて説明する。なお、図1は実施例1に係る表示装置の分解斜視図、図2は表示装置の正面図、図3は表示装置の要部断面図である。
先ず、本実施例に係る表示装置30Aの構成の説明をする前に、表示面で表示される画像の概略構成について説明する。図2に示すように、表示装置30Aの表示部正面には、建物全体を全警戒制御領域(管理領域)として各階毎の一定の警戒区域を建築物に合わせて図形化した図形が表示されている。なお、図2における符号25で示すものは、警戒制御領域を区画する区画線である。この区画線25は、各警戒区域28を区画している。
また、各警戒区域28内に表示された数字は、地区番号26を示している。そして、各警戒区域28内に表示された文字27は、部屋の名称、用途や防火設備等の場所名を表示している。なお、図2では、警戒区域28が4箇所の場合を示している。
次に、表示装置30Aの構成について説明する。図1に示すように、表示装置30Aは、最も前面側(目視方向側)に位置する窓板1と、窓板1の背面側に配置された表示シート2と、この表示シート2の背面側に配置される透明押さえ板3と、光源支持部材としての支持板4とを備えている。そして、透明押さえ板3と支持板4との間には、後述する発光表示部29Aが配置されている。
窓板1は、比較的厚みのある矩形状の透明な板であり、この表示装置30Aの最前部の表示面となり、目視に適した大きさに設定されている。この窓板1の構成材料は、例えばアクリル樹脂等の各種の透明性を有する樹脂や、耐久性を有するガラス等の透明材料を用いることができる。
表示シート2は、上記した窓板1と略同一の大きさの矩形状に形成されている。この表示シート2としては、例えばマイラーフィルムのような樹脂からなる半透明フイルムを用いることができる。そして、この表示シート2には、各警戒区域28を区画する区画線28、地区番号26、場所名27等の線、図形、文字等が適宜印刷されている。この印刷は、プリンタを用いてカラープリントが施されている。
透明押さえ板3は、窓板1や表示シート2と略同一の大きさであり、後述する発光表示部29Aを保持するために用いられる。
発光表示部29Aは、光源となるLED10が実装されたLEDプリント基板11と、LED10を取り囲む遮光筒9と、遮光筒9の前端開口部を塞ぐように配置される透明カバー6と、所定形状の光透過部8が形成された、透明カバー6の前方に配置される遮光シート(画像投影用フィルム)7と、この透明カバー6の背面に配置される、反復した剥離が自在で且つ透光性を有する両面接着シート5とから構成されている。
遮光シート7は、不透明シートで構成され、部分的に所定形状の光透過部8が形成されている。ここで、光源の光漏れ防止のために、両面接着シート5、遮光シート7及び透明カバー6の外径寸法は、遮光筒9の内径寸法より大きいことが必要である。遮光シート7は、不透明シート素材で構成する場合は、光透過部8をパンチ等で打ち抜く方法、カッタでカットする方法等で製作することができる。また、光透過部8となる部分に不透明処理を施した透明シートを用いて遮光シート7を製作してもよい。本実施例では、図2に示すように、表示形状21、22は炎マーク、表示形状23は星形、表示形状24は四角形に表示されているが、図示の例に限らず、それぞれの表示形状に対応した形状の光透過部8を遮光シート7に形成することができる。
また、透明カバー6の両側には、背面方向に向けて一対の係合片(係合穴)6Aが設けられている。一方、遮光筒9の前端部近傍の周面には、上記一対の係合片6A、6Aがそれぞれ係合する係合突起9Aが形成されている。このため、図3に示すように、遮光シート7を、透明カバー6と遮光筒9の前端部との間に配置した状態で、係合片6Aと係合突起9Aとを係合させることにより、遮光筒9の投影側前端部に支持することができる。また、係合片6Aと係合突起9Aとの係合を解除することにより、遮光シート7を取り外すことができる。すなわち、遮光シート7は遮光筒9の投影側前端部に差し替え可能に支持されている。このように、発光表示部29Aでは、遮光シート7の交換が容易であり、例えば、光透過部8の形状が異なる他の遮光シートに交換することが容易になっている。
また、遮光筒9の後端部には、LEDプリント基板11を保持する保持片9Bが形成されている。このため、遮光筒9、遮光シート7、透明カバー6は、組み付けにより一体化するようになっている。なお、遮光シート7は、透明カバー6の前面側に接着してもよい。
このような構成の表示装置30Aを組み立てる場合は、図1に矢印で示す目視方向より、順に窓板1、表示シート2、透明押さえ板3が配置され、表示シート2に透視可能に形成された、建築物に合わせて図形化した図形の地区番号26の位置に合わせて、両面接着シート5を透明押さえ板3の対応位置に剥離自在に接着することにより、発光表示部29Aを固定することができる。
また、LED10としては、スポット状の光を投射する強指向性タイプのものが選択される。そして、LEDプリント基板11にリード線12と共に半田付けされ、遮光筒9に挿入されたときに、遮光筒9の後端部に形成された保持片9Bと嵌め合うことで結合される。
次いで、光源の接着状態を維持させたり、外力による脱落を防止するためにスポンジ状等でなる支持板4を背面側に配置する。
このようにして組み立てられた表示装置30Aは、表示信号に基づいてLED10が点灯する。例えば図2に示す会議室の表示信号の場合、警戒区域28の背面のLED10が点灯する。点灯したLED10の投射光は、遮光シート7を介して表示形状21の炎マークを表示シート2にプリントされた地区番号26の周囲をスポット投射して、その投影像が背面から窓板1に投射される。そして、表示シート2に色表示された警戒区域28と地区番号26により警戒場所を容易に目視することができる。
一般に、建物内部の床面上に配置されている什器・備品類のレイアウト変更は、建物の利用者により日常的に行われている。本実施例では、建築物の内部レイアウトの変更があった場合、及び表示形状を変更する場合に、次のようにして変更を速やかに行うことができる。
すなわち、支持板4を取り外し、表示シート2を新しいレイアウトの表示シート2に交換する。さらに、レイアウト変更により位置移動がある発光表示部29Aの遮光筒9、透明カバー6をまとめて両面接着シート5より取り外す。さらに、透明押さえ板3に残った両面接着シート5を取り外し、新しいレイアウトに合わせた位置に接着し直し、そこに透明カバー6、遮光筒9を取り付ける。
また、表示形状を変更する場合には、変更する遮光シート7が接着された透明カバー6と遮光筒9との係合状態を解除し(このとき、透明カバー6は透明押さえ板3側に残っている)、新しい遮光シート7に交換し、遮光筒9と透明カバー6とを再度係合させればよい。
次に、LED10を点灯させて表示シート2の位置調整した後、支持板4を発光表示部29Aを背面から押さえるように配置することで、変更作業が終了する。なお、レイアウト変更がLED10の位置に影響を与えないときは、両面接着シート5の移動を行う必要はない。
上述した実施例1に係る表示装置30Aでは、小規模なレイアウト変更や表示形状の変更については、表示シート2を全面変更することなしに対応することができる。また、大規模なレイアウト変更においも、表示シート2と遮光シート7の変更のみで対応することができる。また、表示図形となる光透過部8は、遮光シート7をパンチ等で打ち抜いたり、カッタでカットする等により製作できるため、従来例のように透明板に表示図形を切削加工等により形成する場合に比べて製作が簡単なものとなる。加えて、光源となるLED10を遮光筒9の内部に配置しているため、従来例のように透明板の裏面に各区画域に合わせて遮光隔壁を接着する必要がなく、作業工数を減らすことができる。
このように、実施例1に係わる表示装置30Aでは、レイアウト変更に容易に対応することができるのに加えて、構造が簡単なものとなるため、製作費や維持・管理費を抑えて、コスト低減を図ることできる。
次に、実施例2に係る表示装置の構成を図4及び図5を用いて説明する。なお、図4は実施例2に係る表示装置の分解斜視図、図5は表示装置の要部断面図である。また、本実施例においては、上述の実施例1と同一部分には、同一の符号を付して適宜に説明を省略する。
本実施例に係る表示装置30Bは、発光表示部29Bの透明カバー6と遮光筒9との係合手段が実施例1の表示装置30Aと異なると共に、遮光シート7が透明カバー6よりも前側(目視側)に位置する点で異なる(実施例1は透明カバー6と遮光筒9の間)。なお、本実施例に係る表示装置30Bの他の構成は、実施例1に係る表示装置30Aと同様である。
本実施例では、円形の透明カバー6の両側に、外側方向に突出する、一対の係合突起6Bが形成されている。一方、遮光筒9の前端部近傍の内壁には、図5に示すように、係合突起6Bが入り込む係合溝9C(図4では図示せず)が形成されている。
本実施例では、組み立ての際に、遮光シート7は、透明カバー6の目視側に接着される。図5に示すように、遮光筒9の前端部は、表示シート2にプリントされた図形の地区番号26(図2参照)の位置に合わせて両面接着シート5で剥離自在に接着されている。
そして、本実施例において、レイアウト変更、及び表示形状を変更する場合には、次のようにして変更を速やかにすることができ、上記した実施例1より更に簡便に交換できる。
すなわち、支持板4を取り外し、表示シート2を新しいレイアウトの表示シート2に交換する。次に、レイアウト変更により位置移動がある発光表示部29Bの遮光筒9を両面接着シート5より取り外すと共に、両面接着シート5も取り外し、新しいレイアウトに合わせた位置に接着し直し、そこに遮光筒9を取り付ける。ここで、両面接着シート5は、反復した剥離が自在な素材を使用する。
また、表示形状を変更する場合には、変更する発光表示部29Bの遮光筒9を両面接着シート5より取り外すと共に、遮光シート7が接着された透明カバー6と遮光筒9との係合を解除し、透明カバー6に接着されている古い遮光シート7を剥がし、新しい遮光シート7を接着する。そして、遮光シート7が交換された透明カバー6を遮光筒9とを再度係合させる。
次に、LED10を点灯させ表示シート2の位置を調整した後、支持板4を取り付けて変更作業が終了する。なお、レイアウト変更がLED10の位置に影響を与えないときは、両面接着シート5の移動を行う必要はない。
上述した実施例2に係る表示装置30Bにおいても、レイアウト変更に容易に対応することができ、また製作費や維持・管理費を抑えてコスト低減を図ることができる。とくに、本実施例に係る表示装置30Bは、実施例1に比べてより構造が簡単なので製作費を安く抑えることができる。
次に、実施例3に係る表示装置の構成を図6及び図7を用いて説明する。なお、図6は表示装置の分解斜視図、図7は表示装置の要部断面図である。また、本実施例においては、上述の実施例1、2と同一部分には、同一の符号を付して適宜に説明を省略する。
本実施例に係る表示装置30Cは、発光表示部29Cの遮光シート7における固定手段が上述した実施例1に係る表示装置30Aと異なり、これにより透明カバー6が不要となっている。このため組立の際、遮光シート7は、表示シート2にプリントされた図形の地区番号26(図2参照)の位置に合わせて接着された両面接着シート5の光源側に接着され、さらに遮光筒9にも剥離自在に接着される。なお、光源であるLED10の光漏れ防止のため、遮光シート7の外径寸法は遮光筒9の内径寸法より大きく設定されている。また、遮光シート7の外径寸法は、遮光筒9外径寸法より小さいことが必要で、この寸法差は両面接着シート5に充分接着できる接着面積を稼ぐために必要となる。
また、レイアウト変更、及び表示形状を変更する場合には、次のようにして変更を速やかにすることができ、上述の実施例1より更に簡便に交換できる。
先ず、支持板4を取り外し、表示シート2を新しいレイアウトの表示シート2に交換する。次に、レイアウト変更により位置移動がある発光表示部29Cの遮光筒9を両面接着シート5より取り外すと共に、遮光シート7を接着したまま両面接着シート5も取り外し、新しいレイアウトに合わせた位置に接着して遮光筒9を取り付ける。
また、表示形状を変更する場合には、変更する発光表示部29Cの遮光筒9を遮光シート7が付いたまま両面接着シート5から取り外し、新しい遮光シート7に交換、接着し、遮光筒9を再び両面接着シート5に接着する。
次に、LED10を点灯させ表示シート2の位置調整した後、支持板4を取り付けて変更作業が終了する。なお、レイアウト変更がLED10の位置に影響を与えないときは、両面接着シート5の移動を行う必要はない。
上述した実施例3に係る表示装置30Cにおいても、レイアウト変更に容易に対応することができ、また製作費や維持・管理費を抑えて、コスト低減を図ることができる。とくに、本実施例に係る表示装置30Cは、実施例1及び2に比べてさらに構造が簡単なので製作費をより安く抑えることができる。
その他の実施例
上述の実施例1では、透明な窓板1と半透明な表示シート2を組み合わせた例を示したが、透明と半透明の前後関係を逆にしても良く、取付構造や組立順序等も必ずしも実施例に限定されるものではない。
また、上述の第1〜3の実施例では、剥離自在な両面接着シート5、透明カバー6、遮光シート7等を円形とし、窓板1、表示シート2、透明押さえ板3及び支持板4を矩形状としたが、表示を行う図形等に応じて適宜変更が可能であることは言うまでもない。
さらに、表示シート2にプリントされた地区番号26は、遮光シート7の表示形状として加工されても良く、表示シート2に印刷される方法に限定されるものではない。
本発明は、製造分野、建設分野、安全管理分野等の防災システムで利用することが可能である。
実施例1に係る表示装置の分解斜視図。 第1〜3の実施例に係る表示装置の正面図。 実施例1に係る表示装置の要部断面図。 実施例2に係る表示装置の分解斜視図。 実施例2に係る表示装置の要部断面図。 実施例3に係る表示装置の分解斜視図。 実施例3に係る表示装置の要部断面図。 従来の表示装置の正面図。 従来の表示装置の分解斜視図。 従来の表示装置の要部断面図。
符号の説明
1…窓板
2…表示シート
3…板
4…支持板
5…両面接着シート
6…透明カバー
6A…係合片
6B…係合突起
7…遮光シート
8…光透過部
9…遮光筒
9A…係合突起
9B…保持片
9C…係合溝
10…LED
11…LEDプリント基板
29A、29B、29C…発光表示部
30A、30B、30C…表示装置

Claims (6)

  1. 複数の区画域が図形化されて描かれた表示シートの前記各区画域の背面側に、所定形状の光透過部が形成された遮光シートと、内部に光源が配置された遮光筒を備えた発光表示部とを配置し、前記光源の投射光を前記遮光シートに投射することで、前記所定形状の光透過表示を前記表示シートの前記各区画域に投影する表示装置であって、
    前記遮光シートが前記遮光筒の投影側前端部に、差し替え可能に支持されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記遮光シートは透明カバーに接着され、該透明カバーと前記遮光筒とが係合手段により着脱可能に係合されることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記係合手段は、前記透明カバーの周縁に形成された係合片と、前記遮光筒の外壁に形成されて前記係合片と係合する係合突起とで構成されることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 前記係合手段は、前記透明カバーの周縁に突設した係合突起と、前記遮光筒の内壁に形成されて前記係合突起と係合する係合溝とで構成されることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  5. 前記表示シートの背面に透明押さえ板が配置され、
    前記透明カバー若しくは前記遮光筒と、前記透明押さえ板とが両面接着シートを介して位置移動可能に接着されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記表示シートの背面に透明押さえ板が配置され、
    前記遮光シートは、前記遮光筒と、透明性を有する両面接着シートの背面側との間に接着により支持され、前記両面接着シートの前面側は、前記透明押さえ板の背面に接着されることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
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