JP2005189217A - 分光特性測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度変化に起因する測定精度の低下を防ぐことを可能とする分光特性測定装置を提供する。
【解決手段】 被検レンズに向けて測定光を照射する光源14と、被検レンズを測定位置に保持するレンズ配置部3と、測定位置に保持された被検レンズを透過した測定光を分光する分光素子19と、分光された測定光を受光して波長成分ごとの光量値を検出する受光素子21とを有し、検出された光量値から得られるスペクトルを基に被検レンズの分光特性を求める分光特性測定装置であって、光源14の発光スペクトルをあらかじめ記憶した記憶部200と、被検レンズを測定位置から退避させて測定された光源14の発光スペクトルの前記記憶された発光スペクトルに対するシフト量を検出し、検出されたシフト量を基に被検レンズの分光特性を補正する制御部100とを備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、眼鏡レンズ等の分光特性、特に分光透過率を測定する分光特性測定装置に関するものである。
従来、眼鏡レンズ等の分光特性、特にその分光透過率を測定する分光特性測定装置としては、下記の特許文献1に開示されたようなものが知られている。当該文献に記載の分光特性測定装置は、被検レンズが挿入されるレンズ配置部を備え、このレンズ配置部に測定部位の位置決め部材を介して挿入される被検レンズの測定部位に光源からの測定光を透過させて分光特性を測定する測定光学系を搭載した分光特性測定装置において、前記レンズ配置部における測定光の通過孔の周辺位置に設けた前記位置決め部材が定位置に挿入されたことを検知し前記測定光学系の光源を発光させるレンズ検知手段を設けたことを特徴としたもので、レンズ配置部に被検レンズを挿入するだけで自動的に被検レンズ分光特性の測定を実行することにより、操作性の向上を図っている。
また、当該文献に記載の他の分光特性測定装置は、被検レンズが挿入されるレンズ配置部を備え、このレンズ配置部に挿入される被検レンズの測定部位に光源からの測定光を透過させて分光特性を測定する測定光学系を搭載した分光特性測定装置において、前記レンズ配置部を施蓋する蓋体と、この蓋体の開蓋又は閉蓋状態を検知する蓋開閉検知部と、前記レンズ配置部における測定光の透過孔の周辺位置にの複数箇所に放射線状に配置されたレンズ検知センサと、前記蓋開閉検知部の検知結果を基に閉蓋状態から開蓋状態に転じた時に前記測定光学系の自動キャリブレーションの実行又はキャリブレーション要求表示によって手動キャリブレーションを促す制御手段と、を有することを特徴としたもので、温度変化や外光の進入などの外乱による影響の回避を図っている。
また、このような分光特性測定装置は、下記の特許文献2に開示されたような測定方法を用いて波長依存性のある波長ずれに起因する分光特性のずれの補正を行っていた。当該文献に記載の測定方法は、2つの分光測定値により該測定値の波長軸のずれを波長のシフト量として検出し、このシフト量を当該ずれの補正係数として補正変換することを特徴としている。特に、2つの分光測定値は、2つの異なる分光測定機における測定値であり、補正変換は機差補正である。また、2つの分光測定値は、2つの異なる時刻における分光測定の測定値であり、補正変換は経時変化補正であるときの測定方法についても記載されている。
ところで、以上のような従来の分光特性測定装置は、一般に、通常の温度下(20°C前後)において使用されることを想定して構成されているが、全てのユーザがこのような環境下で分光特性測定装置の使用を常時可能なわけではない。例えば寒冷地では、ヒーター等を付けてから室内が一定の温度になるまで長い時間を要するため、一定温度下で長時間の測定作業を行うことは難しい。このように大きな温度変化がある場合、装置の筐体や内部の部材が温度変化に応じて膨張/収縮してしまうため、上記測定光学系を形成する光学素子の配置が微妙にずれを生じ、測定精度を欠いてしまうおそれがあった。それにより、従来の分光特性測定装置は、ごく限られた温度環境下においてしか高精度の測定を行うことができなかった。
特に、このような分光特性測定装置を眼鏡店等で使用する場合、測定を精密に行う研究室等のような理想的な温度環境を用意することは難しいため、少なからず温度変化による測定精度の劣化が生じてしまうが、これに好適に対処することは従来困難であった。
また、分光特性測定装置内部の温度は、キセノンランプ等の光源の発光時に生じる熱によっても左右されるため、測定回数の多い場合などには温度変化に起因する測定精度低下を回避する必要がある。
具体的ケースとしては、測定光学系の受光素子としてラインセンサを用いる場合、その各画素に測定光の所定波長を対応付けるとともに、被検レンズを介して各画素が受光した光量(I)を測定光自体の当該所定波長の光量(I)と比較して被検レンズの透過率(T=I/I)を求めるが、温度変化により測定光学系の光学素子の配置がずれてしまうと、各画素は目的の波長の光ではなく他の波長の光を受光することとなる。すると、測定結果である分光透過率のスペクトルが波長方向にシフトしてしまうため、被検レンズの透過率を精度よく測定することができなくなる。
特許文献2に記載の測定方法は、このような分光特性の測定値の波長方向へのシフトに対する補正に関するものであるが、温度変化に起因する測定値の補正については何等記載されておらず、それを示唆するような記載もない。また、当該測定値のシフトは、測定光の理論的な発光スペクトルに対する変位であるため、当該シフトを補正するためには、特許文献2の測定方法のように2つの分光測定値を用いる必要はなく、したがって当該測定方法をこのケースに準用することは適当でない。
特開2000−221112号公報(請求項) 特開平8−15134号公報(請求項)
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、温度変化に起因する測定精度の低下を防ぐことを可能とする分光特性測定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、試料に向けて測定光を照射する光源と、前記試料を測定位置に保持する試料配置部と、前記測定位置に保持された前記試料を透過した前記測定光を分光する分光素子と、前記分光された測定光を受光して所定の波長成分ごとの光量値を検出する受光素子とを有し、検出された前記光量値から得られるスペクトルを基に前記試料の分光特性を求める分光特性測定装置であって、前記光源の発光スペクトルをあらかじめ記憶しており、前記試料を前記測定位置から退避させて測定された前記光源の発光スペクトルの前記記憶されている発光スペクトルに対するシフト量を検出し、検出された前記シフト量を基に前記試料の分光特性を補正する補正手段を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の分光特性測定装置であって、前記補正手段は、前記所定の波長成分のうちの特定の波長成分についてのみ前記シフト量を検出することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の分光特性測定装置であって、前記受光素子は、前記所定の波長成分ごとに画素が指定されたラインセンサであることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の分光特性測定装置であって、前記補正手段は、前記所定の波長成分のうちの特定の波長成分が、前記指定された画素からシフトした画素数を検出することによって、前記シフト量を検出することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の分光特性測定装置であって、装置内部の温度を検出する温度検出手段を含み、検出された温度に応じて前記補正手段による補正処理を実行させる制御手段を更に備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の分光特性測定装置であって、前記温度検出手段は、前記補正処理の実行時の装置内部の温度を検出し、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前回の前記補正処理の実行時の温度と、現在の温度との差が所定値以上であることに対応して前記補正処理を実行させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の分光特性測定装置であって、試料が所定の測定位置に装着されていることを検知する試料検知手段を更に備え、前記制御手段は、前記試料検知手段により試料の前記装着が検知されているとき、前記補正処理の実行を禁止することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の分光特性測定装置であって、装置内部の温度を検出する温度検出手段を含み、検出された温度に基づいて、前記補正手段による補正処理を実行するようにユーザを促す補正処理要求を報知し、ユーザからの補正処理の指示を受けて前記補正手段に前記補正処理を行わせる制御手段を更に備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の分光特性測定装置であって、前記制御手段は、前記補正処理要求を視覚的に報知することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、請求項8又は請求項9に記載の分光特性測定装置であって、前記温度検出手段は、前記補正処理の実行時の装置内部の温度を検出し、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前回の前記補正処理の実行時の温度と、現在の温度との差が所定値以上であることに対応して前記補正処理要求を報知することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項11に記載の発明は、請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載の分光特性測定装置であって、試料が所定の測定位置に装着されていることを検知する試料検知手段を更に備え、前記制御手段は、前記試料検知手段により試料の前記装着が検知されているとき、前記補正処理要求の報知を禁止することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項12に記載の発明は、請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載の分光特性測定装置であって、試料が所定の測定位置に装着されていることを検知する試料検知手段を更に備え、前記制御手段は、前記試料検知手段により試料の前記装着が検知されているとき、前記補正処理要求とともに試料退避要求を報知することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項13に記載の発明は、請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の分光特性測定装置であって、前記光源と前記受光素子とが装置筐体内に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、光源に特有の発光スペクトルに対する、試料を測定位置から退避させて測定された光源の発光スペクトルのシフト量を検出し、その検出結果を基にして試料の分光特性の補正を行うことができるので、温度変化が大きく光学素子の配置にずれが生じるような使用環境下であっても測定精度の低下を防止することが可能となる。
以下に、本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[装置の構成]
図1ないし図6は、本発明に係る分光特性測定装置の一例である分光透過率計1の構成を示すものである。この分光透過率計1は、試料としてのレンズやガラス板などの分光透過率を測定する装置である。以下、レンズ(被検レンズと呼ぶ)を試料とした場合について説明する。
〔外観構成〕
この分光透過率計1は、略直方体状の筐体2を備え、この筐体2の略中央部に詳細は後述する分光透過率を測定する測定光学系の光路Lに臨む状態で凹陥部状のレンズ配置部3を設けている。このレンズ配置部3は、本発明に言う試料配置部を構成している。なお、符号2aは筐体2の底部に備えた脚体である。
前記筐体2の上面には、図2に示すように、測定ランプ4及び較正ランプ5が配置されている。測定ランプ4は、被検レンズの分光透過率の測定中に点灯されるようになっている。また、較正ランプ5は、後述の光源14を発光させるための図示しないコンデンサの充電状態を示し、例えば充電中には赤色に点灯され、充電完了を受けて緑色に点灯される、また、この較正ランプ5は、キャリブレーションや後述の補正処理の実行をユーザに要求するときには点滅され、キャリブレーション要求や補正処理要求を視覚的に報知するようになっている(詳細は後述する)。
なお、筐体2の上面に手動操作用の測定スイッチ28及び較正スイッチ29が設けられている。測定スイッチ28は、被検レンズの測定を開始するときに押下される。また、較正スイッチ29は、キャリブレーションや本発明に係る補正処理を実行するときに押下される。
前記レンズ配置部3には、図1において左側に位置して、被検レンズの測定位置を決めるための位置決めリングが装着される円形筒状の突出筒部11aを備えた受孔部11が設けられ、この受孔部11と対向する側には測定光束の射出口12が設けられている。また、レンズ配置部3の底部3aは平坦に形成されている。
前記レンズ配置部3の受孔部11には、被検レンズがレンズ配置部3、すなわち測定位置に装着されていることを検知する、本発明に言う試料検知手段を構成するマイクロスイッチ9が配置されている。このマイクロスイッチ9としては例えば受孔部11の近傍に120度間隔で3個設置し、この3個のマイクロスイッチ9が全て動作したときに被検レンズの装着を検知するように構成すれば確実に測定動作を実行できる。
〔内部構成〕
次に、図3を参照して前記分光透過率計1の内部構造を説明する。
分光透過率計1は、図3に示すように、筐体2内部における前記射出口12の右側の領域と、レンズ配置部3と、前記受孔部11左側の領域とに亘って測定光学系を配置している。
測定光学系は、所定の波長域を有する測定光を射出する例えばキセノンランプのような光源14からの測定光を反射する第1ミラー15と、第1ミラー15からの測定光束を前記射出口12から受孔部11に向けて射出するレンズ16と、このレンズ16からの測定光を受光し、開口部17aから赤外線及び可視光線のスペクトルとして射出する積分球17と、積分球17からの赤外線及び可視光線のスペクトルを反射する第2ミラー18と、第2ミラー18からのスペクトルを回折して波長成分ごとに分光する、本発明の分光素子を構成する回折格子19と、回折格子19からの光を反射する第3ミラー20と、第3ミラー20からの光を受光してその光量に応じた電気信号に変換することにより、波長成分ごとの光量値を検出する受光素子21とを具備している。
積分球17、第2ミラー18、回折格子19、第3ミラー20及び受光素子21は、支持部材23により定位置に固定支持されている。支持部材23は、熱による膨張率や収縮率の小さな樹脂等によって形成されている。
積分球17の下部には、図4に示すようなスリット部材17Aが設けられている。積分球17から射出される測定光は、スリット部材17Aに形成されたスリット17aを通じて第2ミラー18に導光される。
第2ミラー18は、その反射面が凹面上に形成され、積分球17からスリット17aを介して射出された測定光を平行光束として反射するようになっている。
回折格子19の表面には多数の筋状の溝が平行に形成されており、測定光の各波長成分の光束をそれぞれ異なる角度で偏向する。
第3ミラー20は、第2ミラー18と同様に凹面状の反射面を有し、回折格子19によって分光された測定光を反射して受光素子21の受光面上に結像させるようになっている。
受光素子21は、例えば図5に示すような受光部を有するラインセンサから構成されている。受光素子21の受光面は、第3ミラー20の焦点位置に配置されている。ラインセンサからなる受光素子21には、例えば256個の画素が一列に配列されている。この受光素子21が備える画素を、端部21Aから端部21Bに向かってG1、G2、・・・・・、G256と称することとする。各画素には、回折格子19により分光された測定光の波長成分λ1、λ2、・・・・・、λ256がそれぞれ指定されている。すなわち、各画素Gn(n=1〜256)は、測定光の波長成分λn(n=1〜256)をそれぞれ受光するようになっている。換言すれば、各画素Gnは、図5に示すように、スリット17aを通過した測定光の波長成分λnのスリット像17a′(17a′(n)と称することとする)をそれぞれ受光するようになっている。
このようなラインセンサからなる受光素子21は、端部21A側にて長い波長を検出し、端部21B側に向かって徐々に短い波長の波長成分を検出する。検出する波長域は、適宜設定される。これにより、分光された測定光をN個(ここでは256個)の波長成分ごとにその光量値が検出される。
分光透過率計1の測定光学系には、光源14が発する測定光の繰り返し発光における光量の精度(繰り返し精度)を向上させるための構成として、反射ミラー24、拡散板25及びフォトセンサ26が設けられている。
ここで、第1ミラー15は、その反射面に多数の小孔が形成された無偏光のビームスプリッタからなり、光源14が発した測定光の光量の例えば5パーセントを透過させ、95パーセントを反射させるようになっている。
反射ミラー24は、第1ミラー15の反射面ではない側の面上に立設され、第1ミラー15を透過した測定光をフォトセンサ26方向に反射する。フォトセンサ26は、光源14からの測定光と同軸に配置され、拡散板25によって拡散された測定光を受光してその光量を検出する。このとき、検出された光量の20倍が光源14が発した測定光の光量となる。このような構成によれば、フォトセンサ26が光源14が発する測定光と同軸上でその光量を検出することができるので、光源14からの測定光の繰り返し精度の向上を図ることが可能となる。
なお、従来は、光源14からの測定光を100パーセント反射するミラーや誘電体のハーフミラーからなる第1ミラーが設けられ、かつ、光源14からの測定光の軸を離れた光源14近傍にフォトセンサが設けられていた。あるいは、上記軸を離れた光源14近傍に光ファイバの一端を設けて測定光の一部を導光し、他端に臨んで配置されたフォトセンサによって光量検出を行っていた。しかし、この手法では、測定光と同軸上で光量検出を行えないために光源14からの測定光の繰り返し精度が充分ではなかった。
分光透過率計1の筐体2内部には、図3に示すように、本発明に言う温度検出手段としてのサーミスタ30が設けられている。なお、このサーミスタ30は、本実施形態においては支持部材23上に配置されているが、筐体2内部の温度を検出するために筐体2内の任意の位置に設けることができる。
〔制御系の構成〕
次に、図6を参照して、分光透過率計1の制御系の構成を説明する。
同図に示すように、分光透過率計1の制御系は、制御部100を中心に構成され、キャリブレーションや補正処理の実行時や、キャリブレーション要求や補正処理要求時に動作される較正ランプ5と、被検レンズの装着を検知するレンズ検知手段としてのマイクロスイッチ9と、測定光を発する光源14と、ラインセンサからなる受光素子21と、測定光の繰り返し精度のためにその光量を検出するフォトセンサ26と、筐体2内部の温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ30と、各種プログラムやデータを記憶する記憶部200と、各種画面を表示する表示部300とを備えている。
ところで、本実施形態の分光透過率計1は、被検レンズの球面度数、乱視度数、乱視軸角度等を測定するために用いられるレンズメータや、コンピュータなどに接続されている。制御部100、記憶部200及び表示部300は、全て分光透過率計1に設けられていても良いし、レンズメータやコンピュータが備えたものを利用した構成としてもよい。
制御部100は、分光透過率計1が実行する処理を制御するCPU等の演算制御装置を含んで構成されている。制御部100は、較正ランプ5及び光源14に電源を供給する電源回路を有する。ここで、較正ランプ5用の電源回路と光源14用の電源回路とは単一のものであってもよいし、それぞれ独立に設けられたものであってもよい。更に、制御部100には、表示部300による画像表示を制御する表示インターフェイスが設けられている。
記憶部200は、RAM等の揮発性記憶装置と、ROMやハードディスクドライブ等の不揮発性記憶装置とを含んで構成されている。記憶部200の不揮発性記憶装置には、測定光学系による測定データから被検レンズの分光透過率を算出するためのプログラム及びデータに加え、本発明に係る後述の処理を行うための制御プログラム及びデータが記憶されている。制御部100は、これらのプログラムやデータをRAM上で展開して、被検レンズの分光透過率の算出処理や制御系各部の動作制御など後述する処理を実行させる。
以下、制御部100と制御系各部との関連動作について説明する。
制御部100は、受光素子21による受光結果を受信し、その受光結果を基に被検レンズの分光透過率を算出する。
また、制御部100は、フォトセンサ26による測定光の光量の検出結果を基に、光源14に対する電源供給を制御して、測定光の光量の調整や測定結果の補正を行う。
制御部100は、光源14及び較正ランプ5に供給する電源を調整することにより、光源14による測定光の発光タイミング及び光量の調整や、較正ランプ5の点灯・点滅を行う。特に、制御部100は、補正処理の実行時には較正ランプ5を点灯させ、補正処理要求時には較正ランプ5を点滅させるように制御する。
ここで、補正処理要求とは、分光透過率計1がユーザに対して補正処理を行うように促し要求するための動作を意味し、具体的には表示部300に補正処理実行を促すメッセージを表示させることや、較正ランプ5を点滅させることを示す。なお、補正処理要求は、これら以外の視覚的な報知手法であってもよく、また、コンピュータの音声出力機能を用いた聴覚的な報知手法などであってもよい。
制御部100は、被検レンズがレンズ配置部3に装着されてオンされたマイクロスイッチ9から検知信号を受けると、マイクロスイッチ9がオフになるまで自動キャリブレーションの実行を禁止するように制御を行う。
また、制御部100は、当該検知信号を受信すると、マイクロスイッチ9がオフになるまで補正処理要求の報知を禁止するように制御を行う。なお、補正処理要求を報知するとともに、被検レンズをレンズ配置部3から退避させるようにユーザを促す被検レンズ退避要求を報知するように制御してもよい。ここで、被検レンズ退避要求は、表示部300にメッセージを表示したり、アラームを出力するなどしてユーザに報知される。
制御部100は、サーミスタ30により検出された筐体2内の温度に基づいて、自動キャリブレーションを実行させるように制御を行う。
[処理の形態]
分光透過率計1により実行される処理形態について説明する。以下、温度変化に起因する被検レンズの分光透過率の測定精度低下を防止するための補正処理を第1の処理形態として説明し、自動的に補正処理を行う自動補正処理機能を第2の処理形態として説明し、補正処理要求を報知する補正処理報知機能を第3の処理形態として説明する。
〔第1の処理形態:補正処理〕
まず、本発明に係る第1の処理形態として、温度変化に起因する被検レンズの分光透過率の測定精度低下を防止するための補正処理について説明する。以下、当該補正処理を用いた分光透過率計1による被検レンズの分光透過率の測定手順を説明する。
被検レンズをレンズ配置部3にセットし、図2に示す測定スイッチ28を押下すると、光源14から測定光が発せられる。この測定光は、その大部分を第1ミラー15により反射され、その一部は第1ミラー15を透過する。この透過した部分は、上述のように、光源14が発する測定光の繰り返し精度向上のために用いられる。
第1ミラー15により反射された測定光は、レンズ16を経由してレンズ配置部3に装着された被検レンズに射出される。測定光は、被検レンズを透過する間に光量が減衰される。被検レンズを透過した測定光の透過光(単に測定光と呼ぶ)は、積分球17内で反射されてスリット部材17Aのスリット17aから射出される。
スリット17aから射出された測定光は、第2ミラー18により反射され平行光束となり、回折格子19によって波長成分ごとに分光され、第3ミラー20により受光素子(ラインセンサ)21にスリット像17a′として結像される。制御部100は、受光素子21から受光結果を受信し、各画素Gn(n=1〜256)が検出した光量値を記憶部200に格納する。制御部100は、この各画素が検出した光量値からなる発光スペクトルを用いて、被検レンズの分光透過率の(暫定的な)測定結果を算出する。
ところで、筐体2内の温度が通常使用時の温度(20°C前後;常温時と呼ぶ)からの変化が大きい場合(温度変化時と呼ぶ:例えば5°Cや35°Cなど)、筐体2や支持部材23が膨張/収縮するために測定光学系の各光学素子の配置にずれが生じ、結果として、受光素子21の各画素Gnには、検出すべき波長成分λnからm(m=±1,±2,・・・)だけシフトした波長成分λn+mのスリット像17a′(n+m)が結像され、画素Gn+mが検出すべき光量値を検出してしまう。本処理形態では、このような事態に対処するために、光源14からの測定光を用いて、以下のような補正処理を行う。
図7に、各画素と測定光の波長成分との対応関係が温度変化によりずれている場合における受光素子21による検出結果を示す。同図の横軸は受光素子21の画素を示し、縦軸は各画素が検出した光量値を示す。なお、同図中において横軸の数字「1」は画素G1を示し、以下同様とする。
実線で示すグラフSは、常温時における測定光の光量を表している。このグラフSは、光源14としてキセノン(Xe)ランプを用いた場合の発光スペクトルを示している。この光源14の発光スペクトルは、キセノンに特有のもので理論的に得られるものである。このグラフSが示す光源14の発光スペクトルは、記憶部200にあらかじめ記憶されている。
また、点線で示すグラフTは、当該補正処理により取得される光源14の発光スペクトル(測定スペクトルと呼ぶ)であり、温度変化時において被検レンズをレンズ配置部3から退避させた状態で実際に測定を行って得られるものである。このグラフTが示す光源14の測定スペクトルは、受光素子21による検出結果を基に制御部100によって作成され、記憶部200に記憶される。
なお、測定光の波長成分のうち、特定の波長成分λn、すなわちそれに対応する画素Gnをあらかじめ記憶部200に記憶しておく。図7では、最大光量となる画素が採用されている。
制御部100は、グラフSの画素Gnにおける光量値Pが、グラフTにおいてどれだけシフトしているか(シフト量)を検出する。このシフト量の検出処理は、記憶部200に格納された各画素Gn(n=1〜256)の検出結果から光量値Pを検索し、この光量値Pを検出した画素Gn+mの番地(n+m)を用いて、シフトした画素数(m)を求めることができる。また、画素Gnに対応する波長成分λnに対する、画素Gn+mに対応する波長成分λGn+mの変位を算出することによって、発光スペクトルに対する測定スペクトルのシフト量を検出することができる。
なお、グラフSの画素Gn近傍の画素(画素Gn−k〜画素Gn+k)と、グラフTの画素Gn+m近傍の画素(画素Gn+m−k〜画素Gn+m+k)とを比較することによって、シフト量を検出するようにしてもよい。一つの画素のシフトを考慮する場合と比べて精度良くシフト量を検出することができる。
また、単一の画素Gnやその近傍について比較を行う上記構成に限定されるものではなく、複数の画素について比較を行ったり、複数の画素の近傍について比較を行うように構成してシフト量検出の精度向上を図ることも可能である。
更にまた、測定光の発光スペクトルのグラフSの短波長側(又は長波長側)から数えて何番目かの極値(極大値又は極小値)を取る画素Giをあらかじめ指定しておき、測定スペクトルのグラフTにおいて当該極値を取る画素Gjを検出し、画素GiとGjとを比較することによりシフト量を検出するように構成してもよい。
制御部100は、検出したシフト量を用いて、被検レンズの分光透過率の上記の暫定的な測定結果をシフトさせて補正を行い、最終的な分光透過率を得る。
以上の構成では、画素−光量値のグラフを用いてシフト量を検出したが、各画素に対応する波長成分を横軸として、波長成分−光量値のグラフを用いてシフト量の検出を行うようにすることももちろん可能である。
なお、制御部100及び記憶部200は、本発明に言う補正手段を構成するものである。
このような補正処理によれば、温度変化により測定結果に波長成分方向のずれが生じたときでも、そのずれを補正することができるので、温度変化に起因する測定精度の低下を防ぐことが可能となる。
〔第2の処理形態:自動補正処理機能〕
分光透過率計1の自動補正処理機能は、サーミスタ300により検出される筐体2内の温度変化に応じて実行されるものである。
まず、温度変化のしきい値t(例えば5°C)をあらかじめ記憶部200に格納しておく。ここで、温度上昇のしきい値と温度降下のしきい値とをそれぞれ別個に設定してもよい。
制御部100は、補正処理が実行されたことに対応して、その実行時の温度をサーミスタ30から受信し、記憶部200に格納するよう制御を行う。このとき、制御部100は、補正処理の実行を受けてサーミスタ30を制御して温度検出を行い、その検出結果を受信して記憶するようにする。また、サーミスタ30が継続的に温度を検出する構成の場合、制御部100は、補正処理時における温度の検出結果を選択的に受信して記憶する。
制御部100がサーミスタ30の動作制御を行う前者のケースについて説明する。制御部100は、所定の時間間隔(例え15分)ごとにサーミスタ30を制御して筐体2内部の温度を検出させ、その検出結果を記憶部200に記憶する。制御部100は、その検出結果(T)と前回の検査結果(T′)との差分を算出し、上記のしきい値tと比較する。
差分値T−T′がしきい値tよりも小さい場合(|T−T′|<t)、制御部100は、次回の温度測定まで待機する。
一方、差分値T−T′がしきい値t以上である場合(|T−T′|≧t)、制御部100は、測定光学系の補正処理を自動的に実行する。
このとき、レンズ配置部3に被検レンズが装着されていることがマイクロスイッチ9によって検知されている場合、制御部100は、自動補正処理の実行を禁止するようになっている。
なお、サーミスタ30が継続的に温度を検出する構成の場合でも、同様に補正処理の実行、及びその禁止の処理を行うことができる。
このような自動補正処理機能によれば、筐体2内の温度が所定の温度(しきい値t)以上変化したことに対応して、補正処理、特に上記補正処理を自動的に実行することができるので、温度変化に応じて的確に補正処理を行うことが可能である。
また、被検レンズが測定位置に装着されている場合には、補正処理の実行が禁止されるので、被検レンズを装着したままの無駄な補正処理を行うことがなく、操作性も良好となる。
更に、所定の温度変化が検出されるまで補正処理が実行されないので、無駄な補正処理の実行を防止することができる。
なお、補正処理は、光源14を発光して行うため、無駄に補正処理を行うと、光源14の劣化が早まってしまう。したがって、補正処理の回数を最小限に抑えることは、測定精度においても重要なファクターとなる。
また、制御部100及び記憶部200は、本発明に言う制御手段を構成するものである。
〔第3の処理形態:補正処理報知機能〕
分光透過率計1の補正処理報知機能は、サーミスタ300により検出される筐体2内の温度変化に応じて実行されるものである。
まず、第2の処理形態と同様に、温度変化のしきい値t(例えば5°C)をあらかじめ記憶部200に格納しておく。温度上昇のしきい値と温度降下のしきい値とをそれぞれ別個に設定してもよい。
制御部100は、補正処理が実行されたことに対応して、その実行時の温度をサーミスタ30から受信し、記憶部200に格納するよう制御を行う。このとき、制御部100は、補正処理の実行を受けてサーミスタ30を制御して温度検出を行い、その検出結果を受信して記憶する。また、サーミスタ30が継続的に温度を検出する構成の場合、制御部100は、補正処理時における温度の検出結果を選択的に受信して記憶する。
制御部100がサーミスタ30の動作制御を行う前者のケースについて説明する。制御部100は、所定の時間間隔(例えば15分)ごとにサーミスタ30を制御して筐体2内部の温度を検出させ、その検出結果を記憶部200に記憶する。制御部100は、その検出結果(T)と前回の検査結果(T′)との差分を算出し、上記のしきい値tと比較する。
差分値T−T′がしきい値tよりも小さい場合(|T−T′|<t)、制御部100は、次回の温度測定まで待機する。
一方、差分値T−T′がしきい値t以上である場合(|T−T′|≧t)、制御部100は、測定光学系の補正処理を行うようにユーザを促すメッセージを表示部300に表示させる。なお、較正ランプ5を点滅させることによって補正処理の実行をユーザに促すようにしてもよい。
このとき、レンズ配置部3に被検レンズが装着されていることがマイクロスイッチ9によって検知されている場合、制御部100は、補正処理を促すメッセージの表示等を禁止するようになっている。
また、被検レンズが装着されていることが検知されている場合、制御部100は、補正処理を促すメッセージの表示等を行うとともに、補正処理を行うために被検レンズをレンズ配置部3から退避するようにユーザを促すメッセージを表示部300に表示するように構成してもよい。
ユーザが上述の報知に応じて較正スイッチ29を押下して補正処理を指示すると、制御部100は、この補正指示を受けて補正処理を実行させる。
このような補正処理報知機能によれば、筐体2内の温度が所定の温度(しきい値t)以上変化したことに対応して、補正処理、特に上記補正処理を実行するようにユーザに知らせることができるので、温度変化に応じて的確に補正処理を行うことが可能となる。
また、被検レンズが測定位置に装着されている場合には、補正処理の実行を報知しないので、被検レンズを付けたままの無駄な補正処理を行うことがなく、操作性も良好となる。
更に、所定の温度変化が検出されるまで補正処理の実行を報知しないので、無駄な補正処理の実行を防止することができる。
なお、制御部100及び記憶部200は、本発明に言う制御手段を構成するものである。
本発明の補正処理は、測定光源を発する光源と受光素子とが筐体内に配置されているものに対して特に効果的である。すなわち、光源を何度も発光すると、そのときの熱によって筐体内の温度が上昇してしまうが、本発明によれば、それにより生じる測定精度の低下を防止することが可能となる。
以上で具体的に説明した構成は、本発明を実施するための一例を開示したもので、本発明の要旨の範囲内における各種の変形を適宜施すことができる。
本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態の一例である分光透過率計の外観構成を示す概略側面図である。 本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態の一例である分光透過率計の外観構成を示す概略上面図である。 本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態の一例である分光透過率計の内部構成を示す概略側面図である。 本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態の一例である分光透過率計が備えるスリット部材の構成を示す概略図である。 本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態の一例である分光透過率計が備える受光素子としてのラインセンサの構成を示す概略図である。 本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態の一例である分光透過率計の機能的構成の概略を示すブロック図である。 本発明に係る分光特性測定装置の実施の形態の一例である分光透過率計による補正処理を説明するためのグラフ図である。
符号の説明
1 分光透過率計(分光特性測定装置)
2 筐体
3 レンズ配置部
5 較正ランプ
9 マイクロスイッチ
14 光源
21 受光素子
23 支持部材
26 フォトセンサ
30 サーミスタ
100 制御部
200 記憶部
300 表示部

Claims (13)

  1. 試料に向けて測定光を照射する光源と、前記試料を測定位置に保持する試料配置部と、前記測定位置に保持された前記試料を透過した前記測定光を分光する分光素子と、前記分光された測定光を受光して所定の波長成分ごとの光量値を検出する受光素子とを有し、検出された前記光量値から得られるスペクトルを基に前記試料の分光特性を求める分光特性測定装置であって、
    前記光源の発光スペクトルをあらかじめ記憶しており、前記試料を前記測定位置から退避させて測定された前記光源の発光スペクトルの前記記憶されている発光スペクトルに対するシフト量を検出し、検出された前記シフト量を基に前記試料の分光特性を補正する補正手段を備えていることを特徴とする分光特性測定装置。
  2. 前記補正手段は、前記所定の波長成分のうちの特定の波長成分についてのみ前記シフト量を検出することを特徴とする請求項1に記載の分光特性測定装置。
  3. 前記受光素子は、前記所定の波長成分ごとに画素が指定されたラインセンサであることを特徴とする請求項1記載の分光特性測定装置。
  4. 前記補正手段は、前記所定の波長成分のうちの特定の波長成分が前記指定された画素からシフトした画素数を検出することによって、前記シフト量を検出することを特徴とする請求項3に記載の分光特性測定装置。
  5. 装置内部の温度を検出する温度検出手段を含み、検出された温度に応じて前記補正手段による補正処理を実行させる制御手段を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の分光特性測定装置。
  6. 前記温度検出手段は、前記補正処理の実行時の装置内部の温度を検出し、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前回の前記補正処理の実行時の温度と、現在の温度との差が所定値以上であることに対応して前記補正処理を実行させることを特徴とする請求項5に記載の分光特性測定装置。
  7. 試料が所定の測定位置に装着されていることを検知する試料検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記試料検知手段により試料の前記装着が検知されているとき、前記補正処理の実行を禁止することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の分光特性測定装置。
  8. 装置内部の温度を検出する温度検出手段を含み、検出された温度に基づいて、前記補正手段による補正処理を実行するようにユーザを促す補正処理要求を報知し、ユーザからの補正処理の指示を受けて前記補正手段に前記補正処理を行わせる制御手段を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の分光特性測定装置。
  9. 前記制御手段は、前記補正処理要求を視覚的に報知することを特徴とする請求項8に記載の分光特性測定装置。
  10. 前記温度検出手段は、前記補正処理の実行時の装置内部の温度を検出し、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前回の前記補正処理の実行時の温度と、現在の温度との差が所定値以上であることに対応して前記補正処理要求を報知することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の分光特性測定装置。
  11. 試料が所定の測定位置に装着されていることを検知する試料検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記試料検知手段により試料の前記装着が検知されているとき、前記補正処理要求の報知を禁止することを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載の分光特性測定装置。
  12. 試料が所定の測定位置に装着されていることを検知する試料検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記試料検知手段により試料の前記装着が検知されているとき、前記補正処理要求とともに試料退避要求を報知することを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載の分光特性測定装置。
  13. 前記光源と前記受光素子とが装置筐体内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の分光特性測定装置。
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