JP2005188554A - 回転センサ付き軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高精度なセンサ出力を得ることができる回転センサ付き軸受を提供する。
【解決手段】 回転センサ付き軸受は、回転軸8と嵌合する内輪2と、静止した軸受ハウジング10と嵌合する外輪4と、前記内輪2と前記外輪4との間に介在する複数の転動体6と、前記内輪2に装着した、外周にN極とS極を着磁した環状の磁気エンコーダ12と、前記外輪4に装着した、前記磁気エンコーダ12と対向するセンサ16と、前記回転軸8に対する前記磁気エンコーダ12の回転を防止する回り止め機構8a,12aとを具備している。
【選択図】 図1
【解決手段】 回転センサ付き軸受は、回転軸8と嵌合する内輪2と、静止した軸受ハウジング10と嵌合する外輪4と、前記内輪2と前記外輪4との間に介在する複数の転動体6と、前記内輪2に装着した、外周にN極とS極を着磁した環状の磁気エンコーダ12と、前記外輪4に装着した、前記磁気エンコーダ12と対向するセンサ16と、前記回転軸8に対する前記磁気エンコーダ12の回転を防止する回り止め機構8a,12aとを具備している。
【選択図】 図1
Description
本発明は回転センサ付き軸受に関し、特に絶対位置検出が必要なアプリケーションにおいて利用することのできる回転センサ付き軸受に関する。
軸受の回転速度(回転数)を検出する場合、従来、軸受に接近して回転センサを設置して行っていた。しかしながら、最近では、設置の容易性およびスペースの有効活用のために、回転センサを軸受に固定した、回転センサ付き軸受が提案されている。
このような回転センサ付き軸受の従来例を、図面により説明する。図4(a)は回転センサ付き軸受の要部である回転センサ部分の正面図、図4(b)は断面図である。図4において、軸受21は、内輪22と、外輪23と、内輪22と外輪23との間に転動自在に配置された複数の転動体24と、これらの転動体24を所定ピッチで転動自在に収容する保持器25とを有する。外輪23は軸受ハウジング26に装着されている。回転センサ27は、内輪22に固定された磁気エンコーダ等のエンコーダ28と、外輪23に心金29を介して装着されたセンサハウジング30と、このセンサハウジング30内に固定されたセンサ31と、センサ31により得られる電気信号を処理する回路を組み込んだ回路基板32と、この回路基板32から検出した回転速度(回転数)を取り出す電線33とを有し、センサハウジング30内のセンサ31、回路基板32、電線33の接続端部等は樹脂でモールドされている。また、押さえ蓋34は円周方向の複数箇所でビス等の固定部材35によって軸受ハウジング26に取り付けてある。電線33は、押さえ蓋34に形成された切欠溝34aを通って、外部に取り出される。
そして、内輪22が回転すると、この内輪22に装着されているエンコーダ28が内輪22と共に回転することに伴い、センサ31との相対位置が周期的に変化することによって、センサ31が内輪22の回転速度(回転数)を検出し、その検出した回転速度(回転数)が電線33によって電気信号として外部に取り出される。
特開2002−213472号公報(図2)
上記従来の回転センサ付き軸受においては、内輪22が軸(図示せず)にはめあいによって装着されるため、内輪22と軸との熱膨張差が原因で、内輪22の内径と軸の外径との間のすきまが許容限度を越えて、内輪22が外輪23の回転に伴って、外輪23の回転方向に沿って回転する場合がある。万一、内輪22が回転すると、軸との間に滑りが生じるため、回転速度(回転数)や回転角度を検出に誤差が生じてしまう。すなわち、磁気エンコーダと磁気センサを用いたセンサシステムに限らず、回転する磁気エンコーダの磁束変化を検出して信号出力を行う磁気センサを用いる場合、回転輪と同調して回転する磁気コーダと、固定輪に固定される磁気センサのそれぞれの位置が変動してしまうと正確なセンサ出力が得られない。
本発明の目的は、高精度なセンサ出力を得ることができる回転センサ付き軸受を提供することにある。
本発明の回転センサ付き軸受は、回転軸8と嵌合する内輪2と、静止した軸受ハウジング10と嵌合する外輪4と、前記内輪2と前記外輪4との間に介在する複数の転動体6と、前記内輪2に装着した、外周にN極とS極を着磁した環状の磁気エンコーダ12と、前記外輪4に装着した、前記磁気エンコーダ12と対向するセンサ16と、前記回転軸8に対する前記磁気エンコーダ12の回転を防止する回り止め機構(8a,12a)とを具備したことを特徴とするものである。
前記回り止め機構は、たとえば、前記磁気エンコーダ12の内径面から半径方向内向きに突出した突起12aを、前記回転軸8に設けた切り欠き溝8aに係合させることによって構成させることができる。これにより、万一、回転軸8と軸受内輪2との間に回転力が発生した場合でも、回転軸8と磁気エンコーダ12との相対回転を確実に阻止することができる。
また、前記センサ16が環状のセンサハウジング14に保持され、前記センサハウジング14の外周から半径方向に突出したピン18を設け、前記ピン18を前記軸受ハウジング10の内周面に形成した穴10aに係合させることにより、軸受ハウジング10に対する外輪4の回転を確実に阻止することができる。
本発明は軸受形式を特に問うことなく適用することができるが、たとえば、深溝玉軸受、複列アンギュラ玉軸受、単列多点接触玉軸受を挙げることができる。
本発明によれば、回転軸に対する磁気エンコーダの回り止め構造を設けたことにより、磁気エンコーダの空転が阻止され、その結果、高精度なセンサ出力を得ることが可能となる。また、磁気エンコーダと内輪とを強固に嵌合させると、内輪が回転しようとする場合や軸との間に滑りを生じさせ軸と内輪との回転差が生じようとする場合に、内輪と軸との回転や滑りを阻止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は回転センサ付き軸受の縦断面を示し、図2は図1のII−II断面を示す。軸受は内
輪2と、外輪4と、内・外輪2,4の軌道面間に転動自在に配置された複数の転動体ここでは玉6と、玉6を円周方向で所定間隔に保持する保持器(図示省略)とを主要な構成要素として成り立っている。内輪2は回転軸8と嵌合させ、回転軸の雄ねじ部にナットを締め込んで、回転軸8の肩部との間で軸方向に固定してある。外輪4は軸受ハウジング10の穴に嵌合させる。回転軸8に対して軸受ハウジング10が静止しており、したがって、 軸受は内輪回転で使用される。ここでは深溝玉軸受の場合を例示してある。
輪2と、外輪4と、内・外輪2,4の軌道面間に転動自在に配置された複数の転動体ここでは玉6と、玉6を円周方向で所定間隔に保持する保持器(図示省略)とを主要な構成要素として成り立っている。内輪2は回転軸8と嵌合させ、回転軸の雄ねじ部にナットを締め込んで、回転軸8の肩部との間で軸方向に固定してある。外輪4は軸受ハウジング10の穴に嵌合させる。回転軸8に対して軸受ハウジング10が静止しており、したがって、 軸受は内輪回転で使用される。ここでは深溝玉軸受の場合を例示してある。
内輪2の外径面に磁気エンコーダ12が装着してある。図2および図3に示すように、磁気エンコーダ12は環状で、円筒部と、円筒部の一端から半径方向内向きに延在する円板部とからなる。磁気エンコーダ12の円筒部にN極とS極からなる着磁パターンが施してある。磁気エンコーダ12の円板部の内周面には、半径方向内側に突出した突起12aが形成してある。この突起12aを回転軸8に形成した軸方向溝8aに係合させることにより、回転軸8に対する磁気エンコーダの回り止め機構を構成する。
外輪4の内径面にセンサハウジング14が装着してあり、このセンサハウジング14にセンサ16が取り付けてある。図2から分かるように、センサハウジング14は内周面に軸方向に伸びるありみぞを有し、このありみぞ内にセンサ16を圧入することにより保持させてある。図1における符号17は、センサ16で検出した電気信号を外部に取り出すための電線を指している。また、センサハウジング14にはピン18を植え込んであり、このピン18がセンサハウジング14の外周面から半径方向に突出している。一方、軸受ハウジング10の内周面には軸方向に伸びる溝10aを形成してある。ピン18を溝10に係合させることにより、軸受ハウジング10に対するセンサハウジング14の回り止め機構を構成する。
尚、本発明のころ軸受は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 内輪
4 外輪
6 転動体(玉)
8 回転軸
8a 溝
10 軸受ハウジング
10a 溝
12 磁気エンコーダ
12a 突起
14 センサハウジング
16 センサ
17 電線
18 ピン
4 外輪
6 転動体(玉)
8 回転軸
8a 溝
10 軸受ハウジング
10a 溝
12 磁気エンコーダ
12a 突起
14 センサハウジング
16 センサ
17 電線
18 ピン
Claims (4)
- 回転軸と嵌合する内輪と、
静止した軸受ハウジングと嵌合する外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に介在する複数の転動体と、
前記内輪に装着した、外周にN極とS極を着磁した環状の磁気エンコーダと、
前記外輪に装着した、前記磁気エンコーダと対向するセンサと、
前記回転軸に対する前記磁気エンコーダの回転を防止する回り止め機構と
を具備した回転センサ付き軸受。 - 前記回り止め機構が、前記磁気エンコーダの内径面から半径方向内向きに突出した突起を、前記回転軸に設けた切り欠き溝に係合させることによって構成されていることを特徴とする請求項1の回転センサ付き軸受。
- 前記センサが環状のセンサハウジングに保持され、前記センサハウジングの外周から半径方向に突出したピンを設け、前記ピンを前記軸受ハウジングの内周面に形成した穴に係合させたことを特徴とする請求項1または2の回転センサ付き軸受。
- 軸受形式が深溝玉軸受、複列アンギュラ玉軸受、単列多点接触玉軸受のうちから選ばれた一つである請求項1、2または3の回転センサ付き軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003427459A JP2005188554A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 回転センサ付き軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003427459A JP2005188554A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 回転センサ付き軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005188554A true JP2005188554A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34786727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003427459A Withdrawn JP2005188554A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 回転センサ付き軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005188554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102021112953A1 (de) | 2021-05-19 | 2022-11-24 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Ringförmige Sensoranordnung |
-
2003
- 2003-12-24 JP JP2003427459A patent/JP2005188554A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102021112953A1 (de) | 2021-05-19 | 2022-11-24 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Ringförmige Sensoranordnung |
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