JP2005188390A - 遠心ファン - Google Patents

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Hirotaka Higashimori
弘高 東森
Keiji Hisama
啓司 久間
Mitsunari Gotou
充成 後藤
Kaoru Kimura
薫 木村
Masanori Koga
正憲 古閑
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Abstract

【課題】旋回失速の発生を抑制可能な遠心ファンを提供する。
【解決手段】インレットボックス2の吸込み口に複数のインレットダンパー翼1Wを有するインレットダンパー1が設けられた遠心ファン10であって、前記複数のインレットダンパー翼は、複数の組A、Bに分けられ、第1の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼は、第2の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼と異なる開度となるように制御される。前記インレットダンパーによって案内されて流体が前記インレットボックスに流入する方向とは反対側に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼から閉まり始め、順次前記流入する方向に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼が閉まるように制御されることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遠心ファンに関し、特に、旋回失速開始流量を小さくすることが可能な遠心ファンに関する。
図7及び図8を参照して、従来の遠心ファンの一例について説明する。図7は、遠心ファンを示す縦断面図であり、図8は、図7のB−B矢に沿う横断面図である。図7及び図8において、符号20は遠心ファン、1はインレットダンパー、2はインレットボックス、3は羽根車、4は吐出ケーシング、6は隔壁、6aはインレットコーン、7は軸受、8は回転軸、9は駆動モータである。隔壁6は、インレットボックス2と吐出ケーシング4とを仕切る隔壁である。インレットボックス2の側壁である壁面2a及び壁面2bのそれぞれと、底壁2cとの間には、斜面2d及び斜面2eが形成されており、インレットボックス2は全体として、図8において左右対称に構成されている。
遠心ファン20の運転時、駆動モータ9によって回転軸8が駆動されると、これに固定された羽根車3が回転し、これに伴って空気がインレットダンパー1の複数枚のインレットダンパー翼1Wの間隙及びインレットボックス2を通って羽根車3に吸入され、この羽根車3によって昇圧された後、吐出ケーシング4を通って吐出される。遠心ファン20の風量及び圧力は、インレットダンパー1の開度θを調節することによって制御される。
上述したように、図8において、遠心ファン20のインレットボックス2の吸込み口には、インレットボックス2に流入する流量を制御するためのインレットダンパー1が設けられている。インレットダンパー1は、複数のインレットダンパー翼1Wを備えている。インレットボックス2の吸込み口の流路は、吸込み方向と直交する断面積が矩形に形成されている。そのインレットボックス2の吸込み口の流路に、インレットダンパー1の複数枚のインレットダンパー翼1Wが回動自在に設けられている。インレットダンパー1の開度θは、全てのインレットダンパー翼1Wが連動して制御され、全てのインレットダンパー翼1Wの開度θが同じ角度となるように構成されている。
インレットダンパー1の開度θが全開(例えば90°)であるとき以外(部分負荷の場合)は、インレットダンパー1を通過した流れは、インレットボックス2の壁面2a、斜面2d、斜面2e、壁面2bに沿って回転軸8周りの流れになる。従来一般に、インレットダンパー1の開度θが全開(例えば90°)であるとき(インレットボックス2内に旋回流が生じない場合)の効率を考慮してインレットボックス2は、図8に示すように、左右対称に形成されている。
図10は、遠心ファン20の適用範囲(流量−圧力特性)を示している。図10において、符号aで示す曲線は、インレットダンパー1の開度θが全開(例えば90°)であるときの全開特性を示している。符号bで示す曲線は、インレットダンパー1の開度θが中間開度(例えば60°)であるときの中間開度特性を示している。符号cで示す曲線は、インレットダンパー1の開度θが例えば20°であるときの特性を示している。符号dは、インレットダンパー1の開度θが全閉(例えば0〜5°)であるときの全閉特性を示している。
符号eで示す曲線は、抵抗に対応している。遠心ファン20が適用されるプラントにおいては、負荷が大きく変更されることはなく、一定値(定常運転時)である。遠心ファン20が適用されるプラントにおいては、負荷は設計点Mでの流量Qdからその20%までこの一定抵抗線e上で使用されることが多い。斜線で示す領域Sは、遠心ファン20に旋回失速が発生する範囲を示している。
上記の旋回失速発生領域Sに示されるように、遠心ファン20が一定抵抗eの下で運転されているときにおいては、インレットダンパー1の開度θが約20°以下であるとき(曲線eの線上であって、曲線cよりも左側の領域に相当する)に、旋回失速が発生する。
符号fで示すように、抵抗が抵抗eよりも大きい場合には、インレットダンパー1の開度θが20°よりも大きな開度のときから旋回失速が発生する。このように、旋回失速が発生するインレットダンパー1の開度θは、遠心ファン20が運転される際の抵抗の大きさによって左右される。但し、図10に示されるように、抵抗の大きさに依らず、インレットダンパー1の開度θが20〜30°よりも小さい場合には、旋回失速が発生する。
特開平9−112488号公報 実開平6−34198号公報 特開平7−286598号公報
上記従来の遠心ファンにおいては、インレットダンパーの開度θを約20〜30%以下にすることによって遠心ファンの風量を低減させると、羽根車に旋回失速が発生し、これに基づく羽根車の回転数Nの約2/3の周波数の圧力変動によって、遠心ファン及びその前後のダクトに振動が発生するという不具合があった。
即ち、インレットダンパーを全開から全閉に閉鎖していき流量を制御する際に、ダンパー開度がある角度を超して小さくなると、インペラ(羽根車)に旋回失速が発生し、低周波の圧力変動と騒音を発生し、遠心ファンが設置されたプラントの構造を加振し、構造の破損を招いたり騒音公害を引き起こすという問題を有している。
本発明の目的は、旋回失速の発生を抑制可能な遠心ファンを提供することである。
本発明の遠心ファンは、インレットボックスの吸込み口に複数のインレットダンパー翼を有するインレットダンパーが設けられた遠心ファンであって、前記複数のインレットダンパー翼は、複数の組に分けられ、第1の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼は、第2の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼と異なる開度となるように制御されることを特徴としている。
上記本発明によれば、前記複数のインレットダンパー翼は、複数の組に分けられ、第1の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼は、第2の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼と異なる開度となるように制御される。これにより、全てのインレットダンパー翼が同じ開度に制御されていた場合と比べて、同じ流量が流入されるときに、前記第1及び第2の組のいずれか一方に含まれるインレットダンパー翼の開度を小さくし(全閉を含む)、前記第1及び第2の組のいずれか他方に含まれるインレットダンパー翼の開度を大きく設定することができる。全てのインレットダンパー翼が同じ開度に制御されていた場合に比べて、その開度が大きく設定された前記第1及び第2の組のいずれか他方に含まれるインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックス内に形成される旋回流の接線に沿うように流れるため、旋回流の旋回流速が高速になる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。更に、上記本発明では、同じ流量が流入されるときに、全てのインレットダンパー翼が同じ開度に制御されていた場合に比べて、開度の大きなインレットダンパー翼によって、流入する空気が案内されるため、流れがインレットボックスの側壁面に衝突することが抑制される。これにより、旋回流の旋回流速の低下が抑制される。
本発明の遠心ファンにおいて、前記複数のインレットダンパー翼の全てが仮想的に同じ開度に制御された場合と比べて、同じ流量が前記インレットボックスに流入されるときに、前記第1及び第2の組のいずれか一方に含まれる前記インレットダンパー翼の開度は、相対的に小さく制御され、前記第1及び第2の組のいずれか他方に含まれる前記インレットダンパー翼の開度は、相対的に大きく制御されることを特徴としている。
上記本発明によれば、前記開度が前記相対的に大きく制御された前記第1及び第2の組のいずれか他方に含まれる前記インレットダンパー翼の間から流入する流れによって、前記インレットボックス内に形成される旋回流の旋回流速が高められる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。
本発明の遠心ファンにおいて、前記第1及び第2の組のそれぞれに含まれる前記インレットダンパー翼の開度は、前記インレットボックスに流入される流量の大部分が前記インレットボックス内に形成される旋回流に沿う向きに流れるように、制御されることを特徴としている。
上記本発明によれば、前記第1及び第2の組のそれぞれに含まれる前記インレットダンパー翼の開度が、前記インレットボックスに流入される流量の大部分(相対的に流速が高い部分を含む)が前記インレットボックス内に形成される旋回流に沿う向きに流れるように、制御されるため、前記インレットボックス内に形成される旋回流の旋回流速が高められる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。
本発明の遠心ファンにおいて、前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼は、互いに連動して回動するように制御され、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼は、互いに連動して回動するように制御されることを特徴としている。
上記本発明によれば、前記第1及び第2の組のそれぞれに含まれるインレットダンパー翼が、それぞれ連動して回動するように制御されるため、各々のインレットダンパー翼を独立して操作するシステムに比べて、インレットダンパー翼を操作するシステム構成が簡便にすることができる。
本発明の遠心ファンにおいて、前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼は、第1のリンク機構で連結され、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼は、第2のリンク機構で連結されていることを特徴としている。
本発明の遠心ファンにおいて、前記インレットダンパーによって案内されて流体が前記インレットボックスに流入する方向とは反対側に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼から閉まり始め、順次前記流入する方向に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼が閉まるように制御されることを特徴としている。
上記本発明では、前記インレットダンパーによって案内されて流体が前記インレットボックスに流入する方向とは反対側に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼から閉まり始め、順次前記流入する方向に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼が閉まるように制御される。このことから、全てのインレットダンパー翼が同じ開度に制御されていた場合と比べて、同じ流量が流入されるときに、前記流入する方向に位置する前記組に含まれるインレットダンパー翼の開度を大きく設定することができる。これにより、その開度が大きく設定された前記組に含まれるインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックス内に形成される旋回流の接線に沿うように流れることが可能となり、旋回流の旋回流速が高速になる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。また、上記本発明のように、流体が前記インレットボックスに流入する方向とは反対側に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼から閉まり始め、順次前記流入する方向に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼が閉まるように制御されることで、インレットボックスに流入した空気がインレットボックスの壁面に衝突することが抑制される。これにより、旋回流の旋回流速の低下が抑制される。
本発明の遠心ファンにおいて、前記インレットボックスの両端側に対応する前記インレットダンパー翼から閉まり始め、前記インレットボックスの中央部に対応する前記インレットダンパー翼が遅れて閉まるように制御されることを特徴としている。
上記本発明では、前記インレットボックスの両端側に対応する前記インレットダンパー翼から閉まり始め、前記インレットボックスの中央部に対応する前記インレットダンパー翼が遅れて閉まるように制御される。このことから、全てのインレットダンパー翼が同じ開度に制御されていた場合と比べて、同じ流量が流入されるときに、インレットボックスの中央部に対応するインレットダンパー翼の開度を大きく設定することができる。これにより、その開度が大きく設定された前記組に含まれるインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックス内に形成される旋回流の接線に沿うように流れることが可能となり、旋回流の旋回流速が高速になる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。また、上記本発明のように、前記インレットボックスの両端側に対応する前記インレットダンパー翼から閉まり始め、前記インレットボックスの中央部に対応する前記インレットダンパー翼が遅れて閉まるように制御されることで、インレットボックスに流入した空気がインレットボックスの壁面に衝突することが最小限に抑制される。これにより、旋回流の旋回流速の低下が抑制される。
本発明の遠心ファンにおいて、前記複数のインレットダンパー翼の配列方向に平行である前記インレットダンパーの近傍の仮想線上において、前記インレットボックス内に形成される旋回流の上流側に対応する前記インレットダンパー翼の開度よりも、前記仮想線上において前記旋回流の下流側に対応する前記インレットダンパー翼の開度の方が相対的に大きくなるように制御されることを特徴としている。
その開度が相対的に大きく設定されたインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックス内に形成される旋回流の流れに沿うように流れることが可能となり、旋回流の旋回流速が高速になる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。また、上記本発明のように、その開度が相対的に大きく設定されたインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックスの壁面に衝突することが抑制される。これにより、旋回流の旋回流速の低下が抑制される。
本発明の遠心ファンにおいて、前記複数のインレットダンパー翼の配列方向に平行である前記インレットダンパーの近傍の仮想線上において、前記インレットボックス内に形成される旋回流の上流側及び下流側のそれぞれに対応する前記インレットダンパー翼の開度よりも、前記仮想線上において前記旋回流の前記上流側及び下流側の間に対応する前記インレットダンパー翼の開度の方が相対的に大きくなるように制御されることを特徴としている。
その開度が相対的に大きく設定されたインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックス内に形成される旋回流の流れに沿うように流れることが可能となり、旋回流の旋回流速が高速になる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。また、上記本発明のように、前記仮想線上において前記旋回流の前記上流側及び下流側の間に対応し、インレットボックスの両側壁面から離間した位置において、その開度が相対的に大きく設定されたインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックスの壁面に衝突することが抑制される。これにより、旋回流の旋回流速の低下が最小限に抑制される。
本発明の遠心ファンにおいて、前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼は、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼が全閉とされた状態で、開いている状態に制御されることを特徴としている。
上記本発明によれば、第2組のインレットダンパー翼が全閉とされた状態で、第1組のインレットダンパー翼の開度が所定の中間開度に制御される。この場合、全てのインレットダンパー翼が同じ開度に制御されていた場合と比べて、同じ流量が流入されるときに、第1組のインレットダンパー翼の開度を大きく設定することができる。これにより、その開度が大きく設定された第1組に含まれるインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入する空気の流れは、インレットボックス内に形成される旋回流の接線に沿うように流れることが可能となり、旋回流の旋回流速が高速になる。これにより、旋回失速開始流量を小さくすることができる。また、その開度が大きく設定された第1組に含まれるインレットダンパー翼とインレットダンパー翼との間から流入した空気がインレットボックスの壁面に衝突することが抑制される。これにより、旋回流の旋回流速の低下が抑制される。
本発明の遠心ファンにおいて、前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼を操作するシステムと、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼を操作するシステムとは、独立に構成されていることを特徴としている。
上記本発明によれば、システムが簡便にできると共に、一方のシステムに不具合が生じた場合にも他方のシステムだけで遠心ファンの制御が可能である。
本発明の遠心ファンにおいて、前記第1の組及び前記第2の組のそれぞれに含まれるインレットダンパー翼は、単一の操作系を介して連結され、前記単一の操作系の操作により、前記第1の組及び前記第2の組のそれぞれに含まれるインレットダンパー翼が互いに独立して連動して回動するように構成されていることを特徴としている。
上記本発明において、前記単一の操作系は、リンク機構であることができる。
遠心ファンのインレットボックスの吸込み口の開口面が矩形に形成された流路に複数枚回動自在に設置される流量制御用のインレットダンパーは、従来、全てのインレットダンパー翼が連動して角度制御が行われていたのに対し、本発明では、その複数枚のインレットダンパー翼が複数組に分割されて、それぞれの組が連動して回動するように構成されている。
その開度調整に際しては、全開時(インレットダンパー翼が流路に平行に設定された状態)から全閉時の間で、インレットダンパー翼が中間開度のときに一部の複数枚のインレットダンパー翼(A組)から閉まり始め、複数枚のインレットダンパー翼(B組)が遅れて順次閉鎖するように制御される。また、全閉時近傍で流量が少なくなる両端の複数の翼から閉まり始め、中央部の複数の翼が遅れて閉まるように制御される。
B組の複数の翼列を通過する流れは、B組の翼角が大きいため、この翼列を通過する際の圧力損失を小さくすることができる。その結果ダンパーによる損失が小さくなり効率を向上できる。また、上流から流入する流れを、従来翼列では図示左側の壁面にぶつかるように流入するため損失が増加するのと同時に羽根車回転軸に対して接線方向に入らないために回転軸周りの回転対称な流れができないが、本発明では左壁面に沿って流入するため、回転軸に対して接線方向の流れとなり、回転軸に回転対称な流れとなる。回転対称の羽根車に流入する流れが非回転対称な旋回流の場合、最も旋回流速が小さいところから失速が始めるので、旋回失速開始流量が大きくなる。これを回転対称な旋回流にすることで旋回失速開始流量を小さくすることができる。
本発明の遠心ファンによれば、旋回流の発生が抑制される。
以下、本発明の遠心ファンの一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の遠心ファン10を示している。遠心ファン10は、上記図8の遠心ファン20と基本的構造は同一である。図1において、符号1はインレットダンパー、2はインレットボックス、6は隔壁、6aはインレットコーン、8は回転軸である。インレットボックス2の側壁である壁面2a及び壁面2bのそれぞれと、底壁2cとの間には、斜面2d及び2eが形成されており、インレットボックス2は全体として左右対称に構成されている。
図2は、遠心ファン10の適用範囲(流量−圧力特性)を示している。図2の適用範囲は、図10に示した適用範囲と原則として同一である。第1実施形態において、上述した内容と共通する部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態では、図2の符号gで示す範囲で発生する旋回失速については、考慮しないものとする。本実施形態の遠心ファン10が適用されるプラントでは、遠心ファン10の抵抗は、最高効率点近傍の設計点Mを通る一定抵抗値eの上で運転され、符号gで示す範囲の旋回失速が問題となるような抵抗の下において、遠心ファン10が運転されることはないためである。
図1に示されるように、遠心ファン10のインレットダンパー1の複数のインレットダンパー翼1Wは、複数組(本例ではA、Bの2組)に分割されている。各組の複数のインレットダンパー翼1Wが連動して回動するように制御されている。インレットダンパー翼1Wの開度θが全開時(インレットダンパー翼IWがインレットボックス2の吸込み口の流路に平行に設定された状態)から全閉時の間で、インレットダンパー翼1Wが中間開度のときに一部の複数枚のインレットダンパー翼1W(Aの組)から閉まり始め、複数枚のインレットダンパー翼1Wの組Bが遅れて順次閉鎖するように制御される。
インレットダンパー翼1Wが中間開度のときに、流れが流出する方向(インレットダンパー1によって案内されてインレットボックス2に空気が流入する方向)と逆の位置にある複数枚のインレットダンパー翼1W(Aの組)から閉まり始め、流れが流出する方向(Bの組の方向)に順次閉鎖するように制御する。複数のインレットダンパー翼1Wの列方向(配列方向、図中左右方向)に平行であるインレットダンパー1の近傍の仮想線L上において、旋回流90の上流側La(壁面2b側)にA組が設定され、下流側Lb(壁面2a側)にB組が設定されている。本例では、A、Bの2組であるが、3組以上ある場合には、図1の例では、インレットボックス2の図中右側の壁部2bに近い側の組のインレットダンパー翼1Wから閉まり始め、順次図中左側の壁面2aに近い組のインレットダンパー翼1Wが閉まり、最後に壁面2aに最も近い組のインレットダンパー翼1Wが閉まる。本例では、インレットダンパー1の全体の1/2がA組であり、残りの1/2がB組であるが、各組の割合は、均等でなくてもよい。
次に、本実施形態のA、Bの2組のインレットダンパー翼1Wの閉鎖動作の制御方法について説明する。
図3に示すように、A、Bの2組のインレットダンパー翼1Wが同じタイミングで閉まり始め、A、Bの2組のインレットダンパー翼1Wともに、開から閉に開度θが連続的に操作され、A組のインレットダンパー翼1Wの方がB組のインレットダンパー翼1Wに比べて、早い時期に閉鎖される。図3の方法に代えて、図4の方法を採用することもできる。図4に示すように、A組のインレットダンパー翼1Wが最初に全開状態から全閉状態に操作され、A組のインレットダンパー翼1Wが全閉状態に操作された後に、B組のインレットダンパー翼1Wが全開状態から全閉状態に操作される。
特に、図4に示す方法が採用される場合には、A、B組の操作システムを独立に構成することができ、システムが簡便になるとともに、一方のシステムに不具合が生じた場合にも他方のシステムの制御が可能であるという利点がある。
次に、本実施形態の作用・効果について説明する。
まず、従来の遠心ファン20の羽根車3における旋回失速の発生について説明する。
図9は、従来の遠心ファン20のインレットダンパー1の開度θが20°以下のときにインレットボックス2に流入する空気の流れを示している。従来の遠心ファン20では、インレットダンパー1の全てのインレットダンパー翼1Wの開度θが同じ角度に制御されている。インレットダンパー1は、符号G1に示すように、回転軸8の回りに回転軸8の接線方向に流れを流すことにより回転軸8の回りに旋回流90を作る作用が有る。図9において、符号G1は、インレットダンパー1からインレットボックス2内に流入した空気の流れの中で最も流量が大きい箇所を示しており、それは、インレットダンパー1における左右方向の概ね中央部からインレットボックス2内に流入した空気に対応している(その理由は後述する)。符号R0は、インレットボックス2の内壁の平均的な半径を示し、符号Riは、インレットコーン6aの半径(図7参照)を示し、符号Rは、旋回流90の代表半径を示し、R=(R0+Ri)/2により求められる。以下では、旋回流90とは、代表半径Rの円に沿う流れとして説明する。
図5−1は、羽根車3の正面図である。
図5−2は、図5−1の拡大図であり、設計点M(図10参照)での入口の流れを拡大して示す図である。
図5−3は、図5−1の拡大図であり、インレットダンパー1の角度θが約20°であるときの入口の流れを拡大して示し、羽根車3の旋回失速限界を説明するための図である。
図5−1に示すように、羽根車3は、回転速度Uで回転している。
図5−2において、符号βkは羽根車3の翼角である。羽根車3は、上記のように、速度Uで旋回しており、設計点Mでは、半径方向流速CrMで空気が入ることから、羽根車3には、かつ相対流速WMの空気が相対流れ角βMで当たることになる。設計点Mでは相対流れ角βMは翼角βKとほぼ等しくなるように設計される。なお、設計点Mは、図10に示すように、一定抵抗eの下においてインレットダンパー1の開度θが全開であるときの作動点に対応している。インレットダンパー1の開度θが全開である設計点Mでは、旋回流90は形成されないため、旋回流90の入口旋回流CuM=0である。
図10に示すように、インレットダンパー1の角度θが約20°である場合、一定抵抗eの下において曲線Cとの交点Nで運転される。この場合の流量はQNになる。このN点の流量QNは、設計点Mでの流量Qdの約1/3に減少する。
図5−3に示すように、θ=約20°の時、インレットボックス2内に旋回流90が生じ、この流れが羽根車3に流入し旋回流速CuNが生じる。このときの半径方向流速CrNは流量QNに比例する。QN≒Qd/3であるので、CrN≒CrM/3に減少する。なお、羽根車3の旋回流速Uは、図5−2のときと同様である。
以上のことから、図5−3に示すように、流れ角βNが翼角βkに対して小さくなり、βK−βN=iで定義されるインシデンスiが大きくなり、翼が失速し羽根車3に旋回失速が発生する。この時のインシデンスを旋回失速開始の限界値iCRと示す。
本実施形態では、同じ流量(QN)が流入されるときのインレットボックス2内に発生する旋回流90の旋回流速(CuN)を大きくすることで、相対流れ角(βN)を大きくし、インシデンスiを小さくして羽根車3の旋回失速の発生を抑制している。これにより、旋回失速開始流量を小さくする。
図10にて旋回失速が発生し始めるN点での流れを図9に示す。図9は、インレットダンパー1の開度θが20°以下の場合を示している。
インレットボックス2内に旋回流90が発生すると、図8の「高」、「低」の文字に示すように、回転軸8近傍の圧力が低下し、この圧力分布が同芯円状にできるのでインレットダンパー1の出口は、中央で圧力が低く両側は圧力が高くなる。更に、符号2sで示す側部では、流れが淀むため圧力が高くなり、符号2tで示す側部では、インレットダンパー1から流入した流れが左側面2aにぶつかるため圧力が高くなる。その結果、図9のインレットダンパー1出口近傍の矢印に示すように、インレットダンパー1の中央部から流入する流速が速く(流量が大きく、矢印G1)、両側で低く(流量が小さく)なる。この時のベーンの角度が約20°であると、この流れは左壁面2aに向って流れ左壁面2aにぶつかって圧力損失を生じ、流速が低下するため、旋回流90の流速が低下し、旋回失速の発生域が広くなるという欠点がある。
次に、図1を参照して、本実施形態の場合について説明する。
図1は、A組をθ=10°、B組をθ=30°に設定し平均的に20°にした場合を示す。図1において、インレットダンパー1の出口の矢印に示すように、インレットダンパー1の中央部から流入する流速が速く(流量が大きく、矢印G1)、両側で低く(流量が小さく)なる。その理由については前述の通りである。本実施形態では、流量が最も多い流れG1が、旋回流90の流れに概ね一致して、旋回流90の流速が速くなるように、インレットダンパー1のA、B組の角度が設定される。
インレットダンパー翼1Wの開度θは、インレットダンパー翼1Wの開口面積に対応するから、開度θが10°のインレットダンパー翼1Wに比べて、30°のインレットダンパー翼1Wの開口面積は、3倍である。よって、流入する全流量(上記例ではQN)の約3/4の流量が、インレットダンパー1の全体の1/2のB組から流入することになる。これにより、流入する角度が大きくなり、旋回流90に対して接線方向に滑らかに流入する。その結果、旋回流90の旋回流速が速くなり、旋回失速が発生する領域が狭くなる(旋回失速開始流量が小さくなる)。
上記においては、A組をθ=10°、B組をθ=30°に設定した例を示したが、各組の開度θが上記の角度に限定されないのはいうまでもない。本実施形態では、インレットダンパー1から流入した空気の全体的な流れ(特に流量が多い箇所の流れ)の向きが旋回流90の流れに沿うように形成され、旋回流90の流速が高まる作用が生じれば、各組の開度θは任意に設定することができる。例えば、A組をθ=0°(全閉)、B組をθ=40°に設定することも可能である。また、インレットダンパー1の全てのインレットダンパー翼1Wのうち、各組に含まれるインレットダンパー翼1Wの数(割合)も特に限定されない。
インレットボックス2に同一の流量が流入される場合、従来の遠心ファン20では、全てのインレットダンパー翼1Wが同じ開度θに制御されていたのに対し、本実施形態の遠心ファン10では、全体の半分のインレットダンパー翼1W(A組)が従来の遠心ファン20における同じ開度θと比べて小さく設定され、残りの半分のインレットダンパー翼1W(B組)の開度θは、従来の遠心ファン20における同じ開度θと比べて、大きく設定される。これにより、相対的に大きな開度θのインレットダンパー翼1W(B組)から全流入量(上記例ではQN)の大半が流れるため、流れが左壁面2aにぶつかることを抑制することが可能となり、また、流入する角度が大きくなり、旋回流90に対して接線方向に滑らかに流入させることが可能となる。
以上に述べたように、第1実施形態によれば、旋回失速が開始される流量を小さくすることができる。よって、遠心ファンにおいて、旋回失速が生じることなく運転できる領域を拡大することができる。
なお、図1に示すように、インレットボックス2は、回転軸8の軸心からインレットダンパー1までの高さHは、インレットダンパー1の幅(吸込み口の流路の幅)bの1/2〜2/3程度の大きさとなるような縦横比に設計されている。このような縦横比を大幅に越えて縦長のインレットボックスにおいては、本実施形態のように、A、B組の各組の開度θを上記のように設定したとしても、インレットダンパーから流入した空気の全体的な流れ(特に流量が多い箇所の流れ)の向きが旋回流の流れに沿うように形成することは困難であり、左壁面にぶつかってしまう。但し、通常一般のインレットボックスの形状は、本実施形態が有効な縦横比に設計されていることが多い。
(第2実施形態)
図6を参照して、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第2実施形態の遠心ファン10’においては、インレットボックス2の左右の壁面2a、壁面2bに近い側のインレットダンパー翼1WがA組に設定され、中央のインレットダンパー翼1WがB組に設定される。複数のインレットダンパー翼1Wの列方向(図中左右方向)に平行であるインレットダンパー1の近傍の仮想線L上において、旋回流90の上流側Laと下流側LbのそれぞれにA組が設定され、上流側Laと下流側Lbの間にB組が設定されている。インレットボックス2に流入される空気の流量が少なくなるときには、遠心ファン10’では、両端側の複数のインレットダンパー翼1W(A組)から閉まり始め、中央部の複数のインレットダンパー翼1W(B組)が遅れて閉まるように制御される。
図6は、A組をθ=10°、B組をθ=30°に設定した例を示している。図6において、インレットダンパー1の出口の矢印に示すように、インレットダンパー1の中央部から流入する流速が速く(流量が大きく、矢印G1)、両側で低く(流量が小さく)なる。その理由は前述の通りである。この例では、図8に示した圧力分布において圧力の低い部分と、開度θが大きい部分が一致しているため、図1のB組から流入する量(流速)よりも図6のB組から流入する量(流速)の方が大きい。全てのインレットダンパー翼1Wが同じ開度θに制御されていた従来の遠心ファン20に比べて、流入する角度が大きくなる上に流量の中心が旋回流90の代表半径(図9のR)に滑らかに接するようになる。また、流入した流れが左壁面2aにぶつかることが最小限に抑制される。これらのことから、第1実施形態以上に旋回流90の流速が大きくなり旋回失速が発生する領域が狭くなる。
以上に述べたように、第2実施形態によれば、旋回失速が開始される流量を小さくすることができる。よって、遠心ファンにおいて、旋回失速が生じることなく運転できる領域を拡大することができる。
なお、インレットボックス2の縦横比については、上記第1実施形態の場合と同様である。即ち、図6に示すように、インレットボックス2は、回転軸8の軸心からインレットダンパー1までの高さHは、インレットダンパー1の幅(吸込み口の流路の幅)bの1/2〜2/3程度の大きさとなるような縦横比に設計されている。このような縦横比を大幅に越えて縦長のインレットボックスにおいては、本実施形態のように、A、B組の各組の開度θを上記のように設定したとしても、インレットダンパーから流入した空気の全体的な流れ(特に流量が多い箇所の流れ)の向きが旋回流の流れに沿うように形成することは困難であり、左壁面にぶつかってしまう。但し、通常一般のインレットボックスの形状は、本実施形態が有効な縦横比に設計されていることが多い。
なお、第1及び第2実施形態は、適宜組合わせることが可能である。例えば、図6において、A組のインレットダンパー翼1Wのうち、壁面2b側のインレットダンパー翼1Wよりも、壁面2a側のインレットダンパー翼1Wの方をより遅く閉めることができる。
本発明の遠心ファンの第1実施形態の横断面図である。 本発明の遠心ファンの第1実施形態の適用範囲(流量−圧力特性)を示す図である。 本発明の遠心ファンの第1実施形態のインレットダンパー翼の閉鎖動作の一例を示す図である。 本発明の遠心ファンの第1実施形態のインレットダンパー翼の閉鎖動作の他の例を示す図である。 遠心ファンの羽根車を示す正面図である。 遠心ファンの羽根車の翼において設計点での入口の流れを示す図である。 遠心ファンの羽根車の翼において旋回失速限界を説明するための図である。 本発明の遠心ファンの第2実施形態の横断面図である。 従来の遠心ファンを示す縦断面図である。 図7のB−B矢に沿う横断面図である。 図7の遠心ファンのインレットボックスに流入した空気の流れを示す図である。 遠心ファンの適用範囲(流量−圧力特性)を示す図である。
符号の説明
1 インレットダンパー
1W インレットダンパー翼
2 インレットボックス
2a 壁面
2b 壁面
2c 底面
2d 斜面
2e 斜面
3 羽根車
4 吐出ケーシング
6 隔壁
6a インレットコーン
7 軸受
8 回転軸
9 駆動モータ
10 遠心ファン
10’ 遠心ファン
20 遠心ファン
θ 開度

Claims (13)

  1. インレットボックスの吸込み口に複数のインレットダンパー翼を有するインレットダンパーが設けられた遠心ファンであって、
    前記複数のインレットダンパー翼は、複数の組に分けられ、第1の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼は、第2の前記組に含まれる前記インレットダンパー翼と異なる開度となるように制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  2. 請求項1記載の遠心ファンにおいて、
    前記複数のインレットダンパー翼の全てが仮想的に同じ開度に制御された場合と比べて、同じ流量が前記インレットボックスに流入されるときに、前記第1及び第2の組のいずれか一方に含まれる前記インレットダンパー翼の開度は、相対的に小さく制御され、前記第1及び第2の組のいずれか他方に含まれる前記インレットダンパー翼の開度は、相対的に大きく制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  3. 請求項1または2に記載の遠心ファンにおいて、
    前記第1及び第2の組のそれぞれに含まれる前記インレットダンパー翼の開度は、前記インレットボックスに流入される流量の大部分が前記インレットボックス内に形成される旋回流に沿う向きに流れるように、制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼は、互いに連動して回動するように制御され、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼は、互いに連動して回動するように制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  5. 請求項4記載の遠心ファンにおいて、
    前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼は、第1のリンク機構で連結され、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼は、第2のリンク機構で連結されている
    ことを特徴とする遠心ファン。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記インレットダンパーによって案内されて流体が前記インレットボックスに流入する方向とは反対側に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼から閉まり始め、順次前記流入する方向に位置する前記組に含まれる前記インレットダンパー翼が閉まるように制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記インレットボックスの両端側に対応する前記インレットダンパー翼から閉まり始め、前記インレットボックスの中央部に対応する前記インレットダンパー翼が遅れて閉まるように制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記複数のインレットダンパー翼の配列方向に平行である前記インレットダンパーの近傍の仮想線上において、前記インレットボックス内に形成される旋回流の上流側に対応する前記インレットダンパー翼の開度よりも、前記仮想線上において前記旋回流の下流側に対応する前記インレットダンパー翼の開度の方が相対的に大きくなるように制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  9. 請求項1から5及び7のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記複数のインレットダンパー翼の配列方向に平行である前記インレットダンパーの近傍の仮想線上において、前記インレットボックス内に形成される旋回流の上流側及び下流側のそれぞれに対応する前記インレットダンパー翼の開度よりも、前記仮想線上において前記旋回流の前記上流側及び下流側の間に対応する前記インレットダンパー翼の開度の方が相対的に大きくなるように制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記インレットダンパーの開度が中間開度のときに、前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼から閉まり始め、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼が遅れて閉まるように制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼は、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼が全閉とされた状態で、開いている状態に制御される
    ことを特徴とする遠心ファン。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記第1の組に含まれるインレットダンパー翼を操作するシステムと、前記第2の組に含まれるインレットダンパー翼を操作するシステムとは、独立に構成されている
    ことを特徴とする遠心ファン。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の遠心ファンにおいて、
    前記第1の組及び前記第2の組のそれぞれに含まれるインレットダンパー翼は、単一の操作系を介して連結され、前記単一の操作系の操作により、前記第1の組及び前記第2の組のそれぞれに含まれるインレットダンパー翼が互いに独立して連動して回動するように構成されている
    ことを特徴とする遠心ファン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103195729A (zh) * 2013-03-25 2013-07-10 重庆通用工业(集团)有限责任公司 调节门机构的调节方法

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