JP2005188386A - エンジンの燃料系構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主インジェクタと副インジェクタとを各気筒に有するエンジンの燃料系構造であるが、各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくし、しかも、気泡発生に関連する不都合を生じさせないものを提供する。
【解決手段】 エンジン2は、スロットル弁15aの下流側に主インジェクタ21を有するとともに、同弁15aの上流側に副インジェクタ22を有している。各インジェクタ21・22から燃料タンクへ至るリターンパイプは使用していない。そして、副インジェクタ22とそれへ至る燃料の供給パイプ34・35を、吸入空気によって冷却されるようエアクリーナケース11の内部に配置している。
【選択図】 図1

Description

請求項に係る発明は、スロットル弁の下流側と同弁の上流側とのそれぞれにインジェクタ(燃料噴射弁)を有するエンジンの燃料系構造に関するものである。
自動二輪車等のエンジンには、1気筒あたり2個のインジェクタが設けられることがある。そのようなインジェクタの配置を示す刊行物として、たとえば下記の特許文献1がある。図9は、その文献1に記載されたエンジンと燃料系の配置関係を示すもので、エアクリーナケース111からスロットル弁115aを経てエンジン102に至る吸入空気の経路に、主インジェクタ121と副インジェクタ122とが配置されている。
主インジェクタ121は、1気筒あたり1個のみが配置される一般的な場合と同様にスロットル弁115aの下流側(吸入空気の流れについて下流側)に配置されるが、副インジェクタ122はスロットル弁115aの上流側(同じく吸入空気の流れについて上流側)に配置される。つまり図9のように、副インジェクタ122は、スロットルボディ115の入口にあるファンネル114の付近に、当該ファンネル114の内側へ燃料を噴射するように取り付けられている。
図示の例では、主インジェクタ121と副インジェクタ122とのそれぞれには、ポンプ(図示省略)からの燃料を送る供給パイプ132と、噴射しなかった燃料をタンク(図示省略)へ戻すリターンパイプ139とが接続されている。また、副インジェクタ122は、ファンネル114内に至る吸入空気の流れに及ぼす抵抗を小さくするためのカバー122aにて周囲を覆っている。
特開2000−97131号公報
主インジェクタと副インジェクタとのそれぞれに対して上記のように燃料供給パイプとリターンパイプとが接続されている場合、
i) 燃料系、すなわちインジェクタへの燃料供給に関連する部品数が増して構造も複雑になり、コストアップを招く、
ii) リターンパイプやその支持部材の分だけ燃料系やエンジンが重くなり、それを含む車両や機器についても重量の増加をまねく、
iii) インジェクタがエアクリーナケースの内部にある場合、燃料供給パイプとともにリターンパイプが同ケースを貫通することとなり、それに関連して同ケースに穴をあけたり気密性確保のためにその穴を塞いだりするのに相当の手間とコストがかかる
といった不利がともなう。
なお、リターンパイプは、1気筒あたり1個のみ配置されたインジェクタに関してはこれを省略することに特別の困難性はないが、1気筒あたり2個配置される場合には、これ(リターンパイプ)をなくすことは困難であった。それは、とくに副インジェクタに関して、リターンパイプがないと、燃料中に発生する気泡に基づいてつぎのような不都合が生じるからである。
x) 副インジェクタの付近に気泡が溜まりやすい。インジェクタを設ける部分での吸入空気の通路は、エンジンへの燃料の供給を確実にすべく上方から下向きに吸気を送り込むよう配置されるのが一般的であり、したがってスロットル弁の上流側にある副インジェクタは、位置的にもスロットル弁の上方であってエンジン本体よりもかなり高い位置に設けられる。そのため、燃料供給パイプ内で発生した気泡が、副インジェクタの付近に集まりやすいのである。
y) 副インジェクタ付近に溜まる気泡は、燃料噴射の円滑性を阻害することが多い。燃料とともに少しずつ噴射されて消滅するのではなく、多めに溜まっていわゆるエア噛み現象(インジェクタが作動しながら燃料が噴射されない現象)を引き起こすからである。連続して燃料を噴射する主インジェクタとは違って、副インジェクタは、エンジンが高出力運転をされるときなど限定された時期にのみ燃料噴射を行うことが多く、したがって、燃料を噴射しない間に副インジェクタ付近に多めに気泡が溜まり、燃料噴射の開始時期に気泡のみを噴射(つまりエア噛み)してしまうのである。こうなるとエンジンは、要求に応じて的確に出力を発揮することが難しくなる。
請求項に係る発明は、主インジェクタと副インジェクタとを有するエンジンの燃料系構造でありながらも、各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくし、しかも、気泡発生に関連する上記x)またはy)の不都合を生じさせないものを提供することを目的とする。
請求項1に記載したエンジンの燃料系構造は、
・ スロットル弁の下流側(吸入空気の流れについて下流側をいう。以下同様)に主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側(吸入空気の流れについて上流側をいう。以下同様)に副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造において、
・ 各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくしたこと、および、
・ 副インジェクタとそれへ至る燃料の供給パイプ(の少なくとも各一部)を、吸入空気によって冷却されるように配置したこと
を特徴とする。副インジェクタや上記のパイプを吸入空気によって冷却されるように配置するには、たとえば図1のように、吸入空気が流れるエアクリーナケース11の内部に副インジェクタとパイプを設けるなどする。なお、この請求項の燃料系構造においては、副インジェクタが、エンジンの運転中につねに燃料噴射を行うものであるか、限定された時期にのみ燃料噴射するものであるかは問わない。
こうしたエンジンの燃料系構造には、下記a)・b)のような作用的特徴がある。すなわち、
a) 副インジェクタはスロットル弁の上流側にあり、位置的にもエンジンのかなり高い部分にあるためこの付近に気泡が集まりがちであるが、そのような気泡が消滅することにより、いわゆるエア噛みによって燃料噴射の円滑さが妨げられることが適切に防止され得る。気泡が消滅するのは、副インジェクタとそれへ至る燃料の供給パイプが吸入空気によって冷却され、発生した気泡が凝縮して再び液体の燃料に戻るからである。したがって、各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプがなくても、インジェクタ付近に気泡が溜まることによる不都合が発生しない。
b) 各インジェクタからのリターンパイプをなくしたことから、i)燃料系の部品数が減少して構造が簡単になる、ii)リターンパイプやその支持部材の分だけ燃料系やエンジンさらにはそれらを含む車両や機器の軽量化がはかれる、iii)インジェクタがエアクリーナケースの内部にある場合、リターンパイプが同ケースを貫通することにともなう穴加工や気密性確保のための技術的負担が軽減する----といった利益がある。
請求項2に記載したエンジンの燃料系構造は、とくに、
・ 上記の副インジェクタを、金属製のノズル部材を含めて構成し、エンジン(エンジン本体と連続する金属部分を含む)に対し断熱された金属製の支持プレートを当該ノズル部材に接触させた状態で支持させ、当該ノズル部材および支持プレートを吸入空気の流路内に配置した
ことを特徴とする。ノズル部材および支持プレートを構成する上記の金属としてはたとえば、アルミニウムもしくはその合金、銅もしくはその合金といった熱伝導率が顕著に高いものが好ましい。上記の支持プレートをエンジンに対し断熱した状態で支持するには、たとえば、エンジンまたはそれに連続する金属部分に直接取り付けるのでなく、たとえば樹脂製のエアクリーナケースに当該支持プレートを取り付けるとよい。
この請求項の燃料系構造によれば、副インジェクタ内にある燃料が効果的に冷却され、したがって、そのインジェクタ付近に気泡が溜まることが一層よく防止される。燃料が効果的に冷却されるのは、上記したノズル部材および支持プレートが、吸入空気の流路内に配置されていることによって強く冷却されるうえ、金属製であって熱伝導率が高いためにインジェクタ内の燃料がもつ熱量を効果的に奪うからである。
請求項3に記載したエンジンの燃料系構造は、さらに、
・ 副インジェクタへ至る上記の供給パイプとして、表面に冷却フィンを有する部分または金属製の部分を吸入空気の流路内に有するものを使用した
ことを特徴とする。
この構造によれば、燃料の供給パイプ内にある燃料が効果的に冷却され、したがってやはり、副インジェクタ付近に気泡が溜まることが一層よく防止される。燃料が効果的に冷却されるのは、供給パイプが、吸入空気の流路内に配置されているうえ、冷却フィンを有するために大きな表面積にて冷却され、または金属製部分においてその高熱伝導率に基づき内側の燃料の熱量を効果的に奪うからである。
請求項4に記載したエンジンの燃料系構造は、
・ スロットル弁の下流側に常時作動する主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側に、限定された時期(たとえば回転速度が一定値以上のとき)にのみ作動(つまり燃料噴射)する副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造において、
・ 各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくしたこと、および、
・ 副インジェクタへ至る燃料の供給パイプを、主インジェクタへ至る燃料の供給パイプから分岐させ、その分岐点から一旦下方へ向かわせたうえ上方の副インジェクタへ至るよう配置・接続したこと
を特徴とする。図4・図5または図6にはこうした燃料系構造の例を示している。
この請求項の燃料系構造によれば、
c) 副インジェクタがスロットル弁の上流側にあって高い位置にあるにもかかわらず、その付近に気泡の集まることが避けられる。副インジェクタへ至る燃料の供給パイプには一旦下方へ向かう部分を設けているため、燃料ポンプ等からそれまでの部分において発生した気泡は、重力(浮力)の作用により、副インジェクタ寄りに進むことが防止されるからである。下方へ向かうまでの部分で発生した気泡は、上記の分岐点から主インジェクタへ向かい、主インジェクタにて燃料とともに噴射される。主インジェクタはエンジンの運転中に常時作動しているため、燃料噴射の円滑性を損なわずに少しずつ気泡を燃料とともに噴射するので、気泡が溜まることによる不都合を発生しない。そしてこのような作用に基づき、各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくすことができる。
なお、各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくしているため、この燃料系構造にも、前記b)にあげた作用的特徴が備わっている。
請求項5に記載したエンジンの燃料系構造は、請求項1〜3の構造に係る特徴と請求項4に係る特徴とを併せもつものである。たとえば図4および図5に示すものは、この請求項に係る燃料系構造の一例である。
上記した特徴を併せもつことから、この燃料系構造には上記a)・b)・c)の作用的特徴がすべて備わっている。副インジェクタの付近には上記c)のとおり気泡が集まり難いうえ、もし気泡が存在しても上記a)のようにそれが消滅することから、副インジェクタにおいては、気泡が溜まることによるエア噛み等の不都合がきわめて効果的に防止される。
請求項6に記載したエンジンの燃料系構造は、
・ スロットル弁の下流側に常時作動する主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側に、限定された時期(たとえば回転速度が一定値以上のとき)にのみ作動(つまり燃料噴射)する副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造において、
・ 各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくしたこと、および、
・ 各インジェクタへの燃料の供給パイプを、副インジェクタを経由して主インジェクタへ至るよう接続した
ことを特徴とする。図7または図8にはこうしたものの例を示している。
この請求項の燃料系構造によれば、
d) 副インジェクタがスロットル弁の上流側にあって高い位置にあるためこの付近に気泡が集まりやすいが、そのような気泡が、上記のように接続した供給パイプによって燃料とともに主インジェクタへ送り出されるため、副インジェクタにおいて気泡が溜まることによる不都合は発生しない。一方、主インジェクタは、エンジンの運転中に常時作動しているため、燃料噴射の円滑性を損なわないで少しずつ気泡を燃料とともに噴射し、気泡が溜まることによる不都合を生じさせない。また、主インジェクタが常時燃料を噴射しているため、副インジェクタ付近から主インジェクタへ向けてつねに燃料の流れが存在し、そのために気泡は上方の副インジェクタ付近から下方の主インジェクタまで円滑に送られることとなる。こうして、主・副の両インジェクタにおいて気泡に基づく不都合が防止される。
なお、この構造でも、各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプをなくしているため、やはり前記b)にあげた作用的特徴が備わっている。
請求項7に記載したエンジンの燃料系構造は、請求項1〜3の構造に係る特徴と請求項6に係る特徴とを併せもつものである。たとえば図7に示すものは、この請求項に係る燃料系構造の一例である。
上記した特徴を併せもつことから、この燃料系構造には、上記a)・b)・d)の作用的特徴がすべて備わっている。副インジェクタの付近では上記a)のように気泡が消滅し、それにより気泡のなくなった(またはほとんどなくなった)燃料が主インジェクタに送られることから、主・副の両インジェクタにおいて気泡に基づく不都合を防止する意味で、作用的にとくに好ましい。
請求項1に記載したエンジンの燃料系構造によれば、エア噛みによって燃料噴射の円滑性が妨げられることが防止される。また、各インジェクタから燃料タンクへのリターンパイプを設けないので、燃料系の配管構造が簡単になりエンジンの軽量化がはかれるほか、インジェクタ等をエアクリーナケースの内部に設ける場合には同ケース気密性確保が容易になるという利点もある。
請求項2に記載した燃料系構造によれば、副インジェクタ内にある燃料がとくに効果的に冷却され、そのインジェクタ付近に気泡の溜まることが一層よく防止される。
請求項3に記載したエンジンの燃料系構造は、燃料の供給パイプ内にある燃料がとくに効果的に冷却され、したがって、やはり副インジェクタ付近に気泡が溜まることがとくに適切に防止される。
請求項4に記載したエンジンの燃料系構造によれば、重力の作用により、副インジェクタ付近に気泡の集まることが避けられる結果、各インジェクタの付近に気泡が溜まる不都合が避けられる。リターンパイプを設けないですむことによる上記の利点も得られる。
請求項5に記載した燃料系構造は、請求項1〜3のいずれかの構造と上記請求項4の構造とを併せもつことから、副インジェクタ付近に気泡が集まり難く、また万一そこに気泡が存在したとしてもそれが消滅して、エア噛みの不都合がきわめて効果的に防止される。
請求項6に記載したエンジンの燃料系構造によれば、副インジェクタ付近に集まりやすい気泡が燃料の流れによって主インジェクタへ送られるため、副インジェクタ付近に気泡が溜まることによる不都合が避けられる。リターンパイプを設けないですむことによる上記の利点もある。
請求項7に記載した燃料系構造は、請求項1〜3のいずれかの構造と上記請求項6の構造とを併せもつことから、副インジェクタの付近では燃料中から気泡が消滅し、そうして気泡のなくなった燃料が主インジェクタに送られる。したがって、主・副の両インジェクタにおいて、気泡に基づくエア噛み等の不都合がきわめて効果的に防止される。
発明の一形態を図1〜図3に示す。図1は、エンジン2の吸気系および燃料系の構造を示す断面図であって、全体図である図2中の要部を示している。また図3は、図1における副インジェクタ22の取付け構造を示す詳細図である。図中の太い矢印は燃料の流れを示し、白抜き矢印は吸入空気の流れを示している(他の図においても同様)。
エンジン2は自動二輪車用の4気筒4サイクル(総排気量は約600cc)のものであり、車体(図示省略)において図2のように燃料タンク1の下方位置に搭載される。エンジン2は、車体前方(図示左方)の吸気取入れ口3aから吸気ダクト3等を経由して空気(吸入空気。走行にともなってやや圧縮された空気)を取り込むとともに、燃料タンク1から、その下部に設けられた燃料ポンプ31等を経由して燃料(ガソリン)の供給を受ける。吸気ダクト3につづく吸気の通路には図示のようにエアクリーナケース11やエアフィルタ12があり、さらにエアファンネル14やスロットルボディ15があって、エンジン2のシリンダヘッド2aにおける吸気口2bにつながっている。吸気ダクト3やエアクリーナケース11、スロットルボディ15はエンジン2について各1組あるが、ファンネル14からシリンダヘッド2aの吸気口2bに至る吸気の通路、およびそこにあるスロットル弁15a・15bやインジェクタ21・22は、1気筒につき各1組(エンジン2について合計4組)配置されている。なお、図2中の符号2cは、エンジン2のクランクケースとエアクリーナケース11との各内部をつなぐブローバイガス還元用の管である。
スロットルボディ15は、図1のとおり内部に二つのスロットル弁15a・15bを設けたものである。下流側にあるスロットル弁(メインバルブ)15aは、アクセルグリップ(図示省略)に接続していて、それによるスロットル操作に連動して開閉するが、上流側にあるスロットル弁(サブバルブ)15bは、駆動用モータに連結していてECU(電子制御ユニット)などの制御手段にて開度制御される。スロットル弁15aのみでは急激なスロットル操作によってエンジンの回転数変化が円滑でなくなることがあるため、もう一つのスロットル弁15bの開度を適切に制御することにより、吸気流量の変動を滑らかにしてエンジンの回転数変化をスムーズにする。スロットルボディ15の上流端には、吸気の流入を円滑にするために、上流側に向かって開口径がやや拡大したファンネル14を接続している。
エアクリーナケース11は、樹脂にて製造した上部ケース11aと下部ケース11bとを、内部の気密性を保つべくシール部材11cを介して結合させることにより形成している。スロットルボディ15との接続部11dについても、密着部の多い入れ込み構造にしたりグロメット等のシール部材を使用したりするなど、気密性を保てる構造を採用している。吸気温度センサ16の取付け部分についても同様である。
エンジン2への燃料の供給は、上記した燃料ポンプ31(図2)から送られる燃料を二つのインジェクタ21・22から吸気通路内に噴射することにより行っている。一方のインジェクタ(主インジェクタ)21はスロットルボディ15の下流側端部に取り付けていて、エンジン2の運転中はスロットル弁15aの下流側へ燃料を常時噴射する。もう一つのインジェクタ(副インジェクタ)22は、ファンネル14の入口に臨ませて取り付け、スロットル弁15bの上流側部分に向けて、エンジン2が高出力(たとえば3000rpm以上(機種によっては6000〜8000rpm以上)の高回転域)になったときのみ燃料を噴射する。スロットルボディ15は、上流側であるファンネル14を上にして下流側をエンジン2に接続しているので、主インジェクタ21はエンジン2に近く、また副インジェクタ22はエンジンから上方に離れた部分に位置している。
副インジェクタ22によってファンネル14の入口付近に燃料を噴射すると、その燃料の気化にともない吸入空気を冷却してその密度を上げることができ、また噴射圧によって周囲の空気を巻き込んでエンジン2に送り込めることから、エンジン2の出力が効果的に高められる。この例における副インジェクタ22は、上記のように高回転域でのみ噴射することによりメリットをもたらすが、常時(低回転域を含めて)噴射することとしても、出力上、同様に好ましい効果が発揮される。
図1〜図3に示すこの例では、インジェクタ21・22から燃料をタンク1へ戻すリターンパイプをなくすことにより、燃料配管等を簡単化・軽量化している。リターンパイプをなくす場合には、一般的にインジェクタ21・22またはそれらの付近の燃料パイプ内に気泡が溜まりやすいことから、この例では、いわゆるエア噛みの現象を発生させないよう燃料系構造につぎのような工夫を施している。
I) まず、燃料ポンプ31(図2)と直結している燃料の供給パイプ32を、図1のとおり、主インジェクタ21への分配供給をなすヘッダパイプ33に接続し、さらにその先に上向きの供給パイプ34をつないで副インジェクタ22への分配供給用ヘッダパイプ35に接続している。これにより、供給パイプ32などで燃料中に発生した気泡は、一部が主インジェクタ21にてスロットルボディ15内に噴射されながら、多くが副インジェクタ22の付近にまで供給パイプ34にて送られる。
II) 副インジェクタ22とそれへ至る燃料の供給パイプ34の一部(副インジェクタ22に近い上方部分)を、密閉されたエアクリーナケース11の内部におさめ、そこを流れる吸入空気に表面が接触するように配置する。吸入空気によって副インジェクタ22や供給パイプ34の上部を冷却し、もって燃料中の気泡を消滅させるのである。
III) 吸入空気による冷却効果が高くなるよう、副インジェクタ22に関してつぎのような構成も採用している。すなわち、副インジェクタ22は外周部の少なくとも一部を金属によって形成し、またその取り付けを図3のような支持構造にて行っている。つまり、図3のように、1)副インジェクタ22のノズル(の外周壁)22aを熱伝導率の高いアルミ合金により形成する、2)そのノズル22aを、同様のアルミ合金でできた表面積の広い支持プレート22bにて支持させ、ノズル22aの外周と支持プレート22bとを全周的に(360°の範囲で)接触させる、3)支持プレート22bも、吸入空気の流れに接触して冷却されるようエアクリーナケース11の内部に配置する、4)支持プレート22bは、ボルト止めによってエアクリーナケース11と一体の(したがって樹脂製の)ボス部11cに固定し、エンジン2(図2)の金属部分からは断熱された状態に取り付ける。副インジェクタ22のこうした支持構造(ノズル22aや支持プレート22b等との位置関係)は、後述する図5の例と同様である(ゆえに図5を参照されたい)。なお、冷却効果を高める目的から、吸入空気が副インジェクタ22に直接当たるようにし、図9の例におけるカバー122a等は使用しないこととした。
IV) 副インジェクタ22へ至るまでの部分でも燃料を効果的に冷却できるよう、エアクリーナケース11内に位置する燃料供給パイプ34およびヘッダパイプ35につぎのような構成を施してもいる。すなわち、1)供給パイプ34をアルミ合金など熱伝導率の高い金属製配管により形成し、2)ヘッダパイプ35は、軽量化のために樹脂製としながらも、吸入空気に触れる表面積を大きくして冷却効果を高めるべく、図1・図3に示すように管長方向に長い冷却フィン35aを一体に形成している(ヘッダパイプ35とその冷却フィン35aの形状は、図5の例におけるヘッダパイプ46と冷却フィン46aの形状と同じである)。
以上のI)〜IV)を採用することにより、この例では、図示のようにリターンパイプを使用しないこととしてもインジェクタ21・22においてエア噛み現象の発生がなく、燃料噴射の円滑性が損なわれることがない。リターンパイプがないために、燃料配管関連の部品数が減少し構造が簡単になるほか、エンジンの軽量化がはかれて自動二輪車の走行性能が向上するという利点がある。副インジェクタ22をエアクリーナケース11の内部に配置したことから、それへの燃料供給パイプ34が貫通部11eにおいてエアクリーナケース11を内外に貫通し、グロメット等のシール部材を用いて気密性の維持をはかっているが、リターンパイプがないためにそうした貫通部は1個所のみとなり、気密性維持のための処置も容易に行えた。
つづく図4および図5には発明の他の形態を示す。図4は、先の図1と同様に自動二輪車用エンジン2(全体の配置は図2と同じ)の吸気系および燃料系の構造を示す断面図であり、図5は、上部ケース11aを取り除いた状態のエアクリーナケース11およびスロットルボディ15等を車体の後部右方(図4の紙面の右方・裏側寄り)から見た斜視図である。図1〜図3の例と同一の部分には同一の符号を付けている。
図4・図5に示すこの例は、主・副のインジェクタ21・22についてリターンパイプを使用せず、かつエア噛み現象を発生させないようにした点では図1〜図3の例と差異がない。しかし、エア噛み現象を生じさせないための構成には独自のものがある。つまり、スロットルボディ15の下流端部付近に設けた主インジェクタ21(常時噴射)とファンネル14の入口付近に設けた副インジェクタ22(高回転域でのみ噴射)とのそれぞれに対する燃料供給パイプを、つぎのように構成し接続した点で特徴的である。
すなわち、燃料ポンプ31(図2)と直結している燃料の供給パイプ32を、図4のように、1)まずは分岐点41において主インジェクタ21向けと副インジェクタ22向けとに分岐させ、2)前者(主インジェクタ21向け)はパイプ42を介してヘッダパイプ43に接続し、3)後者(副インジェクタ22向け)は、一旦下方へ向かうU字状パイプ44に接続したうえ、4)その先を上向きの供給パイプ45にて副インジェクタ22のヘッダパイプ46(冷却フィン46aつき)へ接続している。
こうしたことにより、図4・図5の燃料系構造では、上方にある副インジェクタ22の付近に気泡の集まることが避けられる。副インジェクタ22へ至る燃料の供給経路には一旦下方へ向かうU字状パイプ44を設けているため、それまでの部分において発生した気泡が副インジェクタ22寄りに進むことがないからである。分岐点41までの部分に発生した気泡は、したがってパイプ42を経て主インジェクタ21へ向かい、常時作動している主インジェクタ21によって少しずつ、燃料噴射の円滑性を損なわずにスロットルボディ15内に噴射される。
またこの例では、図1〜図3について説明したII)〜IV)の構成をも採用している。したがって、分岐点41以降のパイプ44・45等で万一内部に気泡が発生したとしても、エアクリーナケース11内のパイプ45・46や副インジェクタ22が吸入空気で冷やされることにより気泡は消滅し、エア噛み現象はきわめて効果的に防止される。
各インジェクタ21・22からのリターンパイプを使用しないために、この例でも、i)燃料配管関連の部品数が減少し構造が簡単になる、ii)エンジンの軽量化がはかれて自動二輪車の走行性能が向上する、iii)エアクリーナケース11の気密性維持が容易になる、といった利点がある。
図6は、発明についてのさらに他の形態を示すもので、やはり自動二輪車用エンジン2の吸気系および燃料系の構造を示している。この例は、パイプ32につづく分岐点41やそれ以降のパイプ42〜46の構成および接続を図4・図5の例と同じにする(同一にした部分には図4等におけるのと同じ符号を付けている)ものの、副インジェクタ22’等をエアクリーナケース11’の内部におさめてはいない点で図4・図5の例と相違する。
すなわち、図6のとおり、副インジェクタ22’はエアクリーナケース11’を内外に貫通するように取り付け、先端部(噴射口)およびその付近のみをエアクリーナケース11’の内側に入れてファンネル14(スロットルボディ15)の入口に向けている。その一方、副インジェクタ22’の基部(ヘッダパイプ46寄りの部分)およびそれへの燃料供給パイプ45・46はエアクリーナケース11’の外側に位置させている。なお、副インジェクタ22’とエアクリーナケース11’との間にはグロメット等のシール部材を使用して、当該ケース11’内の気密性を保っている。
この例では、副インジェクタ22’の先端部付近のみしか吸入空気に接しないため、発生した気泡が冷却作用にて消滅する効果はほとんどない。しかし、U字状パイプ44等の作用により前記のとおり副インジェクタ22’寄りに気泡の進むことがないため、エア噛み現象の発生は十分に防止される。エアクリーナケース11’に燃料供給パイプ45等を貫通させることがないため、同ケース11’の気密性の維持はとくに簡単になる。リターンパイプを使用しないことによる前記のような利点があることは言うまでもない。
図7にはさらに他の形態を示す。同図は、前記のものと同様の自動二輪車用エンジン2について吸気系および燃料系の構造を示している。この例は、主インジェクタ21(常時作動)と副インジェクタ22(高回転域でのみ作動)への燃料供給の経路に関して特徴的である。
すなわち、燃料ポンプ31(図2)と直結した燃料供給パイプ32を、パイプ51およびヘッダパイプ52によってまず副インジェクタ22に接続し、さらにそのヘッダパイプ52を燃料供給パイプ53によって主インジェクタ21のヘッダパイプ54に接続している。そのほか、前記と同様に、副インジェクタ22とその付近の燃料供給パイプ51〜53をエアクリーナケース11内に配置して吸入空気に接するようにし、前記(図1〜図3の例における)II)〜IV)の構成をも採用しながら、インジェクタ21・22からのリターンパイプを不使用としてもいる。
こうした燃料系構造では、パイプ32の内部等で発生した気泡が上方の副インジェクタ22寄りに進むものの、副インジェクタ22の付近で消滅し、または完全には消滅しなかったとしても主インジェクタ21寄りに押し流されて主インジェクタ21より吹き出されて管路内からなくなる。気泡が消滅するのは、副インジェクタ22やその付近の燃料供給パイプ51・52等がエアクリーナケース11内にあって吸入空気により冷却されるからである。消滅しなかったとしても気泡が主インジェクタ21に押し流されて吹き出されるのは、エンジン2の運転中に常時噴射をする主インジェクタ21に向けてパイプ51〜54内にはつねに燃料の流れが存在する(内径5mm程度の各パイプ53内に、最大出力時にはたとえば毎秒2〜3ccの流量が生じる)からである。燃料の流れとともに主インジェクタ21に到達した気泡は、そこで少しずつ、エア噛みを起こさないように燃料とともにスロットルボディ15内に噴射される。よって、副インジェクタ22においても主インジェクタ21においても、気泡によって円滑な燃料噴射が阻害されることはない。なお、この例でも、各インジェクタ21・22からタンクへ燃料を戻すリターンパイプがないために前述のメリットがもたらされる。ただし、燃料供給パイプ51・53がエアクリーナケース11を貫通するため、同ケース11にはそのための2個の貫通部11e・11fを形成し、それぞれシール部材等で塞いでいる。
図8にはさらに他の形態を示している。この例も自動二輪車用エンジン2に関するものであり、燃料供給路をパイプ51およびヘッダパイプ52によって副インジェクタ22’に接続し、そのヘッダパイプ52をパイプ53によって主インジェクタ21のヘッダパイプ54に接続した点、および、インジェクタ21・22’から燃料をタンクへ戻すためのリターンパイプを使用しない点で、図7の例と同様である。図7の例と同じ部分には同じ符号を付けている。
しかしこの例は、副インジェクタ22’等をエアクリーナケース11’の内側に設けたものではなく、その点では図7の例と相違して図6の例と共通する。すなわち、副インジェクタ22’はエアクリーナケース11’を内外に貫通させて取り付け、先端部(噴射口付近)をエアクリーナケース11’の内側に入れてファンネル14の入口に向ける一方、基部およびそれへの燃料供給パイプ51・53はエアクリーナケース11’の外側に出している。副インジェクタ22’とエアクリーナケース11’との間は、グロメット等のシール部材を用いて密封している。
この例では、パイプ51の内部等で発生した気泡が冷却されて消滅する効果はほとんどないが、副インジェクタ22’を経たのち気泡が主インジェクタ21寄りに押し流されてそれより少しずつ吹き出されるという効果は十分に得られる。前記図7の例と同じく、パイプ51〜54内には主インジェクタ21へ向かう燃料の流れがつねに存在するからである。そのため、主・副のインジェクタ21・22’のいずれにおいても、エア噛み現象の発生が効果的に防止される。なおこの例には、燃料系配管を複雑化等するリターンパイプがないこと、および、エアクリーナケース11’に燃料供給パイプ51・53等を貫通させることがないため同ケース11’の気密性維持がきわめて容易である、といった利点もある。
発明の一形態を示す図であって、自動二輪車用エンジン2の吸気系および燃料系の構造を示す断面図である。 図1の構造を含むエンジン2等の全体的な配置を、自動二輪車への搭載状態で示す断面図である。 図1における副インジェクタ22の取付け構造を示す詳細図である。 発明の他の形態として、自動二輪車用エンジン2の吸気系および燃料系の構造を示す断面図である。 図4の形態に関し、上部ケース11aを取り除いた状態のエアクリーナケース11およびスロットルボディ15等を車体の後部右方から見た斜視図である。 さらに他の形態を示す図であって、自動二輪車用エンジン2の吸気系および燃料系の構造を示す断面図である。 さらに他の形態を示す図であって、自動二輪車用エンジン2の吸気系および燃料系の構造を示す断面図である。 さらに他の形態を示す図であって、自動二輪車用エンジン2の吸気系および燃料系の構造を示す断面図である。 エンジンの吸気系および燃料系に関し、従来の構造を示す概念的な断面図である。
符号の説明
2 自動二輪車用エンジン
11・11’ エアクリーナケース
14 ファンネル
15 スロットルボディ
15a・15b スロットル弁
21 主インジェクタ
22・22’ 副インジェクタ
22a ノズル
22b 支持プレート
32〜35・42〜46・51〜54 燃料供給パイプ
41 分岐点

Claims (7)

  1. スロットル弁の下流側に主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側に副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造であって、
    各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプがないこと、および、上記の副インジェクタとそれへ至る燃料の供給パイプが、吸入空気によって冷却されるように配置されていることを特徴とするエンジンの燃料系構造。
  2. 上記の副インジェクタが、金属製のノズル部材を有していて、エンジンに対し断熱された金属製の支持プレートを当該ノズル部材に接触させた状態で支持されており、当該ノズル部材および支持プレートが吸入空気の流路内にある
    ことを特徴とする請求項1に記載したエンジンの燃料系構造。
  3. 副インジェクタへ至る上記の供給パイプが、表面に冷却フィンを有する部分または金属製の部分を吸入空気の流路内に有することを特徴とする請求項1または2に記載したエンジンの燃料系構造。
  4. スロットル弁の下流側に常時作動する主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側に、限定された時期にのみ作動する副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造であって、
    各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプがないこと、および、副インジェクタへ至る燃料の供給パイプは、主インジェクタへ至る燃料の供給パイプから分岐し、その分岐点から一旦下方へ向かったうえ上方の副インジェクタへ接続されていることを特徴とするエンジンの燃料系構造。
  5. スロットル弁の下流側に常時作動する主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側に、限定された時期にのみ作動する副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造であって、
    各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプがないこと、および、副インジェクタへ至る燃料の供給パイプは、主インジェクタへ至る燃料の供給パイプから分岐し、その分岐点から一旦下方へ向かったうえ上方の副インジェクタへ接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載したエンジンの燃料系構造。
  6. スロットル弁の下流側に常時作動する主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側に、限定された時期にのみ作動する副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造であって、
    各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプがないこと、および、各インジェクタへの燃料の供給パイプが、副インジェクタを経由して主インジェクタへ至るよう接続されていることを特徴とするエンジンの燃料系構造。
  7. スロットル弁の下流側に常時作動する主インジェクタを有するとともに、同弁の上流側に、限定された時期にのみ作動する副インジェクタを有するエンジンの燃料系構造であって、
    各インジェクタから燃料タンクへ至るリターンパイプがないこと、および、各インジェクタへの燃料の供給パイプが、副インジェクタを経由して主インジェクタへ至るよう接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載したエンジンの燃料系構造。
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