JP2005188249A - コンクリートポンプ車におけるポンプ圧力制御装置 - Google Patents

コンクリートポンプ車におけるポンプ圧力制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 コンクリートポンプ車において、ブームの旋回角度およびその起伏角が所定値以下のときに高圧圧送モードに切り換わるようにして誤操作によるブーム配管などの損傷、破損を防止することができるようにした。。
【解決手段】 生コンクリートを、ブーム配管4を通して圧送する低圧圧送モードと、地上などに敷設される敷設配管を通して圧送できるようにした高圧圧送モードとに切換できるようにしたコンクリートポンプ車において、ブームの旋回角および起伏角を検出する旋回センサSe1と角度センサSe2を設け、これらのセンサの検出値が所定値以下のとき高圧圧送モードに切り換える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シヤシフレーム上に、コンクリートポンプと、旋回、起伏可能なブームとを搭載し、コンクリートポンプの吐出口に、ブームに沿って設けられるブーム配管、あるいは地上などに設けられる敷設配管を選択的に接続して、コンクリートポンプからの生コンクリートを、ブーム配管、あるいは敷設配管を通して圧送できるようにした、コンクリートポンプ車におけるポンプ圧力制御装置に関するものである。
従来、前記コンクリートポンプ車において、ブーム配管を使用するときは、低圧で生コンクリートを圧送し、また、敷設配管を使用するときは、高圧で生コンクリートを圧送するようにポンプ圧を制御して、ブーム配管による生コンクリートの移送圧力を敷設配管による生コンクリートの移送圧力よりも低く抑えるようにして、生コンクリートの移送能率を高めながらブーム配管の破裂事故を防止するようにしたものは公知である。(特許文献1参照)。
特許第2519594号公報
ところで、前記特許文献1に開示されるものは、生コンクリートの、高圧圧送と低圧圧送との切換制御を手動によるスイッチのON、OFF操作によりそれぞれ個別に行なっているので、作業者がブーム配管による低圧圧送を意図しているにもかかわらず、誤操作でポンプ圧力が高圧側に切り換えられてしまうおそれがあり、安全性の上で問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、シヤシフレーム上のブームの位置を検出し、その検出値に基づいてコンクリートポンプの高、低圧の切換制御を行なうことができ、作業者が誤操作することがあってもポンプ圧は低圧側すなわち安全側に維持されるようにして前記問題を解決できるようにした、新規なコンクリートポンプ車におけるポンプ圧力制御装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シヤシフレーム上に、コンクリートポンプと、起伏、旋回可能なブームとを搭載し、コンクリートポンプの吐出口に、ブームに沿って設けられるブーム配管、あるいは地上などに設けられる敷設配管を選択的に接続し、コンクリートポンプからの生コンクリートを、ブーム配管を通して圧送できるようにした低圧圧送モードと、それを敷設配管を通して圧送できるようにした高圧圧送モードとに切換制御できるようにした、コンクリートポンプ車において、前記ブームの位置を検出するブーム位置検出手段を備え、このブーム位置検出手段によるブームの位置検出に基づいて、低圧圧送モードと、高圧圧送モードとに切換制御できるようにしたことを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記ブーム位置検出手段は、前記ブームの旋回角度を検出する旋回センサーと、その起伏角度を検出する角度センサとを含み、前記旋回センサおよび角度センサの検出値が所定値以下のとき、前記高圧圧送モードに切換制御されることを特徴としている。
請求項1記載の発明の特徴によれば、ブームの位置検出により、コンクリートポンプの圧力制御が可能となり、誤操作によるブーム配管などの機器類の破損、損傷を防止することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、ブームの旋回角度およびその起伏角度の検出によりコンクリートポンプの低、高圧制御が可能となり、それらの検出値が所定以下のときに高圧圧送モードに切り換わるので、誤操作によるブーム配管などの損傷、破損を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
図1は、コンクリートポンプ車の敷設配管による生コンクリートの圧送状態を示す側面図、図2は、図1の2矢視図、図3は、コンクリートポンプ車のブーム配管による生コンクリートの圧送状態を示す側面図、図4は、コンクリートポンプの電気制御回路図、図5は、コンクリートポンプの低圧(標準)圧送モード時における油圧回路図、図6は、コンクリートポンプの高圧圧送モード時における油圧回路図である。
図1〜3において、コンクリートポンプ車のシヤシフレームFの前部に固定される基台1の前部には、支持柱2が鉛直軸線まわりに旋回自在に搭載され、この支持柱2の上端に多段屈伸ブームBが複数の伸縮シリンダ3a〜3dにより上下に屈伸自在に連結される。多段屈伸ブームBには、これに沿って生コンクリート圧送用ブーム配管4が支持されており、このブーム配管4は多段屈伸ブームBの屈伸に応じて屈曲可能である。
なお、多段屈伸ブームBおよびブーム配管4は従来公知のものであるので詳細な説明を省略する。
また、シヤシフレームFには往復動式のコンクリートポンプPが搭載されている。このコンクリートポンプPは、ホッパ6を備えており、ホッパ6内に投入された生コンクリートを、コンクリートポンプPの先端の吐出口7より外部に圧送できるように構成される。
図3に示すように、ポンプ本体5の吐出口7には、シヤシフレームF1上に設けた可撓性の圧送管8が着脱可能に接続され、この圧送管8は、支持柱2内を通って前記ブーム配管4の基端に着脱可能に接続される。また、図1,2に示すように、コンクリートポンプPの吐出口7には、可撓性の別の圧送管9が着脱自在に接続され、この別の圧送管9には、地上に敷設される敷設配管10が着脱可能に接続される。
ところで、この敷設配管10は、多段屈伸ブームBに沿わされずに、地上、建物などにに沿わせて使用され、前記ブーム配管4よりも肉厚で堅牢であり、かつ、それよりも重く形成されている。
前記多段屈伸ブームBには、その位置を検出するためのブーム位置検出手段Seが備えられる。このブーム位置検出手段Seは、本実施例では、後述する多段屈伸ブームBの左右方向の旋回角度を検出する旋回センサSe1と、その起伏角度を検出する角度センサSe2とよりなる。
図1〜3に示すように、基台1と支持柱2の基端間には、旋回センサSe1が設けられており、この旋回センサSe1は、基台1に設けられる近接センサ12と、支持柱2に設けられるドグ13とよりなり、支持柱2が、基台1に対して多段屈伸ブームBと共にシヤシフレームFの縦中心線L−Lに対して左右に小角度(5°)以下にあるときにON作動されるようになっている。また、多段屈伸ブームBの基端には、角度センサSe2が設けられており、この角度センサSe2は、多段屈伸ブームBが、伏倒位置からの仰起角が小角度(10°)以下にあるときにON作動されるようになっている。
図5,6に示すように、前記コンクリートポンプPは、油圧駆動の往復動式ピストンポンプであって、互いに並列する第1および第2ポンプシリンダ20,30を備えており、それらのポンプシリンダ20,30の基端には、それぞれポンプ駆動用の第1および第2駆動シリンダ21,31がセンターフレーム40を介して一体に接続されている。第1および第2ポンプシリンダ20,30内にそれぞれ摺動自在に嵌合されるポンプピストン22,32と、第1および第2駆動シリンダ21,31内にそれぞれ摺動自在に嵌合される駆動ピストン23,33とが、センターフレーム40を摺動自在に貫通するピストンロッド24,34によりそれぞれ一体に連結されている。そして各駆動ピストン23,33は、対応する駆動シリンダ21,31内をピストンロッド側の先部油室21a,31aと、ピストン側の基部油室21b,31bとに区画している。
第1および第2ポンプシリンダ20,30の先部には、前記ホッパ6が接続されている。このホッパ6には、コンクリートミキサー車などから生コンクリートが随時供給され、コンクリートポンプPの供給源となる。また、ホッパ6の前面には、前記吐出口7が開口され、さらに、このホッパ6の下部には、湾曲管状のS字バルブ15が収容支持されている。このS字バルブ15はこれと一体の回動支軸16の軸線まわりに回動自在であり、一対の第1、第2ポンプシリンダ20,30の先部を吐出口7に交互に連通し得る。
前記回動支軸16には、これを両ポンプピストン22,32の作動と同期して回動させて、S字バルブ15を切換駆動するためのバルブ切換駆動手段D(従来公知)が連結される。コンクリートポンプPの運転時に、このバルブ切換駆動手段Dは、一対の第1、第2ポンプシリンダ20,30のうち、生コンクリートの吸入状態にあるものホッパ6内に、また生コンクリートの圧送状態にあるものを吐出口7に交互に接続するように、S字バルブ15を切換駆動制御して生コンクリートを円滑に圧送する。
第1および第2駆動シリンダ21,31の先部側には、対をなすリミットスイッチ25,35がそれぞれ設けらており、これらのリミットスイッチ25,35の作動信号を前記バルブ切換駆動手段Dに入力することより、S字バルブ15が切換作動される。また、バルブ切換駆動手段Dのバルブ切換作動により発生する制御油圧は、パイロット油圧としてパイロット油路43,44を介して後述する切換弁Vの操作部に供給され、該切換弁Vを切換作動する。
前記一対の第1、第2駆動シリンダ21,31を互いに齟齬作動すべく切換作動するための、前記切換弁Vの入口側の2つのポートは、油圧ポンプPuの吐出側に連なる吐出油路50と、油タンクTに連なる還流油路70とにそれぞれ接続され、吐出油路50はリリーフ弁45を介して油タンクに連通される。
前記切換弁Vの出口側の2つのポートは、第1および第2作動油路51,61にそれぞれ接続される。第1作動油路51は、先部側油路52と基部側油路53とに分岐され、先部側油路52は方向制御弁v1を介して第1駆動シリンダ21の先部油室21aに連通され、またその基部側油路53は方向制御弁v2を介して第2駆動シリンダ31の基部油室31bに連通される。
また、第2作動油路61は、先部側油路62と基部側油路63とに分岐され、先部側油路62は方向制御弁v3を介して第2駆動シリンダ31の先部油室31aに連通され、また基部側油路63は方向制御弁v4を介在して第1駆動シリンダ20の基部油室20b連通される。先部側油路52,62は、方向制御弁v5を介在した連通油路65により相互に連通され、さらに基部側油路53の途中には、方向制御弁v6が接続される。
前記吐出油路50には、パイロット油路80が接続され、このパイロット油路80は、第1パイロット油路81と第2パイロット油路82との分岐されて、第1パイロット油路81は、第1高低圧電磁切換弁V1を介して方向制御弁v1,v2,v6の制御油室あるいは油タンクTに開放する戻り油路84に選択的に切換連通される。また、第2パイロット油路82は、第2高低圧電磁切換弁V2を介して方向制御弁v3,v4,v5の制御油室あるいは油タンクTに切換連通される。そして方向制御弁v1〜v6の制御油室にポンプ油圧が第1パイロット油路81あるいは第2パイロット油路82を介してパイロット油圧として作用するとき、それらの弁v1〜v6はロック状態に保持される。
つぎに、図4を参照してコンクリートポンプPを、低圧作動と高圧作動とに選択的に切換制御するの電気制御回路について説明する。
メインスイッチMSの接続される電源回路90には、前記旋回センサSe1と該センサSe1のON作動により励磁されるリレーCR1とを直列に接続した回路91と、前記角度センサSe2と該センサSe2のON作動により励磁されるリレーCR2とを直列に接続した回路92と、前記リレーCR1,CR2の励磁によりON作動される常開型リレースイッチCr1,Cr21およびリレーCR3を直列に接続した回路93と、手動のコンクリートポンプ作動スイッチS1と、コンクリートポンプ作動回路とを直列に接続した回路94と、手動のコンクリートポンプ高低切換スイッチS2と、前記リレーCR3の励磁によりON作動される常開型リレースイッチCr3と、並列される前記第1、第2高低圧電磁切換弁V1,V2のソレノイドSOL1,ソレノイドSOL2を直列に接続した回路95とがそれぞれ並列に接続されている。
前記メインスイッチMS、コンクリートポンプ作動スイッチS1およびコンクリートポンプ高圧切換スイッチS2は、コンクリートポンプ車の運転席に備えられるコンクリートポンプ操作パネルに設けられる。
メインスイッチMS、コンクリートポンプ作動スイッチS1、コンクリートポンプ高低圧切換スイッチS2をいずれもONした状態で、旋回センサSe1および角度センサSe2がON作動されると、リレーCR1,CR2が励磁され、リレースイッチCr1,Cr1がONされ、リレCR3が励磁されてリレースイッチCr3がONするので、第1、第2高低圧電磁切換弁V1,V2のソレノイドSOL1,SOL2が励磁されて高圧作動側(図6参照)に切り換わる。
つぎに、この実施例の作用について説明する。
〔コンクリートポンプを低圧(標準)圧送モードで運転する場合(図3,5参照)〕
この場合は、前述のように、コンクリートポンプPが低圧作動されて、低圧の生コンクリートが吐出口7よりブーム配管4へと圧送される場合(図3参照)であって、多段屈伸ブームBは、旋回、起立されて旋回センサSe1および角度センサSe2はいずれもOFFされている。したがって、高低圧電磁切換弁V1,V2のソレノイドSOL1,ソレノイドSOL2はいずれも非励磁で図5に示すように左位置にある。このとき、方向制御弁v2,v4およびv5の制御油圧室には、油圧ポンプPからのパイロット油圧が作用してそれらの弁v2,v4およびv5がロック状態に保持されるので、油圧ポンプPからの圧力油は図5矢印に示すようにが流れる。すなわち、その圧力油は第1駆動シリンダ21の先部油室21aに圧送され、第2駆動シリンダ31の先部油室31aの油は油タンクTに戻される。また、第1駆動シリンダ21の基部油室21bの油は第2駆動シリンダ31の基部油室31bに送られる。したがって、第2コンクリートシリンダ30のポンプピストン32が前進すると共に第1コンクリートシリンダ20のポンプピストン22が後退するので、ホッパ6内の生コンクリートは第1コンクリートシリンダ20に吸入されると共に第2コンクリートシリンダ30内の生コンクリートは吐出口7からブーム配管4へと圧送される。
第2駆動シリンダ31の駆動ピストン33の前進限でリミットスイッチ35が作動されると、その信号がバルブ切換駆動手段Dに印加されて、S字バルブ15を切り換えると共に、バルブ切換駆動手段Dからに制御油圧は、パイロット油圧としてパイロッ油路44を通り、切換弁Vに供給され、該弁Vを図5右側に切り換える。これにより、油圧ポンプPuからの圧油は第2駆動シリンダ31の先部油室31aに圧送れると共に第1駆動シリンダ21の先部油室21aの作動油は、油タンクTに戻される。また、第2駆動シリンダ31の基部油室31bの油は、第1駆動シリンダ21の基部油室21bに入り、前述した場合と逆にに、第1コンクリートシリンダ20のポンプピストン22が前進すると共に第2コンクリートシリンダ30のポンプピストン32が後退するので、ホッパ6内の生コンクリートは第2コンクリートシリンダ30に吸入されると共に第1コンクリートシリンダ20内の生コンクリートは吐出口7からブーム配管4へと圧送される。第1駆動シリンダ21の駆動ピストン23の前進限でリミットスイッチ25が作動されると、その信号がバルブ切換駆動手段Dに印加されて、S字バルブ15を切り換えると共に、バルブ切換駆動手段Dからの制御油圧は、パイロット油圧としてパイロット油路43を通り、電磁切換弁Vに供給され、該弁Vは再び図5左側に切り換えられる。以上により、一対のコンクリートシリンダ20,30の齟齬作動が継続されてコンクリートポンプPが運転されるが、この低圧圧送モードのコンクリートポンプPの運転では、前述のように、油圧ポンプPuからの圧油は、一対の駆動シリンダ21,31の先部油室21a,31aに供給される。しかして、駆動ピストン23,33の先部油室21a,31a側(ロッド側)の受圧面積は、その基部油室21b,31b側(ピストン側)の受圧面積よりも小さいので、一対の第1、第2駆動シリンダ21,31は低圧駆動されることになり、これにより、低圧の生コンクリートが吐出口7からブーム配管4へと圧送される。したがって、この低圧(標準)圧送モードでのコンクリートポンプPの運転では、重量軽減のため薄肉に形成されるブーム配管4が生コンクリートの圧送圧力に耐え切れなくなって破損したり、配管外れなどを生起するようなことがない。
〔コンクリートポンプを高圧圧送モードで運転する場合(図1,2,6参照)〕
この場合は、コンクリートポンプPが高圧作動されて、高圧の生コンクリートが吐出口7より敷設配管10へと圧送される場合であって、多段屈伸ブームBは、旋回(車両の中心線より左右5°以下)、起立(屈伸ブームの伏倒位置から10°以下)されておらず、この場合に旋回センサSe1および角度センサSe2は何れもON状態になり、図4に示す電気制御回路は閉路されるので、第1および第2高低圧電磁切換弁V1,V2は、そのソレノイドSOL1,SOL2がいずれも励磁されて、図6に示すように右位置に切り換わる。これにより、方向制御弁v1,v3およびv6の制御油圧室には、油圧ポンプPuからのパイロット油圧が作用してそれらの弁v1,v3およびv6がロック状態に保持されるので、油圧ポンプPからの圧力油は図6矢印に示すように流れる。すなわち、その圧力油は第2駆動シリンダ31の基部油室31bに圧送され、第1駆動シリンダ21の基部油室21b内の油は、油タンクTに戻される。また、第2駆動シリンダ31の先部油室31aと第1駆動シリンダ21の先部油室21a同士は相互に連通される。これにより、第2コンクリートシリンダ30のポンプピストン32が前進すると共に第1コンクリートシリンダ20のポンプピストン22が後退するので、ホッパ6内の生コンクリートは第1コンクリートシリンダ20に吸入されると共に第2コンクリートシリンダ30内の生コンクリートは吐出口7から敷設配管10へと圧送される。第2駆動シリンダ31の駆動ピストン33の前進限でリミットスイッチ35が作動され、前述したように、切換弁Vが図6右側に切り換わり、今度は、油圧ポンプPuからの圧油が第1駆動シリンダ21の基部油室21bに圧送れると共に第2駆動シリンダ21の基部油室31b内の油は、油タンクTに戻される。また、第1駆動シリンダ21の先部油室21aと、第2駆動シリンダ31の先部油室31aとは相互に連通される。これにより、第1コンクリートシリンダ21のポンプピストン22が前進すると共に第2コンクリートシリンダ31のポンプピストン32が後退するので、ホッパ6内の生コンクリートは第2コンクリートシリンダ30に吸入されると共に第1コンクリートシリンダ20内の生コンクリートは吐出口7から敷設配管10へと圧送される。第1駆動シリンダ21の駆動ピストン23の前進限でリミットスイッチ25が作動されると、その信号がバルブ切換駆動手段Dに印加されて、S字バルブ15を切り換えると共に、バルブ切換駆動手段Dからに制御油圧は、パイロット油路43を通り、切換弁Vを再び図6左側に切り換える。以上により、一対のコンクリートシリンダ20,30の齟齬作動が継続される。この高圧圧送モードのコンクリートポンプPの運転では、前述のように、油圧ポンプPuからの圧油は、一対の駆動シリンダ21,31の基部油室21b,31bに交互に供給される。この場合、駆動ピストン23,33の基部油室21b,31b(ピストン側)の受圧面積は、その駆動ピストン23,33の先部油室21a,31a側(ロッド側)の受圧面積よりも大きいので、一対の駆動シリンダ21,31は高圧駆動されることになり、これにより、コンクリートポンプPからの高圧の生コンクリートが吐出口7から敷設配管10へと圧送される。したがって、この高圧圧送モードでのコンクリートポンプPの運転では、比較的肉厚に形成されて破裂の心配がない敷設配管10を通して生コンクリートを高圧で能率良く圧送することができる。
以上のように、多段屈伸ブームBの位置検出、すなわちその旋回位置および角度位置の検出結果に基づいてコンクリートポンプPを低圧(標準)圧送モードと、高圧圧送モードとに自動的に切り換えることができるので、作業者の誤操作によるブーム配管の損傷、その配管のジョイント部の外れなどの機器の損傷、破損を防止することができ、作業の安全性を向上することができる。
なお、回路95に接続されるコンクリートポンプ高低圧切換スイッチS2は、低圧(標準)圧送モードで敷設配管10を使った生コンクリートの打設を行なう必要があるために設けたものであり、本発明においては省略してもよい。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記実施例では、コンクリートポンプとして往復動式のシリンダポンプを用いた場合を説明したが、これに代えてスクイーズ式回転ポンプを用いてもよく、この場合、ポンプを駆動する油圧モータの斜板の傾斜角を低圧、高圧に切換制御して、ポンプ圧力を低圧側と高圧側とに切り換えるようにする。
コンクリートポンプ車の敷設配管による生コンクリートの圧送状態を示す側面図 図1の2矢視図 コンクリートポンプ車のブーム配管による生コンクリートの圧送状態を示す側面図 コンクリートポンプの電気制御回路図 コンクリートポンプの低圧圧送モード時における油圧回路図 コンクリートポンプの高圧圧送モード時における油圧回路図
符号の説明
4・・・・・・・・・ブーム配管
7・・・・・・・・・吐出口
10・・・・・・・・・敷設配管
B・・・・・・・・・ブーム(多段屈伸ブーム)
F・・・・・・・・・シヤシフレーム
P・・・・・・・・・コンクリートポンプ
Se・・・・・・・・・ブーム位置検出センサ
Se1・・・・・・・・旋回センサ
Se2・・・・・・・・角度センサ

Claims (2)

  1. シヤシフレーム(F)上に、コンクリートポンプ(P)と、起伏、旋回可能なブーム(B)とを搭載し、コンクリートポンプ(P)の吐出口(7)に、ブーム(B)に沿って設けられるブーム配管(4)、あるいは地上などに設けられる敷設配管(10)を選択的に接続し、コンクリートポンプ(P)からの生コンクリートを、ブーム配管(4)を通して圧送できるようにした低圧圧送モードと、それを敷設配管(10)を通して圧送できるようにした高圧圧送モードとに切換制御できるようにした、コンクリートポンプ車において、
    前記ブーム(B)の位置を検出するブーム位置検出手段(Se)を備え、このブーム位置検出手段(Se)によるブーム(B)の位置検出に基づいて、低圧圧送モードと、高圧圧送モードとに切換制御できるようにしたことを特徴とする、コンクリートポンプ車におけるポンプ圧力制御装置。
  2. 前記ブーム位置検出手段(Se)は、前記ブームの旋回角度を検出する旋回センサー(Se1)と、その起伏角度を検出する角度センサ(Se2)とを含み、前記旋回センサ(Se1)および角度センサ(Se2)の検出値が所定値以下のとき、前記高圧圧送モードに切換制御されることを特徴とする、前記請求項1記載のコンクリートポンプ車におけるポンプ圧力制御装置。

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