JP2005187985A - 繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物 - Google Patents

繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005187985A
JP2005187985A JP2003431964A JP2003431964A JP2005187985A JP 2005187985 A JP2005187985 A JP 2005187985A JP 2003431964 A JP2003431964 A JP 2003431964A JP 2003431964 A JP2003431964 A JP 2003431964A JP 2005187985 A JP2005187985 A JP 2005187985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
component
agent composition
fiber product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003431964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4278505B2 (ja
Inventor
Hisaya Sasaki
久弥 佐々木
Ken Sumida
研 澄田
Akira Suga
昭 菅
Kiyoshi Takase
潔 高瀬
Sadahiko Nishikawa
貞彦 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Original Assignee
Lion Corp
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp, Ipposha Oil Industries Co Ltd filed Critical Lion Corp
Priority to JP2003431964A priority Critical patent/JP4278505B2/ja
Publication of JP2005187985A publication Critical patent/JP2005187985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4278505B2 publication Critical patent/JP4278505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 脱水後の繊維製品の含水率を低減させることのでき、帯電性を防止できる繊維製品用組成物を提供すること。
【解決手段】 (a)炭素数6〜26の飽和または不飽和炭化水素基を少なくとも1個有する、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤、
(b)シリコーン、及び
(c)下記一般式(1)で表される非イオン性化合物、
R−O−(AO)n−H (1)
(式中、Rは炭素数6〜22の分岐アルキルまたはアルケニル基を表わし、Aは炭素数2〜4の直鎖または分岐アルキル基を表わし、nは0〜4の数を表す。)
を含有し、(a)成分と(b)成分との質量比が1:9〜7:3である繊維製品用脱水効率向上剤組成物又は繊維製品処理剤組成物。

Description

本発明は、衣類等の繊維製品を洗浄・すすぎ工程後に脱水する工程において、繊維製品の脱水効率を向上させることができる繊維製品用脱水効率向上剤組成物又は繊維製品処理剤組成物に関する。
商業洗濯分野において、綿繊維を連続式洗濯機またはバッチ式洗濯にて洗浄を行なった後、脱水工程を行なうと、化学繊維に比べて乾燥工程に要する時間が長く、これが律速工程となり効率が悪くなるといった問題があった。その結果、乾燥に長時間要することとなり、乾燥機を使用する場合には衣類の損傷の程度が大きくなるという問題があった。特に、商業洗濯分野に於いてこれらの問題は重大であった。この問題を解決すべく、脱水後の繊維製品含水率を低減させる試みとして、特許文献1には疎水性のフッ素系アルカン含有4級アンモニウム塩の使用が開示されている。しかしながら、環境問題の観点からは好ましくない。
また、疎水性の高い物質を組成物中に配合し被洗物へ吸着させることで脱水後の含水率低下が期待されるが、水系製品中に安定配合することは非常に困難であった。
また、繊維加工分野においても、処理後の乾燥行程短縮化に加え、きしみ性防止をはじめとする風合い向上のニーズがあった。
特開平9−188971号公報
従って、本発明は、脱水後の繊維製品の含水率を低減させることのでき、帯電性を防止できる繊維製品用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、カチオン性界面活性剤とシリコーンとを特定比率で含有し、更に特定の非イオン性化合物を併有することで、良好な脱水効率向上効果を発揮できることを見出した。すなわち、本発明は、(a)炭素数6〜26の飽和または不飽和炭化水素基を少なくとも1個有する、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤、
(b)シリコーン、及び
(c)下記一般式(1)で表される非イオン性化合物、
R−O−(AO)n−H (1)
(式中、Rは炭素数6〜22の分岐アルキルまたはアルケニル基を表わし、Aは炭素数2〜4の直鎖または分岐アルキル基を表わし、nは0〜4の数を表す。)
を含有し、(a)成分と(b)成分との質量比が1:9〜7:3である繊維製品用脱水効率向上剤組成物又は繊維製品処理剤組成物を提供する。
本発明によれば、脱水後の繊維製品の含水率を効率的に低減させることができ、乾燥時間を短縮することができる。本発明の組成物はまた、繊維製品の帯電防止性を効果的に発揮することができる。本発明の組成物はまた、良好な保存安定性を発揮することができる。
本明細書において、「脱水効率向上剤組成物」とは、繊維製品を洗浄・脱水・乾燥する際に、脱水工程の前に添加することにより、脱水工程で、脱水後の繊維製品の含水率を低減させる組成物を意味する。ここで、「脱水効率」とは、該組成物無添加の場合に対して含水率が低減した比率を意味するが、以下の記載では、便宜上、含水率(無添加の場合と比較)で表現する。
(a)成分
本発明の(a)成分としては、下記一般式(I)で示されるカチオン性界面活性剤を使用することができる。
Figure 2005187985
一般式(I)において、R1は、水素又は炭素数1〜4、好ましくは炭素数1〜3の直鎖又は分岐の炭化水素基である。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等があげられる。このうち、メチル基が好ましい。
R2及びR3は互いに独立して、炭素数1〜4、好ましくは炭素数1〜3の直鎖又は分岐の炭化水素基、又は炭素数1〜5、好ましくは炭素数2〜4のアルカノール基、又は総炭素数6〜26、好ましくは総炭素数10〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基である。炭化水素基としては、アルキル基又はアルケニル基等の脂肪族基があげられ、エステル結合、アミド結合又はエーテル結合等で分断されていてもよい。このうち、メチル基、エタノール基、総炭素数10〜22のエステル結合で分断されているアルキル基又はアルケニル基及び炭素数14〜20のアルキル基が好ましい。
R4は、炭素数6〜26、好ましくは炭素数10〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基である。炭化水素基としては、アルキル基又はアルケニル基等の脂肪族基があげられ、エステル結合、アミド結合又はエーテル結合等で分断されていてもよい。このうち、炭素数14〜20のアルキル基及び総炭素数10〜22のエステル結合で分断されているアルキル基又はアルケニル基が好ましい。
Xは、Cl、CH3SO4、Br、1/2 SO4であり、このうち、Cl、CH3SO4が好ましい。
(a)成分の好ましい具体例としては、ジメチルジ直鎖アルキル(ここで、直鎖アルキル基は、炭素数6〜26、好ましくは10〜20である。)アンモニウム塩またはトリメチルモノ直鎖アルキル(ここで、直鎖アルキル基は、炭素数6〜26、好ましくは10〜20である)アンモニウム塩またはこれらの混合物があげられる。具体的には、上記一般式(I)において、R1がメチル基であり、R2及びR3が互いに独立してメチル基、エタノール基、飽和又は不飽和の直鎖C20アシルオキシエチル基又は牛脂由来の飽和炭化水素基であり、R4が飽和又は不飽和の直鎖C20アシルオキシエチル基又は牛脂由来の飽和炭化水素基であり、XがCl又はCH3SO4である化合物が好ましい。特に、
R1、R2及びR3がメチル基であり、R4が牛脂由来の飽和炭化水素基であり、XがClである化合物;
R1及びR2がメチル基であり、R3及びR4が互いに独立して牛脂由来の飽和炭化水素基であり、XがClである化合物;
R1がメチル基であり、R2及びR3がヒドロキシエチル基であり、R4が飽和又は不飽和の直鎖C20アシルオキシエチル基であり、XがCH3SO4である化合物;
R1がメチル基であり、R2がヒドロキシエチル基であり、R3及びR4が飽和又は不飽和の直鎖C20アシルオキシエチル基であり、XがCH3SO4である化合物;又は
R1がメチル基であり、R2、R3及びR4が互いに独立して飽和又は不飽和の直鎖C20アシルオキシエチル基であり、XがCH3SO4である化合物である化合物が好ましい。
さらに特に、R1及びR2がメチル基であり、R3及びR4が互いに独立して牛脂由来の飽和炭化水素基であり、XがClである化合物が好ましい。
本発明で用いる(a)成分は、商業的に入手できるものを使用することもできるし、公知の方法により合成することもできる。例えば、通常工業的に使用される牛脂、豚脂、パーム油、米糠油、大豆油等の由来の、好ましくはパーム油、牛脂の由来の未水添脂肪酸又は脂肪酸エステル、又は不飽和部を水添或いは部分水添して得られる脂肪酸又は脂肪酸エステル等とアルカノールアミンとの縮合反応により、3級エステルアミンを合成することができる。更に中和剤や4級化剤との反応により、中和物あるいは4級化物を製造することができる。
上記アルカノールアミンとしては、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルジイソプロパノールアミン、N−メチル−N−(2−メチル−2−ヒドロキシエチル)エタノールアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミン、N,N,−ジメチル、2,3−ジヒドロキシプロピルアミン等を使用することができる。また、上記アミンにエチレンオキサイド、又は/及びプロピレンオキサイド、又は/及びブチレンオキサイドなどアルキレンオキサイドを付加したアルカノールアミンを用いることもできる。上記アルカノールアミンは、単独でも混合物でも用いることができる。特に好ましいアルカノールアミンは、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミンである。
上記中和剤としては任意の無機または有機の酸を使用することができ、具体的には塩酸、硫酸、リン酸、ジアルキル硫酸、アルキル硫酸、ジアルキル炭酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸などのカルボン酸、アクリル酸系オリゴマーやポリマー、ヒドロキシエタンジホスフォン酸、トリポリリン酸、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等を用いることができ、塩酸、硫酸、メチル硫酸が特に好ましい。
上記4級化剤としては、具体的にはジメチル硫酸、ジエチル硫酸、ジメチル炭酸、塩化ベンジル、沃化メチル、塩化メチル、塩化エチル、臭化ブチル、エピクロロヒドリンなどを用いることができ、中でもジメチル硫酸、塩化メチルが好ましい。
本発明の組成物において、(a)成分量は、0.5〜50質量%配合されることが好適であるが、より好ましくは1〜20質量%、さらに好ましくは1〜10質量%配合される。このような範囲内にあると、通常使用条件下(0.1〜2.0%owf)において、繊維製品への(b)シリコーン吸着が効率的に行われ、十分な含水率低減効果が得られ、処理浴中の組成物濃度が低濃度であっても良好な脱水効率を達成することができるので好ましい。また、組成物の粘度が、取り扱い容易な適度な範囲となるので好ましい。また、優れた帯電防止効果が得られるので好ましい。
(b)成分は、質量平均分子量が好ましくは3,000以上、より好ましくは3,000〜50万、特に好ましくは3,000〜20万のシリコーンである。単独で用いることもできるし、2種以上を混合して使用することもできる。本発明で用いることのできるシリコーンは、変性または未変性であり得、具体的には以下のものがあげられる。
ジメチルポリシロキサンオイル(以下、ジメチルシリコーンとする)、
ジメチルシリコーンオイルの側鎖もしくは末端のメチル基の一部がヒドロキシ基になっているカルビノール変性シリコーン、
アミノ官能基当量が300〜20,000のアミノ変性シリコーン、
エポキシ官能基当量が300〜5,000のエポキシ変性シリコーン、
カルボキシ官能基当量が500〜4,000のカルボキシ変性シリコーン、
ポリオキシアルキレン基を含むポリエーテル変性シリコーン、
アルキル基を含有するアルキル変性シリコーン、
ポリオキシアルキレン基とアミノ基を含有し、アミノ官能基当量が1,000〜5,000であるアミノ・ポリエーテル変性シリコーン。
なお、上記シリコーン化合物には合成副生物、あるいは粘度調整剤として4〜6量体の環状シリコーンオイルが10質量%以下含まれていてもかまわない。
このうち、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチルポリシロキサンが好ましい。特に、1種または2種以上のポリエーテル変性シリコーンを使用するのが好ましい。
本発明で用いることのできるシリコーンとしては市販品を使用することができ、例えば以下のものがあげられる。
ポリジメチルシロキサン
SH200C−500CS(東レ・ダウコーニング社製)
SH200C−1,000CS(東レ・ダウコーニング社製)
SH200C−5,000CS(東レ・ダウコーニング社製)
SH200C−30,000CS(東レ・ダウコーニング社製)
SH200C−60,000CS(東レ・ダウコーニング社製)
SH200C−100,000CS(東レ・ダウコーニング社製)
SH200C−1,000,000CS(東レ・ダウコーニング社製)
SH2000C−30CS(東レ・ダウコーニング社製)
アミノ変性シリコーン
BY16−849(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−853(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−872(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−892(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−879B(東レ・ダウコーニング社製)
TSF4706(GE東芝シリコーン社製)
KF860(信越化学工業社製)
カルビノール変性シリコーン
SF−8428(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−848(東レ・ダウコーニング社製)
エポキシ変性シリコーン
SF8413(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−839(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−855(東レ・ダウコーニング社製)
ポリエーテル変性シリコーン
SH3748(東レ・ダウコーニング社製)
SH3772(東レ・ダウコーニング社製)
SH3775(東レ・ダウコーニング社製)
SF8410(東レ・ダウコーニング社製)
SF8427(東レ・ダウコーニング社製)
CF1188HV(東レ・ダウコーニング社製)
KF945(信越化学工業社製)
KF6016(信越化学工業社製)
KF6020(信越化学工業社製)
アルキル変性シリコーン
BY16−846(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−601(東レ・ダウコーニング社製)
アミノポリエーテル変性シリコーン
BY16−837(東レ・ダウコーニング社製)
BY16−893(東レ・ダウコーニング社製)
カルボキシ変性シリコーン
BY16−750(東レ・ダウコーニング社製)
SF8418(東レ・ダウコーニング社製)
なかでも、SH2000C−30CS、SH3748、KF945又はKF860が好ましい。
本発明の組成物において、(b)成分は、0.1〜30質量%配合されることが好適であるが、より好ましくは0.5〜20質量%、さらに好ましくは1〜10質量%配合される。通常使用条件下(0.1〜2.0%owf)において、配合量がこのような範囲内にあると、処理浴中の組成物濃度が低濃度であっても良好な脱水効率を達成することができるので好ましい。また、組成物の粘度が、取り扱い容易な適度な範囲となるので好ましい。また、優れた帯電防止効果が得られるので好ましい。
(c)成分は、上記一般式(1)で表されるが、式(1)において、Rは炭素数8〜13の分岐アルキル基であるのが好ましく、特に炭素数8、12又は13の分岐アルキル基であるのが好ましく、Aはエチル基又はイソプロピル基であるのが好ましく、nは0〜3であるのが好ましい。さらに特に、
Rが炭素数8の分岐アルキル基、特に2−エチルヘキシル基であり、Aがイソプロピル基であり、nが2である非イオン性化合物;
Rが炭素数12の分岐アルキル基、特にsec−ドデシル基であり、Aがエチル基であり、nが3である非イオン性化合物;又は
Rが炭素数13の分岐アルキル基であり、特にイソトリデシル基であり、Aがエチル基であり、nが0又は3である非イオン性化合物が好ましい。
中でも、Rがイソトリデシル基であり、nが0である非イオン性化合物が好ましい。
このような場合、脱水効率向上効果、帯電防止効果及び保存安定性が特に増大するので好ましい。
一般式(1)の非イオン性化合物は、炭素数6〜22の分岐アルキルまたはアルケニル基を有するアルコールにアルキレンオキサイドを平均4モル以下付加することにより製造できし、商業的に入手できるものを使用することもできる。
本発明の組成物において、(c)成分は、0.01〜10質量%配合されることが好適であるが、より好ましくは0.1〜5質量%、さらに好ましくは0.3〜3質量%である。配合量がこのような範囲内にあると、効果的に脱水効率を向上させることができるので好ましい。また、組成物の液安定性が良好であるので好ましい。
本発明の組成物は(a):(b)の質量比が1:9〜7:3であることを特徴とするが、(a)成分として、炭素数6〜26の飽和又は不飽和炭化水素基を1個有するカチオン性界面活性剤を単独で使用する場合、(a):(b)=1:9〜2:3であるのが好ましく、1:9〜3:7であるのがより好ましい。(a)成分として、該炭化水素基を2個以上有するカチオン性界面活性剤を単独で使用する場合、又は、該炭化水素基を1個有するカチオン性界面活性剤と該炭化水素基を2個以上有するカチオン性界面活性剤とを併用する場合、(a):(b)=7:3〜2:3が好ましく、さらに好ましくは7:3〜1:1である。
(a)成分と(b)成分との比がこのような範囲内にあると、本発明の組成物が繊維製品に充分に吸着され、脱水効率向上効果が増大するので好ましい。また、繊維へ(a)成分と(b)成分とがバランス良く吸着するため、高い帯電防止性を発揮し、好ましい。
とりわけ、(a)一般式(I)において、R1及びR2がメチル基であり、R3及びR4が互いに独立して牛脂由来の飽和炭化水素基であり、XがClであるカチオン性界面活性剤;(b)ポリエーテル変性シリコーン;及び(c)一般式(1)において、Rがイソトリデシル基であり、nが0である非イオン性化合物を含有し、(a):(b)が1:1である繊維製品用脱水効率向上剤組成物が好ましい。
また、(a)一般式(I)において、R1及びR2がメチル基であり、R3及びR4が互いに独立して牛脂由来の飽和炭化水素基であり、XがClであるカチオン性界面活性剤;(b)ポリエーテル変性シリコーン;及び(c)一般式(1)において、Rがsec−ドデシル基であり、nが3である非イオン性化合物を含有し、(a):(b)が7:3である繊維製品処理剤組成物もまた好ましい。
本発明の組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、無機又は有機の塩類、酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤、エタノール、エチレングリコール等の溶剤、安息香酸類等の防腐剤、殺菌剤、pH調整剤、色素等の成分を添加することができる。
本発明の組成物は、(a)、(b)及び(c)を混合した後、水又は温水に乳化分散することにより調製することができる。
本発明の組成物は、pHを1.0〜6.0の範囲にすることが好ましい。より好ましくはpH2.0〜4.0の範囲である。pH調整には、任意の無機または有機の酸およびアルカリを使用することができるが、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウムが好ましい。
本発明の繊維製品用脱水効率向上剤組成物を使用する場合、その方法は特に制限されないが、すすぎ後、水量に対し、本発明の組成物を、成分(a)と(b)との合計の濃度が3〜500ppmとなるような量で添加して使用するのが望ましく、より好ましくは7.5〜200ppm、更に好ましくは10〜100ppmとなるような量で使用するのが特に好ましい。
<組成物の調整方法>
表1の(a)成分、表2の(b)成分、表3の(c)成分と、水以外の成分とを混合し、60℃に調整する。続いて60℃の水を加え、ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて7000rpmで5分混合後冷却して、実施例及び比較例の組成物を得た。なお、組成物を添加しないものを比較例6とした。
<含水率の評価法>
30℃の水道水3.4Lの入った電気バケツ(N-BK2、National社製)へ実施例1〜4および比較例1〜3の組成物1.7gを投入し、30秒間撹拌した後、綿タオル2枚(170g)を投入し3分間処理を行う。処理終了後、バケツ洗濯機内の処理液を排水し、タオルを2槽式洗濯機(三菱電気社製)の脱水槽へ移し1分間脱水を行った後、電子天秤にてタオルの質量を測定し、下式にて含水率を算出した。
Figure 2005187985
<保存安定性の評価方法>
実施例および比較例に示す組成物100mLをガラス製サンプル瓶に入れ、これを50℃の恒温槽で1ヵ月間保存した後、下記評価基準にて行なった。
○:分離を確認できず
×:分離が生じている
<風合いの評価>
含水率評価タオルを一晩風乾した後、下記評価基準にて官能評価(専門パネラ1名)を行った。
○: 柔軟性に優れ、きしみがない
△: 柔軟性は優れるが、ややきしみがある
×: 柔軟性は優れるが、きしみがあるか、又は
柔軟性はやや優れるが、ややきしみがある
××:柔軟性は不良(組成物無添加と同等)できしみがある
実施例および比較例の組成物は、以下のa〜c成分を使用して調製した。
Figure 2005187985
Figure 2005187985




Figure 2005187985
1 Lutensol TO3(BASF社製)
2 ソフタノール30(日本触媒)
3 ブラウノンEHP−4(青木油脂社製)
4 EXXAL−13(エクソン化学社製)
5 EXXAL−13にエチレンオキサイドを平均15モル付加したもの



























Figure 2005187985













Figure 2005187985

Claims (4)

  1. (a)炭素数6〜26の飽和または不飽和炭化水素基を少なくとも1個有する、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤、
    (b)シリコーン、及び
    (c)下記一般式(1)で表される非イオン性化合物、
    R−O−(AO)n−H (1)
    (式中、Rは炭素数6〜22の分岐アルキルまたはアルケニル基を表わし、Aは炭素数2〜4の直鎖または分岐アルキル基を表わし、nは0〜4の数を表す。)
    を含有し、(a)成分と(b)成分との質量比が1:9〜7:3である繊維製品用脱水効率向上剤組成物。
  2. (b)成分が、ポリエーテル変性シリコーンまたはアミノ変性シリコーンである請求項1記載の繊維製品用脱水効率向上剤組成物。
  3. (a)炭素数6〜26の飽和または不飽和炭化水素基を少なくとも1個有する、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤、
    (b)シリコーン、及び
    (c)下記一般式(1)で表される非イオン性化合物、
    R−O−(AO)n−H (1)
    (式中、Rは炭素数6〜22の分岐アルキルまたはアルケニル基を表わし、Aは炭素数2〜4の直鎖または分岐アルキル基を表わし、nは0〜4の数を表す。)
    を含有し、(a)成分と(b)成分との質量比が1:9〜7:3である繊維製品処理剤組成物。
  4. (b)成分が、ポリエーテル変性シリコーンまたはアミノ変性シリコーンである請求項3記載の繊維製品処理剤組成物。
JP2003431964A 2003-12-26 2003-12-26 繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物 Expired - Lifetime JP4278505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003431964A JP4278505B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003431964A JP4278505B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005187985A true JP2005187985A (ja) 2005-07-14
JP4278505B2 JP4278505B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=34789809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003431964A Expired - Lifetime JP4278505B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4278505B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090278A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Lion Corp 衣類用液体洗浄剤組成物
JP2015526602A (ja) * 2012-06-18 2015-09-10 ローディア オペレーションズ 布帛コンディショニング組成物およびその使用
JP2017019964A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 花王株式会社 硬質表面用液体洗浄剤組成物
WO2017208990A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 ライオン株式会社 液体洗浄剤組成物
WO2018074257A1 (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 東レ・ダウコーニング株式会社 ポリエーテル変性シリコーン組成物、それを含む界面活性剤、整泡剤、ポリウレタン発泡体形成組成物、化粧料およびその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090278A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Lion Corp 衣類用液体洗浄剤組成物
JP2015526602A (ja) * 2012-06-18 2015-09-10 ローディア オペレーションズ 布帛コンディショニング組成物およびその使用
JP2017019964A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 花王株式会社 硬質表面用液体洗浄剤組成物
WO2017208990A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 ライオン株式会社 液体洗浄剤組成物
JPWO2017208990A1 (ja) * 2016-05-31 2019-03-28 ライオン株式会社 液体洗浄剤組成物
WO2018074257A1 (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 東レ・ダウコーニング株式会社 ポリエーテル変性シリコーン組成物、それを含む界面活性剤、整泡剤、ポリウレタン発泡体形成組成物、化粧料およびその製造方法
CN110072943A (zh) * 2016-10-18 2019-07-30 陶氏东丽株式会社 聚醚改性的硅酮组合物,以及用于制造所述组合物的方法
JPWO2018074257A1 (ja) * 2016-10-18 2019-08-22 ダウ・東レ株式会社 ポリエーテル変性シリコーン組成物、それを含む界面活性剤、整泡剤、ポリウレタン発泡体形成組成物、化粧料およびその製造方法
US11066534B2 (en) 2016-10-18 2021-07-20 Dow Toray Co., Ltd. Polyether-modified silicone composition, surfactant, foam stabilizer, polyurethane foam forming composition, and cosmetic preparation including said composition, and method for producing said composition
CN110072943B (zh) * 2016-10-18 2022-04-12 陶氏东丽株式会社 聚醚改性的硅酮组合物,以及用于制造所述组合物的方法
JP7075347B2 (ja) 2016-10-18 2022-05-25 ダウ・東レ株式会社 ポリエーテル変性シリコーン組成物、それを含む界面活性剤、整泡剤、ポリウレタン発泡体形成組成物、化粧料およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4278505B2 (ja) 2009-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009161866A (ja) 液体仕上げ剤組成物
JP4278505B2 (ja) 繊維製品用脱水効率向上剤組成物及び繊維製品処理剤組成物
JP5441161B2 (ja) 液体柔軟剤組成物
JP5396642B2 (ja) 繊維製品用液体仕上げ剤組成物
JP2000110077A (ja) 繊維製品用液体仕上げ剤組成物
JP4467837B2 (ja) 繊維製品用柔軟剤組成物
JP2008150756A (ja) 乳濁型液体柔軟剤組成物及びその製造方法
JP2992419B2 (ja) 柔軟仕上剤
JP4335768B2 (ja) 液状柔軟剤組成物
JP3210461B2 (ja) 柔軟仕上剤
JP5047121B2 (ja) 繊維製品の処理方法
JP2672881B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP4446301B2 (ja) 繊維製品用液状縮み及びしわ防止剤組成物及び該組成物を用いる繊維製品の処理方法
JP4447116B2 (ja) 色彩回復剤
JP3021748B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP3025722B2 (ja) 柔軟仕上剤
JP4628587B2 (ja) 柔軟剤組成物
JP2970975B2 (ja) 柔軟仕上剤
JP3398230B2 (ja) 液体柔軟仕上剤組成物
JP3025716B2 (ja) 柔軟仕上剤
JP2951779B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP2994898B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP2992417B2 (ja) 柔軟仕上剤
JP3021749B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP3062355B2 (ja) 液体柔軟仕上剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090310

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4278505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term