JP2005187600A - 木用接着剤、該接着剤を用いる接着方法、並びに、該接着剤を用いた複合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 分子鎖両末端に水酸基又は加水分解性基を有するジオルガノポリシロキサンを必須に含み、特定の組成を有するジオルガノポリシロキサンベースに、所定量の特定の炭酸カルシウムを配合して接着剤とする。
【選択図】なし
Description
(A−1)分子鎖両末端に水酸基又は加水分解性基を有するジオルガノポリシロキサン40−100重量%
(A−2)分子鎖片末端に水酸基又は加水分解性基を有するジオルガノポリシロキサン0−60重量%
(A−3)分子鎖両末端に水酸基又は加水分解性基を有さないジオルガノポリシロキサン0−60重量%
及び、
(B)比表面積10m2/g以上の軽質炭酸カルシウム 60−200重量部
を含む木用接着剤である。
R1はアルキル基またはアルコキシ置換アルキル基であり;
R2は一価炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基及びシアノアルキル基から選ばれる基であり;aは0、1又は2であり;
Yは酸素原子、二価炭化水素基又は一般式;
(式中、R5はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基で例示される一価炭化水素基であり:Xはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;メトキシエチル基、エトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基等のアルコキシ基置換アルキル基;イソプロペノキシ基、1―エチル−2―メチルビニルオキシ基等のアルケニルオキシ基;ジメチルケトオキシモ基、メチルエチルケトオキシモ基などのケトオキシモ基;アセトキシ基、プロピオノキシ基、ブチロイロキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシロキシ基、ジメチルアミノキシ基、ジエチルアミノ基等のアミノ基;ジメチルアミノキシ基、ジエチルアミノキシ基などのアミノキシ基;N-メチルアセトアミド基、N-エチルアセトアミド基、N−メチルベンズアミド基等のアミド基などで例示される加水分解性基であり、bは0〜2の整数である)で示される加水分解性シランまたはその部分加水分解縮合物を使用することができる。前記一般式において、Xはアルコキシ基、アルコキシ基置換アルキル基又はケトオキシモ基であることが好ましい。また、bは0又は1であることが好ましい。なお、b=2の場合、すなわち2官能性の加水分解性シランを配合すると、硬化後の接着剤の低モジュラス化が可能となるので必要に応じて使用してもよい。
ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社製の粘弾性測定器(AR-500 レオメーター)を用いて、せん断速度20/sにて1分間プレシェアーを与えた後に、20cm2°のジオメトリー及び100/sのせん断速度の条件下、粘度を測定した。
厚み6mmの合板の間に被試験組成物を幅10mm、長さ25mm、厚み3mmの形状に充填して図1に示す引張りせん断接着強さ試験体を作成した。続いて、温度23±2℃、湿度50±5%の硬化条件で7日間放置して被試験組成物を硬化させた。次に、引張試験機(テンシロンRTC-1325A)を用いて硬化後の試験体を23±2℃の温度下、50mm/分の引張速度で図1に示す方向に引張り、せん断接着強度を測定した。同一の操作を3回繰り返し、平均値として引張りせん断接着強度を得た。また、試験体の破断時の総引張り距離を測定して、3回の測定値の平均を破断時の変位とした。
25℃で60000センチポイズの粘度を有し、
25℃で15000センチポイズの粘度を有し、
25℃で17000センチポイズの粘度を有し、
25℃で15000センチポイズの粘度を有し、
ポリマーA 100重量部、BET法による比表面積が18m2/gの脂肪酸処理炭酸カルシウム[白艶華CCR]100重量部、メチルトリメトキシシラン5重量部、チタニウム−ジ−イソプロポキシ−ビス−エチルアセトアセテート2.5重量部と、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン0.1重量部を湿気遮断下で均一になるまで混合して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表1に示す。
脂肪酸処理炭酸カルシウムを75重量部に変更した以外は、実施例1を繰り返して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表1に示す。
BET法による比表面積が18m2/gの脂肪酸処理炭酸カルシウム[白艶華CCR]100重量部に代えてBET法による比表面積が14m2/gのロジン酸処理された炭酸カルシウム[MT-100丸尾カルシウム製]を90重量部添加した以外は、実施例1を繰り返して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表1に示す。
ポリマーAに代えてポリマーBを使用した以外は、実施例1を繰り返して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表1に示す。
ポリマーAに代えてポリマーCを使用した以外は、実施例1を繰り返して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表1に示す。
脂肪酸処理炭酸カルシウムを75重量部に変更した以外は、実施例1を繰り返して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表1に示す。
ポリマーAに代えてポリマーDを使用した以外は、実施例1を繰り返して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表1に示す。
ポリマーB 100重量部、BET法による比表面積が14m2/gのロジン酸処理炭酸カルシウム[MT-100丸尾カルシウム株式会社製]90重量部、メチル−トリ−メチルエチルケトオキシモシラン13.5重量部、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1.5重量部と、ジブチルスズ−ジ−ラウレート0.4重量部とを湿気遮断下で均一になるまで混合して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表2に示す。
ポリマーB 100重量部、BET法による比表面積が14m2/gのロジン酸処理炭酸カルシウム[MT-100丸尾カルシウム株式会社製]50重量部、BET法による比表面積が110m2/gのジメチルジクロロシラン処理ヒュームドシリカ[R-972日本アエロジル(株)製]4重量部、メチル−トリ−メチルエチルケトオキシモシラン10.0重量部、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1.5重量部と、ジブチルスズ−ジ−ラウレート0.3重量部とを湿気遮断下で均一になるまで混合して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表2に示す。
ポリマーC 100重量部、BET法による比表面積が110m2/gのジメチルジクロロシラン処理ヒュームドシリカ[R-972日本アエロジル株式会社製]10重量部、メチル−トリ−メチルエチルケトオキシモシラン5.0重量部、ビニル−トリ−メチルエチルケトオキシモシラン1.5重量部、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン1.0重量部、ジブチルスズ−ジ−ラウレート0.05重量部を湿気遮断下で均一になるまで混合して被試験組成物を得た。5℃及び35℃における、この組成物の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表2に示す。
市販の変成シリコーン系接着剤(セメダイン株式会社製POSシール)について、実施例1と同様に、5℃及び35℃における、この接着剤の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表3に示す。
市販のポリウレタン系接着剤(コニシ株式会社製ボンドウレタンコーク)について、実施例1と同様に、5℃及び35℃における、この接着剤の粘度及び引張りせん断接着強度を測定した。結果を表3に示す。
Claims (8)
- (A)以下の成分を含むジオルガノポリシロキサンベース 100重量部
(A−1)分子鎖両末端に水酸基又は加水分解性基を有するジオルガノポリシロキサン40−100重量%
(A−2)分子鎖片末端に水酸基又は加水分解性基を有するジオルガノポリシロキサン0−60重量%
(A−3)分子鎖両末端に水酸基又は加水分解性基を有さないジオルガノポリシロキサン0−60重量%
及び、
(B)比表面積10m2/g以上の軽質炭酸カルシウム 60−200重量部
を含む木用接着剤。 - 前記(A)ジオルガノポリシロキサンベース100重量部に対して(C)加水分解性シラン又はその部分加水分解物1−25重量部を更に含む、請求項1記載の木用接着剤。
- 一成分硬化型である請求項1乃至3のいずれかに記載の木用接着剤。
- 35℃での粘度に対する5℃での粘度の比が2.0以内である、請求項1乃至4のいずれかに記載の木用接着剤。
- 1.0MPa以上のせん断接着強度を与える、請求項1乃至5のいずれかに記載の木用接着剤。
- 少なくとも木製表面を有する第1の基体の該表面と第2の基体の表面とを請求項1乃至6のいずれかに記載の木用接着剤を用いて接着する方法。
- 少なくとも木製表面を有する第1の基体と、第2の基体とを含む複合体であって、
前記木製表面及び前記第2の基体の表面が請求項1乃至6のいずれかに記載の木用接着剤により接着されている複合体。
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