JP2005187530A - カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の製造方法、当該変性物、当該硬化性組成物および当該有機−無機ハイブリッド硬化物 - Google Patents
カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の製造方法、当該変性物、当該硬化性組成物および当該有機−無機ハイブリッド硬化物 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体(1)ならびに、1分子中に1つの水酸基を有するエポキシ化合物(2a)およびメトキシシラン部分縮合物(2b)を脱メタノール反応させて得られるエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物(2)を、開環エステル反応させることを特徴とするカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の製造方法を用いる。
【選択図】 なし
Description
分子量調整剤の使用量は、ノルボルネン系単量体に対して、0.1〜100モル%程度である。
攪拌機、分水器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、グリシドール(日本油脂(株)製、商品名「エピオールOH」)1400gおよびテトラメトキシシラン部分縮合物(多摩化学(株)製、商品名「メチルシリケート51」、Siの平均個数が4)8957.9gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら、90℃に昇温した後、触媒としてジブチル錫ジラウレート2.0gを加え、反応させた。反応中、分水器を使って生成したメタノールを留去し、その量が約630gに達した時点で冷却した。昇温後冷却までに要した時間は5時間であった。ついで、13kPaで約10分間、系内に残存するメタノール約80gを減圧除去した。このようにして、エポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物を得た。
なお、成分(2a)の水酸基の当量/成分(2b)のメトキシシリル基の当量(仕込み時の当量比)=0.10、エポキシ当量は512g/eqである。
攪拌機、分水器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、7,8−エポキシ−1−オクタノール((株)クラレ製、商品名「EOA」)145.5gおよびテトラメトキシシラン部分縮合物(多摩化学(株)製、商品名「メチルシリケート51」、Siの平均個数が4)454.4gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら、110℃に昇温した後、触媒としてジブチル錫ジラウレート2.0gを加え、反応させた。反応中、分水器を使って生成したメタノールを留去し、その量が約35gに達した時点で冷却した。昇温後冷却までに要した時間は7時間であった。
なお、成分(2a)の水酸基の当量/成分(2b)のメトキシシリル基の当量(仕込み時の当量比)=0.10、エポキシ当量は595g/eqである。
攪拌機、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体40g、シクロヘキサノン132.9gを仕込み、105℃に加熱して溶解させた。続いて製造例1で得たエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物9.67gを加え、105℃で12時間反応させた。反応終了後室温まで冷却し、テトラヒドロフラン45.64gを加え、硬化残分20%のカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の溶液を得た(以下、HB1溶液という)。なお、成分(2)中のエポキシ基のモル数/成分(1)中のカルボキシル基のモル数=0.18である。
攪拌機、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体60g、シクロヘキサノン189.2gを仕込み、105℃に加熱して溶解させた。続いて製造例1で得たエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物6.88gを加え、105℃で9時間反応させた。反応終了後室温まで冷却し、テトラヒドロフラン64.01gを加え、硬化残分20%のカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の溶液を得た(以下、HB2溶液という)。なお、成分(2)中のエポキシ基のモル数/成分(1)中のカルボキシル基のモル数=0.085である。
攪拌機、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体60g、シクロヘキサノン223.2gを仕込み、105℃に加熱して溶解させた。続いて製造例1で得たエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物32.4gを加え、105℃で16時間反応させた。反応終了後室温まで冷却し、テトラヒドロフラン78.88gを加え、硬化残分20%のカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の溶液を得た(以下、HB3溶液という)。なお、成分(2)中のエポキシ基のモル数/成分(1)中のカルボキシル基のモル数=0.40である。
攪拌機、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体60g、シクロヘキサノン205.5gを仕込み、105℃に加熱して溶解させた。続いて製造例2で得たエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物18.8gを加え、105℃で12時間反応させた。反応終了後室温まで冷却し、テトラヒドロフラン71.07gを加え、硬化残分20%のカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の溶液を得た(以下、HB4溶液という)。なお、成分(2)中のエポキシ基のモル数/成分(1)中のカルボキシル基のモル数=0.20である。
カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体50gをテトラヒドロフラン200gに溶解させ、硬化残分20%のカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体溶液とした(以下、CP1溶液という)。
カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体40gをシクロヘキサノン132.9g、テトラヒドロフラン45.64gに溶解させた後、製造例1で得たエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物9.67gを加えて混合することにより、カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体とエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物との混合溶液を得た(以下、CP2溶液という)。
HB1〜HB4およびCP1〜CP3溶液を、それぞれガラス板に硬化後の膜厚が5μmとなるように塗布し、HB1〜HB3およびCP2、CP3の各溶液は室温で15分、120℃で1時間、CP1溶液は室温で10分、90℃で30分硬化させた。なお、硬化条件に差異を設けた理由は、溶剤の違い(シクロヘキサノンを含むか含まないか)を考慮したためである。得られた硬化物の外観について目視観察し、以下の基準に従って評価した。評価結果を表1に示す。
○:硬化物が無色透明。
×:硬化物が白濁、不透明。
同上の条件で塗布、硬化させて得られた各硬化物につき、JIS K−5401の一般試験法による鉛筆硬度試験を行った。評価結果を表1に示す。
HB1〜HB4およびCP1溶液を、それぞれガラス板に硬化後の膜厚が5μmとなるように塗布し、HBP1〜HBP4溶液は室温で15分、120℃で1時間の条件で、CP1溶液は室温で10分、90℃で30分の条件で硬化させた。得られた各硬化物につき、JIS K−5400の一般試験法によるゴバン目セロハンテープ剥離試験を行った。評価結果を表1に示す。
HB1〜HB4の各溶液を当該硬化後の膜厚が25μmとなるよう、基材(PETフィルム)上に塗布し、室温で30分間乾燥させた後、当該基材より剥離することにより、それぞれの半硬化フィルムを得た。当該各半硬化フィルムをさらに180℃で1時間加熱硬化させて、各硬化フィルムを得た。CP1についても当該基材上に同様の膜厚となるよう塗布し、室温で10分間乾燥させた後、剥離して、半硬化フィルムを得、さらに当該半硬化フィルムを90℃で1時間硬化させて当該硬化フィルムを得た。こうして得られた各種硬化フィルムを下記条件下で溶剤に浸漬し、以下の基準に従って耐溶剤性を評価した。評価結果を表2に示す。
HB1およびCP1から得られたの硬化フィルム(耐溶剤性の評価に用いたと同様)を5mm×20mmにカットし、粘弾性測定器(レオロジ社製、商品名「DVE−V4」、測定条件:振幅2μm、振動数10Hz、スロープ3℃/分)を用いて動的貯蔵弾性率を測定して、耐熱性を評価した。測定結果を図1に示す。
耐溶剤性の評価に用いたと同様のHB1およびCP1から得られた各硬化フィルムを用い、周波数1kHzでの誘電率、およびJIS K−6911に準拠して表面抵抗と体積抵抗を測定することにより、電気的特性を評価した。結果を表3に示す。
Claims (7)
- カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体(1)ならびに、1分子中に1つの水酸基を有するエポキシ化合物(2a)およびメトキシシラン部分縮合物(2b)を脱メタノール反応させて得られるエポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物(2)を、開環エステル反応させることを特徴とするカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物の製造方法。
- エポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物(2)が、前記エポキシ化合物(2a)の水酸基の当量/メトキシシラン部分縮合物(2b)のメトキシシリル基の当量=0.01/1〜0.5/1となる仕込み比率で脱メタノール反応してなるものである請求項1または2に記載の製造方法。
- エポキシ基含有メトキシシラン部分縮合物(2)中のエポキシ基/カルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体(1)中のカルボキシル基(モル比)=0.03〜1.0である請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により得られるカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物。
- 請求項5に記載のカルボキシル基含有環状オレフィン系付加重合体シラン変性物および溶剤を含有することを特徴とする硬化性組成物。
- 請求項6に記載の硬化性組成物を硬化させてなることを特徴とする有機−無機ハイブリッド硬化物。
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