JP2005186386A - 再帰反射表皮材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 再帰反射表皮材1は、光を再帰反射させる再帰反射層5と、再帰反射層上に積層されるとともに光を透過する断熱層2と、を含み、断熱層が、断熱機能および熱保持機能を備えている。断熱層は、再帰反射層上に配置される複数のスペーサー42と、相互に間隔を隔てて配置されたスペーサーを介して再帰反射層との間に空間層41を形成するとともに光を透過する透明層43と、を積層して構成されている。
【選択図】 図2
Description
前記再帰反射層上に積層されるとともに光を透過する断熱層と、を含み、
前記断熱層が、断熱機能および熱保持機能を備えてなる再帰反射表皮材である。
樹脂などである。
ペーサー42を配置してある。
界の妨げとなることがなく、室内のデザインに合わせて任意の色調に設定することができる。
6 1998に定める板ガラス類の透過率・反射率・放射率の日射取得率の試験方法に記載される方法によって測定される。分光測定された光線透過率に300nm〜2500nmの波長範囲で同JIS中の付表2に与えられる重価係数を乗じて算出される値である。
再帰反射層5をなす再帰反射性シートには、住友スリーエム株式会社製、商品名称:スコッチライトカプセルレンズ型反射シートを用いた。
断熱層の材料として、厚さ1.2mmの透明塩化ビニル樹脂シートを用いた。金型には試験用のしぼロールを用い、このしぼロールに、ロール横方向にピッチ1.0mm、溝深さ0.75mm、溝幅0.55mmで繰り返す溝を表面加工した。そして、熱ロールで前記透明樹脂シートを加圧、熱転写することにより、前記透明樹脂シートの一面に凹凸を形成した。得られら透明樹脂シートの平滑面を上面にして、凹凸面を再帰反射シートに積層接着し、図1に示すような空間を持つ集熱再帰反射表皮材を得た。この表皮材と、5.0mmtのウレタン発泡体シートと、1.2mmtの30%タルク含有ポリプロピレン板とを、順に、常温乾燥型ゴム系接着剤で貼り合わせて積層体とし、自動車内装を模した試験片とした。
断熱層の材料として、厚さ1.2mmの透明塩化ビニル樹脂シートを用い、実施例1と同様にして、透明樹脂シートの一面に凹凸を形成した。さらに、スタンピングロールを用いて、透明樹脂シートに形成された凸面につや消しの黒色ウレタン塗料を塗布して吸収性面とした。得られら透明樹脂シートの平滑面を上面にして、凹凸面を再帰反射シートに積層接着し、図1に示すような空間を持つ集熱再帰反射表皮材を得た。この表皮材を実施例1と同様に貼り合わせて積層体とし、自動車内装を模した試験片とした。
断熱層の材料として、厚さ1.2mmの透明塩化ビニル樹脂シートを用い、実施例1と同様にして、透明樹脂シートの一面に凹凸を形成した。さらに、スタンピングロールを用いて、透明樹脂シートに形成された凸面に可とう性に優れたウレタン樹脂にアルミフレークを高濃度分散したウレタン塗料を塗布して反射性面とした。得られらた透明樹脂シート
の平滑面を上面にして、凹凸面を再帰反射シートに積層接着し、図1に示すような空間を持つ集熱再帰反射表皮材を得た。この表皮材を実施例1と同様に貼り合わせて積層体とし、自動車内装を模した試験片とした。
厚さ1.2mmの透明塩化ビニル樹脂のシート表面にアルミニウム蒸着を行って反射性面を形成した後に、つや消しの黒色ウレタン塗料を塗布して吸収性面とし、透明樹脂シート上に遮光層を形成した樹脂シートを作成した。金型には試験用のしぼロールを用い、このしぼロールに、鋸歯ピッチ1.0mm、鋸歯高さ0.97mm、鋸歯の傾斜角度75度の表面加工をした。そして、熱ロールで前記透明樹脂シートを加圧、熱転写することにより、透明樹脂シート上に連続的に形成した断面略三角形をなす鋸歯部における略三角形の一辺に遮光壁(反射性面と吸収性面とを備える)を形成した角度選択性透過層を得た。その際、ロールの回転速度を樹脂シートと金型間にせん断応力がかかるよう調整し、遮光壁を形成する辺が特定されるようにした。得られた角度選択透過層の上面に厚さ0.1mmの透明塩化ビニル樹脂のシートを積層接着した。これを、再帰反射シート上に積層接着し、空間を持つ集熱再帰反射表皮材を得た。この表皮材を実施例1と同様に貼り合わせて積層体とし、自動車内装を模した試験片とした。
現行の車両に用いられる軟質塩化ビニル製の黒色、皮しぼ付きのインストルメントパネル用表皮を裁断して用いた。以降、実施例1と同様の操作により、試験片を得た。
実施例において用いた再帰反射性シートである、住友スリーエム株式会社製、商品名称:スコッチライトカプセルレンズ型反射シートを裁断して用いた。以降、実施例1と同様の操作により、試験片を得た。
実施例4と同様の操作により、角度選択性透過層を得た。実施例4との違いは、角度選択性透過層のみを用い、上面に透明樹脂層を積層することなく再帰反射シート上に積層接着し、透明樹脂シート上に連続的に形成した断面略三角形をなす鋸歯部の側に閉空間を持たない再帰反射表皮材を得た。この表皮材と、5.0mmtのウレタン発泡体シートと、1.2mmtの30%タルク含有ポリプロピレン板とを、順に、常温乾燥型ゴム系接着剤で貼り合わせて積層体とし、自動車内装を模した試験片とした。
(性能評価)
得られた試験片について、表面温度上昇防止の性能を評価するための人工日射試験と、視界を評価するための官能評価とを行った。
図7に示す断熱箱25に300mm角に切り出した集熱再帰反射表皮材の試験片24を設置し、さらに窓ガラスを模した自動車用グリーンガラス3.5mmt(日射透過率60%、JIS R3106による)22を試験片24から約100mmの距離に設置し車室内の温度上昇も模擬した。試験片24の設置に関しては、インストルメントパネル前方か
らの夏季南中日射を想定し、20度傾けて、遮光壁の反射面を光源方向に向けて設置した。
図8に示すように、自動車窓用グリーンガラス3.5mmt(日射透過率60%、JIS R3106による)の未成型平板(500mm×500mm)22を黒色ラシャ紙27上に水平から30°の角度に設置し、自動車のフロントガラスを模した。次に、約2mの高さに、屋外における空を想定して白色板28を設置し、500Wソーラシミュレータ(セリック株式会社製)212を照射し、試験片位置での照度を6000ルクスに調整した。黒色ラシャ紙27上に試験片24を設置し、窓映りの程度を目視評価した。従来例と全く遜色無いレベルを○、多少映り込むがその程度はわずかであり、さほど気にならないレベルを△、明らかに白色の映り込みが視界を損ねているものを×と判定した。
インストルメントパネル上面平坦部を300mm×300mmの大きさで、表皮と発泡ウレタン層を剥離し、実施例4で調整した角度選択反射表皮と発泡ウレタンシートの積層体を同サイズに切り出し、常温乾燥型のゴム系接着剤を用いて、インストルメントパネルの剥離部分に接着した。その車両を図9に示すような、赤外ランプ213および送風/空調装置を有する環境試験室に設置し、以下の条件で環境を設定して60分間ソークした後、熱電対にてインストルメントパネルの表面温度を測定した。
日射強度:767 W/m2
気温:35 ℃
湿度:70 %RH
風速:0.8 m/sec
である。
図10に評価結果を示す。
が得られた。このことから、本発明が実車においても効果を発揮するものであることが明らかになった。
2、3 断熱層、
5 再帰反射層、
20 ウインドシールド、
41 空間層、
42 スペーサー、遮光壁、
43 透明層、透明フィルム、
54 光吸収性面、
55 光反射性面、
81 インストルメントパネル、
82 ドアトリム、
83 リアパーセルシェルフ、
84 ピラーガーニッシュ、
85 ステアリングホイール。
Claims (13)
- 光を再帰反射させる再帰反射層と、
前記再帰反射層上に積層されるとともに光を透過する断熱層と、を含み、
前記断熱層が、断熱機能および熱保持機能を備えてなる再帰反射表皮材。 - 前記断熱層が、前記再帰反射層上に配置される複数のスペーサーと、相互に間隔を隔てて配置された前記スペーサーを介して前記再帰反射層との間に空間層を形成するとともに光を透過する透明層と、を積層して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の再帰反射表皮材。
- 前記断熱層が、入射する光および前記再帰反射層で反射した光を角度選択性をもって透過または反射させる性質を備えていることを特徴とする請求項1に記載の再帰反射表皮材。
- 前記スペーサーが、入射する光および前記再帰反射層で反射した光を角度選択性をもって透過または反射させる性質を前記断熱層に付与するための遮光壁から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の再帰反射表皮材。
- 前記遮光壁が、表裏両側のうち一方の側に光反射性面を、他方の側に光吸収性面を有していることを特徴とする請求項4に記載の再帰反射表皮材。
- 前記遮光壁における前記光吸収性面が、マンセル明度で5.0以下に着色されていることを特徴とする請求項5に記載の再帰反射表皮材。
- 前記遮光壁における前記光反射性面が、金属蒸着膜、金属スパッタ膜、金属箔、金属箔を分散した塗膜、あるいはそれらを樹脂フィルムに付着させた反射フィルムから選ばれる少なくとも1種からなり、正反射特性をもつことを特徴とする請求項5に記載の再帰反射表皮材。
- 前記遮光壁の鉛直方向からの前傾角度が5°〜30°の範囲にあることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一つに記載の再帰反射表皮材。
- 前記透明層が、光線透過率が30%以上、98%以下の透明フィルムから構成されていることを特徴とする請求項2に記載の再帰反射表皮材。
- 前記断熱層の厚さが、0.2mm以上、20mm以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の再帰反射表皮材。
- 前記断熱層の表面が、反射防止機能を有することを特徴とする請求項1に記載の再帰反射表皮材。
- 前記透明層が、ポリ塩化ビニル樹脂、熱可塑性オレフィン(TPO)樹脂またはポリウレタン樹脂から選ばれる少なくとも一種の透明フィルムから構成されていることを特徴とする請求項2に記載の再帰反射表皮材。
- 請求項1〜12のいずれか一つに記載の再帰反射表皮材を、インストルメントパネル、ドアトリム、リアパーセルシェルフ、ピラーガーニッシュ、ステアリングホイールより選ばれる少なくとも一種に用いてなる車両用内装材。
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JP2009113513A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-28 | Toyota Boshoku Corp | 車両用内装材 |
CN103950416A (zh) * | 2014-02-28 | 2014-07-30 | 赵云朋 | 车内降温层垫 |
KR102125306B1 (ko) * | 2020-04-07 | 2020-06-22 | 이원정 | 알루미늄 박판을 이용한 재귀반사시트 |
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