JP2005186286A - 圧縮成形機および圧縮成形機の制御方法 - Google Patents

圧縮成形機および圧縮成形機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機において、位置決め制御時の位置決め精度向上と省エネルギー化、加圧制御時の圧力制御の精度向上と省エネルギー化を図る。
【解決手段】 固定部材13に対する可動部材15の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機11において、位置決め制御時には位置センサ16の検出値をフィードバックしてサーボ弁21を制御し固定部材13に対する可動部材15の位置をクローズドループ制御し、加圧制御時には圧力センサ28の検出値をフィードバックしてポンプ22の吐出量または吐出圧力の少なくとも一方を制御して圧力をクローズドループ制御する制御装置29を備える。

Description

本発明は、固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機に関するものである。
固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機においては、加圧制御開始前または加圧制御時の一部の期間においては位置決め制御により、固定部材に対する可動部材の位置や平行度を制御することが要求され、前記以外の固定部材に対する可動部材の加圧制御時には圧力を制御することが要求される。そういった圧縮成形機の一例としては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1は、型締シリンダのラムの位置制御と型締シリンダ内の圧力制御を行なうことにより、金型内に供給した熱硬化性樹脂を加熱して流動性を与え、圧縮延伸及びガス抜きをしながら硬化させ、成形を行う圧縮成形機に関するものである。そして前記圧縮成形機では位置制御時においては、可変容量型ポンプと方向流量制御弁の組合せによるロードセンシング制御により、ポンプの吐出量の制御を行っている。また圧力制御時においては、前半はポンプの吐出量を10〜15%に固定制御し、後半は、高圧の作動油を型締シリンダ内に閉じ込めることにより該型締シリンダによる自己保持を行なっている。
また固定部材に対する可動部材の位置・速度制御と圧力制御をして被成形物を成形する圧縮成形機としては、特許文献2に記載されたものが知られている。特許文献2は、プラスチック材料等をその塑性変形特性を利用して塑性加工するための装置に関する。特許文献2では、図3に示されるようにラムの下降の後半には速度制御を行ない、その後圧力制御が行われる。そして圧力制御時においては、インバータ制御電動モータを用いた固定容量型ポンプを用い、前記モータの回転速度のフィードバック制御と、作動液の漏れ量調整部からの漏れ量のフィードバック制御により圧縮シリンダの圧力を調整している。
またプレス装置の圧力制御装置において、ポンプ1回転あたりの押しのけ容積とポンプを駆動するACサーボモータの回転数を制御することにより、小容量のACサーボモータ及びサーボモータドライバを用い設置スペースを減少させ、安価に供給するものとして特許文献3の記載されたものが知られている。
登録実用新案第3014863号公報(請求項1、請求項2、図1、図2) 特開2003−156005号公報(0027、0041、0042、図1、図2) 特開2001−132651号公報(請求項2、0015、図1)
しかし特許文献1のものは、位置決め制御時には、モータの回転数が一定のため、エネルギー効率が低い点で問題があった。また圧力制御時においては、作動油圧が設定圧まで上昇すると、前記差圧がなくなり、ポンプの吐出量の制御ができなくなるという問題があった。そこで特許文献1では、圧力制御時の前半は、可変容量型ポンプの吐出量を固定とし、圧力センサと電磁式リリーフ弁により型締シリンダを圧力制御し、型締シリンダの油圧を任意の圧力に保持していた。その結果ポンプからの吐出された一定量の作動油の過半は、前記電磁式リリーフ弁からタンクに還流され、エネルギー効率の点で問題があった。また圧力制御時の後半の型締シリンダによる自己保持の間は、型締シリンダを任意の圧力に制御することができず、作動油の漏れにより型締シリンダの圧力が僅かづつ低下するという問題があった。また特許文献2のものは、固定ポンプを使用しており、圧力制御時には作動液の漏れ量により圧力調整を行なうため、エネルギー効率の点で問題があった。
そこで本発明では、固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機において、位置決め制御時と加圧制御時の両方の期間において、それぞれ省エネルギー化を可能とした圧縮成形機および圧縮成形機の制御方法を提供することを目的とする。また前記位置決め制御時の位置決め精度向上、および加圧制御時の圧力制御の精度向上を可能とした圧縮成形機および圧縮成形機の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の圧縮成形機は、固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機において、圧縮成形機には固定部材に対する可動部材の位置を検出する位置センサと、少なくとも加圧制御時の圧力を検出する圧力センサと、固定部材に対して可動部材を近接・離隔移動可能なように型閉用・型開用の両油室が形成された復動式シリンダと、復動式シリンダの型閉用・型開用の両油室に対して弁位置制御によりそれぞれ作動油を供給可能なサーボ弁と、サーボ弁を介して復動式シリンダに作動油を供給するポンプと、ポンプの駆動源であるサーボモータと、位置決め制御時には位置センサの検出値をフィードバックしてサーボ弁を制御し固定部材に対する可動部材の位置をクローズドループ制御し、加圧制御時には圧力センサの検出値をフィードバックしてポンプの吐出量または吐出圧力の少なくとも一方を制御し圧力をクローズドループ制御する制御装置とが備えられたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の圧縮成形機は、請求項1において、ポンプは、ポンプ1回転当たりの押しのけ容積と、ポンプの駆動源であるサーボモータの回転数とが制御されることにより、ポンプの吐出量が可変制御される可変容量型ポンプであることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の圧縮成形機の制御方法は、固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機の制御方法において、圧縮成形機には固定部材に対する可動部材の位置を検出する位置センサと、少なくとも加圧制御時の圧力を検出する圧力センサと、固定部材に対して可動部材を近接・離隔移動可能なように型閉用・型開用の両油室が形成された復動式シリンダと、復動式シリンダの型閉用・型開用の両油室に対して弁位置制御によりそれぞれ作動油を供給可能なサーボ弁と、サーボ弁を介して復動式シリンダに作動油を供給するポンプと、ポンプの駆動源であるサーボモータとが設けられ、圧縮成形機の固定部材に対する可動部材の位置決め制御時は、位置センサの検出値がフィードバックされて得られたサーボ弁制御信号によりサーボ弁が制御されるとともに、サーボ弁制御信号に基づいて演算されるサーボモータ指令信号によりサーボモータの回転数が制御されてポンプの吐出量が制御され、可動盤の位置がクローズドループ制御されることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の圧縮成形機の制御方法は、請求項3において、圧縮成形機の固定部材に対する可動部材の加圧制御時は、サーボ弁は前記復動式シリンダの型閉用油室に作動油が供給されるように制御されるとともに、ポンプのポンプ1回転当たりの押しのけ容積を前記位置決め制御時におけるそれよりも減少させ、かつ、圧力センサの検出値をフィードバックしてサーボモータの回転数の制御によってポンプの吐出量をクローズドループすることを特徴とする。
本発明の請求項1の圧縮成形機は、圧縮成形機には固定部材に対する可動部材の位置を検出する位置センサと、少なくとも加圧制御時の圧力を検出する圧力センサと、固定部材に対して可動部材を近接・離隔移動可能なように型閉用・型開用の両油室が形成された復動式シリンダと、復動式シリンダの型閉用・型開用の両油室に対して弁位置制御によりそれぞれ作動油を供給可能なサーボ弁と、サーボ弁を介して復動式シリンダに作動油を供給するポンプと、ポンプの駆動源であるサーボモータとが設けられ、可動盤の位置がクローズドループ制御される位置決め制御時には位置センサの検出値によりサーボ弁を制御して固定部材に対する可動部材の位置をクローズドループ制御し、加圧制御時には圧力センサの検出値によりポンプの吐出量または吐出圧力の少なくとも一方を制御して圧力をクローズドループ制御するようにしたので、従来のロードセンシング制御を行なうものと比較して応答が良好になり、位置決め制御時と加圧制御時の両方の期間において、それぞれ省エネルギー化が可能となった。また前記位置決め制御時の位置決め精度向上、および加圧制御時の圧力制御の精度向上も可能となった。
本発明の請求項2の圧縮成形機は、ポンプをポンプ1回転当たりの押しのけ容積とポンプの駆動源であるサーボモータの回転数とが制御されることによってポンプの吐出量が可変制御される可変容量型ポンプとすることで、特に加圧制御時の圧力制御の精度向上と省エネルギー化を図ることが可能となった。
本発明の請求項3の圧縮成形機の制御方法は、位置決め制御時には、位置センサの検出値がフィードバックされて得られたサーボ弁制御信号によりサーボ弁が制御されるとともに、サーボ弁制御信号に基づいて演算されるサーボモータ指令信号によりサーボモータの回転数が制御されてポンプの吐出量が制御され、可動盤の位置がクローズドループ制御されるので、特に位置決め制御の精度の向上と省エネルギー化を図ることが可能となった。
本発明の請求項4の圧縮成形機の制御方法は、加圧制御時は、サーボ弁は復動式シリンダの型閉用油室に作動油が供給されるように制御されるとともに、ポンプのポンプ1回転当たりの押しのけ容積を前記位置決め制御時におけるそれよりも減少させ、かつ、圧力センサの検出値をフィードバックしてサーボモータの回転数の制御によってポンプの吐出量をクローズドループするので、特に加圧制御時の圧力制御の精度向上と省エネルギー化を図ることが可能となった。
本発明の実施形態について図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の圧縮成形機とその制御を示すブロック図である。図2は、本発明の位置決め制御時におけるサーボ弁制御電圧とポンプのサーボモータ指令電圧の関係を示すグラフである。
図1により本発明の熱硬化性樹脂用の縦型圧縮成形機11(以下単に圧縮成形機11と略す)について説明する。圧縮成形機11は、固定部材に対する可動部材の位置決め制御と、加圧制御を行なって被成形物を成形する縦型プレス成形機である。圧縮成形機11は、固定的に設けられた上盤12に加熱可能な上型13が取付けられ、前記上盤12に対して可動盤14が昇降可能に設けられ、前記可動盤14に加熱可能な下型15が取付けられている。そして前記上盤12と可動盤14の間には、可動盤14の位置を検出する位置センサ16が取付けられ、間接的に下型15の位置を検出している。また前記可動盤14には可動盤14を昇降させる駆動手段である油圧シリンダ17のラム18が固定されている。
油圧シリンダ17は、固定部材である上型13に対して可動部材である下型15を垂直方向に近接・離隔可能なように型閉用・型開用の両油室が形成された復動式シリンダからなる。油圧シリンダ17は、前記ラム18と一体化されたピストン部の下方にはラム18を上昇させる際に作動油が供給される型閉用油室(圧縮用油室)19が設けられ、前記ピストン部の上方にはラム18を下降させる際に作動油が供給される型開用油室20が設けられている。
油圧回路の詳細については省略するが、前記油圧シリンダ17の型閉用油室19と型開用油室20の両油室に対して作動油を供給可能なサーボ弁21が設けられている。そしてサーボ弁21のAポートは前記型閉用油室19に、Bポートは型開用油室20に、またPポートは後述するポンプ22に、Tポートはタンク23に接続されている。なおサーボ弁21は、弁駆動部21aがクローズドループにより制御されて弁位置制御される各種の方向流量比例弁を含む。
タンク23にはポンプ22が配設されている。本実施形態ではポンプ22は、サーボモータ24によって駆動される一方向吐出型ポンプである。またポンプ22は、アキシアル型のピストンポンプ(可変容量型ポンプ)であって、斜板の角度が変更されることにより、ポンプ一回転当たりの押しのけ容積が変更可能となっている。そしてポンプ22には、斜板角度調整手段である斜板角度調整シリンダ25が取付けられ、前記斜板角度調整シリンダ25は、電磁比例弁26の励磁により図示しないパイロット圧力によって作動されるようになっている。またポンプ22の駆動手段であるサーボモータ24にはポンプ22の回転数を検出するロータリエンコーダ27が連結されている。またポンプ22の吐出口には、少なくとも加圧制御時に作動油の圧力を検出する圧力センサ28が接続されている。
なお本発明のポンプ22は、前記斜板に角度を検出する検出手段を設け、クローズドループにより斜板の角度が制御されるようにしてもよい。またポンプ22としてはサーボモータ24により駆動されるポンプであれば、他のタイプの可変容量型ポンプや固定容量型ポンプでもよい。また加圧制御時の圧力検出は、型閉用油室19の作動油の圧力が直接検出されるようにしてもよい。更には圧力検出は、ロードセル等の圧力検出手段により固定部材である上型13に対する可動部材である下型15の加圧力を検出するようにしてもよい。
次に図1、図2により圧縮成形機11の制御について、位置決め制御工程(位置決め制御時)と加圧制御工程(加圧制御時)を中心に説明する。図示しない原料供給装置により被成形物である熱硬化性樹脂が下型15に供給されると、次に可動盤上昇工程を開始する。可動盤上昇工程ではポンプ22からの吐出量を最大にして可動盤14を高速で上昇させ、位置決め停止位置の直前で可動盤14の移動を低速にする。
可動盤14が停止位置に到達したことを位置センサ16によって検出されると、制御装置29のシーケンス制御部30からサーボ弁設定部31とポンプ設定部32に信号が送られて位置決め制御工程が開始される。この位置決め制御工程の目的は、重量物である可動盤14と下型15を上型13に対して僅かに型開きした停止位置に一定期間停止し、下型15に供給された熱硬化性樹脂を加熱し、流動状態にすることである。そして位置決め制御工程では、サーボ弁設定部31からは、位置・速度制御部33に停止位置を目標とした位置・速度指令信号が送られる。前記位置・速度指令信号は、位置センサ16により検出された位置フィードバック信号と加算器34において突き合わされて位置偏差が求められ、補正位置・速度指令信号として位置・速度制御部33に送られる。そして位置・速度制御部33において前記位置センサ16からのフィードバック信号により得られたサーボ弁制御電圧(サーボ弁制御信号)35が生成され、電流生成部36に送られる。そして電流生成部36において電力増幅され、作動電流がサーボ弁21のスプルを作動させる弁駆動部21aに向けて送られる。
また前記位置決め制御工程の間、ポンプ22は、前記のサーボ弁制御電圧35に基づいて制御される。具体的には前記サーボ弁制御電圧35は位置・速度制御部33から位置決め制御時のポンプ制御信号37としてポンプ設定部32に送られる。そしてポンプ設定部32では前記ポンプ制御信号37からポンプ22を駆動するサーボモータ指令電圧(サーボモータ指令信号)38が生成され、サーボアンプ41に向けて送られる。そして前記サーボアンプ41においてはサーボモータ駆動電流が電力増幅され、サーボモータ24が駆動される。またサーボモータ24の回転数は、ロータリエンコーダ27によって検出され、前記ロータリエンコーダ27から位置・速度フィードバック信号としてサーボアンプ41に送られる。そしてサーボアンプ41において、サーボモータ24の回転数がサーボモータ指令電圧38に基づく目標回転数となるように制御される。よって位置決め制御工程においては、サーボ弁制御電圧35に基づいて演算されるサーボモータ指令電圧38によりサーボモータ24の回転数がオープンループ制御されてポンプ22の吐出量が制御され、圧力センサ28の圧力を検出してポンプ22の吐出量を行なう制御を行なうクローズドループは行なわれない。
そしてこの際のサーボ弁制御電圧35に基づいてポンプ22を駆動するサーボモータ指令電圧38を演算する具体的な演算式は、
サーボモータ指令電圧=A×|サーボ弁制御電圧|+オフセット電圧
の式で表される。よってサーボモータ指令電圧38は、サーボ弁21への制御電圧(±10V以内)の絶対値に係数値Aを乗算し、それにオフセット電圧を加算して演算される電圧である。本実施形態ではサーボ弁21へのサーボ弁制御電圧35が±10Vのとき(図2においてb,cのとき)に、サーボモータ指令電圧38が5V(図3においてd)となる比例式が用いられる。またオフセット電圧は1Vに設定され、サーボ弁制御電圧35が0Vの場合(図3におけるa)におけるポンプ22からの作動油の吐出量を零にならないようにコントロールしている。なおサーボモータ指令信号が演算される際に使用されるサーボ弁制御信号については、本実施形態では制御電圧(V)を用いるが、弁駆動部21aを作動させる電流値(A)を用いて演算してもよい。
そして前記の位置決め制御を行なう結果、下型15の位置は、僅かに上下方向に修正されつつ停止位置に位置決めされる。なお本実施形態では位置決め制御におけるポンプ22の斜板は可動盤上昇工程から継続して大傾斜角に固定されている。しかし場合によってはポンプ22の斜板を小傾斜角にするか、または可変制御してもよい。
位置決め制御工程が開始されてから一定時間が経過したことがシーケンス制御部30のタイマーにより検出されると、位置決め制御工程が終了され、油圧シリンダ17のラム18は決められた速度に従ってゆっくりと可動盤14を上昇させ、下型15と上型13とが閉鎖される。
下型15と上型13とが閉鎖されたことが位置センサ16により検出されると、制御装置29のシーケンス制御部30からサーボ弁設定部31とポンプ設定部32とに信号が送られ、加圧制御工程が開始され、流動状態の熱硬化性樹脂が圧縮され附形される。加圧制御工程では、サーボ弁設定部31から位置・速度制御部33にサーボ弁21の弁位置がポンプ22からの作動油が型閉側油室に連続的に供給されるように制御される指令信号が送られる。そして位置・速度制御部33、電流生成部36を介してサーボ弁21の弁駆動部21aに、制御電流が送られ、前記弁駆動部21aの作動によりサーボ弁21のAポートとPポートが接続される。この際には位置センサ16に基づく位置フィードバック制御は行なわれない。
同時に制御装置29のポンプ設定部32からの信号により、電磁比例弁26が励磁されて、斜板角度調整シリンダ25が駆動され、ポンプ22の斜板の角度が大傾斜角から小傾斜角に変更され、ポンプ1回転当たり(サーボモータ1回転当たり)の押しのけ容積が少なくなるようにされる。本実施形態では、加圧制御工程のポンプ1回転当たりの押しのけ容積は、位置決め制御工程における押しのけ容積の37.5%になるように制御される。またポンプ設定部32からサーボモータ指令電圧38が送信され、サーボモータ24の回転数が制御されてポンプ22の吐出量が制御される。この際ポンプ22から吐出される作動油の圧力が圧力センサ28により検出され、圧力フィードバック信号として加算器39に送られ、前記サーボモータ指令電圧38との偏差が求められ、補正指令電圧として圧力制御部40に送られる。そして前記圧力制御部40においてはサーボモータ制御電圧(サーボモータ制御信号)が生成され、サーボアンプ41に送られる。またサーボモータ24の回転数は、ロータリエンコーダ27によって検出され、前記ロータリエンコーダ27から位置・速度フィードバック信号としてサーボアンプ41に送られる。そしてサーボアンプ41において、サーボモータ24の回転数が圧力制御部40で生成された制御電圧に基づく目標回転数となるように電力増幅され、サーボモータ24に駆動電流が送られる。なお本実施形態ではこの際にサーボモータ24のトルクが常に一定になるようにクローズドループ制御される。
そして前記圧力センサ28とサーボモータ24等によってポンプ22の回転数がクローズドループ制御されていることと、ポンプ1回転当たりの押しのけ容積が位置決め制御工程と比較して少なくなるように制御されることにより、加圧制御工程において精度の高い圧力制御が実現される。なお本実施形態では加圧制御工程においては、サーボモータ24の回転数(吐出量)が制御されるが、サーボモータ24のトルク(吐出圧力)、またはサーボモータ24の回転数とトルクの両方が制御されるようにしてもよい。
本実施形態では、次に被成形物である熱硬化性樹脂から発生する揮発性ガスを抜くため僅かに下型15を開くガス抜き制御工程が、1回ないしは複数回、実施され、その際には加圧制御工程が中止され、位置決め制御工程が再度実施される。ガス抜き制御工程が終了すると再度加圧制御工程が行なわれる。次に被成形物である熱硬化性樹脂が硬化完了すると、型開工程が行なわれる。型開工程では当初低速型開が行われ、その後高速型開が行なわれた後に型開停止前に減速されて型開が行なわれる。
なお本実施形態では、固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機として熱硬化性樹脂用の縦型圧縮成形機11の例について説明したが、被成形物は熱硬化性樹脂に限定されない。また本発明の圧縮成形機としては、上盤に固定された固定部材である固定熱板に対して可動部材である複数の可動熱板を上昇移動させ、固定熱板と可動熱板間および可動熱板間で、可動熱板の位置決め制御と、積層成形物への加圧制御を行なうホットプレス装置であってもよい。更には本発明の圧縮成形機は、固定盤に配設された固定部材である固定金型に対して可動盤に配設された可動部材である可動金型を移動させ、位置決め制御してキャビティを形成した上で、射出装置から溶融樹脂を充填し、その後に加圧制御を行う射出圧縮成形や射出プレスであってもよい。その場合、縦型のものには限定されず、可動部材が水平方向に移動されるものでもよい。更に圧縮用シリンダは一に限定されず、各タイバーに圧縮用シリンダが配設されたものでもよい。そして前記において位置決め制御時における可動部材の目標位置は、時間経過とともに変更されて可動部材が型閉高速移動時と比較して低速移動されるものも本発明に含まれる。
また本発明については、一々列挙はしないが、上記した実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもない。
本発明の圧縮成形機とその制御を示すブロック図である。 本発明の位置決め制御時におけるサーボ弁制御電圧とポンプのサーボモータ指令電圧の関係を示すグラフである。
符号の説明
11 熱硬化性樹脂用の縦型圧縮成形機
12 上盤
13 上型
14 可動盤
15 下型
16 位置センサ
17 油圧シリンダ
18 ラム
19 型閉用油室
20 型開用油室
21 サーボ弁
21a 弁駆動部
22 ポンプ
23 タンク
24 サーボモータ
25 斜板角度調整シリンダ
26 電磁比例弁
27 ロータリエンコーダ
28 圧力センサ
29 制御装置
30 シーケンス制御部
31 サーボ弁設定部
32 ポンプ設定部
33 位置・速度制御部
34,39 加算器
35 サーボ弁制御電圧
36 電流生成部
37 位置決め制御時のポンプ制御信号
38 サーボモータ指令電圧
40 圧力制御部
41 サーボアンプ

Claims (4)

  1. 固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機において、
    前記圧縮成形機には固定部材に対する可動部材の位置を検出する位置センサと、
    少なくとも加圧制御時の圧力を検出する圧力センサと、
    固定部材に対して可動部材を近接・離隔移動可能なように型閉用・型開用の両油室が形成された復動式シリンダと、
    前記復動式シリンダの型閉用・型開用の両油室に対して弁位置制御によりそれぞれ作動油を供給可能なサーボ弁と、
    前記サーボ弁を介して前記復動式シリンダに作動油を供給するポンプと、
    前記ポンプの駆動源であるサーボモータと、
    前記位置決め制御時には前記位置センサの検出値をフィードバックしてサーボ弁を制御し固定部材に対する可動部材の位置をクローズドループ制御し、かつ、前記加圧制御時には前記圧力センサの検出値をフィードバックして前記ポンプの吐出量または吐出圧力の少なくとも一方を制御し圧力をクローズドループ制御する制御装置とが備えられたことを特徴とする圧縮成形機。
  2. 前記ポンプは、ポンプ1回転当たりの押しのけ容積と、ポンプの駆動源であるサーボモータの回転数とが制御されることにより、ポンプの吐出量が可変制御される可変容量型ポンプである請求項1に記載の圧縮成形機。
  3. 固定部材に対する可動部材の位置決め制御と加圧制御を行なって被成形物を成形する圧縮成形機の制御方法において、
    前記圧縮成形機には固定部材に対する可動部材の位置を検出する位置センサと、
    少なくとも加圧制御時の圧力を検出する圧力センサと、
    固定部材に対して可動部材を近接・離隔移動可能なように型閉用・型開用の両油室が形成された復動式シリンダと、
    前記復動式シリンダの型閉用・型開用の両油室に対して弁位置制御によりそれぞれ作動油を供給可能なサーボ弁と、
    前記サーボ弁を介して前記復動式シリンダに作動油を供給するポンプと、
    前記ポンプの駆動源であるサーボモータとが設けられ、
    前記圧縮成形機の固定部材に対する可動部材の位置決め制御時は、
    前記位置センサの検出値がフィードバックされて得られたサーボ弁制御信号によりサーボ弁が制御されるとともに、
    前記サーボ弁制御信号に基づいて演算されるサーボモータ指令信号によりサーボモータの回転数が制御されてポンプの吐出量が制御され、
    前記可動盤の位置がクローズドループ制御されることを特徴とする圧縮成形機の制御方法。
  4. 前記圧縮成形機の固定部材に対する可動部材の加圧制御時は、
    前記サーボ弁は前記復動式シリンダの型閉用油室に作動油が供給されるように制御されるとともに、
    前記ポンプのポンプ1回転当たりの押しのけ容積を前記位置決め制御時におけるそれよりも減少させ、かつ、前記圧力センサの検出値をフィードバックしてサーボモータの回転数の制御によってポンプの吐出量をクローズドループする請求項3に記載の圧縮成形機の制御方法。
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