JP2005184820A - Ｓｉｐシグナリングを使用した携帯電話から８０２．１１への音声ローミング - Google Patents

Abstract

【課題】ＳＩＰシグナリングを使用した携帯電話から８０２．１１への音声ローミングを提供すること。
【解決手段】携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングする方法が、無線ネットワークを介して招待を受信することを含み得る。この招待は、携帯電話音声チャネルを介して携帯電話通話を行う、モバイル通信装置から送信され得る。この方法は、無線ネットワークを介してモバイル通信装置を認証するステップと、無線ネットワークを介してモバイル通信装置に招待に対する肯定応答を送信するステップと、ハンドオーバーを開始するステップをも含み得る。確立された携帯電話通信は、携帯電話ネットワークから無線ネットワークに交換され得る。
【選択図】図１

Description

本発明は、携帯電話通信の分野に関し、より詳細には、携帯電話ネットワークに関連して、無線ネットワーキングを使用することに関する。

無線ネットワークは、米国、ヨーロッパ、およびアジア全体にわたって何千ものいわゆるホット・スポットが展開されるのにつれて、ますます普及しつつある。ホット・スポットは、装置がアクセス・ポイントと無線で通信することができる、無線アクセス・ポイントを囲むカバレージ・エリアを指す。そのアクセス・ポイントは一般に、無線トランシーバを含み、またインターネットなどのパケット交換通信網に接続される。したがって、アクセス・ポイントは、アクセス・ポイントと無線通信リンクを確立することができる装置に、ネットワーク接続を提供する。モバイル・ユーザは、通信ネットワークとの接続を維持しながら、複数のホット・スポット間をローミング（契約している通信事業者の提供エリア外でも使用すること）することができる。ホット・スポットまたは無線ネットワークの例には、８０２．１１無線通信プロトコルのうちの１つをもとに構築されたものが含まれ得る。

現在、こうした無線ネットワークは、携帯電話通信ネットワークとは独立に機能する。こうした無線ネットワーク、具体的には、８０２．１１無線ネットワークはしばしば、単にデータ・ネットワークとして機能する。すなわち、音声通信は一般に、こうしたネットワークを介して運ばれない。したがって、携帯電話ネットワークの音声機能は、８０２．１１無線ネットワークにまだ組み込まれていない。

本発明は、携帯電話装置ユーザが、通話を中断せずに、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間で自由にローミングできるようにするための方法、システムおよび装置を提供する。

本発明のある態様は、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングする方法を含み得る。この方法は、無線ネットワークを介して招待を受信するステップであって、前記招待が、携帯電話音声チャネルを介して携帯電話通話を行うモバイル通信装置から送信されるステップと、無線ネットワークを介してモバイル通信装置を認証するステップと、招待の肯定応答を、無線ネットワークを介してモバイル通信装置に送信するステップと、ハンドオーバー（切り替え）を開始するステップとを含み得る。確立された携帯電話通話は、携帯電話ネットワークから無線ネットワークに交換され得る。

本発明の一実施形態では、無線ネットワークは、それだけに限らないが、８０２．１１ａ、ｂ、ｇ、および他の将来の派生物を含めて、８０２．１１通信プロトコルのうちのいずれかに従って構成され得る。しかし、無線ネットワークは、８０２．１５．３または新興の８０２．１６無線ネットワーク・プロトコルに従って構成することもできることを理解されたい。さらに、この招待は、セッション開始プロトコルを使用してフォーマットされ得る。開始ステップは、ゲートウェイが通信をモバイル交換局に送信するステップを含み得る。この通信は、モバイル通信装置が、無線ネットワーク内の無線アクセス・ポイントから最小限の電力を有する信号を受信したことを示し得る。開始ステップはさらに、インターネット、および携帯電話通話の交換先である無線ネットワークを介して、インターネット・プロトコル・ストリーミング・セッションを設定するステップを含み得る。したがって、携帯電話通話は、切断され得る。

本発明の別の態様は、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間をローミングする方法を含み得る。この方法は、携帯電話音声チャネルを介して実施される確立された携帯電話通話時に、モバイル通信装置内で、無線ネットワークを検出するステップと、携帯電話ネットワークをインターネットにリンクするゲートウェイ・インターフェースに、無線ネットワークを介して招待を送信するステップと、モバイル通信装置を認証するステップと、招待の肯定応答を受信するステップと、ハンドオーバーを開始するステップとを含み得る。確立された携帯電話通話は、携帯電話ネットワークから無線ネットワークに交換され得る。

本発明の一実施形態では、無線ネットワークから検出される信号が、携帯電話ネットワークからの信号より強力である場合にだけ、招待が送信される。無線ネットワークは、８０２．１１、８０２．１５．３、または８０２．１６通信プロトコルに従って構成することができ、招待は、セッション開始プロトコルを使用してフォーマットされ得る。さらに、開始ステップは、モバイル通信装置から携帯電話ネットワークに提供される信号を減衰させ、それによって、携帯電話ネットワークに、携帯電話通話のハンドオーバーを試みさせるステップを含み得る。

この方法は、携帯電話ネットワークとインターネットの間に配置されたゲートウェイ・インターフェースが、携帯電話ネットワークに、モバイル通信装置によって、無線ネットワーク内のアクセス・ポイントから、十分な電力の信号が検出されたことを知らせる信号を送信するステップをも含み得る。特に、ゲートウェイ・インターフェースからモバイル通信装置に、肯定応答が送信され得る。

本発明の別の態様は、確立された携帯電話通話時に、無線ネットワークからの信号を検出するステップと、無線ネットワークから受信された信号強度の測定値を、携帯電話ネットワークから受信された信号強度の測定値と比較するステップと、比較ステップに従って、携帯電話ネットワークから無線ネットワークに、携帯電話通話のハンドオーバーを開始するステップとを含む、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングする方法を含み得る。上述のように、無線ネットワークは、８０２．１１、８０２．１５．３、または８０２．１６通信プロトコルに従って構成することができる。

本発明の別の態様は、携帯電話ネットワークを介して通信を受信するステップであって、前記通信が、無線ネットワークを介して無線通話を行うモバイル通信装置から送信されるステップと、携帯電話ネットワークを介してモバイル通信装置を認証するステップと、携帯電話ネットワークを介してモバイル通信装置に、通信の肯定応答を送信するステップと、ハンドオーバーを開始するステップとを含む、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングする方法を含み得る。確立された無線通話は、無線ネットワークから携帯電話ネットワークに交換され得る。

本発明の別の実施形態では、無線ネットワークは、８０２．１１、８０２．１５．３、または８０２．１６通信プロトコルに従って構成され得る。開始ステップは、モバイル交換局がゲートウェイに通信を送信するステップを含み得る。この通信は、モバイル通信装置が携帯電話ネットワークから、最小限の電力を有する信号を受信したことを示し得る。開始ステップは、無線通話が交換される先である、携帯電話音声リンクを設定するステップをも含み得る。通話が行われた無線ネットワーク内のストリーミング・セッションが、切断され得る。

本発明の別の態様は、無線ネットワークを介して確立された通話時に、携帯電話ネットワークを検出するステップと、通話が行われる無線ネットワーク内のストリーミング・セッションが終了されるように、携帯電話ネットワークのモバイル・データ基地局と通信リンクを確立するステップと、携帯電話ネットワークの音声チャネルを介して通話を継続するステップとを含む、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングする方法を含み得る。

本発明のさらに別の実施形態は、携帯電話ネットワークと無線データ通信ネットワークの間でローミングする方法を含み得る。この方法は、無線ネットワーク上で、ストリーミング・セッションを使用して行われる確立された通話時に、携帯電話ネットワークからの信号を検出するステップと、携帯電話ネットワークから受信された信号強度の測定値を、無線ネットワークを介して受信された信号強度と比較するステップと、比較ステップに従って、携帯電話ネットワークへの無線通話のハンドオーバーを開始するステップとを含み得る。

本発明のさらに別の実施形態は、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングするためのシステムを含み得る。このシステムは、モバイル通信装置と無線で通信し、またインターネットを介した通信を容易にするように構成されたアクセス・ポイントと、インターネットと携帯電話ネットワークの間のインターフェースとして構成されたゲートウェイと、携帯電話ネットワークの音声チャネルを介して、モバイル通信装置と通信するように構成されたモバイル・データ基地局とを含む。このシステムはさらに、インターネットを介して通話経路指定を実施するように構成されたセッション開始プロトコル・プロキシ・サーバと、携帯電話通話を経路指定し、またモバイル・データ基地局をゲートウェイとリンクするように構成されたモバイル交換局とを含む。ゲートウェイおよびモバイル交換局は連携して動作して、インターネットを介して携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間で通話を交換することができる。インターネットを介した通話は、セッション開始プロトコル・プロキシ・サーバによって管理され得る。

別の実施形態では、携帯電話ネットワークの音声チャネルを介して、通話を確立することができ、ゲートウェイは、無線データ通信ネットワークを検出したモバイル通信装置から、セッション開始プロトコルを使用してフォーマットされた招待を受信し得る。ゲートウェイは、モバイル通信装置内で動作する、セッション開始プロトコル・クライアントを認証するように構成され得る。ゲートウェイはさらに、セッション開始プロトコル招待に肯定応答し、モバイル通信装置へのインターネット・プロトコル・ストリーミング・セッションを開始し得る。

モバイル交換局は、モバイル通信装置からの信号電力の低下が検出されると、携帯電話通話を別のモバイル・データ基地局にハンドオーバーするように構成され得る。ゲートウェイは、モバイル交換局に、無線ネットワークを介して十分な電力の信号が検出されたことを知らせることができる。モバイル交換局は、モバイル・データ基地局からゲートウェイに、通話を交換し得る。特に、ゲートウェイはさらに、公衆交換電話網とのインターフェースとして機能するように構成することができる。

ストリーミング・セッションを使用して、無線ネットワークを介して通話が確立されている場合、ゲートウェイは、そのストリーミング・セッションを終了し、モバイル交換局に通話を転送し得る。モバイル交換局は、通話を、モバイル・データ基地局に経路指定することができる。

図面に、現在好まれる実施形態を示すが、しかし、本発明は、図示する厳密な構成および手段に限定されないことが理解されよう。

図１は、本明細書に開示する本発明の構成による、携帯電話通信ネットワーク（携帯電話ネットワーク）と無線通信ネットワーク（無線ネットワーク）の間でローミングするためのシステム１００を示す概略図である。図示するように、システム１００は、１つまたは複数の無線ネットワーク１０５、携帯電話ネットワーク１１５、公衆交換電話網（ＰＳＴＮ：Public Switched Telephone Network）１３５、およびインターネット１６０などのデータ・ネットワークを含み得る。

無線ネットワーク１０５は、それだけに限らないが、８０２．１１ａ、ｂ、ｇ、および他の将来の派生物を含めて、８０２．１１通信プロトコルのいずれかに準拠する無線ネットワークであり得る。しかし、無線ネットワーク１０５は、８０２．１５．３または新興の８０２．１６無線通信プロトコルに従って構成することもできる。したがって、無線ネットワーク１０５は、アクセス・ポイント１１０を含み得る。アクセス・ポイント１１０は、８０２．１１無線接続を介して通信することができる、モバイル通信装置１７０などの１つまたは複数の無線通信装置と通信するための無線トランシーバを含む。たとえば、携帯電話または個人通信サービス（ＰＣＳ：Personal Communications Service）あるいはその両方のトランシーバを有することに加えて、モバイル通信装置１７０、たとえば、電話または他の任意の適切に構成された通信装置は、８０２．１１無線通信プロトコルのうちの1つを介して通信するように構成されたトランシーバを含み得る。アクセス・ポイント１１０はさらに、インターネット１６０との有線接続を含む。したがって、アクセス・ポイント１１０は、８０２．１１通信プロトコルを介して通信する無線装置と、インターネット１６０などのパケット交換網の間のインターフェースとして働くように構成される。

携帯電話ネットワーク１１５は、それだけに限らないが、従来の携帯電話電話ネットワーク、およびＰＣＳネットワーク（総称して、または個々に「携帯電話ネットワーク」と称する）を含めて、様々な異なる無線電話ネットワークのうちのいずれかであり得る。図示するように、携帯電話ネットワーク１１５は、カバレージ・エリア１１８を有する。携帯電話ネットワーク１１５は、１つまたは複数のモバイル・データ基地局（ＭＤＢＳ：Mobile Data Base Stations）１２０、モバイル交換局（ＭＳＣ：Mobile Switching Center）１２５、およびモバイル・データ基地局−ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル（ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰ：MobileData Base Station - Voice Over Internet Protocol）ゲートウェイ１３０を含み得る。

ＭＤＢＳ１２０は、モバイル通信装置１７０などの無線装置に、携帯電話通信を送信し、またそこから携帯電話通信を受信することができる。たとえば、ＭＤＢＳ１２０は、モバイル通信装置１７０と無線で通信するためのタワー（図示せず）を含み得る。このタワーは、タワーからのデータ・ストリームを有効な信号に変換し、また携帯電話交換されたデータ通話をＰＳＴＮ１３５または別の携帯電話宛先あるいはその両方に経路指定するための、ＭＤＢＳ１２０内のハードウェア、およびいずれの必要なソフトウェアとも通信可能にリンクされ得る。ＭＤＢＳ１２０は、携帯電話ネットワーク側から、電話１７０の無線インターフェースを管理し、それにアクセスする。ＭＳＣ１２５は、デジタル音声データ・パケットを、あるネットワーク・パスから別のネットワーク・パスに交換することによって、通話を接続するためのハードウェア、およびいずれの必要なソフトウェアをも含む。ＭＳＣ１２５は、通話を効果的に経路指定し、またユーザ登録、認証、および位置更新などの情報を提供することもできる。

ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、携帯電話ネットワーク１１５と、インターネット１６０と、ＰＳＴＮ１３５との間のインターフェースの働きをするためのハードウェア、およびいずれの必要なソフトウェアをも含み得る。特に、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、インターネット１６０とのインターフェースとして働き得るが、さらに、広域エリア・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、イントラネットなどの他のパケット交換網（図示せず）とのインターフェースとして使用することもできる。いずれにせよ、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、携帯電話ネットワーク１１５、ＰＳＴＮ１３５、および／またはインターネット１６０から受信されるデータを、こうしたネットワークのうちの別のものを介して送信するために、フォーマット変換することができる。たとえば、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、携帯電話ネットワーク１１５上で使用するためにフォーマットされたデータ、ＰＳＴＮ１３５などの回路交換ネットワーク上で使用するためにフォーマットされたデータ、およびインターネット１６０上で使用するためにパケット交換されたデータを受信することができる。ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、ある形式から別の形式にデータを変換することができるので、携帯電話ネットワーク１１５と、ＰＳＴＮ１３５と、インターネット１６０との間で、データが自由に交換され得る。

ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、携帯電話ネットワーク１１５内に位置するように示されているが、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、そのように配置される必要はないことを理解されたい。そうではなく、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ１３０は、ＰＳＴＮ１３５、インターネット１６０の一部として含めることができ、あるいは図示される各ネットワークに対して独立に配置され得る。

ＰＳＴＮ１３５は、サービス交換ポイント（ＳＳＰ：Service SwitchingPoint）１４０および１４５、信号転送ポイント（ＳＴＰ：Signal Transfer Point）１５０および１５５、ならびに１つまたは複数の交換システム（図示せず）を含み得る。ＳＳＰ１４０および１４５は、交換システムＮｏ．７（ＳＳ７：SwitchingSystem No.7）通信リンクによって相互接続される電話交換機である。ＳＳＰ１４０および１４５は、それぞれの個別の場所で、生起し、タンデム化し、または終了する呼について、呼処理を実施する。ＳＳＰ１４５および１５０は、通話関連の情報を、他のＳＳＰ（図示せず）に転送し、またはサービス制御ポイント（図示せず）に、経路指定命令について照会するために、ＳＳ７メッセージを生成し得る。ＳＴＰ１５０および１５５は、ネットワーク・スイッチとデータベースの間で、メッセージを中継する交換機である。ＳＴＰ１５０および１５５は、ＳＳ７メッセージのアドレス・フィールドに基づいて、正確な発信シグナリング・リンクにＳＳ７メッセージを経路指定することができる。

セッション開始プロトコル（ＳＩＰ：Session InitiationProtocol）プロキシ・サーバ１６５は、インターネット１６０などのパケット交換網に、通信可能にリンクされ得る。ＳＩＰプロキシ・サーバ１６５は、インターネット１６０との通信リンクを有する、適切な情報処理システム内で実行されるアプリケーションであり得る。ＳＩＰは、動画、音声、チャット、ゲームおよびバーチャル・リアリティなどのマルチメディア要素を含む、インタラクティブなユーザ・セッションを開始するための標準のプロトコルである。ＳＩＰは、マルチメディア・セッションまたはインターネット通話を、確立し、変更し、終了するための、オープン・システム相互接続（ＯＳＩ：OpenSystems Interconnection）通信モデルのアプリケーション層で機能する。このプロトコルを使用して、必ずしもイニシエータを必要としない、ユニキャストまたはマルチキャスト・セッションに、参加者を招待することもできる。ＳＩＰは、ネーム・マッピングおよびリダイレクション・サービスをサポートするので、ＳＩＰによって、ユーザは、どの場所からでも、通信およびサービスを開始し受信することができ、またネットワークは、ユーザがどこに位置し得るとしても、ユーザを識別することができる。

ＳＩＰは、クライアントからの要求、およびサーバからの応答に対処する、要求−応答プロトコルである。参加者は、ＳＩＰユニフォーム・リソース・ロケータ（ＵＲＬ：Uniform Resource Locator）によって識別される。要求は、ユーザ・データグラム・プロトコル（ＵＤＰ：UserDatagram Protocol）、ストリーム制御伝送プロトコル（ＳＣＴＰ：Stream Control Transmission Protocol）、または伝送制御プロトコル（ＴＣＰ：TransmissionControl Protocol）などの任意のトランスポート・プロトコルを介して送信され得る。ＳＩＰは、セッションで使用される終端システム、通信メディアおよびメディア・パラメータ、ならびに被呼側の通信への参加の希望を判断する。それらが確かめられたら、ＳＩＰは、通信のいずれの終端でも、通話パラメータを確立し、通話転送および着信を処理する。

上述のように、モバイル通信装置１７０は、携帯電話ネットワーク１１５と無線ネットワーク１０５の両方を介して通信するように構成され得る。モバイル通信装置１７０は、携帯電話ネットワーク１１５と無線ネットワーク１０５の両方を介して通信するためのトランシーバを含み得るので、モバイル通信装置１７０は、それぞれのネットワークから受信される信号の電力を測定し、それぞれ個別のネットワークに送信される信号の送信強度を変更するように構成され得る。さらに、モバイル通信装置１７０は、それ上で実行されるＳＩＰユーザ・エージェントをも含み得る。ＳＩＰユーザ・エージェントは、無線ネットワーク１０５を介して交換される、ＳＩＰフォーマットのメッセージを符号化および復号することができる。

図２は、本発明の一態様による、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングする方法２００を示すフローチャートである。方法２００は、ユーザが、モバイル・ネットワーク、および８０２．１１通信プロトコルのうちの１つに従って構成されたものなどの無線ネットワークを介して通信するように構成された、電話などのモバイル通信装置を有する状態で開始する。さらに、モバイル通信装置は、それ上で実行されるＳＩＰユーザ・エージェントを含み得る。この方法は、ユーザがモバイル通信装置をアクティブ化して、携帯電話ネットワークを介して通話を確立する、ステップ２０５で開始し得る。通話が確立されると、ステップ２１０で、ユーザおよび通信装置は、８０２．１１準拠の無線アクセス・ポイントの範囲内でローミングすることができる。

ステップ２１５で、モバイル通信装置は、アクセス・ポイントを検出し、ステップ２２０で、招待を送信し得る。この招待は、ＳＩＰ招待とすることができ、無線でアクセス・ポイントに送信される。ステップ２２５で、アクセス・ポイントは、招待を、インターネットまたは別のパケット交換網を介して、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイに転送する。ステップ２３０で、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイは、モバイル通信装置内で実行されるＳＩＰユーザ・エージェントを認証する。たとえば、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイは、ＳＩＰプロキシ・サーバに、ＳＩＰユーザ・エージェントを認証するように命令することができる。次いで、認証情報が、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイに返送され得る。

ステップ２３５で、モバイル通信装置は、携帯電話ネットワークに送信するために使用される送信電力を減少させ得る。本発明のある実施形態では、モバイル通信装置は、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの両方から検出された信号の強度または電力を比較するように構成され得る。したがって、無線ネットワークから検出された信号の強度が、携帯電話ネットワークから検出された信号の強度より大きい場合は、モバイル通信装置は、携帯電話ネットワークに送信するために使用される送信電力を減少させ、あるいは別の方法で、携帯電話ネットワークに送信される信号を減衰させるように構成され得る。そうでない場合は、モバイル通信装置は、低減された電力で、信号を携帯電話ネットワークに送信し、あるいは別の方法で、携帯電話ネットワークに送信される信号を減衰させる必要はない。したがって、通話は、携帯電話ネットワークを介して継続し得る。

ステップ２４０で、ＭＤＢＳは、モバイル装置から送信されている減衰された信号を検出し測定する。ＭＤＢＳは、この情報を、ＭＳＣに伝達することができる。ステップ２４５で、ＭＳＣは、ＭＤＢＳ内で、モバイル通信装置から受信された、減衰された信号に関する情報を受信すると、別のＭＤＢＳに通話をハンドオーバーするように試みる。携帯電話ネットワークによって、モバイル通信装置からの減衰された信号が検出されるときに、ＭＳＣ内で、ハンドオーバー状態がトリガされるように、モバイル通信装置は、所定のレベルにまで、携帯電話ネットワークへの送信電力を低下させ、または携帯電話ネットワークに送信される信号を減衰させるように構成され、またはプログラムされ得ることを理解されたい。すなわち、ＭＳＣは、モバイル通信装置から受信された信号の電力が、閾値レベル未満であると測定される場合に、ハンドオーバーを開始し得る。ＭＳＣは、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイに、検出されたいずれのハンドオーバー状態についても通知するように構成することもできる。

ステップ２５０で、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ信号は、標準の通信プロトコル、たとえば、規格ＩＳ−４１を使用して、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイが、モバイル通信装置から、最小限の電力または強度を有する信号を受信したことを、ＭＳＣに知らせる。たとえば、アクセス・ポイントは、モバイル通信装置から受信される信号の強度を検出し、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイに、その情報を提供することができる。

ステップ２５５で、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイは、モバイル通信装置内のＳＩＰユーザ・エージェントの認証に成功したかどうかを判断し得る。そうでない場合は、方法は、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイが、モバイル通信装置とのインターネット・プロトコル（ＩＰ：Internet Protocol）ストリーミング・セッションを設定することを拒否する、ステップ２６０に進み得る。その場合、この方法は、終了することができ、通話は、携帯電話ネットワークと存続し得る。ＳＩＰユーザ・エージェントの認証に成功する場合、この方法は、ステップ２６５に進み得る。

ステップ２６５で、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイは、リアルタイム・プロトコル（ＲＴＰ：Real Time Protocol）などの標準のストリーミング・プロトコルを使用して、アクセス・ポイントを介した、モバイル通信装置とＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイの間のＩＰストリーミング・セッションを設定する。ステップ２７０で、ＭＳＣは、ＭＤＢＳからＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイに、通話を交換する。ステップ２７０の完了後に、モバイル通信装置およびユーザが関与する、通話のレグまたは一部が、８０２．１１無線ネットワークを介して実施される。他の通話参加者の場所に応じて、ＩＰベースの通話としてインターネットを、従来の通話としてＰＳＴＮを、携帯電話通話として携帯電話ネットワークを、または８０２．１１通信プロトコルのうちの１つに準拠する別の無線ネットワークを介して、通話の他のレグが実施され得る。ステップ２７５で、ＭＳＣは、ＭＤＢＳから発生する通話を切断し得る。

図３は、本発明の別の態様による、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間でローミングする方法３００を示すフローチャートである。この方法は、通話の少なくとも一部が、本明細書で説明するように構成されたモバイル通信装置を使用して、８０２.１１無線ネットワークを介して確立される、ステップ３０５で開始し得る。ステップ３１０で、モバイル通信装置は、携帯電話ネットワーク内にローミングする。

ステップ３１５で、モバイル通信装置は、携帯電話ネットワークを検出し得る。ステップ３２０で、モバイル通信装置は、携帯電話ネットワーク内のＭＤＢＳに、メッセージを送信することができ、ステップ３２５で、ＭＤＢＳは、そのメッセージを、ＭＳＣに転送し得る。ステップ３３０で、ＭＳＣは、携帯電話ネットワーク内のモバイル通信装置を認証する。

ステップ３３５で、モバイル通信装置は、無線ネットワークに送信するために使用される送信電力を低下させ、あるいは別の方法で、無線ネットワークに送信される信号を減衰させ得る。上述したように、モバイル通信装置は、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの両方から検出された信号の強度または電力を比較するように構成され得る。携帯電話ネットワークから検出された信号の強度が、無線ネットワークから検出された信号の強度より大きい場合は、モバイル通信装置は、無線ネットワークに送信するために使用される電力を低下させ、あるいは別の方法で、無線ネットワークに送信される信号を減衰させるように構成され得る。そうでない場合は、モバイル通信装置は、無線ネットワークへの送信電力を維持することができ、したがって、無線ネットワークに送信される信号は、減衰されない。その場合は、確立されている通話は、無線ネットワーク上で継続し得る。

ステップ３４０で、無線ネットワーク内のアクセス・ノードは、モバイル通信装置からの減衰された信号を検出し、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイに、この情報を伝達する。ステップ３４５で、モバイル通信装置からの減衰された信号に関する情報を受信すると、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイは、標準の通信プロトコルを使用して、ＭＤＢＳに通話をハンドオーバーしようとして、ＭＳＣに信号を送る。上記で論じたように、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ内で、ハンドオーバー状態がトリガされるように、モバイル通信装置は、所定の電力レベルにまで、無線ネットワーク・トランシーバによって使用される送信電力を減少させるように構成され、またはプログラムされ得る。すなわち、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイは、モバイル通信装置から受信された信号の電力が、閾値未満であると測定される場合に、ハンドオーバーを開始し得る。

ステップ３５０で、通信が携帯電話ネットワーク上で処理され得るように、ＭＳＣは、ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイに、ＭＤＢＳがモバイル通信装置から、少なくとも最小限の電力を有すると測定された信号を受信したことを知らせる。たとえば、タワーは、ＭＤＢＳが受信信号を測定し、ＭＳＣにその情報を提供し得るように、モバイル通信装置から信号を受信することができる。

ステップ３５５で、ＭＳＣは、ＭＤＢＳとモバイル通信装置の間の音声チャネルを設定し得る。したがって、８０２．１１無線ネットワークを介して行われた通話のレグが、携帯電話ネットワークに転送される。図２を参照して述べたように、他の通話参加者の場所に応じて、ＩＰベースの通話としてインターネットを、従来の通話としてＰＳＴＮを、携帯電話通話として携帯電話ネットワークを、または８０２．１１通信プロトコルのうちの１つに準拠する無線ネットワークを介して、通話の他のレグが実施され得る。ステップ３６０で、通話がＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイからＭＳＣに交換されると、無線ネットワークを介して実施された、モバイル通信装置とのいずれのＩＰストリーミング・セッションもが、切断され得る。

図２および３を参照して、本明細書で述べた方法は、例示するために提供されたものにすぎない。したがって、特定のステップは、本発明の精神または本質的な属性から逸脱せずに、様々な順序で実施され得ることを理解されたい。

本発明は、モバイル通信装置ユーザが、携帯電話ネットワークと８０２．１１無線ネットワークの間で自由にローミングできるようにする解決策を提供する。本明細書で開示した諸実施形態は、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの間の音声とデータの両方の通信をサポートする。したがって、携帯電話ユーザは、本明細書で説明したように、携帯電話ネットワークの近くにいようが、無線ネットワークの近くにいようが、音声とデータの両方のサービスにアクセスし続けることができる。

本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実現することができる、本発明の態様は、１つのコンピュータ・システム内での集中方式でも、また様々な要素が複数の相互接続されたコンピュータ・システムに渡って分散される分散方式でも実現することができる。本明細書で述べた方法を実施するように適応された任意の種類のコンピュータ・システムまたは他の装置が適する。ハードウェアとソフトウェアの典型的な組合せは、ロードされ実行されるときに、コンピュータ・システムが本明細書で述べた方法を実施するようにそれを制御する、コンピュータ・プログラムを含む汎用コンピュータ・システムであり得る。

本発明の態様は、本明細書で述べた方法の実施を可能にするすべての特徴を含み、またコンピュータ・システム内にロードされるときに、こうした方法を実施することができるコンピュータ・プログラム製品内に組み込むこともできる。コンピュータ・プログラムは、この文脈では、情報処理能力を有するシステムに、特定の機能を、直接に、あるいはａ）別の言語、コードまたは表記への変換、ｂ）別の材料の形での複製のいずれかまたは両方を行った後で実施させるための、１組の命令の任意の言語、コードまたは表記での任意の表現を意味する。

本発明は、その精神または本質的な属性から逸脱せずに、他の形で実施することができる。したがって、言及は、上記の明細ではなく、本発明の範囲を示す特許請求の範囲に対して行われるべきである。

本明細書に開示する本発明の構成による、携帯電話通信ネットワークと無線データ通信ネットワークの間でローミングするためのシステムを示す概略図である。 本発明の一態様による、携帯電話通信ネットワークと無線データ通信ネットワークの間でローミングする方法を示すフローチャートである。 本発明の別の態様による、携帯電話通信ネットワークと無線データ通信ネットワークの間でローミングする方法を示すフローチャートである。

符号の説明

１００ システム
１０５ 無線ネットワーク
１１０ アクセス・ポイント
１１５ 携帯電話ネットワーク
１１８ カバレージ・エリア
１２０ モバイル・データ基地局
１２５ モバイル交換局
１３０ ＭＤＢＳ−ＶＯＩＰゲートウェイ
１３５ 公衆交換電話網
１４０ サービス交換ポイント
１４５ サービス交換ポイント
１５０ 信号転送ポイント
１５５ 信号転送ポイント
１６０ インターネット
１６５ ＳＩＰ プロキシ
１７０ モバイル通信装置
２００ 方法
３００ 方法

Claims (59)

1. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行う方法であって、
   前記無線ネットワークを介して招待を受信するステップであって、前記招待が、携帯電話音声チャネルを介して、携帯電話通話を行うモバイル通信装置から送信される、ステップと、
   前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置を認証するステップと、
   前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置に、前記招待に対する肯定応答を送信するステップと
   ハンドオーバーを開始するステップであって、前記確立された携帯電話通話が、前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークに交換されるステップと
   を含む方法。
2. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項１に記載の方法。
3. 前記招待が、セッション開始プロトコルを使用してフォーマットされる、請求項１に記載の方法。
4. 前記開始ステップが、ゲートウェイがモバイル交換局に通信を送信し、前記モバイル通信装置が、前記無線ネットワーク内の無線アクセス・ポイントから、最小限の電力を有する信号を受信したことを知らせるステップを含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記開始ステップが、前記携帯電話通話の交換先である前記無線ネットワークおよびインターネットを介して、インターネット・プロトコル・ストリーミング・セッションを設定するステップをさらに含む、請求項４に記載の方法。
6. 前記携帯電話通話を切断するステップをさらに含む、請求項５に記載の方法。
7. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行う方法であって、
   携帯電話音声チャネルを使用した確立された携帯電話通話時に、モバイル通信装置内で、前記無線ネットワークを検出するステップと、
   前記無線ネットワークを介して、前記携帯電話ネットワークをインターネットにリンクするゲートウェイ・インターフェースに、招待を送信するステップと、
   前記モバイル通信装置を認証するステップと、
   前記招待に対する肯定応答を受信するステップと、
   ハンドオーバーを開始するステップであって、前記確立された携帯電話通話が、前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークに交換される、ステップと
   を含む方法。
8. 前記無線ネットワークから検出された信号が前記携帯電話ネットワークからの信号より強力である場合にだけ、前記招待が送信される、請求項７に記載の方法。
9. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項７に記載の方法。
10. 前記開始ステップが、前記モバイル通信装置から前記携帯電話ネットワークに提供される信号を減衰させるステップであって、それによって前記携帯電話ネットワークに前記携帯電話通話をハンドオーバーさせる、ステップをさらに含む、請求項７に記載の方法。
11. 前記携帯電話ネットワークと前記インターネットとの間のゲートウェイ・インターフェースが、前記携帯電話ネットワークに信号を送信し、前記モバイル通信装置が前記無線ネットワーク内のアクセス・ポイントから十分な電力の信号を受信したことを知らせる、請求項７に記載の方法。
12. 前記肯定応答が、前記携帯電話ネットワークと前記インターネットとの間のゲートウェイ・インターフェースから送信される、請求項７に記載の方法。
13. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行う方法であって、
    確立された携帯電話通話時に、前記無線ネットワークからの信号を検出するステップと、
    前記無線ネットワークから受信された前記信号の強度の測定値を、前記携帯電話ネットワークから受信された信号の強度の測定値と比較するステップと、
    前記比較するステップに従って、前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークへの前記携帯電話通話のハンドオーバーを開始するステップとを含む方法。
14. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項１３に記載の方法。
15. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行う方法であって、
    前記携帯電話ネットワークを介して通信を受信するステップであって、前記通信が、前記無線ネットワークを介して、無線通話を行うモバイル通信装置から送信される、ステップと、
    前記携帯電話ネットワークを介して前記モバイル通信装置を認証するステップと、
    前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置に、前記通信に対する肯定応答を送信するステップと、
    ハンドオーバーを開始するステップであって、前記確立された無線通話が、前記無線ネットワークから前記携帯電話ネットワークに交換される、ステップと
    を含む方法。
16. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項１５に記載の方法。
17. 前記開始するステップが、モバイル交換局がゲートウェイに通信を送信し、前記モバイル通信装置が前記携帯電話ネットワークから、最小限の電力を有する信号を受信したことを知らせるステップを含む、請求項１５に記載の方法。
18. 前記開始するステップが、前記無線通話の交換先である携帯電話音声リンクを設定するステップをさらに含む、請求項１７記載の方法。
19. 前記無線通話が行われた、前記無線ネットワーク内のストリーミング・セッションを、切断するステップをさらに含む、請求項１８に記載の方法。
20. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行う方法であって、
    前記無線ネットワークを介する確立された通話時に、前記携帯電話ネットワークを検出するステップと、
    前記通話が実施される、前記無線ネットワーク内のストリーミング・セッションが終了されるように、前記携帯電話ネットワークのモバイル・データ基地局との通信リンクを確立するステップと、
    前記携帯電話ネットワークの音声チャネルを介して前記通話を継続するステップと
    を含む方法。
21. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項２０に記載の方法。
22. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行う方法であって、
    ストリーミング・セッションを使用して、前記無線ネットワークを介して実施される確立された通話時に、前記携帯電話ネットワークからの信号を検出するステップと、
    前記携帯電話ネットワークから受信された前記信号の強度の測定値を、前記無線ネットワークから受信された信号の強度の測定値と比較するステップと、
    前記比較するステップに従って、前記無線ネットワークから前記携帯電話ネットワークへの前記通話のハンドオーバーを開始するステップとを含む方法。
23. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項２２に記載の方法。
24. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行うためのシステムであって、
    装置と無線で通信し、またインターネットを介した通信を容易にするように構成されたアクセス・ポイントと、
    前記インターネットと前記携帯電話ネットワークの間のインターフェースとして構成されたゲートウェイと、
    前記携帯電話ネットワークの携帯電話音声チャネルを介して、モバイル通信装置と通信するように構成されたモバイル・データ基地局と、
    前記インターネットを介して通話経路指定を実施するように構成されたセッション開始プロトコル・プロキシ・サーバと、
    携帯電話通話を経路指定し、また前記モバイル・データ基地局を前記ゲートウェイにリンクするように構成されたモバイル交換局とを含み、
    前記ゲートウェイと前記モバイル交換局が連携して動作して、前記インターネットを介して前記携帯電話ネットワークと前記無線ネットワークとの間で通話を交換し、前記インターネットを介した通話が、前記セッション開始プロトコル・プロキシ・サーバによって管理されるシステム。
25. 通話が前記携帯電話ネットワークの音声チャネルを介して確立され、前記ゲートウェイが、前記無線ネットワークを検出した前記モバイル通信装置から、セッション開始プロトコルを使用してフォーマットされた招待を受信し、また前記モバイル通信装置内で動作するセッション開始プロトコル・クライアントを認証する、請求項２４に記載のシステム。
26. 前記ゲートウェイが前記セッション開始プロトコル招待に肯定応答し、前記モバイル通信装置へのインターネット・プロトコル・ストリーミング・セッションを開始する、請求項２５に記載のシステム。
27. 前記モバイル交換局が、前記モバイル通信装置からの低減された信号電力を検出したときに、携帯電話通話を別のモバイル・データ基地局にハンドオーバーし、また前記ゲートウェイが前記モバイル交換局に、前記無線ネットワークを介して十分な電力の信号が受信されたことを知らせる、請求項２６に記載のシステム。
28. 前記モバイル交換局が、前記通話を、前記モバイル・データ基地局から前記ゲートウェイに交換する、請求項２７に記載のシステム。
29. 前記ゲートウェイがさらに、公衆交換電話網とのインターフェースとして働くように構成される、請求項２４に記載のシステム。
30. 通話が、ストリーミング・セッションを使用して、前記無線ネットワークを介して確立され、前記ゲートウェイが前記ストリーミング・セッションを終了し、また前記通話を前記モバイル交換局に転送し、前記モバイル交換局が前記通話を前記モバイル・データ基地局に経路指定する、請求項２４に記載のシステム。
31. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行うためのシステムであって、
    前記無線ネットワークを介して招待を受信する手段であって、前記招待が、携帯電話音声チャネルを介して携帯電話通話を行うモバイル通信装置から送信される、手段と、
    前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置を認証する手段と、
    前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置に、前記招待に対する肯定応答を送信する手段と、
    ハンドオーバーを開始する手段であって、前記確立された携帯電話通話が前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークに交換される、手段と
    を含むシステム。
32. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行うためのシステムであって、
    携帯電話音声チャネルを使用した確立された携帯電話通話時に、モバイル通信装置内で、前記無線ネットワークを検出する手段と、
    前記無線ネットワークを介して、前記携帯電話ネットワークをインターネットにリンクするゲートウェイに、招待を送信する手段と、
    前記モバイル通信装置を認証する手段と、
    前記招待に対する肯定応答を受信する手段と、
    ハンドオーバーを開始する手段であって、前記確立された携帯電話通話が前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークに交換される、手段と
    を含むシステム。
33. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行うためのシステムであって、
    確立された携帯電話通話中に、前記無線ネットワークからの信号を検出する手段と、
    前記無線ネットワークから受信された前記信号の強度の測定値を、前記携帯電話ネットワークから受信された信号の強度の測定値と比較する手段と、
    前記比較する手段によって行われた比較に従って、前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークに、前記携帯電話通話のハンドオーバーを開始する手段と
    を含むシステム。
34. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行うためのシステムであって、
    前記携帯電話ネットワークを介して通信を受信する手段であって、前記通信が、前記無線ネットワークを介して無線通話を行うモバイル通信装置から送信される、手段と、
    前記携帯電話データ・ネットワークを介して、前記モバイル通信装置を認証する手段と、
    前記携帯電話ネットワークを介して前記モバイル通信装置に、前記通信に対する肯定応答を送信する手段と、
    ハンドオーバーを開始する手段であって、前記確立された無線通話が、前記無線ネットワークから前記携帯電話ネットワークに交換される、手段と
    を含むシステム。
35. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行うためのシステムであって、
    前記無線ネットワークを介して確立された通話時に、前記携帯電話ネットワークを検出する手段と、
    前記通話が実施される、前記無線ネットワーク内のストリーミング・セッションが終了されるように、前記携帯電話ネットワークのモバイル・データ基地局との通信リンクを確立する手段と、
    前記携帯電話ネットワークの音声チャネルを介して、前記通話を継続する手段と
    を含むシステム。
36. 携帯電話ネットワークと無線ネットワークとの間でローミングを行うためのシステムであって、
    ストリーミング・セッションを使用して、前記無線ネットワークを介して実施される確立された通話時に、前記携帯電話ネットワークからの信号を検出する手段と、
    前記携帯電話ネットワークから受信された前記信号の強度の測定値を、前記無線ネットワークから受信された信号の強度の測定値と比較する手段と、
    前記比較する手段によって行われた比較に従って、前記無線ネットワークから前記携帯電話ネットワークに、前記無線通話のハンドオーバーを開始する手段と
    を含むシステム。
37. マシンによって実行可能な複数のコード・セクションを持ったコンピュータ・プログラム、が格納されたマシン可読記憶装置であって、前記マシンに
    無線ネットワークを介して招待を受信するステップであって、前記招待が、携帯電話ネットワーク内の携帯電話音声チャネルを介して携帯電話通話を行うモバイル通信装置から送信される、ステップと、
    前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置を認証するステップと、
    前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置に、前記招待に対する肯定応答を送信するステップと
    ハンドオーバーを開始するステップであって、前記確立された携帯電話通話が、前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークに交換される、ステップと
    を実施させるためのマシン可読記憶装置。
38. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項３７に記載のマシン可読記憶装置。
39. 前記招待が、セッション開始プロトコルを使用してフォーマットされる、請求項３７に記載のマシン可読記憶装置。
40. 前記開始するステップが、ゲートウェイがモバイル交換局に通信を送信して、前記モバイル通信装置が前記無線ネットワーク内の無線アクセス・ポイントから最小限の電力を有する信号を受信したことを知らせる、ステップを含む、請求項３７に記載のマシン可読記憶装置。
41. 前記開始ステップが、前記携帯電話通話の交換先である前記無線ネットワークおよびインターネットを介して、インターネット・プロトコル・ストリーミング・セッションを設定するステップをさらに含む、請求項４０に記載のマシン可読記憶装置。
42. 前記携帯電話通話を切断するステップをさらに含む、請求項４１に記載のマシン可読記憶装置。
43. マシンによって実行可能な複数のコード・セクションを持ったコンピュータ・プログラム、が格納されたマシン可読記憶装置であって、前記マシンに
    携帯電話音声チャネルを使用した、携帯電話ネットワークを介する確立された携帯電話通話時に、モバイル通信装置内で、無線ネットワークを検出するステップと、
    前記無線ネットワークを介して、前記携帯電話ネットワークをインターネットにリンクするゲートウェイ・インターフェースに、招待を送信するステップと、
    前記モバイル通信装置を認証するステップと、
    前記招待に対する肯定応答を受信するステップと、
    ハンドオーバーを開始するステップであって、前記確立された携帯電話通話が、前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークに交換される、ステップと
    を実施させるためのマシン可読記憶装置。
44. 前記無線ネットワークから検出された信号が前記携帯電話ネットワークからの信号より強力である場合にだけ、前記招待が送信される、請求項４３に記載のマシン可読記憶装置。
45. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成され、前記招待がセッション開始プロトコルを使用してフォーマットされる、請求項４３に記載のマシン可読記憶装置。
46. 前記開始するステップが、前記モバイル通信装置から前記携帯電話ネットワークに提供される信号を減衰させ、それによって前記携帯電話ネットワークに前記携帯電話通話をハンドオーバーさせる、ステップをさらに含む、請求項４３に記載のマシン可読記憶装置。
47. 前記携帯電話ネットワークと前記インターネットとの間のゲートウェイ・インターフェースが、前記携帯電話ネットワークに信号を送信して、前記モバイル通信装置によって前記無線ネットワーク内のアクセス・ポイントから十分な電力の信号が受信されたことを知らせる、請求項４６に記載のマシン可読記憶装置。
48. 前記肯定応答が、前記携帯電話ネットワークと前記インターネットとの間のゲートウェイ・インターフェースから送信される、請求項４６に記載のマシン可読記憶装置。
49. マシンによって実行可能な複数のコード・セクションを持ったコンピュータ・プログラム、が格納されたマシン可読記憶装置であって、前記マシンに
    携帯電話ネットワークを介する確立された携帯電話通話時に、無線ネットワークからの信号を検出するステップと、
    前記無線ネットワークから受信された前記信号の強度の測定値を、前記携帯電話ネットワークから受信された信号の強度の測定値と比較するステップと、
    前記比較するステップに従って、前記携帯電話ネットワークから前記無線ネットワークへの前記携帯電話通話のハンドオーバーを開始するステップと
    を実施させるためのマシン可読記憶装置。
50. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項４９に記載のマシン可読記憶装置。
51. マシンによって実行可能な複数のコード・セクションを持ったコンピュータ・プログラム、が格納されたマシン可読記憶装置であって、前記マシンに
    携帯電話ネットワークを介して通信を受信するステップであって、前記通信が無線ネットワークを介して無線通話を行うモバイル通信装置から送信される、ステップと、
    前記携帯電話ネットワークを介して前記モバイル通信装置を認証するステップと、
    前記無線ネットワークを介して前記モバイル通信装置に、前記通信に対する肯定応答を送信するステップと
    ハンドオーバーを開始するステップであって、前記確立された無線通話が前記無線ネットワークから前記携帯電話ネットワークに交換される、ステップと
    を実施させるためのマシン可読記憶装置。
52. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項５１に記載のマシン可読記憶装置。
53. 前記開始するステップが、モバイル交換局がゲートウェイに通信を送信して、前記モバイル通信装置が前記携帯電話ネットワークから最小限の電力を有する信号を受信したことを知らせる、ステップを含む、請求項５１に記載のマシン可読記憶装置。
54. 前記開始ステップが、前記無線通話の交換先である携帯電話音声リンクを設定するステップをさらに含む、請求項５３に記載のマシン可読記憶装置。
55. 前記無線通話が行われた、前記無線ネットワーク内のストリーミング・セッションを、切断するステップをさらに含む、請求項５４に記載のマシン可読記憶装置。
56. マシンによって実行可能な複数のコード・セクションを持ったコンピュータ・プログラム、が格納されたマシン可読記憶装置であって、前記マシンに
    無線ネットワークを介した確立された通話時に、携帯電話ネットワークを検出するステップと、
    前記通話が行われる、前記無線ネットワーク内のストリーミング・セッション、が終了されるように、前記携帯電話ネットワークのモバイル・データ基地局との通信リンクを確立するステップと、
    前記携帯電話ネットワークの音声チャネルを介して前記通話を継続するステップと
    を実施させるためのマシン可読記憶装置。
57. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項５６に記載のマシン可読記憶装置。
58. マシンによって実行可能な複数のコード・セクションを持ったコンピュータ・プログラム、が格納されたマシン可読記憶装置であって、前記マシンに
    ストリーミング・セッションを使用して、無線ネットワークを介して実施される確立された通話時に、携帯電話ネットワークからの信号を検出するステップと、
    前記携帯電話ネットワークから受信された前記信号の強度の測定値を、前記無線ネットワークから受信された信号の強度の測定値と比較するステップと、
    前記比較するステップに従って、前記無線ネットワークから前記携帯電話ネットワークへの前記無線通話のハンドオーバーを開始するステップと
    をマシンに実施させるためのマシン可読記憶装置。
59. 前記無線ネットワークが、８０２．１１、８０２．１５．３または８０２．１６通信プロトコルのうちの少なくとも１つに従って構成される、請求項５８に記載のマシン可読記憶装置。

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