JP2005184765A - Ntscにおけるフレーム間y/c分離方法 - Google Patents

Ntscにおけるフレーム間y/c分離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 NTSC用のフレーム間Y/C分離方法を提供する。
【解決手段】 複合ビデオ信号をサンプリングし、複数のサンプリングされた信号Fmx,yを一次的に保存する。Fmx,yはmフレームのxラインにおけるyピクセルのデータを表し、m、xおよびyは0以上の整数である。次に、xラインのyピクセルにおけるルマデータを表す複数のルマデータYx,yをFm+1x,y、Fmx,y、Fm-1x,yおよびFm-2x,yにより測定する。最後に、xラインのyピクセルにおけるクロマデータを表す複数のクロマデータCx,yをFm+1x,y、Fmx,y、Fm-1x,yおよびFm-2x,yにより測定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、NTSC用の3Dビデオデコーディング方法に関し、特に、NTSC用のフレーム間Y/C分離方法に関するものである。
科学技術の発達に伴い、ニュースや情報または遠隔地の映像を発信するのに、テレビなどの電子機器が広く用いられている。さらに、モニタシステムが住居周辺の状況を監視するのに用いられている。これらシステムや装置では、ビデオ信号が送信機から受信機に向けて発信される。
光は赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色からなる。送信されるビデオ信号は、送信に適した信号に変換することが可能である。送信帯域幅には限度があるので、その帯域幅に関する問題を解決するために、ビデオ信号はルマデータ(Y)とクロマデータ(UおよびV)とに変換される。例えば、R、G、BおよびY、U、Vの間の関係は、Y=0.299R+0.587G+0.114B;U=0.493(B−Y);V=0.877(R−Y)となる。Yの式におけるR、G、Bへの係数は、他の色に対する裸眼の感度を表したものである。UおよびVはルマを取り除いた後の青および赤を表している。自然光に関しては、UおよびVが0であり、これは色収差が存在しないことを意味している。
信号送信時には、クロマデータはサブキャリア信号によって運ばれ、ルマデータと合成される。NTSC(National Television Standards Committee)方式における基準では、信号は、Y+U*sin(ωt)+V*cos(ωt)の関係(ここでは2π*Fscに等しい)で複合ビデオ信号に変調され、Fscはサブキャリア信号の周波数を表している。
受信機が複合ビデオ信号を受信した後、まずその信号のサンプリングが行われる。コムフィルタはその信号をFscの4倍の周波数でサンプリングする。したがって、NTSC方式における各ラインは910のサンプリングポイントを備えている。NTSC方式の各フレームは525本のラインを有しているため、NTSC方式の各フレームは477,750のサンプリングポイントを有している。
一般的に、ビデオデコーディング技術において重要なのは、ルマとクロマとの分離である。Y/C分離は画質に影響を及ぼす。高画質画像のために、3Dコムフィルタが広く用いられている。
3Dコムフィルタが複合ビデオ信号の処理を行う際には、90度の位相差で信号のサンプリングを行う。NTSC方式では、サンプリング位相がそれぞれ0、0.5π、π、および1.5πである場合、信号はY+V、Y+U、Y−V、Y−Uである。図1はNTSCのフレームのサンプリング結果を示すものである。図1を参照すると、縦軸はフレーム内のラインの位置xを表し、横軸はラインのピクセルの位置yを表している。サンプリングされた2つのデータが近接したフレーム内の同一の位置にある場合、この2つのデータ間の位相差は180度となる。図1の縦軸をフレームのシリアル番号mに変えることによっても、近接フレームのサンプリングにおける関係を説明することが可能である。
図2は、従来の技術における3Dコムフィルタを示すブロック図である。図2を参照すると、従来のコムフィルタは、フレーム間Y/Cセパレータ210と、2Dフィールド内Y/Cセパレータ、すなわち2Dコムフィルタ220と、モーション検出器230と、メモリ240と、ミキサ250とからなる。複合ビデオ信号201はサンプリングされた信号であり、Fm+1はm+1フレームの複合ビデオ信号を示している。メモリ240は複合ビデオ信号201を一次的に保存し、mフレームの複合ビデオ信号205を供給する。2Dコムフィルタ220は複合ビデオ信号205を受信し、ピクセル間の関係によってY/C分離を行い、分離ビデオ信号221を出力する。
モーションビデオ信号のY/C分離は、2Dコムフィルタ220によって完了する。しかしながら、2Dコムフィルタ220では、スチルビデオ信号との境目が不明瞭となってしまう。画質を向上するために、フレーム間Y/Cセパレータ210によりスチルビデオ信号が処理される。従来のフレーム間Y/Cセパレータ210は、Fm+1およびFmのサンプリングされたデータを同時に受信し、ピクセル間のタイミング関係によってフレーム間Y/C分離を実行し、分離ビデオ信号211を出力する。モーション検出器230は複合ビデオ信号201がモーション信号かスチル信号かを判断する。従来のモーション検出器230は複合ビデオ信号201と分離ビデオ信号221とを受信するように構成され、近接フレームのルマ差およびクロマ差を測定し、それにより選択信号231を出力する。ミキサ250は、選択信号231にしたがって、分離ビデオ信号221もしくは211を選択するかまたはそれらを合成し、分離ビデオ信号251を出力する。
以下、NTSC方式に関する従来のイントラフレームY/C分離方法について説明する。図1を参照すると、従来の方法では、近接フレームにおける同一の位置、例えば、y番目ピクセルの複合ビデオ信号の合算および平均化を行い、ルマデータの測定する。また、減算を行うことにより、クロマデータを得ることができる。変調もしくは信号の送信においてノイズが加えられる場合には、ノイズにより画質が減じられることとなる。
したがって、本発明の目的は、ノイズに対する耐性を向上しルマデータとクロマデータとを正確に分離することが可能なフレーム間Y/C分離方法を提供することである。
上述の目的によれば、本発明はNTSC方式用のフレーム間Y/C分離方法を開示するものであり、該方法は、複合ビデオ信号をサンプリングして、複数のサンプリングされたデータFmx,yを一次的に保存するステップと、複数のルマデータYx,yをFm+1x,y、Fmx,y、Fm-1x,yおよびFm-2x,yにより測定するステップと、複数のクロマデータCx,yをFm+1x,y、Fmx,y、Fm-1x,yおよびFm-2x,yにより測定するステップとを備え、Fmx,yはmフレームのxラインにおけるyピクセルのデータを表し、m、xおよびyは0以上の整数であり、Yx,yはxラインのyピクセルにおけるルマデータを表し、Cx,yはxラインのyピクセルのクロマデータを表すことを特徴とする。
本発明における好適なフレーム間Y/C分離方法によれば、ルマデータYx,yを測定するための式は、Yx,y=(Fm+1x,y+Fmx,y+Fm-1x,y+Fm-2x,y)/4である。
本発明における好適なフレーム間Y/C分離方法によれば、複合ビデオ信号をサンプリングするステップは、サブキャリア信号の4倍の周波数で行われ、サブキャリア信号の位相は0π、0.5π、πもしくは1.5πである。
本発明における好適なフレーム間Y/C分離方法によれば、クロマデータCx,yを測定するための式は、Cx,y=±(Fmx,y+Fm-2x,y−Fm+1x,y−Fm-1x,y)/4である。
本発明においては、Y/C分離に4フレームのデータを用いる。NTSC方式において、ノイズの干渉を減らすことが可能となり、正確なY/Cデータを得ることが可能となる。
本発明の前述およびその他の目的、特徴および利点を理解するために、以下に図面を参照しながら好適な実施形態の詳細な説明を行う。
図3は本発明の、NTSC用のフレーム間Y/C分離方法の一例を説明するためのフローチャートである。図1および3を参照すると、ステップS301において複合ビデオ信号をサンプリングし、サンプリングされたデータFmx,yを得る。ここではFmx,yはmフレームのxラインにおけるyピクセルのデータを表しており、m、xおよびyは0以上の整数である。本実施形態においては、サブキャリア信号の4倍の周波数でステップS301が実行され、サブキャリア信号の位相は0、0.5π、πもしくは1.5πである。
ステップS302において、複数のルマデータYx,yが測定される。ここではYx,yはxラインのyピクセルのルマデータを表している。ルマデータを測定するための式は、Yx,y=(Fm+1x,y+Fmx,y+Fm-1x,y+Fm-2x,y)/4である。本実施形態においては、Yx,yは、例えば、mフレームのルマデータである。縦軸がフレームを表し横軸がピクセルを表す図1に示すNTSC方式の場合においては、Yx,y=((Y−U)+(Y+U)+(Y−U)+(Y+U))/4である。xラインのyピクセルにおけるルマデータYは複合ビデオ信号から分離したものである。
ステップS303において、クロマデータCx,yが測定される。ここではCx,yはxラインのyピクセルにおけるクロマデータを表している。クロマデータCx,yを測定するための式は、Cx,y=±(Fmx,y+Fm-2x,y−Fm+1x,y−Fm-1x,y)/4である。本実施形態においては、Cx,yは、例えば、mフレームのルマデータである。したがって、縦軸がフレームを表し横軸がピクセルを表す図1のNTSC方式においては、Cx,y=((Y+U)+(Y+U)−(Y−U)−(Y−U))/4=Uであり、ルマデータCすなわちUまたはYは複合ビデオ信号から分離したものである。
フレーム間Y/C分離方法に基づいて、以下に本発明の好適な実施形態の説明を行う。図4は本発明の好適なフレーム間Y/C分離方法を示したブロック図である。図4を参照すると、3Dコムフィルタは、フレーム間Y/Cセパレータ410と、2Dフィールド内Y/Cセパレータ、すなわち2Dコムフィルタ420と、モーション検出器430と、メモリ440と、ミキサ450とからなり、フレーム間Y/Cセパレータ410が本発明の機能を実行するものである。複合ビデオ信号401はサンプリングされた信号であり、Fm+1はm+1フレームの複合ビデオ信号を示している。メモリ440は複合ビデオ信号401を一次的に保存し、mフレームの複合ビデオ信号402、m−1フレームの複合ビデオ信号403およびm−2フレームの複合ビデオ信号404を供給する。メモリ440はmフレームの複合ビデオ信号405も供給する。2Dコムフィルタ420は複合ビデオ信号405を受信し、ピクセル間の関係によってY/C分離を行い、分離ビデオ信号421を出力する。
モーションビデオ信号のY/C分離は、2Dコムフィルタ420により完了する。画質向上のために、フレーム間Y/Cセパレータ410によりスチルビデオ信号が処理される。フレーム間Y/Cセパレータ410は、Fm+1、Fm、Fm-1およびFm-2のサンプリングされたデータを同時に受信し、本発明のフレーム間Y/C分離方法を用いて、分離ビデオ信号411を出力する。モーション検出器430は複合ビデオ信号401がモーション信号かスチル信号かを判断する。モーション検出器430はFm+1、Fm、Fm-1およびFm-2のサンプリングされたデータを受信し、それらのルマエラーおよびクロマエラーを測定し、それにより選択された信号431を出力する。ミキサ450は、選択された信号431にしたがって、分離ビデオ信号421もしくは411を選択するかまたはそれらを合成し、分離ビデオ信号451を出力する。
本発明を例示的な実施形態に基づいて説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。むしろ添付の特許請求の範囲は、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者によって作成しうる発明の変形や実施形態を広く包含するものと解釈されるべきものである。
NTSC方式におけるフレームのサンプリング結果を示す図である。 従来の3Dコムフィルタのブロック図である。 本発明によるのフレーム間Y/C分離方法の一例を説明するためのフロー図である。 本発明の好適なフレーム間Y/C分離方法を示すブロック図である。
符号の説明
401 複合ビデオ信号
410 フレーム間Y/Cセパレータ
420 フィールド内Y/Cセパレータ
430 モーション検出器
440 メモリ
450 ミキサ

Claims (5)

  1. 複合ビデオ信号をサンプリングして複数のサンプリングされたデータであってFmx,yはmフレームのxラインにおけるyピクセルのデータを表し、m、xおよびyは0以上の整数であるデータFmx,yを一次的に保存し、
    x,yはxラインのyピクセルにおけるルマデータである複数のルマデータYx,yをFm+1x,y、Fmx,y、Fm-1x,yおよびFm-2x,yにより測定し、
    x,yはxラインのyピクセルのクロマデータである複数のクロマデータCx,yをFm+1x,y、Fmx,y、Fm-1x,yおよびFm-2x,yにより測定することを特徴とするNTSC用フレーム間Y/C分離方法。
  2. 請求項1に記載のフレーム間Y/C分離方法において、前記ルマデータを測定するための式は、Yx,y=(Fm+1x,y+Fmx,y+Fm-1x,y+Fm-2x,y)/4であることを特徴とするフレーム間Y/C分離方法。
  3. 請求項1に記載のフレーム間Y/C分離方法において、前記複合ビデオ信号をサンプリングするステップはサブキャリア信号の4倍の周波数で行われ、サブキャリア信号の位相は0、0.5π、πもしくは1.5πであることを特徴とするフレーム間Y/C分離方法。
  4. 請求項3に記載のフレーム間Y/C分離方法において、前記クロマデータを測定するための式は、Cx,y=±(Fmx,y+Fm-2x,y−Fm+1x,y−Fm-1x,y)/4であることを特徴とするフレーム間Y/C分離方法。
  5. 請求項4に記載のフレーム間Y/C分離方法において、前記クロマデータCx,yはmフレームのクロマデータであることを特徴とするフレーム間Y/C分離方法。
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