JP2005184154A - 自動利得制御装置及び自動利得制御方法 - Google Patents

自動利得制御装置及び自動利得制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、信頼性を向上し得る自動利得制御装置及び自動利得制御方法を提案する。
【解決手段】
入力音声信号の低音域及び高音域若しくは低音域の音圧レベルを検出するレベル検出手段と、レベル検出手段により検出された音圧レベルに応じて所定の周波数特性に近似した補正カーブを可変し、当該補正カーブに従って入力音声信号を補正する補正手段と、補正手段により補正された入力音声信号の信号レベルを調整するレベル調整手段とを設けるようにしたことにより、音声として聞こえにくい低音域及び高音域が中音域と同様に自動利得制御するのを有効に防止することにでき、かくして信頼性を向上し得る自動利得制御装置が実現できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動利得制御装置及び自動利得制御方法に関し、例えば、ビデオカメラ等のように音声を記録する電子機器に適用して好適なものである。
従来、この種の電子機器においては、入力された音声の音圧レベルを自動で調整する自動利得制御装置を搭載したものがある。
図12に示すように、この自動利得制御装置1は、入力された音声信号S1をレベル制御部2を介してフィードバック処理部3に送出する。フィードバック処理部3の検波部3Aは、供給される音声信号S1の音圧レベルを単位時間ごとに例えばピーク検波し、当該検波結果を順次比較部3Bに送出する。比較部3Bは、検波結果の音圧レベルと、上限及び下限閾値からなる基準音圧レベルS2とを比較し、当該比較結果を制御値生成部3Cに送出する。制御値生成部3Cは、この比較結果により得られる音圧レベルのレベル差を音圧レベル調整信号S3として生成し、これをレベル制御部2に送出する。レベル制御部2は、音圧レベル調整信号S3に基づいて、単位時間帯における音声信号S1が所定のレベル範囲内となるようにレベル制御する。
このようにして自動利得制御装置1はフィードバック制御し、音声信号S1のダイナミックレンジを調整する。これにより自動利得制御装置1は、音声信号S1を記録する際に生じる音声歪みを未然に回避することができるようになされている。
しかしながら、この自動利得制御装置1は、単位時間帯における音声信号S1を全周波数帯域にわたってレベル制御するため、人間の可聴域以外の周波数帯域や、当該可聴域のうち聴感上鋭敏ではない低音域及び高音域の音圧レベルのみが大きい場合であっても、聴感上鋭敏な中音域にレベル変動が生じることとなり、この結果、本来着目すべき中音域に現れる人間の声等の音声が急に小さくなって不自然となる。特に、この自動利得制御装置1を搭載するビデオカメラ等の可搬型電子機器が屋外で用いられた場合には、低音域に音圧レベルの大きい風の音成分が現れることが多く、この場合にかかる不自然さは顕在化する傾向にある。
かかる問題を解決する1つの方法として、自動利得制御装置1への入力前に低音域及び高音域の音圧レベルを調節するフィルタを設けるような方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特公平7−85283号公報
しかしながらこのような方法によれば、入力される音声信号のうち、低音域及び高音域を一律にフィルタリングするため、会議の録音等のように中音域の音声を明瞭に録音する場合には有効であるが、ビデオカメラでの撮影等に適用した場合には、その撮影場所に応じた自然な音声を得ることができず、この結果、記録される音声の信頼性が損なわれてしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る自動利得制御装置及び自動利得制御方法を提案するものである。
かかる課題を解決するために本発明においては、入力音声信号の低音域及び高音域若しくは低音域の音圧レベルを検出するレベル検出手段と、レベル検出手段により検出された音圧レベルに応じて所定の周波数特性に近似した補正カーブを可変し、当該補正カーブに従って入力音声信号を補正する補正手段と、補正手段により補正された入力音声信号の信号レベルを調整するレベル調整手段とを設けるようにした。
これによりこの自動利得制御装置では、音声として聞こえにくい低音域及び高音域が中音域と同様に自動利得制御するのを有効に防止することにできる。
またかかる課題を解決するために本発明においては、入力音声信号の低音域及び高音域若しくは低音域の音圧レベルを検出する第1のステップと、第1のステップで検出された音圧レベルに応じて所定の周波数特性に近似した補正カーブを可変し、当該補正カーブに従って入力音声信号を補正する第2のステップと、第2のステップで補正された入力音声信号の信号レベルを調整する第3のステップとを設けるようにした。
これによりこの自動利得制御方法では、音声として聞こえにくい低音域及び高音域が中音域と同様に自動利得制御するのを有効に防止することにできる。
以上のように本発明によれば、入力音声信号の低音域及び高音域若しくは低音域の音圧レベルを検出するレベル検出手段と、レベル検出手段により検出された音圧レベルに応じて所定の周波数特性に近似した補正カーブを可変し、当該補正カーブに従って入力音声信号を補正する補正手段と、補正手段により補正された入力音声信号の信号レベルを調整するレベル調整手段とを設けるようにしたことにより、音声として聞こえにくい低音域及び高音域が中音域と同様に自動利得制御するのを有効に防止することにでき、かくして信頼性を向上し得る自動利得制御装置が実現できる。
また以上のように本発明によれば、入力音声信号の低音域及び高音域若しくは低音域の音圧レベルを検出する第1のステップと、第1のステップで検出された音圧レベルに応じて所定の周波数特性に近似した補正カーブを可変し、当該補正カーブに従って入力音声信号を補正する第2のステップと、第2のステップで補正された入力音声信号の信号レベルを調整する第3のステップとを設けるようにしたことにより、音声として聞こえにくい低音域及び高音域が中音域と同様に自動利得制御するのを有効に防止することにでき、かくして信頼性を向上し得る自動利得制御装置が実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1−1)前処理ブロックの構成
図1において、10は全体としてシングルチャンネル、いわゆるモノラル入力の前処理ブロックを示し、音声信号に対してディジタル化処理や記録処理等を施す処理ブロック(図示せず)の前段に設けられている。この前処理ブロック10は、マイクロホン11を介して入力される音声信号をアンプ12を介して増幅した後、自動利得制御装置20を介して音圧レベルが所定のレベル範囲内となるように可変制御して音量調整するようになされている。
(1−2)自動利得制御装置の構成
この自動利得制御装置20においては、図12との対応部分に同一符号を付した図2に示すように、従来の自動利得制御装置1とは異なる点の1つとして、アンプ12(図1)から供給される音声信号S11の音圧レベルを補正する周波数特性補正部21が新たに設けられている。
この周波数特性補正部21においては、人間の聴覚感度が4[kHz]付近から低音域及び高音域に移行するほど低下するといった周波数特性を利用し、当該人間の聴覚感度に応じて補正するようになされている。
具体的には周波数特性補正部21は、例えば図3に示すように、かかる人間の聴覚感度の周波数特性に近似した補正カーブ(以下、これを聴感補正カーブと呼ぶ)に応じて音声信号S11を補正し、当該補正した音声信号S11を補正音声信号S12としてフィードバック処理部3に送出するようになされている。
この補正音声信号S12は、音声信号S11のうち低音域及び高音域の音圧レベルを中音域に比して引き下げられた信号となる。そしてフィードバック処理部3は、かかる補正音声信号S12と基準音圧レベルS2との比較結果を音圧レベル調整信号S13としてレベル制御部2に与え、レベル制御部2は、この音圧レベル調整信号S13に基づいて音声信号S11の音圧レベルを可変制御する。
このようにしてこの自動利得制御装置20は、聴覚感度の低い低音域及び高音域の音圧レベルを引下補正した結果得られる補正音声信号S12に基づいて音声信号S11の音圧レベルを調整することにより、音声信号S11のうち低音域及び高音域の音圧レベルのみが大きい場合であっても、聴感上鋭敏な中音域におけるレベル変動を未然に防止することができるようになされている。
ここで、所定の基準に従って人間の聴覚感度の統計的な平均値を表した等感曲線、いわゆる等ラウドネスカーブを示す図4からも分かるように、人間の聴覚感度は実際の音(即ち音声信号の音圧レベル)の大小にかかわらず低音域及び高音域に移行するほど中音域に比して感度低下する点で同じ周波数特性を有しているが、当該実際の音が大きくなるほど中音域と、低音域及び高音域との感度差が小さくなる点で異なった周波数特性を有している。
従って自動利得制御装置20は、音声信号S11を固定の聴感補正カーブで補正したのでは、音声信号S11の中音域における不要なレベル変動をきたし、ひいては不自然な音声となる場合がある。
そこでこの実施の形態における自動利得制御装置20は、音声信号S11の低音域及び高音域の音圧レベルに応じて聴感補正カーブ(図3)を可変するようになされている。
実際上、自動利得制御装置20は、入力された音声信号S11を音圧レベル検出処理部22の抽出部22Aに送出する。抽出部22Aは、音声信号S11のうち低音域及び高音域の成分を所定単位時間ごとに抽出し、当該低音域及び高音域の成分を低音域及び高音域成分信号S14として生成し、これをレベル検出部22Bに送出する。レベル検出部22Bは、低音域及び高音域成分信号S14の音圧レベルを計測器や所定の演算処理を用いて検出し、当該検出結果を音圧レベル検出信号S15として周波数特性補正部21に送出する。
そして周波数特性補正部21は、図4に示した等ラウドネスカーブのうち例えば10[phon]〜130[phon]の周波数特性の逆特性にそれぞれ近似した複数の聴感補正カーブを例えば内部メモリに記憶保持するようになされており、これら聴感補正カーブのうち、レベル検出部22Bから供給される音圧レベル検出信号S22の音圧レベルに対応する聴感補正カーブを選択する。
具体的に周波数特性補正部21は、例えば図5に示すように、このときレベル検出部22Bから供給される音圧レベル検出信号S15の音圧レベルが50[phon]であった場合には、この50[phon]の周波数特性(図4)の逆特性に近似した聴感補正カーブK1を選択し、当該音圧レベルが80[phon]であった場合には、この80[phon]の周波数特性(図4)の逆特性に近似した聴感補正カーブK2を選択し、当該音圧レベルが10[phon]であった場合には、この10[phon]の周波数特性(図4)の逆特性に近似した聴感補正カーブK3を選択する。
この後、周波数特性補正部21は、このとき選択した例えば聴感補正カーブK3に応じて音声信号S11を補正し、当該補正した音声信号S11を補正音声信号S12としてフィードバック処理部3に送出する。
このようにして自動利得制御装置20は、音声信号S11の低音域及び高音域の音圧レベルに応じて聴感補正カーブ(図3)の補正値を可変することができるようになされている。
(1−3)動作及び効果
以上の構成において、この自動利得制御装置20は、低音域及び高音域の音圧レベルに応じた聴感補正カーブを選択し、その選択した聴感補正カーブに従って低音域及び高音域の音圧レベルを聴感に合うように補正するようにした。
従って、この自動利得制御装置20では、音声として聞こえにくい低音域及び高音域が中音域と同様に自動利得制御するのを有効に防止することにでき、かつ音圧レベルが大きくなるにつれて聴感補正カーブが平坦になるために出力される音声信号のダイナミックレンジが上限値を超えてしまうのを有効に防止することができる。
以上の構成によれば、低音域及び高音域の音圧レベルに応じて聴感補正カーブを選択し、その選択した聴感補正カーブに応じて低音域及び高音域の音圧レベルを聴感に合うように補正するようにしたことにより、音声として聞こえにくい低音域及び高音域が中音域と同様に自動利得制御するのを有効に防止することにでき、かつ音圧レベルが大きくなるにつれて聴感補正カーブが平坦になるために出力される音声信号のダイナミックレンジが上限値を超えてしまうのを有効に防止することができ、かくして信頼性を向上することができる。
(2−1)前処理ブロックの構成
図1との対応部分に同一符号を付すと共に、Rチャンネル及びLチャンネルを対応部分に「R」、「L」として付して示す図6において、30は全体としてステレオ入力の前処理ブロックを示し、自動利得制御装置40の後段に風ノイズ除去装置31が設けられていることを除いて同様に構成されている。
ここで第1の実施の形態においては、音声信号のうち低音域及び高音域の音圧レベルが大きくなるほど補正カーブを平坦にして音声信号を自動利得制御しやすくするようになされているが、本実施の形態においては、低音域に含まれる風ノイズの音圧レベルが大きくなるほど音声信号を自動利得制御しにくくし、かかる風ノイズを後段の風ノイズ除去装置31においてを除去するようになされている。
なお本実施の形態においては、この自動利得制御装置40を搭載するビデオカメラ等の可搬型電子機器が屋外で用いられる場合等、低音域に音圧レベルの大きい風の音成分が多く現れるような場所において特に適している。
(2−2)自動利得制御装置の構成
この自動利得制御装置40においては、図2との対応部分に同一符号を付すと共に、Rチャンネル及びLチャンネルを対応部分に「R」、「L」として付して示す図7に示すように、第1の実施の形態による自動利得制御装置20とは異なる点の1つとして、アンプ12R及び12L(図6)から供給される音声信号S11R及びS11Lを減算する演算部41が新たに設けられている。
この演算部41は、例えば音声信号S11Lから音声信号S11Rを減算し、かくして得られる差音声信号S41を音圧レベル検出部22に送出する。
ここでマイクロホン11R及び11Lに音声信号が入力される際には、例えばマイクロホン11R及び11Lに覆設された金あみにおいて風の渦巻き現象が生じるため、当該音声信号S11R及びS11Lには、非相関及び又は位相が反転した風ノイズ信号が含まれることとなる。
従って差音声信号S41は、音声信号S11R及びS11Lのうち非相関及び又は位相が反転した風ノイズ信号が多く含まれた信号となる。そして音圧レベル検出部22の抽出部22Aは、低音域の成分、ここではとりわけ風ノイズ信号が多く含まれている1[kHz]以下の周波数成分を所定単位時間毎に抽出し、レベル検出部22Bを介して風ノイズ検出信号S42として周波数特性補正部42R及び42Lに送出する。
ここで通常風ノイズ信号の音圧レベルが大きい場合においては、自動利得制御するようになされているが、本実施の形態においては、自動利得制御装置40の後段において風ノイズ信号は風ノイズ除去装置31(図6)により除去されるようになされているため、仮に風ノイズ信号の音圧レベルに応じて自動利得制御してしまうと、風ノイズ除去装置31の出力結果として得られる音声が不自然に変動しているように感じられる。
そこで周波数特性補正部42R及び42Lは、図8に示すように、風ノイズの音圧レベルが大きいほど供給された音声信号S11R及びS11Lを補正する風ノイズ補正カーブによって風ノイズ信号が多く含まれている1[kHz]以下の周波数帯域のみ感度の低下率を大きくするようになされている。
具体的に周波数特性補正部42R及び42Lは、このときレベル検出部22Bから供給される風ノイズ検出信号S42の音圧レベルが小さい場合には、最もカーブが平坦な風ノイズ補正カーブK4を選択し、当該音圧レベルが中程度の場合には、カーブが中程度の風ノイズ補正カーブK5を選択し、当該音圧レベルが大きい場合には、最もカーブが急峻な風ノイズ補正カーブK6を選択する。
この後、周波数特性補正部42R及び42Lは、このとき選択した例えば風ノイズ補正カーブK6に応じて音声信号S11R及びS11Lを補正し、当該補正した音声信号S11R及びS11Lを補正音声信号S43R及びS43Lとしてフィードバック処理部3R及び3Lに送出し、フィードバック処理を実行することにより、かくして得られる音圧レベル調整信号S44R及びS44Lを制御値選択部43へ送出する。
制御値選択部43は、供給された音圧レベル調整信号S44R及びS44Lに対して例えば音圧レベル調整信号S44R及びS44Lのうち制御値の大きい方を選択音圧レベル調整信号S45R及びS45Lとして生成し、これをレベル制御部2R及び2Lに送出する。なお、制御値選択部43は、音圧レベル調整信号S44R及びS44Lを、選択音圧レベル調整信号S45R及びS45Lとして対応するレベル制御部2R及び2Lに送出しても良い。
このようにして自動利得制御装置40は、音声信号S11R及びS11Lの風ノイズ信号の音圧レベルが大きいほど急峻な風ノイズ補正カーブ(図8)を用いて自動利得制御できるようになされている。
(2−3)動作及び効果
以上の構成において、この自動利得制御装置40は、風ノイズ検出信号S42の音圧レベルに対応する風ノイズ補正カーブを選択し、その選択した風ノイズ補正カーブに応じて風ノイズ信号の音圧レベルを補正するようにした。
従って、この自動利得制御装置40では、低音域の音圧レベルが大きくなるにつれて風ノイズ補正カーブが急峻となるために、風ノイズ信号による自動利得制御を防止することができ、後段の風ノイズ除去装置31において風ノイズ信号を除去することにより、自然な音声を得ることができる。
以上の構成によれば、風ノイズ検出信号S42の音圧レベルに対応する風ノイズ補正カーブを選択し、その選択した風ノイズ補正カーブに応じて風ノイズ信号の音圧レベルを補正するようにしたことにより、低音域の音圧レベルが大きくなるにつれて風ノイズ補正カーブの補正値が急峻となるために、風ノイズ信号による自動利得制御を防止することができ、後段の風ノイズ除去装置31において風ノイズ信号を除去することにより、自然な音声を得ることができ、かくして信頼性を向上することができる。
(3)他の実施の形態
なお第1の実施の形態においては、自動利得制御装置20をフィードバック制御した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図2との対応部分に同一符号を付して示す図9のように、自動利得制御装置50をフィードフォワード制御することによりかかる自動利得制御装置50を制御するようにしても良い。
また第1の実施の形態においては、周波数特性補正部21における聴感補正カーブは音圧レベルに応じて可変した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、聴感補正カーブをある一定の周波数特性に固定するようにしても良い。
さらに第1の実施の形態においては、音圧レベルに応じて聴感補正カーブK1、K2及びK3の曲線を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば50[phon]の周波数特性の逆特性に近似した聴感補正カーブを基準として、当該聴感補正カーブのうち低音域に対応する補正値を、音圧レベル検出信号S22の音圧レベルに応じて可変するようにしても良い。
さらに第1の実施の形態においては、抽出部22Aにおいて低音域及び高音域の周波数成分を抽出した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、低音域のみの周波数成分又はある周波数帯域についての周波数成分を抽出するようにしても良い。
さらに第2の実施の形態においては、自動利得制御装置40をフィードバック制御した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図7との対応部分に同一符号を付して示す図10のように、自動利得制御装置60をフィードフォワード制御することによりかかる自動利得制御装置60を制御するようにしても良い。
さらに第2の実施の形態においては、ステレオ入力における場合について述べたが、本発明はこれに限らず、2系統以上のマルチチャンネルの入力における場合についても同様に適用することができ、またいずれか一方のみで制御することにより、シングルチャンネルにすることもできる。
さらに第2の実施の形態においては、レベル調整手段により調整された入力音声信号に含まれる所定のノイズ成分を除去する除去手段として、風の音成分を除去する風ノイズ除去装置31を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の所定のノイズ成分を除去するノイズ除去装置について広く適用することができる。
さらに第2の実施の形態においては、複数の音声信号から低音域の信号成分を抽出する抽出手段として、演算部41において減算をおこなった場合について述べたが、本発明はこれ限らず、例えば音声信号S11R及びS11Lを加算し除算することにより平均をとり、当該演算結果により以下の処理を実行する等、減算以外の演算処理又は低音域の信号成分を抽出する抽出処理を実行することにより格別の効果を得られるその他種々の演算処理又は抽出処理を広く適用することができる。
さらに第2の実施の形態においては、演算部41において減算をおこない、風ノイズ信号を抽出して、周波数特性補正部21において風ノイズ補正カーブによって周波数特性を補正する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別段に、減算をせず低音域及び高音域の周波数成分を抽出して、音圧レベルを検出し、周波数特性補正部21において風ノイズ補正カーブの後段に聴感補正カーブよって補正することにより、両機能を共に使用するようにしても良い。
さらに第1及び第2の実施の形態においては、周波数特性補正部21において聴感補正カーブ又は風ノイズ補正カーブを適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の周波数特性を有する補正カーブについて適用することができる。
例えば屋内又は屋外における環境音は、図11に示すように、1/f及び1/fに近似した周波数特性を有している場合が多いことから、これら1/f及び1/fの周波数特性の逆特性をとり、この補正カーブを周波数特性補正部21に適用することにより屋外又は屋内において入力された音声信号を補正するようにしても良い。
さらに第1、第2及び他の実施の形態においては、聴感補正カーブ及び風ノイズ補正カーブ、並びに1/f及び1/fの逆特性のカーブをそれぞれの自動利得制御装置において適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらを筐体外部に取り付けられた操作ボタン等により選択することにより、その環境に応じて種々の周波数特性を有する補正カーブを選択するようにしても良い。
さらに第1、第2及び他の実施の形態においては、フィードバック制御及びフィードフォワード制御によって入力された音声信号を制御した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の制御形態にも広く適用することができ、またフィードバック制御及びフィードフォワード制御を共に使用するようにしても良い。
本発明は、ビデオカメラ以外の種々の音声を記録する電子機器に適用できる。
第1の実施の形態による前処理ブロックの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 周波数特性補正部における聴感補正カーブを示す略線グラフである。 等ラウドネスカーブを示す略線グラフである。 周波数特性補正部において可変する聴感補正カーブを示す略線グラフである。 第2の実施の形態による前処理ブロックの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 周波数特性補正部において可変する風ノイズ補正カーブを示す略線グラフである。 他実施の形態による自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 他実施の形態による自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 環境音のパワースペクトラム例を示す略線グラフである。 従来の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、20、40、50、60……自動利得制御装置、2……レベル制御部、3、3R、3L……フィードバック処理部、10、30……前処理ブロック、21、42R、42L……周波数特性補正部、22……検出レベル処理部、22A……抽出部、22B……レベル検出部、31……風ノイズ除去装置、41……演算部、43……制御値選択部。

Claims (8)

  1. 入力音声信号の低音域及び高音域若しくは低音域の音圧レベルを検出するレベル検出手段と、
    上記レベル検出手段により検出された上記音圧レベルに応じて所定の周波数特性に近似した補正カーブを可変し、当該補正カーブに従って上記入力音声信号を補正する補正手段と、
    上記補正手段により補正された上記入力音声信号の信号レベルを調整するレベル調整手段と
    を具えることを特徴とする自動利得制御装置。
  2. 上記補正手段は、
    上記周波数特性に近似した補正カーブとして、人間の聴覚感度の周波数特性に近似した補正カーブを上記音圧レベルが大きいほど平坦となるように可変する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動利得制御装置。
  3. 上記レベル調整手段により調整された上記入力音声信号に含まれる所定のノイズ成分を除去する除去手段を具え、
    上記補正手段は、
    上記周波数特性に近似した補正カーブとして、上記ノイズ成分における周波数特性の逆特性に近似した補正カーブを上記音圧レベルが小さいほど平坦となるように可変する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動利得制御装置。
  4. 上記レベル検出手段は、
    複数の上記入力信号から低音域の信号成分を抽出する抽出手段を具え、
    上記抽出手段により抽出された上記低音域の信号成分の上記音圧レベルを検出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動利得制御装置。
  5. 入力音声信号の低音域及び高音域若しくは低音域の音圧レベルを検出する第1のステップと、
    上記第1のステップで検出された上記音圧レベルに応じて所定の周波数特性に近似した補正カーブを可変し、当該補正カーブに従って上記入力音声信号を補正する第2のステップと、
    上記第2のステップで補正された上記入力音声信号の信号レベルを調整する第3のステップと
    を具えることを特徴とする自動利得制御方法。
  6. 上記第2のステップでは、
    上記周波数特性に近似した補正カーブとして、人間の聴覚感度の周波数特性に近似した補正カーブを上記音圧レベルが大きいほど平坦となるように可変する
    ことを特徴とする請求項5に記載の自動利得制御方法。
  7. 上記第3のステップで調整された上記入力音声信号に含まれる所定のノイズ成分を除去する除去ステップを具え、
    上記第2のステップでは、
    上記周波数特性に近似した補正カーブとして、上記ノイズ成分における周波数特性の逆特性に近似した補正カーブを上記音圧レベルが小さいほど平坦となるように可変する
    ことを特徴とする請求項5に記載の自動利得制御方法。
  8. 上記第1のステップでは、
    複数の上記入力信号から低音域の信号成分を抽出する抽出ステップを具え、
    上記抽出ステップで抽出された上記低音域の信号成分の上記音圧レベルを検出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動利得制御方法。
JP2003418764A 2003-12-16 2003-12-16 自動利得制御装置及び自動利得制御方法 Pending JP2005184154A (ja)

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