JP2005182293A - バーコードシンボル読み取り装置 - Google Patents

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JP2005182293A JP2003419749A JP2003419749A JP2005182293A JP 2005182293 A JP2005182293 A JP 2005182293A JP 2003419749 A JP2003419749 A JP 2003419749A JP 2003419749 A JP2003419749 A JP 2003419749A JP 2005182293 A JP2005182293 A JP 2005182293A
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【課題】 操作者の誤操作を未然に解消するとともに、選択すべき複数のバーコードシンボルを確実にかつ高速に選択し得るバーコードシンボル読み取り装置を提供する。
【解決手段】 画像記憶部5aには、画像取得部2によって取得される画像情報が記憶される。この保存用記憶部5に記憶された画像に基づいて、制御部10は、複数のバーコードシンボルであって少なくともQRコードを含む複数のバーコードシンボルを、連結結果情報に対応するように自動的に選択する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2次元シンボルを含むバーコードシンボルを読み取り可能なバーコードシンボル読み取り装置に関する。
本発明において画像は、画像情報と同義である。
近年、2次元コードの利用が広がるにつれ、格納される情報の大容量化、バーコードの高密度化の要望が高まり、1つの2次元コードにこれらの情報を格納することが困難になってきた。そのため1つの2次元コードを2つ以上の2次元コードに分割して読み取る方法が提案されている。2次元コード読み取り手段としては、カメラまたはスキャナが用いられる。近年、移動体通信端末が大容量の情報を保存可能であるので、読み取った2次元コードを前記移動体通信端末に画像として記憶し、前記画像に基づいてバーコードに格納される情報を読み取る技術が実用に供されている。これによって複数に分割される2次元コード全てを画像として記憶することができるので、2次元コード読み取り装置によって分割される2次元コードを連結することができる。
従来の技術の2次元コード読み取り装置は、1つの2次元コードを2つの画像に分割して各画像を読み取る。2次元コード読み取り装置は、前記各画像から抽出される同期パターンに基づいてデータがサンプリング可能な位置を算出し、前記位置に配列番号を付して、この配列番号を出力する。またサンプリング可能な位置のうちデータがサンプリングされていない位置の配列番号を有効として出力する。配列番号の有効および無効の情報に基づいて2つの画像から取得される情報を連結し、2次元コードに格納される情報を取得することができる(たとえば特許文献1参照)。
特開平7−334604号公報(第1〜5図、第3〜4頁)
従来の技術では、移動体通信端末に2次元コードの画像を記憶させることができるけれども、2次元コードが画像として記憶されるので、次のような問題がある。2次元コード以外の画像が複数記憶される場合、2次元コードの画像を2次元コードの画像として判定することが困難となる。したがって使用者は、所望の2次元コードを判定するために記憶される画像を一つ一つ確認する必要がある。
また従来の技術の2次元コード読み取り装置では、1つの2次元コードを複数に分割して読み取る場合の連結方法が記載されているけれども、分割される2次元コードの画像が記憶されている場合における前記2次元コードの連結方法については記載されていない。
前記2次元コードを連結する場合では、記憶される画像のうちいずれの画像を選択するかが重要となる。2次元コード読み取り装置では、1つの2次元コードが分割された画像がいずれの画像であるか判断することが困難である。したがって複数に分割される各2次元コードの全てを使用者が選択する必要があり、作業効率が低い。またこのような選択方法であるので、操作が煩雑になる。また使用者が操作するので、間違った2次元コードの画像が選択および指定される可能性もある。
本発明の目的は、操作者の誤操作を未然に解消するとともに、選択すべき複数のバーコードシンボルを確実にかつ高速に選択し得るバーコードシンボル読み取り装置を提供することである。
本発明は、少なくとも2次元シンボルを含むバーコードシンボルを、読み取り可能なバーコードシンボル読み取り装置であって、
読み取り対象の画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像に基づいて、複数のバーコードシンボルを、出力されるべき画像に対応するように、選択し得る選択手段とを有することを特徴とするバーコードシンボル読み取り装置である。
本発明に従えば、記憶手段には、読み取り対象の画像が記憶される。この記憶手段に記憶された画像に基づいて、選択手段は、複数のバーコードシンボルを、出力されるべき画像に対応するように、選択し得る。前記バーコードシンボルは、少なくとも2次元シンボルを含んでいる。このように出力されるべき画像に対応するように、複数のバーコードシンボルが自動的に選択される。
また本発明は、少なくとも2次元シンボルを含むバーコードシンボルを、読み取り可能なバーコードシンボル読み取り装置であって、
バーコードシンボルを画像として記憶する記憶手段と、
画像が2次元シンボルから成るものかどうかを判定する第1の判定手段と、
第1の判定手段によって2次元シンボルから成るものと判定される画像が、分割された複数の分割コードから成るものか否かを判定する第2の判定手段と、
第2の判定手段によって判定される、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つを読み取ることで、この1つの分割コードから成るものと他の関連する分割コードから成るものとを連結するコード連結手段とを備えることを特徴とするバーコードシンボル読み取り装置である。
本発明に従えば、記憶手段は、バーコードシンボルを画像として記憶する。第1の判定手段は、画像が2次元シンボルから成るものかどうかを判定する。第2の判定手段は、第1の判定手段によって2次元シンボルから成るものと判定される画像が、分割された複数の分割コードから成るものか否かを判定する。その後コード連結手段は、第2の判定手段によって判定される、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つを読み取ることで、この1つの分割コードから成るものと他の関連する分割コードから成るものとを連結する。
また本発明は、コード連結手段によって連結される読み取り結果を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明に従えば、表示手段は、コード連結手段によって連結される読み取り結果を表示する。したがって表示された読み取り結果を、確実に認識することができる。
また本発明は、記憶される画像のファイル名を記憶するファイル名記憶手段をさらに備え、
前記ファイル名記憶手段は、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つと他の関連する分割コードから成るものとを、一定規則に従ったファイル名を付加させて記憶し得ることを特徴とする。
本発明に従えば、ファイル名記憶手段は、記憶される画像のファイル名を記憶する。このファイル名記憶手段は、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つと他の関連する分割コードから成るものとを、一定規則に従ったファイル名を付加させて記憶し得る。したがって画像のファイル名が一定規則に従ったものか否かを判断することで、任意の分割コードから成る1つが、関連する複数の分割コードから成るもののなかに含まれるか否か判断することができる。
また本発明は、出力されるべき画像に対応する、関連する分割コードから成るものの個数と、一定規則に従ったファイル名のファイル数とが合致しているか否かを解析する解析手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明に従えば、解析手段は、出力されるべき画像に対応する、関連する分割コードから成るものの個数と、一定規則に従ったファイル名のファイル数とが合致しているか否かを解析する。この解析結果に基づいて、関連する分割コードから成るものを、従来のものよりも確実にかつ迅速に連結することができる。
本発明によれば、記憶手段に記憶された画像に基づいて、選択手段は、複数のバーコードシンボルを、出力されるべき画像に対応するように、選択し得る。このように出力されるべき画像に対応するように、複数のバーコードシンボルが自動的に選択されるので、次のような効果を奏する。つまり従来技術のように複数のバーコードシンボルを操作者が選択することに起因する操作者の誤操作を未然に解消することができる。また選択すべき複数のバーコードシンボルを、従来技術のものよりも確実にかつ高速に選択することができる。
また本発明によれば、第1の判定手段が2次元シンボルから成る画像か否かを判定し、さらに第2の判定手段は、2次元シンボルから成る画像が分割された複数の分割コードから成るものか否かを判定する。その後コード連結手段は、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つを読み取ることで、この1つの分割コードから成るものと他の関連する分割コードから成るものとを連結する。
このように関連する分割コードから成るものであって、連結されるべき複数の分割コードが自動的に連結されるので、次のような効果を奏する。つまり従来技術のように複数のバーコードシンボルを操作者が選択することに起因する操作者の誤操作を未然に解消することができる。また選択すべき複数のバーコードシンボルを、従来技術のものよりも確実にかつ高速に選択することができる。
また本発明によれば、表示手段によって表示された読み取り結果を、確実に認識することができる。
また本発明によれば、ファイル名記憶手段は、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つと他の関連する分割コードから成るものとを、一定規則に従ったファイル名を付加させて記憶し得る。したがって画像のファイル名が一定規則に従ったものか否かを判断することで、任意の分割コードから成る1つが、関連する複数の分割コードから成るもののなかに含まれるか否か判断することができる。換言すれば、ファイル名記憶手段に記憶されるファイル名を用いて、連結されるべき複数の分割コードが自動的に連結される。
また本発明によれば、解析手段は、出力されるべき画像に対応する、関連する分割コードから成るものの個数と、一定規則に従ったファイル名のファイル数とが合致しているか否かを解析する。この解析結果に基づいて、関連する分割コードから成るものを、従来のものよりも確実にかつ迅速に連結することができる。
図1は、本発明の実施の一形態であるバーコードシンボル読み取り装置1(以下単に「読み取り装置1」と呼ぶ場合がある)の電気的構成を示すブロック図である。読み取り装置1は、QRコードなどの2次元シンボルに代表されるバーコードシンボルを読み取ることによって、前記バーコードシンボルに格納される情報を取得可能な装置である。読み取り装置1は、たとえばQRコードスキャナによって実現される。この読み取り装置1は、たとえば携帯電話および品質管理システムなどに用いられる。本実施の形態では、読み取り装置1は、QRコードを読み取る場合について説明するけれども、必ずしもQRコードに限定されない。たとえば読み取り対象としてバーコードなどの一次元シンボルであってもよく、PDF417およびデータマトリックス(DataMatrix)などの2次元シンボルであってもよい。
読み取り装置1には、基本的に、画像取得部2、バーコードシグナル読み取り部3、作業用記憶部4、保存用記憶部5、キー操作部6、画像検索部7、表示ドライバ部8、表示部9および制御部1010が含まれる。画像取得部2、バーコードシグナル読み取り部3、作業用記憶部4、保存用記憶部5、キー操作部6、画像検索部7、表示ドライバ部8および表示部9は、制御部1010と電気的に接続され、一方向および双方向のいずれかの方向に情報を伝送することができるように構成される。
画像取得部2は、基本的に撮像レンズと電荷結合素子(Charge Coupled Device:略称CCD)イメージセンサあるいは相補形金属酸化膜半導体(Complementary metal-Oxide Semiconductor:略称CMOS)イメージセンサなどの撮像素子とを含んで構成される。この画像取得部2は、被写体を撮像して画像情報を取得可能になっている。画像取得部2は、被写体を撮像して取得した画像情報をバーコードシグナル読み取り部3に伝送する。
画像取得部2は、必ずしも前述のように撮像レンズと撮像素子とを含んで構成されるものに限定されない。画像取得部2を、たとえばスキャナによって実現してもよい。また外部端末を予め用意しておき、この外部端末に格納された画像データを、取得可能に構成してもよい。具体的に、画像取得部2は、ローカルエリアネットワーク(Local Area
Network:略称LAN)などによって電気的に接続される外部端末から画像を取得可能にするためのインターフェイスを有する物、たとえばLANボードであってもよい。これによって読み取り装置1は、インターフェイスにLANを電気的に接続すると、外部端末から画像データを取得することができる。このように画像取得部2は、画像および画像データ取得可能なものであればよい。
第1判定手段を含むバーコードシグナル読み取り部3(以下、単に「読み取り部3」と呼ぶ場合がある)は、画像取得部2から伝送される画像情報に基づく画像がバーコードシグナル、すなわちQRコードを含む画像であるか否かを判定する。QRコードを含む画像とは、QRコードから成る画像と同義である。以下に具体的な判定方法について説明する。
まず読み取り部3は、伝送される画像情報に、QRコードに含まれる位置決めパターンが認識できるか否かによって、画像情報にQRコードが含まれているか否かを判定する。画像情報にQRコードが含まれているとは、画像情報によって復元される撮像すべき画像(画像情報でない)内に読み取り装置1が認識可能なQRコードが含まれていることと同義である。位置決めパターンが検出できない場合、伝送される画像は、認識可能なQRコードを含まない画像情報であると判定される。読み取り部3は、このように判定された画像情報を作業用記憶部4に伝送する。位置決めパターンが検出される場合、伝送される画像情報は、認識可能なQRコードを含む画像情報であると判定される。読み取り部3は、QRコードを含む画像情報であると判定すると、QRコードに含まれる明および暗のモジュールに基づいてQRコードに格納されるコード情報を取得する。コード情報とは、QRコードに含まれる明および暗のモジュールを走査することによって取得可能なQRコードに格納される情報である。以下にQRコードに格納されるコード情報を取得する方法について説明する。
読み取り部3は、画像取得部2によって取得される画像情報に基づいてデジタル信号のビット列を認識する。デジタル信号のビット列とは、「0」および「1」の信号から成るビット列と同義である。さらに詳細に説明すると、読み取り部3は、QRコードに含まれる明および暗のモジュールに基づいてビット列を認識する。読み取り部3は、認識されるビット列からQRコードの形式情報を復号し取得する。
読み取り部3は、形式情報に基づいてQRコードのシンボルの型式を決定し、マスク処理を解除する。マスク処理によって解除されるQRコードのシンボルキャラクタを読み取り、データ列などを復元する。さらに前記データ列に含まれるモード指示子に基づきモード指示子の後続するデータコード語をセグメントに分割する。読み取り部3は、セグメントに分割されるデータコード語を復元することによってQRコードに格納されるコード情報を取得する。このようにしてQRコードに格納される情報を取得することができる。
QRコードに格納されるコード情報は、複数のQRコードに分割して格納させることができる。この場合、各QRコードに格納されるコード情報を取得するだけでは、分割される情報が含まれるだけで完全な元のQRコードのコード情報を取得することができない。以下では、1つのQRコードのコード情報が複数のQRコードに分割して格納する場合について説明する。
モード指示子には、QRコードが分割コードであることを示す連結モード指示子が含まれる。読み取り部3は、前述のようにデータ列を復元し、連結モード指示子が前記データ列に含まれるか否かによって、分割されるQRコード、すなわち分割QRコードであることを判定する。連結モード指示子は、データ列のヘッドブロックにあり、データ列を走査すると、分割QRコードか否かを判定することができる。読み取り部3は、分割QRコードであれば、QRコード識別情報を取得する。さらにデータ列に含まれる連結モード指示子の後には、連結コード語が後続して含まれる。連結コード語には、分割QRコードがいずれのQRコードに格納されるコード情報を分割したかを示すパリティーデータが含まれる。したがって連結すべきすべての分割QRコードには、同一のパリティーデータが含まれており、パリティーデータによって連結すべき分割QRコードを知ることができる。
また連結コード語には、シンボル列指示子が含まれ、読み取り部3は、前記シンボル列指示子によって分割総数情報およびシンボル位置情報を取得する。分割総数情報は、連結されるべくQRコードの総数の情報であり、シンボル位置情報は、連結すべくQRコードのうち何番目に連結すべきかを示す情報である。読み取り部3は、このようにして分割されるQRコードに格納される識別情報を取得する。識別情報には、画像情報がQRコードを含む画像の画像情報であることを示すQRコード認識情報、分割QRコードであることを示す分割情報と、いずれのQRコードから分割されるかを示す連結情報と、分割総数を示す分割総数情報と、シンボルの位置を示すシンボル位置情報とが含まれる。
さらに読み取り部3は、前記識別情報に基づいて複数の分割QRコードのコード情報を連結することができる。具体的には、読み取り部3は、複数のコード情報のデータ列に基づいて、コード情報に含まれる連結モード指示子を認識する。読み取り部3は、前記連結モード指示子を認識すると、連結モード指示子に後続する連結コード語に基づいてそれぞれのコード情報のシンボル位置情報と分割総数情報を取得する。読み取り部3は、複数のコード情報の個数と分割総数情報とが合致するか否かを判定する。読み取り部3は、合致すると判定すると、コード情報のデータ列に含まれる各データコード語を、取得されるシンボル位置情報に基づいて並び替えて、各データコード語を連結する。
このようにして読み取り部3は、QRコードに格納されるコード情報を取得することができる。読み取り部3は、画像情報とコード情報と識別情報とを制御部10を介して作業用記憶部4、画像検索部7、に伝送する。
作業用記憶部4は、伝送される情報を一時的に記憶することができる。具体的には、作業記憶部4は、後述するように制御部10が画像情報を圧縮する場合またはコード情報を連結する場合などに、前記情報を一時的に記憶させるために用いられる。これによって制御部10は、作業記憶部4に前記情報を記憶させる状態で圧縮および連結などの作業を行うことができる。作業用記憶部4には、たとえばランダムアクセスメモリ(Random
Access Memory:略称RAM)が用いられる。作業用記憶部4には、第1記憶部4a、第2記憶部4b、第3記憶部4cおよび第4記憶部4dが含まれる。
第1記憶部4aは、伝送される画像情報を一時的に記憶する。具体的には、第1記憶部4aは、制御部10が画像情報を圧縮するまたは圧縮画像情報を解凍するために一時的に画像情報を記憶する。制御部10は、第1記憶部4aに記憶される画像情報を圧縮する。圧縮される画像情報、すなわち圧縮画像情報は、圧縮後第1記憶部4aから保存用記憶部5に伝送される。また解凍される圧縮画像情報は、解凍後、画像情報として読み取り部3に伝送される。
第2記憶部4bは、伝送される識別情報を記憶する。具体的には、第2記憶部4bは、制御部10が前記識別情報に基づいてファイル名を作成するために一時的に識別情報を記憶する。制御部10は、第2記憶部4bに記憶される識別情報に基づいて画像情報を判定するための識別ファイル名11を作成する。作成される識別ファイル名11は、識別情報を取得したQRコードの圧縮画像情報に付与される。付与される識別ファイル名11は、前記圧縮画像とともに保存用記憶部5に伝送される。
第3記憶部4cは、読み取り部3で読み取られて伝送されるコード情報を一時的に記憶する。具体的には、第3記憶部4cは、制御部10が複数の分割QRコードを連結するために前記複数の分割QRコードのコード情報を一時的に記憶する。制御部10は、第3記憶部4cに記憶される複数のコード情報を連結するとともに。連結されたコード情報、すなわち連結コード情報を第4記憶部4dに伝送する。コード情報を連結するとは、QRコードを連結すると同義である。
第4記憶部4dは、第3記憶部4cから伝送される連結コード情報を一時的に記憶する。制御部10は、第4記憶部4dに記憶される連結コード情報を表示部9に表示可能な情報に変換して、読み取り結果として表示部9に表示する。
本実施の形態では、作業用記憶部4において機能の説明を容易にするために、前記4つの記憶部である第1、第2、第3および第4記憶部4a,4b,4c,4dを分けている。作業用記憶部4は、必ずしも第1、第2、第3および第4記憶部4a,4b,4c,4dが分かれている必要はなく、作業用記憶部4によって第1、第2、第3および第4記憶部4a,4b,4c,4dの機能を達成することができるものであってもよい。また作業記憶部4は、1つのRAMによって構成されているものに限定されず、複数のRAMによって構成されてもよい。
保存用記憶部5は、作業用記憶部4から伝送される情報を記憶することができる。具体的には、保存用記憶部5は、第1記憶部4aから伝送される画像情報および第2記憶部4bから伝送される識別ファイル名11が相互に対応するように記憶する。保存用記憶部5は、たとえばフラッシュメモリまたはハードディスク(Hard Disk Drive:略称HDD)によって実現される。保存用記憶部5には、画像記憶部5aとファイル名記憶部5bとが含まれる。
画像を記憶する記憶手段である画像記憶部5aは、第1記憶部4aから伝送される圧縮画像情報を記憶することができる。また画像記憶部5aは、圧縮画像情報を第1記憶部4aに伝送することができる。
ファイル名記憶手段であるファイル名記憶部5bは、第2記憶部4bから伝送される識別ファイル名11を記憶する。識別ファイル名11は、前述のように圧縮画像情報に対応するように記憶される。このように対応させて記憶されるので、圧縮画像情報に対応する識別ファイル名11を確認することによって、前記圧縮画像情報の識別情報を確認することができる。これによって圧縮画像情報を解凍することなく、圧縮画像情報に含まれている画像がどのような画像であるかを判定することができる。またファイル名記憶部5bは、画像記憶部5aが圧縮画像情報を第1記憶部4aに伝送する際に、圧縮画像情報とともに第2記憶部4bに識別ファイル名11を伝送する。
このようにして保存用記憶部5には、圧縮画像情報と識別ファイル名11とが相互に対応するように記憶される。これによって識別ファイル名11を検索するだけで目的のQRコードの画像が含まれる圧縮画像情報か否かを判定することができる。
識別ファイル名11は、制御部10によって作成される後、圧縮画像情報の中に組み込まれてもよい。この場合、識別ファイル名11は、前述のように画像記憶部5aとファイル名記憶部5bとを分ける必要がなく、画像記憶部5aを設けて識別ファイル名11を圧縮画像情報とともに画像記憶部5a、つまり保存用記憶部5に記憶する。これによって圧縮画像情報と識別ファイル名11を対応させる必要がない。
本実施の形態では、保存用記憶部5の機能の説明を容易にするために、画像記憶部5aとファイル名記憶部5bとを分けている。したがって保存用記憶部5は、必ずしも画像記憶部5aとファイル名記憶部5bとが分かれている必要はなく、保存用記憶部5によって画像記憶部5aとファイル名記憶部5bの機能を達成することができるものであればよい。保存用記憶部5は、1つに限定されず、複数あってもよい。
キー操作部6は、制御部10に数値情報、文字情報および制御部10に指示を与える指示情報を入力するための複数の操作入力キーを含んで構成される。使用者が操作入力キーを操作することによって、キー操作部6は、数値情報、文字情報および指示情報に対応する指示信号を制御部10に伝送する。キー操作部6は、たとえばキーボードによって実現される。具体的には、キー操作部6は、圧縮画像情報を指定する際など、使用者が情報を指定する際に操作入力キーを操作することによって指定可能に構成される。またキー操作部6は、複数の操作入力キーの中にシャッターキーが含まれる。シャッターキーは、画像取得部2によって撮像される被写体の画像うち取得すべき画像を決定するためのキーである。
選択手段である画像検索部7は、キー操作部6によって指定される画像情報、すなわち指定画像情報に関連する他の画像情報を検索する。換言すると、画像検索部7は、指定される圧縮画像情報、すなわち指定圧縮画像情報に対応すべく指定識別ファイル名11A(以下「指定識別ファイル名11A」と呼ぶ場合がある)に関連する他の識別ファイル名11、すなわち関連識別ファイル名11Bを検索する。
さらに詳細に説明すると、画像検索部7は、圧縮画像情報が指定され、指定識別ファイル名11Aを取得すると、指定識別ファイル名11Aを認識する。画像検索部7は、認識される指定識別ファイル名11Aに関連する関連識別ファイル名11Bをファイル名記憶部5bから検索する。検索される結果、関連識別ファイル名11Bがファイル名記憶部5bにある場合、画像検索部7は、制御部10によって前記関連識別ファイル名11Bに対応すべく関連圧縮画像情報を指定し、前記関連圧縮画像情報を画像記憶部5aから第1記憶部4aに伝送する。このように画像検索部7は、指定圧縮画像情報に関連する関連圧縮画像情報を検索して指定することができる。
表示ドライバ部8は、後述する表示部9を駆動するために設けられる。表示ドライバ部8は、たとえばドライバICなどの駆動回路である。表示部9は、表示ドライバ部8が駆動されることによって後述するように種々の情報および画像を表示することができる。
表示手段である表示部9は、種々の情報および画像を表示するために設けられる。具体的には、表示部9は、画像取得部2で撮像される被写体の画像、画像記憶部5aに記憶される圧縮画像情報に対応すべく識別ファイル名11またはQRコードの読み取り結果を表示することができる。読み取り結果は、QRコードに格納される取得可能なコード情報、あるいはコード情報に基づいて取得される文字情報および画像情報などである。表示部9は、たとえばカラー表示可能な半透過半反射型液晶表示素子によって実現される。なお、表示部9は、カラー表示または白黒表示可能な透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:略称EL)素子および白黒表示可能な半透過半反射型液晶表示素子のうちいずれか1つによって実現されてもよい。
制御部10は、各種構成部を制御するために設けられる。また制御部10は、画像の圧縮あるいは解凍などを行うことができる。制御部10には、中央演算処理装置(Central Processing Unit:略称CPU)およびリードオンリーメモリ(Read Only Memory:略称ROM)が含まれる。
CPUは、たとえばマイクロコンピュータによって実現され、ROMに記憶される動作プログラムに基づいて、画像取得部2、読み取り装置3、作業用記憶部4、保存用記憶部5、画像検索部7、表示ドライバ部8および表示部9を制御する。またCPUは、前記動作プログラムに基づいて、第1記憶部4aに記憶される画像情報を圧縮し、第1記憶部4aに記憶される圧縮画像情報を解凍することができる。画像の圧縮および解凍は、たとえばJPG方式での圧縮および解凍によって実現される。またCPUは、前記動作プログラムに基づいて、第2記憶部4bに記憶される識別情報を識別ファイル名11に変換することができる。このようにCPUは、読み取り装置1に含まれる各構成部を制御し、また画像の圧縮およびコード情報の連結などの作業を行うことができる。
ROMは、CPUによって読み取り装置1の各構成部を動作させるのに必要な動作プログラムが記憶される。動作プログラムは、具体的には、前述のような画像を圧縮および解凍するプログラム、読み取り部3にコード情報を連結させるために必要なプログラム、画像取得部2によって画像情報を取得するために必要なプログラム、読み取り部3によってQRコードに格納されるコード情報を取得するために必要なプログラム、画像検索部7が関連識別ファイル名11Bを検索するために必要なプログラム、表示部9に読み取り結果を表示させるプログラムなどである。なおROMに記憶されるプログラムは、前述のプログラムには限定されない。このような構成を含んで読み取り装置1は構成される。
つぎにこのように構成される読み取り装置1を用いて分割QRコードを判定して連結し、読み取り結果を表示する方法について以下に説明する。画像取得部2によって被写体を撮像して画像情報を取得する。画像取得部2は、取得する前記画像情報を読み取り部3に伝送する。読み取り部3は、画像取得部2から伝送される画像情報がQRコードを含む画像の画像情報であるか否かを判定する。QRコードを含まない画像情報であると判定される場合、前記画像情報は、第1記憶部4aに伝送され一時的に記憶される。第1記憶部4aに記憶されるQRコードを含まない画像情報は、制御部10によって圧縮され画像記憶部5aに伝送され記憶される。QRコードを含む画像情報(以下では単に「QRコード画像情報」という)であると判定される場合、読み取り部3は、前記QRコードに格納されるコード情報に基づいて識別情報を取得し、前記QRコード画像情報を第1記憶部4aに伝送するとともに、識別情報を第2記憶部4bに伝送する。
第1記憶部4aに伝送され一時的に記憶されるQRコード画像情報は、制御部10によって圧縮される。また第2記憶部4bに伝送され一時的に記憶される識別情報に基づいて制御部10は、識別ファイル名11を作成する。前記識別ファイル情報は、制御部10によってQRコード圧縮画像情報に付加される。QRコード圧縮画像情報は、QRコード画像情報を圧縮することによって取得することができる圧縮される画像情報である。QRコード圧縮画像情報および識別ファイル名11は、保存用記憶部5に伝送される。QRコード圧縮画像情報は、画像記憶部5aに記憶され、識別ファイル名11は、ファイル名記憶部5bに記憶される。各情報は、各々が対応するように記憶される。このようにして画像取得部2によって取得される画像情報にQRコードが含まれているか否かを判定し、前記画像情報にQRコードが含まれている場合、前記画像情報に識別ファイル名11を付加して記憶する。
制御部10は、ファイル名記憶部5bに記憶される識別ファイル名11を表示部に表示させることができる。表示される識別ファイル名11をキー操作部6の操作入力キーを操作して指定することができる。識別ファイル名11を指定すると、指定される識別ファイル名11に対応する指定圧縮画像情報の読み取りを行う。具体的に説明すると、識別ファイル名11を指定すると、前記識別ファイル名11に対応する圧縮画像情報(以下「指定圧縮画像情報」)が第1記憶部4aに伝送される。第1記憶部4aに伝送される前記指定圧縮画像情報は、制御部10によって解凍され指定圧縮画像情報を得る。解凍される指定画像情報は、読み取り部3に伝送される。読み取り部3は、伝送される指定画像情報にQRコードが含まれるか否かを判定する。
QRコードが含まれない場合、QRコードを読み取ることができなかったことを示す読み取りエラー情報が制御部10に伝送される。制御部10は、前記読み取りエラー情報に基づいて読み取りができなかったことを示す読み取りエラーを表示部9に表示する。QRコードが含まれる場合、指定画像情報に含まれるQRコードに格納されるコード情報を取得する。以下では指定画像情報に含まれるQRコードを指定QRコードと呼び、指定QRコードに含まれるコード情報を指定コード情報と呼ぶ場合がある。読み取り部3は、前記指定コード情報に含まれる指定識別情報に基づいて指定QRコードが分割QRコード(以下単に「分割コード」と呼ぶ場合がある)であるか否かを判定する。
指定QRコードが分割コードでない場合、読み取り部3は、指定QRコードに格納されるコード情報を制御部10に伝送する。制御部10は、指定QRコードに格納される指定コード情報に基づいて取得される情報を読み取り結果として表示部9に表示させる。
指定QRコードが分割コードである場合、読み取り部3は、指定コード情報を第3記憶部4cに伝送するとともに、指定画像情報に対応する識別ファイル名11(以下単に「指定識別ファイル名11A」と呼ぶ場合がある)を画像検索部7に伝送する。画像検索部7は、指定識別ファイル名11Aに基づいて、指定QRコードに連結すべきQRコード(以下単に「関連QRコード」と呼ぶ場合がある)を含む圧縮画像情報(以下単に「関連圧縮画像情報」と呼ぶ場合がある)に対応する識別ファイル名11(以下単に「関連識別ファイル名11B」と呼ぶ場合がある)をファイル名記憶部5bにおいて検索する。具体的に説明すると、指定識別ファイル名11Aおよび関連識別ファイル名11Bには、後述するように一定の規則に従った文字列が予め定められる部分に含まれる。画像検索部7は、ファイル名記憶部5bにおいて、予め定める部分に指定識別ファイル名11Aと同一の文字列が含まれている関連識別ファイル名11Bを検出する。これによって指定QRコードに連結すべき関連QRコードが迅速に検出することができる。
また解析手段を含む画像検索部7は、指定画像情報の個数と関連画像情報の個数とを加算した個数が指定識別ファイル名11Aに含まれる分割総数情報と同一か否かを判定する。同一でないと判定される場合、画像検索部7は、同一でないことを示す情報を制御部10に伝送する。制御部10は、前記情報に基づいて画像情報の数が分割総数情報に合わないことを示す情報を読み取り結果として表示部9に表示する。同一と判定される場合、画像検索部7は、検出される関連ファイル名が指定ファイル名または他の関連ファイル名と重複する重複していないかを判定する。いずれかのファイル名が重複すると判定される場合、画像検索部7は、いずれかのファイル名が重複すること示す情報を制御部10に伝送する。制御部10は、前記情報に基づいて、いずれかのファイル名が重複すること示す情報を読み取り結果として表示部9に表示する。
いずれかのファイル名も重複しないと判定される場合、画像検索部7は、制御部10を介して検出される関連識別ファイル名11Bに対応する関連圧縮画像情報を画像記憶部5aから第1記憶部4aに伝送する。これによって制御部10は、前記関連圧縮画像情報を第1記憶部4aに伝送する。関連圧縮画像情報は、第1記憶部4aにおいて関連画像情報に解凍されて、読み取り部3に伝送される。
読み取り部3は、関連画像情報に関連QRコードが含まれるか否かを判定する。判定の方法については、指定QRコードが含まれているかを判定する方法と同様の方法であるので、ここでは説明を省略する。以下では、関連QRコードが含まれない場合と含まれる場合について説明する。
関連QRコードが含まれない場合、関連QRコードを読み取ることができなかったことを示す読み取りエラー情報が制御部10に伝送される。制御部10は、前記読み取りエラー情報に基づいて読み取りができなかったことを示す情報を読み取り結果として表示部9に表示する。
関連QRコードが含まれる場合、読み取り部3は、関連QRコードに格納されるコード情報(以下単に「関連コード情報」と呼ぶ場合がある)を取得するとともに第3記憶部4cに伝送する。
第3記憶部4cに伝送され記憶される指定コード情報および関連コード情報は、読み取り部3によって連結される。その連結方法について以下に具体的に説明する。
読み取り部3は、指定コード情報および関連コード情報のデータ列に基づいて、指定コード情報および関連コード情報に含まれる連結モード指示子を認識する。読み取り部3は、前記連結モード指示子を認識すると、連結モード指示子に後続する連結コード語に基づいて指定コード情報および関連コード情報それぞれのシンボル位置情報および分割総数情報を取得する。読み取り部3は、分割総数と指定コード情報の個数および関連コード情報の個数の和とが合致していると判定すると、指定コード情報および関連コード情報のデータ列に含まれる各データコード語を取得されるシンボル位置情報に基づいて並び替えて、各データコード語を連結するとともに第4記憶部4dに伝送する。第4記憶部4dは、前述のように伝送される連結されるデータコード語、すなわち連結コード情報を記憶する。
さらに読み取り部3は、前記連結コード情報を第4記憶部4dから制御部10に伝送する。制御部10は、この連結コード情報に基づいて連結結果情報を取得する。連結結果情報は、デジタル信号である連結コード情報を表示部9で表示可能に変換される情報である。連結結果情報は、たとえば文字列または画像である。制御部10は、連結結果情報を読み取り結果情報として表示部9に表示する。
このようにして読み取り装置1は、分割QRコードの画像情報を取得するとともに前記画像情報を記憶することができる。また読み取り装置1は、記憶される分割QRコードの画像情報を1つ指定すると、関連する他の分割QRコードの画像情報を自動的に検索し、連結することができる。
このような読み取り装置1を用いると、以下のような効果を奏する。読み取り装置1によって被写体を撮像して画像情報を取得すると、取得される画像情報にQRコードが含まれるか否かを判定して識別ファイル名11を付加するので、使用者が画像情報を取得してファイル名を付加する必要がない。またQRコードが含まれる画像情報には、識別ファイル名11が付加されるので、QRコードが含まれる画像情報と含まれない画像との識別を容易にする。さらに分割QRコードであることを示す分割情報が識別ファイル名11に含まれるので、いずれの画像情報に分割QRコードが含まれているかを容易に判定することができる。
また読み取り装置1は、分割QRコードを含む圧縮画像情報を1つ指定するだけで、連結すべき他の分割QRコード情報を検索し、連結することができるので、使用者が連結すべき分割QRコードを検索する必要および指定する必要がない。したがって分割QRコードの連結を容易にする。また使用者は、分割QRコードを指定する必要がないので、使用者の誤操作を未然に解消することができる。
図2は、読み取り装置1の2次元コードに識別ファイル名11を付与する手順を示すフローチャートである。図3は、識別ファイル名11を示す図である。識別ファイル名11を付与する手順には、画像取得工程と、2次元コード判定工程と、2次元コード情報記憶工程と、分割コード判定工程と、分割情報記憶工程と、識別ファイル名作成工程とが含まれる。本実施の形態の説明では、QRコードに識別ファイル名11を付与する手順について説明するけれども、上述のようにQRコードに限定されない。
たとえばキー操作部6を使用者が操作する条件でステップa0から手順が開始され、ステップa1に進む。画像取得工程であるステップa1では、制御部10は、画像取得部2を用いて被写体を撮像して画像情報を取得する。取得される画像情報は、画像取得部2から読み取り部3へ伝送され、ステップa1からステップa2に進む。
2次元コード判定工程であるステップa2では、制御部10は、伝送される画像情報を読み取り部3によって走査することによって、前記画像情報にQRコードが含まれるか否かを判定する。具体的には、前述のように画像情報を走査して前記画像情報にQRコードに含まれる位置決めパターンが存在するか否かによってQRコードが含まれるか否かを判定する。QRコードが含まれると判定される場合、ステップa2からステップa3へ進む。QRコードが含まれないと判定される場合、識別情報がないものとし、ステップa2からステップa6へ進む。
2次元コード情報記憶工程であるステップa3では、ステップa2でQRコードが画像情報に含まれると判定されたことを示す情報であるQRコード認識情報を識別情報として記憶する。QRコード認識情報を識別情報として記憶すると、ステップa3からステップa4へ進む。
分割コード判定工程であるステップa4では、読み取り部3によって前記QRコードに格納されるコード情報を取得する。さらに読み取り部3は、取得されるコード情報に連結指示子が含まれるか否か判定する。連結指示子は、前述のように分割コードであること示す情報である。コード情報に連結指示子が含まれると判定される場合、ステップa4からステップa5に進む。コード情報に連結指示子が含まれないと判定される場合、ステップa4からステップa6に進む。
分割情報記憶工程であるステップa5では、読み取り部3は、分割コードのコード情報に含まれる連結指示子、パリティーデータおよび連結コード語に基づいて、連結情報、シンボル位置情報および分割総数情報を取得する。読み取り部3は、これらの情報を識別情報として記憶する。読み取り部3が識別情報として記憶すると、ステップa5からステップa6へ進む。
識別ファイル名作成工程であるステップa6では、読み取り部3が画像情報を第1記憶部4aに伝送するとともに、識別情報を識別情報を第2記憶部4bに伝送する。第2記憶部4bに識別情報が伝送され記憶されると、制御部10は、前記識別情報に基づいて図3に示すような識別ファイル名11を作成する。具体的説明すると、識別ファイル名11には、QRコード認識情報部12と連結情報部13とシンボル位置情報部14と分割総数情報部15と拡張子部16とが含まれる。識別ファイル名11は、先頭にQRコード認識情報部12があり、その後ろに連結情報部13とシンボル位置情報部14と分割総数情報部15が、かっこ内に含まれ、最後に拡張子部16がある。識別ファイル名11は、必ずしも前述のようなものである必要はなく、最後に拡張子部16があればよい。
QRコード認識情報部12は、識別ファイル名11に対応する画像情報にQRコードが含まれるか否かを示す情報である。QRコード認識情報部12は、識別情報に含まれるQRコード認識情報に基づいて作成される。本実施の形態では、QRコードが含まれる場合、識別ファイル名11には、QRコード識別情報部に「QR」の文字が付加される。これによって画像情報がQRコードを含んでいるか否かを容易に判定することができる。
連結情報部13は、識別ファイル名11に対応する画像情報に含まれる分割QRコードがいずれのQRコードのコード情報を分割したものであるのかを示す情報である。連結情報部13は、識別情報に含まれるパリティーデータが同一である画像情報に対して、同一の文字列が付加されるように作成される。本実施の形態では、分割QRコードが含まれる場合、識別ファイル名11には、「abc」の文字が付加される。前記分割QRコードに連結すべき他の分割QRコードにも同様に、連結情報部13には、「abc」の文字が付加される。これによっていずれの画像情報を連結すべきかを容易に判定することができる。また連結情報部13に付加される文字列は、制御部10によって与えられる文字列である。
シンボル位置情報部14は、識別ファイル名11に対応する画像情報に含まれる分割QRコードを他のQRコードと連結する場合、何番目の位置に連結すべきかを示す情報である。シンボル位置情報部14は、識別情報に含まれるシンボル位置情報に基づいて作成される。本実施の形態では、シンボル位置情報部14には、図3に示すように「_01」数字が付加される。これによって前記識別ファイル名11に対応する画像情報に含まれる分割QRコードが、連結コード情報の先頭に連結されることが確認できる。このようにして分割QRコードを何番目に連結するかを容易に判断することができる。また連結すべき他の分割QRコードとの識別を容易にすることができ、重複する画像情報を指定することを抑制することができる。
分割総数情報部15は、識別ファイル名11に対応する画像情報に含まれる分割QRコードとこれに連結すべき他の分割QRコードの個数との和を示す情報である。分割総数情報部15は、識別情報に含まれる分割総数情報に基づいて作成される。本実施の形態では、分割総数情報部15には、図3に示すように「/03」数字が付加される。これによって前記識別ファイル名11に対応する画像情報に含まれる分割QRコードが、連結すべきコード情報が全部で3つあることわかる。このようにして分割QRコードに連結すべき他の分割QRコードの数を容易に確認することができる。
拡張子部16は、識別ファイル名11に対応する画像情報がどのような形式で記憶されるかを示す情報である。本実施の形態では、画像情報が圧縮されて記憶されるので、拡張子部16は圧縮方法を示す拡張子が付加される。本実施の形態では、拡張子部16には、図3に示すように「.png」の文字が付加される。拡張子部16は、たとえば「.JPG」とすると、JPG方式で圧縮される画像であることを示す。
このようにして制御部10は、識別ファイル名11を作成する。作成される識別ファイル名11は、前記識別ファイル名11に対応する圧縮画像情報とともに保存用記憶部5に伝送される。伝送される識別ファイル名11および圧縮画像情報は、互いに対応するように記憶され、ステップa6からステップa7へ進み手順が終了する。
またステップa6において識別情報にQRコード認識情報だけが含まれる場合、すなわちステップa3からステップa6に進む場合、識別ファイル名11は、QRコード認識情報部12と拡張子部16とが作成される。このとき他の分割QRコードでないQRコードとの識別を容易にするために、ほかの識別情報を付加してもよい。作成される識別ファイル名11は、前記識別ファイル名11に対応する圧縮画像情報とともに保存用記憶部5に伝送される。伝送される識別ファイル名11および圧縮画像情報は、互いに対応するように記憶され、ステップa6からステップa7へ進み手順が終了する。
またステップa6において識別情報に情報が含まれない場合、すなわちステップa2からステップa6に進む場合、識別ファイル名11は、他の画像情報と識別可能な情報と拡張子部16とだけが作成される。作成される識別ファイル名11は、前記識別ファイル名11に対応する圧縮画像情報とともに保存用記憶部5に伝送される。伝送される識別ファイル名11および圧縮画像情報は、互いに対応するように記憶され、ステップa6からステップa7へ進み手順が終了する。
このようにして読み取り装置1は、識別ファイル名11を作成し、圧縮画像情報に対応すべく記憶することができる。このような手順によって識別ファイル名11を作成し、圧縮画像情報に対応すべく記憶することによって、QRコードが含まれる画像情報のファイル名に、使用者が容易に識別することができる情報を付加することができる。これによって使用者が、連結すべき画像情報を選択する場合であっても、選択を容易にすることができ、誤操作を未然に抑制することができる。またこのように識別可能な情報がファイル名に付加することによって、読み取り装置1に含まれる画像検索部7が検索するに際しても、識別ファイル名11を検索することによって関連する画像情報を容易に検出することができる。これによって関連する画像情報を検索する毎に、QRコードに格納されるコード情報を取得する必要がなく、迅速に連結することができる。
図4は、読み取り装置1の指定画像情報に基づいて読み取り結果を表示させる第1の手順を示すフローチャートである。第1の手順には、画像情報指定工程と、画像情報解凍工程と、2次元コード判定工程と、分割コード判定工程と分割コード検索工程と、分割コード連結工程と読み取り結果表示工程と、エラー処理工程とが含まれる。本実施の形態では、QRコードの読み取り結果を表示させる手順について説明するけれども、上述のようにQRコードに限定されない。
たとえばキー操作部6を使用者が操作する条件でステップb0から手順が開始され、ステップb1に進む。画像指定工程であるステップb1では、キー操作部6を操作することによって画像記憶部5aに記憶される圧縮画像情報を指定する。制御部10は、指定される指定圧縮画像情報を第1記憶部4aに伝送し、ステップb1からステップb2に伝送される。
画像情報解凍工程であるステップb2では、第1記憶部4aに伝送される指定圧縮画像情報を制御部10によって解凍する。制御部10は、指定圧縮画像情報を解凍して得られる指定画像情報を読み取り部3に伝送して、ステップb2からステップb3へ進む。
2次元コード判定工程であるステップb3は、ステップb2で伝送された指定画像情報を読み取り部3によって走査することによって前記指定画像情報にQRコードが含まれるか否かを判定する。具体的には、指定画像情報を走査して指定画像情報にQRコードに含まれる位置決めパターンが存在するか否かによってQRコードが含まれるか否かを判定する。QRコードが含まれると判定される場合、ステップb3からステップa4へ進む。QRコードが含まれないと判定される場合、QRコードが含まれないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップb3からステップb9へ進む。
分割コード判定工程であるステップb4では、読み取り部3によって指定QRコードに格納される指定コード情報を取得する。さらに読み取り部3は、取得される指定コード情報に連結指示子が含まれるか否かによって指定QRコードが分割コードか否かを判定する。指定コード情報に連結指示子が含まれると判定される場合、指定コード情報を第3記憶部4cに伝送するとともに、前記指定QRコードを含む指定画像情報に対応すべく指定識別ファイル名11Aを画像検索部7に伝送し、ステップb4からステップb5に進む。コード情報に連結指示子が含まれないと判定される場合、前記指定コード情報を制御部10に伝送し、ステップb4からステップb7に進む。
分割コード検索工程であるステップb5では、画像検索部7によって指定識別ファイル名11Aに基づいて、これに関連する関連識別ファイル名11Bを検索する。具体的には、画像検索部7は、指定識別ファイル名11Aに含まれるQRコード認識情報部12が同一であって、さらに連結情報部13に含まれる文字列と同一の文字列を連結情報部13に含む識別ファイル名11を検索することによって関連識別ファイル名11Bを検出する。画像検索部7は、このように検出される関連識別ファイル名11Bに対応すべく関連圧縮画像情報すべてを画像記憶部5aから第1記憶部4aに伝送する。第1記憶部4aに伝送され記憶される関連圧縮画像情報は、第1記憶部4aにおいて関連画像情報に解凍される。関連画像情報は、読み取り部3に伝送される。読み取り部3は、関連コード情報を取得して、前記関連コード情報を第3記憶部4cに伝送して、ステップb5からステップb6へ進む。
分割コード連結工程であるステップb6では、読み取り装置3によって第3記憶部4cに伝送され記憶される指定コード情報と関連QRコードの関連コード情報とを連結するとともに、連結して取得される連結コード情報を第4記憶部4dに伝送する。第4記憶部4dは、伝送される連結コード情報を記憶する。読み取り部3は、第4記憶部4dに記憶される連結コード情報を制御部10に伝送して、ステップb6からステップb7へ進む。
読み取り結果表示工程であるステップb7では、制御部10によって伝送される連結コード情報に基づいて連結結果情報を取得する。さらに制御部10は、連結結果情報を読み取り結果情報として表示部9に表示する。これによってステップb7からステップb8へ進み手順が終了する。
読み取り結果表示工程であるステップb7では、分割コード判定工程で分割コードでないと判定される場合、制御部10によって指定コード情報に基づいて結果情報を取得する。結果情報は、連結結果情報と同様デジタル信号である指定コード情報を表示部9で表示可能に変換される情報である。さらに制御部10は、結果情報を読み取り結果情報として表示部9に表示する。これによってステップb7からステップb8へ進み手順が終了する。
エラー処理工程であるステップb9では、制御部10は読み取りエラー情報を作成する。この読み取りエラー情報とは、QRコードを読み取ることができなかったことを示す情報である。読み取りエラー情報が作成されると、ステップb9からステップb7へ進む。ステップb7では、制御部10によって前記読み取りエラー情報に基づいて読み取りができなかったことを示す読み取りエラー情報読み取り結果として表示部9に表示する。これによってステップb7からステップb8へ進み手順が終了する。
このような手順で読み取り結果を表示すると、操作者は、画像情報を指定するだけで、連結すべき複数のQRコードを自動的に連結することができる。これによって操作者が操作することに起因する操作者の誤操作を未然に防止することができる。また読み取り装置1が指定画像情報に関連する関連画像情報を検索するので、従来のものより確実にかつ高速に選択することができる。
図5は、読み取り装置1の指定画像情報に基づいて読み取り結果を表示させる第2の手順を示すフローチャートである。第2の手順は、第1の手順と類似しており、異なる点についてだけ説明し、類似する点については同一の名称を付して説明を省略する。第2の手順には、第1の手順に含まれる工程に加えて、分割コード検索工程と分割コード連結工程との間に、さらに分割数判定工程と重複ファイル名判定工程と2次元コード読み取り成否判定工程とが含まれる。
たとえばキー操作部6を使用者が操作する条件でステップc0から手順が開始されステップc1に進む。画像指定工程であるステップc1では、圧縮画像情報を指定する。制御部10は、指定圧縮画像情報を第1記憶部4aに伝送し、ステップc1からステップc2に伝送される。
画像情報解凍工程であるステップc2では、指定圧縮画像情報を制御部10によって解凍する。制御部10は、解凍される指定画像情報を読み取り部3に伝送して、ステップc2からステップc3へ進む。
2次元コード判定工程であるステップc3は、指定画像情報を読み取り部3によって前記指定画像情報にQRコードが含まれるか否かを判定する。QRコードが含まれると判定される場合、ステップc3からステップc4へ進む。QRコードが含まれないと判定される場合、QRコードを含まないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップc3からステップc12へ進む。
分割コード判定工程であるステップb4では、読み取り部3によって指定コード情報を取得する。さらに読み取り部3は、指定QRコードが分割コードか否かを判定する。指定QRコードが分割コードであると判定される場合、指定コード情報を第3記憶部4cに伝送するとともに指定識別ファイル名11Aを画像検索部7に伝送し、ステップc4からステップc5に進む。指定QRコードが分割コードでないと判定される場合、前記指定コード情報を制御部10に伝送し、ステップc4からステップc10に進む。
分割コード検索工程であるステップc5では、画像検索部7によって指定識別ファイル名11Aに基づいて、これに関連する関連識別ファイル名11Bを検索する。画像検索部7は、検出される関連識別ファイル名11Bに対応すべく関連圧縮画像情報を画像記憶部5aから第1記憶部4aに伝送する。第1記憶部4aに伝送され記憶される関連圧縮画像情報は、第1記憶部4aにおいて関連画像情報に解凍される。解凍される関連画像情報は、読み取り部3に伝送され、ステップc5からステップc6へ進む。
分割数判定工程であるステップc6では、指定画像情報と検索される関連画像情報との個数が、指定識別ファイル名11Aに含まれる分割総数情報部15に示される数値と同一であるかを画像検索部7によって判定する。具体的には、分割総数情報部15に示される数値から1減算した値が検索される関連画像情報との個数と合致するか否かを解析する。同一であると判定されると、ステップc6からステップc7へ進む。同一でないと判定されると、指定画像情報と関連画像情報との数と連結すべき分割総数が合わないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップc6からステップc12へ進む。
重複ファイル判定工程であるステップc7では、検出される関連識別ファイル名11Bが他の関連識別ファイル名11Bおよび指定識別ファイル名11Aと重複していないかを画像検索部7によって全ての関連識別ファイル名11Bについて判定する。重複する関連識別ファイル名11Bがないと判定されると、ステップc7からステップc8へ進む。重複する関連識別ファイル名11Bがあると判定されると、重複する関連識別ファイル名11Bがあることを示す情報を制御部10に伝送して、ステップc7からステップc12へ進む。
2次元コード読み取り成否判定工程であるステップc8では、読み取り部3に伝送される関連画像情報に含まれる関連QRコードが認識できるか否かを判定する。具体的には、2次元コード判定工程で行われる工程と同様である。QRコード認識できる場合、読み取り部3は、関連コード情報を取得し第3記憶部4cに伝送して、ステップc8からステップc9へ進む。QRコード認識できない場合、関連画像情報にQRコードが含まれていないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップc8からステップc12へ進む。
分割コード連結工程であるステップc9では、読み取り部3によって第3記憶部4cに記憶される指定画像情報に含まれる指定QRコードの指定コード情報と関連画像情報に含まれる関連QRコードの関連コード情報とを連結するとともに、連結して取得される連結コード情報を第4記憶部4dに伝送する。第4記憶部4dは、伝送される連結コード情報を記憶する。読み取り部3は、第4記憶部4dに記憶される連結コード情報を制御部10に伝送して、ステップc9からステップc10へ進む。
読み取り結果表示工程であるステップc10では、制御部10によって伝送される連結コード情報に基づいて連結結果情報を取得する。さらに制御部10は、連結結果情報を読み取り結果情報として表示部9に表示する。これによってステップc10からステップc11へ進み手順が終了する。
読み取り結果表示工程であるステップc10では、分割コード判定工程で分割コードでないと判定される場合、制御部10によって指定コード情報に基づいて結果情報を取得する。結果情報は、連結結果情報と同様デジタル信号である指定コード情報を表示部9で表示可能に変換される情報である。さらに制御部10は、結果情報を読み取り結果情報として表示部9に表示する。これによってステップc10からステップc11へ進み手順が終了する。
エラー処理工程であるステップc12では、指定画像情報にQRコードを含まない場合、制御部10によってQRコードを読み取ることができなかったことを示す読み取りエラー情報が作成される。指定識別ファイル名11Aに含まれる分割総数情報部15に示される数値と同一でないと判定される場合、制御部10によって指定画像情報と関連画像情報との数と連結すべき分割総数が合わないことを示す読み取りエラー情報が作成される。また重複する関連識別ファイル名11Bがあると判定されると、制御部10によって重複する関連識別ファイル名11Bがあることを示す読み取りエラー情報が作成される。QRコード認識できない場合、制御部10によって関連画像情報にQRコードが含まれていないことを示す読み取りエラー情報が作成される。読み取りエラー情報が作成されると、ステップc12からステップc10へ進む。ステップc10では、制御部10は、前記読み取りエラー情報を読み取り結果として表示部9に表示する。これによってステップc10からステップc11へ進み手順が終了する。
このように第2の手順を用いると、QRコードの連結をより確実に行うことができる。また連結されない場合であっても、どのステップで連結ができなかったのかを容易に知ることができる。
図6は、読み取り装置1の指定画像情報に基づいて読み取り結果を表示させる第3の手順を示すフローチャートである。第3の手順は、第2の手順と類似しており、異なる点についてだけ説明し、類似する点については同一の名称を付して説明を省略する。
第3の手順には、第2の手順に含まれる工程に加えて、関連識別ファイル名11Bの検索を画像検索部7が行うか、操作者が行うかを入力する関連識別ファイル名11B検索判定工程がさらに含まれる。
たとえばキー操作部6を使用者が操作する条件でステップd0から手順が開始されステップd1に進む。画像指定工程であるステップd1では、圧縮画像情報を指定する。制御部10は、指定圧縮画像情報を第1記憶部4aに伝送し、ステップd1からステップd2に伝送される。
画像情報解凍工程であるステップd2では、指定圧縮画像情報を制御部10によって解凍する。制御部10は、指定画像情報を読み取り部3に伝送して、ステップd2からステップd3へ進む。
2次元コード判定工程であるステップd3は、指定画像情報を読み取り部3によって前記指定画像情報にQRコードが含まれるか否かを判定する。QRコードが含まれると判定される場合、ステップd3からステップd4へ進む。QRコードが含まれないと判定される場合、QRコードを含まないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップd3からステップd12へ進む。
分割コード判定工程であるステップb4では、読み取り部3によって指定コード情報を取得する。さらに読み取り部3は、指定QRコードが分割コードか否かを判定する。指定QRコードが分割コードであると判定される場合、ステップd4からステップd5に進む。指定QRコードが分割コードでないと判定される場合、前記指定コード情報を制御部10に伝送し、ステップd4からステップd10に進む。
関連識別ファイル名11B検索判定工程であるステップd5では、キー操作部6を用いて関連画像情報を画像検索部7によって検索して指定させるか、操作者自身が操作して指定するかを入力する。画像検索部7によって検索して指定する場合、指定識別ファイル名11Aを画像検索部7に伝送する。画像検索部7は、指定識別ファイル名11Aに基づいて、これに関連する関連識別ファイル名11Bを検索する。画像検索部7は、検出される関連識別ファイル名11Bに対応すべく関連圧縮画像情報を画像記憶部5aから第1記憶部4aに伝送するように制御部10に伝送指令情報を伝送する。これによって制御部10、前記関連圧縮画像情報を第1記憶部4aに伝送する。第1記憶部4aに伝送され記憶される関連圧縮画像情報は、第1記憶部4aにおいて関連画像情報に解凍される。解凍される関連画像情報および指定画像情報は、読み取り部3に伝送され、ステップd5からステップd6へ進む。操作者自身が操作して指定する場合、ステップd5からステップd13へ進む。
分割数判定工程であるステップd6では、指定画像情報と検索される関連画像情報との数が、指定識別ファイル名11Aに含まれる分割総数情報部15に示される数値と同一であるかを画像検索部7によって解析する。具体的には、分割総数情報部15に示される数値から1減算した値が検索される関連画像情報との個数と合致するか否かを解析する。同一であると判定されると、ステップd6からステップd7へ進む。同一でないと判定されると、指定画像情報と関連画像情報との数と連結すべき分割総数が合わないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップd6からステップd12へ進む。
重複ファイル判定工程であるステップd7では、検出される関連識別ファイル名11Bが他の関連識別ファイル名11Bおよび指定識別ファイル名11Aと重複していないかを画像検索部7によって全ての関連識別ファイル名11Bについて判定する。重複する関連識別ファイル名11Bがないと判定されると、ステップd7からステップd8へ進む。重複する関連識別ファイル名11Bがあると判定されると、重複する関連識別ファイル名11Bがあることを示す情報を制御部10に伝送して、ステップd7からステップd12へ進む。
2次元コード読み取り成否判定工程であるステップd8では、読み取り部3に伝送される関連画像情報に含まれる関連QRコードが認識できるか否かを判定する。具体的には、2次元コード判定工程で行われる工程と同様である。QRコード認識できる場合、読み取り部3は、関連コード情報および指定コード情報を取得し第3記憶部4cに伝送して、ステップd8からステップd9へ進む。QRコード認識できない場合、関連画像情報にQRコードが含まれていないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップd8からステップd12へ進む。
分割コード連結工程であるステップd9では、読み取り部3によって第3記憶部4cに記憶される指定画像情報に含まれる指定QRコードの指定コード情報と関連画像情報に含まれる関連QRコードの関連コード情報とを連結するとともに、連結して取得される連結コード情報を第4記憶部4dに伝送する。第4記憶部4dは、伝送される連結コード情報を記憶する。読み取り部3は、第4記憶部4dに記憶される連結コード情報を制御部10に伝送して、ステップd9からステップd10へ進む。
読み取り結果表示工程であるステップd10では、制御部10によって伝送される連結コード情報に基づいて連結結果情報を取得する。さらに制御部10は、連結結果情報を読み取り結果情報として表示部9に表示する。これによってステップd10からステップd11へ進み手順が終了する。手動関連画像情報指定工程であるステップd13では、操作者がキー操作部6を用いて表示部9に表示される識別ファイル名11から連結すべき複数または1つの関連識別ファイル名11Bを指定する。関連識別ファイル名11Bが指定されると、制御部10が前記指定される関連識別ファイル名11Bに対応する関連画像情報を第1記憶部4aに伝送して、ステップd13からステップ14へ進む。
画像情報解凍工程であるステップd14では、指定される関連識別ファイル名11Bに対応すべく関連圧縮画像情報を制御部10によって解凍する。制御部10は、解凍される関連画像情報を読み取り部3に伝送して、ステップd14からステップd15へ進む。
2次元コード判定工程であるステップd15は、関連画像情報を読み取り部3によって前記関連画像情報にQRコードが含まれるか否かを判定する。QRコードが含まれると判定される場合、ステップd15からステップd16へ進む。QRコードが含まれないと判定される場合、QRコードを含まないことを示す情報を制御部10に伝送して、ステップd15からステップd12へ進む。
分割コード判定工程であるステップd16では、読み取り部3によって関連コード情報を取得する。さらに読み取り部3は、操作者が指定する関連QRコードが分割コードか否かを判定する。前記関連QRコードが分割コードであると判定される場合、指定されるすべての関連識別ファイル名11Bを読み取り部3に伝送し、ステップd16からステップc17に進む。前記関連QRコードが分割コードでないと判定される場合、連結すべきでないQRコードが含まれることを示す情報を制御部10に伝送し、ステップd16からステップd12に進む。
分割数判定工程であるステップc17では、指定画像情報と操作者が指定した関連画像情報との個数が、指定識別ファイル名11Aに含まれる分割総数情報部15に示される数値と同一であるかを読み取り部3によって判定する。同一であると判定されると、ステップd17からステップd9へ進む。同一でないと判定されると、ステップd17からステップd5へ戻り、再度関連画像情報を画像検索部7で検索して指定するか、操作者が操作して指定するかを入力する。
エラー処理工程であるステップd12では、指定画像情報にQRコードを含まない場合、制御部10によってQRコードを読み取ることができなかったことを示す読み取りエラー情報が作成される。指定識別ファイル名11Aに含まれる分割総数情報部15に示される数値と同一でないと判定される場合、制御部10によって指定画像情報と関連画像情報との数と連結すべき分割総数が合わないことを示す読み取りエラー情報が作成される。また重複する関連識別ファイル名11Bがあると判定されると、制御部10によって重複する関連識別ファイル名11Bがあることを示す読み取りエラー情報が作成される。QRコード認識できない場合、制御部10によって関連画像情報にQRコードが含まれていないことを示す読み取りエラー情報が作成される。またQRコードが分割コードでない場合、連結すべきでないQRコードが含まれることを示す読み取りエラー情報が作成される。読み取りエラー情報が作成されると、ステップc12からステップc10へ進む。ステップc10では、制御部10は、前記読み取りエラー情報を読み取り結果として表示部9に表示する。これによってステップc10からステップc11へ進み手順が終了する。
このように第3の手順を用いることによって、読み取り装置1が自動的に画像情報に含まれるQRコードを連結するか連結すべきQRコードが含まれる画像情報を操作者が指定して連結させるかを選択することができる。これによって誤って識別ファイル名11を変更して、画像検索部7が検索することができなくなった場合であっても、操作者が連結すべきQRコードを指定することができる。
読み取り装置1において画像情報が圧縮されているけれども、必ずしも圧縮される必要はない。圧縮されない場合、画像情報を圧縮および解凍する作業を省くことできる。
本発明の読み取り装置1によれば、保存用記憶部5に記憶された画像情報に基づいて、制御部10は、複数のQRコードを、連結結果情報に対応するように、選択し得る。このように連結結果情報に対応するように、複数のQRコードが自動的に選択されるので、次のような効果を奏する。つまり従来技術のように複数のQRコードを操作者が選択することに起因する操作者の誤操作を未然に解消することができる。また選択すべき複数のQRコードを、従来技術のものよりも確実にかつ高速に選択することができる。
また本発明の読み取り装置1によれば、読み取り部3がQRコードから成る画像か否かを判定し、さらに読み取り部3は、QRコードから成る画像が分割された分割コードから成るものか否かを判定する。その後読み取り部3は、分割コードから成るもののうちのいずれか1つを読み取ることで、この1つの指定QRコードから成るものと他の関連する関連QRコードから成るものとを連結する。
このように関連するQRコードから成るものであって、連結されるべき複数の分割QRコードが自動的に連結されるので、次のような効果を奏する。つまり従来技術のように複数のQRコードを操作者が選択することに起因する操作者の誤操作を未然に解消することができる。また選択すべき複数のQRコードを、従来技術のものよりも確実にかつ高速に選択することができる。
また本発明の読み取り装置1によれば、表示部9によって表示された読み取り結果を、確実に認識することができる。
また本発明の読み取り装置1によれば、ファイル名記憶部5bは、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つと他の関連する分割コードから成るものとを、一定規則に従った識別ファイル名11を付加させて記憶し得る。したがって画像の識別ファイル名11が一定規則に従ったものか否かを判断することで、任意の分割コードから成る1つが、関連する複数の分割コードから成るもののなかに含まれるか否か判断することができる。換言すれば、ファイル名記憶部5bに記憶される識別ファイル名11を用いて、連結されるべき複数の分割コードが自動的に連結される。
また本発明の読み取り装置1によれば、解析手段は、連結結果情報に対応する、関連する分割コードから成るものの個数と、一定規則に従った識別ファイル名11の分割総数とが合致しているか否かを解析する。この解析結果に基づいて、関連する分割コードから成るものを、従来のものよりも確実にかつ迅速に連結することができる。
本発明の実施の一形態であるバーコードシンボル読み取り装置1の電気的構成を示すブロック図である。 読み取り装置1の2次元コードに識別ファイル名11を付与する手順を示すフローチャートである。 識別ファイル名11を示す図である。 読み取り装置1の指定画像情報に基づいて読み取り結果を表示させる第1の手順を示すフローチャートである。 読み取り装置1の指定画像情報に基づいて読み取り結果を表示させる第2の手順を示すフローチャートである。 読み取り装置1の指定画像情報に基づいて読み取り結果を表示させる第3の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 バーコードシグナル読み取り装置
3 バーコードシグナル読み取り部
5a 画像記憶部
5b ファイル名記憶部
7 画像検索部
9 表示部
11 識別ファイル名

Claims (5)

  1. 少なくとも2次元シンボルを含むバーコードシンボルを、読み取り可能なバーコードシンボル読み取り装置であって、
    読み取り対象の画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された画像に基づいて、複数のバーコードシンボルを、出力されるべき画像に対応するように、選択し得る選択手段とを有することを特徴とするバーコードシンボル読み取り装置。
  2. 少なくとも2次元シンボルを含むバーコードシンボルを、読み取り可能なバーコードシンボル読み取り装置であって、
    バーコードシンボルを画像として記憶する記憶手段と、
    画像が2次元シンボルから成るものかどうかを判定する第1の判定手段と、
    第1の判定手段によって2次元シンボルから成るものと判定される画像が、分割された複数の分割コードから成るものか否かを判定する第2の判定手段と、
    第2の判定手段によって判定される、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つを読み取ることで、この1つの分割コードから成るものと他の関連する分割コードから成るものとを連結するコード連結手段とを備えることを特徴とするバーコードシンボル読み取り装置。
  3. コード連結手段によって連結される読み取り結果を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のバーコードシンボル読み取り装置。
  4. 記憶される画像のファイル名を記憶するファイル名記憶手段をさらに備え、
    前記ファイル名記憶手段は、複数の分割コードから成るもののうちのいずれか1つと他の関連する分割コードから成るものとを、一定規則に従ったファイル名を付加させて記憶し得ることを特徴とする請求項2または3に記載のバーコードシンボル読み取り装置。
  5. 出力されるべき画像に対応する、関連する分割コードから成るものの個数と、一定規則に従ったファイル名のファイル数とが合致しているか否かを解析する解析手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のバーコードシンボル読み取り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304890A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Hypergear:Kk 2次元コードの読取り方法、及び、電子文書作成装置
JP2008146347A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Oki Joho Systems:Kk 振込処理システム
JP2010061468A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 識別情報出力装置およびそのプログラム、プログラム送信装置並びにicカード
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