JP2005181869A - カメラ用絞り装置及びカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 絞りを組み込みながらも撮影レンズ回りをコンパクト化する。
【解決手段】 内筒22に4枚の絞り羽根30を組み込む。絞り羽根30の組み込み位置に対応して内筒22に開口27を形成する。開口27に対応して光変形プラスチックシート製の絞り駆動シート35を設け、その一端を内筒22に固定する。開口27に対応して外筒23に紫外線LED24と白色LEDとを組み込む。被写体輝度が高いとき、紫外線LED24を点灯させ、絞り駆動シート35を湾曲変形させる。湾曲変形した絞り駆動シート35によって絞り羽根30の後縁が押され、絞り羽根30の前縁が開口28の内側に入り込み、小絞り口径が得られる。白色LEDを点灯させると絞り駆動シート35が平坦な形状に戻り、絞り羽根30の前縁が開口28から退避して開放絞りが得られる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、携帯型の写真カメラやデジタルカメラに好適な絞り装置に関し、またこのような絞り装置を用いたカメラに関するものである。
携帯型カメラのコンパクト化及び軽量化が進み、特に携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant) に組み込まれるデジタルカメラでは、CCD型あるいはMOS型のイメージセンサなどの撮像素子の小型化とともに撮影レンズも小型化されてきている。デジタルカメラでは、撮影レンズで結像された光学的な被写体像をイメージセンサで光電変換するときに電荷蓄積時間を電気的に制御し、あるいは光電変換後の撮像信号に適宜の増幅処理を行うことによって、被写体輝度の高低に大きく左右されることなくほぼ適切な信号レベルの撮像信号を得ることができる。
しかし、フラッシュ照明を必要とするような暗い場合や、晴天時の海岸や雪山で撮影を行う場合には、上述した電気的な処理だけで信号レベルを調整するのでは撮像信号にノイズが重畳しやすくなったり、高輝度領域の階調表現が乏しくなることが知られている。こうした理由から、撮影レンズに絞り装置を組み込み、イメージセンサに結像される被写体像の明るさも調節できるようにしておくことが有利である。絞り装置は撮影光路内で移動して光量調節する絞り羽根と絞り羽根を移動させるためのアクチュエータとからなり、一般的な自動絞り型のものでは、特許文献1などで知られるように、被写体輝度の測定信号に応じてアクチュエータを駆動して絞り羽根を移動させ、自動的に光量調節を行うようにしている。
特開2002−232775号公報
従来の絞り装置では、絞り羽根駆動用のアクチュエータとして電流計や小型モータなどの電磁装置が用いられ、また絞り羽根を大開口と小開口との間で二段切替えするものにしても電磁石が用いられている。このため、撮影レンズの近傍にコイル部品が必要となってコンパクト化を図る上では不利である。しかも、携帯電話機に内蔵される最近のデジタルカメラでは、撮影レンズに接写機能やズーム機能をもたせることも検討され、撮影レンズ回りをできるだけコンパクト化したいという要求はこれまで以上に切実なものとなっている。さらに、携帯電話機のようにバッテリー容量が小さいものでは、アクチュエータとしてコイルを利用すると電流消費も無視できないものとなる。
本発明は上記背景を考慮してなされたもので、撮影レンズ回りをほとんど大型化させることなく、しかも絞り羽根の駆動時における電源消耗も十分に小さく抑えることができるようにしたカメラ用絞り装置及びこれを用いたカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するにあたり、本発明の絞り装置は、絞り羽根を移動させるためのアクチュエータとして、特定の第一波長域の光を照射することによって変形し、また別の第二波長域の光を照射すると元の形状に復元する光変形プラスチックを用いたことを特徴とする。このような光変形プラスチックの一例としては、アゾベンゼン分子を主原料とする高分子材料が英国雑誌「NATURE」(Vol.245 11 SEPTEMBER 2003 )などで知られており、この光変形プラスチックは紫外線の照射により平坦な形状から湾曲変形し、可視光の照射により元の平坦な形状に戻る性質を有している。
そして本発明では、このような光変形プラスチックが第一波長域あるいは第二波長域の光を受けて変形/復元する動作を利用して絞り羽根を移動させるようにしてある。さらに本発明の絞り装置は、特に上記英国雑誌で知られる光変形プラスチックを効果的に利用することができるように、この光変形プラスチックを変形/復元させるための紫外線及び紫外線よりも波長が長い光を選択的に発光する光電装置をも構成に含めるのが有利であり、またこのような光源装置としては紫外線発光ダイオードと白色光発光ダイオードとを用いるのが好適である。
本発明のカメラ用絞り装置によれば、絞り羽根の移動のためにコイルなどの電磁装置を要しないから、撮影レンズ回りのコンパクト化に資するところが大きい。また、光変形プラスチックを変形・復元させるために、コイルと比較して消費電流が格段に小さい発光ダイオードを用いるから電源消耗を防ぐことも可能となる。
図1にデジタルカメラ内蔵型の携帯電話機の外観を示す。この携帯電話機は、ヒンジ部2により折り畳み自在に連結された受話器ユニット3と送話器ユニット4とからなる。受話器ユニット3にデジタルカメラが内蔵され、撮影レンズ5が受話器ユニット3の外面に露出している。受話器ユニット3の外面には、さらにアンテナ6、液晶表示パネル7、暗い被写体を撮影するときに補助照明を放射するフラッシュ窓8が設けられている。
送話器ユニット4の内面側には送話マイク10のほか、送話時のダイヤル操作を行うためのダイヤルキーや各種の設定キーなどからなるキー操作部12が設けられている。送話器ユニット4の一方の側面にメモリカード13を装填したときには、デジタルカメラの撮影で得た画像データをこのメモリカード13に保存しておくことができる。
受話器ユニット3に内蔵されたデジタルカメラの要部断面を示す図2において、撮影レンズ5は第一レンズ5aと第二レンズ5bとから構成され、その結像面にCCDイメージセンサ15の光電面が位置している。画像データの処理回路などが実装されたカメラ基板16は受話器ユニット3の筐体にビス止めで固定され、撮影したときにCCDイメージセンサ15から出力された撮像信号は、フレキシブル配線及びコネクタを通してカメラ基板16の所定の回路ユニットに入力される。
第一レンズ5aを保持した第一鏡筒18と第二レンズ5bを保持した第二鏡筒19との間に挟まれるように絞り装置20が組み込まれている。後述するように、絞り装置20には二種類の発光ダイオード(LED)が組み込まれているため、絞り装置20から引き出されたフレキシブル配線もまた、カメラ基板16の所定個所に結線されている。
図3に示すように、絞り装置20は第一鏡筒18の後端に結合される内筒22と、第二鏡筒19の前端に結合される外筒23とを有している。外筒23の内面には、光軸に関して90°の回転対称となる位置ごとに、300〜400nmの近紫外線光を放射する紫外線LED24と白色光を放射する白色LED25との対が設けられている。これらのLED24,25からの放射光は、内筒22に外筒23を組み付けたときに、内筒22の開口27を通って内部に照射される。
なお、外筒23の内周面には図示のように光軸と平行に4本の突状が形成され、内筒22の外周面には対応して4本のガイド溝が形成されている。外筒23は内筒22の後端側から光軸方向に組み付けられるが、そのときに各々の突条がガイド溝に進入するので、内筒22と外筒23との光軸回りの位置決めが行われ、各々のLED24,25はそれぞれ対応する開口27に対面する。また、突条の一本を短くし、これに対応する一本のガイド溝も短くしてあるから、光軸方向での位置決めも同時に行われる。
図4に示すように、内筒22の後端壁には第一レンズ5aから入射した撮影光が通過する開口28が形成されこの開口28が開放絞りとなる。この開口28を取り囲み、第一レンズ5a以降の撮影光路内でそれぞれ揺動自在となるように、4枚の絞り羽根30が各々の軸31に軸着され、それぞれ軽いバネ32の付勢により反時計方向に付勢されている。各絞り羽根30には軸31を中心にした円弧状のスロット33が形成され内筒の後端壁に突設したピン34に係合している。図示の状態は、絞り羽根30がバネ32の付勢で反時計方向にいっぱいに揺動し、スロット33の一端とピン34との当接により開口28から完全に退避し、開放絞りになっていることを示す。
内筒22の開口27をそれぞれ内側から塞ぎ、しかも各々の絞り羽根30の後縁に臨む位置に、光変形プラスチック製のシートからなる4枚の絞り駆動シート35が設けられている。絞り駆動シート35はその一端縁が内筒22の内壁にビス止めされ、300〜400nmの近紫外線光の照射を受けたときに内側に膨らむように湾曲変形し、変形後には近紫外線光の照射を断っても湾曲形状を記憶しており、そして可視光を照射すると再び平坦なシート状に戻る習性を有している。したがって、紫外線LED24が点灯すると図5に示すように絞り駆動シート35が変形して絞り羽根30の後縁を押圧する。これにより絞り羽根30はバネ32の付勢に抗して時計方向に揺動し、スロット33の他端がピン34に当接した状態で保持されるようになり、絞り羽根30の前縁が開口28の内側に入り込んで小絞り状態となる。
図5に示すように絞り駆動シート35が湾曲して絞り羽根30が小絞り位置に移動した後は、紫外線LED24を消灯しても絞り羽根30は小絞り位置にとどまるが、紫外線LED24の代わりに白色LED25を点灯させると絞り駆動シート35は元の平坦な形状に戻る。これにより、絞り羽根30はバネ32の付勢により再び図4に示す開放絞り位置に戻るようになる。また、絞り羽根30の一枚に対面して反射型のホトセンサ36が組み込まれ、絞り羽根30が開放絞り位置にあるか小絞り位置にあるのかを光電検出することができるようになっている。なお、絞り駆動シート35を元の平坦な形に戻すには540nm付近の可視光でよいので、白色LED25の代わりに540nmの光を含む緑色光放射のLEDを用いることも可能である。
携帯電話機をカメラモードに切り替えるとCCDイメージセンサ15の駆動が開始され、撮影レンズ5でCCDイメージセンサ15の光電面上に結像された被写体像が光電変換され撮像信号が得られる。こうして得られた撮像信号は、カメラ基板16に実装されているプリアンプ、オートゲインコントローラ(AGC)回路、クリップ回路などに入力され、一画面分の撮像信号を積分した信号レベルが適切な範囲に収まるようにフィードバック制御される。こうしてレベル調整された撮像信号は、デジタル変換処理の後に周知の信号処理が施されることによってデジタル化された画像データとなり、受話器ユニット3の内面側に組み込まれた液晶ディスプレイには被写体像が表示される。
CCDイメージセンサ15からは一定の周期で撮像信号が出力され、これに同期して上述した種々の信号処理が行われるから、液晶ディスプレイには被写体のスルー画像が表示されるようになる。そして、適宜のタイミングでシャッタレリーズ操作を行うと、その直後に得られた一画面分の画像データが内蔵メモリに書き込まれ、さらに記録操作を行ったときには、その画像データはメモリカード13に書き込まれる。
ところで、被写体が明るすぎたり暗すぎたりすると、電気的な処理だけで撮像信号の信号レベルを適切な範囲に収めるには、CCDイメージセンサ15の電荷蓄積時間やAGC回路の増幅率を極端な値に近づける必要が生じてくる。これに伴い、被写体の明るい部分で階調のつぶれが生じたりノイズの重畳が避けられず画像品質の低下が目立ってくる。そこで、被写体が明る過ぎるときには絞り羽根30を図5に示す小絞り位置に移動させ、暗すぎるときには絞り羽根30を図4に示す開放絞り位置に移動させれば、電荷蓄積時間やAGC回路の増幅率を極端な値にしなくても済むようになり、画像品質を改善することが可能となる。
図6に本発明の絞り装置20の制御処理を示す。この制御処理は、カメラモードへの切替えが行われると例えば5msecごとのタイマ割り込みによって繰り返し実行される。CCDイメージセンサ15から得られる撮像信号は一画面単位で積分され、その積分値に基づいて被写体輝度の測定が行われる。測定された被写体輝度Sは、予め設定された高輝度値SH 及び低輝度値SL (SH >SL )と比較される。例えば高輝度値SH としては、写真測光におけるフイルム感度ISO100換算の露出値12EV程度に相当し、低輝度値SL としてはEV6に相当し、これらの高輝度値SH 及び低輝度値SL は絞り羽根30が開放絞り位置あるいは小絞り位置のいずれであったとしても、AGC回路の増幅率を極端に大きくしたり小さくしたりせずに、あるいはCCDイメージセンサ15の電荷蓄積時間を極端に長くしたり短くしたりせずに電気的な処理だけで撮像信号の信号レベルをほぼ適切な範囲に収めることができる値を基準にして設定されている。
測定された被写体輝度Sが「SL ≦S≦SH 」の範囲にあるときには、前述のように絞り羽根30が開放絞り位置あるいは小絞り位置のいずれであっても電気的な処理で信号レベルの調整が可能であるから、特に絞り変更処理は行われない。なお、直前に測定された被写体輝度Sが高輝度値SH より高い場合や低輝度値SL より低い場合、それぞれ後述するSH フラグ,SL フラグがセットされた状態になっているので、この場合には絞り羽根30の位置を確認してそれぞれ所定の処理が行われる。
被写体輝度S>SH のときにはSH フラグをセットして紫外線LED24が点灯し、絞り羽根30が図5に示す小絞り位置に向かって絞り込まれる。絞り羽根30が小絞り位置まで移動したことがホトセンサ36で検知されると、紫外線LED24が消灯して絞り羽根30は小絞り位置で保持される。同様に、被写体輝度S<SL のときにはSL フラグをセットして白色LED25が点灯し絞り羽根30が図4に示す開放絞り位置に向かって揺動する。絞り羽根30が開放絞り位置まで移動したことがホトセンサ36で検知されると、白色LED25が消灯して絞り羽根30は開放絞り位置で保持される。
上記のように、測定された被写体輝度Sが高輝度値SH よりも高ければ絞り羽根30が小絞り位置に、被写体輝度Sが低輝度値SL よりも低ければ絞り羽根30が開放絞り位置に移動するから、CCDイメージセンサ15の光電面上に極端に明るい、あるいは極端に暗い被写体像が結像されることがない。したがって、電荷蓄積時間やAGC回路の増幅率を適切な範囲内で可変するだけで、撮像信号の信号レベルを適切な範囲に調節することができるようになる。なお、撮像信号の信号レベル調節を行うにあたり、ローコスト化や処理時間の短縮化を図るために電荷蓄積時間あるいはAGC回路の増幅率の一方だけを調節するようにしてもよい。
カメラモードで使用している間、被写体輝度は必ずしも一定ではなく、測定された被写体輝度Sが様々に変動することも少なくない。このとき、「SL ≦S≦SH 」の範囲で変化する限りは特に処理を変える必要はないが、「S>SH 」,「SL ≦S≦SH 」,「S<SL 」の範囲にまたがって変化する場合には、フラグSH ,フラグSL の有無及び、絞り羽根30が開放絞り位置にあるか小絞り位置にあるかに応じ、図6のフローチャートに示す処理が行われる。
すなわち、被写体輝度Sが「S>SH 」の状態から「SL ≦S≦SH 」の状態に変化したときには、そのまま紫外線LED24の点灯を継続して絞り羽根30を小絞り位置まで移動させた後に紫外線LED24を消灯させる。同様に、被写体輝度Sが「S<SL 」の状態から「SL ≦S≦SH 」の状態に変化したときには白色LED25の点灯を継続して絞り羽根30を開放絞り位置まで移動させた後に白色LED25を消灯させる。そして、被写体輝度Sが「S>SH 」の状態と「S<SL 」の状態との間で大きく変わったときには、それぞれの状態に応じて紫外線LED24と白色LED25との点灯,消灯を切り替えて絞り羽根30の移動方向を切り替える。
以上のように、紫外線LED24を点灯させる「S>SH 」の範囲と、白色LED25を点灯させる「S<SL 」の範囲との間に、これらのLED24,25の点灯切替えを行わない緩衝範囲「SL ≦S≦SH 」を設定しておくと、これらのLED24,25の点灯制御と消灯制御とが短い周期で煩雑に切り替わって絞り羽根30が不安定になることもなく、安定した絞り制御が可能となる。なお、紫外線LED24や白色LED25の点灯で絞り駆動シート35を応答性よく変形,復元させるためにある程度の温度が必要であるなら、赤外線を放射するLEDやマイクロヒータなどからの輻射熱で加熱すればよい。
また、極端に被写体輝度Sが高くなる晴天時の海岸や雪山には紫外線も非常に多いことが知られている。そこで、外界光をライトガイドを通して絞り駆動シートに照射する構成にするとともに、可視光カット・紫外線透過フィルタと、紫外線カット・可視光透過フィルタとをライトガイドの前で選択的に挿脱し、被写体輝度に応じてこれらのフィルタを切替えることによって、絞り羽根を作動させることも可能である。
図7に別の実施形態を示す。この実施形態では、絞りリング40を光軸中心に回転させることにより、4枚の絞り羽根30を軸31を中心に一斉に揺動させるようにしている。絞りリング40には光軸を中心とする円弧状のガイドスロット41が形成され、絞り羽根30の軸31によってその回転がガイドされる。絞りリング40にはピン42が突設されており、絞り羽根30の各々に形成されたカムスロット43に係合している。絞りリング40は、内筒46との間にかけられた弱いバネ44で反時計方向に付勢されている。
絞りリング40の外周にアーム45が一体に設けられ、内筒46の切欠き46aから外部に突出している。アーム45の先端に駆動ピン47が設けられ、内筒46の外周には絞り駆動シート50の一端側が固定されている。絞り駆動シート50は、先の実施形態で用いられてものと同様の光変形特性を有し、平坦な状態では駆動ピン47の内側でほぼ真っ直ぐ上方に延びている。絞り駆動シート50に対面するように紫外線LED24と白色LED25が設けられ、先の実施形態と同様、それぞれの点灯により絞り駆動シート50には紫外線または白色光が照射される。
被写体輝度が高いとき、紫外線LED24を点灯させると絞り駆動シート50が図中の破線で示すように変形し、駆動ピン47を押し下げる。これに伴い、絞りリング40がバネ44の付勢に抗して時計方向に回動するから、4枚の絞り羽根30は各々の軸31の回りに一斉に時計方向に揺動し、各々の前縁が開口28の内側に入り込む。この結果、開口28が絞り羽根30によって絞り込まれ小絞り状態に切り替わる。また、被写体輝度が低いときには紫外線LED24の代わりに白色LED25が点灯し、絞り駆動シート50が図示した平坦な状態に戻るから、絞りリング40はバネ44の付勢により図示位置に戻り、開放絞り状態となる。この実施形態によれば、一枚の絞り駆動シート50の変形により4枚の絞り羽根30を一斉に開放絞り位置と小絞り位置との間で移動させるので、絞り羽根30の移動が個々にばらつくことがない。
図4及び図7で説明した実施形態では、いずれも絞り羽根を開放絞り位置に戻すためにバネ32,44が用いられ、これらの付勢に抗して絞り駆動シートを変形させて絞り羽根を小絞り位置に移動させているため、絞り駆動シートには容易に変形しながらもある程度以上の剛性が必要となる。特に図7の実施形態では、絞りリング40を回転させて4枚の絞り羽根を一斉に小絞り位置に移動させなくてはならないため、絞り駆動シートが柔軟過ぎると絞りリング40を回転させ得る駆動力が得られなくなる。絞り駆動シートの剛性をあまり大きくすることができない場合には、次の図8に示す実施形態が有効となる。
図8に示す実施形態は、2枚の絞り羽根52を各々の軸53を中心に揺動させるようにしたもので、同図(A)が開口28によって明るさが決まる開放絞り位置を、同図(B)が絞り羽根52によって明るさが決まる小絞り位置に移動したときの様子を示す。絞り羽根52の移動範囲は、図4の実施例と同様の作用を行うスロット33,ピン34で規制される。絞り羽根52にはピン54が突設され、その各々には絞り駆動シート55の自由端に固着された連結部材56が係合している。連結部材56は前記ピン54を受容する長穴を有し、また絞り駆動シート55は先の実施形態と同様に光変形特性を有するプラスチック素材からなり、その他端側はピン34及び軸53と共通のベース部材に固定されている。これらの絞り駆動シート55に対面して紫外線LED24と白色LED25とが設けられる。
図8(A)に示すように、絞り駆動シート55が平坦に延びた状態にあるときには連結材56がピン54を介して絞り羽根52を押し広げて開放絞り位置に移動させ、開口28は全開される。被写体輝度が高いと紫外線LED24が点灯し、絞り駆動シート55が湾曲変形する。これに伴い、同図(B)に示すように連結部材56も傾いて、長穴を介してピン55を引き込むようになり、絞り羽根52が小絞り位置に移動して絞り羽根52の前縁により開口径を小さくする。なお、被写体輝度が低い時には白色LED25を点灯させることによって絞り駆動シート55が同図(A)の状態に戻り、開放絞りとなる。この実施形態では、絞り駆動シート55の変形だけを利用して絞り羽根52を開放絞り位置と小絞り位置に移動させることができるので、別のバネを利用して絞り羽根52を一方に付勢せずに済み、絞り駆動シート自体の剛性も小さくて済むようになる。
以上、図示した実施形態にしたがって本発明について説明してきたが、絞り羽根や絞り駆動シートの枚数は増減可能で、例えば絞り羽根の移動方向に関してスリット幅が異なる一枚の絞り羽根を開口28の前面に移動自在に配置し、一枚の絞り駆動シートの変形でこの絞り羽根を移動させるようにしてもよい。また、紫外線や白色光の照射量を調節して絞り駆動シートの変形の度合いを制御することも可能であるから、上記実施形態のように二段階で絞り口径を変えるものだけでなく、被写体輝度に応じて紫外線の照射量や照射時間を調節することにより絞り口径を複数段階に変えることも可能である。
本発明を用いたデジタルカメラ内蔵型携帯電話機の外観図である。 携帯電話機に内蔵されたカメラ部分の要部概略断面図である。 絞り装置の分解斜視図である。 開放絞り状態における絞り装置の内部構造を示す要部断面図である。 小絞り状態における絞り装置の内部構造を示す要部断面図である。 絞り制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態を示す要部断面図である。 本発明のさらに別の実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
2 携帯電話機
5 撮影レンズ
15 CCDイメージセンサ
20 絞り装置
22 内筒
23 外筒
24 紫外線LED
25 白色LED
27 開口
28 開口
30,52 絞り羽根
35,50,55 絞り駆動シート
40 絞りリング
56 連結部材

Claims (4)

  1. 撮影光路内で移動して撮影光の光量調節を行う絞り羽根と、この絞り羽根を撮影光路内で移動させるアクチュエータとからなるカメラ用絞り装置において、
    前記アクチュエータが、第一波長域の光を受けて変形し、第二波長域の光を受けて復元する光変形プラスチックであることを特徴とするカメラ用絞り装置。
  2. 前記アクチュエータが、第一波長域の紫外線光を受けて平坦な形状から湾曲変形し、紫外線よりも波長が長い第二波長域の光を受けて平坦な形状に復元する光変形プラスチック製のシートで構成され、かつこのシートに紫外線光と紫外線よりも長波長の光とを選択的に照射する光源装置を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ用絞り装置。
  3. 前記光源装置は、選択的に駆動される紫外線発光ダイオードと白色光発光ダイオードとからなることを特徴とする請求項2記載のカメラ用絞り装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の絞り装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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