JP2005180777A - 排気装置 - Google Patents

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Toshiyoshi Miyamoto
歳喜 宮本
Masayuki Uno
正行 宇野
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Abstract

【課題】本発明は、レンジフード内に加熱調理器を収容した排気装置において、レンジフードの左右いずれの側であっても空気の吸込み力に偏りがなく、効率よく排気可能な排気装置を提供する。
【解決手段】レンジ台11の上方に設置されるレンジフード2と、該レンジフード2内に収容される加熱調理器3及び排気ファン4とを備えた排気装置1であって、排気ファン4が遠心ファンであり、加熱調理器3の上方の空間にファンの回転軸が垂直方向に向くように複数配置されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンジフード内に加熱調理器を収容した排気装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているように、レンジ上のスペースを有効に利用することを目的として、レンジフード内に加熱調理器を収容した家庭器具が知られている。この家庭器具は、図7に示すように、レンジフード2内に加熱調理器3が収容されている。
加熱調理器3の両側面とレンジフードとの間には空間Aが設けられており、加熱調理器3の天板とレンジフード2との間の空間には排気ファン4が設置されている。この排気ファン4は遠心ファンであり、二枚の円盤の間に多数の羽根が植設された羽根車6がその回転軸が垂直方向を向くようにケーシング5内に配されている。
具体的に、家庭器具内に設置された排気ファン4を運転すると、レンジフード2の下部に形成された吸気口2aから空気が取り入れられ、前述の空間Aを通風路として排気ファン4に空気が送り込まれた後、排気流路5bを通って、図示しないレンジフード2の排気口から排出される構成とされている。
特表2001−510886号公報
しかしながら、上記家庭器具においては、排気ファン4を加熱調理器3の天板3cに取り付ける位置に制約がある。すなわち、空間Aを通風路として排気ファン4に空気を効率よく吸込むためには、排気ファン4をできるだけ空間Aに近づける必要が生じる。
したがって、排気ファン4の取付け位置がレンジフード2の右側か左側かに偏ることになり、これによりレンジフード2の左右いずれかの側に空気を吸込む力が偏ってしまうという問題が生じていた。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、レンジフードの左右いずれの側であっても空気の吸込み力に偏りがなく、効率よく排気可能な排気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る排気装置は、レンジ台の上方に設置されるレンジフードと、レンジフード内に収容される加熱調理器及び排気ファンとを備えたものであって、排気ファンが複数設置されたことを特徴とする。
上記構成によれば、レンジフード内に複数の排気ファンを設置したために、排気ファンを1機のみ使用する場合に比べて、空気の吸込み力の偏りが少なくなり、排気能力に優れた排気装置を得ることができる。
また、上記構成において、排気ファンとして遠心ファンを用い、加熱調理器の上方の空間にファンの回転軸が垂直方向に向くようにして配すれば、狭い空間内に羽根車の径の大きい排気ファンを効率よく配置することが可能となり、より排気能力の高い排気装置を得ることができる。
排気ファンの数に特に限定はないが、排気ファンをレンジフード内の左右に1機づつ配すれば、レンジフードの左右から効率よく空気を吸込むことが可能となる。この場合、特に、各排気ファンを互いのファン回転方向が逆方向になるように配し、各排気ファンの排気流路を対称的に前記排気口まで形成すれば、排気流路から空気を排出するのにかかる抵抗を小さく、かつ同程度にすることができ、レンジフードの左右の空気吸込み力に偏りのない排気装置を得ることができる。
上記排気装置は、レンジフード中央に加熱調理器が配置され、この部分は空気を吸い込むことができないため、例えば、レンジ台の右側に設置された加熱具を使用するときは、レンジフード右側に設置された排気ファンのみを運転させる方が効率のよい排気が可能となる。そこで、本発明においては、排気ファンごとにファンの運転をON/OFFする運転スイッチを独立して設ける構成を採用可能とし、これにより、レンジ台の使用状況に合わせて効率のよい排気装置の運転を可能とした。
上記排気ファンは、運転スイッチでファンの運転をON/OFFする以外に、ファンの回転速度を調節する風量切替スイッチを設ければ、レンジ台の加熱器の使用状況に合わせてより効率のよい運転が可能となる。
以上のように、本発明によれば、レンジフード内に複数の排気ファンを設けたため、空気の吸込み力に偏りのない排気装置を得ることが可能になる。特に、排気ファンとして遠心ファンを使用し、レンジフード内に設置される加熱調理器の上方の空間に、ファンの回転軸が垂直方向を向くようにしてレンジフード内の左右に1機づつ配すれば、狭い空間内に羽根車の径の大きい排気ファンを効率よく配置することが可能となり、排気能力が高く、レンジフード左右の空気吸込み力の偏りをより低減することが可能な排気装置を得ることができる。
以下、本発明に係る排気装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1〜4は、本発明に係る排気装置を示す図であり、図1は排気装置の一部を切り欠いた斜視図を、図2は排気装置の平面図を、図3は排気装置の正面図を、図4は排気装置の側面図をそれぞれ示している。
本実施形態に係る排気装置1は、レンジフード2と、レンジフード2内に収容される電子レンジ等の加熱調理器3及び排気ファン4とを備えており、レンジフード2の前面に加熱調理器3の前面が臨むように配されている。加熱調理器3の前面には、加熱庫の扉3aの他に、加熱調理器3の運転を制御するためのコントロールパネル3bが配されている。
加熱調理器3の上方には、加熱調理器天板3cとレンジフード天板2bとの間に空間が設けられており、この空間に排気ファン4が設置されている。排気ファン4は遠心ファンであり、レンジフード2内の同一平面上に左右1機づつ配されている。
排気ファン4は、ケーシング5内に、二枚の円盤の間に多数の羽根が植設された羽根車6が収容されており、その回転軸が垂直方向を向くように配されている。したがって、羽根車6として大径のものを使用しても、排気ファン4の高さにはあまり影響がなく、狭いスペースに排気能力の高い排気ファン4を効率よく設置することができる。
排気ファン4のケーシング5の下部には、空気の吸込口5aが形成されており、羽根車6の外周付近のケーシング5には、排気流路5bが設けられている。各排気ファン4は、ファン回転方向が互いに逆方向になるように設置されており、各排気ファン4の排気流路5bは対称的に形成され、両排気ファン4の中間で合流するように形成されている。
このように、排気流路5bをレンジフード2の排気口に至る途中で合流させて、一つの流路として排気口から空気を排出することで、狭い空間内に合わせて排気流路5bをコンパクト化しつつスムーズで効率のよい排気が可能となる。
加熱調理器3の両側面と、レンジフード2との間には空間Aが設けられており、この空間Aが通風路として利用される。具体的に、排気ファン4を運転すると、レンジフード2の下部に形成された吸気口2aから空気が取り入れられ、前述の空間Aを通風路として矢印Bで示すようにレンジフード2内の上部に導かれる。そして、排気ファン4の吸込口5aから導入された空気は、回転軸方向に羽根車6の中央部分に送りこまれ、羽根車6の周方向、すなわち、吸い込み方向と直交する方向に形成された排気流路5bから排気される。
レンジフード2の天板2bにおいて、左右の排気ファン4の中間位置には図示しない排気口が形成されており、排気ファン4に吸込まれた空気は、矢印Cで示す排気流路5bを通って排気口から排出され、図示しないダクトを通じて外部に放出される。
図5は、本発明に係る排気装置の回路図である。図に示すように、レンジフード2内に設置される左右の排気ファン4のファンモータ7,7は、交流電源8に対して並列に接続されており、それぞれのモータ7には、モータ7の運転をON/OFFする運転スイッチ9及び風量切替スイッチ10が配されている。なお、運転スイッチ9及び風量切替スイッチ10は、前述のコントロールパネル3bに設けられている。
図6は、本発明に係る排気装置の使用態様を示す概略図である。排気装置1は、キッチンのレンジ台11の上方に設置されている。レンジ台11には左右に複数の加熱器12が設けられている。
レンジフード2内には中央部に加熱調理器3が設置され、この部分は空気を吸い込むことができないため、例えば、レンジ台7の右側に設置された加熱器8を使用してガスが発生したときに、左右の排気ファン4を同じように運転しても、左の吸気口2aからは少量のガスしか吸込むことができない。
そこで、このような場合には、運転スイッチ9によりレンジフード2右側に設置された排気ファン3のみを運転させ、かつ風量切替スイッチ10によりファンの回転速度を高くすればよい。
また、レンジ台の左右両方の加熱器12を使用するときには、運転スイッチ9により左右の排気ファン3を運転させ、かつガス発生量に合わせて風量切替スイッチを切り替えればよい。このようにレンジ台11の加熱器12の使用状況に応じて運転スイッチ9及び風量切替スイッチ10を制御することで効率のよい排気が可能となる。
本発明に係る排気装置の一部を切り欠いた斜視図 上記排気装置の平面図 上記排気装置の正面図 上記排気装置の側面図 上記排気装置の回路図 上記排気装置の使用態様を示す概略図 従来の排気装置を示す斜視図
符号の説明
1 排気装置
2 レンジフード
2a 吸気口
2b 天板
3 加熱調理器
3a 加熱庫扉
3b コントロールパネル
3c 天板
4 排気ファン
5 ケーシング
5a 吸込口
5b 排気流路
6 羽根車
7 ファンモータ
8 交流電源
9 運転スイッチ
10 風量切替スイッチ
11 レンジ台
12 加熱器

Claims (5)

  1. レンジ台の上方に設置されるレンジフードと、該レンジフード内に収容される加熱装置及び排気ファンとを備えた排気装置であって、前記排気ファンが複数設置されたことを特徴とする排気装置。
  2. 前記排気ファンが遠心ファンであり、前記加熱調理器の上方の空間にファンの回転軸が垂直方向に向くように配されたことを特徴とする請求項1記載の排気装置。
  3. 前記排気ファンが、前記レンジフード内の左右に1機づつ配されたことを特徴とする請求項2記載の排気装置。
  4. 前記レンジフードの排気口が、前記両排気ファンの中間位置に形成され、前記両排気ファンは、互いにファン回転方向が逆方向で、各排気ファンの排気流路が対称的に前記排気口まで形成されたことを特徴とする請求項3記載の排気装置。
  5. 前記排気ファンごとにファンの運転をON/OFFする運転スイッチが独立して設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の排気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007225120A (ja) * 2005-11-25 2007-09-06 Fuji Industrial Co Ltd レンジフードファン
CN102620435A (zh) * 2012-04-21 2012-08-01 广东万和新电气股份有限公司 燃气具的操控板与面壳的连接结构
JP2018173484A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 シャープ株式会社 画像形成装置

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