JP2011064345A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】調理室からの空気の誘引性能を高めて送風機の送風負荷を低減し、送風機騒音を低下させることができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】調理室排気ダクト10は、調理室の背面に接続された水平部と、水平部から上方にL字状に折り曲げられて筐体の排気口の近傍まで延びる垂直部と、水平部の底面のうち垂直部の上部開口部32と対向する部分に設けられた空気流入口31とを有し、空気吸引ダクト20は、調理室排気ダクト10の底面に取り付けられ、内部に筐体内の冷却風と外気を吸引する空気吸引ファン28と、上面に空気流入口31と密接して対向する吹出口とを有し、空気吸引ファン28が駆動したときに筐体内の冷却風と外気を吸引して吹出口から空気流入口31に流入させ、調理室排気ダクト10の水平部内の空気を介して調理室内の空気を誘引させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、ヒータ等の発熱体で魚等の被加熱物を焼いたり、蒸す等の調理をする調理室を備えた加熱調理器に関するものである。
従来から、調理室を用いて調理を行っているとき、魚等の被加熱物から発生する臭気成分や油煙等の汚染物質が調理室内から本体外に排出される。その室内空気汚染を軽減するために、調理室内の空気を吸引して本体外へ排出する排気風路に酸化触媒を含むフィルター等の空気清浄手段を設けて汚染物質の濃度を低減して排気を行っている。200℃ 以上の高温の調理室内の空気を直接送風機で吸引する場合、送風機を金属製等の耐熱性部品で構成することや、送風機の駆動手段である電動機等を冷却する必要がある。そのため、耐久性や製品コストが高くなる等の課題があった。これを解決するために、調理室内の空気を排気風路へ誘引する手段として、空気エゼクタの原理を利用して送風機からの気流を排気風路内に送風して調理室内の空気を誘引している(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−17033号公報(第6頁、図5)
しかしながら、前述した特許文献1の加熱調理器においては、送風機を用いて筐体内の空気を吸引して気流を生じさせ、その気流を排気風路に送風している。そのため、調理室の周辺部の筐体内の空気温度及び調理室の壁面からの放射による伝熱により、送風機の温度は高温となり、耐熱温度の高い送風機を使用しなくてはならず、コスト高となる。また、送風機と排気風路の流入口の間が開放された風路であるため、その気流が分散してしまうことや気流が再度送風機に吸引されて循環してしまう。そのため、十分な調理室からの排気の誘引性能(風量)が得られない。また、送風機の送風にロスが多いことから必要以上の風量を送風しなくてはならず、送風機負荷が高まり、送風機の騒音が増大する課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、調理室からの空気の誘引性能を高めて送風機の送風負荷を低減し、送風機騒音を低下させることができる加熱調理器を得るものである。
第2の目的は、加熱調理機の動作音を低くすると共に、耐熱温度の低い低コストの送風機を用いることで、簡易な構造で低コストの加熱調理器を得るものである。
本発明に係る加熱調理器は、背面の上部に排気口を有する筐体と、筐体内に設けられ、内部に被加熱物を加熱する加熱部を有する調理室と、調理室の背面から筐体の排気口の近傍まで延びて設けられた排気ダクトと、排気ダクトの底面に取り付けられ、内部に空気吸引ファンを有する空気吸引ダクトとを備え、排気ダクトは、調理室の背面に接続された水平部と、水平部から上方にL字状に折り曲げられて筐体の排気口の近傍まで延びる垂直部と、水平部の底面のうち前記垂直部の上部開口部と対向する部分に設けられた空気流入口とを有し、空気吸引ダクトは、上面に空気流入口と密接して対向する吹出口を有し、空気吸引ファンの駆動による吸引空気を吹出口から空気流入口に流入させ、排気ダクトの水平部内の空気を介して調理室内の空気を誘引させる。
本発明によれば、排気ダクトの底面に設けられた空気流入口と空気吸引ダクトの吹出口とが密接して連通されているので、空気吸引ファンの駆動による吸引空気が筐体内に拡散したり、再び空気吸引ファンに吸引されて循環するということが無くなる。そのため、調理室内からの空気の誘引性能が高められ、空気吸引ファンの送風効率が向上し、さらに、低風量の送風で済み、空気吸引ファンの負荷が軽減されて低騒音とすることができる。
実施の形態1に係る加熱調理器の外観を示す斜視図である。 図1に示すトッププレートと吸排気口カバーを取り外した状態の斜視図である。 図2に示す筐体上面部及び片側の誘導加熱コイルユニットを取り外した状態の斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の基板ケースユニットを示す斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器を底面側から見て示す斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の調理室の上面及び前面扉を取り外して示す斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の排気ダクト及び空気吸引ダクトを組み立てて示す斜視図である。 図7に示す排気ダクトと空気吸引ダクトを分解した状態の斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の側面を切断して示す断面図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の上側の各部品を取り外して示す斜視図である。 実施の形態2に係る加熱調理器を底面側から見て示す斜視図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の調理室の上面及び前面扉を取り外して示す斜視図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の排気ダクト及び空気吸引ダクトを組み立てて示す斜視図である。 図13に示す排気ダクトと空気吸引ダクトを分解した状態の斜視図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の側面を切断して示す断面図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る加熱調理器の外観を示す斜視図である。
図1において、加熱調理器の本体1の筐体2の上側には、筐体上面部3が着脱自在に取り付けられている。筐体上面部3の後部には吸排気口カバー5が着脱自在に設置され、筐体上面部3の前部には操作部6が設けられている。また、筐体上面部3の吸排気口カバー5と操作部6との間にはトッププレート4が取り付けられている。トッププレート4の上面は鍋やフライパンなどの被加熱物(図示せず)が載置される。筐体1の前面の両側には操作部6が設けられ、その中央には調理室7の前面扉が配置されている。
前述の吸排気口カバー5は、通気性があり、吸気と排気がスムーズに行われる構造となっている。なお、本実施の形態では、トッププレート4上においても加熱調理が可能な構成としているが、トッププレート4を使用した調理機能は必要に応じて搭載すればよく、トッププレート4を必要としない調理室7のみの単純な外装でもよい。
図2は図1に示すトッププレートと吸排気口カバーを取り外した状態の斜視図である。
図2において、筐体上面部3の後部中央には筐体排気口9(排気口)が設けられ、筐体上面部3の筐体排気口9の両側には筐体吸気口8がそれぞれ設けられている。筐体排気口9の中には上部開口部32が配置されている。その上部開口部32は、調理室7の背面に取り付けられた調理室排気ダクト10の排気口である。前述した筐体排気口9及び筐体吸気口8は、通常の使用状態においては吸排気口カバー5によって覆われている。
筐体2内の前部側には2つの誘導加熱コイルユニット11が配置され、後部側の中央にはラジエントヒーター13が配置されている。これらは、トッププレート4上に載置される被加熱物を加熱するために使用される。誘導加熱コイルユニット11及びラジエントヒーター13の下方には、調理室7が配置されている。調理室7は、本体1の前面中央までを含めて構成され、調理室7内の空間にて魚等を焼いたり、食材を蒸したりする等の加熱調理・スチーム調理等に使用されている。
図3は図2に示す筐体上面部及び片側の誘導加熱コイルユニットを取り外した状態の斜視図である。
図3において、前述した調理室排気ダクト10の上部開口部32は、排気風路14の上部とほぼ同じ高さに配置されている。これは、調理室7からの空気(排気)が上部開口部32から出た後、すぐに筐体排気口9から筐体2外へ排出されるようにするためである。これにより、調理室7からの空気が排気風路14内に流入して拡散し筐体2内を汚すようなことはない。
調理室7の両側にはそれぞれ基板ケースユニット15が配置されている。基板ケースユニット15の吸込口15aは、前述したように筐体排気口9の両側に配置された筐体吸気口8と接続されている。誘導加熱コイルユニット11の下方には、複数の吹出口17が設けられたチャンバ16が配置されている。このチャンバ16は、基板ケースユニット15の排気口と接続されている。筐体吸気口8を介して吸込口15aに吸い込まれた冷却風は、基板ケースユニット15を通過した後、基板ケースユニット15の排気口からチャンバ16に流入し、吹出口17より吹出される。そして、その冷却風は、上方の誘導加熱コイルユニット11を冷却した後、筐体2の背面に設けられた排気風路14を通過して筐体排気口9より排出される。
図4は実施の形態1に係る加熱調理器の基板ケースユニットを示す斜視図である。なお、基板ケースユニット15は、前述したように調理室7の両側に配置されて、構成がほぼ対称になっているので、本体1を前面から見て右側の基板ケースユニット15を用いて説明する。
図4において、基板ケースユニット15には、冷却ファン18が備えられ、内部に電子部品が実装された電子回路基板12が納められている。電子回路基板12には、発熱を伴い冷却が必要な被冷却物となる電子部品も含まれ、冷却効率を高めるためにヒートシンク(冷却フィン)を備えるものもある。
基板ケースユニット15は、吸込口15aから排気口に至る一体の風路として形成されている。冷却ファン23が動作することにより、外気の冷却風が筐体吸気口8を介して吸込口15aに流入し、冷却ファン18を通過して内部の電子回路基板12の被冷却物を冷却した後、基板ケースユニット15の排気口より排出され、チャンバ16に至る。
図5は実施の形態1に係る加熱調理器を底面側から見て示す斜視図である。
図5において、筐体2の底面に外気取入口19が設けられている。その外気取入口19は、本体1の幅方向に配列された複数のスリットからなっている。外気取入口19は、筐体2外の空気を取り入れるためのもので、調理室排気ダクト10に固着された空気吸引ダクト20の外気吸込口30と接続されている。なお、本実施の形態においては、外気取入口19を筐体2の底面に設けたことを述べたが、筐体2内の調理室7や基板ケースユニット15等の配置によっては筐体の上面や側面に外気取入口19を設けてもよい。
図6は実施の形態1に係る加熱調理器の調理室の上面及び前面扉を取り外して示す斜視図である。
図6において、調理室7内の上部には加熱部である上シーズヒーター21が配置され、上シーズヒーター21の下方には被加熱物を載置する調理台22が配置されている。さらに、その調理台22の下方にはもう一つの加熱部である下シーズヒーター23が配置され、下シーズヒーター23の下方に受け皿24が設けられている。調理室7の背面には、調理室排気口25が設けられ、さらに、調理室排気口25を吸引口とする調理室排気ダクト10が取り付けられている。調理室排気ダクト10の下面には、前述の空気吸引ダクト20が取り付けられている。
なお、本実施の形態においては、上シーズヒーター21と下シーズヒーター23により調理台22に載置された被加熱物を上下方向より一度で加熱する構成となっているが、調理室7内の上部または下部の何れかにシーズヒーターを設けてもよい。このようにシーズヒーターを配置した場合、被加熱物の上下を反転させる等により同様の加熱調理が可能であり、シーズヒーターの数や配置によらず同様の効果は得られる。また、本実施の形態においては、調理室7内の加熱部としてシーズヒーターを用いているが、これに限定されるものではなく、例えばカーボンヒーターやセラミックヒーター等の電気的な抵抗を有する加熱部や、マグネトロンのような高周波を用いる加熱部でもよい。つまり、食材を加熱調理できる加熱部であれば特に制約はなく同様の効果が得られるものであればよい。
図7は実施の形態1に係る加熱調理器の排気ダクト及び空気吸引ダクトを組み立てて示す斜視図である。
図7において、調理室排気ダクト10の調理室7側の内部にはフィルター27が配置され、そのフィルター27の手前側にはフィルター27を加熱するためのシーズヒーター26が配置されている。空気吸引ダクト20の内部には、例えば2台の空気吸引ファン28(プロペラファン)が幅方向に並列に設けられている。また、空気吸引ダクト20の吸引側の両側面の下部には冷却風吸込口29が設けられている。さらに、空気吸引ダクト20の吸引側の筐体2の底面と対向する面には外気吸込口30が設けられている。その外気吸込口30は、前述したように筐体2の底面に設けられた外気取入口19と接続されている。空気吸引ダクト20の空気吸引ファン28の空気流出側の上面には吹出口20aが設けられている。吹出口20aは、調理室排気ダクト10の底面にほぼ密閉状態で接続され、調理室排気ダクト10の空気流入口31と連通されている。
なお、本実施の形態においては、冷却風吸込口29を空気吸引ダクト20の吸引側の両側面の下部に設けたことを述べたが、筐体2内の調理室7や基板ケースユニット15等の配置によっては空気吸引ダクト20の吸引側の上面あるいは背面に冷却風吸込口29を設けるようにしてもよい。また、本実施の形態においては、調理室排気ダクト10のフィルター27側にシーズヒーター26を設けているが、これは、必要に応じて設ければ良く、シーズヒーター26の有無に関わらず本発明の効果は同様に得られる。さらに、空気吸引ダクト20には、2台のプロペラファン(空気吸引ファン28)が並列に設けられていることを述べたが、適切な送風能力があれば、シロッコファンやターボファン等の遠心ファンでもよく、ファンの数も必要な送風能力に応じて設けてもよく、これに限定されるものではない。
図8は図7に示す排気ダクトと空気吸引ダクトを分解した状態の斜視図である。
図8において、調理室排気ダクト10は、ほぼL字状に形成され、調理室7側に延びる水平部とその水平部から上方にL字状に折り曲げられてなる垂直部とで構成されている。調理室排気ダクト10の水平部の底面のうち垂直部の上部開口部32と対向する部分には、幅方向に延びる長方形状の空気流入口31が設けられている。調理室7からの空気は、調理室排気ダクト10の垂直部の上部開口部32より排出される。
なお、本実施の形態においては、空気流入口31は単純な長方形の穴であるが、空気吸引ダクト20からの空気流を調理室排気ダクト10内に導入できる形状であればこれに限るものではない。例えば、複数の円形の穴や多角形の穴、立体的なスリットノズルや円形ノズルを用いたものでもよく、後述するエゼクタとして機能すればよい。
図9は実施の形態1に係る加熱調理器の側面を切断して示す断面図である。
図9において、調理室排気ダクト10の垂直部の上部側の両側面及びL字の内側面と排気風路14の内面との間に冷却風が通風可能な風路(空間)が形成されている。その風路は、筐体排気口9の手前にて調理室排気ダクト10の上部開口部32と合流している。調理室7には、壁面や前面扉等に適度の開口(図示せず)が設けられており、調理室7に圧力損失が少なく外気を流入することができ、排気を妨げることはない。
次に、本実施の形態の加熱調理器の動作について説明する。なお、ここでは、本発明と関わる調理室を用いて加熱調理を行っているときの動作を説明する。
調理室7内で加熱調理を行うと、被加熱物である食材から油煙や臭気成分が発生したり、食材からの汁気や脂分が受け皿24や下シーズヒーター23と接触して揮発し、油煙や臭気成分が発生して調理室7内に拡散する。その拡散した油煙や臭気成分は、調理室排気口25から調理室排気ダクト10に流入し、フィルター27により浄化されて濃度が低減される。その後、調理室排気ダクト10の上部開口部32から筐体排気口9を経て筐体2外へ排出される。
前述した油煙や臭気成分は、フィルター27に添着された触媒をシーズヒーター26で加熱して酸化分解能を行わせることにより浄化される。フィルター27の種類によっては、本実施の形態とは異なる浄化手段で油煙や臭気成分を浄化するものや、シーズヒーター26を設けない場合もあるが、フィルター27の浄化手段やシーズヒーター26の有無によらず本発明の効果は同様に得られる。
次に、調理室内からの油煙や臭気成分を吸引して筐体外へ排出するときの動作について説明する。
まず、筐体2内全体の冷却風の流れについて説明する。
調理室7で加熱調理を行っているとき、調理メニューによって異なるが一例としては、上下のシーズヒーター21、23は500〜800℃に発熱し、調理室7内の温度は200〜300℃となる。調理室7の壁面は一定の断熱手段を備えていても、放射や熱伝達により筐体2内の温度は上昇する。筐体2内の温度が上昇すると、本加熱調理器を構成する各部品が機能しなくなることや寿命が短くなることを回避するために、冷却ファン18により筐体2内の各部品が耐熱温度以下となるよう冷却されている。
冷却ファン18が動作しているときは、外部の空気が吸排気口カバー5を通過して、筐体吸気口8から吸込口15aに流入し、冷却ファン18を介して基板ケースユニット15内の電子回路基板12に実装された電子部品等を冷却する。その後、その冷却風は基板ケースユニット15の排気口から送出されチャンバ16に流入する。流入した冷却風は、チャンバ16の上面の吹出口17から吹出され、上方に配置された誘導加熱コイルユニット11の冷却を行った後、筐体2の背面側の排気風路14に至る。そして、筐体2の筐体排気口9から吸排気カバー5を経て筐体2外へ排出される。
排出される空気の温度は、排気に人が触れても問題無い温度ではあるが、室温と比較すると高温となっており、筐体2内の温度も同様に室温よりも高温となっている。また、筐体2内には冷却ファン18により空気が押し込まれていることから、筐体2外の外気と比べ圧力が高い状態となっている。本実施の形態においては、冷却風の流れは前記の通りであるが、筐体吸気口8、冷却ファン18、基板ケースユニット15等の配置や順序はこれに限定されるものではない。例えば、調理室7を筐体2内の片側の側面に寄せて配置し、反対側の側面に基板ケースユニット15や冷却ファン18を配置し、冷却ファン18からの送風が基板ケースユニット15とチャンバ16に並列に送風されるようにしてもよい。つまり、冷却ファン18により筐体2内に冷却風が押し込まれる構成であればよく、同様の効果が得られる。
次に、調理室7内の排気の流れについて説明する。
調理室7内の空気の吸引・排気は2ヶ所に設けられた空気エゼクタが機能することにより行われる。
一つ目は、冷却風を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体として利用している。これは、排気風路14と調理室排気ダクト10との間に形成された風路に冷却風が流れ込んで上方に噴出されることにより、排気風路14の出口がほぼスリット状のノズルと見なすことができる。その風路内への冷却風の流入により噴流及び負圧領域が調理室排気ダクト10の上部開口部32の周囲や上方を覆うことで、調理室排気ダクト10内の空気が誘引され、筐体排気口9から冷却風と共に排出される。
二つ目は、空気吸引ファン28から送出された空気を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体として利用している。この場合は、調理室排気ダクト10の空気流入口31から上部開口部32に向かって空気吸引ファン28からの空気が噴出されることにより、空気流入口31がスリット状のノズルとして機能する。調理室排気ダクト10内に噴流が形成されることによりエゼクタとして機能し、調理室排気ダクト10の水平部内の空気を介して調理室7内の空気を誘引する。
空気流入口31がスリット状のノズルであることから、空気を通過させるには相応の圧力が必要となり、空気吸引ファン28の吹出側から空気流入口31に至る風路は、一定の気密性が保たれるように調理室排気ダクト10と空気吸引ダクト20が接合されている。誘引流体としての空気が拡散して空気流入口31に十分に流入せず、エゼクタの性能が低下して必要な誘引風量が得られないことが無いよう構成されている。
また、空気吸引ファン28に吸引される空気は、空気吸引ダクト20の冷却風吸引口29から吸引される筐体2内の冷却風と、筐体2の底面の外気取入口19から吸引される筐体2外の外気とが混合される。空気吸引ダクト20の冷却風吸引口29からの吸引は、冷却ファン18により筐体2内の圧力が上昇していることにより、筐体2外から吸引する場合と比べ空気吸引ファン28の送風機負荷を低減できるメリットがある。一方、筐体2内の冷却風の温度は高く空気吸引ファン28に高い耐熱性が求められることや、寿命・信頼性の面でデメリットとなる。本実施の形態においては、空気吸引ダクト20の冷却風吸引口29を筐体2の底面近傍に設けているので、同じ筐体2内でも温度は高い傾向にある上層からの吸気に比べ、比較的に低い温度の冷却風を吸気している。
外気取入口19からの吸引は、筐体2内と比べ空気吸引ファン28の送風機負荷は高くなるデメリットはあるが、筐体2内と比べ吸引される空気の温度は低くなり、空気吸引ファン28の耐熱性を低くできることや、寿命・信頼性の面でメリットとなる。空気吸引ダクト20の冷却風吸引口29と外気取入口19の開口面積を所定の比率(本実施の形態においては1:3〜1:6)として混合して吸引することにより、空気吸引ファン28をファンメーカーが標準品として製品化している低コストな使用環境温度が85℃仕様のものを使用可能とすることができる。また、冷却ファン18の圧力を利用して空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減できる。
以上のように実施の形態1によれば、吹出口20aと空気流入口31とが密閉状態で接続されるように空気吸引ダクト20と調理室排気ダクト10とが接合されている。これにより、空気吸引ファン28から送出される誘引流体としての空気が筐体2内に拡散することなく空気流入口31から調理室排気ダクト10内に噴出させることができる。そのため、空気吸引ファン28による送風を無駄なく行うことが可能になり、送風機負荷を低減でき、送風機騒音を下げることができ、動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、空気吸引ファン28により吸引される空気が、空気吸引ダクト20に設けられた冷却風吸込口29に流入する筐体2内の冷却風と外気吸込口30に流入する筐体2外の外気とが混合されたものであるため、空気吸引ファン28を耐熱温度の低い低コストのものを使用できる。また、冷却ファン18の送風によって圧力の加わった冷却風が冷却風吸込口29に流入するようにしているので、空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音にすることが可能になる。そのため、製品コストを抑えることができ、動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、空気吸引ダクト20の冷却風吸込口29を筐体2の底面近傍に設けたので、冷却風吸込口29から吸込む空気(冷却風)の温度を低くすることができ、低コストの空気吸引ファン28の使用温度内において、冷却風吸込口29から吸込む空気の比率を増やすことができる。また、冷却ファン18の冷却風の送風による圧力を利用可能となり、さらに、空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音とすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、空気吸引ダクト20の冷却風吸込口29と外気取入口19の開口面積の比を1:3〜1:6としたので、冷却風吸込口29からの吸気風量と外気取入口19からの吸気風量の混合比率を最適化でき、低コストの空気吸引ファン28の使用温度内において、冷却風吸込口29から吸込む空気の比率を最も増やすことができる。そのため、冷却ファン18の冷却風の送風による圧力をより有効に利用できる。さらに、空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音とすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、調理室排気ダクト10と排気風路14との間に形成された風路に冷却風が流れ込んで上方に噴出されるようにしたので、冷却風が誘引流体となり空気エゼクタの効果で調理室排気ダクト10内の空気を誘引し、調理室排気ダクト10の排気がアシストされる。そのため、空気吸引ファン28から送出される空気を誘引流体とした調理室排気ダクト10内での空気エゼクタの効果による誘引能力を低くできる。また、空気吸引ファン28の風量を減らせ、送風機負荷を軽減でき、低騒音とすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、調理室排気ダクト10と排気風路14との間の風路に筐体2内の冷却風を通過させてその冷却風を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体としている。さらに、空気吸引ダクト20の冷却風吸込口29に流入する筐体2内の冷却風と外気吸込口30に流入する筐体2外の外気との混合空気を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体として使用している。これらにより、より空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音にすることが可能になる。また、冷却ファン18の排気経路が2ヶ所に分散され、風路断面が広がって圧力損失が軽減されることから、冷却ファン18も送風機負荷を軽減でき、低騒音にすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
実施の形態2.
次に、図1及び図10〜15を用いて実施の形態2を説明する。実施の形態1とは調理室排気ダクト10と空気吸引ダクト20の形状が異なるだけなので、その異なる部分のみを主に説明する。
図10は実施の形態2に係る加熱調理器の上側の各部品を取り外して示す斜視図である。
実施の形態2においては、調理室排気ダクト10の上部開口部32の位置が排気風路14の上部よりも低い位置になっていることが実施の形態1とは異なる。調理室排気ダクト10の上部開口部32に至る垂直部の両側面及びL字の内側面と排気風路14との間に冷却風が通風可能な風路(空間)が形成されていることは実施の形態1と同様である。
図11は実施の形態2に係る加熱調理器を底面側から見て示す斜視図である。
図11において、調理室排気ダクト10に固着された空気吸引ダクト20の両側面の筐体2の底面側の下部に空気吸込ガイド33が設けられている。空気吸込ガイド33は、調理室7とは反対の筐体2の背面側に冷却風吸込口29が設けられている。また、空気吸引ダクト20の外気吸込口30は、実施の形態1と同様に筐体2の底面に設けられた外気取入口19と密閉状態で接続されている。なお、本実施の形態においては、空気吸込ガイド33を空気吸引ダクト20の両側面の筐体2の底面側の下部に設けたことを述べたが、筐体2内の調理室7や基板ケースユニット15等の配置によっては空気吸込ガイド33を空気吸引ダクト20の吸引側の背面に設けるようにしてもよい。
図12は実施の形態2に係る加熱調理器の調理室の上面及び前面扉を取り外して示す斜視図である。
図12において、調理室7の背面に固着された調理室排気ダクト10の垂直部の背面が筐体排気口9近傍まで延びている。その背面は、調理室7からの排気が高温なため、排気が直接筐体2に接触して筐体2の外郭の温度が高温となるのを抑制する断熱効果がある。また、前述の背面は、調理室排気ダクト10と筐体2の上端間や背面間を係合することを容易にして組立性を向上させるためのものである。
図13は実施の形態2に係る加熱調理器の排気ダクト及び空気吸引ダクトを組み立てて示す斜視図である。
図13において、前述した空気吸込ガイド33は、空気吸引ダクト20が筐体2の底面に配置されることにより、筐体2の底面とで風路が形成されている。この風路は、調理室7とは反対方向に開口する冷却風吸込口29から空気吸引ダクト20の空気吸引ファン28の吸込口側の空間が密閉状態になっている。このように、筐体2の底面側で調理室7から離れた位置に冷却風吸込口29を設けることで、筐体2内では比較的に温度の低い冷却風を吸引することができる。
図14は図13に示す排気ダクトと空気吸引ダクトを分解した状態の斜視図である。
図14において、実施の形態1と同様に、調理室排気ダクト10は、ほぼL字状に形成され、調理室7側に延びる水平部とその水平部から上方にL字状に折り曲げられた垂直部とからなっている。調理室排気ダクト10の水平部の底面のうち垂直部の上部開口部32と対向する部分には、幅方向に延びる長方形状の空気流入口31が設けられている。調理室7からの空気は、調理室排気ダクト10の垂直部の上部開口部32より排出される。
図15は実施の形態2に係る加熱調理器の側面を切断して示す断面図である。
図15において、実施の形態1と同様に、調理室排気ダクト10の垂直部の上部側の両側面及びL字の内側面と排気風路14の内面との間に冷却風が通風可能な風路(空間)が形成されている。その風路は、筐体排気口9の下方にて調理室排気ダクト10の上部開口部32と合流している。調理室7には、壁面や前面扉等に適度の開口(図示せず)が設けられており、調理室7に圧力損失が少なく外気を流入することができ、排気を妨げることはない。
次に、本実施の形態の加熱調理器の動作について説明する。なお、ここでは、実施の形態1と異なる部分について説明する。
先ず、調理室7内の排気の流れについて説明する。
調理室7内の空気の吸引・排気は2ヶ所に設けられた空気エゼクタが機能することにより行われる。
一つ目は、実施の形態1と同様に冷却風を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体として利用している。排気風路14内に調理室排気ダクト10の垂直部の一部が挿入されて形成された風路がほぼスリット状のノズルと見なすことができる。つまり、その風路に流入した冷却風は、調理室排気ダクト10の上部開口部32の周囲で噴流し筐体排気口9から排出される。この時、調理室排気ダクト10内の空気がその噴流により誘引され、冷却風と共に排出される。
実施の形態1においては、調理室排気ダクト10の上部開口部32と排気風路14は、ほぼ同じ高さで、各上部が筐体2の筐体排気口9に近接して筐体2外の開放空間に近く、筐体2外(室内空間)を流れる気流等の外乱の影響を受けやすい。一方、本実施形態においては、調理室排気ダクト10の上部開口部32が排気風路14内であることから外乱の影響を受け難く、外周ノズル型のエゼクタに近い構成とすることができる。そのため、調理室排気ダクト10内の空気の誘引能力(風量)を高くすることができる。
二つ目は、実施の形態1と同様に空気吸引ファン28から送出された空気を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体として利用している。その空気を調理室排気ダクト10の空気流入口31から調理室排気ダクト10内で上部開口部32に向けて噴出させることで、空気流入口31がスリット状のノズルとして機能する。調理室排気ダクト10内に噴流を起こすことで空気エゼクタとして機能し、調理室排気ダクト10の水平部内の空気を介して調理室7内の空気が誘引される。
空気流入口31がスリット状のノズルであることから、空気を通過させるには相応の圧力が必要となり、空気吸引ダクト20の吹出口20aから空気流入口31に至る風路は、一定の気密性が保たれるように調理室排気ダクト10と空気吸引ダクト20が接合されている。送出された誘引流体である空気が拡散して空気流入口31に十分に流入せず、エゼクタの性能が低下して必要な誘引風量が得られないことが無いよう構成されていることも実施の形態1と同様である。
また、空気吸引ファン28に吸引される空気は、空気吸引ダクト20の両側面に設けられた空気吸込ガイド33の冷却風吸込口29から吸引される筐体2内の冷却風と、筐体2の底面に設けられた外気取入口19から吸引される筐体2外の外気とが混合される。冷却風吸込口29からの吸引は、冷却ファン18により筐体2内の圧力が上昇していることにより、筐体2外から吸引する場合と比べ空気吸引ファン28の送風機負荷を低減できるメリットがある。一方、筐体2内の冷却風の温度は高く空気吸引ファン28に高い耐熱性が求められることや、寿命・信頼性の面でデメリットとなる。
本実施の形態においては、空気吸込ガイド33の冷却風吸込口29を筐体2の底面近傍に配置し、さらに、その冷却風吸込口29を空気吸込ガイド33を介在させて調理室7から離すようにしている。空気吸込ガイド33が無い状態では、実施の形態1のように空気吸引ファン28の配置により、その吸込側の空間の配置は限定されてしまい冷却風吸込口29を調理室7から離すにも限度があり実施の形態1のような配置となってしまう。一方、本実施の形態においては、空気吸込ガイド33により、空気吸引ファン28の配置によらず、冷却風吸込口29を調理室7から離すことを可能としている。
また、空気吸込ガイド33により、冷却風吸込口29の吸込み方向を調理室7が配置された側とは反対方向としている。これも実施の形態1のように単に風路開口を設ける場合は方向は限定されてしまうが、空気吸込ガイド33により、吸込方向を所定の方向にできると共に、風路の曲げ部にR形状を設けることで、圧力損失の少ないスムーズな吸込みを可能としている。これらにより、同じ筐体2内でも温度の低い傾向にある下層で、なおかつ、動作の際は高温となる調理室7から離れた位置にて調理室7とは反対方向から吸込むことにより、吸込む冷却風の温度は筐体2内では比較的低い温度となっている。
空気吸込ガイド33の冷却風吸込口29からの吸引は、筐体2内からと比べ空気吸引ファン28の送風機負荷は高くなるデメリットはあるが、筐体2内と比べ吸引される空気の温度は低くなり、空気吸引ファン28の耐熱性を低くできることや、寿命・信頼性の面でメリットとなる。
空気吸込ガイド33の冷却風吸込口29と筐体2の外気取入口19の開口面積を所定の比率(本実施の形態においては1:3〜1:6)として混合して吸引することにより、空気吸引ファン28を低コストの低い耐熱温度のものが使用可能な温度にすることができる。また、冷却ファン18の圧力を利用して空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減している。
以上のように実施の形態2によれば、吹出口20aと空気流入口31とが密閉状態で接続されるように空気吸引ダクト20と調理室排気ダクト10とが接合されている。これにより、空気吸引ファン28から送出される誘引流体としての空気が筐体2内に拡散することなく空気流入口31から調理室排気ダクト10内に噴出させることができる。そのため、空気吸引ファン28による送風を無駄なく行うことが可能になり、送風機負荷を低減でき、送風機騒音を下げることができ、動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、空気吸引ファン28により吸引される空気が、空気吸引ダクト20に設けられた冷却風吸込口29に流入する筐体2内の冷却風と外気吸込口30に流入する筐体2外の外気とが混合されたものである。そのため、空気吸引ファン28を耐熱温度の低い低コストのものを使用できる。また、冷却ファン18の送風によって圧力の加わった冷却風が冷却風吸込口29に流入するようにしているので、空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき低騒音にすることが可能になる。そのため、製品コストを抑えることができ、動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、空気吸引ダクト20の冷却風吸込口29を筐体2の底面近傍に設けたので、冷却風吸込口29から吸込む空気(冷却風)の温度を低くすることができ、低コストの空気吸引ファン28の使用温度内において、冷却風吸込口29から吸込む空気の比率を増やすことができる。また、冷却ファン18の冷却風の送風による圧力を利用可能となり、さらに、空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音とすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、空気吸込ガイド33の冷却風吸込口29を調理室7側とは反対の方向に設けたことにより、その冷却風吸込口29から吸込む空気(冷却風)の温度を低くすることができる。また、低コストの空気吸引ファン28の使用温度内において、冷却風吸込口29から吸込む空気の比率を増やすことができ、より冷却ファン18の冷却風の送風による圧力を利用可能となる。さらに、空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音とすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、空気吸引ダクト20の冷却風吸込口29と外気取入口19の開口面積の比を1:3〜1:6としたので、冷却風吸込口29からの吸気風量と外気取入口19からの吸気風量の混合比率を最適化でき、低コストの空気吸引ファン28の使用温度内において、冷却風吸込口29から吸込む空気の比率を最も増やすことができる。そのため、冷却ファン18の冷却風の送風による圧力をより有効に利用できる。さらに、空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音とすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、調理室排気ダクト10と排気風路14との間に形成された風路に冷却風が流れ込んで上方に噴出されるようにしたので、冷却風が誘引流体となり空気エゼクタの効果で調理室排気ダクト10内の空気を誘引し、調理室排気ダクト10の排気がアシストされる。そのため、空気吸引ファン28から送出される空気を誘引流体とした調理室排気ダクト10内での空気エゼクタの効果による誘引能力を低くできる。また、空気吸引ファン28の風量を減らせ、送風機負荷を軽減でき、低騒音とすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
また、調理室排気ダクト10の上部開口部32の位置を排気風路14の上部より低くすることにより、排気風路14内にて上部開口部32のほぼ上方で噴流が形成される。さらには、筐体2外の気流等の外乱が軽減されることや、エゼクタの基本的な構成に近い構成とすることができる。これらにより、エゼクタの効果による吸引能力が向上し、調理室排気ダクト10の排気のアシストがさらに向上して、空気吸引ファン28から空気流入口31への送風による調理室排気ダクト10内でのエゼクタ効果による誘引能力を低くすることができる。そのため、空気吸引ファン28の風量を減らせ、送風機負荷を軽減でき、低騒音にすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
さらに、調理室排気ダクト10と排気風路14との間の風路に筐体2内の冷却風を通過させてその冷却風を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体としている。また、空気吸引ダクト20の冷却風吸込口29に流入する筐体2内の冷却風と外気吸込口30に流入する筐体2外の外気との混合空気を調理室排気ダクト10内の空気の誘引流体として使用している。これらにより、より空気吸引ファン28の送風機負荷を軽減でき、低騒音にすることが可能になる。また、冷却ファン18の排気経路が2ヶ所に分散され、風路断面が広がって圧力損失が軽減されることから、冷却ファン18も送風機負荷を軽減でき、低騒音にすることが可能になり、より動作騒音の低い加熱調理器を提供できる。
1 本体、2 筐体、3 筐体上面部、4 トッププレート、5 吸排気口カバー、
6 操作部、7 調理室、8 筐体吸気口、9 筐体排気口、10 調理室排気ダクト、
11 誘導加熱コイルユニット、12 電子回路基板、13 ラジエントヒーター、
14 排気風路、15 基板ケースユニット、16 チャンバ、17 吹出口、18 冷却ファン、19 外気取入口、20 空気吸引ダクト、21 上シーズヒーター、
22 調理台、23 下シーズヒーター、24 受け皿、25 調理室排気口、26 シーズヒーター、27 フィルター、28 空気吸引ファン、29 冷却風吸込口、
30 外気吸込口、31 空気流入口、32 上部開口部、33 空気吸込ガイド。

Claims (7)

  1. 背面の上部に排気口を有する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、内部に被加熱物を加熱する加熱部を有する調理室と、
    前記調理室の背面から前記筐体の排気口の近傍まで延びて設けられた排気ダクトと、
    前記排気ダクトの底面に取り付けられ、内部に空気吸引ファンを有する空気吸引ダクトとを備え、
    前記排気ダクトは、前記調理室の背面に接続された水平部と、前記水平部から上方にL字状に折り曲げられて前記筐体の排気口の近傍まで延びる垂直部と、前記水平部の底面のうち前記垂直部の上部開口部と対向する部分に設けられた空気流入口とを有し、
    前記空気吸引ダクトは、上面に前記空気流入口と密接して対向する吹出口を有し、前記空気吸引ファンの駆動による吸引空気を前記吹出口から前記空気流入口に流入させ、前記排気ダクトの水平部内の空気を介して前記調理室内の空気を誘引させることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記筐体に設けられた外気取入口を備え、
    前記空気吸引ダクトは、前記空気吸引ファンの吸引側に前記外気取入口と接続された外気吸込口と、前記空気吸引ファンの吸引側に前記筐体内に設置された冷却ファンからの冷却風を取り入れるための冷却風吸込口とを有し、前記空気吸引ファンが駆動したときに、前記外気吸込口から外気が流入すると共に、前記冷却風吸込口から前記筐体内の冷却風が流入することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記冷却風吸込口は、前記空気吸引ダクトの吸引側の両側面あるいは背面の前記筐体の底面近傍に設けられていることを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  4. 前記空気吸引ダクトの両側面あるいは背面から延びて設けられ、前記冷却ファンの駆動による前記筐体内の冷却風を導入する空気吸込ガイドを備え、
    前記冷却風吸込口は、前記空気吸込ガイドの前記調理室の反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  5. 前記冷却風吸込口と前記外気取入口の開口面積の比が1:3〜1:6であることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の加熱調理器。
  6. 前記排気ダクトの垂直部の少なくとも上部側の両側面及びL字の内側面との間の一部に空間を有して前記筐体の排気口近傍まで延びて設けられた排気風路を備え、
    前記冷却ファンから送出された前記筐体内の冷却風が前記排気風路内の空間を通過した際に、前記排気ダクト内の空気を誘引して前記排気口から排出することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の加熱調理器。
  7. 前記排気ダクトの上部開口部の位置が前記排気風路の上部より低いことを特徴とする請求項6記載の加熱調理器。
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