JP2005180580A - 直動案内軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スライダ本体側の負荷軌道とエンドキャップ側の方向転換路との接続部でのころやセパレータの干渉を抑制して作動性の向上を図る。
【解決手段】 スライダ本体2A側の負荷軌道とエンドキャップ9側の方向転換路10a,10bとの部材の接続領域で円筒ころ6の軸方向両端面を案内する壁面を該円筒ころ6の軸方向外方に傾斜するテーパ面70とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば工作機械や射出成形機等の産業機械分野等に用いられる直動案内軸受装置に関する。
従来のこの種の直動案内軸受装置としては、例えば図18に示すものが知られている。 この直動案内軸受装置は、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備えており、案内レール1の幅方向の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が片側二条列ずつ、合計4条列形成されておいる。
スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面にそれぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝5が形成されており、これらの両転動体転動溝3,5によって負荷軌道が形成されている。
負荷軌道には転動体としての多数の円筒ころ6が転動自在に装填され、これらの円筒ころ6の転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在する円筒ころ6は転動してスライダ2の軸方向の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続移動させていくためには、これらの円筒ころ6を無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に軸方向に貫通する孔7を形成して該孔7に内部が円筒ころ6の通路(転動体通路)8aとされた循環スリーブ8を嵌め込むと共に、スライダ本体2Aの軸方向の両端にそれぞれエンドキャップ9をねじ等を介して固定し、このエンドキャップ9に上記負荷軌道と上記転動体通路8aとを連通する円弧状に湾曲した方向転換路10a,10b(図1参照)を形成することにより、円筒ころ6の無限循環軌道を形成している。
ところで、無限循環する多数の円筒ころ6はころ軸を中心に同一方向に回転するため、互いに隣り合う円筒ころ6同士が接触した場合、その接触部分のころ速度の向きは互いに逆方向になり、それにより発生する力は円筒ころ6の円滑な転動を妨げることになる。
また、転動体に円筒ころ6を使用することで、ボールを使用する場合に比べて剛性及び負荷能力が高くなる反面、走行中の円筒ころ6の軸振れ、いわゆるスキューが発生して作動性を悪化させる要因になる。
このような事情から、従来においては、互いに隣り合う円筒ころ6間にセパレータ20を介装することで、円筒ころ同士の直接接触を防止すると共に、前記スキューを抑制し、これにより、スライダ2の走行を滑らかにすると共に、走行中の騒音低減を図るようにしている。
セパレータ20は、図19〜図22に示すように、互いに隣り合う円筒ころ6間に介装されるセパレータ本体21と、該円筒ころ6の軸方向の両端面を挟むように配置されて前記セパレータ本体21と一体に設けられた腕部22とを備えており、セパレータ本体21の円筒ころ6の外周面に対向する部分には該円筒ころ6の外周形状に応じた凹曲面21aが形成されている。
なお、図18において符号23は、前記負荷軌道に沿って配置されて軸方向の両端部がエンドキャップ9に挿入されたセパレータ案内部材としての保持器である。
そして、両転動体転動溝3,5間の負荷軌道、方向転換路10a,10b及び転動体通路8aを円筒ころ6が循環する際には、セパレータ20の腕部22は、前記保持器23、前記転動体通路8a及び前記方向転換路10a,10bにそれぞれ設けられた案内溝24によって円筒ころ6の循環方向に沿って案内されるようになっている。
上記従来の直動案内軸受装置においては、スライダ本体2A側の前記負荷軌道とエンドキャップ9側の方向転換路10a,10bとの接続は保持器23の端部を介して行われるが、この保持器23の端部とエンドキャップ9側の方向転換路10a,10bの形成部材との接続部に段差が生じやすく、この段差部分に円筒ころ6やセパレータ20が干渉し、作動性に影響する可能性がある。
また、保持器23の端部とエンドキャップ9側の方向転換路10a,10bの形成部材との接続部は、保持器23の端部に形成された直線状の案内溝24と方向転換路10a,10bに形成された円弧状の案内溝24との接続部になる場合もあるため、方向転換路10a,10bでのセパレータ20の腕部22のすくい上げ部先端は尖塔形状にならざる得ず、そのために上述した干渉が生じやすいこともある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、スライダ本体側の負荷軌道とエンドキャップ側の方向転換路との接続部でのころやセパレータの干渉を抑制して作動性の向上を図ることができる直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝の間に形成された負荷軌道に挿入された転動体としての多数のころの転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダと、互いに隣り合う前記ころ間に介装されたセパレータ本体及び該ころの軸方向の少なくとも一方の端面に面するように配置されて前記セパレータ本体と一体に設けられた腕部を有するセパレータとを備え、
前記スライダは、軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記負荷軌道と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の端部に固定されたエンドキャップとを具備し、
更に、前記負荷軌道、前記方向転換路及び前記転動体通路を前記ころが循環する際に前記セパレータの前記腕部を前記ころの循環方向に沿って案内する案内溝が設けられた直動案内軸受装置であって、
前記スライダ本体側の前記負荷軌道と前記エンドキャップ側の前記方向転換路との部材の接続領域で前記ころの軸方向両端面を案内する壁面を該ころの軸方向外方に傾斜するテーパ面としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記負荷軌道に沿って配置されて該負荷軌道側の前記案内溝を有すると共に、軸方向の両端部が前記エンドキャップに挿入され、且つ該挿入端に前記ころのすくい上げタング部及び前記案内溝を有して該エンドキャップ側の前記方向転換路に設けられた前記ころのすくい上げ部及び前記案内溝の前記腕部のすくい上げ部に接続される保持器を備え、該接続部分を含む所定の循環経路長さを前記接続領域としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2において、前記方向転換路の前記セパレータの前記腕部のすくい上げ部先端を前記ころのすくい上げタング部先端よりも前記負荷軌道側に配置し、且つ前記腕部のすくい上げ部を前記エンドキャップに形成すると共に、前記ころのすくい上げタング部を前記保持器に形成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記負荷軌道が片側上下二条列で合計4条列とされると共に前記転動体通路が片側上下二つずつで合計4つとされ、前記エンドキャップが、エンドキャップ本体と、該エンドキャップ本体の前記スライダ本体の端面側を向く側に嵌め込まれた第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドとによって形成されて、前記第1のリターンガイド及び前記第2のリターンガイドの内の一方のリターンガイド側に上側の前記転動体通路と下側の前記負荷軌道とを連通する前記方向転換路を形成すると共に、他方のリターンガイド側に下側の前記転動体通路と上側の前記負荷軌道とを連通する前記方向転換路を形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4において、前記第1のリターンガイドと前記第2のリターンガイドとは前記案内レールの軸方向から見て短辺側に前記ころの軌道面が設けられた略長方形状をなして互いに略直交配置された状態で前記案内レールの軸方向に嵌合されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、互いに隣り合う前記ころ間に介装される前記セパレータを循環方向にベルト状に連結したことを特徴とする。
本発明によれば、スライダ本体側の負荷軌道とエンドキャップ側の方向転換路との部材の接続部を含む接続領域でころの軸方向両端面を案内する壁面を該ころの軸方向外方に傾斜するテーパ面としているので、無限循環経路での前記接続領域において、ころ及びセパレータ本体のころ軸方向両端面を循環方向に案内する壁面、並びに腕部を循環方向に案内する案内溝に前記接続部に生じる段差を逃げる部分が形成されることになり、これにより、スライダ本体側の負荷軌道とエンドキャップ側の方向転換路との接続部でのころやセパレータの干渉が抑制されて作動性の向上を図ることができる。
また、方向転換路でのセパレータの腕部のすくい上げ部先端をころのすくい上げタング部先端よりも負荷軌道側に配置し、且つ腕部のすくい上げ部をエンドキャップに形成すると共に、ころのすくい上げタング部を保持器に形成することで、エンドキャップ及び保持器の成形型の型構造が簡略化されて製造コストを削減することができる。
更に、第1のリターンガイドと第2のリターンガイドとが案内レールの軸方向から見て短辺側に前記ころの軌道面が設けられた略長方形状をなして互いに略直交配置された状態で嵌合されてることで、第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドの形状が簡単になって高い成形精度の要求を回避することができると共に、第1のリターンガイドと第2のリターンガイドとの軸方向の嵌合作業を容易に行うことができ、これにより、組立作業の効率化、ひいては製造コストの低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例である直動案内軸受装置のエンドキャップ構造を説明するための図、図2はスライダ本体の軸方向両端部にそれぞれエンドキャップを取り付けた状態を示す説明図、図3〜図5は保持器を示す図、図6及び図7は第1のリターンガイドを示す図、図8〜図10は第2のリターンガイドを示す図、図11はエンドキャップ本体に第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドを嵌合する前の状態を示す説明図、図12は図11のA−A線断面図、図13は図11のB−B線断面図、図14は図12のエンドキャップ本体に第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドを嵌合した状態を示す概略説明図、図15は図13のエンドキャップ本体に第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドを嵌合した状態を示す概略説明図、図16は保持器を取り外した状態で図1の矢印A方向から見た図、図17は保持器を取り付けた状態で図16の矢印C方向から見た図である。
なお、この実施の形態では、既に図18〜図22で説明した従来の直動案内軸受装置との相違点についてのみ説明し、図18〜図22と重複する部材や相当する部材等については各図に同一符号を付して説明するか、その説明を省略する。
本発明の実施の形態の一例である直動案内軸受装置は、図1及び図2に示すように、スライダ本体2Aの端面に固定されるエンドキャップ9が、エンドキャップ本体9aと、該エンドキャップ本体9aのスライダ本体2Aの端面を向く側に案内レール1の軸方向に嵌め込まれた第1のリターンガイド30と、該第1のリターンガイド30に案内レール1の軸方向に嵌め込まれた第2のリターンガイド40とを備えており、第1のリターンガイド30と第2のリターンガイド40とは、案内レール1の軸方向から見て短辺側に円筒ころ6の内周側軌道面6aが設けられた略長方形状をなして互いに略直交配置されている。
そして、この実施の形態では、第1のリターンガイド30とエンドキャップ本体9aとによって上側の転動体通路8aと下側の両転動体転動溝3,5間の負荷軌道とを連通する方向転換路10aを形成し、第2のリターンガイド40、第1のリターンガイド30及びエンドキャップ本体9aによって下側の転動体通路8aと上側の両転動体転動溝3,5間の負荷軌道とを連通する方向転換路10bを形成している。
第1のリターンガイド30は、図6及び図7に示すように、略U字形状をなしてその周方向両端部が案内レール1の軸方向から見て長手方向に対向配置されており、U字状の外周面に沿って方向転換路10aの内周側ころ軌道面6aが形成されると共に、内周面側の底部に方向転換路10bの外周側ころ軌道面6bの一部が前記内周側ころ軌道面6aに対して略直交するように形成されている。
そして、第1のリターンガイド30の外周面側の底部がエンドキャップ本体9aに形成された嵌合凹部51に軸方向に嵌合されている。
嵌合凹部51は、図11及び図12に示すように、第1のリターンガイド30の形状に対応してエンドキャップ本体9aのスライダ本体2Aの端面側を向く面に略U字状に凹設されており、該嵌合凹部51のU字状の底面に沿って方向転換路10aの外周側ころ軌道面6bが形成されている。
この嵌合凹部51の外周側ころ軌道面6bと第1のリターンガイド30の内周側ころ軌道面6aとによって上側の転動体通路8aと下側の両転動体転動溝3,5間の負荷軌道とを連通する方向転換路10aが形成される。
また、エンドキャップ本体9aには、図11及び図13に示すように、嵌合凹部51より浅いU字凹部52が該嵌合凹部51に対して略直交するように形成されており、該U字凹部52の底部には方向転換路10bの外周側ころ軌道面6bが上述した第1のリターンガイド30の内周面側の底部に部分的に形成された方向転換路10bの外周側ころ軌道面6bと面一で接続されるように形成されている。
第2のリターンガイド40は、図8〜図10に示すように、案内レール1の軸方向の寸法が第1のリターンガイド30より短い略円弧形状をなしてその周方向両端部がスライダ本体2Aの軸方向から見て長手方向に対向配置されており、円弧状の外周面に沿って方向転換路10bの内周側ころ軌道面6aが形成されている。
そして、第2のリターンガイド40の外周面側の底部が第1のリターンガイド30の内周側にその長手方向が第1のリターンガイド30の長手方向に対して略直交するように軸方向に嵌合され、かかる嵌合状態においては、第2のリターンガイド40の外周側に形成された内周側ころ軌道面6aと、エンドキャップ本体9aのU字凹部52の底部に形成された外周側ころ軌道面6b及び第1のリターンガイド30の内周面側の底部に部分的に形成された外周側ころ軌道面6bとによって、下側の転動体通路8aと上側の両転動体転動溝3,5間の負荷軌道とを連通する方向転換路10bが方向転換路10aに対して立体交差するように形成される(図14及び図15参照)。
次に、方向転換路10a,10bに設けられるセパレータ20の腕部22を循環方向に案内する案内溝24について説明する。
第1のリターンガイド30の外周側に設けられた内周側ころ軌道面6aのころ軸方向両側には、方向転換路10aに設けられる案内溝24の内周支持壁24aが第1のリターンガイド30のU字状外周面に沿って形成され、第1のリターンガイド30の内周側底部に設けられた外周側ころ軌道面6bのころ軸方向の両側には、方向転換路10bに設けられる案内溝24の外周支持壁24bが形成され、第2のリターンガイド40の外周側に設けられた内周側ころ軌道面6aのころ軸方向両側には、方向転換路10bに設けられる案内溝24の内周支持壁24aが第2のリターンガイド40の円弧状外周面に沿って形成されている。
また、エンドキャップ本体9aの嵌合凹部51に設けられた外周側ころ軌道面6bのころ軸方向両側には、方向転換路10aに設けられる案内溝24の外周支持壁24bが嵌合凹部51のU字形状に沿って形成され、エンドキャップ本体9aのU字凹部52に設けられた外周側ころ軌道面6bのころ軸方向両側には、方向転換路10bに設けられる案内溝24の外周支持壁24bが第1のリターンガイド30の内周側底部に設けられた外周支持壁24bと面一で接続されるように形成されている。
次に、図2〜図5を参照して、保持器23について説明する。
保持器23は、上下二列の両転動体転動溝3,5間の負荷軌道に沿って配置されており、該負荷軌道側の案内溝24を有すると共に、軸方向の両端部がエンドキャップ本体9aに挿入されて該エンドキャップ本体9a側の係止爪60及び係止溝61によって係止されている。
保持器23のエンドキャップ本体9aへの挿入端には、方向転換路10a側において、エンドキャップ本体9aの嵌合凹部51の外周側ころ軌道面6b及び案内溝24の外周支持壁24bの負荷軌道側の端部に設けられたころすくい上げ部6c(図16及び図17参照)及び案内溝24の腕部22のすくい上げ部24cにそれぞれ接続されるころすくい上げタング部24d及び案内溝24の外周支持壁24bが設けられていると共に、方向転換路10b側において、エンドキャップ本体9aのU字凹部52の外周側ころ軌道面6b及び案内溝24の外周支持壁24bの負荷軌道側の端部に設けられたころすくい上げ部6c及び案内溝24の腕部22のすくい上げ部24c(図16及び図17参照)にそれぞれ接続されるころすくい上げタング部24d及び案内溝24の外周支持壁24bが設けられている。
また、各方向転換路10a,10bにおいて、案内溝24のセパレータ20の腕部22のすくい上げ部24c先端をころすくい上げタング部24d先端よりも負荷軌道側に配置し、且つ腕部22のすくい上げ部24cをエンドキャップ本体9aに形成すると共に、ころすくい上げタング部24dを保持器23に形成している。
ここで、この実施の形態では、方向転換路10a,10b共に、図16及び図17に示すように、エンドキャップ本体9a側のころすくい上げ部6c及び案内溝24の腕部22のすくい上げ部24cと保持器23側のころすくい上げタング部24d及び案内溝24の外周支持壁24bとの接続部Pを含む所定の循環経路長さを接続領域とした場合に、この接続領域で、円筒ころ6の軸方向両端面を案内する壁面を該円筒ころ6の軸方向外方に傾斜するテーパ面70として、円筒ころ6及びセパレータ本体21のころ軸方向両端面を循環方向に案内する壁面、並びに腕部22を循環方向に案内する案内溝24の外周支持壁24bに前記接続部Pに生じる段差を逃げる部分を形成している。
前記接続領域で、円筒ころ6の軸方向両端面を案内する壁面を該円筒ころ6の軸方向外方に傾斜するテーパ面70とすることで、図20を参照して、セパレータ20の両腕部の外側と両案内溝24の底面との間、円筒ころ6の軸方向端面とセパレータ20の両腕部の内側との間にはそれぞれすき間が必要なため、セパレータ20の両腕部の外側間寸法をa、両案内溝24の底面間寸法をb、円筒ころ6の軸方向長さをc、セパレータ20の両腕部の内側間寸法をdとした場合に、ころ軌道面の中心軌跡に対して軸方向左右に最大で(b−a+d−c)/2の量だけ、前記接続領域ではころ軸方向に遊びが生じる可能性がある。
即ち、円筒ころ6がころ軸方向に、(b−a+d−c)/2の量だけ振れても、円筒ころ6が前記接続部の段差に干渉しないためには、円筒ころ6の軸方向両端面を案内する壁面に形成するテーパ面70は(b−a+d−c)/2以上のテーパーの落ち量が必要になる。また、セパレータ20から見た場合には(b−a)/2の落ち量が必要になる。
従って、両者を満足する必要があることから、前記テーパ面70は(b−a+d−c)/2以上のテーパの落ち量に設定する必要がある。
このようにこの実施の形態では、エンドキャップ本体9a側のころすくい上げ部6c及び案内溝24の腕部22のすくい上げ部24cと保持器23側のころすくい上げタング部24d及び案内溝24の外周支持壁24bとの接続部Pを含む接続領域で、円筒ころ6の軸方向両端面を案内する壁面を該円筒ころ6の軸方向外方に傾斜するテーパ面70として、円筒ころ6及びセパレータ本体21のころ軸方向両端面を循環方向に案内する壁面、並びに腕部22を循環方向に案内する案内溝24の外周支持壁24bに前記接続部Pに生じる段差を逃げる部分を形成しているので、前記接続部Pでの円筒ころ6やセパレータ20の干渉が抑制されて作動性の向上を図ることができる。
また、案内溝24のセパレータ20の腕部22のすくい上げ部24c先端をころすくい上げタング部24d先端よりも負荷軌道側に配置し、且つ腕部22のすくい上げ部24cをエンドキャップ本体9aに形成すると共に、ころすくい上げタング部24dを保持器23に形成しているので、エンドキャップ本体9a及び保持器23の成形型の型構造が簡略化されて製造コストを削減することができる。
更に、エンドキャップ本体9aの嵌合凹部51に軸方向に嵌合される第1のリターンガイド30と、該第1のリターンガイド30に軸方向に嵌合される第2のリターンガイド40とがスライダ本体2Aの軸方向から見て短辺側にころ軌道面6aが設けられた略長方形状をなして互いに略直交配置されているので、第1のリターンガイド30及び第2のリターンガイド40の形状が簡単になって高い成形精度の要求を回避することができると共に、第1のリターンガイド30と第2のリターンガイド40との軸方向の嵌合作業を容易に行うことができ、これにより、組立作業の効率化、ひいては製造コストの低コスト化を図ることができる。
なお、本発明の直動案内軸受装置は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、互いに隣り合う各円筒ころ6間に介装されるセパレータ20として、個々に独立したものを例に採ったが、これに代えて、互いに隣り合う円筒ころ6間に介装されるセパレータが循環方向にベルト状に連結されたものを採用してもよい。
本発明の実施の形態の一例である直動案内軸受装置のエンドキャップ構造を説明するための図である。 スライダ本体の軸方向両端部にそれぞれエンドキャップを取り付けた状態を示す説明図である。 保持器を示す図である。 図3の左側面図である。 図3のB−B線断面図である。 第1のリターンガイドを示す図である。 図6の右側面図である。 第2のリターンガイドを示す図である。 図8の右側面図である。 図9の右側面図である。 エンドキャップ本体に第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドを嵌合する前の状態を示す説明図である。 図11のA−A線断面図である。 図11のB−B線断面図である。 図12のエンドキャップ本体に第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドを嵌合した状態を示す概略説明図である。 図13のエンドキャップ本体に第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドを嵌合した状態を示す概略説明図である。 図1の保持器を取り外した状態で矢印A方向から見た図である。 図16の保持器を取り付けた状態で矢印C方向から見た図である。 従来の直動案内軸受装置の一例を説明するための一部を破断した説明図である。 セパレータを説明するための図である。 図19の矢印A方向から見た図である。 図20のB−B線断面図である。 図20の矢印C方向から見た図である。
符号の説明
1 案内レール
2 スライダ
2A スライダ本体
3 転動体転動溝(案内レール側)
5 転動体転動溝(スライダ側)
6 円筒ころ
6a,6b ころ軌道面
6c ころすくい上げ部(エンドキャップ本体側)
8a 転動体通路
9 エンドキャップ
9a エンドキャップ本体
10 方向転換路
20 セパレータ
21 セパレータ本体
22 腕部
23 保持器
24 案内溝
24c 腕部のすくい上げ部(エンドキャップ本体側)
24d ころのすくい上げタング部(保持器側)
30 第1のリターンガイド
40 第2のリターンガイド
70 テーパ面
P 接続部

Claims (6)

  1. 軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝の間に形成された負荷軌道に挿入された転動体としての多数のころの転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダと、互いに隣り合う前記ころ間に介装されたセパレータ本体及び該ころの軸方向の少なくとも一方の端面に面するように配置されて前記セパレータ本体と一体に設けられた腕部を有するセパレータとを備え、
    前記スライダは、軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記負荷軌道と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の端部に固定されたエンドキャップとを具備し、
    更に、前記負荷軌道、前記方向転換路及び前記転動体通路を前記ころが循環する際に前記セパレータの前記腕部を前記ころの循環方向に沿って案内する案内溝が設けられた直動案内軸受装置であって、
    前記スライダ本体側の前記負荷軌道と前記エンドキャップ側の前記方向転換路との部材の接続部を含む接続領域で前記ころの軸方向両端面を案内する壁面を該ころの軸方向外方に傾斜するテーパ面としたことを特徴とする直動案内軸受装置。
  2. 前記負荷軌道に沿って配置されて該負荷軌道側の前記案内溝を有すると共に、軸方向の両端部が前記エンドキャップに挿入され、且つ該挿入端に前記ころのすくい上げタング部及び前記案内溝を有して該エンドキャップ側の前記方向転換路に設けられた前記ころのすくい上げ部及び前記案内溝の前記腕部のすくい上げ部に接続される保持器を備え、該接続部分を含む所定の循環経路長さを前記接続領域としたことを特徴とする請求項1に記載した直動案内軸受装置。
  3. 前記方向転換路の前記セパレータの前記腕部のすくい上げ部先端を前記ころのすくい上げタング部先端よりも前記負荷軌道側に配置し、且つ前記腕部のすくい上げ部を前記エンドキャップに形成すると共に、前記ころのすくい上げタング部を前記保持器に形成したことを特徴とする請求項2に記載した直動案内軸受装置。
  4. 前記負荷軌道が片側上下二条列で合計4条列とされると共に前記転動体通路が片側上下二つずつで合計4つとされ、前記エンドキャップが、エンドキャップ本体と、該エンドキャップ本体の前記スライダ本体の端面側を向く側に嵌め込まれた第1のリターンガイド及び第2のリターンガイドとによって形成されて、前記第1のリターンガイド及び前記第2のリターンガイドの内の一方のリターンガイド側に上側の前記転動体通路と下側の前記負荷軌道とを連通する前記方向転換路を形成すると共に、他方のリターンガイド側に下側の前記転動体通路と上側の前記負荷軌道とを連通する前記方向転換路を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載した直動案内軸受装置。
  5. 前記第1のリターンガイドと前記第2のリターンガイドとは前記案内レールの軸方向から見て短辺側に前記ころの軌道面が設けられた略長方形状をなして互いに略直交配置された状態で前記案内レールの軸方向に嵌合されていることを特徴とする請求項4に記載した直動案内軸受装置。
  6. 互いに隣り合う前記ころ間に介装される前記セパレータを循環方向にベルト状に連結したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載した直動案内軸受装置。
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