JP2005180183A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

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正之 安岡
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Abstract

【課題】吸気制御弁の開閉による脈動を用いて過給を行う装置において、吸気の温度や圧力が変化しても良好な過給効果が得られるようにする。
【解決手段】サージタンクからシリンダへ至る各気筒別の吸気通路に、該吸気通路を遮断し得る吸気制御弁が配設されており、吸気行程の途中まで閉じておき、吸気行程途中で開くことにより生じた負圧波が正圧波となって戻ってくるタイミングで再び閉じることにより、過給効果が得られる。吸気の温度や圧力が変化すると音速が変わり、タイミングがずれる。水温Twや外気温度Tem、外気圧力Pを検出し、圧力ピークに同調するように開弁期間Tihを補正する。開弁期間Tihを縮小する際に、開時期リミットTolまでは開時期Toを遅角し、その後は、閉時期Tcを進角させていく。
【選択図】図9

Description

この発明は、内燃機関の吸気制御装置に関し、特に、吸気系の気筒毎に吸気制御弁を有し、その開閉作動による吸気脈動効果によって過給作用を与え、機関の充填効率を高めるようにした内燃機関の吸気制御装置に関する。
内燃機関においては、吸気系の上流に配設されたサージタンクと各気筒との間の気筒別の吸気通路の通路長(吸気管長)を適切に設定することで、吸気通路内の圧力脈動により機関の体積効率を高めることが可能なことが知られている。しかしながら、この過給効果は、吸気通路内の圧力脈動が吸気弁の閉時期に正圧となるように同調する機関回転速度付近に限定される。より幅広い運転領域において体積効率の向上効果を得るためには吸気管長を変化させる必要があり、例えば、各気筒に長さの異なる吸気通路を2種類用意し、高速または低速といった機関の運転条件によってこれらを選択的に使用する技術等が知られている。
これとは別に、各気筒の吸気弁とサージタンクの間の吸気通路に該吸気通路を遮断可能な吸気制御弁を設け、この吸気制御弁を吸気行程中に適切なタイミングで開閉制御することにより、気筒別の吸気通路内に圧力脈動を生じさせ、機関の体積効率を向上させる技術が、例えば特許文献1、2等に開示されている。このタイプの吸気制御装置においては、吸気制御弁の開閉時期を機関の運転状態に応じて適切に制御することで、幅広い運転条件下において、体積効率を増大することが可能となる。
このものでは、吸気行程の途中までは吸気制御弁は閉じており、ピストンの下降に伴って負圧が発達する。吸気行程の途中の所定の開時期に吸気制御弁が開くと、負圧波が上流に進み、かつサージタンクで正圧となって反射してくるので、吸気弁付近の吸気通路内圧力が高まったときに吸気制御弁を閉じることにより、過給効果が得られる。この方式の過給は、特に機関回転速度が低い領域での過給が可能であり、かつ過渡時には1サイクル目から過給効果が得られるので、応答性に優れたものとなる。
特開2000−248946号公報 特開平1−151715号公報
上記のように吸気制御弁を吸気行程の途中で開いてから再び閉じるまでの期間つまりクランク角で示される開弁期間は、その実時間が重要であるので、基本的には、機関回転速度に対応したものとなる。従って、例えば、予め機関回転速度に対応して作成したテーブルを用いて、実際の機関回転速度に基づいて、開時期および閉時期が制御されることになる。
しかしながら、例えば寒冷地や高地など、吸気通路内の温度や圧力(平均的な圧力)が種々の条件により変化すると、圧力波の伝播速度が変化するため、吸気制御弁の最適な開閉タイミングからずれてしまい、十分な過給効果が得られずに体積効率が低下する、という問題がある。
この発明に係る内燃機関の吸気制御装置は、吸気弁上流の気筒別の吸気通路内に該吸気通路を遮断可能な吸気制御弁を備え、吸気行程の途中で、機関回転速度に対応した開弁期間の間、上記吸気制御弁を開くことにより、慣性過給効果を得るようにしたものであって、特に、吸気通路内の温度もしくは圧力に関連する1つもしくは複数のパラメータを検出する状態検出手段を有しており、上記パラメータに基づいて、上記開弁期間の長さを補正するようになっている。
圧力波の伝播速度は温度が高いほど速くなり、吸気行程途中の吸気制御弁の開弁により生じた負圧波が上流で反射して正圧波となって戻ってくるまでの時間が相対的に短くなるので、温度が高いほど上記開弁期間が短くなるように補正することが望ましい。同様に、吸気通路内の圧力(平均的な圧力)が低いほど上記開弁期間が短くなるように補正することが望ましい。
上記状態検出手段としては、音速に関与する吸気通路内の温度や圧力を直接に検出することが望ましいが、これに代えて、外気温度、外気圧力、冷却水温度、などの吸気通路内の温度や圧力に影響する外部的なパラメータを検出するようにしてもよい。
一方、例えば吸気通路内の温度が高くなって音速が高くなると、正圧波となって戻ってきたときの脈動のピークの圧力(極大値)は、音速が低いときよりも低下する傾向がある。吸気制御弁の開弁期間は、開時期と閉時期とによって定まるが、吸気行程途中に設定される開時期は、ピストンの下降により発達する負圧の大きさ、つまり吸気制御弁の開弁時に最初に生じる負圧波の強さを左右する。従って、音速の低下に対応して開弁期間の長さを短くするに際しては、閉時期を進角させるのではなく、開時期を遅角させることが望ましい。このように開時期を遅角させると、それだけ負圧が発達するので、上述した脈動のピーク圧力の低下傾向が相殺され、これによる過給圧の低下が回避される。
この発明によれば、例えば寒冷地や高地など、吸気通路内の温度や圧力が変化した場合でも、吸気制御弁の開閉時期が実際の脈動のピークに対応した時期に制御され、常に良好な過給効果を得ることができる。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明を、内燃機関として4サイクルガソリン機関の吸気制御装置に適用した一実施例を示している。この内燃機関は、シリンダ1内を摺動するピストン2によって画成された燃焼室3に対し、吸気通路4および排気通路5が接続されており、吸気通路4の燃焼室3側の開口端を、ポペット弁からなる吸気弁6が開閉し、かつ排気通路5の燃焼室3側の開口端を、同じくポペット弁からなる排気弁7が開閉している。これらの吸気弁6および排気弁7は、図示せぬクランクシャフトの回転に同期して回転するカムシャフト8,9によってそれぞれ開閉駆動され、従って、クランクシャフトの回転に同期して開閉される。これらの開閉時期は、一般的な4サイクルガソリン機関と特に変わりはなく、吸気弁6は、吸気上死点の少し前に開弁し、吸気下死点の少し後に閉弁する。なお、燃焼室3の中心部には、図示せぬ点火プラグが配置されている。
気筒別に設けられている上記吸気通路4の吸気弁6上流側には、過給効果を得るために吸気通路4を遮断し得る吸気制御弁11が設けられている。この吸気制御弁11は、1サイクル中の任意の時期に応答性良く開閉可能な構成であり、例えば電磁石により開閉するフラップ弁あるいはバタフライバルブ型の弁などから構成されている。なお、この吸気制御弁11は、各気筒毎に独立した吸気通路4の各々に設けられているものであり、吸気制御弁11の配設位置は、吸気管長が慣性過給効果を得る上で最適となるように設定されている。
各気筒毎に独立した吸気通路4は、上記吸気制御弁11の上流側において、各気筒に共通のサージタンク12に接続されている。このサージタンク12の吸気入口には、吸気通路面積を任意に調整可能なバタフライバルブ型のスロットル弁(図示せず)が配設されている。このスロットル弁としては、モータ等の駆動装置により開度が制御されるいわゆる電子制御スロットル弁が用いられる。
また、燃料噴射弁13が各気筒毎に吸気通路4に配設されており、負荷つまり吸入空気量に応じた量の燃料が噴射される。上記燃料噴射弁13は、吸気通路4の上記吸気制御弁11より下流側の部分に位置し、吸気弁6を指向するように配置されている。
上記吸気制御弁11の開閉やスロットル弁の開度、さらには、上記燃料噴射弁13からの燃料噴射量、点火プラグの点火時期、等は、エンジンコントロールユニット14によって制御される。このエンジンコントロールユニット14には、クランク角センサ15の検出信号や運転者により操作されるアクセルペダルに設けられたアクセル開度センサ16からのアクセル開度信号などが入力されるほか、冷却水温を検出する水温センサ17、外気温度を検出する外気温センサ18、外気圧力を検出する大気圧センサ19などからの検出信号がそれぞれ入力されている。
図2は、上記吸気制御弁11の基本的な過給作用を説明するものであり、吸気制御弁11は、各サイクル中において図中に示すように吸気行程の途中で1回開閉される。図の「吸気ポート圧」は、吸気制御弁11と吸気弁6との間の吸気通路4の部分における圧力(より厳密には吸気弁6直前の圧力)を示している。図示するように、当該気筒が圧縮〜燃焼〜膨張行程にある間は、吸気制御弁11と吸気弁6はいずれも閉状態であり、吸気通路4の吸気制御弁11下流には、前サイクルによる正圧が保持されている。その後、吸気行程に入り、ピストン2が下降するに従い、吸気制御弁11より下流側では負圧が発達する。吸気制御弁開時期(ICVO)にて吸気制御弁11が開弁すると、この吸気通路4内およびシリンダ1内に発生していた負圧が圧力波となって吸気通路4を上流に向かって伝播する。負圧波は、サージタンク12で正圧となって反射し、再び吸気通路4の吸気弁6近傍およびシリンダ1へと戻ってくる。正圧波が吸気弁6近傍に戻ってきたタイミング(吸気制御弁閉時期(ICVC))で吸気制御弁11を閉弁すれば、この正圧によってシリンダ1内により多量の新気を充填することができ、過給効果が得られる。
なお、もしもそのまま吸気制御弁11を閉弁しなければ、図中に点線で示すように、圧力振動が繰り返されることになる。
吸気弁6は、所定の吸気弁閉時期(IVC)において閉弁するが、この吸気弁6が閉弁した後も、吸気制御弁11を閉弁状態のまま維持することで、図示するように吸気通路4の吸気制御弁11下流に正圧を保持することができ、次サイクルにおいて、残留ガスを掃気する効果を発生する。
なお、低負荷域など過給が不要な領域では、上記吸気制御弁11は、サイクルの間、開状態に制御される。
本発明では、吸気温度や圧力の変化に対し、上述した適切な開閉タイミングによる過給効果を維持するように、吸気制御弁11の開時期(ICVO)および閉時期(ICVC)を補正する。
図3は、その制御の一例を示すフローチャートであり、以下、これを説明する。なお、以下では、吸気制御弁11の開時期(ICVO)および閉時期(ICVC)の指令値を、それぞれ、開時期指令値To、閉時期指令値Tcとして表す。
まずステップ1では、そのときの機関回転速度Nを所定の回転速度境界Nsと比較し、N>Nsの場合は、ステップ11へ進んで、開時期指令値Toを基準開時期Tobとし、閉時期指令値Tcを基準閉時期Tcbとする。ここで、基準開時期Tobおよび基準閉時期Tcbは、基準の温度、圧力の下で、回転速度Nに対応して設定された基準の開時期および閉時期である。すなわち、高回転速度では、図4に示すように開弁期間に対する充填効率の感度が小さくなるため、開弁期間の補正は行わない。
ステップ1でN≦Nsの場合は、ステップ2へ進み、各センサで検出された外気圧力P、外気温度Tem、冷却水温度Twをそれぞれ読み込み、ステップ3で、開閉時期補正倍率Cihを所定のマップから検索する。このマップは、外気圧力P、外気温度Tem、冷却水温度Twをパラメータとして、対応する開閉時期補正倍率Cihの値を割り付けた多次元のマップである。このマップの開閉時期補正倍率Cihの値は、上記の基準開時期Tobおよび基準閉時期Tcbによる開弁期間を基準とした倍率を表すものとして、予め実験等で求められているものである。図5および図6は、上記の3つのパラメータのうち一つを固定した形で上記マップの特性を示した特性図であり、図5は外気圧力Pを一定とした場合の開閉時期補正倍率Cihの特性、図6は外気温度Temを一定とした場合の開閉時期補正倍率Cihの特性である。
次に、ステップ4で、開時期リミットTolを所定のテーブルから検索する。このテーブルは、吸気通路4の最低圧力の制約ならびにシリンダ1の最低圧力の制約を超えないための開時期の限界(限界開時期)を設定したもので、図7のように回転速度毎に定められる。なお、より具体的には、吸気通路4で発達する負圧が、シリンダ1のオイルシール性能限界もしくは吸気制御弁11のシール性能限界を超えないように設定されている。
次に、ステップ5では、補正後開弁期間Tihが、吸気制御弁11の応答速度から定まる限界よりも短いか否か判定する。具体的には、上記補正後開弁期間Tihは、上記の基準開時期Tobと基準閉時期Tcbの角度差Tib(=Tcb−Tob)と上記の開閉時期補正倍率Cihとを用いて、Tih=Cih×Tibとして演算される値であり、回転速度Nの下での開弁期間の時間的長さは、「Tih/N」に比例するので、この「Tih/N」の値を所定時間Tisと比較する。
「Tih/N」が所定時間Tisより小さい場合は、ステップ9へ進み、図8に示すように、開時期To後、圧力脈動の初回のピークP1から遅れて生じる2番目のピークP2に閉時期Tcが合致するように設定された第2の開閉時期マップから、開時期Tosおよび閉時期Tcsを参照し、ステップ10で、これらを、それぞれ開時期指令値Toおよび閉時期指令値Tcとして設定する。上記の所定時間Tisは、吸気制御弁11が応答できる開閉速度以上の値に設定する。つまり補正後の開弁期間に対して吸気制御弁11が応答できない場合は、脈動の第2のピークによる過給を行うものとして開弁期間を長く確保し、制御追従不可に起因する過給性能悪化を回避している。
ステップ6では、閉時期Tcを固定したまま開時期Toの変更のみで開弁期間を補正した場合に、前述した開時期リミットTolを超えないかの判定を行う。具体的には、閉時期Tcを基準閉時期Tcbに固定したまま開時期Toの変更のみで開弁期間を補正した後の仮の開時期を「Tcb−Tih」として求め、これを開時期リミットTolと比較する。
ここで、「Tcb−Tih≦Tol」であれば、ステップ7へ進んで、吸気制御弁11の開時期指令値Toを「To=Tcb−Tih」とし、閉時期指令値Tcを「Tc=Tcb」とする。つまり、この場合は、閉時期Tcを基準閉時期Tcbに固定したまま開時期Toを遅進させて、目標とする補正後の開弁期間Tihを確保する。
これに対し、ステップ6で「Tcb−Tih>Tol」のときは、ステップ8へ進んで、開時期指令値Toを開時期リミットTolとし、閉時期指令値Tcを、「Tc=Tol+Tih」として求める。つまり、この場合は、開時期Toを開時期リミットTolに維持し、閉時期Tcを修正して、目標とする開弁期間Tihを確保する。
図9は、補正後開弁期間Tihの大小による開時期Toおよび閉時期Tcの変化の概略を示し、図示するように、補正後開弁期間Tihが徐々に縮小する場合に、開時期Toが開時期リミットTolに達するまでは、開時期Toが遅角し、その後は、閉時期Tcが徐々に進角することになる。また、図10は、このような開時期Toおよび閉時期Tcの変化を、吸気通路4内の圧力(吸気制御弁11下流の圧力)の特性とともに示したものである。通常の温度・圧力の下では、実線のような開閉時期および圧力特性となるのに対し、開時期Toの遅角により破線のような特性となり、閉時期Tcが進角すると点線のような特性となる。
図11は、一例として、温度や圧力が変化した場合の本実施例の作用を示すタイムチャートである。時刻t0から、外気温度Temおよび冷却水温度Twが徐々に上昇し、また外気圧力Pは徐々に低下するものとすると、開弁期間補正倍率Cihは低下方向に変化する。従って、開時期指令値T0は遅角側に変化し、吸気ポート最低圧力Pminも低下する。なお、吸気ポート最低圧力Pminとは、吸気制御弁11下流におけるサイクル中の最低圧力(つまり吸気制御弁11開弁直前の圧力)である。
時刻t1にて開時期指令値Toが開時期リミットTolと等しくなり、以後は、開時期Toが開時期リミットTolに保持され、閉時期Tcが進角する。これにより最低圧力Pminは、所定の耐久圧力値Ps以上に保たれる。
時刻t2で開弁期間の時間的長さ「Tih/N」が、吸気制御弁11の応答速度を示す限界値Tisより小さくなるので、脈動の第2のピークに同調するように、第2の開閉時期マップにより開時期Toおよび閉時期Tcが決定される。従って、ここでは指令値の開弁期間「Tc−To」は補正後開弁期間Tihより長くなる。なお、必要に応じ、さらに後に生じる第3のピーク等に同調するように設定することも可能である。
時刻t3で回転速度Nが回転速度境界Nsを超えると、補正は行われないことになり、開時期指令値To=Tob、閉時期指令値Tc=Tcbとなる。
本発明に係る吸気制御装置を備えた内燃機関のシステム構成図。 過給時の基本的な開閉時期等を示すタイミングチャート。 温度や圧力による補正処理の流れを示すフローチャート。 低速時および高速時の吸気制御弁の開閉による圧力変化を示す特性図。 開弁期間補正倍率の冷却水温Twおよび外気温度Temに対する特性を示す特性図。 開弁期間補正倍率の冷却水温Twおよび外気圧力Pに対する特性を示す特性図。 開時期リミットTolの特性を示す特性図。 第2のピークに同調させる場合の圧力変化を示す特性図。 開弁期間Tihの変化に対する開閉時期の変化を示す特性図。 開閉時期の変化を圧力変化とともに示す特性図。 外気温度Tem等が変化していく過程の作用を示すタイムチャート。
符号の説明
1…シリンダ
2…ピストン
4…吸気通路
11…吸気制御弁
14…エンジンコントロールユニット
17…水温センサ
18…外気温センサ
19…大気圧センサ

Claims (8)

  1. 吸気弁上流の気筒別の吸気通路内に該吸気通路を遮断可能な吸気制御弁を備え、吸気行程の途中で、機関回転速度に対応した開弁期間の間、上記吸気制御弁を開くことにより、慣性過給効果を得るようにした内燃機関の吸気制御装置において、
    吸気通路内の温度もしくは圧力に関連する1つもしくは複数のパラメータを検出する状態検出手段を有し、上記パラメータに基づいて、上記開弁期間の長さを補正することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 上記状態検出手段は、外気温度、外気圧力、冷却水温度、の中の少なくとも一つを検出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 温度が高いほど、あるいは圧力が低いほど、上記開弁期間が短くなるように補正することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  4. 上記開弁期間の長さの補正を、上記吸気制御弁の開時期の遅進により行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の吸気制御装置。
  5. 上記開弁期間の長さを短く補正するときに、所定の限界開時期までは開時期を遅角し、それ以降は閉時期を進角することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  6. 上記限界開時期は、ピストンの下降に伴い発達する負圧が、シリンダのオイルシール性能限界もしくは吸気制御弁のシール性能限界を超えないように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  7. 機関回転速度が所定値を超える高速域では上記開弁期間の補正を行わないことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の吸気制御装置。
  8. 補正後の開弁期間の長さが、上記吸気制御弁の応答速度から定まる限界よりも短い場合に、圧力脈動の初回のピークから遅れて生じる2番目以降のピークに閉時期が合致するように、開弁期間を再補正することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の吸気制御装置。
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