JP2005178260A - ラベル印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷領域41aの間隔が広い印刷媒体4に印刷する熱転写式のラベル印刷機では、印刷媒体4を印刷領域41aから次の印刷領域41aに搬送する間、インクリボンも印刷媒体と共に送ると、インクリボンが使用されることなく無駄に送られ、不経済である。
【解決手段】印刷領域41aの間隔が所定の長さより広い場合には、印刷領域41aから次の印刷領域41aまで印刷媒体を送る間、印字ヘッドを退避させてインクリボンが送られないようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷領域が一定の間隔毎に複数個所設定された長尺の印刷媒体に、インクリボンを介して印刷ヘッドを押接させ、上記印刷領域に熱転写により印刷を行うラベル印刷機に関する。
従来のこの種のラベル印刷機では、帯状の媒体担体の表面に一定の間隔毎にラベル状の印刷媒体が貼着されている、いわゆるダイカットラベルと呼ばれる印刷媒体に印刷する場合がある。
このダイカットラベルがラベル印刷機にセットされると、ラベル印刷機は先頭のラベル位置を検出し、ラベル毎の印刷領域に所定の文字や記号を印刷する。この印刷の際には、印刷媒体は一定の速度で搬送され、印刷のすべてが終了するまで印字ヘッドはインクリボンを介して印刷媒体に押接されたままの状態が継続される(特許文献1参照)。
このようなラベル印刷機では、インクリボン表面のインクを印刷媒体に熱転写するため、インクリボンは印刷媒体と同じ速度で巻き取られ、常にインクリボンの新しい部分が印刷媒体に接触するように構成されている。したがって、印刷媒体が1m搬送されるとインクリボンも同じく1m巻き取られる。
また、記録用紙に印刷を行うプリンタでは、記録用紙に対する印字を不要とする時にはインクリボンを記録用紙から離反し、インクリボンの送りを停止させるプリンタが提案されている(特許文献2参照)。
特開平8−324084号公報 特開平6−297738号公報
特許文献1に記載のダイカットラベルでは、ダイカットラベルの相互間隔は短く、またダイカットラベルのほぼ全面に印刷を行うので、上述のように印刷中常に印字ヘッドを押接させてインクリボンを巻き取ってもインクリボンが無駄になる部分はきわめて少なかった。
ところが、例えば印刷領域がダイカットラベルの一部のみであるような場合であって、かつ印刷媒体の搬送方向に対してダイカットラベルの長さが比較的長い場合には、各ダイカットラベルの間隔がたとえ狭くても印刷領域の間隔が長くなる。例えば、ラップラウンドと呼ばれる形式のラベルでは、10mmの印刷領域と23mmの透明な非印刷領域とから成るものが使われることが多い。そのため、あるダイカットラベルの印刷領域に印刷した後、次のダイカットラベルの印刷領域が印字ヘッドの設置位置まで搬送されるまで印刷媒体は長い距離を搬送されることになる。
その結果、印刷媒体が印刷されることなく搬送されている間も上述のようにインクリボンは巻き取られるため、インクリボンの多くの部分は印刷に使用されることなく無駄に巻き取られ、きわめて不経済である。
また、特許文献2に記載のプリンタの場合、印字が不要な部分ではサーマルヘッドの離反、インクリボンの離反、インクリボンの送り停止を行うため、印字が必要な部分と印字が不要な部分が細かい間隔で交互に存在するような場合、インクリボンは無駄にならないものの、プリンタへの負担が大きくなる上、印刷速度にも影響が出る可能性がある。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、印刷領域が一定の間隔毎に複数個所設定された長尺の印刷媒体に印刷を行うラベル印刷機において、インクリボンを有効に使用することのできるラベル印刷機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明によるラベル印刷機は、印刷領域が一定の間隔毎に複数個所設定された長尺の印刷媒体に、インクリボンを介して印刷ヘッドを押接させ、上記印刷領域に熱転写により印刷を行うラベル印刷機において、上記一定の間隔が所定の距離より広い場合に、印刷領域から次の印刷領域に印刷媒体が搬送される間、印刷ヘッドの押圧を解除し、インクリボンの送りを停止させることを特徴とする。
印刷領域の間隔が所定の距離より短い場合には従来のラベル印刷機のように印字ヘッドを押接し連続してインクリボンを巻き取ってもインクリボンが無駄になる部分は少ないが、印刷領域の間隔が所定の距離より広い場合には、印刷領域から次の印刷領域まで印刷媒体が搬送される間、インクリボンを送らずに巻き取らないようにした。このため、印刷媒体が印刷されずに搬送されている間にインクリボンが無駄に送られることが防止される。
ところで、ラベル印刷機には複数種類の印刷媒体がセットされ印刷される。印刷媒体の種類によっては従来のように連続してインクリボンを送りながら印刷媒体を搬送してもよいものや、印刷媒体の搬送時にはインクリボンの送りを停止させた方がよいものがある。そこで、印刷媒体の種類を検知する媒体種類検知手段を備え、印刷領域が所定の距離より広い種類の印刷媒体がセットされた場合に、印刷ヘッドの押圧を解除し、インクリボンの送りを停止させるようにすることが望ましい。
このような場合、例えば、印刷媒体は印刷媒体の種類毎に相違するカセットに収納された状態でセットされ、このカセットの相違から印刷媒体の種類を検知するようにしてもよい。
また、印刷媒体に関するデータおよび印字データを入力する入力手段を備え、これら入力されたデータから印刷領域が所定の距離より広いか否かを判断することもできる。
あるいは、第1の印刷領域と、その第1の印刷領域に続く第2の印刷領域との距離を測定し、その測定された距離が所定の距離より広い場合に印刷ヘッドの押圧を解除し、インクリボンの送りを停止させるようにすることもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明は、印刷領域が一定の間隔毎に複数個所設定された長尺の印刷媒体に、インクリボンを介して印刷ヘッドを押接させ、上記印刷領域に熱転写により印刷を行う場合に、印刷領域の間隔が広い種類の印刷媒体に印刷する際にインクリボンが無駄に送られることを防止できる。
図を参照して以下に本発明の実施例を説明する。
図1および図2を参照して、1は本発明の第1の実施例によるラベル印刷機である。このラベル印刷機1には印字ヘッド2が設けられており、インクリボンカセット3内に収納され、このラベル印刷機1に対して着脱自在に装着されるインクリボン31を介して印字ヘッド2が印刷媒体4に押接されるように構成されている。
インクリボン31の表面には膜状のインク層が形成されており、印刷すべき文字や図形に応じて印字ヘッド2の加熱部分が変化すると、加熱部分に相当する部分のインク層が印刷媒体4の表面に熱転写され、印刷媒体4の表面に印刷が行われる。
印刷媒体4は上下に対向する1対の搬送ローラ11に挟持された状態で一定の速度で搬送されながら印刷が行われる。12はプラテンローラであり、印刷媒体4の搬送速度に同期して回転し、印刷媒体4がスムーズに送られるように構成されている。
また、インクリボン31は上述のようにインク層の一部が熱転写されると、その部分のインク層がなくなるので、その部分は印刷に使用できない。そのため、印刷中はインクリボン31も印刷媒体4と同じ速度で送られ、巻き取り軸32に巻き取られるように構成されている。
印字ヘッド2は揺動可能なアーム21上に取り付けられており、ばね23の付勢力により常にプラテンローラ12側に移動するように付勢されている。一方、アーム21の先端部分に当接するカム22が設けられており、このカム22の回転位相によりアーム21はばね23の付勢力に抗して揺動される。したがって、アーム21が図において左回転方向に揺動されると、印字ヘッド2はプラテンローラ12から離れ、印刷媒体4に接触しない実線で示す位置まで退避される。
また、カム22を回転させ印字ヘッド2をプラテンローラ12に近づけると、印字ヘッド2は仮想線で示す位置に移動し、インクリボン31を介して印刷媒体4に当接することになる。なお、15は媒体4の先端あるいは媒体担体の表面に等間隔で貼り付けられたラベルの各先端と後端、もしくは媒体担体の表面に等間隔で存在する印刷領域の各先端と後端を検知する先端検知センサである。
本実施の形態では、印刷媒体4は媒体カセット5内に巻回されて格納されている。ラベル印刷機1は複数種類の印刷媒体に対応しており、各印刷媒体は各々媒体カセット5と同様のカセット内に格納されており、印刷媒体を交換する際にはカセットごと交換をする。
媒体カセット5の底面には下方に突出する突起郡51が形成されている。この突起郡51は4個の突起を形成することができ、格納されている印刷媒体の種類に応じてこれら4個の突起の形成状態を相違させる。すなわち、突起郡51の突起の状態により格納されている媒体の種類を4ビットで表示できることになる。
この媒体カセット5がセットされる部分には、図示しないが各突起が挿入される穴が形成されており、各穴にはマイクロスイッチが配設されている。したがって、媒体カセット5をラベル印刷機1にセットすると、突起が設けられている部分に対応するマイクロスイッチがONされ、ラベル印刷機1側で4個のマイクロスイッチのON/OFF状態から、セットされた印刷媒体5内の印刷媒体の種類を判別することができる。
これら印刷媒体の一例を図3に示す。この印刷媒体4は帯状の担体40の表面に一定の間隔でラベル41が貼着されている。このラベル41は図において左端に不透明な印刷領域41aが形成されている。そしてこの印刷領域41a以外の部分は透明なカバー部41bになっている。
ラベル印刷機1による印刷はこの印刷領域41aにされ、印刷が終了するとラベル41を担体40から剥がし、電線Cの表面に最初に印刷領域41aを貼着させる。そして、カバー部41bを電線Cに巻き付け、透明なカバー部41bで印刷領域41aを覆う。すると、印刷領域41aはカバー部41bで保護され、印刷された文字や図形が擦れて消えるという不具合の発生を防止することができる。なお、このラベル印刷機1は図3に示したラベル41のほかに、ラベルのほぼ全域が印刷領域になっている他の種類の印刷媒体や、担体表面に担体と同じく連続した印刷媒体が貼着されている印刷媒体にも印刷することができる。また、16はカッターユニットであり、前進することによって印刷媒体4を所望の位置でカットすることができる。
ラベル印刷機1の作動を、図4を参照して説明する。まず最初に、媒体カセット5をラベル印刷機1にセットする際には、媒体カセット5から印刷媒体4を手で所定の長さ引き出し、媒体カセット5を所定の位置にセットすると共に、引き出した印刷媒体4を1対の搬送ローラ11の間およびプラテンローラ12と印字ヘッド2との間に位置させる。その状態で印刷キー(図示せず)をONすると搬送ローラ11は印刷媒体4を狭持し、逆回転させて印刷媒体4を媒体カセット5側に戻す。そして、図3に示した印刷媒体であればラベル41の先端が先端検知センサ15によって検知されるまで印刷媒体4は逆搬送される(S1,S2)。
ラベル41の先端が検知されると、印刷領域41aが印字ヘッド2に対向する印字開始位置まで印刷媒体4を搬送する(S3)。次に、カム22を回転させ印字ヘッド2をプラテンローラ12側に移動させて加圧を開始すると共にインクリボン31の巻き取りを開始する(S4)。なお、このとき印刷媒体4は停止することなく一定の速度で搬送されたままである。
そして印刷を開始して印刷領域41aへの印刷が終了すると(S5)、次ページ、すなわち次のラベル41に印字するか否かを判断する(S6)。次のラベル41にも印刷を行うのであれば、媒体カセット5の突起郡51の突起の形成状態からセットされている印刷媒体4の種類を判別する(S7)。判別の結果、セットされている印刷媒体4の印刷領域の間隔が20mm以下であるかを判断し(S7)、印刷領域の間隔が20mm以下であれば印字ヘッド2を退避させることなく加圧したままの状態で通常の印刷を行う(S9,S10,S11,S12)。
印刷領域の間隔が20mmを超えている場合には、1個所の印刷領域での印刷が終了すると一旦印字ヘッド2を退避させると共に、インクリボン31の巻き取りを停止させ(S13)、次のラベル4の先端を検知するまで印刷媒体4を搬送し、さらにその検知されたラベル41の印刷領域が印刷位置に到達するまで印刷媒体4を搬送する(S14,S15,S16)。そして、ふたたび印字ヘッド2をプラテンローラ12側に移動させて印刷を行う(S17,S18)。
そして、最後のラベル41への印刷が終了すると、印字ヘッド2を退避させ、かつインクリボン31の巻き取りを停止させ(S6,S19)、最後に印刷したラベル41の後端をカット位置まで移動させてカッターユニット16を前進させることによって担体40ごと印刷媒体4をカットする(S20,S21)。
なお、媒体カセット5に突起郡51を設けていない場合には印刷媒体4の種類をラベル印刷機1側で検知することができない。そこで、ラベル印刷機1に印刷媒体4の種類を入力するキー等を設け、手動で印刷媒体4の種類を入力するようにしてもよい。その場合には、印刷キーがONされると、入力されている印刷媒体4の種類を確認したあと、図4に示す制御を行う。但し、ステップS7の媒体の検知は不要である。
あるいは、媒体自体に媒体の種類を識別する情報を設け、印刷機にその情報を読み取る手段を設け、媒体を搬送しながら情報を読み取るようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例によるラベル印刷機を説明する。本第2の実施例では、図2における媒体カセット5に突起郡51が形成されておらず、かつ印刷媒体の種類を手動で入力する必要がない以外は、第1の実施例と同様の機構である。本第2の実施例における制御フローを図5および図6を参照して説明する。このフローでは図4に示したフローとステップS6までは同様である。
1枚目のラベル41に対して印刷が終了すると、2枚目のラベル41に印刷する場合には、印刷領域の間隔の広狭にかかわらず、印字ヘッド2を押圧状態にしたまま、インクリボン31も印刷媒体4と同じ速度で巻き取りながら、次のラベル41の印刷領域41aに対して印刷を行う。但し、先端検知センサ15で検知した1枚目のラベル41の後端から2枚目のラベル41の先端までの搬送距離Aを、搬送ローラ11もしくはプラテンローラ12の回転数から計測を行う(S51,S52,S53,S54,S55)。
そして、さらに3枚目のラベル41に対して印刷を行う場合には、いま計測した搬送距離Aが20mm以下であるかを判定し(S57)、20mm以下の場合には印字ヘッド2を退避させることなく搬送を継続して3枚目のラベル41に対して印刷を行う(S58,S59,S60,S61)。
一方、搬送距離Aが20mmを超える場合には、一旦印字ヘッド2を退避させて印刷媒体4のみを搬送し、インクリボン31の空送りを防止して、3枚目のラベル41に印刷を行う(S62,S63,S64,S65,S66,S67)。但し、図5および図6に示したフローでは、計測される搬送距離Aは印刷領域の間隔よりも、先端検知センサ15と印刷位置との距離分だけ短くなる。このことにより不都合が生じる場合には、先端検知センサ15と印刷位置との距離をAに加えればよい。
なお、本第1ならびに第2の実施例において、印刷領域間距離のしきい値として20mmを用いたが、この値は装置や媒体の大きさ等により様々な値をとりうる。また、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
本発明の一実施の形態の構成を示す図 印字ヘッドの駆動機構を示す図 ラベルの使用方法を示す図 第1の制御フロー図 第2の制御フロー図 第2の制御フローのサブフロー図
符号の説明
1 ラベル印刷機
2 印字ヘッド
3 インクリボンカセット
4 印刷媒体
5 媒体カセット
41 ラベル
41a 印刷領域
41b カバー部

Claims (5)

  1. 印刷領域が一定の間隔毎に複数個所設定された長尺の印刷媒体に、インクリボンを介して印刷ヘッドを押接させ、上記印刷領域に熱転写により印刷を行うラベル印刷機において、上記一定の間隔が所定の距離より広い場合に、印刷領域から次の印刷領域に印刷媒体が搬送される間、印刷ヘッドの押圧を解除し、インクリボンの送りを停止させることを特徴とするラベル印刷機。
  2. 印刷媒体の種類を検知する媒体種類検知手段を備え、印刷領域の間隔が所定の距離より広い種類の印刷媒体がセットされた場合に、印刷領域から次の印刷領域に印刷媒体が搬送される間、印刷ヘッドの押圧を解除し、インクリボンの送りを停止させることを特徴とする請求項1に記載のラベル印刷機。
  3. 印刷媒体は印刷媒体の種類毎に相違するカセットに収納された状態でセットされ、このカセットの相違から印刷媒体の種類を検知することを特徴とする請求項2に記載のラベル印刷機。
  4. 印刷媒体に関するデータおよび印字データを入力する入力手段を備え、これら入力されたデータから印刷領域が所定の距離より広いか否かを判断することを特徴とする請求項1記載のラベル印刷機。
  5. 第1の印刷領域と、その第1の印刷領域に続く第2の印刷領域との距離を測定し、その測定された距離が所定の距離より広い場合に、印刷領域から次の印刷領域に印刷媒体が搬送される間、印刷ヘッドの押圧を解除し、インクリボンの送りを停止させることを特徴とする請求項1記載のラベル印刷機。
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