JP2005178234A - 電子パスポートとその製造法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーとカバー裏張りシート間にICカードをサンドイッチ状態で強固に接着し、ICカードをカバーに内蔵せしめた電子パスポートを提供する。よって折り曲げや外的衝撃からICチップを有効に保護すると共に、パスポートからICカード乃至ICチップを取り出して改ざんする偽造を有効に防止する。
【解決手段】カバー2とカバー裏張りシート3との間に、マウントシート5に個人情報記録用ICチップ6を担持せしめたICカード4を介在し、該カバー2とカバー裏張りシート3とICカード4の三者を貼り合わせ積層構造にしてカバー2にICカード4を保持せしめた電子パスポート。
【選択図】 図2
【解決手段】カバー2とカバー裏張りシート3との間に、マウントシート5に個人情報記録用ICチップ6を担持せしめたICカード4を介在し、該カバー2とカバー裏張りシート3とICカード4の三者を貼り合わせ積層構造にしてカバー2にICカード4を保持せしめた電子パスポート。
【選択図】 図2
Description
本発明は個人情報記録用ICチップを内蔵せる電子パスポートとその製造法に関する。
特許文献1,2に示すように、パスポートにおける個人情報記録手段として、個人情報の書き込み又は読み取り可能なICチップを用いた電子パスポートが実施の端緒についている。
このICチップはコイルアンテナを備え、非接触で多量の個人情報の書き込み・読み取りが可能であり、偽造防止手段として有効である。
他方、マレーシア国クアラルンプールに所在するIris Corporation Berhadから、パスポートへのICチップの組み込みを目的とした個人情報記録用のICカードが提供されており、このICカードはパスポートのページ形成シートに適合する大きさを有するマウントシートの表面中央部に、上記個人情報記録用ICチップを貼り付けてその表面を樹脂で密封した構造を有する。
上記ICカードはICチップを保護するために、マウントシートが比較的剛性の高い折れ曲がり難い板紙で形成されており、従ってこのマウントシートの後端縁をビザシートと一緒に糸綴じすることは困難であり、糸綴じ以外の方法でマウントシート(ICカード)をパスポートに組み込むための具体的方法が種々試行されている。
例えば、バージンパスポートのゲッター部に沿って予め小幅のフィルムを糸綴じして置き、このフィルムの端縁にICカードの端縁をヒートシールする、所謂後入れ方法が最も単純な方法として考えられる。
然しながら上記方法ではICカードを他のビザシートと同様にページ形成シートとして取り扱うことができるが、上記ヒートシール部を剥離して改ざんする偽造行為が比較的容易に行える問題を有している。
特開2001−287477号公報
特開2002−42076号公報
本発明は上記ICカードを改ざん困難な構造でパスポートに組み込むことができ、又ICチップの保護が適切に図れ、又ICカードの組み込み作業が容易であり、加えて個人情報の書き込みと読み取りの便に資することができる電子パスポートとその製造法を提供するものである。
本発明に係る電子パスポートはカバーの裏側にカバー裏張りシートが接着剤を介して貼り合わせられ、該カバー裏張りシートとカバーとの間に接着剤を介してICカードを介在した積層構造を有する。
即ちパスポート1ページ分の大きさを有する板紙製又は合成樹脂製のマウントシートに個人情報記録用ICチップを担持せしめたICカードを用い、該ICカードを上記カバーとカバー裏張りシートとの間に介在し、カバーとカバー裏張りシートとICカードの三者を貼り合わせて積層構造にし、よってカバーにICカードを保持せしめた構造を有する。この電子パスポートは次の方法によって製造される。
マウントシートに個人情報記録用ICチップを担持せしめたICカードを用意する。
次に上記ICカードの一方の表面に合成樹脂製の保護フィルムを貼り合わせる。上記ICカードはマウントシートの表面中央部から僅かに突出しており、好ましくは上記保護フィルムは上記マウントシートの表面から突出するICチップの表面を覆うように貼り合わせる。
合成樹脂製の保護フィルムは柔軟性を富有し、この保護フィルムはマウントシートから突出しているICチップに順応して変形し、健全に貼り合わせることができる。
上記貼り合わせ方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シールの何れかを適用する。好ましくは保護フィルムの表面にコーティングしてある接着剤を熱プレスによって軟化しつつ、マウントシートの表面並びにICチップの表面に貼り合わせる。
次に上記ICカードの他方の表面、即ちマウントシートの保護フィルムを貼付した側とは反対側の表面に紙製又は合成樹脂製のカバー裏張りシートを貼り合わせ、同時にICカードを形成するマウントシートの後小口から張り出して延在するカバー裏張りシートと同保護フィルムを貼り合わせ、よって保護フィルムとカバー裏張りシートとの間にICカードをサンドイッチ状態に積層したICカード担持シートを形成する。
又は上記カバー裏張りシートを先にICカードのICチップが突出する側とは反対側の表面に貼り合わせ、次に保護フィルムをICカードのICチップが突出する側の表面に貼り合わせて上記ICカード担持シートを形成する。
上記カバー裏張りシートはその内表面に接着剤を塗布し、該接着剤塗布面をマウントシートに押し付けてマウントシートの表面に貼り合わせる方法を採る。
次に上記ICカード担持シートを形成するカバー裏張りシートの外表面に複数枚のビザシートを丁合し、上記ICカード担持シートとビザシートとを糸綴じし、パスポート本体を形成する。即ち上記保護フィルムと上記カバー裏張りシートと上記ビザシートとを、上記ICカードを形成するマウントシートの後小口に沿う線上において一緒に糸綴じしパスポート本体を形成する。
次に上記パスポート本体を形成するICカード担持シートの外表面、即ちICカード担持シートを形成する保護フィルムの外表面にカバーを貼り合わせ、よってカバーにICカードを保持せしめる。
上記カバーはその内表面に接着剤を塗布し、該接着剤塗布面を上記保護フィルムの外表面に押し付けて、上記ICカード担持シートにカバーを貼り合わせる方法を採る。
更に上記電子パスポートの他の製造法について説明する。
マウントシートに個人情報記録用ICチップを担持せしめたICカードを用意する。
上記ICカードを形成するマウントシートの両表面に合成樹脂製の保護フィルムを夫々貼り合わせ、同時にICカードを形成するマウントシートの後小口から張り出して延在する上記両保護フィルム同志を貼り合わせ、更に一方の保護フィルムの外表面にカバー裏張りシートを貼り合わせたICカード担持シートを用意する。
次に上記ICカード担持シートを形成するカバー裏張りシートの外表面に複数枚のビザシートを丁合し、上記両保護フィルムと上記カバー裏張りシートと上記ビザシートとを上記ICカードを形成するマウントシートの後小口に沿う線上において一緒に糸綴じしパスポート本体を形成する。
次に上記パスポート本体を形成するICカード担持シートの他方の保護フィルムの外表面にカバーを貼り合わせ、よってカバーにICカードを保持せしめる。
上記パスポートはカバーとカバー裏張りシート間にICカードをサンドイッチ状態で強固に接着し、ICカードをカバーに内蔵せしめた構造を有する。
よって折り曲げや外的衝撃から ICチップを有効に保護すると共に、パスポートからICカード乃至ICチップを取り出して改ざんすることが極めて困難な、偽造防止に有効なパスポートを提供できる。
又パスポートへのICカードの組み込み作業が容易であり、加えてパスポートの最外部に存し且つ剛性の高いICカード内蔵カバーの表面から無線による個人情報の書き込みと読み取りが容易に行える。
以下本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図11に基づき説明する。
図5に示すように、本発明に係る電子パスポート1に用いるICカード4は、比較的剛性の高い板紙又は合成樹脂シートから成るマウントシート5の表面中央部に個人情報記録用のICチップ6を担持している。
図5に示すように、本発明に係る電子パスポート1に用いるICカード4は、比較的剛性の高い板紙又は合成樹脂シートから成るマウントシート5の表面中央部に個人情報記録用のICチップ6を担持している。
即ちICカード4はマウントシート5の表面中央部にコイルアンテナ6aを有するICチップ6を貼り付け、その表面を樹脂にて覆い密封した構造を有する。
図1、図2、図3、図4に示すように、電子パスポート1は上記ICカード4をカバー2とカバー裏張りシート3との間、即ちフロントカバー2とカバー裏張りシート3との間、又はバックカバー2とカバー裏張りシート3との間に介在した積層貼り構造を有する。
即ち電子パスポート1はICカード4を形成するマウントシート5を、カバー2とカバー裏張りシート3との間に介在し、よってマウントシート5とカバー2間の中央部にICチップ6を介在した状態を形成し、該カバー2とカバー裏張りシート3とICカード4の三者を貼り合わせ、カバー2にICカード4を保持せしめた構造を有する。
上記ICカード4、即ちマウントシート5はパスポート1の1ページ分の大きさを有し、同カード4の全面をカバー2とカバー裏張りシート3の1ページ分に相当する面域に接着し、積層構造を形成している。
従ってマウントシート5とカバー2とカバー裏張りシート3とは、夫々の天小口21と地小口22と前小口23が同一線上に存するように積層される。
図2は上記ICカード4をカバー2に内蔵する手段として、図3に示す合成樹脂製の保護フィルム7を使用せずに、ICカード4をカバー2とカバー裏張りシート3間にダイレクトに介在し、積層した場合を示す。
図6は上記図2に示す電子パスポート1の製造法の一例を示しており、以下該製造法について説明する。
図6Aに示すように、上記ICカード4を形成するマウントシート5のICチップ6が突出した側の表面に、紙製又は合成樹脂製のカバー裏張りシート3を貼り合わせたICカード担持シート10を用意する。
上記カバー裏張りシート3はパスポート1の2ページ分に相当する大きさを有し、その片半分、即ち1ページ分に相当する面域に上記マウントシート5を貼り合わせ、他の片半分が上記マウントシート5の後小口9から張り出して延在している。
カバー裏張りシート3はその表面に接着剤8を塗布し、図6A中矢印で示すように、該接着剤塗布面を上記マウントシート5の表面及びICチップ6の表面に押し付けて両者5,6に貼り合わせる方法を採る。
又はカバー裏張りシート3の表面に予め熱可塑性接着剤をコーティングして置き、熱プレスにて加圧しつつ加熱することによりICカード4にカバー裏張りシート3をヒートシールする。
従ってICカード担持シート10は、カバー裏張りシート3の片半分にICカード4を接着剤8を介して貼り合わせ、他の片半分を側方へ延出した構造を有する。
例えば図7に示すように、回転吸着ロール15の下死点へ向け上記カバー裏張りシート3を給紙して、同吸着ロール15の周面に沿い吸着移送し、この移送過程で糊付けローラー16によりカバー裏張りシート3の外表面の片半分に接着剤8を塗布し、他方上記回転吸着ロール15の上死点へ向けICカード4を給送し、該吸着ロール15の上死点において上記カバー裏張りシート3の片半分(接着剤8の塗布面)に重ね合わせ、更に該重ね合わせシートをプレスロール17間に供給し、ゴムロール等で加圧してカバー裏張りシート3の片半分に接着剤8を介してICカード4を貼り合わせ、よって上記ICカード担持シート10を形成する。
次に図6Bに示すように、上記ICカード担持シート10を形成するカバー裏張りシート3の外表面、即ちICカード4とは反対側の表面に複数枚のビザシート11を丁合し、該ビザシート11とカバー裏張りシート3とを、上記ICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿う線上において糸綴じしパスポート本体1′を形成する。
即ちICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿うカバー裏張りシート3とビザシート11の中央線上において両者3,11をミシンを用いて糸綴じし、パスポート本体1′を形成する。換言すると、ICカード担持シート10とビザシート11とを糸綴じし、パスポート本体1′を形成する。
次に図6Cに示すように、上記糸綴じされたパスポート本体1′を形成するICカード担持シート10の外表面、即ちICカード4を形成するマウントシート5の外表面にカバー2を貼り合わせ、よって図2に示すカバー2にICカード4を保持せしめた電子パスポート1を形成する。
上記カバー2はその内表面に接着剤14を塗布し、図6C中矢印で示すように、該接着剤14の塗布面をICカード4のICチップ6が突出する側とは反対側の表面(マウントシート5の外表面)に押し付け、同時にマウントシート5の後小口9から延在するカバー裏張りシート3の表面に押し付け、両者2,3を貼り合わせる方法を採る。
従ってカバー裏張りシート3とカバー2とは接着剤14を介して貼り合わせられ、同様にカバー2とマウントシート5とは接着剤14を介して貼り合わせられ、更にカバー裏張りシート3とマウントシート5とICチップ6は接着剤8を介して貼り合わせられた積層構造を有する。
図3は上記ICカード4をカバー2に内蔵する手段として、合成樹脂製の保護フィルム7を使用してICカード4をカバー2とカバー裏張りシート3間に介在し、積層した場合を示す。
図8は上記図3に示す電子パスポート1の製造法の一例を示しており、以下該製造法について説明する。
前記と同様、上記パスポート1の1ページ分の大きさを有するマウントシート5に、個人情報記録用ICチップ6を担持せしめたICカード4を用意する。
上記マウントシート5はパスポート1の2ページ分の大きさにし、即ちパスポート1の複数ページ分の大きさにし、該マウントシート5に複数のICチップ6を担持させ、爾後的に1ページ分の大きさに切断して使用することができる。
図8Aに示すように、上記ICカード4の一方の表面に合成樹脂製の保護フィルム7を接着剤8′を介して貼り合わせる。
上記ICカード4はマウントシート5の表面中央部から僅かに突出しており、好ましくは上記保護フィルム7は上記マウントシート5の表面から突出するICチップ6の表面を覆うように貼り合わせる。
従ってICカードを形成するマウントシート5及びICチップ6は接着剤8′を介して保護フィルム7に貼り合わせられる。
合成樹脂製の保護フィルム7は柔軟性を富有し、この保護フィルム7はマウントシート5から突出しているICチップ6に順応して健全に貼り合わせることができる。
上記保護フィルム7の貼り合わせ方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シールの何れかを適用する。好ましくは保護フィルム7の表面にコーティングしてある熱可塑性接着剤8′を熱プレスによって軟化し、マウントシート5の表面並びにICチップ6の表面に接着剤8′を介して貼り合わせる。
上記保護フィルム7はパスポート1の2ページ分を形成する大きさを有するものを用い、該保護フィルム7の1ページ分の面域に上記ICカード4の全面を接着し積層する。従って保護フィルム7はICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から1ページ分だけ延出している。
又は保護フィルム7は図8A中矢印Wで示すように、ICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から小幅の糸綴じ代12を張り出す大きさを有する。
次に図8Bに示すように、上記ICカード4の他方の表面、即ちマウントシート5のICチップ6が突出する側とは反対側の表面に紙製又は合成樹脂製のカバー裏張りシート3を接着剤13を介して貼り合わせ、同時にICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から張り出して延在するカバー裏張りシート3と同保護フィルム7を接着剤13を介して貼り合わせる。
即ちICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から延在する1ページ分の大きさを有するカバー裏張りシート3と、同マウントシート5の後小口9から延在する1ページ分の大きさを有する保護フィルム7とを接着剤13を介して貼り合わせる。
又はICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から延在する1ページ分の大きさを有するカバー裏張りシート3と、同マウントシート5の後小口9から延在する保護フィルム7の糸綴じ代12とを接着剤13を介して貼り合わせる。
よって保護フィルム7とカバー裏張りシート3間にICカード4を積層したICカード担持シート10を形成する。
又は上記カバー裏張りシート3を先にICカード4の一方の表面に接着剤13を介し貼り合わせ、次に保護フィルム7をICカード4の他方の表面に接着剤8′を介し貼り合わせて上記ICカード担持シート10を形成する。
上記カバー裏張りシート3はその内表面に接着剤13を塗布し、該接着剤13の塗布面をマウントシート5の表面に押し付けて両者3,5を貼り合わせる方法を採る。
上記カバー2とマウントシート5と保護フィルム7とカバー裏張りシート3とは、夫々の天小口21と地小口22と前小口23が同一線上に存するように積層される。
図9は図8Aの保護フィルム7の貼付工程と、図8Bのカバー裏張りシート3の貼付工程を実施する装置を例示している。
図9に示すように、ICカード4を水平な搬送路18の上面に平置きしつつ前方へ間欠移送し、該移送過程で保護フィルムを多重巻きした原反ロール7′から保護フィルムを巻出しつつ所定寸法に切断し、該所定寸法に切断された保護フィルム7の片半分を上記停止しているICカード4の表面に重ね合わせ、両者7,4の前小口23を一致させて多点付け熱プレス装置19にて仮付けする。
次に上記保護フィルム7にICカード4を仮付けしたものを搬送路18に沿って前方へ間欠移送し、その停止時に保護フィルム7の片半分の上面を熱プレス盤20により加圧しつつ加熱し、よって保護フィルム7の重ね合わせ面にコーティングした熱可塑性接着剤8′を軟化してICカード4の重ね合わせ面に貼り合わせ、前方へ搬出する。
上記搬送路18の搬出端に回転吸着ロール15を配置し、該吸着ロール15の下死点へ向け上記カバー裏張りシート3を給紙して、同吸着ロール15の周面に沿い上死点へ向け吸着移送し、この移送過程で糊付けローラー16によりカバー裏張りシート3の外表面に接着剤13を塗布し、他方上記回転吸着ロール15の上死点へ向け上記保護フィルム7にICカード4を貼付したものを給送し、該吸着ロール15の上死点において上記カバー裏張りシート3の外表面(接着剤13の塗布面)に重ね合わせ、更に該重ね合わせシートをプレスロール17間に供給し、ゴムロール等で加圧してカバー裏張りシート3を接着剤13を介して保護フィルム7とICカード4とに貼り合わせ、よって上記ICカード担持シート10を形成する。
次に図8Cに示すように、上記ICカード担持シート10を形成するカバー裏張りシート3の外表面に複数枚のビザシート11を丁合し、ICカード担持シート10とビザシート11とをミシンを用いて糸綴じする。
即ち上記保護フィルム7と上記カバー裏張りシート3と上記ビザシート11とを、上記ICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿う線上において一緒に糸綴じしパスポート本体1′を形成する。
上記保護フィルム7がパスポート1の2ページ分の大きさを有する場合には、ICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿う中央線上において糸綴じする。又保護フィルム7が糸綴じ代12を有する場合には、該糸綴じ代12をICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿う線上において糸綴じし、パスポート本体1′を形成する。
次に図8Dに示すように、上記糸綴じされたパスポート本体1′を形成するICカード担持シート10の外表面にカバー2を貼り合わせ、よって図3に示すカバー2にICカード4を保持せしめた電子パスポート1を形成する。
即ち上記糸綴じされたICカード担持シート10を形成する保護フィルム7の外表面にカバー2を貼り合わせる。
上記カバー2はその内表面に接着剤14を塗布し、該接着剤14を介して上記ICカード担持シート10を形成する保護フィルム7の外表面に貼り合わせる方法を採る。
図4は上記ICチップ6、即ちICカード4をカバー2に内蔵する手段として、2枚の合成樹脂製保護フィルム7a,7bを使用してICカード4をカバー2とカバー裏張りシート3間に介在し、積層した場合を示す。
図10は上記図4に示す電子パスポート1の製造法の一例を示しており、以下該製造法について説明する。
前記と同様、上記パスポート1の1ページ分の大きさを有するマウントシート5に、個人情報記録用ICチップ6を担持せしめたICカード4を用意する。
上記マウントシート5はパスポート1の2ページ分の大きさにし、即ちパスポート1の複数ページ分の大きさにし、該マウントシート5に複数のICチップ6を担持させ、爾後的に1ページ分の大きさに切断して使用することができる。
図10Aに示すように、上記ICカード4の一方の表面、即ちマウントシート5の一方の表面に合成樹脂製の第1保護フィルム7aを接着剤8′を介して貼り合わせる。
次に図10Bに示すように、上記ICカード4の他方の表面、即ちマウントシート5の他方の表面に合成樹脂製の第2保護フィルム7bを接着剤8′を介して貼り合わせる。
上記ICカード4はマウントシート5の表面中央部から僅かに突出しており、上記第1保護フィルム7a又は第2保護フィルム7bは上記マウントシート5の表面から突出するICチップ6の表面を覆うように貼り合わせる。
従ってICカード4を形成するマウントシート5及びICチップ6は接着剤8′を介して第1保護フィルム7a又は第2保護フィルム7b間に貼り合わせられる。
合成樹脂製の保護フィルム7a,7bは柔軟性を富有し、この保護フィルム7a,7bはマウントシート5から突出しているICチップ6に順応して健全に貼り合わせることができる。
上記第1,第2保護フィルム7a,7bの貼り合わせ方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シールの何れかを適用する。好ましくは保護フィルム7a,7bの表面にコーティングしてある熱可塑性接着剤8′を熱プレスによって軟化し、マウントシート5の表面並びにICチップ6の表面に接着剤8′を介して貼り合わせる。
上記第1,第2保護フィルム7a,7bはパスポート1の2ページ分を形成する大きさを有するものを用い、該保護フィルム7a,7bの1ページ分の面域に上記ICカード4の全面を接着し積層する。従って保護フィルム7a,7bはICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から1ページ分だけ延出している。
又は保護フィルム7a,7bは図10B中矢印Wで示すように、ICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から小幅の糸綴じ代12を張り出す大きさを有する。
次に図10Cに示すように、上記一方の保護フィルム7a又は7bの外表面に紙製又は合成樹脂製のカバー裏張りシート3を接着剤13を介して貼り合わせ、同時にICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から張り出して延在するカバー裏張りシート3と同保護フィルム7a又は7bを接着剤13を介して貼り合わせる。
即ちICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から延在する1ページ分の大きさを有するカバー裏張りシート3と、同マウントシート5の後小口9から延在する1ページ分の大きさを有する保護フィルム7a又は7bとを接着剤13を介して貼り合わせる。
又はICカード4を形成するマウントシート5の後小口9から延在する1ページ分の大きさを有するカバー裏張りシート3と、同マウントシート5の後小口9から延在する保護フィルム7a又は7bの糸綴じ代12とを接着剤13を介して貼り合わせる。
よって第1保護フィルム7aと第2保護フィルム7b間にICカード4をサンドイッチ状態で積層し、更にカバー裏張りシート3を貼付したICカード担持シート10を形成する。
上記カバー裏張りシート3はその内表面に接着剤13を塗布し、該接着剤13の塗布面を第1保護フィルム7a又は第2保護フィルム7bの表面に押し付けて両者を貼り合わせる方法を採る。
上記カバー2とマウントシート5と第1,第2保護フィルム7a,7bとカバー裏張りシート3とは、夫々の天小口21と地小口22と前小口23が同一線上に一致するように積層される。
図11は図10Aの第1保護フィルム7aの貼付工程と、図10Bの第2保護フィルム7bの貼付工程と、図10Cのカバー裏張りシート3の貼付工程を実施する装置を例示している。
図11に示すように、ICカード4を水平な搬送路の上面に平置きしつつ前方へ間欠移送し、該移送過程で第1保護フィルムを多重巻きした原反ロール7′から第1保護フィルム7aを巻出しつつ所定寸法に切断し、該所定寸法に切断された第1保護フィルム7aの片半分を上記停止しているICカード4の一方の表面、即ちマウントシート5の一方の表面に重ね合わせ、両者7a,4の前小口23を一致させて多点付け熱プレス装置19にて前小口23に沿い多点付け(仮付け)する。
次に上記第1保護フィルム7aにICカード4を仮付けしたものを搬送路に沿って前方へ間欠移送し、その停止時に保護フィルム7aの片半分の上面を熱プレス盤20により加圧しつつ加熱し、よって保護フィルム7aの重ね合わせ面にコーティングした熱可塑性接着剤8′を軟化してICカード4の重ね合わせ面にヒートシールし、前方へ搬出する。
次に上記第1保護フィルム7aとICカード4の貼り合わせ体を反転して前方へ間欠移送し、該移送過程で第2保護フィルムを多重巻きした原反ロール7′から第2保護フィルム7bを巻出しつつ所定寸法に切断し、該所定寸法に切断された第2保護フィルム7bの片半分を上記停止しているICカード4の他方の表面、即ちマウントシート5の他方の表面に重ね合わせ、両者7b,5の前小口23を一致させて多点付け熱プレス装置19にて前小口23に沿い多点付け(仮付け)する。
次に上記第2保護フィルム7bにICカード4を仮付けしたものを搬送路に沿って前方へ間欠移送し、その停止時に第2保護フィルム7bの片半分の上面を熱プレス盤20により加圧しつつ加熱し、よって第2保護フィルム7bの重ね合わせ面にコーティングした熱可塑性接着剤8′を軟化してICカード4の重ね合わせ面にヒートシールし、前方へ搬出する。
上記搬送路の搬出端に回転吸着ロール15を配置し、該吸着ロール15の下死点へ向け上記カバー裏張りシート3を給紙して、同吸着ロール15の周面に沿い上死点へ向け吸着移送し、この移送過程で糊付けローラー16によりカバー裏張りシート3の外表面に接着剤13を塗布し、他方上記回転吸着ロール15の上死点へ向け上記第1,第2保護フィルム7a,7bとICカード4の貼り合わせ体を給送して該吸着ロール15の上死点において上記カバー裏張りシート3の外表面(接着剤13の塗布面)に重ね合わせ、更に該重ね合わせシートをプレスロール17間に供給し、ゴムロール等で加圧してカバー裏張りシート3を接着剤13を介して第1保護フィルム7a又は第2保護フィルム7bに貼り合わせ、よって上記ICカード担持シート10を形成する。
次に図10Dに示すように、上記ICカード担持シート10を形成するカバー裏張りシート3の外表面に複数枚のビザシート11を丁合し、ICカード担持シート10とビザシート11とをミシンを用いて糸綴じする。
即ち上記第1,第2保護フィルム7a,7bと上記カバー裏張りシート3と上記ビザシート11とを、上記ICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿う線上において一緒に糸綴じしパスポート本体1′を形成する。
上記第1,第2保護フィルム7a,7bがパスポート1の2ページ分の大きさを有する場合には、ICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿う中央線上において糸綴じする。
又保護フィルム7が糸綴じ代12を有する場合には、該糸綴じ代12をICカード4を形成するマウントシート5の後小口9に沿う線上において糸綴じし、パスポート本体1′を形成する。
次に図10Eに示すように、上記糸綴じされたパスポート本体1′を形成するICカード担持シート10の外表面にカバー2を貼り合わせ、よって図4に示すカバー2にICカード4を保持せしめた電子パスポート1を形成する。
即ち上記糸綴じされたICカード担持シート10を形成する第1保護フィルム7a又は第2保護フィルム7bの外表面にカバー2を貼り合わせる。
上記カバー2はその内表面に接着剤14を塗布し、該接着剤14を介して上記ICカード担持シート10を形成する保護フィルム7の外表面に貼り合わせる方法を採る。
1…電子パスポート、2…カバー、3…カバー裏張りシート、4…ICカード、5…マウントシート、6…ICチップ、6a…コイルアンテナ、7,7a,7b…保護フィルム、7′…原反ロール、8,8′…接着剤、9…後小口、10…ICカード担持シート、11…ビザシート、12…糸綴じ代、13…接着剤、14…接着剤、15…回転吸着ロール、16…糊付けローラー、17…プレスロール、18…搬送路、19…多点付け熱プレス装置、20…熱プレス盤、21…天小口、22…地小口、23…前小口
Claims (4)
- カバーとカバー裏張りシートとの間に、マウントシートに個人情報記録用ICチップを担持せしめたICカードを介在し、該カバーとカバー裏張りシートとICカードの三者を貼り合わせ積層構造にしてカバーにICカードを保持せしめたことを特徴とする電子パスポート。
- マウントシートに個人情報記録用ICチップを担持せしめたICカードを用意する;
上記ICカードを形成するマウントシートの一方の表面に合成樹脂製の保護フィルムを貼り合わせると共に、同マウントシートの他方の表面にカバー裏張りシートを貼り合わせ、同時にICカードを形成するマウントシートの後小口から張り出して延在するカバー裏張りシートと同保護フィルムを貼り合わせたICカード担持シートを用意する;
上記ICカード担持シートを形成するカバー裏張りシートの外表面に複数枚のビザシートを丁合し、上記保護フィルムと上記カバー裏張りシートと上記ビザシートとを上記ICカードを形成するマウントシートの後小口に沿う線上において一緒に糸綴じしパスポート本体を形成する;
上記パスポート本体を形成するICカード担持シートの保護フィルムの外表面にカバーを貼り合わせてカバーにICカードを保持せしめたことを特徴とする電子パスポートの製造法。 - 上記保護フィルムを上記ICカードを形成するマウントシートの上記ICチップが突出する側の表面に貼り合わせると共に、上記カバー裏張りシートを同マウントシートの上記ICチップが突出する側とは反対側の表面に貼り合わせたことを特徴とする請求項2記載の電子パスポートの製造法。
- マウントシートに個人情報記録用ICチップを担持せしめたICカードを用意する;
上記ICカードを形成するマウントシートの両表面に合成樹脂製の保護フィルムを夫々貼り合わせ、同時にICカードを形成するマウントシートの後小口から張り出して延在する上記両保護フィルム同志を貼り合わせ、更に一方の保護フィルムの外表面にカバー裏張りシートを貼り合わせたICカード担持シートを用意する;
上記ICカード担持シートを形成するカバー裏張りシートの外表面に複数枚のビザシートを丁合し、上記両保護フィルムと上記カバー裏張りシートと上記ビザシートとを上記ICカードを形成するマウントシートの後小口に沿う線上において一緒に糸綴じしパスポート本体を形成する;
上記パスポート本体を形成するICカード担持シートの他方の保護フィルムの外表面にカバーを貼り合わせてカバーにICカードを保持せしめたことを特徴とする電子パスポートの製造法。
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