JP2005177950A - 弾性材の切断方法及び切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性材Wを切断するための方法及び装置として、装置側での調整及び維持管理が容易であり、弾性材Wに切り残しが生じることもないようにする。
【解決手段】材料支持台2上へ弾性材Wを配し、材料支持台2を弾性的にバックアップさせた状態のまま切断刃3を下降させて弾性材Wを押し潰した状態にし、材料支持台2を切断刃3の刃先3a延長方向へスライドさせる。
【選択図】図1
【解決手段】材料支持台2上へ弾性材Wを配し、材料支持台2を弾性的にバックアップさせた状態のまま切断刃3を下降させて弾性材Wを押し潰した状態にし、材料支持台2を切断刃3の刃先3a延長方向へスライドさせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゴム製のチューブなどの弾性材を切断する際に採用可能な切断方法及び切断装置に関するものである。
ゴムローラの部品等とされるゴム製チューブに代表されるような一定断面を有した弾性材は、押出成形工程から加硫工程を経た後、所定長さに切断するための切断工程へと送られるが、このような切断工程では切断効率を高めたり弾性材に皺などの欠陥が発生するのを防止したりするなどの各種工夫がなされている(例えば、特許文献1など参照)。
ところで、図5及び図6は切断工程で多用されている一般的な押し切り方式の切断装置100を示している。この切断装置100は、材料支持台101とこれに突き当て可能な切断刃102とこれら両者を相互近接離反させる切断機構部103とを有したもので、材料支持台101には、切断刃102の刃先102aと当接可能になる刃受け部104が設けられている。
ところで、図5及び図6は切断工程で多用されている一般的な押し切り方式の切断装置100を示している。この切断装置100は、材料支持台101とこれに突き当て可能な切断刃102とこれら両者を相互近接離反させる切断機構部103とを有したもので、材料支持台101には、切断刃102の刃先102aと当接可能になる刃受け部104が設けられている。
従って、材料支持台101上に複数本の弾性材Wを並べ置き、切断機構部103に設けられるエアシリンダなどの駆動部105の作動で切断刃102を下降させ、その刃先102aで弾性材Wを押し潰しながら、この切断刃102を材料支持台101上の刃受け部104へ当接させることで、最終的に弾性材Wを切断するというものであった。
材料支持台101上に設けられる刃受け部104としては、ゴムや樹脂などの軟質材料で形成した場合、切断刃102と同等の堅さを有する材料で形成した場合、切断刃102と同等堅さ材料としたうえでその下敷きにウレタンゴム等のクッション材を設けた場合など、種々の工夫がなされていた。
特開平11−300686号公報
材料支持台101上に設けられる刃受け部104としては、ゴムや樹脂などの軟質材料で形成した場合、切断刃102と同等の堅さを有する材料で形成した場合、切断刃102と同等堅さ材料としたうえでその下敷きにウレタンゴム等のクッション材を設けた場合など、種々の工夫がなされていた。
上記した従来の切断装置100の中にあって、材料支持台101の刃受け部104に軟質材料を用いた場合は、刃受け部104に刃物傷がつくためにその交換を頻繁に行わなければならず、交換時の装置停止に拘わる装置稼働効率の低下やランニングコストの高コスト化の面で不都合があった。また、刃受け部104に生じる刃物傷に切断滓が付着し、これが弾性材W側へ付着したり周辺環境を害したり切断刃102に付着して切れ味が落ちたりする欠点に繋がっていた。更に、刃受け部104に切断刃102が食い込んで刃先102aが刃受け部104に当接した状態に至っても(切断位置に達しても)弾性材Wに切り残しが生じるということがあった。
一方、刃受け部104として、切断刃102と同等堅さの材料を用いた場合では、これら刃受け部104と切断刃102の刃先102aとの突き当て状態を隙間無く密接的なものとさせるための調整及び維持管理が困難であると共に、この調整に長時間を費やすことになる。言うまでもなく、この調整が不十分であると、やはり弾性材Wに切り残しが生じるということに繋がっていた。また、切断刃102の刃先102aが早期摩耗したり偏摩耗したりするということもあり、これらのことも弾性材Wの切り残しに繋がっていた。
刃受け部104の下敷きとしてクッション材を設ける場合も、刃受け部104と切断刃102との突き当て状態を隙間無く密接的なものとさせるための調整及び維持管理が困難であると共にこの調整に長時間を費やすことになる点では、同じであった。
刃受け部104の下敷きとしてクッション材を設ける場合も、刃受け部104と切断刃102との突き当て状態を隙間無く密接的なものとさせるための調整及び維持管理が困難であると共にこの調整に長時間を費やすことになる点では、同じであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、装置側での調整及び維持管理が容易であり、弾性材に切り残しが生じることもないようにした弾性材の切断方法及び切断装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る弾性材Wの切断方法は、材料支持台2上へ弾性材Wを配置し、この材料支持台2又はこれの上方で刃先3aを下へ向けて待機する切断刃3の少なくとも一方を同他方へ向けて弾性的にバックアップさせ、その状態のままこれら材料支持台2と切断刃3とを相互近接させてゆく。そして、材料支持台2上へ切断刃3を可及的に近接させることで切断刃3の刃先3aにより弾性材Wを押し潰した状態とさせる。そして、この可及的近接状態を維持させたまま、材料支持台2又は切断刃3の少なくとも一方を切断刃3における刃先3aの長手方向へ横スライドさせるというものである。
即ち、本発明に係る弾性材Wの切断方法は、材料支持台2上へ弾性材Wを配置し、この材料支持台2又はこれの上方で刃先3aを下へ向けて待機する切断刃3の少なくとも一方を同他方へ向けて弾性的にバックアップさせ、その状態のままこれら材料支持台2と切断刃3とを相互近接させてゆく。そして、材料支持台2上へ切断刃3を可及的に近接させることで切断刃3の刃先3aにより弾性材Wを押し潰した状態とさせる。そして、この可及的近接状態を維持させたまま、材料支持台2又は切断刃3の少なくとも一方を切断刃3における刃先3aの長手方向へ横スライドさせるというものである。
このようにすると、恰も、まな板上で包丁を引きながら食材を切るときのように、材料支持台2上に置かれた弾性材Wを切断刃3で引き切りすることになり、弾性材Wを綺麗に切断できることになる。また弾性材Wの確実な切断ができる。
一方、本発明に係る弾性材Wの切断装置は、材料支持台2と、これに突き当て可能な切断刃3と、これら両者を相互近接離反させる切断機構部4とを有したものである。そして、材料支持台2又は切断刃3の少なくとも一方に対して、同他方への突き当て状態を押圧付勢するバックアップ機構10が設けられている。
一方、本発明に係る弾性材Wの切断装置は、材料支持台2と、これに突き当て可能な切断刃3と、これら両者を相互近接離反させる切断機構部4とを有したものである。そして、材料支持台2又は切断刃3の少なくとも一方に対して、同他方への突き当て状態を押圧付勢するバックアップ機構10が設けられている。
例えば、材料支持台2に対してバックアップ機構10を設けるのであれば、この材料支持台2が切断刃3へ向けた押し上げ付勢作用を奏するようになる。反対に、切断刃3に対してバックアップ機構10を設けるのであれば、この切断刃3が材料支持台2へ向けた押し下げ付勢作用を奏するようになる。
まずこのような構成にて材料支持台2に対する切断刃3の隙間の無い密接状態を可能にする。すなわち、材料支持台2や切断刃3が多少斜めに傾いていたとしても、これら両者が当接し合う作用でその傾き状態が互いに平行する状態へと矯正されるものである。
まずこのような構成にて材料支持台2に対する切断刃3の隙間の無い密接状態を可能にする。すなわち、材料支持台2や切断刃3が多少斜めに傾いていたとしても、これら両者が当接し合う作用でその傾き状態が互いに平行する状態へと矯正されるものである。
このようなバックアップ機構10は、切断刃3における刃先3aの長手方向に沿って互いに所定間隔で振り分け配置された複数の縦置きバネ25により形成されたものとすればよい。このようにすることで、材料支持台2であれ切断刃3であれ、切断刃3の長手方向での傾き状態を矯正させる作用が確実に得られることになる。
バックアップ機構10について、材料支持台2を切断刃3へ向けて押し上げ付勢する状態で設けられたものとする場合であれば、この材料支持台2は、上面に切断刃3と当接可能な刃受け部5が設けられた上部体12と、下部にバックアップ機構10が設けられた下部体13とに上下分割されているものとすることができる。
バックアップ機構10について、材料支持台2を切断刃3へ向けて押し上げ付勢する状態で設けられたものとする場合であれば、この材料支持台2は、上面に切断刃3と当接可能な刃受け部5が設けられた上部体12と、下部にバックアップ機構10が設けられた下部体13とに上下分割されているものとすることができる。
そして、これら上部体12と下部体13との間の分割面は、この材料支持台2に切断刃3が突き当てられた時に材料支持台2に生じる押し下げ作用を上部体12の横スライド作用へ変換させる傾斜カム面15として形成する。
このようにすると、切断刃3を材料支持台2へ当接させることで、材料支持台2の上部体12が横スライドを起こし、結果、この材料支持台2(上部体12)上で支持された弾性材Wに対して、上記した本発明に係る切断方法が実施されることになる。
この場合、材料支持台2には、切断刃3の突き当てによって上部体12が横スライドしたのを元位置へ戻す方向へ当該上部体12を横押し付勢するサイドリターン機構20を設けておくのが好適である。
このようにすると、切断刃3を材料支持台2へ当接させることで、材料支持台2の上部体12が横スライドを起こし、結果、この材料支持台2(上部体12)上で支持された弾性材Wに対して、上記した本発明に係る切断方法が実施されることになる。
この場合、材料支持台2には、切断刃3の突き当てによって上部体12が横スライドしたのを元位置へ戻す方向へ当該上部体12を横押し付勢するサイドリターン機構20を設けておくのが好適である。
これにより、材料支持台2に対する切断刃3の当接力が解除されたときには、材料支持台2が自動的に自己復帰することになり、繰り返し動作に控えることができる。すなわち、この切断装置としての連続稼働が可能になる。
本発明に係る弾性材Wの切断方法及び切断装置では、装置側での調整及び維持管理が容易であり、弾性材Wに切り残しが生じることもない。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図4は、本発明に係る弾性材Wの切断方法及び切断装置1の一実施形態を示している。この切断装置1は、弾性材Wを支持可能に設けられた材料支持台2に対し、その上方に切断刃3が設けられ、この切断刃3が、切断機構部4によって材料支持台2までの上下間をガイドされつつ上下動可能になっている。切断刃3は刃先3aを下向きにした状態にあり、これに対して材料支持台2の上面には、切断刃3が下降したときにその刃先3aによる突き当て状態を当該刃先3aの長手方向全体で隙間の無い密接的なものにするための刃受け部5が設けられている。
図1乃至図4は、本発明に係る弾性材Wの切断方法及び切断装置1の一実施形態を示している。この切断装置1は、弾性材Wを支持可能に設けられた材料支持台2に対し、その上方に切断刃3が設けられ、この切断刃3が、切断機構部4によって材料支持台2までの上下間をガイドされつつ上下動可能になっている。切断刃3は刃先3aを下向きにした状態にあり、これに対して材料支持台2の上面には、切断刃3が下降したときにその刃先3aによる突き当て状態を当該刃先3aの長手方向全体で隙間の無い密接的なものにするための刃受け部5が設けられている。
この刃受け部5は、特にその形成材料が限定されるわけではないが、切断刃3と同等の堅さを有する材料によって形成しておけばよい。例えば、切断刃3の刃先3aを一般的な材質として多用されるSKH51とする場合、刃受け部5はS45CやSK3などを選択することができる。切断刃3の刃先3aにステライトを用い、刃受け部5にS55Cを用いることも可能である(この組み合わせは図5及び図6で示した従来装置では不適とされていた)。
また切断機構部4には、エアシリンダなどの駆動部6が設けられ、切断刃刃3の上下動が機械的に行われるようになっている。
また切断機構部4には、エアシリンダなどの駆動部6が設けられ、切断刃刃3の上下動が機械的に行われるようになっている。
なお、弾性材Wはゴム製チューブであるものとし、材料支持台2はこの弾性材Wを複数本(図例では10本以上とした)横並べに並べた状態で支持できる長さを有したものとした。そのため、切断刃3についても、その刃先3aは材料支持台2上で支持される全ての弾性材Wに及ぶような長手方向寸法を有しているものとしてある。そして、これらに関連して切断刃3はその長手方向の中心部で枢支軸7を介して切断機構部4の駆動部6と接続され、この枢支軸7を支点として首振り自在な状態に保持されるものとしてある。この枢支軸7を支点とした首振りによっても、材料支持台2の刃受け部5と切断刃3の刃先3aとを当接させたときにはこれら両者の突き当て状態をある程度平行に沿わせる作用が得られることになるが、この機構自体は従来も採用されており、これだけでは従来の問題点に対して根本的な解決にはならない。
本発明に係る切断装置1において、材料支持台2には、これ全体を切断刃3へ向けて押し上げ付勢するためのバックアップ機構10が設けられている。またこの材料支持台2は、上部体12と下部体13とに上下分割されている。従って、上部体12にはその上面に上記した刃受け部5が設けられ、また下部体13にはその下部にバックアップ機構10が設けられていることになる。
材料支持台2において、上部体12と下部体13との間の分割面は、材料支持台2の長手方向において、その一方側(図1左側)では下部体13よりも上部体12の方が上下寸法が大きくなり、他方側(図1右側)では上部体12よりも下部体13の方が上下寸法が大きくなる方向で傾いた傾斜カム面15として形成されている。この傾斜カム面15には、上部体12と下部体13との横滑りをガタツキや脱出がない状態で円滑にガイドできるガイド部材16が介設されている。
材料支持台2において、上部体12と下部体13との間の分割面は、材料支持台2の長手方向において、その一方側(図1左側)では下部体13よりも上部体12の方が上下寸法が大きくなり、他方側(図1右側)では上部体12よりも下部体13の方が上下寸法が大きくなる方向で傾いた傾斜カム面15として形成されている。この傾斜カム面15には、上部体12と下部体13との横滑りをガタツキや脱出がない状態で円滑にガイドできるガイド部材16が介設されている。
従ってこの傾斜カム面15では、材料支持台2に対してその上方から切断刃3が突き当てられることにより上部体12に押し下げ作用が生じたときに、この押し下げ作用を横向きに変換して上部体12に横スライド作用を付与させるようになる。本実施形態では、材料支持台2の全長を500mmとして、傾斜カム面15の傾きを3度〜5度とした。
なお、このように上部体12が横スライドした後であって且つ切断刃3による下向きの押し下げ作用が解除されたときに、この上部体12を横スライド前の元位置へ戻すようにするため、上部体12を横押し付勢するサイドリターン機構20が設けられている。
なお、このように上部体12が横スライドした後であって且つ切断刃3による下向きの押し下げ作用が解除されたときに、この上部体12を横スライド前の元位置へ戻すようにするため、上部体12を横押し付勢するサイドリターン機構20が設けられている。
このサイドリターン機構20は、上部体12の側面に対して横置きバネ21を当接させ、この横置きバネ21を側方に設けられる側壁22(又はブラケットなど)で受けるようにすることで形成されている。このサイドリターン機構20には更に、上部体12が上記した戻り動作をする際に下部体13が連れ動きをしてしまうこと(一緒に同一方向へ横スライドすること)が無いように、この下部体13を上記横置きバネ21とは逆向きに横押しする補助横置きバネ23が設けられている。この補助横置きバネ23も、下部体13の側方に設けられる側壁24(又はブラケットなど)で受けるようになっている。
バックアップ機構10は、材料支持台2の下部体13に対しその長手方向(切断刃3における刃先3aの長手方向に同じ)に沿って互いに所定間隔をおいて複数(図例では3本)の縦置きバネ25が振り分け配置され、これら縦置きバネ25を基礎床26で受けるようにすることで形成されている。すなわち、材料支持台2はこれら縦置きバネ25で押し上げ付勢されることになるのであって、換言すれば、材料支持台2は基礎床26上で疑似浮上状態に保持されていることになる。
なお、材料支持台2の下面には、各縦置きバネ25の相互間にストッパー27が垂設されている。これらストッパー27は、切断刃3が上方で待機するなど材料支持台2が無負荷状態にあるときには基礎床26から浮き上がった状態となり、切断刃3によって材料支持台2に押し下げ作用が付加されて縦置きバネ25が所定量の沈み込みをしたときには基礎床26に当接して、その沈み込み量を所定範囲内に制限するようになっている。
なお、材料支持台2の下面には、各縦置きバネ25の相互間にストッパー27が垂設されている。これらストッパー27は、切断刃3が上方で待機するなど材料支持台2が無負荷状態にあるときには基礎床26から浮き上がった状態となり、切断刃3によって材料支持台2に押し下げ作用が付加されて縦置きバネ25が所定量の沈み込みをしたときには基礎床26に当接して、その沈み込み量を所定範囲内に制限するようになっている。
このようなバックアップ機構10が設けられていることにより、材料支持台2が切断刃3による押し下げ作用を受けてその刃先3aの長手方向で傾いたとしても、その傾き状態は刃先3aと平行すべく直ちに矯正される。
次に、このような構成を具備した切断装置1の稼働状況に基づいて、本発明に係る切断方法を説明する。材料支持台2上へ弾性材Wを所定に配置し、切断刃3を下降させてゆく。このとき、例えば図1中に二点鎖線で示すように切断刃3が傾いていたとする。切断刃3がこのような状況にあっても、図4に示すように、切断刃3の一部が材料支持台2又はその上の弾性材Wに対して当接し、これに押し下げ作用を付加するようになった時点で、材料支持台2はバックアップ機構10による押し上げ付勢力を伴いつつも、切断刃3によって強い押し下げ作用を受けた部分では深く、それ以外では浅く沈み込むようになる。そのことにより、この材料支持台2の刃受け部5と切断刃3の刃先3aとが互いに平行する状態へ向けて姿勢を矯正されることになる。
次に、このような構成を具備した切断装置1の稼働状況に基づいて、本発明に係る切断方法を説明する。材料支持台2上へ弾性材Wを所定に配置し、切断刃3を下降させてゆく。このとき、例えば図1中に二点鎖線で示すように切断刃3が傾いていたとする。切断刃3がこのような状況にあっても、図4に示すように、切断刃3の一部が材料支持台2又はその上の弾性材Wに対して当接し、これに押し下げ作用を付加するようになった時点で、材料支持台2はバックアップ機構10による押し上げ付勢力を伴いつつも、切断刃3によって強い押し下げ作用を受けた部分では深く、それ以外では浅く沈み込むようになる。そのことにより、この材料支持台2の刃受け部5と切断刃3の刃先3aとが互いに平行する状態へ向けて姿勢を矯正されることになる。
材料支持台2の沈み込みはストッパー27が基礎床26に当接した時点で止まるので、いずれ材料支持台2は基礎床26から所定高さで固定され、切断刃3の刃先3aがこの状態に倣うことになる。なお、バックアップ機構10の押し上げ付勢力(縦置きバネ25のバネ力)が強い場合には、ストッパー27が基礎床26に当接しないうちに材料支持台2の刃受け部5と切断刃3の刃先3aとが平行状態になることもあり得る。
このようにして切断刃3の刃先3aで材料支持台2上の弾性材Wを押し潰してゆき、材料支持台2の刃受け部5に対して切断刃3の刃先3aが可及的に接近した状態になると、材料支持台2の上部体12の全長にわたり略均等に押し下げ作用が与えられるので、図3に示すように、材料支持台2は、下部体13上で上部体12が傾斜カム面15に沿って横スライドを起こすようになる。
このようにして切断刃3の刃先3aで材料支持台2上の弾性材Wを押し潰してゆき、材料支持台2の刃受け部5に対して切断刃3の刃先3aが可及的に接近した状態になると、材料支持台2の上部体12の全長にわたり略均等に押し下げ作用が与えられるので、図3に示すように、材料支持台2は、下部体13上で上部体12が傾斜カム面15に沿って横スライドを起こすようになる。
そのため、材料支持台2上に配された各弾性材Wは、切断刃3における刃先3aの長手方向へ横スライドされるようになる。すなわち、この状況は恰も、まな板上で包丁を引きながら食材を切るときのように、弾性材Wが引き切りされることになり、その結果、弾性材Wは綺麗に切断される。
そこで切断刃3を上昇させると、材料支持台2に対する切断刃3による当接力が解除されることに伴い、材料支持台2では、サイドリターン機構20の作用によって上部体12が下部体13上で横スライドする前の元位置へ向けて自動的に自己復帰する。以後、このような一連の動作が1サイクルとして所要回だけ繰り返される。
そこで切断刃3を上昇させると、材料支持台2に対する切断刃3による当接力が解除されることに伴い、材料支持台2では、サイドリターン機構20の作用によって上部体12が下部体13上で横スライドする前の元位置へ向けて自動的に自己復帰する。以後、このような一連の動作が1サイクルとして所要回だけ繰り返される。
このような弾性材Wの切断方法であると、切断刃3の押し下げに必用とされる駆動源を省力化できるものであり、例えば従来装置で駆動部105(エアシリンダ)に0.8MPaのエア圧が必用とされていたとすると、本発明に係る切断装置1の駆動部6(同じくエアシリンダ)では0.4MPaで十分となるといった効果があった。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、切断のための動作としては、切断刃3側を固定して材料支持台2側を上下動させるようにしてもよい。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、切断のための動作としては、切断刃3側を固定して材料支持台2側を上下動させるようにしてもよい。
また切断刃3に対して横スライドを可能な構造にすることも可能である。
弾性材Wとしての形状、材質、一動作で切断する個数などは何ら限定されるものではない。
弾性材Wとしての形状、材質、一動作で切断する個数などは何ら限定されるものではない。
1 切断装置
2 材料支持台
3 切断刃
3a 刃先
4 切断機構部
5 刃受け部
10 バックアップ機構
12 上部体
13 下部体
15 傾斜カム面
20 サイドリターン機構
25 縦置きバネ
W 弾性材
2 材料支持台
3 切断刃
3a 刃先
4 切断機構部
5 刃受け部
10 バックアップ機構
12 上部体
13 下部体
15 傾斜カム面
20 サイドリターン機構
25 縦置きバネ
W 弾性材
Claims (5)
- 材料支持台(2)上へ弾性材(W)を配置し、この材料支持台(2)又はこれの上方で刃先(3a)を下へ向けて待機する切断刃(3)の少なくとも一方を同他方へ向けて弾性的にバックアップさせた状態のまま、これら材料支持台(2)と切断刃(3)とを相互近接させてゆき、材料支持台(2)上へ切断刃(3)を可及的に近接させることで切断刃(3)の刃先(3a)により弾性材(W)を押し潰した状態とさせ、この可及的近接状態を維持させたまま、材料支持台(2)又は切断刃(3)の少なくとも一方を切断刃(3)の刃先(3a)の長手方向へ横スライドさせることを特徴とする弾性材の切断方法。
- 材料支持台(2)とこれに突き当て可能な切断刃(3)とこれら両者を相互近接離反させる切断機構部(4)とを有し、材料支持台(2)又は切断刃(3)の少なくとも一方には同他方への突き当て状態を押圧付勢するバックアップ機構(10)が設けられていることを特徴とする弾性材の切断装置。
- 前記バックアップ機構(10)は、切断刃(3)における刃先(3a)の長手方向に沿って互いに所定間隔で振り分け配置された複数の縦置きバネ(25)によって形成されていることを特徴とする請求項2記載の弾性材の切断装置。
- 前記バックアップ機構(10)は材料支持台(2)を切断刃(3)へ向けて押し上げ付勢する状態で設けられており、この材料支持台(2)は、上面に切断刃(3)と当接可能な刃受け部(5)が設けられた上部体(12)と、下部にバックアップ機構(10)が設けられた下部体(13)とに上下分割されていると共に、これら上部体(12)と下部体(13)との間の分割面はこの材料支持台(2)に切断刃(3)が突き当てられた時に材料支持台(2)に生じる押し下げ作用を上部体(12)の横スライド作用へと変換させる傾斜カム面(15)として形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の弾性材の切断装置。
- 前記材料支持台(2)には、切断刃(3)の突き当てによって上部体(12)が横スライドしたのを元位置へ戻す方向へ当該上部体(12)を横押し付勢するサイドリターン機構(20)が設けられていることを特徴とする請求項4記載の弾性材の切断装置。
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Cited By (5)
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2003
- 2003-12-22 JP JP2003425257A patent/JP2005177950A/ja active Pending
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