JP2005177943A - 表面加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピエゾ圧電効果素子を用いて、被加工材に正確に、かつ高速に凹凸を形成することが可能な表面加工機を提供する。
【解決手段】 駆動用ピエゾ圧電効果素子の通電開始点(S点)から所定時間Tが経過したR点までは検出用ピエゾ圧電効果素子から出力される信号を処理せず、所定時間Tが経過して加工具の先端が被加工材の表面に接して生じる信号を表面検出信号Mとして処理する。これによって、閾値Lを設定してそれより低い値の信号をカットする方式に比べて、検出精度を上げることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、加工具の先端を被加工材の表面に押し付けて、被加工材に凹凸を形成する表面加工機に関するものである。
例えば、表面に数百μm〜数十μmの微細な凹みまたは凸形状を多数形成した金属薄膜は、入射した光を効率的に反射させることができるので、液晶表示装置の反射膜として利用されている。このような反射膜は、微細な凹みを象ったローラ状の母型を樹脂層上で回転させて押し付け、微細な凹みが形成された樹脂層上に金属薄膜を積層して作られる。こうした微細な凹みを象ったローラ状の母型を作成する際には、ローラ状の被加工材を回転させつつ、先端が尖った加工具を断続的にこの被加工材に押し付けて、被加工材の表面に微細な凹みを形成する。
特開平10−47916号公報
被加工材の表面に凹みを形成する表面加工機は、様々な厚みの被加工材の表面位置を検出した後、この表面位置に基づいて所定の位置まで正確に凹みが形成される。このような表面加工機として、加工具を駆動するための駆動用ピエゾ圧電効果素子と、被加工材の表面位置を検出するための検出用ピエゾ圧電効果素子とを備えた表面加工機が考えられている。加工具を駆動する手段としてピエゾ圧電効果素子を用いることによって、被加工材の表面に高精度に凹みを形成することができる。
上述したような表面加工機では、被加工材の表面位置を検出する際に、加工具を駆動する駆動用ピエゾ圧電効果素子の動作開始時に生じる振動ノイズを検出用ピエゾ圧電効果素子が拾ってしまうという問題があった。このため、検出用ピエゾ圧電効果素子から出力される信号のうち、駆動用ピエゾ圧電効果素子の動作開始時に生じるノイズの最大値よりも大きな信号だけを表面位置検出信号とする、いわゆる閾値を設定して被加工材の表面位置を検出していた。
しかしながら、このようなノイズの最大値を閾値として、閾値以上の大きさの信号だけを表面位置の検出信号とすると、表面位置の検出精度が低下し、表面位置を高精度に検出することが困難であった。また、こうした駆動用ピエゾ圧電効果素子の動作開始時に生じる振動ノイズは、高速駆動させるほど大きくなるので、被加工材の表面に多数の凹みを正確に、かつ高速に形成することが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ピエゾ圧電効果素子を用いて、被加工材に正確に、かつ高速に凹凸を形成することが可能な表面加工機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明によれば、加工具の先端を被加工材の表面に押し付けて、被加工材に1つずつ形状を制御された凹凸を形成する表面加工機であって、前記加工具の先端の移動方向と同軸上に形成され、前記加工具の先端が被加工材の表面に接触したことを検出する検出用ピエゾ圧電効果素子と、前記検出用ピエゾ圧電効果素子に隣接して形成され、前記加工具を被加工材の表面に押し付けて被加工材に凹凸を形成する駆動用ピエゾ圧電効果素子とを備え、前記検出用ピエゾ圧電効果素子は前記駆動用ピエゾ圧電効果素子の駆動開始から所定時間経過後に検出を開始することを特徴とする表面加工機が提供される。
本発明の表面加工機によれば、駆動用ピエゾ圧電効果素子の通電(駆動)開始から所定時間が経過するまでは検出用ピエゾ圧電効果素子から出力される信号を処理せず、所定時間Tが経過してから生じる信号を表面検出信号Mとして処理するので、閾値を設定してそれより低い値の信号をカットする従来の方式に比べて、検出精度を上げることができる。
そして、駆動用ピエゾ圧電効果素子の通電開始から所定時間Tが経過するまで、検出用ピエゾ圧電効果素子からの出力を表面検出信号として処理しないことによって、駆動用ピエゾ圧電効果素子の駆動開始に伴って検出用ピエゾ圧電効果素子に生じるノイズを表面検出信号から確実に除外することができる。これにより、被加工材に正確に、かつ高速に凹凸を形成することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の表面加工機の概略を示す説明図である。表面加工機10は、被加工材9に加工を行う加工部11と、この加工部11を制御する制御部12に大別される。加工部11は、案内軸13の長手方向(図中X方向)に沿って移動体14を移動させる移動装置15と、被加工材9を保持する回転チャック16を回転させる回転装置17とからなる。
移動装置15を構成する移動体14には、ステッピングモータ18(或いはサーボモータ)を介して駆動ユニット19が取り付けられている。ステッピングモータ18は駆動ユニット19を上下動させて、大まかな位置決めを行う(粗動位置決め装置)。
移動体14の一端には原点標識25が形成されると共に、この原点標識25を検出するX軸原点センサ26が形成される。或いはまた、被加工材9の軸上のある1点(有効使用部でない場所)に原点用の点加工がされる方法であってもよい。この方法は、加工材上に形成されるので、精度の点で更に有利である。この原点標識25およびX軸原点センサ26によって、移動体14を移動装置15の原点位置に戻すことができる。または、原点センサがなく、移動体14の絶対位置決め移動にて原点位置に戻すこともできる。
駆動ユニット19は、加工具押圧手段を成す駆動用ピエゾ圧電効果素子21と、被加工材9の表面を検出する検出用ピエゾ圧電効果素子22と、先端が所定形状に形成された加工具23とから構成される。こうした駆動ユニット19の作用は後ほど詳述する。
回転装置17と係合した回転チャック16は被加工材9を保持し、被加工材9を図中θ方向に回転させる。回転装置17の一端には原点標識27が形成されると共に、この原点標識27を検出するθ軸原点センサ28が形成される。この原点標識27およびθ軸原点センサ28によって、回転チャック16を回転装置17の原点位置に戻すことができる。また、原点センサ類がなくても、モータ内蔵のスケール信号等で原点位置に戻すこともできる。なお、被加工材9上に原点を加工して検出する場合には、X軸、θ軸上にそれぞれセンサを置く必要はなく、1つのセンサで両軸を原点に戻すことができる。
制御部12は、表面加工機10全体を制御するパーソナルコンピュータ(PC)31と、信号変換装置、例えばデジタル−アナログ変換部(D/A変換部)32と、信号変換装置、例えばアナログ−デジタル変換部(A/D変換部)33と、移動装置ドライバ34と、回転装置ドライバ35と、ピエゾ圧電素子駆動ドライバ38と、粗動位置決め装置ドライバ39とから構成されている。
D/A変換部32は、駆動用ピエゾ圧電効果素子21に制御信号を送出する。A/D変換部33は、被加工材表面の検出用ピエゾ圧電効果素子22から出力された検出信号をD/A変換部32にフィードバックする。移動装置ドライバ34、回転装置ドライバ35、粗動位置決め装置ドライバ39は、パーソナルコンピュータ(PC)31からの命令に応じて移動装置15、回転装置17、ステッピングモータ18(粗動位置決め装置)をそれぞれ制御する。
なお、図1ではPC31からD/A変換部32、A/D変換部33、移動装置ドライバ34、回転装置ドライバ35を制御する例を示したが、制御信号のやり取りを高速化するために、移動装置ドライバ34、回転装置ドライバ35をマイコン付きのボード化してもよい。
図2は駆動ユニットを示す拡大平面図である。駆動用ピエゾ圧電効果素子(加工具押圧手段)21は、ピエゾ圧電効果によって通電するとその長さが伸長して、図2中の矢印A方向に加工具23を1つずつ加工具23の先端形状に対応した凹部を形成しながら被加工材9に押し付ける。こうした駆動用ピエゾ圧電効果素子21は、例えば薄いピエゾ圧電効果膜を多数積層して形成した積層型ピエゾ圧電効果素子であり、それぞれのピエゾ圧電効果膜に通電することによって、素子全体で例えばフルストロークで10〜100μm程度の伸縮を行う。
駆動用ピエゾ圧電効果素子21の下面には接続手段41(例えば硬化型接着材もしくは固定用治具を介しても良いし、その治具には板バネ構造等が含まれていても良い)が固着され、この接続手段41を介して検出用ピエゾ圧電効果素子22が駆動用ピエゾ圧電効果素子21の下側に取り付けられる。検出用ピエゾ圧電効果素子22は、僅かに圧縮されるとピエゾ圧電効果によって電圧が発生変化する。これにより、検出用ピエゾ圧電効果素子22の電圧値の変化を監視していれば、駆動用ピエゾ圧電効果素子21を伸長させて加工具23が被加工材9の表面9aに接した瞬間、即ち被加工材9の表面9aの位置を検出することができる。
このような検出用ピエゾ圧電効果素子22で被加工材9の表面9aを検出する際には、後ほど詳述するように、駆動用ピエゾ圧電効果素子21の駆動開始から一定時間経過した後に検出用ピエゾ圧電効果素子22が検出を開始する。
こうした検出用ピエゾ圧電効果素子22は、例えばフルストロークで数μm、例えば9μm程度の伸縮が可能である。検出用ピエゾ圧電効果素子22は、例えば薄いピエゾ圧電効果膜を多数積層して形成した積層型ピエゾ圧電効果素子であり、素子全体として数百nm程度の圧縮で微小電圧変化を観察することが可能である。また、積層されていない素子単体のものでも良い。
検出用ピエゾ圧電効果素子22の下面には加工具固着手段42(例えばチャック治具または接着剤)が固着され、この加工具固着手段42を介して加工具23が検出用ピエゾ圧電効果素子22の下側に取り付けられる。加工具23は、その先端23aの形状が被加工材9の表面9aに対応して形成される微細な凸型を象っており、加工具23全体は被加工材9よりも大きな硬度を有する硬質な金属、セラミック、ダイヤモンド等で形成されれば良い。
検出用ピエゾ圧電効果素子22は、このような加工具23の先端23aの移動軸C上に形成されている。これによって、検出用ピエゾ圧電効果素子22は加工具23の先端23aが被加工材9の表面9aに接した瞬間を確実に検出することが可能になる。
次に、上述した構成の表面加工機10の作用を図1及び図3を交えて説明する。いま、被加工材9の表面9aに深さd、例えば1μmの微細な凹み(ディンプル)61を形成することを想定する。なお、被加工材9は、例えば図4に示すように、反射型液晶表示装置などに用いられる反射膜44の表面加工に用いられる母型が挙げられる。反射膜44は、反射型液晶表示装置の画素45よりも小さい、極めて微細な凹部46を表面に多数形成したものである。
こうした反射膜44を形成する凹部46は、例えば幅tが数μm〜数十μm程度であり、深さは数百nm〜数μm程度の断面略円形あるいは楕円形の微細な窪みである。こうした凹部46を多数形成することによって、反射膜44は入射した光をムラ無く拡散反射することができる。被加工材9は、こうした反射膜44を製造するにあたって、反射膜44に凹部46を与える樹脂膜を形成する工程で、樹脂膜にこの被加工材9を押し当てて表面に凹凸を形成するのに用いられる。
まず、被加工材9への加工を開始するにあたって、回転チャック16に被加工材9を固定する。次いでパーソナルコンピュータ(PC)31から加工準備を命令すると、X軸原点センサ26が原点標識25を検出するまで移動装置15の移動体14を動かして、移動体14を原点位置にセットする。
また、θ軸原点センサ28が原点標識27を検出するまで回転装置17で回転チャック16を回転させ、回転チャック16を原点位置にセットする。被加工材9は、例えば円筒あるいは円柱形の金属材であればよい。または、被加工材9を回転チャック16にセットした状態で駆動ユニット19により1つの凹部を加工し、それを原点標識としてX軸、θ軸をそれぞれ原点に戻しても良い。
回転チャック16に被加工材9がセットされた状態で、移動体14および回転チャック16がそれぞれ原点位置に戻ったら、図3aに示すように、粗動位置決め装置ドライバ39をPC31もしくは手動で操作し、ステッピングモータ18を動かして、駆動ユニット19を被加工材9に向けて一定位置まで降下させる。
そして、駆動用ピエゾ圧電効果素子21を駆動させて加工具23を被加工材9の表面9aに向けて降下させる。この駆動用ピエゾ圧電効果素子21の駆動開始から所定時間経過した後、検出用ピエゾ圧電効果素子22からの検出信号を有効にする。
やがて、図3bに示すように、加工具23の先端23aが被加工材9の表面9aに接すると、検出用ピエゾ圧電効果素子22は僅かに圧縮され、圧電効果によって電圧値が変化する(表面位置検出工程)。検出用ピエゾ圧電効果素子22の電圧値の変化は、加工具23の先端23aの表面検出信号MとしてA/D変換部33に出力される。
A/D変換部33に検出用ピエゾ圧電効果素子22から表面検出信号Mが入力されると、A/D変換部33は直ちにD/A変換部32に駆動用ピエゾ圧電効果素子21の停止を要求する。D/A変換部32は駆動用ピエゾ圧電効果素子21を停止させ、駆動ユニット19の降下を止める。
検出用ピエゾ圧電効果素子22および駆動用ピエゾ圧電効果素子21の駆動開始からの信号波形を図6に示す。駆動用ピエゾ圧電効果素子21に通電を開始(S点)すると、駆動用ピエゾ圧電効果素子の波形を示すAは駆動用ピエゾ圧電効果素子21の伸長に伴い変化するが、検出用ピエゾ圧電効果素子22の波形を示すBには、この駆動用ピエゾ圧電効果素子21の伸長開始にともなうノイズNが発生する。
こうした検出用ピエゾ圧電効果素子22に生ずるノイズNは、従来はノイズNの最大値よりも大きい閾値Lを設定して、この閾値Lよりも大きい信号だけを検出用ピエゾ圧電効果素子22の表面検出信号として処理していた。しかし、本発明では、駆動用ピエゾ圧電効果素子21の通電開始点(S点)から所定時間Tが経過したR点までは検出用ピエゾ圧電効果素子22から出力される信号を処理せず、所定時間Tが経過して加工具23の先端23aが被加工材9の表面9aに接して生じる信号を表面検出信号Mとして処理する。
これによって、閾値Lを設定してそれより低い値の信号をカットする方式に比べて、検出精度を上げることができる。そして、駆動用ピエゾ圧電効果素子21の通電開始点(S点)から所定時間Tが経過するまで、検出用ピエゾ圧電効果素子22からの出力を表面検出信号として処理しないことによって、駆動用ピエゾ圧電効果素子21の駆動開始に伴って検出用ピエゾ圧電効果素子22に生じるノイズNを表面検出信号から確実に除外することができる。
こうして加工具23の先端23aが被加工材9の表面9aに僅かに接した状態で、パーソナルコンピュータ(PC)31は加工具23の先端23aが被加工材9の表面9aに僅かに接した位置を高さ方向原点位置として規定する。
パーソナルコンピュータ(PC)31は検出用ピエゾ圧電効果素子22によって検出された原点位置を基準にして、加工具23が被加工材9を穿つのに必要なストロークxを開けるため、粗動位置決め装置ドライバ39にステッピングモータ18(或いはサーボモータ)の駆動を要求する。
図3cに示すように、ステッピングモータ18は駆動ユニット19を上昇させ、加工具23の先端23aと被加工材9の表面9aとの間にストロークxを開ける。このストロークxは例えば数μm〜10数μm程度に設定されれば良い。
パーソナルコンピュータ(PC)31には、凹み(ディンプル)61を形成する際のX軸、θ軸それぞれの駆動ピッチやスピード、またそのタイミングや回数等のパラメータをメモリしておき、ピエゾ圧電素子駆動ドライバ38、移動装置ドライバ34、回転装置ドライバ35をそれぞれ同期させて駆動できるようにしておく。また、同時にD/A変換部32に駆動用ピエゾ圧電効果素子21の駆動スピード、凹みの深さ等に関わるパラメータを記憶させておき、A/D変換部33に検出用ピエゾ圧電効果素子22のトリガ電圧を記憶させておく。以上で、被加工材9に凹み(ディンプル)61を形成する際の準備工程は完了する。
この後、表面加工機10が加工作業を開始すると、図3dに示すようにD/A変換部32は駆動用ピエゾ圧電効果素子21に通電して「深さd+ストロークx」だけ駆動用ピエゾ圧電効果素子21を伸長させる。
これによって、加工具23の先端23aは被加工材9の表面9aに達し、この時、検出用ピエゾ圧電効果素子22から圧電効果による電圧信号が発せられ、A/D変換部33を通じてD/A変換部32にトリガを立て、その後、所望のディンプル深さ分、更に駆動用ピエゾ圧電効果素子21を伸長することにより、被加工材9には任意の所望深さdの凹み(ディンプル)61が形成される。
パーソナルコンピュータ(PC)31は、回転装置ドライバ35を介して回転装置17を制御して、回転チャック16を図1中θ方向に所定のピッチづつ回転させる。これを同時または一方づつおこなうことにより、被加工材9には、所定ピッチ毎に深さdの凹み61が、略螺旋状、X軸方向平行線状、θ軸方向平行線状等、種々のパターンで形成できる。
被加工材9上を原点から所定の距離まで加工すると、移動体14と回転チャック16をX軸原点センサ26とθ軸原点センサ28とでそれぞれ原点位置に戻し、所定のピッチだけそれぞれずらした位置から異なるパラメータでの加工を行い、この工程を繰り返すことによって、円筒形の被加工材9には全周面に渡って多数の微細な凹み61を精度よく形成できる。
なお、こうした検出用ピエゾ圧電効果素子22を利用して、表面加工機10の回転チャック16に被加工材9を固定する際に中心からのズレを検出して、加工時のズレ補正を行うこともできる。被加工材9に高精度に凹み61を形成する際には、回転チャック16の回転中心に正確に被加工材9を固定して、回転中に被加工材9がブレの無いようにする必要がある。
こうした被加工材9の中心出しを行う際には、図5aおよび図5bに示すように、例えば被加工材9の円周方向θを45°づつ区切って順に0°=a,45°=b,・・・315°=hとする。また、被加工材9のX軸方向を一定長さで区切って順に例えばX1,X2・・・X6,X7として、被加工材9の全周面にX1−a,X1−b・・・X7−g,X7−hというふうに等角度、等間隔で測定点を設定する。
そして、加工具23の先端23aが被加工材9の表面9aに接触した時に生じる検出用ピエゾ圧電効果素子22の電圧変化を利用して、一定高さまで引き上げた加工具23を、上述した各測定点X1−a,X1−b・・・X7−g,X7−hで降下させて、それぞれの測定点での被加工材9の表面9aまでの加工具23の降下量を測定する。
図5cに示すように、縦軸に被加工材9の円周方向θ、横軸に被加工材9のX軸方向として、こうした各測定点での降下量を表で表すと、被加工材9の中心Cと回転チャック16の回転中心とのブレを容易に把握することができる。こうして得られた被加工材9の取り付けブレのデータに基づいて、被加工材9の加工時に、ステッピングモータ18を予め設定した基準値からブレ量に応じて増減することによって、被加工材9には設定した所定の深さの凹部を正確に形成することが可能になる。
なお、上述した実施形態では、被加工材に加工を施すための駆動用ピエゾ圧電効果素子21と、被加工材の表面を検出する検出用ピエゾ圧電効果素子22と2つのピエゾ圧電効果素子を備えているが、こうした2つのピエゾ圧電効果素子を兼用して、1つのピエゾ圧電効果素子で被加工材に加工を施すため伸長と、被加工材の表面を検出とを行ってもよい。
本出願人は、本発明の表面加工機を検証した。まず、ピエゾ圧電効果素子の移動時間と移動距離について、駆動速度を10mm/s,50mm/s,100mm/sのそれぞれに検証した結果を図7に示す。また、ピエゾ圧電効果素子の駆動サイクル時間と、それによって可能な凹部の加工ピッチとの関係を図8に示す。これらの結果から、凹部の加工ピッチの制約を回避するには、ピエゾ圧電効果素子の駆動サイクル時間を短くするほうが好ましいことが判明した。
一方、図9に、ピエゾ圧電効果素子の駆動サイクル時間と衝撃ノイズとの関係を測定した結果を示す。こうした結果によれば、早いサイクル(例えば0.819μs)で加工を行うには、従来は深い凹部(例えば0.8μm)しか形成できなかったが、本発明によれば、浅い凹部(例えば0.5μm)の加工も可能になることが判明した。こうした浅い凹部の加工が可能になれば、反射板の設計における凹部の深さ制限を軽減して、より反射性能に優れた反射板を製造することが可能になる。
図1は、本発明の表面加工機の概要を示す説明図である。 図2は、図1に示す表面加工機の駆動ユニットの拡大平面図である。 図3は、本発明の表面加工機の作用を説明する説明図である。 図4は、被加工材によって形成される反射膜の一例を示す平面図である。 図5は、本発明の表面加工機を用いて被加工物の中心出しを行う際の手順を説明した説明図である。 図6は、各ピエゾ圧電効果素子の波形を示す説明図である。 図7は、本発明の表面加工機の検証結果を示すグラフである。 図8は、本発明の表面加工機の検証結果を示すグラフである。 図9は、本発明の表面加工機の検証結果を示すグラフである。
符号の説明
9 被加工材
9a 表面
10 表面加工機
18 ステッピングモータ
21 駆動用ピエゾ圧電効果素子(加工具押圧手段)
22 検出用ピエゾ圧電効果素子
23 加工具
23a 先端
61 凹み(ディンプル)

Claims (1)

  1. 加工具の先端を被加工材の表面に押し付けて、被加工材に凹凸を形成する表面加工機であって、
    前記加工具の先端の移動方向と同軸上に形成され、前記加工具の先端が被加工材の表面に接触したことを検出する検出用ピエゾ圧電効果素子と、前記検出用ピエゾ圧電効果素子に隣接して形成され、前記加工具を被加工材の表面に押し付けて被加工材に凹凸を形成する駆動用ピエゾ圧電効果素子とを備え、
    前記検出用ピエゾ圧電効果素子は前記駆動用ピエゾ圧電効果素子の駆動開始から所定時間経過後に検出を開始することを特徴とする表面加工機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010183731A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Nihon Univ 圧電素子変位拡大機構及びそれを利用する表面テクスチャ加工装置

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