JP2005177646A - 水底におけるメタンガスの発生防止方法及び有機性沈積物の処理方法 - Google Patents

水底におけるメタンガスの発生防止方法及び有機性沈積物の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 有機性底泥が堆積する水底でのメタンガスの発生を適切に抑制する。
【解決手段】 有機物を含む底泥が堆積した水底を高炉水砕スラグで覆砂し、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成する。高炉水砕スラグからは微量のCaが溶出するため高炉水砕スラグ覆砂層内部の水はpH8以上となり、且つ高炉水砕スラグ粒子の形態上の特徴からその覆砂層は通水性が高く、間隙水の溶存酸素濃度が十分に確保されて好気性条件となる。このため高炉水砕スラグ覆砂層の内部はメタン生成菌が活動しにくい環境となり、メタンガスの発生が適切に防止される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水底におけるメタンガスの発生防止方法及び有機性沈積物の処理方法等に関するもので、特に、浅海に設けられる魚介類の養殖場の水底においてメタンガスの発生を防止し、或いはメタンガスの発生源となる有機性沈積物を好気分解するのに好適な方法に関するものである。
近年、浅海での魚介類の養殖漁業が盛んに行われているが、フグやハマチなどの魚類の養殖場では、魚に摂餌されなかった残餌と魚から排泄される糞が養殖生け簀下方の水底に沈積し、また、牡蠣などの貝類の養殖場では、残餌は発生しないものの(貝類は無給餌養殖)、貝類から排泄される糞が養殖筏下方の水底に沈積するという問題がある。
このように養殖場の水底に残餌や糞が沈積しても、潮通しが良好な場所では沈積物が潮流等で場外に流出するため、沈積物の堆積量は少なくて済む。しかし、多くの場合、養殖場は潮通しがあまり良くない内湾や入江などに設置されるため、短期間のうちに沈積物が厚く堆積してしまう。この堆積物(残餌、糞)は殆どが有機物であるため、その堆積層内部で嫌気性細菌、特にメタン発酵菌による有機物の嫌気分解が生じ、水底からメタンガスが発生する。このような水底でのメタンガスの発生は、養殖魚介類の生産性に悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合には養殖魚介類の大量へい死を招いてしまう。
例えば、潮通しのあまり良くない場所に設置された魚類の養殖場の場合、早いものでは設置後3年でメタンガスが発生するようになり、この場合の対策としては、養殖場(生け簀や筏)を他の場所に移動させるか、或いは浚渫で水底の堆積物を回収するしかなく、いずれにしても多大な手間と費用がかかる。
一方、養殖場の水底に堆積する糞などの処理対策として、養殖筏の直下に小石状の軽量材料(例えば、発泡スチロール)を詰めた籠枠を配置し、この籠枠で糞を受けるようにした装置が特許文献1において提案されており、この装置によれば、糞が小石状の軽量材料間にトラップされ、溶存酸素が豊富な水中で好気的に分解されるとしている。しかし、この装置は、養殖場全体をカバーできるような大きな構造体(籠枠)を設置する必要があり、多大なコストがかかる。
特開2000−83508号公報
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、有機性底泥が堆積する水底でのメタンガスの発生を効果的に抑制することができる方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、魚介類の養殖場直下の水底などのような有機物が間断なく沈積する水底において、沈積した有機物を効率的に好気分解することができる有機性沈積物の処理方法を提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、メタンガスの発生がなく、且つ養殖魚介類の残餌や糞などの有機性沈積物が効率的に好気分解される魚介類の養殖場及びその造成方法を提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、水底からのメタンガスの発生を防止し、且つ養殖魚介類の残餌や糞などの有機性沈積物を効率的に好気分解しつつ、魚介類を養殖することができる養殖方法を提供することにある。
本発明者らは、有機物を含む底泥が堆積する水底、とりわけ養殖魚介類の残餌や糞が厚く堆積する養殖場直下の水底において、堆積物からのメタンガスの発生を防止し、さらには残餌や糞などの有機性沈積物を好気分解させるための方策について検討を行った。その結果、鉄鋼製造プロセスで発生する高炉水砕スラグで水底を覆砂し、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成することにより、水底でのメタンガスの発生を効果的に防止できること、また、その好気性覆砂層に新たに沈積する有機性沈積物を効率的に好気分解できることを見出した。この高炉水砕スラグは鉄鋼製造プロセスで大量に発生するものであるため安価に且つ大量に入手することができ、広い水域に対しても低コストに好気性覆砂層を形成することができる。
本発明は上記知見に基づきなされたもので、その特徴は以下のとおりである。
[1] 有機物を含む底泥が堆積した水底を高炉水砕スラグで覆砂し、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成することにより、水底でのメタンガスの発生を防止することを特徴とする水底におけるメタンガスの発生防止方法。
[2] 上記[1]のメタンガスの発生防止方法において、好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする水底におけるメタンガスの発生防止方法。
[3] 上記[1]又は[2]のメタンガスの発生防止方法において、魚介類の養殖場の下方の水底に好気性覆砂層を形成することを特徴とする水底におけるメタンガスの発生防止方法。
[4] 有機物を含む底泥が堆積した水底を高炉水砕スラグで覆砂することで間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成し、該好気性覆砂層の覆砂粒子表面に着生する好気性微生物により、好気性覆砂層上に沈積する有機物を分解処理することを特徴とする水底における有機性沈積物の処理方法。
[5] 上記[4]の有機性沈積物の処理方法において、好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする水底における有機性沈積物の処理方法。
[6] 上記[4]又は[5]の有機性沈積物の処理方法において、魚介類の養殖場の下方の水底に好気性覆砂層を形成することを特徴とする水底における有機性沈積物の処理方法。
[7] 魚介類の養殖場の下方の水底に、高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成することを特徴とする魚介類の養殖場の造成方法。
[8] 上記[7]の養殖場の造成方法において、好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする魚介類の養殖場の造成方法。
[9] 魚介類の養殖場の下方の水底に、高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成したことを特徴とする魚介類の養殖場。
[10] 上記[9]の養殖場において、好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成したことを特徴とする魚介類の養殖場。
[11] 水底に高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成し、該好気性覆砂層の上方に魚介類の養殖場を設置することを特徴とする魚介類の養殖方法。
[12] 上記[11]の養殖方法において、養殖場の面積の2倍以上の面積の水底に好気性覆砂層を形成し、該好気性覆砂層の範囲内において、任意の期間毎に養殖場を移動させることを特徴とする魚介類の養殖方法。
[13] 上記[11]又は[12]の養殖方法において、好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする魚介類の養殖方法。
[14] 高炉水砕スラグからなる魚介類の養殖場の底質造成用資材。
本発明のメタンガスの発生防止方法によれば、水底を高炉水砕スラグで覆砂し、実質的にメタン生成菌が活動できない環境となる好気性覆砂層を形成することにより、有機性底泥が堆積する水底でのメタンガスの発生を適切に防止することができる。
また、本発明の有機性沈積物の処理方法によれば、水底を高炉水砕スラグで覆砂し、好気性微生物が着生・活動しやすい環境となる好気性覆砂層を形成することにより、魚介類の養殖場直下の水底などのような有機物が間断なく沈積する水底において、沈積した有機物を効率的に好気分解することができる。
また、本発明の魚介類の養殖場及びその造成方法によれば、水底を高炉水砕スラグで覆砂し、実質的にメタン生成菌が活動できず、且つ好気性微生物が着生・活動しやすい環境となる好気性覆砂層を形成することにより、メタンガスの発生がなく、且つ養殖魚介類の残餌や糞などの有機性沈積物が効率的に好気分解される魚介類の養殖場を得ることができる。
また、本発明の魚介類の養殖方法によれば、水底を高炉水砕スラグで覆砂し、実質的にメタン生成菌が活動できず、且つ好気性微生物が着生・活動しやすい環境となる好気性覆砂層を形成することにより、水底からのメタンガスの発生を防止し、且つ養殖魚介類の残餌や糞などの有機性沈積物を効率的に好気分解しつつ、魚介類を養殖することができる。
本発明のメタンガスの発生防止方法は、有機物を含む底泥(以下、「有機性底泥」という)が堆積した水底を高炉水砕スラグで覆砂し、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成することにより、水底でのメタンガスの発生を防止するものである。また、本発明の有機性沈積物の処理方法は、有機性底泥が堆積した水底を高炉水砕スラグで覆砂することで間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成し、この好気性覆砂層の覆砂粒子表面に着生する好気性微生物により、好気性覆砂層上に沈積する有機物を分解処理するものである。ここで、有機性底泥としては、500℃での強熱減量が3%以上、好ましくは5%以上の底泥を対象とすることが望ましい。
高炉水砕スラグは、鉄鋼製造プロセスにおいて高炉から排出される高温の溶融状態にある高炉スラグ(溶融スラグ)を噴流水で急冷(水砕化)して得られるものであり、高炉スラグとしての固有の化学成分を有するとともに、その形態や組織において他のガラス質材料にはない以下のような特質がある。すなわち、一般のガラス質材料は組織が緻密であるのに対し、高炉水砕スラグの場合には、溶融状態にあるスラグを噴流水で急冷する過程でスラグ中に溶け込んでいる窒素や水分などによってスラグが発泡するため、得られるスラグ粒子は無数の内部気孔を有する多孔質組織(気孔内在組織)のガラス質材料となる。また、その形態は、砂よりも粗い粒度を有するとともに、スラグ粒子は角張った複雑な形状(表面に多数の尖った部分を有する形状)を有している。そして、このような組織及び形態上の特徴から、高炉水砕スラグの集合物は砂などに較べて充填間隙が大きく、また、水中に置かれた場合に含有成分(Ca,ケイ酸塩など)がゆっくりと長期間にわたって溶出するという特質がある。
メタン生成菌の活動によるメタンガスの発生は、pH7前後の嫌気性環境下で最も生じやすく、それよりもpHが高い領域や溶存酸素濃度が比較的高い好気性環境下ではメタン生成菌の活動が抑制され、メタンガスは発生しにくくなる。高炉水砕スラグで有機性底泥が堆積した水底を覆砂した場合、高炉水砕スラグから微量のCaがゆっくりと溶出するため覆砂層内部の水(間隙水)はpH8以上となり、長期的にはpH8.5前後で推移する。このために高炉水砕スラグ覆砂層内部やその近傍はメタン生成菌が活動しにくい水質となる。加えて、高炉水砕スラグの粒子(覆砂粒子)は角張った複雑な粒子形状で且つ砂よりも粒度が大きいため、層内での覆砂粒子間の間隙が大きく、このため高炉水砕スラグ覆砂層は通水性が高く、周囲の水との交換がよくなされる。この結果、高炉水砕スラグ覆砂層内部は間隙水の溶存酸素濃度が十分に確保されて好気性条件(好気性覆砂層)となり、この点でもメタン生成菌が活動しにくい環境となる。以上の結果、高炉水砕スラグ覆砂層内部やその近傍ではメタン生成菌の活動が効果的に抑制され、メタンガスの発生が適切に防止されることになる。
一方、上記のように高炉水砕スラグ覆砂層内部は好気性環境であり、しかも、スラグ粒子の間隙が大きいために、この好気性覆砂層上に新たに沈積した有機物が層内で間隙水と接触しやすい(有機物の流動性が高い)。このため、好気性覆砂層内部は好気性微生物が有機物を分解しやすい環境となる。しかも、スラグ粒子は角張った複雑な粒子形状で且つ多孔質組織(気孔内在組織)であるため、スラグ粒子表面が好気性微生物にとって好適な着生ベッドとなり、好気性微生物の着生・繁殖に好適な環境が提供される。以上の結果、高炉水砕スラグによる好気性覆砂層直下の有機性底泥や好気性覆砂層上に新たに沈積し或いは覆砂層のスラグ粒子間に入り込んだ有機物は、好気性微生物による分解作用により効率的に分解されることになる。
また、好気性覆砂層のスラグ粒子は角張った複雑な粒子形状で且つ多孔質組織(気孔内在組織)であるため単位容積質量が小さく、下層の既存の底泥と混じり合いにくいため、好気性覆砂層が長期間維持できる。さらに、間隙水がpH8.5程度で推移するため水和硬化反応が活性化せず、覆砂層が固結することもない。また、覆砂層内でのスラグ粒子間の間隙が大きいため、沈積した有機物の流動性が高く、海流や波浪などによって有機物が洗い流されやすいという利点もある。
以上のように本発明法に従い、有機物底泥が既に堆積し、さらには有機物が継続的に間断なく沈積し続けるような水底を高炉水砕スラグで覆砂し、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成することにより、水底でのメタンガスの発生を適切に防止し、さらには沈積する有機物を効率的に好気分解し、水底の環境を適切に改善・維持することができる。
したがって、魚介類の残餌や糞などの有機物の沈積によって特にメタンガスが発生しやすい魚介類の養殖場(養殖生け簀、養殖筏など)の下方の水底に上記好気性覆砂層を形成することにより、メタンガスの発生を適切に防止できるとともに、新たに沈積した有機物を効率的に好気分解し、養殖場の底質環境を長期間に亘って良好な状態に維持することができる。
一般に、養殖場で魚介類の残餌や糞などの有機物が沈積する水底領域は、養殖生け簀や養殖筏の直下に限られるものではなく、ある程度の広がりをもち、特に潮流の流れの卓越方向に広がりをもつ。但し、有機物の水底での沈積量は養殖生け簀や養殖筏の直下の水底で最も多く、そこから遠ざかるに従って漸減する。したがって以上の点を考慮して、好気性覆砂層は養殖生け簀や養殖筏の直下の水底を中心として、当該水底領域よりも広い領域に設置することが好ましくい。魚介類の種類にもよるが、一般に養殖生け簀や養殖筏の直径又は1辺の長さは10〜数十m程度であり、そこで養殖される魚介類の残餌や糞などの有機物は、養殖生け簀や養殖筏の直下に全沈積量の40〜70%、養殖生け簀や養殖筏の周囲約25〜30m以内に約90%程度沈積すると考えられているので、少なくとも養殖生け簀や養殖筏の直下とその周囲約25〜30m以上の領域をカバーするように好気性覆砂層を設置することが好ましい。また特に、好気性覆砂層の設置幅については、「潮流の流れの卓越方向と直交する方向」での幅に比べて「潮流の流れの卓越方向」での幅が大きくなるように設置することが好ましい。
好気性覆砂層の厚さは特に制限はないが、上述したような作用効果を確実に得るには20cm以上、好ましくは30cm以上の厚さで設けることが好ましい。
本発明法では、高炉水砕スラグで構成される好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することができ、この下部覆砂層が既存の有機性底泥に言わば「蓋」をすることになり、仮に既存の有機性底泥内部でメタンガスが発生することがあっても、これを下部覆砂層により封じ込めることができる。鉄鋼製造プロセスで生成する製鋼スラグは、元々アルカリ刺激による潜在硬化性を有するため、水中に置かれた場合に固結する性質がある。したがって、このような製鋼スラグと高炉水砕スラグと混合し、この混合物で下部覆砂層を形成した場合には、高炉水砕スラグを含む下部覆砂層全体が固結し、既存の底泥をシールドする役目を果たす。
下部覆砂層の厚さは特に制限はないが、上述したような作用効果を確実に得るには20cm以上、好ましくは30cm以上の厚さで設けることが好ましい。また、混合物中の製鋼スラグの割合は、少なすぎると下部覆砂層が適切に固結せず、一方、多すぎると周囲の水のpHを上昇させてしまうおそれがある。このため混合物中の製鋼スラグの割合は、10〜60mass%程度とするのが適当である。
以上述べた本発明法を適用すべき水底としては、魚介類の残餌や糞などの有機物が継続的に間断なく沈積するために、特にメタンガスが発生しやすい魚介類の養殖場が好適であるが、これに限定されるものではなく、有機性底泥が堆積した或いは新た有機物に沈積するあらゆる水底を対象とすることができる。また、水域としては、港湾を含む海、河川、河口、湖沼等のいずれでもよい。
本発明の魚介類の養殖場及びその造成方法は、魚介類の養殖場の下方の水底に、高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成するものである。高炉水砕スラグで構成される好気性覆砂層の作用効果は先に述べたとおりであり、養殖場の下方の水底に実質的にメタン生成菌が活動できず、且つ好気性微生物が着生・活動しやすい環境となる好気性覆砂層が形成されることにより、メタンガスの発生がなく、養殖魚介類の残餌や糞などの有機性沈積物が効率的に好気分解される魚介類の養殖場を得ることができる。
養殖場を新たに造成するに当たり、好気性覆砂層の設置と養殖生け簀や養殖筏の設置の順番は任意であるが、通常は、造成すべき場所の水底に高炉水砕スラグを投入して好気性覆砂層を形成し、その上方に養殖生け簀や養殖筏などの設備を設置することが好ましい。
また、好気性覆砂層を設ける水底領域に関しては、先に述べたように、養殖場で魚介類の残餌や糞などの有機物が沈積する水底領域は、養殖生け簀や養殖筏の直下の水底領域よりもある程度の広がりをもち、特に潮流の流れの卓越方向に広がりをもつ。このため好気性覆砂層は、養殖生け簀や養殖筏の直下の水底を中心として、当該水底領域よりも広い領域に設置することが好ましく、先に述べた理由から、少なくとも養殖生け簀や養殖筏の直下とその周囲約25〜30m以上の領域をカバーするように好気性覆砂層を設置することが好ましい。また特に、好気性覆砂層の設置幅については、「潮流の流れの卓越方向と直交する方向」での幅に比べて「潮流の流れの卓越方向」での幅が大きくなるように設置することが好ましい。
本発明の魚介類の養殖場及びその造成方法においても、先に述べた理由から、好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することが好ましい。
なお、好気性覆砂層や下部覆砂層の厚さなどは、先に述べたとおりである。
本発明の魚介類の養殖方法は、水底に高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成し、この好気性覆砂層の上方に魚介類の養殖場(養殖生け簀、養殖筏など)を設置するものである。高炉水砕スラグで構成される好気性覆砂層の作用効果は先に述べたとおりであり、養殖場の下方の水底に実質的にメタン生成菌が活動できず、且つ好気性微生物が着生・活動しやすい環境となる好気性覆砂層を形成することにより、水底からのメタンガスの発生を防止し、且つ養殖魚介類の残餌や糞などの有機性沈積物を効率的に好気分解しつつ、魚介類を養殖することができる。
好気性覆砂層を設ける水底領域に関しては、先に魚介類の養殖場及びその造成方法に関して述べたとおりであるが、本発明の養殖方法においては、養殖場(養殖生け簀、養殖筏など)の面積の2倍以上の面積の水底に好気性覆砂層を形成しておき、この好気性覆砂層の範囲内において、任意の期間毎に養殖場(養殖生け簀、養殖筏など)を移動させるようにしてもよい。これにより有機性沈積物による好気性覆砂層への負荷を大幅に軽減することができ、好気性覆砂層での有機性沈積物の好気分解も適切に行うことができる。具体的には、養殖場の面積の2〜3倍の面積の水底に好気性覆砂層を形成しておき、例えば2〜3年毎のローテーションで好気性覆砂層の範囲内で養殖生け簀や養殖筏などを移動させる。
本発明の魚介類の養殖方法においても、先に述べた理由から、好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することが好ましい。
なお、好気性覆砂層や下部覆砂層の厚さなどは、先に述べたとおりである。
本発明の高炉水砕スラグからなる養殖場の底質造成用資材は、上述したような養殖場の造成において、好気性覆砂層を設置するために用いられる。
ハマチの養殖場の直下の水底から採取した有機性底泥(水分80%,BODとして5000ppm)250mLを、図1に示すような500mLの容器に入れ、その上に高炉水砕スラグを2cmの厚さに装入した試験区(本発明例)と、高炉水砕スラグを装入しない試験区(比較例)を、各々n=3用意した(いずれも容器内には海水を注入)。各試験区の容器をガス採取管付きの蓋で密閉し、ガス採取管を通じて採取されるメタンガス量を50日間にわたって測定した。
その結果を図2に示す。これによると、高炉水砕スラグを装入しない試験区ではメタンガス発生量が日増しに高まっているのに対し、高炉水砕スラグを装入した本発明例の試験区は、メタンガスは殆ど発生していない。
実施例に用いた本発明例の試験区を示す説明図 実施例におけるメタンガスの発生状況を示すグラフ

Claims (14)

  1. 有機物を含む底泥が堆積した水底を高炉水砕スラグで覆砂し、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成することにより、水底でのメタンガスの発生を防止することを特徴とする水底におけるメタンガスの発生防止方法。
  2. 好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする請求項1に記載の水底におけるメタンガスの発生防止方法。
  3. 魚介類の養殖場の下方の水底に好気性覆砂層を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の水底におけるメタンガスの発生防止方法。
  4. 有機物を含む底泥が堆積した水底を高炉水砕スラグで覆砂することで間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成し、該好気性覆砂層の覆砂粒子表面に着生する好気性微生物により、好気性覆砂層上に沈積する有機物を分解処理することを特徴とする水底における有機性沈積物の処理方法。
  5. 好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする請求項4に記載の水底における有機性沈積物の処理方法。
  6. 魚介類の養殖場の下方の水底に好気性覆砂層を形成することを特徴とする請求項4又は5に記載の水底における有機性沈積物の処理方法。
  7. 魚介類の養殖場の下方の水底に、高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成することを特徴とする魚介類の養殖場の造成方法。
  8. 好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする請求項7に記載の魚介類の養殖場の造成方法。
  9. 魚介類の養殖場の下方の水底に、高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成したことを特徴とする魚介類の養殖場。
  10. 好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成したことを特徴とする請求項9に記載の魚介類の養殖場。
  11. 水底に高炉水砕スラグで構成される、間隙水がpH8以上となる好気性覆砂層を形成し、該好気性覆砂層の上方に魚介類の養殖場を設置することを特徴とする魚介類の養殖方法。
  12. 養殖場の面積の2倍以上の面積の水底に好気性覆砂層を形成し、該好気性覆砂層の範囲内において、任意の期間毎に養殖場を移動させることを特徴とする請求項11に記載の魚介類の養殖方法。
  13. 好気性覆砂層の下層に、高炉水砕スラグと製鋼スラグの混合物からなり、製鋼スラグのアルカリ刺激により固結を生じる下部覆砂層を形成することを特徴とする請求項11又は12に記載の魚介類の養殖方法。
  14. 高炉水砕スラグからなる魚介類の養殖場の底質造成用資材。
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