JP2005177030A - 家庭用の棒状体の昇降装置 - Google Patents

家庭用の棒状体の昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005177030A
JP2005177030A JP2003420236A JP2003420236A JP2005177030A JP 2005177030 A JP2005177030 A JP 2005177030A JP 2003420236 A JP2003420236 A JP 2003420236A JP 2003420236 A JP2003420236 A JP 2003420236A JP 2005177030 A JP2005177030 A JP 2005177030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
string
shaped body
wire
expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003420236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4391219B2 (ja
Inventor
Hajime Nakada
中田  肇
Kimitaka Iguchi
公隆 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Molitec Steel Co Ltd
Original Assignee
Molitec Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Molitec Steel Co Ltd filed Critical Molitec Steel Co Ltd
Priority to JP2003420236A priority Critical patent/JP4391219B2/ja
Publication of JP2005177030A publication Critical patent/JP2005177030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4391219B2 publication Critical patent/JP4391219B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supports Or Holders For Household Use (AREA)

Abstract

【課題】竿部のレイアウトの自由度が高い、家庭用の棒状体の昇降装置を提供することを課題とする。
【解決手段】所定の固定位置に取り付けられた本体部1と、本体部1から引き出された紐状体3により左右両端側の荷重負担部2aにおいて吊り下げられた棒状体2とを有し、紐状体3は、左右の荷重負担部2a間においても連続するものであって、紐状体3の、本体部1と棒状体2間の吊り下げ長を可変とすることにより、棒状体2を昇降可能とした、家庭用の棒状体の昇降装置において、紐状体3の一部は、荷重負担部2aよりも中央寄りに設けられた固定部4によって棒状体2に対して固定されたものであり、固定部4を左右方向に移動させることにより、紐状体3の本体部1からの吊り下げ長を、棒状体2の左端側と右端側とで一致させて、棒状体2を水平に保つことが可能なものを提供する。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、家庭で用いられる、ワイヤーなどの紐状体によって吊り下げられた棒状体の昇降装置に関するものである。
特開2002−11295号公報
従来より、家屋などの建物の天井や壁面に設けられた本体部から、ワイヤーにより棒状体である竿部を吊り下げたものである、昇降装置を備えた室内用物干し装置が用いられれいる。これは、ワイヤーが本体部から引き出し可能に収納されており、竿部の両端付近にこのワイヤーが取り付けられることにより、竿部が吊り下げられている。そして、この室内用物干し装置の使用者は、本体部からワイヤーを引き出し、竿部を適当な高さにして使用する。
ここで、この室内用物干し装置については、竿部の両端側の2箇所をワイヤーで吊り下げるものであるため、一端側と他端側のワイヤーの吊り下げ長が異なる場合、竿部を水平にすることができないことがある。よって、これを解決するため、ワイヤーの吊り下げ長を揃えるための調整機構が設けられている。
上記の調整機構の一例として、特許文献1に記載された発明がある。これは、竿部の両端部における内部にねじ部を設けておき、このねじ部に螺合することにより、竿部の長手方向に沿って移動可能である移動部材に、竿部の内部に導入されたワイヤーの先端部分を取り付け、この移動部材をねじ部に対して、竿部の長手方向に沿った方向に移動させることにより、ワイヤーの吊り下げ長を調整可能としたものである。
しかし上記の調整機構は、竿部の両端に分かれて設けられているため、ワイヤーの調整を片側ずつしなければならない。そのため、竿部を水平に調整するのに大変手間がかかるという問題があった。
また、上記の調整機構は、移動部材を竿部の端面から工具を差し込むなどして操作するものであるために、竿部の両端部分に設ける位置が限定され、そのために調整機構の内側寄りからワイヤーを取り出して本体部と接続するため、物干しとして用いる際において、竿部の洗濯物を干すことのできる範囲が両ワイヤー間の部分に限られ、竿部の両端部分を有効に利用できないというように、竿部のレイアウトに制限を受けるという問題があった。
一方、この物干しは洗濯物を干すことを目的としているため、竿部に大きな荷重がかかった際には、竿部が脱落したり、最悪の場合、本体部ごと天井などから脱落するという事故が発生する可能性があった。
そのため、竿部にかかる荷重による力が所定値を超えた場合に、警告を出す機構や、竿部の挙動を制限することなどを目的とした安全機構を設けることが求められている。
本願発明は上記の問題に鑑み、容易に調整が可能な、家庭用の棒状体の昇降装置を提供することを課題とする。
また、竿部のレイアウトの自由度が高い棒状体の昇降装置を提供することを課題とする。
また、竿部にかかる荷重による力が所定値を超えた場合の安全機構を有する、家庭用の棒状体の昇降装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、所定の固定位置に取り付けられた本体部1と、本体部1から引き出された紐状体3により、左右両端側の荷重負担部2aにおいて吊り下げられた棒状体2とを有し、紐状体3は、左右の荷重負担部2a間においても連続するものであって、紐状体3の、本体部1と棒状体2との間の吊り下げ長を可変とすることにより、棒状体2を昇降可能とした、家庭用の棒状体の昇降装置において、紐状体3の一部は、棒状体2における荷重負担部2aよりも中央寄りに設けられた固定部4によって、棒状体2に対して固定されたものであり、固定部4には、棒状体2に対する固定部4の左右方向の位置を可変な位置調整部材42が設けられており、この位置調整部材42を、棒状体2に対して左右方向に移動させることにより、紐状体3の本体部1からの吊り下げ長を、棒状体2の左端側と右端側とで同時に一致させ、これにより、棒状体2を水平に保つことが可能であることを特徴とする、家庭用の棒状体の昇降装置を提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、上記の固定部4が棒状体2の内部に設けられたものであり、この固定部4において、棒状体2の長手方向に沿って伸縮可能な伸縮部材41が棒状体2に固定され、この伸縮部材41の端部41cに、棒状体2の内部を通る紐状体3が取り付けられたものであり、この紐状体3には警告表示手段31が設けられており、この警告表示手段31は、棒状体2にかかる荷重による力が、あらかじめ設定された警告用設定値より小さい場合は、棒状体2の内部に配位されており、棒状体2にかかる荷重による力が、警告用設定値より大きい場合は、この力に応じて伸縮部材41が伸びた分、紐状体3が棒状体2から引き出されることに伴い、棒状体2の外部に配位されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の家庭用の棒状体の昇降装置を提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、棒状体2には伸長規制部43aが設けられており、上記の警告用設定値よりも大きな値としてあらかじめ設定された、伸長規制用設定値よりも大きな荷重による力が伸縮部材41にかかった際には、伸縮部材41の一部または紐状体3の一部が伸長規制部43aと係合することにより、伸縮部材41のそれ以上の伸びが規制されるものであることを特徴とする、請求項2に記載の家庭用の棒状体の昇降装置を提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、上記の伸縮部材41と紐状体3との接続が、上記の伸長規制用設定値よりも大きな値としてあらかじめ設定された、安全破壊値以上の荷重による力がかかった際に解除されることを特徴とする、請求項3に記載の家庭用の棒状体の昇降装置を提供する。
本願の請求項1に記載の発明の実施にあっては、紐状体3の一部が、棒状体2における荷重負担部2aよりも中央寄りに設けられた固定部4によって棒状体2に対して固定されたものであり、固定部4のみを左右方向に移動させることにより、紐状体3の吊り下げ長を左右同時に一致させて棒状体2を水平に保つことが可能であるため、容易に調整が可能である。また、棒状体2に対する紐状体3の取り付け位置が制限されず、竿部2のレイアウトの自由度が高い。
また、本願の請求項2に記載の発明の実施にあっては、上記の効果に加え、棒状体2にかかる荷重による力が警告用設定値を超えた場合の安全機構として、紐状体3に設けられた警告表示手段31が、棒状体2の外部に配位されて視認可能とされているため、昇降装置の使用者に注意を喚起することができる。
また、本願の請求項3に記載の発明の実施にあっては、請求項2に記載の発明の効果に加え、棒状体2にかかる荷重による力が伸長規制用設定値を超えた場合の安全機構として、伸縮部材41の一部または紐状体3の一部が伸長規制部43aと係合することにより、伸縮部材41のそれ以上の伸びが規制されるものとされているため、伸縮部材41が弾性限度を超えて伸び切ることにより壊れてしまうことを防止できる。
また、本願の請求項4に記載の発明の実施にあっては、請求項3に記載の発明の効果に加え、棒状体2にかかる荷重による力が安全破壊値を超えた場合の安全機構として、伸縮部材41と紐状体3との接続が解除されるものとされているため、本体部1の破損や、棒状体2の折損に至る前に紐状体3が外れるため、最小限度の破損で済ませることができ、本体部1ごと天井から落下するなどの大事故を予防することができる。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は、本例に係る昇降装置を備えた室内用物干し装置を示す斜視図、図2は、同室内用物干し装置の内部構造を示す断面図、図3ないし図5は、同室内用物干し装置の各部の説明のための要部拡大断面図である。
本例に係る昇降装置を備えた室内用物干し装置10は、図1に示すような外観のものであり、家屋などの建物の天井や壁面に取り付けられる本体部1と、本体部1からワイヤー3により吊り下げられ、上下移動が可能とされた竿部2とを有するものである。
本体部1は、天井や壁面など、所定の固定位置に取り付けられるものである。内部には、図2に示すように、ワイヤー3を巻いた状態で収納するためのワイヤー供給機構としてのリール11が設けられている。
このリール11は、ゼンマイばねなどの付勢手段を備えたものであり、この付勢手段の付勢により、ワイヤー3を自動的に巻き取ることができる。一方、このリール11には、例えば、リール11の表面に設けられた溝に対してストップレバーを引っ掛けることにより、リール11の回動を一時的に停止させることができるストップ機構を備えており、これにより、ワイヤー3をリール11から適当な引き出し長だけ引き出した状態で止めることができる。本例においては、図2に示すように、本体部11の左端側に1箇所設けられており、左右両側で竿部2を吊り下げるワイヤー3を一括して巻き取ることができるものとされているが、本体部1の両端2箇所にリール11を設け、左側と右側のワイヤー3を別々に巻き取るものとしても良い。
また、リール11は、モータなどの駆動手段を備えたものとしても良く、その構成は本例のものに限定されるものではない。
なお、図1に示した本体部1は、天井に取り付けるための形態のものとしたが、壁面に対して横から取り付ける形態としても良い。また、本体部1は、図1に示したように、細長い一体のものとしても良いし、左右側が分離した、別体のものとしても良い。
竿部2は棒状体とされている。本例においては、内部にワイヤー3を導入する関係で、内部に空間を有する管状体が使用されている。この竿部2は、ワイヤー3によって本体部1から吊り下げられ、実際の使用に当たっては、ここに洗濯物やハンガーなどを引っ掛ける。竿部2については、後述するように、竿部2にかかる荷重による力が警告用設定値よりも小さな場合において、支障がある程には撓まない強度を有する素材が利用されており、アルミ合金や合成樹脂などからなるパイプが例示できる。
ワイヤー3による竿部2の吊り下げは、竿部2の左右端部側における荷重負担部2aにおいてなされる。本例においてこの荷重負担部2aは、図3に示すように、竿部2の左右両端側の内部であり、竿部2の表面に設けられた導入孔2bを通じて出入り可能なワイヤー3が垂直方向から水平方向に転換される位置が相当し、具体的には、竿部2の内部に設けられた滑車である。
本例の竿部2においては、左右の荷重負担部2aの間でワイヤー3が連続するものである。この左右の荷重負担部2aの間においては、ワイヤー3が直接連続するものとしても良いし、間接的に連続するものとしても良い。本例においては、後者の間接的に連続するものとなっており、具体的には、竿部2の内部におけるワイヤー3の左右側が分かれており、この左右側の各ワイヤー3の端部同士の間に伸縮部材41を挟んだものとなっている。
本例では、後述する位置調整部材42が竿部2の内部に設けられ、また、ワイヤー3も竿部2の内部に導入されたものであるが、本願発明はこれに限られるものではなく、竿部2の外側に位置調整部材42やワイヤー3を設けたものとしても良い。
また本例では、竿部2として、1本の直線状の棒状体を用いたが、用途によっては、枝別れさせた形状や、複数の棒状体を平行に配位したもの、複数の棒状体を平行に配位してその両者を連結して枠状としたもの、湾曲した棒状体など、本体部1からワイヤーで吊り下げ可能な形状のものであれば、その形態は限定されない。
本例におけるワイヤー3は、図2または図3に示されたように、本体部1に内蔵されたリール11に巻かれた状態で、本体部1に収納されている。なお、本例の場合には、図2に示すように、リール11が本体部1の左側の1箇所のみに設けられているため、竿部2の左端側を吊り下げるワイヤー3(3l)は、図2に示すようにして、下方に下ろされ、竿部2の左端側における導入孔2bから内部に導入され、竿部2の内部にて右方へと取り回される。一方、竿部2の右端側を吊り下げるワイヤー3(3r)は、まず、本体部1の内部を右方に向かい、その後下方に下ろされ、竿部2の右端側から内部に導入され、竿部2の内部にて左方へと取り回される。
上記のようにして、竿部2の内部に導入されたワイヤー3(3l,3r)は、本例においては、左右側の端部が、図4に示すような伸縮部材41に接続されている。なお、ワイヤー3と伸縮部材41との接続は、後述のように、連結部材5を介して取り付けられている。
この伸縮部材41は、本例においてはコイルばねとされており、その中央には後述する位置調整部材42を通すことができ、これにより伸縮部材41を位置調整部材42と連動させることができる、リング状の部分である位置調整部材取付部41aが設けられており、その左右側に伸縮部41bが設けられている。本例の伸縮部材41は、通常時は圧縮された状態にあり、竿部2に荷重による力がかかった際に、ワイヤー3に引っ張られることによって伸びるものである。そして、伸縮部材41の両端部には、ワイヤー3の取り付け、及び後述するストッパー部材43を通すためにリング状である輪状部41cが形成されている。
本例においては、上記のように、竿部2の内部においてワイヤー3(3l,3r)が途切れており、その間に伸縮部材41が挟まれているが、これに限られず、途切れ目のない、1本の連続するワイヤー3を竿部の内部に配位したものとしても良い。
ワイヤーは、固定部4において竿部2とワイヤー3とが固定されている。本例においては、後述するように、位置調整部材42によって、伸縮部材41の一部が竿部2に固定されることによって、竿部2とワイヤー3とが間接的に固定されている。つまり本例においては、位置調整部材42と竿部2との接点が固定部4ということになる。
なお、上記のように、ワイヤー3が途切れ目のないものの場合は、固定部4を直接ワイヤー3に設ける、つまり、竿部2との連結金具などを直接ワイヤー3に取り付けたものであっても良い。
ここで、本願発明において用いられるワイヤー3は、滑車などに応じて柔軟に曲がる、長尺の紐状体であれば良く、金属製ワイヤーや合成樹脂製ワイヤー、また紐、ボールチェーンなどのチェーンが例示できるが、その他種々の材質・形態の紐状体が利用できる。
本例において、竿部2の内部には、上記の固定部4を左右に移動させるための位置調整部材42が設けられている。この位置調整部材42は、図4(A)及び図4(B)に示すように、竿部2の内面に沿う摺動部42aと、摺動部42aから竿部2の内部方向へと突出するように形成され、竿部2の外部から挿入された固定ねじ42cと螺合するための雌ねじ部42bとが設けられている。
竿部2の下面には、図示はしていないが、左右方向に長孔が設けられており、位置調整部材42の左右方向の移動に伴う固定ねじ42cの移動が干渉されないようにされている。なお、本例においては、長孔の長さが40mmとされており、これに対して、位置調整部材42の摺動部42aの左右方向の長さは60mmとされており、左右に位置調整部材42を移動させた際であっても、長孔を摺動部42aが塞いだ状態を維持できる。
上記のようにして、竿部2に対する位置調整部材42の左右方向の位置を調整し、固定ねじ42cを雌ねじ部42bにねじ込むことによって、竿部2に対して位置調整部材42を固定できる。
これにより、位置調整部材42に連動する伸縮部材41を介して、ワイヤー3を左右方向に移動させることができ、ワイヤー3の本体部1からの吊り下げ長を、棒状体の左端側と右端側とで同時に一致させ、竿体2を水平に保つことが可能となる。
よって、特許文献1に記載された発明に係る調整機構のように、左右別々に調整するものではなく、一気に左右両側の調整が可能である。そして、位置調整部42の移動距離に応じて、例えば竿部2の左側が上昇した場合は、同時に右側が下降するため、その結果、位置調整部42の移動距離の2倍分、上下方向に調整がなされる。よって、竿体2を水平に保つための調整が、従来よりもはるかに能率的であって、容易である。
ここで本願発明においては、竿体2における荷重負担部2aよりも中央寄り、本例においては、竿体2のちょうど中央に位置調整部材42が設けられており、従来のものと異なり、竿体2の両端部における、荷重負担部2aよりも端部寄りには、竿部2の吊り下げに関係する部材を設ける必要がない。よって、ワイヤー3を竿体2の端部ぎりぎりの位置に配位することが可能であって、設計の自由度が高いという利点を有する。
なお、本例においては、固定ねじ42cの下方に吊り下げ紐6が取り付けられており、竿体2を上下方向に移動させる際には、この吊り下げ紐6を持って行う。
また、本例における室内用物干し装置10には、過剰な荷重による力が竿部2にかかった際の安全機構が種々設けられている。
ここで、竿体2にかかる荷重による力としては、小さな順から警告用設定値、伸長規制用設定値、安全破壊値の各値が設定されており、竿体2にこれらの各設定値を超える力がかかった場合は、下記の作用がなされる。
まず、この室内用物干し装置10には警告表示手段31が設けられている。この警告表示手段31は、竿部2にかかる荷重による力に応じてワイヤー3が竿部2から引き出されるが、その引き出された量が所定量を超えた場合に、竿部2の外部に視認可能となる表示手段である。
具体的に、本例においては、竿部2に警告用設定値以上の荷重による力がかかった際に引き出される部分の少なくとも一部に、ワイヤー3を直接着色したり、ワイヤー3に色付きテープを取り付けたものなどのマーキング31aを施したものとする。これにより、竿部2にかかる荷重による力が警告用設定値より小さい場合は、図5(A)に示すように、マーキング31aが竿部2の内部に配位されており、竿部2に警告用設定値以上の荷重による力がかかった際には、図5(B)に示すように、このマーキング31aが竿部2の外部に引き出されて視認可能となり、室内用物干し装置10の使用者に注意を喚起することができる。なお、本例の場合の警告用設定値は、竿部2にかけられた洗濯物の総荷重が8kgの時の値で78.4N、ワイヤー3の片側分にかかる力はその半分の39.2Nである。
また、本例以外の他の手段として、ワイヤー3に節目や結び目などによる引掛部を形成しておき、この引掛部が竿体2から引き出された際に、これと共に、竿体2の表面に目印となる部材が連動して突出する構造としても良く、ワイヤー3の動きに連動して視認可能となる手段であれば、種々に変更して実施し得る。
上記に加え、本例においては、伸縮部材41の伸び止めとして伸長規制部43aが設けられている。本例では、図4(A)に示すように、伸縮部材41の内部に通され、竿部2や伸縮部材41とは直接固定されていない針金状のストッパー部材43が設けられ、このストッパー部材43の両端部分が輪状に巻回されていて、この部分が伸長規制部43aとされている。そして、伸縮部材41の端部である輪状部41cの内部をストッパー部材43が通されており、伸縮部材41が、竿部2にかかる荷重に応じて、ワイヤー3を通じて引っ張られ、図5(B)に示すように伸縮部材41が伸びるが、伸縮部材41がある程度まで伸びると、伸縮部材41の輪状部41cがストッパー部43の伸長規制部43aに係合して、それ以上伸びなくなる。これにより、伸縮部材41が弾性限度を超えて伸び切ることにより壊れてしまうことを防止できる。
この上記の輪状部41cと伸縮規制部43aとが当接する際の荷重による力が伸長規制用設定値である。この伸長規制用設定値は、ストッパー部材43の形態を変更し、左右の伸長規制部43a間の距離を変更することによって変更できる。
なお、本例における伸長規制部43aは、竿体2や伸縮部材41とは別体であって、伸縮部材41と共に固定部4として竿体2に固定されたものであるが、これに限定されるものではなく、例えば竿体2の内部に形成された突起などを伸長規制部43aとして用いても良く、種々に変更して実施できる。つまり、伸長規制部43aは竿体2に対して直接設けても良いし、本例においてストッパー部材43を介して設けたように、間接的に設けても良い。
なお、竿体2に伸長規制部43aを直接設けた場合、位置調整部材42の位置によっては、伸縮部材41が伸長規制部43aに係合するまでの、左右の伸長可能な距離が異なってくることがあるため、本例のように、竿部2や伸縮部材41とは直接固定されていないことにより、伸縮部材41の左右の伸長可能な距離を均等とできる構成がより望ましい。
また、本例のストッパー部材43は、伸縮部材41の内部を通されるものであるが、これに限られず、伸縮部材41の外部に取り付けられたものとしても良い。更には、ワイヤー3に伸縮部材41の輪状部41cに相当する部分であって、伸長規制部43aに対して引っ掛かる引掛部を設けておき、このワイヤー3の引掛部と伸長規制部43aとが係合することにより、伸縮部材41の伸びを規制するものとしても良い。
また、上記の伸長規制用設定値を超える力がかかった場合は、上記のように、ストッパー部材43の伸長規制手段43aにより、伸縮部材41がそれ以上伸びなくなるため、その後は、荷重による力が直接ワイヤー3にかかることとなる。そこで、伸縮部材41とワイヤー3との接続が、上記の伸長規制用設定値よりも大きい、安全破壊値以上の力がかかった際に解除される構造とされている。
具体的には、図4(A)のB部において、伸縮部材41の端部である輪状部41cに、図6(A)(B)に示すような連結部材5が取り付けられ、この連結部材5にワイヤー3の端部が取り付けられることによって、伸縮部材41とワイヤー3とが接続されたものとする。ワイヤー3の端部には、ワイヤー3の断面積よりも大きな断面積を有する引掛部32が形成されている。本例では、引掛部32としてボール状のものがワイヤー3の端部に一体に取り付けられているが、ワイヤー3としてボールチェーンを用いた場合においては、その端部をそのまま利用できるし、また、引掛部32の形態についても、円錐状や円筒状などとしたり、ワイヤー3の端部に形成した結び目を引掛部32として利用しても良く、種々に変更し得る。
そして、連結部材5には、上記の引掛部32が通過不能な形状の孔部51が形成される。具体的に本例において、図6(B)に示すように、この孔部はスリット51とされており、スリット51を有する鋼板を略U字状や略Ω字状に折り曲げて形成し、その連結部材の端部を伸縮部材41の輪状部41cに通し、このスリット51よりも伸縮部材41寄りに、ワイヤー3の引掛部32が配位された状態とする。なお、この連結部材5の孔部51の形態についても、本例のようなスリットに限定されるものではなく、ワイヤー3を通すことができ、引掛部32を通すことができない形状の孔であれば、円形や多角形の孔、また、周囲にスリットを有する円状の孔など、種々の形状とできる。
そして、安全破壊値以上の力が連結部材5にかかった際においては、連結部材に設けられた孔部(スリット)51は引掛部32によって変形して広げられる。これにより、引掛部32が連結部材5を通過し、伸縮部材41とワイヤー3との接続が解除される。
この構造により、本体部1の破損や、竿部2の折損に至る前にワイヤー3が外れるため、最小限度の破損で済ませることができ、例えば本体部1ごと天井から落下するなどの大事故を予防することができる。
なお、上記のような構造以外でも、例えば、荷重による力が安全破壊値に達した際に、ワイヤー3の端部と引掛部32とが分離することによって、ワイヤー3が外れる構造としても良く、種々に変更し得る。
本願発明は、本例に示した室内用物干し装置以外であっても、紐状体3によって棒状体2が吊り下げられ、紐状体3の吊り下げ長を可変とすることにより、棒状体2を昇降可能とした、家庭用の棒状体の昇降装置を有する種々の装置に、広く利用が可能である。
本願発明の実施の形態の一例に係る昇降装置を備えた室内用物干し装置を示す斜視図である。 同室内用物干し装置の内部構造を示す断面図である。 同室内用物干し装置の本体部の端部を示す要部拡大断面図である。 (A)は同室内用物干し装置の固定部を示す要部拡大断面図であり、(B)は(A)のA−A要部端面図である。 (A)(B)共、同室内用物干し装置の警告表示手段の動作を示す要部拡大断面図である。 (A)は同室内用物干し装置の連結部材を示す正面図であり、(B)は同平面図である。
符号の説明
1 本体部
2 棒状体、竿体
2a 荷重負担部
3 紐状体、ワイヤー
31 警告表示手段
4 固定部
41 伸縮部材
41c 伸縮部材の端部
42 位置調整部材
43a 伸長規制部

Claims (4)

  1. 所定の固定位置に取り付けられた本体部(1)と、
    本体部(1)から引き出された紐状体(3)により、左右両端側の荷重負担部(2a)において吊り下げられた棒状体(2)とを有し、
    紐状体(3)は、左右の荷重負担部(2a)間においても連続するものであって、
    紐状体(3)の、本体部(1)と棒状体(2)との間の吊り下げ長を可変とすることにより、棒状体(2)を昇降可能とした、家庭用の棒状体の昇降装置において、
    紐状体(3)の一部は、棒状体(2)における荷重負担部(2a)よりも中央寄りに設けられた固定部(4)によって、棒状体(2)に対して固定されたものであり、
    固定部(4)には、棒状体(2)に対する固定部(4)の左右方向の位置を可変な位置調整部材(42)が設けられており、
    この位置調整部材(42)を、棒状体(2)に対して左右方向に移動させることにより、紐状体(3)の本体部(1)からの吊り下げ長を、棒状体(2)の左端側と右端側とで同時に一致させ、これにより、棒状体(2)を水平に保つことが可能であることを特徴とする、家庭用の棒状体の昇降装置。
  2. 上記の固定部(4)が棒状体(2)の内部に設けられたものであり、
    この固定部(4)において、棒状体(2)の長手方向に沿って伸縮可能な伸縮部材(41)が棒状体(2)に固定され、この伸縮部材(41)の端部(41c)に、棒状体(2)の内部を通る紐状体(3)が取り付けられたものであり、
    この紐状体(3)には警告表示手段(31)が設けられており、
    この警告表示手段(31)は、棒状体(2)にかかる荷重による力が、あらかじめ設定された警告用設定値より小さい場合は、棒状体(2)の内部に配位されており、
    棒状体(2)にかかる荷重による力が、警告用設定値より大きい場合は、この力に応じて伸縮部材(41)が伸びた分、紐状体(3)が棒状体(2)から引き出されることに伴い、棒状体(2)の外部に配位されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の家庭用の棒状体の昇降装置。
  3. 棒状体(2)には伸長規制部(43a)が設けられており、
    上記の警告用設定値よりも大きな値としてあらかじめ設定された、伸長規制用設定値よりも大きな荷重による力が伸縮部材(41)にかかった際には、伸縮部材(41)の一部または紐状体(3)の一部が伸長規制部(43a)と係合することにより、伸縮部材(41)のそれ以上の伸びが規制されるものであることを特徴とする、請求項2に記載の家庭用の棒状体の昇降装置。
  4. 上記の伸縮部材(41)と紐状体(3)との接続が、上記の伸長規制用設定値よりも大きな値としてあらかじめ設定された、安全破壊値以上の荷重による力がかかった際に解除されることを特徴とする、請求項3に記載の家庭用の棒状体の昇降装置。
JP2003420236A 2003-12-18 2003-12-18 家庭用の棒状体の昇降装置 Expired - Fee Related JP4391219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003420236A JP4391219B2 (ja) 2003-12-18 2003-12-18 家庭用の棒状体の昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003420236A JP4391219B2 (ja) 2003-12-18 2003-12-18 家庭用の棒状体の昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005177030A true JP2005177030A (ja) 2005-07-07
JP4391219B2 JP4391219B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=34781832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003420236A Expired - Fee Related JP4391219B2 (ja) 2003-12-18 2003-12-18 家庭用の棒状体の昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4391219B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100773868B1 (ko) 2006-12-12 2007-11-06 주식회사 대영 천정설치형 전동식 세탁물건조대 및 그 설치방법
JP2007289468A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Molitec Steel Co Ltd ルームハンガー
JP2008011965A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Kawaguchi Giken Inc 吊掛装置
JP2009100902A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Kawaguchi Giken Inc 吊掛装置
JP2011083402A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Kawaguchi Giken Inc 吊掛装置
JP2016202853A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 相原 雅彦 吊り下げ装置
JP6403082B1 (ja) * 2017-10-04 2018-10-10 近藤 紀夫 昇降物干し装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289468A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Molitec Steel Co Ltd ルームハンガー
JP4704268B2 (ja) * 2006-04-26 2011-06-15 モリテックスチール株式会社 ルームハンガー
JP2008011965A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Kawaguchi Giken Inc 吊掛装置
JP4737767B2 (ja) * 2006-07-04 2011-08-03 株式会社川口技研 吊掛装置
KR100773868B1 (ko) 2006-12-12 2007-11-06 주식회사 대영 천정설치형 전동식 세탁물건조대 및 그 설치방법
JP2009100902A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Kawaguchi Giken Inc 吊掛装置
JP4684276B2 (ja) * 2007-10-23 2011-05-18 株式会社川口技研 吊掛装置
JP2011083402A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Kawaguchi Giken Inc 吊掛装置
JP2016202853A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 相原 雅彦 吊り下げ装置
JP6403082B1 (ja) * 2017-10-04 2018-10-10 近藤 紀夫 昇降物干し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4391219B2 (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4391219B2 (ja) 家庭用の棒状体の昇降装置
TW201741595A (zh) 照明昇降裝置
US20150272323A1 (en) Motorized home storage system
KR102155502B1 (ko) 무대장치 바텐의 추락방지 안전장치
JP2011030933A (ja) 吊下げ具
CN113206484B (zh) 一种楼房改造用电线管穿线装置
JP4704268B2 (ja) ルームハンガー
JP5991604B2 (ja) ネット又はシートの吊張装着、及びネット又はシートの吊張方法
JP2015140634A (ja) セーフティツール
JP2003311097A (ja) ラックを利用した物干し
JPH0817214A (ja) 照明スタンド
JP6467210B2 (ja) 物干し装置
JP3225289U (ja) 支持装置
CN214938580U (zh) 一种女子衣架
US20220002931A1 (en) Clothing drying device
US1145606A (en) Extensible support.
CN212451994U (zh) 一种应用于晾衣架置物杆的安装结构
JP7318307B2 (ja) 鳥害防止具
JP2018175610A (ja) 物干し装置
JPH0241616A (ja) 電力供給装置
JP2009100902A (ja) 吊掛装置
JP2011026021A (ja) エレベータのケーブル引っ掛かり防止装置
US1090374A (en) Portable electrolier.
KR101661130B1 (ko) 빨래 건조대의 와이어 안내 구조
JP2004033512A (ja) 衣服かけ具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091007

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4391219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151016

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees