JP2005177030A - 家庭用の棒状体の昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の固定位置に取り付けられた本体部1と、本体部1から引き出された紐状体3により左右両端側の荷重負担部2aにおいて吊り下げられた棒状体2とを有し、紐状体3は、左右の荷重負担部2a間においても連続するものであって、紐状体3の、本体部1と棒状体2間の吊り下げ長を可変とすることにより、棒状体2を昇降可能とした、家庭用の棒状体の昇降装置において、紐状体3の一部は、荷重負担部2aよりも中央寄りに設けられた固定部4によって棒状体2に対して固定されたものであり、固定部4を左右方向に移動させることにより、紐状体3の本体部1からの吊り下げ長を、棒状体2の左端側と右端側とで一致させて、棒状体2を水平に保つことが可能なものを提供する。
【選択図】 図2
Description
そのため、竿部にかかる荷重による力が所定値を超えた場合に、警告を出す機構や、竿部の挙動を制限することなどを目的とした安全機構を設けることが求められている。
また、竿部のレイアウトの自由度が高い棒状体の昇降装置を提供することを課題とする。
また、竿部にかかる荷重による力が所定値を超えた場合の安全機構を有する、家庭用の棒状体の昇降装置を提供することを課題とする。
このリール11は、ゼンマイばねなどの付勢手段を備えたものであり、この付勢手段の付勢により、ワイヤー3を自動的に巻き取ることができる。一方、このリール11には、例えば、リール11の表面に設けられた溝に対してストップレバーを引っ掛けることにより、リール11の回動を一時的に停止させることができるストップ機構を備えており、これにより、ワイヤー3をリール11から適当な引き出し長だけ引き出した状態で止めることができる。本例においては、図2に示すように、本体部11の左端側に1箇所設けられており、左右両側で竿部2を吊り下げるワイヤー3を一括して巻き取ることができるものとされているが、本体部1の両端2箇所にリール11を設け、左側と右側のワイヤー3を別々に巻き取るものとしても良い。
また、リール11は、モータなどの駆動手段を備えたものとしても良く、その構成は本例のものに限定されるものではない。
なお、図1に示した本体部1は、天井に取り付けるための形態のものとしたが、壁面に対して横から取り付ける形態としても良い。また、本体部1は、図1に示したように、細長い一体のものとしても良いし、左右側が分離した、別体のものとしても良い。
また本例では、竿部2として、1本の直線状の棒状体を用いたが、用途によっては、枝別れさせた形状や、複数の棒状体を平行に配位したもの、複数の棒状体を平行に配位してその両者を連結して枠状としたもの、湾曲した棒状体など、本体部1からワイヤーで吊り下げ可能な形状のものであれば、その形態は限定されない。
この伸縮部材41は、本例においてはコイルばねとされており、その中央には後述する位置調整部材42を通すことができ、これにより伸縮部材41を位置調整部材42と連動させることができる、リング状の部分である位置調整部材取付部41aが設けられており、その左右側に伸縮部41bが設けられている。本例の伸縮部材41は、通常時は圧縮された状態にあり、竿部2に荷重による力がかかった際に、ワイヤー3に引っ張られることによって伸びるものである。そして、伸縮部材41の両端部には、ワイヤー3の取り付け、及び後述するストッパー部材43を通すためにリング状である輪状部41cが形成されている。
ワイヤーは、固定部4において竿部2とワイヤー3とが固定されている。本例においては、後述するように、位置調整部材42によって、伸縮部材41の一部が竿部2に固定されることによって、竿部2とワイヤー3とが間接的に固定されている。つまり本例においては、位置調整部材42と竿部2との接点が固定部4ということになる。
なお、上記のように、ワイヤー3が途切れ目のないものの場合は、固定部4を直接ワイヤー3に設ける、つまり、竿部2との連結金具などを直接ワイヤー3に取り付けたものであっても良い。
竿部2の下面には、図示はしていないが、左右方向に長孔が設けられており、位置調整部材42の左右方向の移動に伴う固定ねじ42cの移動が干渉されないようにされている。なお、本例においては、長孔の長さが40mmとされており、これに対して、位置調整部材42の摺動部42aの左右方向の長さは60mmとされており、左右に位置調整部材42を移動させた際であっても、長孔を摺動部42aが塞いだ状態を維持できる。
これにより、位置調整部材42に連動する伸縮部材41を介して、ワイヤー3を左右方向に移動させることができ、ワイヤー3の本体部1からの吊り下げ長を、棒状体の左端側と右端側とで同時に一致させ、竿体2を水平に保つことが可能となる。
よって、特許文献1に記載された発明に係る調整機構のように、左右別々に調整するものではなく、一気に左右両側の調整が可能である。そして、位置調整部42の移動距離に応じて、例えば竿部2の左側が上昇した場合は、同時に右側が下降するため、その結果、位置調整部42の移動距離の2倍分、上下方向に調整がなされる。よって、竿体2を水平に保つための調整が、従来よりもはるかに能率的であって、容易である。
なお、本例においては、固定ねじ42cの下方に吊り下げ紐6が取り付けられており、竿体2を上下方向に移動させる際には、この吊り下げ紐6を持って行う。
ここで、竿体2にかかる荷重による力としては、小さな順から警告用設定値、伸長規制用設定値、安全破壊値の各値が設定されており、竿体2にこれらの各設定値を超える力がかかった場合は、下記の作用がなされる。
なお、竿体2に伸長規制部43aを直接設けた場合、位置調整部材42の位置によっては、伸縮部材41が伸長規制部43aに係合するまでの、左右の伸長可能な距離が異なってくることがあるため、本例のように、竿部2や伸縮部材41とは直接固定されていないことにより、伸縮部材41の左右の伸長可能な距離を均等とできる構成がより望ましい。
また、本例のストッパー部材43は、伸縮部材41の内部を通されるものであるが、これに限られず、伸縮部材41の外部に取り付けられたものとしても良い。更には、ワイヤー3に伸縮部材41の輪状部41cに相当する部分であって、伸長規制部43aに対して引っ掛かる引掛部を設けておき、このワイヤー3の引掛部と伸長規制部43aとが係合することにより、伸縮部材41の伸びを規制するものとしても良い。
なお、上記のような構造以外でも、例えば、荷重による力が安全破壊値に達した際に、ワイヤー3の端部と引掛部32とが分離することによって、ワイヤー3が外れる構造としても良く、種々に変更し得る。
2 棒状体、竿体
2a 荷重負担部
3 紐状体、ワイヤー
31 警告表示手段
4 固定部
41 伸縮部材
41c 伸縮部材の端部
42 位置調整部材
43a 伸長規制部
Claims (4)
- 所定の固定位置に取り付けられた本体部(1)と、
本体部(1)から引き出された紐状体(3)により、左右両端側の荷重負担部(2a)において吊り下げられた棒状体(2)とを有し、
紐状体(3)は、左右の荷重負担部(2a)間においても連続するものであって、
紐状体(3)の、本体部(1)と棒状体(2)との間の吊り下げ長を可変とすることにより、棒状体(2)を昇降可能とした、家庭用の棒状体の昇降装置において、
紐状体(3)の一部は、棒状体(2)における荷重負担部(2a)よりも中央寄りに設けられた固定部(4)によって、棒状体(2)に対して固定されたものであり、
固定部(4)には、棒状体(2)に対する固定部(4)の左右方向の位置を可変な位置調整部材(42)が設けられており、
この位置調整部材(42)を、棒状体(2)に対して左右方向に移動させることにより、紐状体(3)の本体部(1)からの吊り下げ長を、棒状体(2)の左端側と右端側とで同時に一致させ、これにより、棒状体(2)を水平に保つことが可能であることを特徴とする、家庭用の棒状体の昇降装置。 - 上記の固定部(4)が棒状体(2)の内部に設けられたものであり、
この固定部(4)において、棒状体(2)の長手方向に沿って伸縮可能な伸縮部材(41)が棒状体(2)に固定され、この伸縮部材(41)の端部(41c)に、棒状体(2)の内部を通る紐状体(3)が取り付けられたものであり、
この紐状体(3)には警告表示手段(31)が設けられており、
この警告表示手段(31)は、棒状体(2)にかかる荷重による力が、あらかじめ設定された警告用設定値より小さい場合は、棒状体(2)の内部に配位されており、
棒状体(2)にかかる荷重による力が、警告用設定値より大きい場合は、この力に応じて伸縮部材(41)が伸びた分、紐状体(3)が棒状体(2)から引き出されることに伴い、棒状体(2)の外部に配位されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の家庭用の棒状体の昇降装置。 - 棒状体(2)には伸長規制部(43a)が設けられており、
上記の警告用設定値よりも大きな値としてあらかじめ設定された、伸長規制用設定値よりも大きな荷重による力が伸縮部材(41)にかかった際には、伸縮部材(41)の一部または紐状体(3)の一部が伸長規制部(43a)と係合することにより、伸縮部材(41)のそれ以上の伸びが規制されるものであることを特徴とする、請求項2に記載の家庭用の棒状体の昇降装置。 - 上記の伸縮部材(41)と紐状体(3)との接続が、上記の伸長規制用設定値よりも大きな値としてあらかじめ設定された、安全破壊値以上の荷重による力がかかった際に解除されることを特徴とする、請求項3に記載の家庭用の棒状体の昇降装置。
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