JP2005176839A - バイオ設備の快速開閉ドア - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、バイオ設備の快速開閉ドアに関り、先行技術におけるバイオ設備は開閉するのに時間が掛かる問題と内容物が汚染され易いという問題を解決し、バイオ設備を素早く開閉でき、外部の微生物、細菌および不純物の汚染を有効的に防止できる。
【解決手段】 前記快速開閉ドアは、バイオ設備に設けられた胴柱２と前記胴柱２に合わさる栓３とを有し、前記胴柱２は中空の柱状体であり、胴柱２の胴壁２５には、ガイド槽２７１と前記ガイド槽２７１に連通する位置決め槽２７２とを有する嵌合槽２７が設けられ、対応する栓３は、胴柱２の穴道２６と緊密に合わさる栓柱３１と、前記栓柱３１に設けられて前記嵌合槽２７と合わさる栓体３１２とを含む。栓体３１２とガイド槽２７１と位置決め槽２７２などの組み合わせによって素早く組み立てる又は取り外すことができ、よって、バイオ設備を素早く開閉することができ、しかも微生物や細菌培養液の汚染を有効的に防ぐことができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、バイオ設備の快速開閉ドアに関り、特に微生物や細菌類の培養・保存に用いる容器、又はケミカルの反応や保存に用いる容器に用いる快速開閉ドアである。

バイオテクノロジーには、特別な容器が、微生物や細菌などの培養・保存に供され、または、特定なケミカルの保存容器や化学反応の容器として使われる必要がある。微生物や細菌の培養・保存に供する容器や、特定のケミカルに供する保存容器や反応容器は優れた隔離性能を要求されている。さもないと、外の他種微生物や細菌類又は空気中の不純物が容器内に入り、培養された微生物や菌種を汚染し、培養・保存又は反応を失敗させることがよくある。現在使われているバイオ反応器と保存容器はシールの付いたねじタイプのコックで容器口を封じ、隔離性能を実現することは普通であるが、特別な状況で、例えば特別な微生物を培養する時に、又は、定時的に容器内の培養液を観測又はテストを行なう必要のある時に、テストサンプルを採集し、時々テストの進行状況を把握する必要があり、時々バイオ反応器の蓋やコックを開け、サンプリングを行なうことがしばしばある。従来のバイオ反応器の蓋やコックはねじタイプのものが普通に使われているので、サンプリングする時に蓋やコックを開けるのに長い時間がかかることはよくある。また、容器を閉めるときも結構時間が掛かる。このプロセスには外の他種微生物や細菌又は空気中の不純物が容器に入り、テストの失敗を招くことも珍しくない。

よって、従来技術には、バイオ設備のドア付近に、ある容積の液体を収納できる環状槽を設け、ドアを開ける前に環状槽にアルコールを入れて点火し、アルコール燃焼の高温で開閉ドア、コック及び付近の空気中の細菌や微生物を消滅させる手段もあるが、従来のバイオ設備の開閉ドアやコックはねじタイプのものが多く、開けるのにマニュアル操作が必要で、作業員の手を長時間の高温・危険な作業環境に曝す課題がある。

前記バイオ容器の構造に存在する課題に対し、本発明の新しいバイオ容器用快速開閉ドアは、従来の技術課題をクリアでき、微生物・菌種の培養や保存又は反応の効果を高め、作業員が危険な作業環境に曝される問題を有効的に解決できる。

本発明の目的は、バイオ設備の快速開閉ドアであって、従来のバイオ設備の開閉に時間が掛かり過ぎ、汚染が招かれやすい問題点を解決し、素早くバイオ設備を開閉することができ、外の微生物や細菌、不純物の汚染を有効的に防ぐことができるバイオ設備の快速開閉ドアを提供することにある。

本発明の他の目的は、バイオ設備の快速開閉ドアであって、従来のバイオ設備の開閉における長時間の危ない環境に曝される問題を解決できるバイオ設備の快速開閉ドアを提供することにある。

本発明のバイオ設備の快速開閉ドアは、バイオ設備に設けられた胴柱と前記胴柱に合わさる栓とを有し、前記胴柱は中空の柱状体であり、柱状体壁にはガイド槽と前記ガイド槽に連通する位置決め槽とを有する嵌合槽が設けられ、対応する栓は、胴柱の穴道と緊密に合わさる栓柱と、前記栓柱に設けられて前記嵌合槽と合わさる栓体とを含む。

本発明のバイオ設備の快速開閉ドアは、さらに胴柱に可燃性物質を収める環状槽が設けられることができる

本発明のバイオ設備の快速開閉ドアは、さらに前記栓に作業者が容易に回すことができるハンドルを設ける事ができる。前記ハンドルは栓柱の中心方向に伸びる中柱と中柱のトップに設けられる横向きのロッドとを含む。

本発明のバイオ設備の快速開閉ドアは、さらに前記の栓の栓柱にシール・隔離効果を一段と高めるシールリングが設けられる。

本発明のバイオ設備の快速開閉ドアは、前記の胴柱がねじタイプの方式でバイオ設備に取付けられる。また、他の手段でバイオ設備に設けられることもでき、一体成型でバイオ設備に設けられることもできる。

本発明の快速開閉ドアの利点は、栓３と胴柱２を組立てる時に、栓３にある栓体３１２を、素早く胴柱２の胴壁２５の対応するガイド槽に入れて、容易に位置決め槽２７２に回すことができ、よって、栓３と胴柱２の間を固く閉めることにある。バイオ設備を開けるときに、単に栓３を回して、栓体３１２を位置決め槽２７２からガイド槽に移し、さらに移出させることによって栓３を胴柱２から取外す事ができ、バイオ設備を開けることができる。且つ、栓３を回す前にアルコールを環状槽に入れて点火して、胴柱２と栓３にある細菌や微生物を殺菌できるとともに、ドアの上方に熱気流を生じさせ、下方にあるバイオ設備の微生物汚染や細菌培養液の汚染を防ぐことができる。

さらに、本発明では、栓体３１２とガイド槽の快速結合と分離の特性を利用して、作業員が栓３を操作するときに長時間の危ない環境に曝されないで済む。

図１に示すように、本発明のバイオ設備の快速開閉ドアは、胴柱２と栓３を含み、前記胴柱２はねじタイプでバイオ設備例えばバイオ反応器１に螺合し、前記胴柱２は、中空の柱体（パイプ体）であり、胴壁２５と、胴柱２の中心方向に胴柱２全体を貫通し、バイオ反応器1内部空間につながる穴道２６と、胴壁２５に設けられた嵌合槽２７とを有し、前記嵌合槽２７は、胴壁２５上部に開口されて胴柱２の中心方向に平行して伸びるガイド槽２７１と、前記ガイド槽２７１に繋がりガイド槽２７１の垂直方向に伸びる位置決め槽２７２と、さらに位置決め槽２７２の終端にガイド槽２７１の伸びる方向に平行して伸びる固定槽２７３とを有する。前記胴柱２には胴柱２と同じ軸心を持つ環状槽２３が設けられ、前記環状槽２３は胴壁２５と槽底２２とを胴壁２５を一周回すように完成され、アルコールなどの燃料を入れることができる。該環状槽２３の槽底２２から下方に伸びる下部柱２８があり、該下部柱２８の終端の近くにシールリング２８１が設けられ、下部柱２８の表面にねじ山２８２が設けられ、バイオ反応器１の天井蓋１０に設けられたねじ穴１１に合わさって、胴柱２をバイオ反応器１に取付ける。

栓３は、ベース３０と、前記ベース３０の下方に設けられて前記胴柱２の穴道２６と固着できる栓柱３１とを有し、ベース３０の上方にはナット３４で中柱３２がベース３０に固定される。前記栓柱３１の終端に近い位置にシールリング３１１が設けられて栓柱３１と胴柱２の穴道２６との間におけるシール効果が高められ、且つ、栓柱３１には栓体３１２が設けられ、前記胴柱２の胴壁２５に設けられた嵌合槽２７と合わさって係着する。作業者が容易に前記栓３を回せるために、前記中柱３２の終端に近い位置に横向きのロッド３３が設けられる。

図２〜４に示すように、バイオ反応器１のドアを開閉するときに、栓３の栓柱３１を胴柱２の穴道２６に挿入し、栓３を回して栓体３１２の位置を調整し、栓体３１２を調整して栓体３１２を胴柱２の胴壁２５にあるガイド槽２７１に滑り込ませ、そしてさらに栓３を回して前記栓体３１２を位置決め槽２７２に滑り込ませる。この時、栓体３１２は位置決め槽２７２上方の嵌合壁２５１にブロックされ、栓柱３１は胴柱２の穴道２６に固着され、栓３は胴柱２から離脱できない。また、予想なしで栓３のロッド３３に触れて栓３を回し、栓体３１２が位置決め槽２７２及びガイド槽２７１から滑り出して栓３が胴柱２から離脱することを防ぐため、さらに栓３の栓柱３１を胴柱２の穴道２６に深く挿入し、栓体３１２を固定槽２７３に滑り込ませることができる。よって、意外に栓３のロッド３３に触れても栓３を離脱させることに至らない。

バイオ反応器１を開けるときに、前記プロセスを逆順で行なうことで済むことは容易に理解でき、栓３をある距離抜き出し、栓体３１２を固定槽２７３から位置決め槽２７２に滑り入らせ、そして栓３を回して栓体３１２を位置決め槽２７２からガイド槽２７１に滑らせ、さらに栓３を抜き出せばよい。ドアを開けることによって外の微生物や、細菌又は不純物をバイオ反応器に入ることを防ぐために、前記ドアを開ける前に胴柱２の環状槽２３に適量のアルコールを注ぎ、点火して所定の時間を燃焼させ、胴柱２及び栓３に付着した微生物や細菌を滅菌させ、ドアの上方と周辺に熱気流を発生させて栓３を抜くときに空気中の不純物が穴道２６からバイオ反応器に入り込むことを防ぐ。

本発明に開示された技術思想から容易に考えられる他の実施形態も本発明のバイオ設備の快速開閉ドアに含まれる。例えば図５に示す栓３の嵌合槽２７の他の実施形態がある。前記実施形態と同じガイド槽２７１、位置決め槽２７２、及び固定槽２７３の他に、位置決め槽２７２の末を窪ませて欠け口２７４を形成して栓体３１２を合わせることができる。また、本発明のガイド槽、位置決め槽などの構造も胴柱２の中心方向に平行な方向に向かなくてもよい、位置決め槽の向きも垂直に伸ばすこととは限らない。本発明の要旨にしたがって、前記ガイド槽、位置決め槽及び固定槽２７３などの構造を単に胴柱２の胴壁２５の内側の壁に設け、全壁を貫通させる必要がない。

本発明のバイオ設備の快速開閉ドアの立体分解図である。 本発明のバイオ設備の快速開閉ドアを閉めるプロセスにおける最初段階を示す。 本発明のバイオ設備の快速開閉ドアを閉めるプロセスにおける中間段階を示す。 本発明のバイオ設備の快速開閉ドアを閉めるプロセスにおける完成状態を示す。 本発明のバイオ設備の快速開閉ドアの他の実施例を示す。

符号の説明

１ バイオ反応器
１０ 天井蓋
１１ ねじ穴
２ 胴柱
２１ 槽壁
２２ 槽底
２３ 環状槽
２５ 胴壁
２５１ 嵌合壁
２６ 穴道
２７ 嵌合槽
２７１ ガイド槽
２７２ 位置決め槽
２７３ 固定槽
２７４ 欠け口
２８ 下部柱
２８１、３１１ シールリング
２８２ ねじ山
３ 栓（コック）
３０ ベース
３１ 栓柱
３１２ 栓体
３２ 中柱
３３ ロッド
３４ ナット

Claims (17)

1. バイオ設備の快速開閉ドアであって、バイオ設備に設けられた胴柱と前記胴柱に合わさる栓とを有し、前記胴柱は中空の柱状体であり、胴柱は、胴壁と、胴柱に貫通し、バイオ設備の内部空間に繋がる穴道とを有し、前記胴壁には嵌合槽が設けられ、前記嵌合槽はガイド槽とガイド槽に繋がる位置決め槽とを含み、前記栓は、胴柱の穴道と緊密に合わさる栓柱と、前記栓柱に設けられて前記嵌合槽と合わさる栓体とを含むバイオ設備の快速開閉ドア。
2. 胴柱に可燃性物質を収める環状槽が設けられる請求項１に記載のバイオ設備の快速開閉ドア。
3. 前記環状槽の底から栓柱が一段伸び、前記栓柱の終端に近い位置にシールリングが設けられる請求項２に記載のバイオ設備の快速開閉ドア。
4. 前記栓柱の表面にバイオ設備の対応するナット穴に合わさるねじ山が設けられる請求項３に記載のバイオ設備の快速開閉ドア。
5. 前記胴柱の嵌合槽に位置決め槽の終端からガイド槽の伸びる方向に平行して伸びる固定槽（２７３）が設けられる請求項１に記載のバイオ設備の快速開閉ドア。
6. 前記栓には作業者が容易に回すことができるハンドルが設けられる請求項１に記載のバイオ設備の快速開閉ドア。
7. 前記ハンドルは栓柱の中心方向に伸びる中柱と中柱のトップに設けられる横向きのロッドとを含む請求項６に記載のバイオ設備の快速開閉ドア。
8. 前記栓の栓柱にはシールリングが設けられる請求項７に記載のバイオ設備の快速開閉ドア。
9. 所定のバイオ反応に供するバイオ反応器であって、前記バイオ反応器には胴柱と栓とから構成される快速開閉ドアが設けられ、前記胴柱は中空の柱状体であり、胴柱は、胴壁と、胴柱に貫通してバイオ設備の内部空間に繋がる穴道とを有し、前記胴壁には嵌合槽が設けられ、前記嵌合槽はガイド槽とガイド槽に繋がる位置決め槽とを含み、前記栓は、胴柱の穴道と緊密に合わさる栓柱と、前記栓柱に設けられて前記嵌合槽と合わさる栓体とを含むバイオ反応器。
10. 前記胴柱に環状槽が設けられる請求項９に記載のバイオ反応器。
11. 所定のバイオ反応に供するバイオ反応器であって、前記反応器はドアとドアに合わさる栓を有し、栓は少なくとも一つのガイド栓を有し、ドアに設けられた嵌合槽と組合わせて、栓のガイド栓と嵌合槽とを結合するときに、少なくとも栓の一部で前記バイオ反応器のドアを閉鎖することができるバイオ反応器。
12. 開閉する前記ドアの周縁に所定量の燃料を入れる環状槽が設けられる請求項１１に記載のバイオ反応器。
13. 前記栓は開閉するドアの寸法に合わせた栓柱を有する請求項１１に記載のバイオ反応器。
14. 開閉するドアにおける嵌合槽（２７）は、栓の挿入方向に平行するガイド槽と、ガイド槽に直交する方向の位置決め槽とからなる請求項１１に記載のバイオ反応器。
15. 位置決め槽の終端に栓を抜き出す方向に伸びる位置決め欠け口が設けられる請求項１４に記載のバイオ反応器。
16. 開閉するドアの上における嵌合槽にはさらに位置決め槽からガイド層の反対側で栓の挿入方向に伸びる固定槽（２７３）が設けられる請求項１４に記載のバイオ反応器。
17. 前記位置決め槽には固定槽（２７３）に繋がる側にさらに栓の抜き出す方向に伸びる位置決め欠け口が設けられる請求項１６に記載のバイオ反応器。
    

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