JP2005176201A - 色分布解析装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マッピング元の色再現域が異なる場合でも、その色再現域の違いを反映させた、より正確かつ効果的なガマットマッピングの評価・解析を行う。
【解決手段】 マッピング元の表色系において規則的に配置された標本点が、マッピング先の表色系において取り得る色座標値を取得し、標本点が色再現域内にあるか否かを示す色再現情報を取得し、三次元物体の表面情報を構成する際の構成動作に対する指示を受け付け、取得された複数の色座標値、それら色座標値それぞれに対応する色再現域情報、および、構成動作に対する指示に基づき、色座標値に対応する色再現情報に論理演算を施して新たな色再現域情報を生成して、複数の色座標値それぞれに前記新たな色再現情報を結び付けて三次元物体の表面情報を構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は色分布解析装置およびその方法に関し、例えば、疑似三次元表示を用いる色分布解析に関する。
近年、パーソナルコンピュータ/ワークステーションの普及に伴い、デスクトップパブリッシング(DTP)やCADが広く一般に使用されるようになった。このような中、コンピュータによってモニタ上に表現される色を、実際に色材を用いて再現する色再現技術が重要となった。例えば、カラーモニタとカラープリンタを有するコンピュータシステムを使用するDTPにおいては、モニタ上でカラー画像の作成・編集・加工などを行い、カラープリンタでカラー画像を出力する。その際、ユーザは、モニタ上のカラー画像とプリンタの出力画像が知覚的に一致していることを強く望む。
しかし、モニタ上のカラー画像とプリンタの出力画像において、このような知覚上の一致を図ることは、次の理由による困難が伴う。まず、カラーモニタは、蛍光体を用いて特定波長の光を発光することによりカラー画像を表現する。他方、カラープリンタは、インクなどを用いて特定波長の光を吸収し、残りの反射光によってカラー画像を表現する。このように画像の表示形態が異なることに起因して、両者の色再現域は大きく異なる。
そこで、これら色再現域が異なる表示媒体間において、カラー画像の知覚的一致を図るため、均等表色系において、ある色再現域と別の色再現域内とを対応させる様々なガマットマッピング技術が存在する。これらガマットマッピング技術の良否は、最終的には様々な画像に対する主観評価により決定されるものの、それには膨大なコストを要する上、ここで得られた判定結果をガマットマッピング技術に反映することは難い。このため、予め良否を判定するとともに、その判定結果をガマットマッピング技術に反映することができるようなガマットマッピング技術の解析/評価技術が求められている。
そこで、本出願人は、特開2002-222432公報において、色情報の三次元分布の様々な表示を行う色情報解析装置を提案した。上記技術は、第一の表色系において規則的に配置された標本点が、第二の表色系においてどのような色座標を取り得るかという色分布情報を三次元表示するものであり、例えば、RGB表色系での標本点がL*a*b*表色系でどのように再現されるかを三次元表示する。
上記技術は、同一の色空間上で規定される色再現を比較する際には大変有効である。しかし、近年、入出力機器の発達に伴い、カラーモニタの色空間を表すRGB表色系として、一般的なsRGB規格に加えて、Adobe(R) RGB等、様々な規格が使用されるようになった。そこで、マッピング元の色空間が異なる場合でも定性的にマッピングを比較・評価できる技術が必要となった。しかし、第一の表色系の定義域と色再現域が一致するという前提に立つ上記技術では、第一の表色系を均等表色系に取った場合、マッピング元の例えばsRGB色空間の表現可能な範囲と第一の表色系の定義域が一致しないケースが生じるという問題を抱える。より詳しくは、sRGB色空間に対する色再現と、Adobe(R) RGB色空間に対する色再現とを上記技術を用いて比較すると、第一の表色系であるRGB色空間は、sRGB色空間とAdobe(R) RGB色空間の二つの定義域をもつことになる。この時、RGB空間上において同じ標本点は、RGB値としては同一であっても、色としては異なるため、色再現の比較においては全く意味をなさない。
また、第一の表色系において配置された標本点が、マッピング元の色再現域外になる場合が発生する、という問題も発生する。例として、先述のRGB色空間の定義域の二重性を回避するために、Adobe(R) RGB色空間を共通の第一の表色系として定義する場合を考える。この時、Adobe(R) RGB色空間上の標本点の幾つかはsRGB色空間の定義域外になり、当然ながらsRGB色空間に対する色再現は定められない。このため、第一の表色系での標本点の総てについて色再現が定められていることを前提とする上記技術では、sRGB色空間に対する色再現の三次元表示は不可能である。
このように、上述した技術では、異なる色空間で定義される色再現もしくはマッピング結果の比較から効果的な解析は困難である。
また逆に、両色空間の排他的積空間に属する標本点は、色再現もしくはマッピング結果の比較において独立に評価すべき色である。しかし、先述の例と同様に、マッピング元の色空間が異なる場合にマッピング先の表示媒体における画像の知覚的一致を可能な限り図りたい場合など、Adobe(R) RGB色空間内でsRGB色空間外になる標本点のマッピングは、sRGB色空間に対する色再現とは別個に評価すべきであるにも関わらず、そのような分析することが難しい。
特開2002-222432公報
本発明は、上述の問題を個々にまたはまとめて解決するもので、マッピング元の色再現範囲が異なる場合でも、その色再現範囲の違いを反映させた、より正確かつ効果的なガマットマッピングの評価・解析を行うことを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明は、疑似三次元表示を用いて色分布解析を行う際に、第一の表色系において規則的に配置された標本点が、第二の表色系において取り得る色座標値を取得し、標本点が第一の色再現域内にあるか否かを示す色再現情報を取得し、三次元物体の表面情報を構成する際の構成動作に対する指示を受け付けるためのユーザインタフェイスを提供し、取得された複数の色座標値、それら色座標値それぞれに対応する色再現域情報、および、構成動作に対する指示に基づき、色座標値に対応する色再現情報に論理演算を施して新たな色再現域情報を生成して、複数の色座標値それぞれに前記新たな色再現情報を結び付けて三次元物体の表面情報を構成する。
本発明によれば、マッピング元の色再現範囲が異なる場合でも、その色再現範囲の違いを反映させた、より正確かつ効果的なガマットマッピングの評価・解析を行うことができる。
以下、本発明にかかる一実施形態の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
[構成]
図1は実施例の色解析装置の構成例を示すブロック図である。
図1において、CPU 101は、ROM 102やHDD 105に格納されたプログラムに従い、RAMなどのメインメモリ103をワークメモリとして、システムバス(およびPCIバス)115を介して後述する構成を制御して、後述する各種処理および制御を実行する。
SCSIなどの汎用パラレルインタフェイス104は、HDD 105とシステムバス115をインタフェイスする。グラフィックアクセラレータ106は、カラーモニタ107とシステムバス115をインタフェイスする。USBコントローラ108は、カラープリンタ109とシステムバス115をインタフェイスする。GPIBなどのパラレルポートコントローラ110は、スキャナ111とシステムバス115をインタフェイスする。キーボード/マウスコントローラ112は、キーボード113やマウス114などの入力デバイスとシステムバス115をインタフェイスする。なお、SCSI I/F 104、パラレルポートコントローラ110、キーボード/マウスコントローラ112などに代わりUSBコントローラ108やIEEE 1394などのシリアルバスインタフェイスによって、HDD 105、スキャナ111、キーボード113およびマウス114とシステムバス115をインタフェイスしてもよい。
[動作]
図1に示す構成において、ユーザが色解析を行う際は、下記の動作手順を踏んでコンピュータシステムが動作する。
ユーザが、色解析プログラムの動作開始をキーボード113やマウス114を介してCPU 101に指示すると、CPU 101はHDD 105から色解析プログラムを読み出してメインメモリ103に格納し、所定のアドレスよりプログラムを実行する。実行された色解析プログラムは、まず、解析対象になる色分布情報ファイルの指定をユーザに要求する。この要求に基づき、ユーザが所定の色分布情報ファイルのパス情報をキーボード113やマウス114によって入力すると、色解析プログラムは当該ファイルをメインメモリ103に格納し、各種データの初期化を行った後、ユーザからの入力待機状態に移る。この後、ユーザからの動作指示に応じて、色解析プログラムは、メインメモリ103に格納された色情報分布ファイルのデータを適宜処理し、処理結果等をグラフィックアクセラレータ106を通してカラーモニタ107に表示する。この色解析プログラムの処理動作についての詳細は後述する。
[色分布データ]
次に、色分布情報ファイルに格納される色分布データに関して説明する。
色分布データは、L*a*b*色空間上に配置された格子点データが、ガマットマッピング後にL*a*b*色空間上でとる座標値を記したものである。図2はL*a*b*色空間の格子点を示す模式図である。図2では、L*、a*およびb*軸ともに格子点数を「5」とし、最外郭に位置するグリッドのLab値ならびにグリッド座標が記されている。
図3は色分布情報ファイル内のデータ配置を示す図で、L*、a*およびb*軸ともに格子点数が「11」の場合のファイル構成を示す。ある。ファイルの先頭には、L*、a*およびb*値のステップが記述される。この記述に続いて、ガマットマッピング元になる色再現域内に前記格子点が存在するか否かを示す情報が記述される。例えば、sRGBモニタからプリンタへのガマットマッピングの場合、図2に示す各グリッドがsRGBの色域内であれば‘1’、色域外であれば‘0’がL*、a*、b*の順にネストされた順番で記述される。続いて、マッピング後の色分布データがL*、a*、b*の順にネストされた順番で記述され、各色座標はL*、a*およびb*値の順番でファイルに記述される。なお、格子点のL*a*b*座標がマッピング元の色再現域外である場合、格子点の座標値をそのまま記述する。
[色解析プログラム]
図4は色解析プログラムの処理動作を説明する状態遷移図である。
起動された色解析プログラムは、まず、作業用ヒープメモリ確保などの初期化動作を行う(S401)。続いて、ユーザによって色分布情報ファイルのパス情報が入力されるのを待つ(S402)。ここで、入力されたパス情報が不正であればステップS402に戻り、入力されたパス情報が正しければステップS403に移る。
次に、パス情報に基づいて色分布情報ファイルを読み込み、ヒープメモリに格納する(S403)。本実施例においては、色分布情報ファイルの数を「2」とし、各色分布情報ファイルをデータA、データBと呼ぶ。これらデータは、例えば、それぞれAdobe(R) RGB、sRGBからガマットマッピングにより変換したデータであってもよい。
次に、二個の3Dオブジェクトデータを色分布情報ファイル内の各色分布データに基づいて初期生成するとともに、3D表示する際のジオメトリ情報ならびに表示形態情報の初期化を行う(S404)。なお、3Dオブジェクトデータ生成ならびに表示については後述する。
次に、3Dオブジェクトデータを表示データ識別情報、表示形態情報およびジオメトリ情報に基づいて適切にカラーモニタ107に表示する(S405)。この後、メッセージ待ち状態になり(S406)、各種メッセージを判断し適切な処理ステップへ移行する。なお、疑似三次元表示における三次元表面の色は、マッピング元の表色系における標本点の色座標値に応じて制御される。
以下、ステップS406において通知されるメッセージに対する処理を説明する。なお、図5はメッセージリストを示す図である。
●メッセージMOVE
メッセージMOVEを検知すると、メッセージに付加された視点平行移動量/視点回転量を抽出した後、ステップS407へ移行し、視点平行移動量/視点回転量に基づいてジオメトリ情報を更新しステップS405へ移行する。従って、更新されたジオメトリ情報に基づいて3Dオブジェクトデータの表示が更新される(S405)。なお、図には示さないが、視点、物体位置、物体回転の少なくとも一つを制御するための視点平行移動量/視点回転量などを設定するユーザインタフェイスが提供される。このユーザインタフェイスを介した入力により、視点情報、物体位置情報、物体回転情報の少なくとも一つからなる表示制御情報が生成され、表示制御情報に基づき三次元物体の表面情報の疑似三次元表示が行われる。
●メッセージCHANGE_DISPLAYDATA
メッセージCHANGE_DISPLAYDATAを検知すると、メッセージに付加された表示データ選択情報を抽出した後、ステップS408へ移行し、表示格子データ選択情報に基づいて3Dオブジェクトデータを更新しステップS405へ移行する。従って、3Dオブジェクトデータの表示が更される(S405)。
●メッセージCHANGE_AND_XOR
メッセージCHANGE_AND_XORを検知すると、メッセージに付加されたAND/OR表示選択情報を抽出した後、ステップS409へ移行し、AND/OR表示選択情報に基づいて3Dオブジェクトデータを更新しステップS405へ移行する。従って、3Dオブジェクトデータの表示が更新がされる(S405)。
●メッセージCHANGE_CONTROLDATA
メッセージCHANGE_CONTROLDATAを検知すると、メッセージに付加された制御データ選択情報を抽出した後、ステップS410へ移行し、制御データ選択情報に基づいて、色解析プログラムの制御データ識別情報を更新しステップS405へ移行する。
●メッセージRASTERIZE_MODE
メッセージRASTERIZE_MODEを検知すると、メッセージに付加された表示形態選択情報を抽出した後、ステップS411へ移行し、表示形態選択情報に基づいて表示形態情報を更新しステップS405へ移行する。従って、更新された表示形態情報に基づいて3Dオブジェクトデータの表示が更新される(S405)。
●メッセージCHANGE_GRIDAREA
メッセージCHANGE_GRIDAREAを検知すると、メッセージに付加された表示格子範囲選択情報を抽出した後、ステップS412へ移行し、表示格子範囲選択情報に基づいて3Dオブジェクトデータを更新しステップS405へ移行する。従って、3Dオブジェクトデータの表示が更新される(S405)。
●メッセージPROCESS_END
メッセージPROCESS_ENDを検知すると、ヒープメモリの開放などの終了処理動作を行った後、色解析プログラムを終了する。
[色情報分布データの表示]
図6は色情報分布データの表示を説明するフローチャートである。
まず、L*a*b*色空間上のa*軸の方向に、各格子点により形成される最小の四角形を複数作成し、最小の四角形の集合体である、複数の等a*平面のデータを生成する(S601)。図7は、L*a*b*各軸の格子点数を「11」とした場合の複数の等a*平面を示す図である。
次に、作成した最小の四角形のうち、ガマットマッピング元の色再現域外に位置する格子点を含む四角形を消去する(S602)。図8は色再現域外の格子点を含む四角形を消去した等a*平面を示す模式図である。
続いて、各等a*平面のエッジを検出し、エッジ情報をメインメモリ103に格納する(S603)。
次に、図9に示すように、各等a*平面のエッジから、+a*方向に向かって、隣接する等a*平面に達する側面データを生成する(S604)。同様に、各等a*平面のエッジから、-a*方向に向かって、隣接する等a*平面に達する側面データを作成する(S605)。なお、隣接する等a*平面上の格子点がガマットマッピング元の色再現域外の場合は、側面データを作成しない。
その後、側面データおよび等a*平面を組み合わせた三次元データにおいて、内部に存在する格子点を含む四角形を消去する(S606)。図10は内部データが消去された後の三次元データの模式図である。
最後に、ステップS601〜S606で生成した四角形の集合に対して、各四角形の頂点である格子点座標を、色分布データを用いて、対応するガマットマッピング後のL*a*b*値に変換し、L*a*b*色空間上におけるポリゴンを作成する(S607)。これらポリゴンデータの組み合わせから一個の3Dオブジェクトデータが生成される。
図11は実施例におけるカラーモニタ107上の表示例を示す図で、後述するデータAおよびデータBをそれぞれ後述するソリッド表示、ワイヤフレーム表示した例である。また、図12はユーザが表示データを選択するためのユーザインタフェイスを示す図である。
ユーザは、図12に示すユーザインタフェイスのチェックボックスを使用してカラーモニタ107上に3D表示させる色分布データを選択する(S408)。ユーザが表示データを選択すると、表示データ選択メッセージCHANGE_DISPLAYDATAが色解析プログラムに通知され、色解析プログラムは、メッセージに付加された選択情報に応じて表示データを切り替える(S405)。図12に示すように二つのデータの両方が選択された場合、カラーモニタ107の表示は例えば図11に示すようになる。
次に、ステップS409におけるAND/XOR表示操作およびその表示について説明する。この操作は、ガマットマッピング元の色空間の違いをマッピング結果の表示に反映させるものである。
図13はユーザがAND/XOR表示を選択するためのユーザインタフェイスを示す図である。ユーザは、図13に示すユーザインタフェイスのラジオボタンを使用してAND表示かXOR表示の何れかを選択する(S409)。ユーザがAND表示またはXOR表示を選択すると、AND/XOR表示データ選択メッセージCHANGE_AND_XORが色解析プログラムに通知され、色解析プログラムは、メッセージに付加された選択情報に応じて、次のように3Dオブジェクトデータを更新する。
AND表示が選択された場合は、二個の色分布情報ファイルに基づき、データAとデータBのマッピング元の標本点について論理積を算出し、それぞれの表示を更新する。つまり、図6のフローチャートに示される手順により、データAとデータBのそれぞれについて3Dオブジェクトデータが生成された後、どちらかのマッピング元の色再現域外の標本点を含むポリゴンを(存在する場合は)消去し、カラーモニタ107に表示する。図14はAND表示が選択された場合のカラーモニタ107の表示例を示す図である。
また、XOR表示が選択された場合は、データAとデータBのガマットマッピング元の標本点について排他的論理和を算出する。すなわち、表示データ選択においてデータAが選択されている場合は、データAのマッピング元に存在し、データBのマッピング元に存在しない標本点から3Dオブジェクトデータを生成してカラーモニタ107に表示する。図15はデータAのXOR表示が表示された際のカラーモニタ107の表示例を示す図である。
[制御データの選択]
次に、ステップ410における制御データの選択を説明する。
制御データとは、後述する表示形態の変更(S411)に伴う選択操作、および、表示格子範囲の選択操作(S412)の対象になるデータである。制御データは、ステップS403において二つの色分布情報ファイルが指定された場合、そのうちの一つの色分布情報に相当する。ユーザが、図16に示すユーザインタフェイスのラジオボタンを使用して制御データを選択すると(図16の例ではデータAが選択されている)、制御データ選択メッセージCHANGE_CONTROLDATAが色解析プログラムに通知され、メッセージに付加された選択情報に応じて色解析プログラムの制御データ識別情報(制御対象になるデータを示す情報で、図16の例ではデータAが制御対象であることを示す)を更新する。図16に示すようにデータAが制御データに選択された状態で、後述する表示形態の選択および表示操作を行うと、色解析プログラムはデータAの表示形式のみを変化させる。
[表示形態の選択および表示]
次に、ステップS411における表示形態の選択および表示を説明する。
表示形態としてはワイヤフレーム表示およびソリッド表示の二形態が用意されている。ソリッド表示は、3Dオブジェクトデータのパッチデータに則るとともに、ソリッド表面の色は、表示空間であるL*a*b*色空間上の座標値から計算される。
ユーザが、図17に示すユーザインタフェイスのラジオボタンを使用して表示形態を選択すると、表示形態選択メッセージRASTERIZE_MODEが色解析プログラムに通知され、色解析プログラムは、メッセージに付加された選択情報と制御データ識別情報に応じて表示形式を変化させる。図18は、制御データと表示データが一致し、AND表示が選択された状態で、ワイヤフレーム表示が選択された場合のカラーモニタ107の表示を模式的に示す図である。
また、ステップS408において、表示データを二個選択し、AND表示を選択した状態で、データAのワイヤフレーム表示およびデータBのソリッド表示を選択すると、カラーモニタ107の表示は図11に示すようになる。
[表示格子範囲の選択および表示]
次に、ステップS412における表示格子範囲の選択および表示について説明する。
図19はユーザが表示格子範囲を選択するためのユーザインタフェイスを示す図である。図19から明らかなように、ユーザはL*値、a*値、b*値それぞれの格子範囲を示す値を入力することで、L*a*b*空間上におけるガマットマッピング元の表示すべき直方体領域を選択する。このユーザインタフェイスを用いてユーザが表示格子範囲を選択すると、表示格子範囲選択メッセージCHANGE_GRIDAREAが色解析プログラムに通知され、色解析プログラムは、制御データ識別情報とメッセージに付加された格子範囲情報に応じて、次のように3Dオブジェクトデータを更新する。
まず、入力されたL*値、a*値、b*値の格子範囲をそれぞれ[Lmin, Lmax][amin, amax][bmin, bmax]とする場合、L*方向、b*方向の範囲が[Lmin, Lmax][bmin, bmax]の等a*平面を[amin, amax]の範囲で作成する。その後、図6のフローチャートにおけるステップS602以降の処理を行い、表示格子範囲を変更する。
図20は、格子点数がともに「11」であるデータAとデータBをカラーモニタ107に表示した一例を示す図である。ここで、データAとデータBの表示格子範囲は、図19に示すように、L*軸が[1, 6]、a*軸が[3, 10]、b*軸が[2, 7]に設定されている。また、L*a*b*色空間における格子範囲は図21のようになり、点線で示す範囲が最大の格子領域であり、実線で示す範囲が選択された直方体領域を示す。また、実線と実線、実線と破線、破線と破線の交点は格子点を示す。
以上のような構成により、ガマットマッピング前の色再現域が異なる場合でも、マッピング元の色再現域が共有する標本点のみ/差分標本点のみを表示することができるため、マッピング元の色空間の違いを反映した、より正確かつ直感的な評価・解析が可能になる。
[変形例]
データ数について、上記では、色分布情報ファイルの数を「2」としたが、これ以外の数を対象にすることも可能である。
AND表示形態について、上記では、二つの色分布情報のAND表示を行う際に、どちらかのマッピング元の色再現域外の標本点を含むポリゴンを消去して3Dオブジェクトデータを表示させたが、ポリゴンを消去する代わりに、点滅表示させるなど、残りのポリゴンデータと異なる形態で表示させてもよい。
表色系について、上記では、Lab表色系において規則的に配置された格子点が、ガマットマッピング後にとるL*a*b*値を取得して表示させたが、XYZ、Luvほかの均等表色系を用いてもよい。例えば、XYZ表色系において規則的に配置された格子点がガマットマッピング後にとるLuv値を三次元表示させても構わない。
表示装置について、上記では、表示装置をモニタに限定したが、もちろんプリンタやプロッタなどに出力することも可能である。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
実施例の色解析装置の構成例を示すブロック図、 L*a*b*色空間の格子点を示す模式図、 色分布情報ファイル内のデータ配置を示す図、 色解析プログラムの処理動作を説明する状態遷移図、 メッセージリストを示す図、 色情報分布データの表示を説明するフローチャート、 L*a*b*各軸の格子点数を「11」とした場合の複数の等a*平面を示す図、 色再現域外の格子点を含む四角形を消去した等a*平面を示す模式図、 b*方向の側面データを生成した三次元データを示す図、 内部データが消去された後の三次元データの模式図、 実施例におけるカラーモニタ上の表示例を示す図、 表示データを選択するためのユーザインタフェイスを示す図、 AND/XOR表示を選択するためのユーザインタフェイスを示す図、 AND表示が選択された場合のカラーモニタの表示例を示す図、 データAのXOR表示が表示された際のカラーモニタの表示例を示す図、 制御データを選択するためのユーザインタフェイスを示す図、 表示形態を選択するためのユーザインタフェイスを示す図、 三次元データの表示例を示す図、 表示格子範囲を選択するためのユーザインタフェイスを示す図、 三次元データの表示例を示す図、 L*a*b*色空間における格子範囲の一例を示す図である。

Claims (13)

  1. 疑似三次元表示を用いて色分布解析を行う色分布解析装置であって、
    第一の表色系において規則的に配置された標本点が、第二の表色系において取り得る色座標値を取得する座標取得手段と、
    前記標本点が第一の色再現域内にあるか否かを示す色再現情報を取得する情報取得手段と、
    三次元物体の表面情報を構成する際の構成動作に対する指示を受け付けるためのユーザインタフェイスを提供する提供手段と、
    色座標値に対応する色再現情報に論理演算を施して新たな色再現情報を生成する色再現情報生成手段と、
    前記座標取得手段によって取得された複数の色座標値、それら色座標値それぞれに対応する、前記情報取得手段によって取得された色再現域情報、および、前記構成動作に対する指示に基づき、前記色再現情報生成手段に新たな色再現域情報を生成させ、前記複数の色座標値それぞれに前記新たな色再現情報を結び付けて三次元物体の表面情報を構成する構成手段とを有することを特徴とする色分布解析装置。
  2. さらに、前記三次元物体の表面情報を疑似三次元表示するための表示データを生成するデータ生成手段を有することを特徴とする請求項1に記載された色分布解析装置。
  3. 前記情報取得手段は、前記標本点が前記第一の色再現域内にあれば、前記色再現情報として、その標本点を第二の色再現域内へ写像した結果を前記第二の表色系において取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された色分布解析装置。
  4. 前記三次元物体の表面情報はポリゴンの集合からなり、前記ポリゴンは前記標本点から構成される最小の四角形であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載された色分布解析装置。
  5. 前記構成手段は、前記複数の色座標値のうち、すべての色再現域内に存在する色座標値に対応する前記標本点が前記第二の表色系において取り得る色座標値を取得して、前記表面情報を構成することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載された色分布解析装置。
  6. 前記構成手段は、前記複数の色座標値のうち、一つの色再現域内に存在する色座標に対応する前記標本点が前記第二の表色系において取り得る色座標値を取得して、前記表面情報を構成することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載された色分布解析装置。
  7. 前記提供手段は、さらに、視点、物体位置、物体回転の少なくとも一つを制御するための情報を入力するユーザインタフェイスを提供し、前記データ生成手段は、前記ユーザインタフェイスの入力に基づき生成される表示制御情報に基づき、前記三次元物体の表面情報の疑似三次元表示するための表示データを生成することを特徴とする請求項2に記載された色分布解析装置。
  8. 前記構成動作を指示するためのユーザインタフェイスによって三次元の各基底ごとに表示格子範囲が指定されると、前記構成手段は、前記表示格子範囲に相当する前記第一の表色系における直方体領域内の前記標本点が前記第一の色再現域内にあれば、その標本点が前記第二の表色系において取り得る色座標値を取得して前記表面情報を構成することを特徴とする請求項1に記載された色分布解析装置。
  9. 前記構成動作を指示するためのユーザインタフェイスによって前記表面情報の表示形態が選択されると、前記データ生成手段は、前記表示形態に応じて、ワイヤフレームモデル表示またはポリゴンモデル表示によって前記表面情報を疑似三次元表示するための表示データを生成することを特徴とする請求項2に記載された色分布解析装置。
  10. 前記データ生成手段は、前記表面情報を疑似三次元表示する際、前記第一の表色系における前記標本点の色座標値に応じて前記表面情報の色を制御することを特徴とする請求項1に記載された色分布解析装置。
  11. 疑似三次元表示を用いて色分布解析を行う色分布解析方法であって、
    第一の表色系において規則的に配置された標本点が、第二の表色系において取り得る色座標値を取得し、
    前記標本点が第一の色再現域内にあるか否かを示す色再現情報を取得し、
    三次元物体の表面情報を構成する際の構成動作に対する指示を受け付けるためのユーザインタフェイスを提供し、
    取得された複数の色座標値、それら色座標値それぞれに対応する色再現域情報、および、前記構成動作に対する指示に基づき、前記色座標値に対応する色再現情報に論理演算を施して新たな色再現域情報を生成して、前記複数の色座標値それぞれに前記新たな色再現情報を結び付けて三次元物体の表面情報を構成することを特徴とする色分布解析方法。
  12. 情報処理装置を制御して、請求項11に記載された色分布解析を実現することを特徴とするプログラム。
  13. 請求項12に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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