JP2005176121A - 磁歪変位方向変換装置、これを用いた磁歪アクチュエータ及び磁歪振動装置 - Google Patents

磁歪変位方向変換装置、これを用いた磁歪アクチュエータ及び磁歪振動装置 Download PDF

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俊夫 茶村
Nobuo Kaihara
伸男 海原
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Abstract

【課題】被駆動体に対して使用態様に応じた様々な配置が可能で、装置全体のコンパクト化や省スペース化を図ることができる磁歪変位方向変換装置、これを用いた磁歪アクチュエータ及び磁歪振動装置を提供する。
【解決手段】磁歪変位方向変換装置14を、超磁歪部材を有してなり、且つ、一端が固定端とされた略棒状の超磁歪ロッド24と、この超磁歪ロッド24の外周を囲むように配設され、この超磁歪ロッド24の軸方向に磁界を印加するための駆動コイル26と、超磁歪ロッド24の自由端側に配設され、この超磁歪ロッド24の軸方向の変位を、この軸方向と異なる方向の変位に変換するための変位方向変換機構30と、によって構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁歪部材を用いた磁歪変位方向変換装置、これを用いた磁歪アクチュエータ及び磁歪振動装置に関する。
従来、図12に示されるような磁歪振動装置を適用したスピーカが種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この従来公知のスピーカSPは、超磁歪部材を用いた磁歪振動装置1と、この磁歪振動装置1の軸方向に対して略垂直に配置され、且つ、磁歪振動装置1に取付円板2Aを介して固着された振動板2と、を備えている。
磁歪振動装置1は、一端が固定端3Aとされ、且つ、他端が自由端3Bとされた超磁歪ロッド3に、可動ヨーク4及びアクチュエータロッド5が一体的に連結されてなる駆動ロッド6と、この駆動ロッド6の超磁歪ロッド3に軸方向の磁界を印加する磁界発生コイル7と、によって構成されている。
このスピーカSPでは、磁界発生コイル7に信号に応じた駆動電流が供給されると、駆動電流によって磁界発生コイル7の発生する磁界が変化する。そして、この磁界の変化に伴って超磁歪ロッド3が軸方向に変位(伸縮)し、自由端3Bが振動する。その結果、この振動が可動ヨーク4及びアクチュエータロッド5を介して振動板2に伝達され、振動板2から音声が出力されるようになっている。
特開平10−145892号公報
しかしながら、この従来公知のスピーカSPにおいては、磁歪振動装置1を振動板(被駆動体)2に対して直交するように配置する必要がある上に、駆動ロッド6の軸長分だけ奥行きが必要なため、装置が大型化し易く、スピーカSPの薄型化には限界があった。
しかも、スピーカSPの出力を高めるためには、超磁歪ロッド3の軸長を長くすることによって、その変位量を増大させる必要があり、益々、装置のコンパクト化が困難になってしまうといった問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、被駆動体に対して使用態様に応じた様々な配置が可能で、装置全体のコンパクト化や省スペース化を図ることができる磁歪変位方向変換装置、これを用いた磁歪アクチュエータ及び磁歪振動装置を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、研究の結果、被駆動体に対して使用態様に応じた様々な配置が可能で、装置全体のコンパクト化や省スペース化を図ることができる磁歪変位方向変換装置、これを用いた磁歪アクチュエータ及び磁歪振動装置を見出した。
即ち、次のような本発明により、上記目的を達成することができる。
(1)磁歪部材を有してなり、且つ、一端が固定端とされた略棒状の磁歪ロッドと、該磁歪ロッドの外周を囲むように配設され、前記磁歪ロッドの軸方向に磁界を印加するための駆動コイルと、前記磁歪ロッドの自由端側に配設され、該磁歪ロッドの軸方向の変位を該軸方向と異なる方向の変位に変換するための変位方向変換機構と、を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
(2)前記変位方向変換機構は、前記磁歪ロッドの軸方向の変位を該軸方向と略直交する方向の変位に変換するように構成されていることを特徴とする前記(1)に記載の磁歪変位方向変換装置。
(3)前記変位方向変換機構は、前記磁歪ロッドの軸方向の変位を逆方向の変位に変換するように構成されていることを特徴とする前記(1)に記載の磁歪変位方向変換装置。
(4)前記変位方向変換機構は、折り曲げ自在な略筒状のチューブと、該チューブの内側空間内に摺動可能に配設され、且つ、一端が前記磁歪ロッドの自由端側に固定された可動ワイヤと、を有してなることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の磁歪変位方向変換装置。
(5)前記変位方向変換機構は、軸方向端部に所定角度で傾斜するテーパ面が形成され、且つ、軸方向に移動自在とされた第1棒状部材と、軸方向端部に該第1棒状部材のテーパ面と係合可能なテーパ面が形成され、且つ、前記第1棒状部材の軸方向の移動に伴って該第1棒状部材の前記テーパ面に案内されつつ軸方向に駆動される第2棒状部材と、を有してなることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の磁歪変位方向変換装置。
(6)前記変位方向変換機構は、軸方向端部に被駆動体に形成されたテーパ面と係合可能なテーパ面が形成され、且つ、軸方向に移動自在とされた棒状部材を有してなることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の磁歪変位方向変換装置。
(7)前記変位方向変換機構は、1つの支点において回動自在に支持され、且つ、力点の作用方向と作用点の作用方向が異なるように構成されたテコ部材を有してなることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の磁歪変位方向変換装置。
(8)前記変位方向変換機構は、屈曲された略筒状の剛性部材と、該剛性部材の軸方向両端に配設された一対の弾性部材と、前記剛性部材及び一対の弾性部材によって密閉された空間内に充填された流体と、を有してなることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の磁歪変位方向変換装置。
(9)前記変位方向変換機構は、屈曲した貫通孔を有するシリンダと、該シリンダにおける前記貫通孔の両端に配設され、且つ、該貫通孔内を摺動可能な一対のピストンと、前記シリンダ及び一対のピストンによって密閉された空間内に充填された流体と、を有してなることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の磁歪変位方向変換装置。
(10)前記磁歪部材は、超磁歪素子を材料とする超磁歪部材からなることを特徴とする前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の磁歪変位方向変換装置。
(11)前記(1)乃至(10)のいずれかに記載された磁歪変位方向変換装置を用いたことを特徴とする磁歪アクチュエータ。
(12)前記(1)乃至(10)のいずれかに記載された磁歪変位方向変換装置を用いたことを特徴とする磁歪振動装置。
(13)前記磁歪変位方向変換装置における前記変位方向変換機構は、前記磁歪ロッド及び駆動コイルが配設される被振動体の設置面と、該設置面と異なる面とを跨ぐように配設され、該異なる面を振動可能とされていることを特徴とする前記(12)に記載の磁歪振動装置。
(14)更に、被振動体に取り付けるためのフックを備えたことを特徴とする前記(12)又は(13)に記載の磁歪振動装置。
本発明に係る磁歪変位方向変換装置、これを用いた磁歪アクチュエータ及び磁歪振動装置によれば、被駆動体に対して使用態様に応じた様々な配置が可能で、装置全体のコンパクト化や省スペース化を図ることができるという優れた効果を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施形態に係る磁歪変位方向変換装置が適用された磁歪振動装置10は、略円筒形状のケーシング12を備えており、このケーシング12の内側空間内には、先端ガイド13側から、磁歪変位方向変換装置14と、この磁歪変位方向変換装置14の駆動源である複数の乾電池16と、ジャック18を介して入力される音声信号等の信号を増幅し、磁歪変位方向変換装置14に出力する増幅回路20が、それぞれ円板形状の隔壁22A、22Bによって仕切られ、収容されている。なお、磁歪変位方向変換装置14と複数の乾電池16との間に配置された隔壁22Aは、軟磁性部材によって成形されている。
磁歪変位方向変換装置14は、図2に拡大して示されるように、一端24Aが隔壁22Aに固定された略棒状の超磁歪ロッド24と、この超磁歪ロッド24の外周を囲むように配設された駆動コイル26と、超磁歪ロッド24の自由端24B側に可動先端部28を介して配設され、且つ、超磁歪ロッド24の軸方向L1の変位を、この軸方向L1と異なる方向の変位に変換するための変位方向変換機構30と、を有して構成されている。
超磁歪ロッド24は、この例では、3つの略円板形状のバイアス磁石32A〜32Cと、これら3つのバイアス磁石32A〜32Cに挟まれるように配設された2つの略円柱形状の超磁歪部材34A、34Bによって構成されており、バイアス磁石32A〜32C及び超磁歪部材34A、34Bは軸方向L1で接着され、一体化されている。
超磁歪部材34A、34Bは、超磁歪素子を材料として用いている。ここで、「超磁歪素子」とは、希土類元素および/または特定の遷移金属などを主成分(例えば、テルビウム、ジスプロシウム、鉄など)とする粉末焼結合金あるいは単結晶合金から作られた磁歪素子をいい、外部から磁界が印加されると大きな変位を生じる性質を有している。
駆動コイル26は、この超磁歪部材34A、34Bに軸方向L1の磁界を印加可能な構造となっている。又、この駆動コイル26は増幅回路20に接続されており、駆動コイル26の磁界は、外部からジャック18を介して入力される信号に基づいて変動するようになっている。
可動先端部28は、超磁歪ロッド24のバイアス磁石32Aに固着された略円板形状のフランジ部28Aと、このフランジ部28Aから超磁歪ロッド24の軸方向L1に沿って伸びるロッド部28Bとから形成されている。又、可動先端部28のフランジ部28Aと先端ガイド13との間には、2つのばね36A、36Bが縮設されており、可動先端部28は超磁歪ロッド24側に付勢されている。更に、可動先端部28のロッド部28Bは変位方向変換機構30に連結されており、超磁歪ロッド24の軸方向L1の変位は可動先端部28を介して変位方向変換機構30に伝達可能な構造となっている。
変位方向変換機構30は、折り曲げ自在な略筒状のチューブ38と、このチューブ38の内側空間内に摺動可能に配設され、且つ、一端40Aが可動先端部28を介して超磁歪ロッド24の自由端24Bに連結された可動ワイヤ40によって構成されている。なお、チューブ38は、略90度の角度に折り曲げられた状態で先端ガイド13内に固定されており、可動ワイヤ40の自由端40Bは、チューブ38によって超磁歪ロッド24の軸方向L1と略直交する方向L2に突出されている。
次に、磁歪振動装置10の作用について説明する。
磁歪振動装置10にジャック18を介して信号が入力されると、信号は増幅回路20によって増幅された後、磁歪変位方向変換装置14の駆動コイル26に入力される。そして、この増幅後の信号によって駆動コイル26が駆動され、駆動コイル26のコイル磁界が変化する。その結果、超磁歪ロッド24が信号に応じて軸方向L1に変位(振動)する。この軸方向L1の変位は可動先端部28を介して変位方向変換機構30の可動ワイヤ40に伝達されると共に、この可動ワイヤ40によってその変位方向が変換されるようになっている。なお、この例では、変位方向変換機構30によって、超磁歪ロッド24の軸方向L1の変位は、この軸方向L1と略直交する方向L2の変位に変換され、図示しない被駆動体に伝達される。
本発明の実施形態に係る磁歪変位方向変換装置14によれば、超磁歪部材34A、34Bを有してなり、且つ、一端24Aが固定端とされた略棒状の超磁歪ロッド24と、この超磁歪ロッド24の外周を囲むように配設され、この超磁歪ロッド24の軸方向L1に磁界を印加するための駆動コイル26と、超磁歪ロッド24の自由端24B側に配設され、この超磁歪ロッド24の軸方向L1の変位を、この軸方向L1と異なる方向L2の変位に変換するための変位方向変換機構30と、を有して構成されているため、被駆動体に対して使用態様に応じた様々な配置が可能である。
従って、従来の磁歪振動装置のように、必ずしも超磁歪ロッド24を被振動体に対して直交するように配置する必要がなく、例えば、図3に示される磁歪振動装置10のように、超磁歪ロッド24の軸方向L1と被振動体42の振動面42Aが略平行となるように配設することができ、装置全体の小型化や省スペース化を図ることができる。特に、変位方向変換機構30は、超磁歪ロッド24の軸方向L1の変位を、この軸方向L1と略直交する方向L2の変位に変換するように構成されているため、より一層、装置全体の小型化や省スペース化が容易となっている。
なお、本発明に係る磁歪変位方向変換装置は、上記実施形態に係る磁歪変位方向変換装置14の構造や形状等に限定されるものではなく、例えば、磁歪変位方向変換装置14の変位方向変換機構30は、図4に示される変位方向変換機構50のように、軸方向L3端部に所定角度で傾斜するテーパ面52Aが形成され、且つ、軸方向L3に移動自在とされた第1棒状部材52と、軸方向L4端部に第1棒状部材52のテーパ面52Aと係合可能なテーパ面54Aが形成され、且つ、第1棒状部材52の軸方向L3の移動に伴って第1棒状部材52のテーパ面52Aに案内されつつ軸方向L4に駆動される第2棒状部材54と、を有して構成されていてもよい。
又、図5に示される変位方向変換機構60のように、軸方向L5端部に被駆動体62に形成されたテーパ面62Aと係合可能なテーパ面64Aが形成され、且つ、軸方向L5に移動自在とされた棒状部材64を有して構成されていてもよい。
更に、図6に示される変位方向変換機構70のように、1つの支点O1において回動自在に支持され、且つ、力点の作用方向L6と作用点の作用方向L7が異なるように構成されたテコ部材72を有して構成されていてもよい。
更に又、図7に示される変位方向変換機構80のように、屈曲された略筒状の剛性部材82と、この剛性部材82の軸方向両端に配設された一対の弾性部材84、86と、剛性部材82及び一対の弾性部材84、86によって密閉された空間内に充填された流体88と、を有して構成されていてもよい。なお、この場合、剛性部材82には、金属やプラスチック等の剛体を適用することができ、又、弾性部材84(86)には、ゴム等の弾性体を適用することができる。
又、図8に示される変位方向変換機構90のように、屈曲した貫通孔92Aを有するシリンダ(兼先端ガイド13)92と、このシリンダ92における貫通孔92Aの両端に配設され、且つ、貫通孔92A内を摺動可能な一対の第1ピストン(兼可動先端部28)94及び第2ピストン96と、シリンダ92及び一対の第1、第2ピストン94、96によって密閉された空間内に充填された流体98と、を有して構成されていてもよい。
なお、上記実施形態における変位方向変換機構30(50、60、70、80、90)は、超磁歪ロッドの軸方向の変位を、この軸方向と略直交する方向の変位に変換するように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
又、本発明に係る磁歪変位方向変換装置の用途は、上記磁歪振動装置10に限定されるものではなく、例えば、磁歪アクチュエータ等に適用することもできる。
従って、例えば、図9(A)及び(B)に示される磁歪振動装置100のように、超磁歪ロッド24及び駆動コイル26が配設される被振動体102の設置面102Aと、この設置面102Aと異なる面102Bとを跨ぐように配設され、この異なる面102Bを振動可能な変位方向変換機構104を備えれば、より一層、磁歪振動装置100の設置場所の自由度を向上させることができる。
又、図10に示される磁歪アクチュエータ110のように、超磁歪ロッド24の軸方向L1の変位X1を逆方向の変位X2に変換する変位方向変換機構112を備えれば、磁歪アクチュエータを引き型タイプのものに容易に変更することができる。
なお、磁歪変位方向変換装置の変位量をそれ程高める必要が無い場合には、超磁歪部材の代わりに、磁歪素子からなる磁歪部材を適用してもよい。
即ち、本発明に係る磁歪変位方向変換装置は、磁歪部材を有してなり、且つ、一端が固定端とされた略棒状の磁歪ロッドと、該磁歪ロッドの外周を囲むように配設され、前記該磁歪ロッドの軸方向に磁界を印加するための駆動コイルと、前記磁歪ロッドの自由端側に配設され、該磁歪ロッドの軸方向の変位を該軸方向と異なる方向の変位に変換するための変位方向変換機構と、を有してなるものであればよい。
なお、図11に示される磁歪振動装置120のように、被振動体122に取り付けるためのフック124を設ければ、磁歪振動装置120の取り付けや取り外しが容易となり、利便性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る磁歪振動装置を示す概略側断面図 図1における磁歪変位方向変換装置の周辺部を拡大して示す概略部分拡大図 図1における磁歪振動装置を被振動体に取り付けた例を示す概略側面図 図1における磁歪振動装置に第1、第2棒状部材を有してなる変位方向変換機構を適用した例を示す概略部分拡大図 図1における磁歪振動装置に棒状部材を有してなる変位方向変換機構を適用した例を示す概略部分拡大図 図1における磁歪振動装置にテコ部材を有してなる変位方向変換機構を適用した例を示す概略部分拡大図 図1における磁歪振動装置に剛性部材、一対の弾性部材及び流体を有してなる変位方向変換機構を適用した例を示す概略部分拡大図 図1における磁歪振動装置にシリンダ、一対のピストン及び流体を有してなる変位方向変換機構を適用した例を示す概略部分拡大図 図1における磁歪振動装置の他の態様を示す概略側断面図 本発明に係る磁歪変位方向変換装置を磁歪アクチュエータに適用した例を示す概略側断面図 本発明に係る磁歪振動装置にフックを設けた例を示す概略斜視図 従来の磁歪振動装置を適用したスピーカを示す概略側断面図
符号の説明
SP…スピーカ
L1〜L7…軸方向
X1、X2…変位
1、10、100、120…磁歪振動装置
2…振動板
2A…取付円板
3、24…超磁歪ロッド
4…可動ヨーク
5…アクチュエータロッド
6…駆動ロッド
12…ケーシング
13…先端ガイド
14…磁歪変位方向変換装置
16…乾電池
18…ジャック
20…増幅回路
22A、22B…隔壁
26…駆動コイル
28…可動先端部
28A…フランジ部
28B…ロッド部
30、50、60、70、80、90、104、112…変位方向変換機構
32A、32B、32C…バイアス磁石
34A、34B…超磁歪部材
36A、36B…ばね
38…チューブ
40…可動ワイヤ
52…第1棒状部材
54…第2棒状部材
52A、54A、62A…テーパ面
42、102、122…被振動体
62…被駆動体
64…棒状部材
72…テコ部材
82…剛性部材
84、86…弾性部材
88、98…流体
92、114…シリンダ
92A…貫通孔
94、116…第1ピストン
96、118…第2ピストン
110…磁歪アクチュエータ
119…ケーシング
124…フック

Claims (14)

  1. 磁歪部材を有してなり、且つ、一端が固定端とされた略棒状の磁歪ロッドと、該磁歪ロッドの外周を囲むように配設され、前記磁歪ロッドの軸方向に磁界を印加するための駆動コイルと、前記磁歪ロッドの自由端側に配設され、該磁歪ロッドの軸方向の変位を該軸方向と異なる方向の変位に変換するための変位方向変換機構と、を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  2. 請求項1において、
    前記変位方向変換機構は、前記磁歪ロッドの軸方向の変位を該軸方向と略直交する方向の変位に変換するように構成されていることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  3. 請求項1において、
    前記変位方向変換機構は、前記磁歪ロッドの軸方向の変位を逆方向の変位に変換するように構成されていることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記変位方向変換機構は、折り曲げ自在な略筒状のチューブと、該チューブの内側空間内に摺動可能に配設され、且つ、一端が前記磁歪ロッドの自由端側に固定された可動ワイヤと、を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記変位方向変換機構は、軸方向端部に所定角度で傾斜するテーパ面が形成され、且つ、軸方向に移動自在とされた第1棒状部材と、軸方向端部に該第1棒状部材のテーパ面と係合可能なテーパ面が形成され、且つ、前記第1棒状部材の軸方向の移動に伴って該第1棒状部材の前記テーパ面に案内されつつ軸方向に駆動される第2棒状部材と、を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記変位方向変換機構は、軸方向端部に被駆動体に形成されたテーパ面と係合可能なテーパ面が形成され、且つ、軸方向に移動自在とされた棒状部材を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記変位方向変換機構は、1つの支点において回動自在に支持され、且つ、力点の作用方向と作用点の作用方向が異なるように構成されたテコ部材を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  8. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記変位方向変換機構は、屈曲された略筒状の剛性部材と、該剛性部材の軸方向両端に配設された一対の弾性部材と、前記剛性部材及び一対の弾性部材によって密閉された空間内に充填された流体と、を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  9. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記変位方向変換機構は、屈曲した貫通孔を有するシリンダと、該シリンダにおける前記貫通孔の両端に配設され、且つ、該貫通孔内を摺動可能な一対のピストンと、前記シリンダ及び一対のピストンによって密閉された空間内に充填された流体と、を有してなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記磁歪部材は、超磁歪素子を材料とする超磁歪部材からなることを特徴とする磁歪変位方向変換装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載された磁歪変位方向変換装置を用いたことを特徴とする磁歪アクチュエータ。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載された磁歪変位方向変換装置を用いたことを特徴とする磁歪振動装置。
  13. 請求項12において、
    前記磁歪変位方向変換装置における前記変位方向変換機構は、前記磁歪ロッド及び駆動コイルが配設される被振動体の設置面と、該設置面と異なる面とを跨ぐように配設され、該異なる面を振動可能とされていることを特徴とする磁歪振動装置。
  14. 請求項12又は13において、
    更に、被振動体に取り付けるためのフックを備えたことを特徴とする磁歪振動装置。
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