JP2005174134A - 設定処理プログラム、設定処理装置、設定処理システム、およびネットワーク装置 - Google Patents

設定処理プログラム、設定処理装置、設定処理システム、およびネットワーク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005174134A
JP2005174134A JP2003415521A JP2003415521A JP2005174134A JP 2005174134 A JP2005174134 A JP 2005174134A JP 2003415521 A JP2003415521 A JP 2003415521A JP 2003415521 A JP2003415521 A JP 2003415521A JP 2005174134 A JP2005174134 A JP 2005174134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
setting
unit
response
target device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003415521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3948455B2 (ja
Inventor
Atsushi Kojima
敦司 児島
Masaaki Hibino
正明 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003415521A priority Critical patent/JP3948455B2/ja
Priority to US11/007,537 priority patent/US7769837B2/en
Publication of JP2005174134A publication Critical patent/JP2005174134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3948455B2 publication Critical patent/JP3948455B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 複数の通信I/F部を有する設定処理装置でネットワーク装置の設定を実施する場合に、利用者が通信I/F部の選択操作を実施しなくても、有効な通信I/F部を簡単に特定できるようにすること。
【解決手段】 PC30は、複数のLAN I/F34,35,38,39それぞれを利用して、未設定デバイスに対して応答を求めるパケットをブロードキャストし、未設定である旨の応答が返された場合に、そのときに利用したLAN I/Fを有効なLAN I/Fとして記憶する(S202〜S210)。この結果に基づいて、有効なLAN I/Fを1つだけ検出することができたら、その1つのLAN I/Fをプリンタ20の設定に用いるLAN I/Fであると特定する(S220〜S232)。
【選択図】 図10


Description

本発明は、ネットワーク装置の設定処理技術に関するものであり、詳しくは、ネットワーク装置の設定処理を実行するための設定処理プログラム、ネットワーク装置の設定処理を実行する設定処理装置、設定処理装置とネットワーク装置とを備えた設定処理システム、および設定処理システムを構成するのに好適なネットワーク装置に関する。
従来、設定対象となるネットワーク装置とパーソナルコンピュータ(以下PCと称す)とをLAN(Local Area Network)を介して接続し、PC側での操作によって、ネットワーク越しにネットワーク装置の設定を行う技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
下記特許文献1に記載のプリンタは、ネットワーク装置としての機能を有するもので、具体的には、無線LANアクセスポイントとして機能させることで、他の無線LAN端末と無線接続することができ、また、無線LAN端末として機能させることで、他の無線LANアクセスポイントと無線接続することができる。このプリンタは、初期状態では、無線LANアクセスポイントとして機能するように設定されている。そのため、例えば、無線LANアクセスポイントを有するネットワークに上記プリンタを追加したい場合等、プリンタを無線LAN端末として機能させたい場合には、プリンタの設定を変更する必要があり、このような設定変更がPC側での操作によってネットワーク越しに実施される。
具体的には、まず、プリンタを初期状態のまま作動させることにより、プリンタを無線LANアクセスポイントとして機能させる。また、無線LAN端末としての機能を備えたPCを用意して、このPCの無線接続に関する設定を、プリンタ側の設定に合わせて変更する。その結果、プリンタとPCとが無線接続された状態になる。この状態になれば、PC側からプリンタにアクセスすることができるので、PC側での操作によりプリンタの無線接続に関する設定を更新することができる。したがって、PC側での操作により、プリンタが無線LAN端末として機能するようにプリンタの設定を変更し、目的とするネットワークに設けられた無線LANアクセスポイントにプリンタを無線接続することができるのである。
また、従来、ウィザードと呼ばれる対話型ソフトウェアを利用して、各種設定を行う技術も知られている(例えば、下記特許文献2参照)。
下記特許文献2に記載のソフトウェアは、プリンタおよびプリンタドライバの設定を行うものであり、この種の対話型ソフトウェアを利用すれば、利用者は、順次表示される画面の案内に従って入力操作を行うことで、目的とする設定を完了させることができる。
さらに、従来、複数の無線通信I/F部を有するPCも公知である(下記特許文献3参照)。
下記特許文献3に記載のPCにおいて、複数の無線通信I/F部のいずれを利用するかは、利用者が任意に選択するようになっている。そして、利用者が1つの無線通信I/F部を選択すると、以降は、利用者の選択した無線通信I/F部を利用してSSIDを取得し、取得したSSIDに基づいて、あらかじめ複数組用意されている設定情報の中から1組の設定情報を抽出し、抽出した設定情報に従って無線接続に関する設定を更新する処理などが実行される。
特開2003−143156号公報 特開平11−327830号公報 特開2003−91467号公報
ところで、上記特許文献1に記載の如く、PC側での操作により、ネットワーク装置に対する設定処理を実施する際に、上記特許文献3に記載されているような複数の通信I/F部を有するPCを利用したい場合、設定対象となるネットワーク装置との通信に利用可能な通信I/F部を、複数の通信I/F部の中から選ばなければならない。
しかし、多数の通信I/F部がある場合、その中から適切な通信I/F部を探し出す作業は相応に手間がかかる上に、万一、誤って無効な通信I/F部を選択してしまうようなことがあると、以降の設定処理を続けることができなくなったり、設定処理を適正に完了させることができなくなったりする、という問題を招く。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の通信I/F部を有する設定処理装置でネットワーク装置の設定を実施する場合に、利用者が通信I/F部の選択操作を実施しなくても、有効な通信I/F部を簡単に特定できるようにすることにある。
以下、上記目的を達成するために本発明において採用した特徴的構成について説明する。
まず、本発明の設定処理プログラムは、
それぞれが異なるネットワークに接続可能な複数の通信I/F部を有する設定処理装置と、該設定処理装置が前記複数の通信I/F部のいずれかを利用して通信可能な1以上のネットワーク装置とを備えたシステムにおいて、前記ネットワーク装置の1つを設定対象装置として、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信することにより、前記設定対象装置の設定を実行するためのプログラムであって、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置との通信が可能か否かを試験する試験手順と、
該試験の結果に基づいて、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する通信I/F部特定手順と、
該特定された通信I/F部を利用して、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信する送信手順と
を有することを特徴とする。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、まず、複数の通信I/F部それぞれを利用して、設定対象装置との通信が可能か否かを試験し、この試験の結果に基づいて、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する。そして、特定された通信I/F部を利用して、設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信することにより、設定対象装置の設定を行う。そのため、設定処理装置に多数の通信I/F部が設けられていても、上記試験手順および通信I/F部特定手順の実行により、設定対象装置と通信可能な通信I/F部が特定される。
したがって、この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置に実行させれば、適切な通信I/F部を探し出す作業を利用者が実施しなくてもよくなり、利用者が誤って無効な通信I/F部を選択したことが原因で、以降の設定処理を続けることができなくなったり、設定処理を適正に完了させることができなくなったりすることもない。
なお、この設定処理プログラムは、さらに次のように構成されていると望ましい。
まず、前記試験手順は、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手順と、
該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手順と
を有する手順であり、
前記通信I/F部特定手順は、
前記試験手順で受信された応答中に含まれる情報に基づいて前記設定対象装置であるか否かを識別する手順と、
該識別の結果が、前記設定対象装置であった場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手順と
を有する手順であるとよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、まず、複数の通信I/F部それぞれを利用して、設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する。設定対象装置側には、設定対象装置であるか否かを識別するための情報が含まれる応答を設定処理装置側に返す機能が設けられており、設定処理装置側から応答要求が送信されてきたら、設定処理装置側に応答が返される。設定対象装置側から応答が返されたら、設定処理装置側では応答を受信し、応答中に含まれる情報に基づいて設定対象装置であるか否かを識別し、この識別の結果が、設定対象装置であった場合に、応答要求の送信時および応答の受信時に利用した通信I/F部を、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する。なお、以後は、先にも述べたとおり、特定された通信I/F部を利用して、設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信することにより、設定対象装置の設定を行うことになる。
したがって、この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置に実行させれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、設定処理装置側では応答中に含まれる情報に基づいて設定対象装置であるか否かを識別できるので、同等の情報を含む応答を返す機能がないネットワーク装置を設定対象とする場合に比べ、設定対象装置と通信できる通信I/F部であるか否かの判定を簡単且つ確実に行うことができる。
また、前記設定対象装置は、設定処理を受けていない未設定装置であるとよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、複数の通信I/F部それぞれを利用してアクセス可能なネットワーク装置が多数ある場合でも、設定処理を受けていない未設定装置だけが設定対象装置として扱われる。
したがって、この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置に実行させれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、既に設定済みのネットワーク装置を設定対象としてしまうことがないので、ネットワーク上に複数の設定済みのネットワーク装置が存在していても、未設定装置が1台しか存在していなければ、その未設定装置と通信できる通信I/F部を簡単且つ確実に特定することができる。
未設定装置は、通常、新たにネットワークに導入された装置等であり、設定処理を受ける必要がある場合が多いのに対し、既に設定済みのネットワーク装置は、設定処理を受ける必要がない場合が多い。よって、新たなネットワーク装置をネットワークに導入する場合の設定処理について、本発明の構成を採用すると特に効果的である。
なお、未設定装置を設定対象とするためのより具体的な手順としては、例えば、前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合にセットされる未設定フラグであり、
前記通信I/F部特定手順では、前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記未設定フラグがセットされていた場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定するという手順を採用することができる。
この場合は、ネットワーク装置側に未設定フラグをセットする機能を設ける必要があるが、設定処理装置側では、未設定フラグのみを見て未設定装置であるか否かの判定を行うことができるので、設定処理装置側での判定手順が簡単な手順になる。
あるいは、前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合は、あらかじめ定められた初期値となっている一方、該応答を返した装置が前記未設定装置でない場合は、少なくとも1つの項目が前記初期値以外のデータとなっている複数項目のデータであり、
前記通信I/F部特定手順では、前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記複数項目のデータすべてが初期値のままである場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定するという手順を採用することもできる。
この場合は、設定処理装置側では、複数項目のデータを見て未設定装置であるか否かの判定を行うので、未設定フラグを見る場合よりも、設定処理装置側での判定手順はいくらか複雑になるものの、複数項目のデータは未設定装置であるか否かの判定を行うことができれば、必ずしも専用の未設定フラグでなくてもよい。したがって、ネットワーク装置側に未設定フラグをセットする機能を設ける必要はなく、他の目的のために設けられた複数項目のデータを流用して、未設定装置であるか否かの判定を行うこともできるようになる。
また、前記試験手順は、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手順と、
該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手順と
を有する手順であり、
前記通信I/F部特定手順は、
前記応答を受信した場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手順
を有する手順であってもよい。
この設定処理プログラムが実行されるシステムにおいて、設定対象装置としては、設定処理装置から応答要求が送信されてきた場合に、自身が設定対象装置であると認識した場合に応答を返す一方、自身が設定対象装置でないと認識した場合には応答を返さないように構成されたものを利用する。そして、設定処理装置側では、応答を返すネットワーク装置が存在すれば、応答中に含まれる情報を見るまでもなく、応答を受信したことをもって設定対象装置であると判定する。
したがって、この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置に実行させれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、応答中に含まれる情報を見て設定対象装置であるか否かを判定するものに比べ、設定対象装置であることをより迅速に識別できるようになる。
また、前記試験手順は、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP:Simple Network Management Protocol)に則って前記応答要求の送信および前記応答の受信を行う手順であるとよい。
このように既に一般的なプロトコルとして多くのネットワーク装置において利用されているSNMPを用いれば、専用のプロトコルを新たに設計しなくてもよいので、本設定処理プログラムを利用する設定処理装置や設定対象装置の設計が容易になる。
さらに、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための入力を受け付ける選択入力手順と、
該入力によって利用者が選択した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する通信I/F部特定支援手順と
を有していてもよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための入力を受け付け、その入力によって利用者が選択した通信I/F部を、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する。
したがって、この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置に実行させれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部が候補として残った場合にも、利用者から受けた指示に基づき、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定し、以降の処理手順を継続して実行できることになる。
あるいは、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、無用な通信I/F部を停止させることにより、前記無用な通信I/F部の誤検出を回避すべきことを、利用者に報知する誤検出回避法報知手順
を有していてもよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、無用な通信I/F部または該無用な通信I/F部を検出する原因となったネットワーク装置の作動を停止させることにより、前記無用な通信I/F部の誤検出を回避すべきことが報知される。
したがって、この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置に実行させれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部が候補として残った場合に、利用者は回避策を知ることができるので、適切な対処を行うことができる。
加えて、以上説明した設定処理プログラムは、次に説明するようなUI(ユーザー・インターフェイス)を提供するための手順が含まれたものであると望ましい。
まず、データ入力画面を表示して利用者に前記設定データを入力させる設定データ入力手順を有し、
前記送信手順は、前記設定データ入力手順により利用者に入力させた前記設定データを、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ送信する手順であり、
前記通信I/F部特定手順は、前記送信手順の前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手順であるとよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、設定データを設定処理装置から設定対象装置へ送信する前に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部が特定される。したがって、データ入力画面を表示して利用者に入力させた設定データを送信する際に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を利用することができる。
また、前記通信I/F部特定手順は、前記設定データ入力手順の前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手順であってもよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、データ入力画面を表示して利用者に設定データを入力させる前に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部が特定される。したがって、データ入力画面を表示して利用者に入力させた設定データを送信する際に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を利用することができる。
また、前記設定対象装置に関する情報を表示するための設定対象装置情報表示画面を表示して、利用者に前記設定対象装置を確認させる設定対象装置情報表示手順を有し、
前記送信手順は、前記設定対象装置情報表示手順の後に、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ前記設定データを送信する手順であり、
前記通信I/F部特定手順は、前記設定対象装置情報表示手順の前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手順であってもよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、設定対象装置情報表示画面を表示して、利用者に設定対象装置を確認させた後に、設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信する。したがって、設定対象装置情報表示画面を表示した時点で、利用者は所期の設定対象装置であるか否かを確認でき、例えば、所期の設定対象装置とは異なるネットワーク装置であった場合など、利用者が何らかの問題を見つけた場合には、設定処理を中止することができる。
さらに、前記選択入力手順は、
前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための通信I/F部選択画面を表示する手順と、
前記通信I/F部選択画面からの入力を受け付ける手順と
を有する手順であってもよい。
この設定処理プログラムに従った各手順を設定処理装置が実行すると、設定処理装置は、通信I/F部選択画面を表示して、利用者に通信I/F部を選択させるので、利用者は簡単に候補として挙げられたいくつかの通信I/F部を確認でき、任意に通信I/F部を選択することができる。
次に、本発明の設定処理装置は、
それぞれが異なるネットワークに接続可能な複数の通信I/F部を有し、該複数の通信I/F部のいずれかを利用して1以上のネットワーク装置と通信可能で、該ネットワーク装置の1つを設定対象装置として、前記設定対象装置へ設定データを送信することにより、前記設定対象装置の設定を行う設定処理装置であって、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置との通信が可能か否かを試験する試験手段と、
該試験手段による試験の結果に基づいて、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する通信I/F部特定手段と、
該通信I/F部特定手段によって特定された通信I/F部を利用して、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信する送信手段と
を備えていることを特徴とする。
この設定処理装置においては、試験手段が、複数の通信I/F部それぞれを利用して、設定対象装置との通信が可能か否かを試験し、この試験の結果に基づいて、通信I/F部特定手段が、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する。そして、送信手段が、特定された通信I/F部を利用して、設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信する。そのため、設定処理装置に多数の通信I/F部が設けられていても、設定対象装置と通信可能な通信I/F部が特定される。
したがって、この設定処理装置によれば、適切な通信I/F部を探し出す作業を利用者が実施しなくてもよくなり、利用者が誤って無効な通信I/F部を選択したことが原因で、以降の設定処理を続けることができなくなったり、設定処理を適正に完了させることができなくなったりすることもない。
なお、この設定処理装置は、さらに次のように構成されていると望ましい。
まず、前記試験手段は、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手段と、
該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手段と
を有し、
前記通信I/F部特定手段は、
前記試験手段によって受信された応答中に含まれる情報に基づいて前記設定対象装置であるか否かを識別する手段と、
該識別の結果が、前記設定対象装置であった場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手段と
を有するものであるとよい。
この設定処理装置において、試験手段は、複数の通信I/F部それぞれを利用して、設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する。設定対象装置側には、設定対象装置であるか否かを識別するための情報が含まれる応答を設定処理装置側に返す機能が設けられており、設定処理装置側から応答要求が送信されてきたら、設定処理装置側に応答が返される。設定対象装置側から応答が返されたら、設定処理装置側において、試験手段は応答を受信し、通信I/F部特定手段は、応答中に含まれる情報に基づいて設定対象装置であるか否かを識別し、この識別の結果が、設定対象装置であった場合に、応答要求の送信時および応答の受信時に利用した通信I/F部を、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する。なお、以後は、先にも述べたとおり、送信手段が、特定された通信I/F部を利用して、設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信することになる。
したがって、この設定処理装置によれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、設定処理装置側では応答中に含まれる情報に基づいて設定対象装置であるか否かを識別できるので、同等の情報を含む応答を返す機能がないネットワーク装置を設定対象とする場合に比べ、設定対象装置と通信できる通信I/F部であるか否かの判定を簡単且つ確実に行うことができる。
また、前記設定対象装置は、設定処理を受けていない未設定装置であるとよい。
この設定処理装置においては、複数の通信I/F部それぞれを利用してアクセス可能なネットワーク装置が多数ある場合でも、設定処理を受けていない未設定装置だけが設定対象装置として扱われる。
したがって、この設定処理装置によれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、既に設定済みのネットワーク装置を設定対象としてしまうことがないので、ネットワーク上に複数の設定済みのネットワーク装置が存在していても、未設定装置が1台しか存在していなければ、その未設定装置と通信できる通信I/F部を簡単且つ確実に特定することができる。
未設定装置は、通常、新たにネットワークに導入された装置等であり、設定処理を受ける必要がある場合が多いのに対し、既に設定済みのネットワーク装置は、設定処理を受ける必要がない場合が多い。よって、新たなネットワーク装置をネットワークに導入する場合の設定処理について、本発明の構成を採用すると特に効果的である。
なお、未設定装置を設定対象とするためのより具体的な装置構成としては、例えば、前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合にセットされる未設定フラグであり、
前記通信I/F部特定手段は、前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記未設定フラグがセットされていた場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定するという装置構成を採用することができる。
この場合は、ネットワーク装置側に未設定フラグをセットする機能を設ける必要があるが、設定処理装置側では、未設定フラグのみを見て未設定装置であるか否かの判定を行うことができるので、設定処理装置側での判定手順が簡単な手順になる。
あるいは、前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合は、あらかじめ定められた初期値となっている一方、該応答を返した装置が前記未設定装置でない場合は、少なくとも1つの項目が前記初期値以外のデータとなっている複数項目のデータであり、
前記通信I/F部特定手段は、前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記複数項目のデータすべてが初期値のままである場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定するという装置構成を採用することもできる。
この場合は、設定処理装置側では、複数項目のデータを見て未設定装置であるか否かの判定を行うので、未設定フラグを見る場合よりも、設定処理装置側での判定手順はいくらか複雑になるものの、複数項目のデータは未設定装置であるか否かの判定を行うことができれば、必ずしも専用の未設定フラグでなくてもよい。したがって、ネットワーク装置側に未設定フラグをセットする機能を設ける必要はなく、他の目的のために設けられた複数項目のデータを流用して、未設定装置であるか否かの判定を行うこともできるようになる。
また、前記試験手段は、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手段と、
該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手段と
を有し、
前記通信I/F部特定手段は、
前記応答を受信した場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手段
を有するものであってもよい。
この設定処理装置の場合、設定対象装置としては、設定処理装置から応答要求が送信されてきた場合に、自身が設定対象装置であると認識した場合に応答を返す一方、自身が設定対象装置でないと認識した場合には応答を返さないように構成されたものを利用する。そして、設定処理装置側では、応答を返すネットワーク装置が存在すれば、応答中に含まれる情報を見るまでもなく、応答を受信したことをもって設定対象装置であると判定する。
したがって、この設定処理装置によれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、応答中に含まれる情報を見て設定対象装置であるか否かを判定するものに比べ、設定対象装置であることをより迅速に識別できるようになる。
また、前記試験手段は、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)に則って前記応答要求の送信および前記応答の受信を行う手段であるとよい。
このように既に一般的なプロトコルとして多くのネットワーク装置において利用されているSNMPを用いれば、専用のプロトコルを新たに設計しなくてもよいので、設定処理装置や設定対象装置の設計が容易になる。
さらに、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合には、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための入力を受け付ける選択入力手段と、
該選択入力手段を利用した入力によって利用者が選択した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する通信I/F部特定支援手段と
を有していてもよい。
この設定処理装置において、選択入力手段は、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための入力を受け付け、通信I/F部特定支援手段は、利用者が選択した通信I/F部を、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する。
したがって、この設定処理装置によれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部が候補として残った場合にも、利用者から受けた指示に基づき、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定し、以降の処理を継続することができる。
加えて、以上説明した設定処理装置は、次に説明するようなUI(ユーザー・インターフェイス)を提供するための手段を備えたものであると望ましい。
まず、データ入力画面を表示して利用者に前記設定データを入力させる設定データ入力手段を有し、
前記送信手段は、設定データ入力手段により利用者に入力させた前記設定データを、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ送信する手段であり、
前記通信I/F部特定手段は、前記送信手段が前記設定対象装置へ前記設定データを送信する前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手段であるとよい。
この設定処理装置において、通信I/F部特定手段は、送信手段が設定データを設定処理装置から設定対象装置へ送信する前に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する。したがって、設定データ入力手段がデータ入力画面を表示して利用者に入力させた設定データを送信手段が送信する際に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を利用することができる。
また、前記通信I/F部特定手段は、前記設定データ入力手段が前記データ入力画面を表示する前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手段であるとよい。
この設定装置は、設定データ入力手段がデータ入力画面を表示して利用者に設定データを入力させる前に、通信I/F部特定手段が設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する。したがって、設定データ入力手段がデータ入力画面を表示して利用者に入力させた設定データを送信手段が送信する際に、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を利用することができる。
また、前記設定対象装置に関する情報を表示するための設定対象装置情報表示画面を表示して、利用者に前記設定対象装置を確認させる設定対象装置情報表示手段を有し、
前記送信手段は、前記設定対象装置情報表示手段が設定対象装置情報表示画面を表示した後に、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ前記設定データを送信する手段であり、
前記通信I/F部特定手段は、前記設定対象装置情報表示手段が前記設定対象装置情報表示画面を表示する前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手段であってもよい。
この設定処理装置において、設定対象装置情報表示手段は、設定対象装置情報表示画面を表示して、利用者に設定対象装置を確認させ、その後に、送信手段が設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信する。したがって、設定対象装置情報表示画面を表示した時点で、利用者は所期の設定対象装置であるか否かを確認でき、例えば、所期の設定対象装置とは異なるネットワーク装置であった場合など、利用者が何らかの問題を見つけた場合には、設定処理を中止することができる。
さらに、前記選択入力手段は、
前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための通信I/F部選択画面を表示する手段と、
前記通信I/F部選択画面からの入力を受け付ける手段と
を有するものであってもよい。
この設定処理装置において、選択入力手段は、通信I/F部選択画面を表示して、利用者に通信I/F部を選択させるので、利用者は簡単に候補として挙げられたいくつかの通信I/F部を確認でき、任意に通信I/F部を選択することができる。
次に、本発明の設定処理システムは、
それぞれが異なるネットワークに接続可能な複数の通信I/F部を有する設定処理装置と、該設定処理装置が前記複数の通信I/F部のいずれかを利用して通信可能な1以上のネットワーク装置とを備えてなるシステムであり、前記設定処理装置が、前記ネットワーク装置の1つを設定対象装置として、前記設定対象装置へ設定データを送信することにより、前記設定対象装置の設定を行う設定処理システムであって、
前記設定処理装置は、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置との通信が可能か否かを試験する試験手段と、
該試験手段による試験の結果に基づいて、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する通信I/F部特定手段と、
該通信I/F部特定手段によって特定された通信I/F部を利用して、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信する送信手段と
を備えていることを特徴とする。
この設定処理システム中、設定処理装置においては、試験手段が、複数の通信I/F部それぞれを利用して、設定対象装置との通信が可能か否かを試験し、この試験の結果に基づいて、通信I/F部特定手段が、設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する。そして、送信手段が、特定された通信I/F部を利用して、設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信する。そのため、設定処理装置に多数の通信I/F部が設けられていても、設定対象装置と通信可能な通信I/F部が特定される。
したがって、この設定処理システムによれば、適切な通信I/F部を探し出す作業を利用者が実施しなくてもよくなり、利用者が誤って無効な通信I/F部を選択したことが原因で、以降の設定処理を続けることができなくなったり、設定処理を適正に完了させることができなくなったりすることもない。
なお、この設定処理システムは、さらに次のように構成されていると望ましい。
まず、前記試験手段は、
前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手段と、
該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手段と
を有し、
前記通信I/F部特定手段は、
前記試験手段によって受信された応答中に含まれる情報に基づいて前記設定対象装置であるか否かを識別する手段と、
該識別の結果が、前記設定対象装置であった場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手段と
を有するものであるとよい。
この設定処理システム中、設定処理装置において、試験手段は、複数の通信I/F部それぞれを利用して、設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する。設定対象装置側には、設定対象装置であるか否かを識別するための情報が含まれる応答を設定処理装置側に返す機能が設けられており、設定処理装置側から応答要求が送信されてきたら、設定処理装置側に応答が返される。設定対象装置側から応答が返されたら、設定処理装置側において、試験手段は応答を受信し、通信I/F部特定手段は、応答中に含まれる情報に基づいて設定対象装置であるか否かを識別し、この識別の結果が、設定対象装置であった場合に、応答要求の送信時および応答の受信時に利用した通信I/F部を、設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する。なお、以後は、先にも述べたとおり、送信手段が、特定された通信I/F部を利用して、設定処理装置から設定対象装置へ設定データを送信することになる。
したがって、この設定処理システムによれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、設定処理装置側では応答中に含まれる情報に基づいて設定対象装置であるか否かを識別できるので、同等の情報を含む応答を返す機能がないネットワーク装置を設定対象とする場合に比べ、設定対象装置と通信できる通信I/F部であるか否かの判定を簡単且つ確実に行うことができる。
また、この設定処理システム中、前記設定対象装置は、設定処理を受けていない未設定装置であるとよい。
この設定処理システム中、設定処理装置においては、複数の通信I/F部それぞれを利用してアクセス可能なネットワーク装置が多数ある場合でも、設定処理を受けていない未設定装置だけが設定対象装置として扱われる。
したがって、この設定処理システムによれば、既に述べた通りの作用、効果を奏する他、特に、既に設定済みのネットワーク装置を設定対象としてしまうことがないので、ネットワーク上に複数の設定済みのネットワーク装置が存在していても、未設定装置が1台しか存在していなければ、その未設定装置と通信できる通信I/F部を簡単且つ確実に特定することができる。
未設定装置は、通常、新たにネットワークに導入された装置等であり、設定処理を受ける必要がある場合が多いのに対し、既に設定済みのネットワーク装置は、設定処理を受ける必要がない場合が多い。よって、新たなネットワーク装置をネットワークに導入する場合の設定処理について、本発明の構成を採用すると特に効果的である。
次に、上記未設定装置を設定対象装置とする上記設定処理システムを構成する際に利用されるネットワーク装置について説明する。
まず、以下に説明するネットワーク装置は、
前記未設定装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求が、前記設定処理装置から送信されてきたら、該応答要求を受信する応答要求受信手段と、
前記設定処理装置による設定処理を受けたか否かを検出する検出手段と、
該検出手段により、前記設定処理を受けていないことを検出した場合には、前記未設定装置であることを示す未設定フラグをセットした応答を、前記設定処理装置に返す未設定情報送信手段と
を備えたことを特徴とする。
このネットワーク装置において、応答要求受信手段は、未設定装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求が、設定処理装置から送信されてきたら、該応答要求を受信する。そして、この応答要求を受信した場合、検出手段は、設定処理装置による設定処理を受けたか否かを検出する。ここで、検出手段により、設定処理を受けていないことを検出した場合には、未設定情報送信手段が、未設定装置であることを示す未設定フラグをセットした応答を、設定処理装置に返す。
したがって、このネットワーク装置によれば、未設定フラグをセットした応答を設定処理装置側に返すことができるので、設定処理装置側では、未設定フラグのみを見て未設定装置であるか否かの判定を行うことができ、設定処理装置側での判定手順が簡単な手順になる。
また、以下に説明するネットワーク装置は、
前記未設定装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求が、前記設定処理装置から送信されてきたら、該応答要求を受信する応答要求受信手段と、
前記設定処理装置による設定処理を受けたか否かを検出する検出手段と、
該検出手段により、前記設定処理を受けていないことを検出した場合には、応答を前記設定処理装置に返す一方、前記設定処理を受けていることを検出した場合には、応答を前記設定処理装置に返さない未設定時応答手段と
を備えたことを特徴とする。
このネットワーク装置において、応答要求受信手段は、未設定装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求が、設定処理装置から送信されてきたら、該応答要求を受信する。そして、この応答要求を受信した場合、検出手段は、設定処理装置による設定処理を受けたか否かを検出する。ここで、検出手段により、設定処理を受けていないことを検出した場合には、未設定時応答手段が、応答を設定処理装置に返す一方、設定処理を受けていることを検出した場合には、未設定時応答手段は応答を設定処理装置に返さない。
したがって、このネットワーク装置によれば、設定処理装置側では、応答を返すネットワーク装置が存在すれば、応答中に含まれる情報を見るまでもなく、応答を受信したことをもって設定対象装置であると判定することができるので、応答中に含まれる情報を見て設定対象装置であるか否かを判定するものに比べ、設定対象装置であることをより迅速に識別できるようになる。
なお、これらのネットワーク装置も、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)に則って前記応答要求の受信および前記応答の送信を行うものであると望ましい。
このように既に一般的なプロトコルとして多くのネットワーク装置において利用されているSNMPを用いれば、専用のプロトコルを新たに設計しなくてもよいので、ネットワーク装置の設計が容易になる。
以上説明したように、本発明によれば、複数の通信I/F部を有する設定処理装置でネットワーク装置の設定を実施する場合に、利用者が通信I/F部の選択操作を実施しなくても、有効な通信I/F部を簡単に特定できるようになる。
次に、本発明を実施するための形態について、いくつかの例を挙げて説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、アクセスポイント10を備えたネットワークと、このネットワークに新たに追加したいネットワークプリンタ20(以下、プリンタ20と称す)と、プリンタ20に対する設定処理を実行するパーソナルコンピュータ30(以下、PC30と称す)とを含むシステム全体の構成を示す概略構成図である。このうち、プリンタ20が本発明でいうネットワーク装置、PC30が本発明でいう設定処理装置に相当し、これらが本発明の設定処理システムを構成している。
アクセスポイント10は、本実施形態においては、無線LAN規格の一つであるIEEE802.11b/IEEE802.11gに準拠したデバイスである。このアクセスポイント10は、インフラストラクチャーモードで動作して複数の無線LAN端末との無線接続を確立することにより、アクセスポイント10を中継機として複数の無線LAN端末が接続されてなるネットワーク(無線LAN)を形成することができる。また、アクセスポイント10は、有線LAN側と接続するための有線LAN I/Fをも備えており、LANケーブルを介して有線LAN側と接続することにより、上述した無線LAN側と有線LAN側とを相互に接続することができる。
アクセスポイント10が内蔵する不揮発性メモリ(図示略)には、アクセスポイント10が属する無線LAN関連の情報として、無線LANの名称に相当するSSID(Service Set Identifier)などが記憶される。また、無線LAN内で所定の暗号化方式(例えば、WEP:Wireless Encryption Privacy)に則った暗号化通信を行う場合には、暗号化通信に必要な暗号化キー(例えば、WEPの場合、数バイト〜数十バイトのデータ列)なども記憶される。アクセスポイント10は、アクセスポイント10側に記憶されたSSIDと異なるSSIDを利用している無線LAN端末については、別の無線LANに属する無線LAN端末であると認識し、当該無線LAN端末との無線接続を確立しない。また、アクセスポイント10側に暗号化キーが記憶されている場合、アクセスポイント10側に記憶されたSSIDと同一のSSIDを利用している無線LAN端末であっても、異なる暗号化キーを利用していれば、当該無線LAN端末との無線接続を確立しない。
プリンタ20は、本実施形態においては、上記アクセスポイント10と同じ無線LAN規格IEEE802.11b/IEEE802.11gに準拠した無線LAN I/Fを有するものである。このプリンタ20は、インフラストラクチャーモードまたはアドホックモードで動作可能で、インフラストラクチャーモードで動作した場合、上記アクセスポイント10との無線接続を確立することにより、アクセスポイント10を備えたネットワーク上のノードとなる。この場合は、同じネットワーク上の他のノード(例えば、インフラストラクチャーモードで動作してアクセスポイント10と無線接続したPC30)から送信されてくる印刷データを印刷出力することができる。また、プリンタ20は、アドホックモードで動作した場合、同じくアドホックモードで動作する他の無線LAN端末(例えば、アドホックモードで動作するPC30)との無線接続を確立することにより、その無線LAN端末から送信されてくる印刷データを印刷出力することができる。
プリンタ20が内蔵する不揮発性メモリ(図示略)には、プリンタ20が属する無線LAN関連の情報として、プリンタ20の通信モード(インフラストラクチャーモード/アドホックモード)、無線LANの名称に相当するSSIDなどが記憶される。また、無線LAN内で所定の暗号化方式(例えば、WEP)に則った暗号化通信を行う場合には、暗号化通信に必要な暗号化キーなども記憶される。これらの情報は、無線接続を確立させたい対象に合わせて同一の情報を用いる必要があり、例えば、プリンタ20とアクセスポイント10との無線接続を確立させたい場合であれば、通信モードをインフラストラクチャーモードとし、アクセスポイント10側に記憶されたSSIDおよび暗号化キーと同一のSSIDおよび暗号化キーを、プリンタ20側でも利用する。また、プリンタ20とPC30との無線接続を確立させたい場合であれば、両者ともに通信モードをアドホックモードとし、両者が同一のSSIDおよび暗号化キーを利用する。
また、プリンタ20は、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP:Simple Network Management Protocol)に対応しており、プリンタ20には、要求元からの要求に応じて、プリンタ20内で管理している管理情報ベース(MIB;Management Information Base)内の情報を、要求元に提供するソフトウェアであるSNMPエージェントが搭載されている。
PC30は、CPU31、ROM32、RAM33、無線LAN I/F34,35、入力部36、表示部37、および有線LAN I/F38,39などのハードウェアと、これらのハードウェアを制御して各種機能を実現するためのソフトウェアとを備えてなる。
これらのうち、無線LAN I/F34,35は、本実施形態においては、いずれも上記アクセスポイント10やプリンタ20と同じ無線LAN規格IEEE802.11b/IEEE802.11gに準拠したデバイスである。これらの無線LAN I/F34,35も、インフラストラクチャーモードまたはアドホックモードで動作可能で、インフラストラクチャーモードで動作した場合、上記アクセスポイント10との無線接続を確立することができ、これにより、PC30はアクセスポイント10を備えたネットワーク上のノードとなる。また、無線LAN I/F34,35は、アドホックモードで動作した場合、同じくアドホックモードで動作する他の無線LAN端末(例えば、アドホックモードで動作するプリンタ20)との無線接続を確立することができ、これにより、他の無線LAN端末とPC30との間でデータ通信(例えば、PC30からプリンタ20への印刷データの出力)ができるようになる。
入力部36は、キーボードや各種ポインティングデバイス(例えば、マウス)等によって構成される。また、表示部37は、カラー画像を表示可能な液晶ディスプレイ等によって構成される。
有線LAN I/F38,39は、本実施形態においては、LAN規格IEEE802.3/IEEE802.3u(10BASE-T/100BASE-TX)に準拠したデバイスである。これらの有線LAN I/F38,39に、有線LAN側のLANケーブルを接続することでPC30を有線LAN側のノードとすることができ、これにより、PC30と有線LAN側のデバイス(例えば、プリンタ40)との間でデータ通信(例えば、PC30からプリンタ40への印刷データの出力)ができるようになる。
PC30が内蔵する不揮発性メモリ(ROM32の一部に相当するフラッシュメモリ、あるいはRAM33の一部に相当するNVRAMなど)には、PC30が属する無線LAN関連の情報として、PC30の通信モード(インフラストラクチャーモード/アドホックモード)、無線LANの名称に相当するSSIDなどが記憶される。また、無線LAN内で所定の暗号化方式(例えば、WEP)に則った暗号化通信を行う場合には、暗号化通信に必要な暗号化キーなども記憶される。これらの情報は、上記プリンタ20の場合と同様、無線接続を確立させたい対象に合わせて同一の情報を用いる必要がある。
本実施形態の場合、無線LAN I/F34を介してPC30とアクセスポイント10との無線接続(図1中(A))を確立させるため、無線LAN I/F34については、通信モードをインフラストラクチャーモードとし、アクセスポイント10側に記憶されたSSIDおよび暗号化キーと同一のSSIDおよび暗号化キーを、PC30側でも利用する。また、無線LAN I/F35を介してPC30とプリンタ20との無線接続(図1中(B))を確立させるため、無線LAN I/F35については、通信モードをアドホックモードとし、PC30およびプリンタ20の両者が同一のSSIDおよび暗号化キーを利用する。
さらに、このPC30が備えるソフトウェアのうち、OS(Operating System)としては、Windows(登録商標)が搭載されている。上記入力部36(キーボードやポインティングデバイス)を操作しての入力、表示部37への表示出力、無線LAN I/F34,35および有線LAN I/F38,39への通信指令といった各種入出力機能、その他ハードディスクやメモリの管理など、PC30の動作に必要な基本機能は、OSによって提供される。OSとしては、例えばLinux(登録商標)、MacOS(登録商標)など、同様な機能を提供可能なOSが搭載されていてもよい。
また、PC30には、SNMPを利用して、ネットワーク上のデバイス(例えばプリンタ20)に対して、各デバイス内で管理している管理情報ベース(MIB)内の情報を提供するように要求し、この要求に応じて返される情報を受け取るソフトウェアであるSNMPマネージャーも搭載されている。
なお、図1においては、アクセスポイント10、プリンタ20、およびPC30の三者について、三者間に存在し得る三つの無線通信路(A)、(B)、(E)のすべてを図示してあるが、これは、三者間が同時に無線接続されていることを意味するものではない。これら三つの無線通信路(A)、(B)、(E)については、以下に説明する設定処理の進行に伴って、いくつかが確立されたりいくつかが切断されたりする。
また、本実施形態において、アクセスポイント10、PC30、およびプリンタ40は、それぞれ既に運用されている装置であり、初期状態において、各装置が属するネットワーク上のノードとして動作している。一方、プリンタ20は、アクセスポイント10を備えるネットワークに対して新たに追加導入したい装置であり、初期状態では、アクセスポイント10およびPC30のどちらにも接続されていない。
後述する設定処理を実行する際には、設定処理に先立って、プリンタ20−PC30間の無線接続(図1中(B))を確立しておく必要がある。具体的には、本実施形態の場合、無線LAN I/F35を介してPC30とプリンタ20とを無線接続するので、無線LAN I/F35についての設定を、プリンタ20側の無線設定の初期値と一致するように設定しておく。プリンタ20側の無線設定の初期値は、本実施形態においては、通信モードがアドホックモード、SSIDが“Wireless”、暗号化は利用しない設定となっているので、これに合わせてPC30側の設定を行う。その結果、プリンタ20−PC30間の無線接続(図1中(B))が確立され、後述する設定処理を実行する環境が整うことになる。
次に、リモートセットアップ方式でPC30からプリンタ20の設定を行うため、PC30が実行する設定処理について説明する。
以下に説明する設定処理は、ウィザードと呼ばれる対話型ソフトウェアを利用してプリンタ20の設定を行うものであり、ユーザーは、順次表示される画面の案内に従って各画面での入力操作を行うことで、目的とする設定を完了させることができる。この設定処理は、PC30において設定処理プログラムを実行することにより開始される。なお、この設定処理プログラムは、PC30を本発明でいう設定処理装置として機能させるための手順を記述したソフトウェアであり、例えば、CD-ROMなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてユーザーに提供されるか、あるいは、インターネットなどのネットワークを介してユーザーに提供される。
まず、この設定処理の概略の流れについて、図2に基づいて説明する。
設定処理を開始すると、PC30は、まず、表示部37にウィザード開始画面(図3参照)を表示し、「Next>」ボタン201の押下を受け付ける状態となる(S100)。
この状態において、ユーザーはウィザード開始画面に表示された内容を確認し、「Next>」ボタン201を押下する操作(画面上に表示されているボタンをマウスなどのポインティングデバイスを使ってクリックする操作、あるいは当該操作と同等の機能が割り当てられたショートカットキーを押す操作;以下、同様の操作を単に「**ボタンを押下する」という)を行う。なお、ウィザード開始画面には、「Next>」ボタン201の他に「Cancel」ボタン203も表示される。この「Cancel」ボタン203を押下すると本処理を中断するための処理へと移行する。本処理を中断するための処理は、本処理の中で利用したリソースを解放する処理など、本処理を中断する上で必要となる処理であるが、この種の処理自体は本発明の要部ではなく、同種の対話型プログラムにおいて一般的に採用されている処理なので、以下、同様な「Cancel」ボタンに関連する処理の説明は省略する。
S100の処理において「Next>」ボタン201が押下された場合、PC30は、設定に用いるネットワークI/Fの決定処理を実行する(S200)。このS200の処理については、後から具体的な処理内容を詳しく説明するが、PC30は、PC30が備える複数のネットワークI/Fのすべてについて、設定対象と通信可能か否かを試験し、通信可能なネットワークI/Fが見つかれば、そのネットワークI/Fを、設定に用いるネットワークI/Fに決定する。
設定に用いるネットワークI/Fが決定したら、続いて、PC30は、設定対象デバイスの決定処理を実行する(S300)。このS300の処理では、S200の処理で決定したネットワークI/Fを介してアクセス可能なデバイスを検索し、検出されたデバイスを画面上に一覧表示して、ユーザーからの入力を待つ状態になる。
この状態において、ユーザーは、表示されたデバイスを画面上で確認し、その中から設定対象となるデバイスを選択する操作を行う。本実施形態の場合は、未設定デバイスであるプリンタ20が設定対象デバイスであり、ユーザーがプリンタ20を選択する操作を行う結果、プリンタ20が設定対象デバイスに決定することになる。
設定対象デバイスが決定したら、続いて、PC30は、表示部37にIPアドレス設定画面(図4参照)を表示して、入力を受け付ける状態となる(S400)。
この状態において、ユーザーは、ラジオボタン401のいずれか1つを選択する操作を行うことにより、設定対象デバイスに割り当てられるIPアドレスを自動取得する設定にするか手動で設定するかを選択できる。自動取得する設定を選択した場合は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能により、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスなどが動的に割り当てられることになる。また、手動での設定を選択した場合は、ユーザーが画面上の入力欄403にIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスを入力し、これらの設定値が静的に割り当てられることになる。これらの項目を入力したら、ユーザーは、「Next>」ボタン405を押下する。なお、IPアドレス設定画面には、「Next>」ボタン405の他に「Cancel」ボタン407、「<Back」ボタン409も表示される。「<Back」ボタン409を押下すると一段階前の処理に戻るための処理へと移行する。この処理は、入力途中の設定値等を元に戻す処理などであるが、この種の処理自体は本発明の要部ではなく、同種の対話型プログラムにおいて一般的に採用されている処理なので、以下、同様な「<Back」ボタンに関連する処理の説明は省略する。
こうしてIPアドレスに関する設定を終えたら、続いてPC30は、設定対象デバイスを参加させるネットワークの決定処理を実行する(S500)。このS500の処理を実行すると、ネットワーク選択画面(図5参照)またはネットワーク設定画面(図6参照)のいずれかを表示し、入力を受け付ける状態になる。ネットワーク選択画面(図5参照)が表示されるのは、設定対象デバイスを参加させるネットワークの候補を自動検索させた場合、ネットワーク設定画面(図6参照)が表示されるのは、設定対象デバイスを参加させるネットワークの情報をマニュアル入力する場合である。ネットワーク選択画面またはネットワーク設定画面のいずれが表示されるかは、設定対象デバイス、PC30、あるいは他のネットワーク機器がネットワークの自動検索機能を持つか否かによって切り替わるようになっているが、事前にユーザーが任意に指定できるようになっていてもよい。
ネットワーク選択画面(図5参照)が表示された状態において、ユーザーは、ネットワーク選択欄501に表示されるネットワークの中から、1つのネットワークを選択操作することができる。そして、1つのネットワークを選択した後、「Next>」ボタン503を押下すると、設定対象デバイスが属することになるネットワークが決定する。
また、ネットワーク設定画面A(図6(a)参照)が表示された状態において、ユーザーは、ラジオボタン511のいずれか1つを選択する操作を行うことにより、無線モードの設定を選択できる。この選択後、「Next>」ボタン513を押下すると、ネットワーク設定画面B(図6(b)参照)が表示された状態になる。このネットワーク設定画面Bには、ネットワーク名入力欄521、通信モードをアドホックモードとするか否かを指定するチェックボックス523、チャネル番号選択欄525などが表示され、各項目においてユーザーが任意に入力ないし選択を行うことができる。この入力および選択の後、「Next>」ボタン527を押下すると、設定対象デバイスが属することになるネットワークが決定する。なお、本実施形態の場合、設定対象デバイスであるプリンタ20を参加させるネットワークとして、アクセスポイント10を中心として形成される無線LANが選択される。
続いて、PC30は、表示部37にセキュリティ設定画面(図7参照)を表示して、入力を受け付ける状態となる(S600)。
この状態において、ユーザーは、セキュリティ関連の設定を入力する操作を行うことができる。具体的には、認証方法選択欄601で認証方法(Open System/Shared Key/WPA-PSK)を1つ選択し、暗号化モード選択欄603で暗号化モード(None/WEP/TKIP)を1つ選択し、ネットワークキー入力欄605およびネットワークキー確認入力欄607に任意の暗号化キーを入力する。各項目に設定値を入力したら、ユーザーは、「Next>」ボタン609を押下する。なお、セキュリティ設定画面には、「Next>」ボタン609の他に「Cancel」ボタン611、「<Back」ボタン613、「Help」ボタン615も表示される。「Help」ボタン615を押下すると、セキュリティ設定画面内の各項目に関する説明を表示するための処理へと移行する。この処理は、別途用意されたヘルプファイルを表示する処理であるが、この種の処理自体は本発明の要部ではなく、同種の対話型プログラムにおいて一般的に採用されている処理なので、以下、同様な「Help」ボタンに関連する処理の説明は省略する。
S600の処理を終えたら、PC30は、前段の処理(S100〜S600の処理)で収集ないし生成された設定内容をユーザに確認させるため、表示部37に設定内容確認画面(図8参照)を表示し、キー押下を受け付ける状態となる(S700)。本実施形態の場合、設定対象デバイスがプリンタ20であるため、設定内容確認画面には、テスト印刷するか否かを選択するためのチェックボックス701が設けられている。このチェックボックス701にチェックを入れる操作を行うと、設定完了後にプリンタ20でのテスト印刷が行われる。
この状態において、ユーザーは、設定内容を確認し、確認を終えたら「Next>」ボタン703を押下する。なお、設定内容確認画面には、「Next>」ボタン703の他に「Cancel」ボタン705、「<Back」ボタン707も表示される。
続いて、PC30は、設定送信処理を実行する(S800)。このS800の処理により、設定内容確認画面で確認された設定が、設定対象デバイスであるプリンタ20に対して送信され、プリンタ20側の設定が更新される。すなわち、上述のS100〜S700までの処理において順次入力された各種設定値は、入力のたびにプリンタ20側へ送信されるのではなく、このS800の処理において初めて送信される。
そして、この設定送信処理が終了したら、ウィザード終了画面(図9参照)を表示して、「Exit」ボタン901の押下を受け付ける状態となる(S900)。この状態において、ユーザー「Exit」ボタンを押下すると、本処理を終了する。
以上説明したS100〜S900の処理により、プリンタ20の設定が完了し、その結果、プリンタ20−アクセスポイント10間の無線接続(図1中(E))が確立されることになる。なお、プリンタ20−アクセスポイント10間の無線接続(図1中(E))が確立した後は、プリンタ20−PC30間の無線接続(図1中(B))については切断しても構わない。本実施形態の場合、PC30は、アクセスポイント10との無線接続(図1中(A))確立しているので、プリンタ20−PC30間の無線接続(図1中(B))を切断した場合でも、アクセスポイント10を介してPC30からプリンタ20へのアクセスが可能である。
さて、以上、設定処理の概要について説明したが、次に、本発明の要部に相当する処理手順を含む上記S200の処理について、さらに詳しく説明する。上記S200のネットワークI/F決定処理は、詳しくは図10に示すような処理となる。
ネットワークI/F決定処理を開始すると、PC30は、PC30が備える複数のLAN I/F(無線LAN I/F34,35、および有線LAN I/F38,39)を対象にして、その中に本処理を受けていない未処理のLAN I/Fがあるか否かをチェックする(S202)。
ここで、少なくとも最初は、未処理のLAN I/Fが必ず存在するので(S202:YES)、その未処理のLAN I/Fの中から1つのLAN I/Fを選んでバインドを行い(S204)、通信時に利用されるコンポーネント間(プロトコル・ドライバ、ネットワーク・アダプタ等)で通信チャネルを確立するなど、通信に必要な準備を行う。そして、バインドを行った1つのLAN I/Fが、目的とする未設定デバイス(本実施形態の場合、プリンタ20)に対するアクセスを行う上で有効なLAN I/Fであるか否かを試験するため、未設定デバイスチェック処理を実行する(S206)。
この未設定デバイスチェック処理は、詳しくは図11に示すような処理となる。
未設定デバイスチェック処理を開始すると、PC30は、SNMPを利用して"Configured MIB"のSNMP Getパケットをブロードキャストし(S242)、2秒間、SNMP Replyを受け付ける(S244)。
S242の処理でブロードキャストされたパケットは、S242の処理時点で選ばれている1つのLAN I/F経由で、このLAN I/Fを介して接続されたネットワーク上に存在するすべてのデバイスへと送信される。上記パケットを受信したデバイスの中に、上記パケットに対する応答を返すことができるデバイスが存在する場合、そのデバイスは応答を返す。また、上記パケットに対する応答を返すことができないデバイスは、受信したパケットを単に破棄する。
本実施形態において、プリンタ20は、上記パケットに対する応答を返すことができるデバイスであり、プリンタ20が上記パケットを受信した場合、PC30が上記S244の処理によって2秒間待機している間に、プリンタ20は、図12に示すプリンタ側応答処理を実行する。
このプリンタ側応答処理を開始すると、プリンタ20は、まず、自身が未設定であるか設定済みであるかを判断するための複数の条件の中に、未チェックの条件があるか否かをチェックする(S1002)。
未設定であるか設定済みであるかを判断するための複数の条件は、本実施形態の場合、(1)SSIDが初期値(本実施形態の場合、“Wireless”)である、(2)通信モードが初期値(本実施形態の場合、アドホックモード)である、(3)IPアドレスが初期値である、以上の3条件である。少なくとも最初は未チェックの条件が存在するので(S1002:YES)、プリンタ20は、未チェックの条件の中から1条件を選んで、その1条件を満たすか否かをチェックする(S1004)。
このS1004の処理において選ばれた1条件を満たさない場合は(S1004:NO)、"Configured MIB"の値として"configured"をセットしたパケットを、応答の要求元であるPC30に対して返して(S1006)、本処理を終える。
一方、S1004の処理においてチェック対象となっている1条件を満たす場合は(S1004:YES)、S1002の処理へと戻ることにより、未チェックの条件が存在する限り(S1002:YES)、S1002〜S1004の処理を繰り返す。その結果、上記3条件が順にチェックされてゆくことになる。本実施形態の場合、上記3条件をチェックすることから、4回目のS1002の処理が行われると未チェックの条件が無くなるので(S1002:NO)、その場合は、"Configured MIB"の値として"unonfigured"をセットしたパケットを、応答の要求元であるPC30に対して返して(S1006)、本処理を終える。
つまり、上記3条件すべてを満たした場合は、未設定である旨の応答がプリンタ20からPC30に返され、上記3条件のうち、1つでも満たさない条件がある場合は、設定済みである旨の応答がプリンタ20からPC30に返される。なお、本実施形態の場合、上記"Configured MIB"の値が、本発明でいう未設定フラグとしての役割を果たす。
PC30が上記S244の処理によって2秒間待機している間に、以上説明したプリンタ側応答処理が行われた場合、プリンタ20からPC30に対して何らかの応答(SNMP Reply)が返されることになる。また、プリンタ20以外にも、プリンタ20と同等の情報を返すことができるSNMP対応デバイス(図示せず)がネットワーク上に存在する可能性があり、その場合、そのSNMP対応デバイスからもPC30への応答(SNMP Reply)が返されることになる。
ただし、上記S242の処理でブロードキャストされたパケットが、プリンタ20に受信されるのは、上記S206の処理時点で選ばれている1つのLAN I/Fが、無線LAN I/F35であった場合に限られる。上記S206の処理時点で選ばれている1つのLAN I/Fが、無線LAN I/F34や有線LAN I/F38,39であった場合、上記S242の処理でブロードキャストされたパケットがプリンタ20に到達することはない。この場合、当然ながら、プリンタ20が上記プリンタ側応答処理を実行することはなく、プリンタ20からPC30への応答(SNMP Reply)が返されることはない。
要するに、PC30がS244の処理においてPC30への応答(SNMP Reply)を受け取るのは、上記S206の処理時点で選ばれている1つのLAN I/F経由で、このLAN I/Fを介してアクセスできるネットワーク上に、プリンタ20相当のデバイス(プリンタ20またはプリンタ20と同等の情報を返すことができるSNMP対応デバイス)が存在する場合となる。
さて、PC30は、上記S244の処理を終えたら、SNMP Replyがあったか否かをチェックする(S246)。ここで、プリンタ20からのSNMP Replyがあった場合(S246:YES)、PC30は、"Configured MIB"の値が"unconfigured"である返信が1つでもあるか否かをチェックする(S248)。そして、"Configured MIB"の値が"unconfigured"である返信が1つでもあった場合は(S248:YES)、試験結果を未設定デバイスありとする(S250)。一方、プリンタ20からのSNMP Replyがなかった場合(S246:NO)、あるいは、SNMP Replyがあっても"Configured MIB"の値が"unconfigured"である返信が1つもなかった場合は(S248:NO)、試験結果を未設定デバイスなしとする(S252)。なお、この試験結果は、フラグ等のかたちで記憶されて、後述するS208の判定処理において参照される。
以上説明した図11に示すS242〜S252の処理を終えると、図10に示したS206の処理を終えたことになるので、続いて、PC30は、S206の処理による試験の結果、未設定デバイスがあったのか否かをチェックし(S208)、未設定デバイスがあった場合は(S208:YES)、試験対象となったLAN I/Fを有効なLAN I/Fとして記憶する(S210)。そして、S210の処理を終えるか、あるいは、未設定デバイスがなかった場合は(S208:YES)、S202の処理へと戻る。これにより、未処理のLAN I/Fが存在する限り、S202〜S210の処理が繰り返され、順にLAN I/Fが1つずつ処理されることになる。
以上の繰り返し処理の結果、すべてのLAN I/Fに対する処理を終えると、未処理のLAN I/Fが無くなるので(S202:NO)、続いて、PC30は、有効なLAN I/Fを検出できなかったか否かをチェックする(S220)。
ここで、有効なLAN I/Fを検出できていなかった場合は(S220:YES)、ユーザーに有効なLAN I/Fの用意を促すエラーメッセージ(図13参照)を表示し(S222)、ウィザードを終了するための処理へと移行する。なお、ウィザードを終了するための処理は、本処理の中で利用したリソースを解放する処理など、本処理を終了する上で必要となる処理であるが、この種の処理自体は本発明の要部ではなく、同様な対話型プログラムにおいて一般的に採用されている処理なので、以下、ウィザードを終了するための処理についての詳細な説明は省略する。
一方、S220の処理において、有効なLAN I/Fを検出できていた場合(S220:NO)、PC30は、有効なLAN I/Fは複数であったか否かをチェックする(S224)。
ここで、有効なLAN I/Fが複数であった場合は(S224:YES)、ユーザーに、必要のないI/Fをdisable(無効状態)にしてもらう旨のメッセージ(図14参照)を表示し(S226)、ウィザードを終了するための処理へと移行する。なお、メッセージの内容は、複数のLAN I/Fが有効であると検出される原因となったデバイス(プリンタ20と同じネットワーク内にある他のプリンタなど)の電源をOFFにし、設定対象としたいプリンタの電源のみONにしてもらう旨のメッセージであってもよい。すなわち、無用な通信I/F部を停止させることにより、無用な通信I/F部の誤検出を回避すべきことをユーザーに報知してもよいし、無用な通信I/F部を検出する原因となったネットワーク装置の作動を停止させることにより、無用な通信I/F部の誤検出を回避すべきことをユーザーに報知してもよいのである。
一方、S224の処理において、有効なLAN I/Fが複数でなかった場合は(S224:YES)、S220およびS224の処理により、有効なLAN I/Fが1つであった場合となるので、LAN I/Fの自動選択に成功したことになる(S228)。そこで、その自動選択されたLAN I/Fを対象にして、LAN I/Fに有効なIPアドレスが割り当てられているか否かをチェックする(S230)。
ここで、有効なIPアドレスが割り当てられていなければ(S230:NO)、有効なIPアドレスがないエラーメッセージ(図15参照)を表示し(S232)、ウィザードを終了するための処理へと移行する。
一方、有効なIPアドレスが割り当てられていれば(S230:YES)、未設定デバイスに対するアクセスが可能で、有効なIPアドレスが割り当てられているLAN I/Fを、1つだけ検出できたことになるので、本処理を正常終了する。
以上説明したように、上記設定処理プログラムに従った各手順をPC30が実行すると、PC30(本発明でいう設定処理装置)は、まず、上記S202〜S210の処理により、複数のLAN I/F34,35,38,39(本発明でいう通信I/F部)それぞれを利用して、プリンタ20(本発明でいう設定対象装置)との通信が可能か否かを試験し、この試験の結果に基づいて、上記S220〜S228の処理により、プリンタ20と通信可能なLAN I/F(本実施形態の場合、無線LAN I/F35)を特定する。そして、上記S300〜S700の処理においてユーザーから各種設定値の入力を受け付けた後、上記S800の処理においては、先に特定された無線LAN I/F35を利用して、PC30からプリンタ20へ設定データを送信することにより、プリンタ20の設定(リモートセットアップ)を行う。そのため、PC30に多数のLAN I/F(本実施形態の場合、4つのLAN I/F)が設けられていても、上記S202〜S210の手順(本発明でいう試験手順)および上記S220〜S228の手順(本発明でいう通信I/F部特定手順)の実行により、プリンタ20と通信可能なLAN I/Fが特定される。
したがって、この設定処理プログラムに従った各手順をPC30に実行させれば、プリンタ20のリモートセットアップを行う上で適切なLAN I/Fを、複数のLAN I/Fの中から探し出す作業を、ユーザーが実施しなくてもよくなり、ユーザーが誤って無効なLAN I/Fを選択したことが原因で、以降のリモートセットアップを続けることができなくなったり、リモートセットアップを適正に完了させることができなくなったりすることもない。
また、PC30側では、プリンタ20からの応答中に含まれる情報("Configured MIB"の値)に基づいて、プリンタ20が未設定の装置(設定対象装置)であるか否かを識別できる。したがって、同等の情報を含む応答を返す機能がないネットワーク装置を設定対象とする場合に比べ、設定対象装置であるか否かの判定を簡単且つ確実に行うことができる。また、既に設定済みのネットワーク装置を設定対象としてしまうことがないので、ネットワーク上に複数の設定済みのネットワーク装置が存在していても、プリンタ20のみが未設定装置であれば、プリンタ20を簡単且つ確実に設定対象装置として特定することができる。さらに、PC30側では、"Configured MIB"の値のみを見て未設定装置であるか否かの判定を行うことができるので、複数のデータを見て判定を行う場合に比べ、PC30側での判定手順が簡単な手順になる。
また、プリンタ20と同等な他のSNMP対応デバイスがネットワーク上に存在する場合など、プリンタ20と通信可能なLAN I/Fとして、複数のLAN I/Fが候補として残った場合には、S224およびS226の処理により、ユーザーは、適切なLAN I/Fを自動選択できるようにするための回避策を知ることができるので、適切な対処を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、上記第1実施形態で説明したS224の判定処理において、有効なLAN I/Fが複数であると判断された場合に移行する処理が、第1実施形態とは異なっているが、これ以外の処理手順およびハードウェアの構成等は、上記第1実施形態と同様である。そこで、以下の説明においては、上記第1実施形態と同一の構成については、上記第1実施形態についての説明の中で用いた符号をそのまま使用することで、上記第1実施形態との対応関係を明確にし、上記第1実施形態と重複する内容については、その説明および図示を省略する。
以下、図16のフローチャートに基づいて、第2実施形態について説明する。なお、図16のフローチャート中、S202〜S224までの処理は、上記第1実施形態と同じなので、S224の判定処理に相当する部分から説明を始める。
PC30は、有効なLAN I/Fは複数であったか否かをチェックし(S224)、有効なLAN I/Fが複数であった場合は(S224:YES)、LAN I/Fのユーザ選択処理へと移行する(S227)。
このS227の処理は、詳しくは図17に示すような処理となる。
まず、PC30は、OSからOSの認識するLAN I/F全てについて情報を取得し(S262)、LAN I/F選択画面(図18参照)を表示する(S264)。LAN I/F選択画面内にあるLAN I/F選択欄211には、S262の処理によって取得されたLAN I/Fについての情報が表示される。また、LAN I/F選択画面には、「Refresh」ボタン213、「<Back」ボタン215、「Cancel」ボタン217、「Next>」ボタン219なども表示される。
続いて、PC30は、ユーザーからの操作を受けるまで待機し(S266:NO)、ユーザーからの操作を受けた場合(S266:YES)、「Refresh」ボタン213を押下する操作であれば(S268:YES)、先に説明したS200の処理を最初から開始する。また、「Refresh」ボタン213を押下する操作でない場合(S268:NO)、「<Back」ボタン215を押下する操作であれば(S270:YES)、先に説明したS100の処理を最初から開始する。また、「<Back」ボタン215を押下する操作でもない場合(S270:NO)、「Cancel」ボタン217を押下する操作であれば(S272:YES)、Cancel処理に移行する(S274)。
なお、Cancel処理に移行すると、キャンセル確認画面(図19参照)が表示される。キャンセル確認画面には、「Exit」ボタン221、「Resume」ボタン223などが表示され、ユーザーが「Exit」ボタン221を押下する操作を行うと、本処理の中で利用したリソースを解放する処理など、本処理を中断するための処理へと移行する。一方、ユーザーが「Resume」ボタン223を押下する操作を行うと、キャンセル確認画面へ移行する前の段階へと戻る。
さて、「Cancel」ボタン217を押下する操作でもなかった場合(S272:NO)、「Next>」ボタン217を押下する操作であれば(S276:YES)、ハイライト表示のLAN I/Fを選択する(S278)。LAN I/F選択画面内にあるLAN I/F選択欄211には、S262の処理によって取得されたLAN I/Fについての情報が表示されるが、ここには1つまたは複数のLAN I/Fが表示される場合があり、そのうちの1つのLAN I/Fだけがハイライト表示されている。S278の処理では、S278の処理時点でハイライト表示されている1つのLAN I/Fが選択されることになる。そして、S278の処理を終えたら、本処理を終了する。
なお、「Next>」ボタン217を押下する操作でもなかった場合は(S276:NO)、その他の処理を実行し(S280)、S266の処理へと戻る。その他の処理としては、矢印キーやポインティングデバイスでの操作による上記ハイライト表示の移動処理などが行われるが、この処理もこの種の対話型プログラムにおいて一般的に採用されている処理なので、詳細な説明は省略する。
以上説明したS262〜S280の処理が、S278の処理を経て正常に終了した場合、図16に示したS227の処理を終えたことになるので、その後は、S230の処理へと移行する。S230の処理以降の処理は、既に上記第1実施形態において説明した処理と同じなので、ここでの説明は省略する。
このような設定処理プログラムに従った各手順をPC30に実行させても、上記第1実施形態と同様、PC30(本発明でいう設定処理装置)は、上記S220〜S228の処理により、プリンタ20と通信可能なLAN I/F(本実施形態の場合、無線LAN I/F35)を特定するが、特に次のような点で、上記第1実施形態とは異なる作用、効果を奏するものとなる。
プリンタ20と同等の応答を返すSNMP対応デバイスが存在する場合等、プリンタ20と通信可能な無線LAN I/F35の他にも、プリンタ20相当のデバイスと通信可能なLAN I/Fが見つかった場合(すなわち、S224:YESの場合)、第1実施形態においては、ユーザーに対処方法を通知して単に処理を終えていたが、第2実施形態の場合は、複数のLAN I/Fが候補として残った場合にも、ユーザーから受けた指示に基づき、プリンタ20と通信可能なLAN I/Fを特定し、以降の処理を継続することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、上記第1実施形態で説明したS204の未設定デバイスチェック処理が、第1実施形態とは異なっているが、これ以外の処理手順およびハードウェアの構成等は、上記第1実施形態と同様である。そこで、第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同一の構成については、上記第1実施形態についての説明の中で用いた符号をそのまま使用することで、上記第1実施形態との対応関係を明確にし、上記第1実施形態と重複する内容については、その説明および図示を省略する。
以下、図20のフローチャートに基づいて、第3実施形態について説明する。なお、図20のフローチャートに示した処理は、図11のフローチャートに示した処理を代替するものとなる。
図20に示す未設定デバイスチェック処理を開始すると、PC30は、SNMPを利用して"SSID MIB"および"通信モード MIB"のSNMP Getパケットをブロードキャストし(S290)、2秒間、SNMP Replyを受け付ける(S291)。
S290の処理でブロードキャストされたパケットは、上記第1実施形態と同様に、先に説明したS242の処理時点で選ばれている1つのLAN I/F経由で、このLAN I/Fを介して接続されたネットワーク上に存在するすべてのデバイスへと送信される。上記パケットを受信したデバイスの中に、上記パケットに対する応答を返すことができるデバイスが存在する場合、そのデバイスは応答を返す。また、上記パケットに対する応答を返すことができないデバイスは、受信したパケットを単に破棄する。
本実施形態において、プリンタ20は、上記パケットに対する応答を返すことができるデバイスであり、プリンタ20が上記パケットを受信した場合、プリンタ20は、PC30へ応答(SNMP Reply)を返す。本実施形態の場合、プリンタ20が未設定であれば、"SSID MIB"の値として初期値“Wireless”が返され、"通信モード MIB"の値として初期値“アドホックモード”が返される。
そこで、PC30は、上記S291の処理を終えたら、SNMP Replyがあったか否かをチェックする(S292)。ここで、プリンタ20からのSNMP Replyがあった場合(S292:YES)、PC30は、"SSID MIB"および"通信モード MIB"の双方が初期値と一致する返信が1つでもあるか否かをチェックする(S294)。そして、"SSID MIB"および"通信モード MIB"の双方が初期値と一致する返信が1つでもあった場合は(S294:YES)、試験結果を未設定デバイスありとする(S296)。一方、プリンタ20からのSNMP Replyがなかった場合(S292:NO)、あるいは、SNMP Replyがあっても、"SSID MIB"または"通信モード MIB"の少なくとも一方が初期値と一致しない返信しかなく、"SSID MIB"および"通信モード MIB"の双方が初期値と一致する返信が1つも無かった場合は(S294:NO)、試験結果を未設定デバイスなしとする(S298)。なお、この試験結果は、フラグ等のかたちで記憶されて、上記第1実施形態の場合と同様、後からS208の判定処理において参照される。
以上説明した図20に示すS290〜S298の処理を終えると、上記第1実施形態で説明したS206の処理(図10参照)を終えたことになる。
このような設定処理プログラムに従った各手順をPC30に実行させても、上記第1実施形態と同様、PC30(本発明でいう設定処理装置)は、上記S202〜S210の処理により、複数のLAN I/F34,35,38,39(本発明でいう通信I/F部)それぞれを利用して、プリンタ20(本発明でいう設定対象装置)との通信が可能か否かを試験することになるが、特に次のような点で、上記第1実施形態とは異なる作用、効果を奏するものとなる。
上記第1実施形態の場合、プリンタ20は、自身が未設定であるか否かを示す情報(本発明でいう未設定フラグ)を返すように構成され、PC30側では、その情報に基づいてプリンタ20が未設定装置であることを認識していたので、同等の情報を返すことができないデバイスは、PC30側において未設定装置として認識することができなかった。これに対し、第3実施形態の場合、プリンタ20は、自身が未設定であるか否かを示す情報は返さないものの、SSIDや通信モードについての設定値を返すように構成され、PC30側では、それらの情報に基づいてプリンタ20が未設定装置であることを認識する。
したがって、PC30側では、複数項目のデータを見て未設定装置であるか否かの判定を行うので、上記第1実施形態の如く"Configured MIB"の値(本発明でいう未設定フラグ)だけを見る場合よりも、PC30側での判定手順はいくらか複雑になるものの、複数項目のデータは必ずしも未設定であることを示す専用の情報でなくてもよく、他の目的のために設けられた複数項目のデータを流用して、未設定装置であるか否かの判定を行うことができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、プリンタ20の無線接続に関する設定のうち、通信モードの初期値がアドホックモードとなっていたため、PC30側の設定をプリンタ20側の設定に合わせてアドホックモードとすることにより、プリンタ20とPC30との無線接続を確立させていたが、各機器間の通信モードについては機器間で通信ができれば特に限定されず、ノードとなる機器の仕様に合わせて任意に設定すればよい。
具体例を挙げれば、例えば、上述のプリンタ20がアクセスポイントとして機能するように構成されていて、インフラストラクチャーモードで無線LAN端末との無線接続を確立できる場合、PC30の設定をプリンタ20に合わせて設定することにより、インフラストラクチャーモードでプリンタ20とPC30との無線接続を確立させ、その状態で上述の設定処理を開始してもよい。
また、上記実施形態においては、無線LAN規格の一つであるIEEE802.11b/IEEE802.11gやLAN規格IEEE802.3/IEEE802.3uを例示したが、通信I/Fの規格については何ら限定されない。上記実施形態以外の規格としては、例えば、Bluetooth(商標)、IEEE802.11aなどの規格もあるが、こうした別規格の通信I/F部が混在している場合でも、本発明の構成を採用することができる。
また、上記第2実施形態において、S262の処理では、OSの認識するすべてのLAN I/Fについて情報を取得し、それらすべてを選択対象としてユーザーに提示する例を示したが、S210の処理により、有効なLAN I/Fを記憶しているので、その有効なLAN I/Fについて情報を取得し、選択対象としてユーザーに提示するようにしてもよい。この場合、有効と判断されなかったLAN I/Fについては、ユーザーによる選択の候補から除外されるので、PC30が備えるすべてのLAN I/Fが候補となるものよりも、適切なLAN I/Fを容易に選択することができる可能性がある。
また、設定対象装置としてプリンタを例に挙げたが、複写機、スキャナ、FAX、それらの機能のいくつかを備えた複合機、ファイルサーバ装置など、ネットワーク装置であれば、本発明を適用することができる。
特に、初期設定が必要でありながら、ユーザーI/Fが充分でない機器に関し、本発明を適用すると好適である。
本発明の実施形態として説明したシステム全体を示す概略構成図。 設定処理の概要を示すフローチャート。 ウィザード開始画面を示す図。 IPアドレス設定画面を示す図。 ネットワーク選択画面を示す図。 ネットワーク設定画面を示す図。 セキュリティ設定画面を示す図。 設定内容確認画面を示す図。 ウィザード終了画面を示す図。 ネットワークI/F決定処理を示すフローチャート。 未設定デバイスチェック処理を示すフローチャート。 プリンタ側応答処理を示すフローチャート。 有効なLAN I/Fの用意を促すエラーメッセージ画面を示す図。 ユーザーに必要のないI/Fをdisableにしてもらう旨のエラーメッセージ画面を示す図。 有効なIPアドレスがないエラーメッセージ画面を示す図。 第2実施形態におけるネットワークI/F決定処理を示すフローチャート。 LAN I/Fのユーザ選択処理を示すフローチャート。 LAN I/F選択画面を示す図。 キャンセル確認画面を示す図。 第3実施形態における未設定デバイスチェック処理を示すフローチャート。
符号の説明
10・・・アクセスポイント、20,40・・・プリンタ、30・・・パーソナルコンピュータ、31・・・CPU、32・・・ROM、33・・・RAM、34,35・・・無線LAN I/F、36・・・入力部、37・・・表示部、38,39・・・有線LAN I/F。

Claims (31)

  1. それぞれが異なるネットワークに接続可能な複数の通信I/F部を有する設定処理装置と、該設定処理装置が前記複数の通信I/F部のいずれかを利用して通信可能な1以上のネットワーク装置とを備えたシステムにおいて、前記ネットワーク装置の1つを設定対象装置として、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信することにより、前記設定対象装置の設定を実行するためのプログラムであって、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置との通信が可能か否かを試験する試験手順と、
    該試験の結果に基づいて、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する通信I/F部特定手順と、
    該特定された通信I/F部を利用して、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信する送信手順と
    を有することを特徴とする設定処理プログラム。
  2. 前記試験手順は、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手順と、
    該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手順と
    を有する手順であり、
    前記通信I/F部特定手順は、
    前記試験手順で受信された応答中に含まれる情報に基づいて前記設定対象装置であるか否かを識別する手順と、
    該識別の結果が、前記設定対象装置であった場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手順と
    を有する手順である
    ことを特徴とする請求項1に記載の設定処理プログラム。
  3. 前記設定対象装置は、設定処理を受けていない未設定装置である
    ことを特徴とする請求項2に記載の設定処理プログラム。
  4. 前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合にセットされる未設定フラグであり、
    前記通信I/F部特定手順では、前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記未設定フラグがセットされていた場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の設定処理プログラム。
  5. 前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合は、あらかじめ定められた初期値となっている一方、該応答を返した装置が前記未設定装置でない場合は、少なくとも1つの項目が前記初期値以外のデータとなっている複数項目のデータであり、
    前記通信I/F部特定手順では、前記試験手順で受信された応答中に含まれる前記複数項目のデータすべてが初期値のままである場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の設定処理プログラム。
  6. 前記試験手順は、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手順と、
    該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手順と
    を有する手順であり、
    前記通信I/F部特定手順は、
    前記応答を受信した場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手順
    を有する手順である
    ことを特徴とする請求項1に記載の設定処理プログラム。
  7. 前記試験手順は、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)に則って前記応答要求の送信および前記応答の受信を行う手順である
    ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の設定処理プログラム。
  8. 前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための入力を受け付ける選択入力手順と、
    該入力によって利用者が選択した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する通信I/F部特定支援手順と
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の設定処理プログラム。
  9. 前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、無用な通信I/F部を停止させることにより、前記無用な通信I/F部の誤検出を回避すべきことを、利用者に報知する誤検出回避法報知手順
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の設定処理プログラム。
  10. データ入力画面を表示して利用者に前記設定データを入力させる設定データ入力手順を有し、
    前記送信手順は、前記設定データ入力手順により利用者に入力させた前記設定データを、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ送信する手順であり、
    前記通信I/F部特定手順は、前記送信手順の前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手順である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の設定処理プログラム。
  11. 前記通信I/F部特定手順は、前記設定データ入力手順の前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手順である
    ことを特徴とする請求項10に記載の設定処理プログラム。
  12. 前記設定対象装置に関する情報を表示するための設定対象装置情報表示画面を表示して、利用者に前記設定対象装置を確認させる設定対象装置情報表示手順を有し、
    前記送信手順は、前記設定対象装置情報表示手順の後に、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ前記設定データを送信する手順であり、
    前記通信I/F部特定手順は、前記設定対象装置情報表示手順の前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手順である
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の設定処理プログラム。
  13. 前記選択入力手順は、
    前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための通信I/F部選択画面を表示する手順と、
    前記通信I/F部選択画面からの入力を受け付ける手順と
    を有する手順である
    ことを特徴とする請求項8に記載の設定処理プログラム。
  14. それぞれが異なるネットワークに接続可能な複数の通信I/F部を有し、該複数の通信I/F部のいずれかを利用して1以上のネットワーク装置と通信可能で、該ネットワーク装置の1つを設定対象装置として、前記設定対象装置へ設定データを送信することにより、前記設定対象装置の設定を行う設定処理装置であって、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置との通信が可能か否かを試験する試験手段と、
    該試験手段による試験の結果に基づいて、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する通信I/F部特定手段と、
    該通信I/F部特定手段によって特定された通信I/F部を利用して、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信する送信手段と
    を備えていることを特徴とする設定処理装置。
  15. 前記試験手段は、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手段と、
    該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手段と
    を有し、
    前記通信I/F部特定手段は、
    前記試験手段によって受信された応答中に含まれる情報に基づいて前記設定対象装置であるか否かを識別する手段と、
    該識別の結果が、前記設定対象装置であった場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手段と
    を有することを特徴とする請求項14に記載の設定処理装置。
  16. 前記設定対象装置は、設定処理を受けていない未設定装置である
    ことを特徴とする請求項15に記載の設定処理装置。
  17. 前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合にセットされる未設定フラグであり、
    前記通信I/F部特定手段は、前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記未設定フラグがセットされていた場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定する
    ことを特徴とする請求項16に記載の設定処理装置。
  18. 前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記情報は、該応答を返した装置が前記未設定装置である場合は、あらかじめ定められた初期値となっている一方、該応答を返した装置が前記未設定装置でない場合は、少なくとも1つの項目が前記初期値以外のデータとなっている複数項目のデータであり、
    前記通信I/F部特定手段は、前記試験手段によって受信された応答中に含まれる前記複数項目のデータすべてが初期値のままである場合に、該応答を返した装置が前記未設定装置であると識別し、該未設定装置との通信に利用した通信I/F部を、前記未設定装置と通信可能な通信I/F部として特定する
    ことを特徴とする請求項16に記載の設定処理装置。
  19. 前記試験手段は、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手段と、
    該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手段と
    を有し、
    前記通信I/F部特定手段は、
    前記応答を受信した場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手段
    を有することを特徴とする請求項14に記載の設定処理装置。
  20. 前記試験手段は、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)に則って前記応答要求の送信および前記応答の受信を行う手段である
    ことを特徴とする請求項15〜請求項19のいずれかに記載の設定処理装置。
  21. 前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合には、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための入力を受け付ける選択入力手段と、
    該選択入力手段を利用した入力によって利用者が選択した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する通信I/F部特定支援手段と
    を有することを特徴とする請求項14〜請求項20のいずれかに記載の設定処理装置。
  22. データ入力画面を表示して利用者に前記設定データを入力させる設定データ入力手段を有し、
    前記送信手段は、設定データ入力手段により利用者に入力させた前記設定データを、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ送信する手段であり、
    前記通信I/F部特定手段は、前記送信手段が前記設定対象装置へ前記設定データを送信する前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手段である
    ことを特徴とする請求項14〜請求項21のいずれかに記載の設定処理装置。
  23. 前記通信I/F部特定手段は、前記設定データ入力手段が前記データ入力画面を表示する前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手段である
    ことを特徴とする請求項22に記載の設定処理装置。
  24. 前記設定対象装置に関する情報を表示するための設定対象装置情報表示画面を表示して、利用者に前記設定対象装置を確認させる設定対象装置情報表示手段を有し、
    前記送信手段は、前記設定対象装置情報表示手段が設定対象装置情報表示画面を表示した後に、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ前記設定データを送信する手段であり、
    前記通信I/F部特定手段は、前記設定対象装置情報表示手段が前記設定対象装置情報表示画面を表示する前に、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する手段である
    ことを特徴とする請求項22または請求項23に記載の設定処理装置。
  25. 前記選択入力手段は、
    前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として、複数の通信I/F部を検出した場合に、利用者が前記複数の通信I/F部の中から1つの通信I/F部を選択するための通信I/F部選択画面を表示する手段と、
    前記通信I/F部選択画面からの入力を受け付ける手段と
    を有することを特徴とする請求項21に記載の設定処理装置。
  26. それぞれが異なるネットワークに接続可能な複数の通信I/F部を有する設定処理装置と、該設定処理装置が前記複数の通信I/F部のいずれかを利用して通信可能な1以上のネットワーク装置とを備えてなるシステムであり、前記設定処理装置が、前記ネットワーク装置の1つを設定対象装置として、前記設定対象装置へ設定データを送信することにより、前記設定対象装置の設定を行う設定処理システムであって、
    前記設定処理装置は、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置との通信が可能か否かを試験する試験手段と、
    該試験手段による試験の結果に基づいて、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部を特定する通信I/F部特定手段と、
    該通信I/F部特定手段によって特定された通信I/F部を利用して、前記設定処理装置から前記設定対象装置へ設定データを送信する送信手段と
    を備えていることを特徴とする設定処理システム。
  27. 前記試験手段は、
    前記複数の通信I/F部それぞれを利用して、前記設定対象装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求を送信する手段と、
    該応答要求に応じて応答が返されたら該応答を受信する手段と
    を有し、
    前記通信I/F部特定手段は、
    前記試験手段によって受信された応答中に含まれる情報に基づいて前記設定対象装置であるか否かを識別する手段と、
    該識別の結果が、前記設定対象装置であった場合に、前記応答要求の送信時および前記応答の受信時に利用した通信I/F部を、前記設定対象装置と通信可能な通信I/F部として特定する手段と
    を有することを特徴とする請求項26に記載の設定処理システム。
  28. 前記設定対象装置は、設定処理を受けていない未設定装置である
    ことを特徴とする請求項27に記載の設定処理システム。
  29. 請求項28に記載の設定処理システムを構成する際に利用されるネットワーク装置であって、
    前記未設定装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求が、前記設定処理装置から送信されてきたら、該応答要求を受信する応答要求受信手段と、
    前記設定処理装置による設定処理を受けたか否かを検出する検出手段と、
    該検出手段により、前記設定処理を受けていないことを検出した場合には、前記未設定装置であることを示す未設定フラグをセットした応答を、前記設定処理装置に返す未設定情報送信手段と
    を備えたことを特徴とするネットワーク装置。
  30. 請求項28に記載の設定処理システムを構成する際に利用されるネットワーク装置であって、
    前記未設定装置がネットワーク上に存在するか否かを問い合わせる応答要求が、前記設定処理装置から送信されてきたら、該応答要求を受信する応答要求受信手段と、
    前記設定処理装置による設定処理を受けたか否かを検出する検出手段と、
    該検出手段により、前記設定処理を受けていないことを検出した場合には、応答を前記設定処理装置に返す一方、前記設定処理を受けていることを検出した場合には、応答を前記設定処理装置に返さない未設定時応答手段と
    を備えたことを特徴とするネットワーク装置。
  31. 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)に則って前記応答要求の受信および前記応答の送信を行う
    ことを特徴とする請求項29または請求項30に記載のネットワーク装置。
JP2003415521A 2003-12-12 2003-12-12 設定処理プログラム、設定処理装置、およびネットワーク装置 Expired - Fee Related JP3948455B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003415521A JP3948455B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 設定処理プログラム、設定処理装置、およびネットワーク装置
US11/007,537 US7769837B2 (en) 2003-12-12 2004-12-09 Wireless LAN setting system and communication terminal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003415521A JP3948455B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 設定処理プログラム、設定処理装置、およびネットワーク装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007061905A Division JP2007193833A (ja) 2007-03-12 2007-03-12 設定処理プログラム、設定処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005174134A true JP2005174134A (ja) 2005-06-30
JP3948455B2 JP3948455B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=34734990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003415521A Expired - Fee Related JP3948455B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 設定処理プログラム、設定処理装置、およびネットワーク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3948455B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124596A (ja) * 2005-09-28 2007-05-17 Make Softwear:Kk 写真シール作成装置、写真シール作成装置の制御方法、および写真シール作成装置の制御プログラム
JP2008227884A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2009044701A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Brother Ind Ltd 無線通信接続システム及びネットワーク装置
JP2010087908A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 無線通信装置、接続方法及びプログラム
JP2010087922A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 無線ネットワークへの接続方法、無線通信装置及びプログラム
JP2010087909A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 無線通信装置、接続方法及びプログラム
JP2011015436A (ja) * 2005-09-28 2011-01-20 Make Softwear:Kk 写真シール作成装置
EP2369863A1 (en) 2010-03-18 2011-09-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Controlling device
JP2013042546A (ja) * 2012-11-01 2013-02-28 Brother Ind Ltd 無線通信接続システム及びネットワーク装置
WO2013038922A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 横河電機株式会社 無線通信装置及び無線通信システム
US8607048B2 (en) 2010-03-18 2013-12-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wireless communication system
JP2015125716A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 ブラザー工業株式会社 接続管理プログラム、情報処理装置および情報処理装置の制御方法
JP2018022408A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
US9907016B2 (en) 2013-06-11 2018-02-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device
US10129922B2 (en) 2016-03-11 2018-11-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication apparatus
JP2018205946A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、管理装置、システムおよびプログラム
JP2019117541A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 ブラザー工業株式会社 通信装置のためのコンピュータプログラムと通信装置
US10425889B2 (en) 2015-09-03 2019-09-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124596A (ja) * 2005-09-28 2007-05-17 Make Softwear:Kk 写真シール作成装置、写真シール作成装置の制御方法、および写真シール作成装置の制御プログラム
JP2011015436A (ja) * 2005-09-28 2011-01-20 Make Softwear:Kk 写真シール作成装置
JP4714559B2 (ja) * 2005-09-28 2011-06-29 株式会社メイクソフトウェア 写真シール作成装置、写真シール作成装置の制御方法、および写真シール作成装置の制御プログラム
JP4714797B2 (ja) * 2005-09-28 2011-06-29 株式会社メイクソフトウェア 写真シール作成装置
JP2008227884A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2009044701A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Brother Ind Ltd 無線通信接続システム及びネットワーク装置
US8457085B2 (en) 2007-08-13 2013-06-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wireless connecting system for connecting network apparatus to wireless network and network apparatus used in wireless connecting system
JP2010087908A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 無線通信装置、接続方法及びプログラム
JP2010087922A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 無線ネットワークへの接続方法、無線通信装置及びプログラム
JP2010087909A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 無線通信装置、接続方法及びプログラム
US8428262B2 (en) 2008-09-30 2013-04-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method to connect wireless communication device, wireless communication device, and computer usable medium therefor
US8351607B2 (en) 2008-09-30 2013-01-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wireless communication device, method for wireless connection, and computer usable medium therefor
US8520853B2 (en) 2008-09-30 2013-08-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wireless communication device, method for wireless connection, and computer usable medium therefor
US8607048B2 (en) 2010-03-18 2013-12-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wireless communication system
US9143939B2 (en) 2010-03-18 2015-09-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Controlling device
US8516579B2 (en) 2010-03-18 2013-08-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Controlling device
EP2369863A1 (en) 2010-03-18 2011-09-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Controlling device
WO2013038922A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 横河電機株式会社 無線通信装置及び無線通信システム
JP2013078107A (ja) * 2011-09-14 2013-04-25 Yokogawa Electric Corp 無線通信装置及び無線通信システム
JP2013042546A (ja) * 2012-11-01 2013-02-28 Brother Ind Ltd 無線通信接続システム及びネットワーク装置
US9907016B2 (en) 2013-06-11 2018-02-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device
JP2015125716A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 ブラザー工業株式会社 接続管理プログラム、情報処理装置および情報処理装置の制御方法
US10425889B2 (en) 2015-09-03 2019-09-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device
US10129922B2 (en) 2016-03-11 2018-11-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication apparatus
JP2018022408A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
JP2018205946A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、管理装置、システムおよびプログラム
JP2019117541A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 ブラザー工業株式会社 通信装置のためのコンピュータプログラムと通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3948455B2 (ja) 2007-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3948455B2 (ja) 設定処理プログラム、設定処理装置、およびネットワーク装置
US7769837B2 (en) Wireless LAN setting system and communication terminal
US20230155977A1 (en) Communication apparatus, methods, and non-transitory computer-readable media for determining ip addresses for use in different networks
US7362722B2 (en) Radio station, operation control program, and operation control method
US8213362B2 (en) Method and system for a node to join a wireless ad-hoc network
US8320347B2 (en) Wireless communication device and computer usable medium therefor
JP3888342B2 (ja) ネットワーク装置
US8904491B2 (en) Network connecting device and method
US8228808B2 (en) Information communication device and method for selecting protocol
US20130132576A1 (en) Network Device, Method of Controlling Network Device, and Recording Medium on Which Program for Controlling Network Device Is Recorded
US7430183B2 (en) Communication system for connecting a communication apparatus to a specific connecting apparatus
US7822834B2 (en) Wireless communication system for exchanging signals between computer and device and computer and device used in such system
US20180063364A1 (en) Information processing device and non-transitory recording medium
JP2007150509A (ja) リピータ機能設定可能な無線lanアクセスポイントと無線端末、及び中継ルート探索方法
CN109426469B (zh) 信息处理设备、控制方法和记录介质
JP6253250B2 (ja) 通信装置、通信装置の制御方法、プログラム
JP2007193833A (ja) 設定処理プログラム、設定処理装置
JP5105708B2 (ja) アドレス情報に基づいてアクセス制限を行なうデータ処理装置、データ処理装置と通信する情報処理装置、アドレス情報の設定方法、情報処理装置の制御方法及びプログラム
JP4488015B2 (ja) ネットワークシステム
JP4367067B2 (ja) 無線ネットワークアダプタ装置
WO2011039836A1 (ja) 無線lan装置および無線通信方法
WO2023181840A1 (ja) 無線通信装置、無線通信装置の制御方法およびプログラム
JP2007329563A (ja) 通信システム
JP2020010139A (ja) 端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、通信装置
JP2011239290A (ja) 無線通信装置、プロジェクターおよび無線通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3948455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees