JP2005171510A - 操作装置および作業車両 - Google Patents

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一雄 藤島
Keihan Ishii
啓範 石井
Taisuke Ota
泰典 太田
Kunitsugu Tomita
邦嗣 冨田
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Abstract

【課題】 2つの操作レバーで2台のフロント作業機をそれぞれ独立して同時に操作可能であり、また、2つの操作レバーで1台のフロント作業機を操作可能な操作装置および作業車両を提供する。
【解決手段】 作業機操作レバー20a,20bがともに起立操作位置である場合、従来の油圧ショベルの操作と同様に、作業機操作レバー20a,20bの操作方向毎にいずれか1つのアクチュエータが駆動される通常制御モードに設定される。この場合、フロント選択スイッチ50で選択された左右いずれかのフロント作業機のみが操作可能となる。作業機操作レバー20a,20bがともに倒伏操作位置である場合、操縦装置17aで右側のフロント作業機を、操縦装置17bで左側のフロント作業機をそれぞれベクトル制御モードで操作可能とする。ベクトル制御モードでは、作業機操作レバー20a,20bの操作方向と、各作業具の先端部分の駆動方向とが一致する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、操作レバーによって多関節の腕を操作する操作装置、およびこの操作装置を用いる作業車両に関する。
2台のフロント作業機が取り付けられた多関節式作業車両が知られている。この作業機では、2台のフロント作業機を2つの操作レバーでそれぞれ独立して同時に操作可能としている。たとえば、それぞれの操作レバーが前後左右方向に傾動されると、それぞれのフロント作業機が前後上下に駆動される。また、それぞれのレバー把持部が軸芯周りに回動されると、フロント作業機が前後上下動する面内でそれぞれの作業機先端が回動される(特許文献1参照)。
特開平11−181815号公報
しかしながら、1台のフロント作業機を2本の操作レバーで操作する従来の作業車両とは操作方法が異なるため、従来の作業車両の操作に慣れたオペレータがこの作業車両を操作する場合には、作業効率が低下する恐れがある。
(1) 請求項1の発明による操作装置は、複数のアクチュエータによって駆動される多関節を有する1本もしくは複数本の腕をそれぞれ独立して操作する2つの操作手段と、操作手段の操作方向および操作量に応じてアクチュエータを駆動する操作信号を出力する操作信号出力手段と、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向と腕の先端部分の駆動方向とが一致するように、複数のアクチュエータを連携して駆動するベクトル制御モード、および、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータを駆動する通常制御モードを切り替える切替手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明による操作装置は、複数のアクチュエータによって駆動される多関節を有する2本の腕を操作する2つの操作手段と、操作手段の操作方向および操作量に応じてアクチュエータを駆動する操作信号を出力する操作信号出力手段と、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向と腕の先端部分の駆動方向とが一致するように、複数のアクチュエータを連携して駆動するベクトル制御モード、および、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータを駆動する通常制御モードを切り替える切替手段と、2本の腕のいずれか一方を選択する選択手段と、切替手段によりベクトル制御モードに切り替えられている場合には、選択手段による腕の選択状態に関わらず、一方の操作手段で一方の腕を操作し、他方の操作手段で他方の腕を操作するように制御し、切替手段により通常制御モードに切り替えられている場合には、選択手段で選択された腕のみを2つの操作手段で操作するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明による操作装置は、複数のアクチュエータによって駆動される多関節を有する2本の腕を操作する2つの操作手段と、操作手段の操作方向および操作量に応じてアクチュエータを駆動する操作信号を出力する操作信号出力手段と、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向と腕の先端部分の駆動方向とが一致するように、複数のアクチュエータを連携して駆動するベクトル制御モード、および、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータを駆動する通常制御モードを切り替える切替手段と、2本の腕のいずれか一方を選択する選択手段と、切替手段によりベクトル制御モードに切り替えられている場合には、選択手段で選択された一方の腕を一方の操作手段で操作するように制御し、かつ、他方の操作手段による操作を無効とし、切替手段により通常制御モードに切り替えられている場合には、選択手段で選択された腕のみを前記2つの操作手段で操作するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の操作装置において、2つの操作手段は、起立操作位置と倒伏操作位置の2位置で操作を行う操作レバーをそれぞれ有し、切替手段は、各操作レバーが起立操作位置もしくは倒伏操作位置のいずれかの操作位置に設定されているかを検出し、2つの操作レバーの双方が起立操作位置に設定されていることを検出すると通常制御モードに設定し、2つの操作レバーの双方が倒伏操作位置に設定されていることを検出するとベクトル制御モードに設定することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明による作業車両は、請求項1〜4のいずれかの項に記載の操作装置を備えることを特徴とする。
(1) 請求項1および請求項5の発明では、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向と腕の先端部分の駆動方向とが一致するように、複数のアクチュエータを連携して駆動するベクトル制御モード、および、操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、操作手段の操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータを駆動する通常制御モードに切り替えるように構成した。これにより、ベクトル制御モードが選択された場合、オペレータの意図するように腕の先端の位置を正確に制御できるので、簡単に操作できる。また、通常制御モードが選択された場合、従来の作業車両の操作に慣れたオペレータが、従来の作業車両と同じように操作できるので、作業効率が低下する恐れがなく、汎用性も高い。
(2) 請求項2および請求項3の発明では、ベクトル制御モードに設定されている場合には、一方の操作手段で一方の腕を操作し、他方の操作手段で他方の腕を操作するように構成した。これにより、運転者は運転席にすわったまま2本の腕を自由に操ることができ、2本の腕を同時に独立して簡単に操作することができる。その結果、構造物解体作業、廃棄物解体作業、土木建設作業等が容易に行えるようになり、作業効率が向上する。
―――第1の実施の形態(1腕型の作業車両)―――
図1〜8を参照して、本発明による操作装置を搭載した作業車両の第1の実施の形態を説明する。図1に示すように、油圧ショベルをベースとした作業車両100は、走行体1に旋回体3が旋回可能に取り付けられている。旋回体3の前部には運転室4が取付けられている。運転室4の後方にはエンジン及び油圧ポンプを含む主要駆動装置等の装置5が設けられている。
運転室4の右側の旋回体3には多関節の腕を有するフロント作業機110が取り付けられている。フロント作業機110は、上下方向に揺動自在に取り付けられたブーム10と、ブーム10に上下方向に揺動自在に取付けられたアーム12と、アーム12の先端部分(アーム先端)12cに上下方向に回動自在に取付けられた作業具であるグラップル14とを有する。作業具には、グラップル14の他にもカッタやブレーカ等が取り付け可能である。
フロント作業機110は、ブーム10を上下揺動させるブームシリンダ11と、アーム12を上下揺動させるアームシリンダ13と、グラップル14を上下回動させる作業具シリンダ15とを有する。
図2に運転室4の内部を示す。運転室4内には運転席16が設けられ、運転席16の右側および左側にはフロント作業機の操縦装置17a,17bがそれぞれ設置されている。
操縦装置17aは、運転席16の右側に軸Uaを中心に左右に揺動可能な肘受け18aと、肘受け18aの先端に取り付けられたアーム19aと、アーム19aの先端近傍に設けられた作業機操作レバー20aとを有する。また、肘受け18aの後部には、軸Uaを中心とする肘受け18aの回転変位量を検出して信号を発信する変位検出器24aが設けられている。
図3に示すように、作業機操作レバー20aは、やや左側に傾斜して起立した起立操作位置と、作業機操作レバー20aが左側に向かって略水平に倒伏した倒伏操作位置との間で姿勢を変更可能である。そのため、作業車両100の前後方向に略平行な軸Vaを中心に作業機操作レバー20aの全体が回動可能に構成されている。作業機操作レバー20aは、図2に示した起立操作位置において前後左右に傾動可能に(図3に示した倒伏操作位置において前後上下に)取付けられたレバー把持部21aを有する。さらに、レバー把持部21aは、作業機操作レバー20aの中心軸Waを中心に回動操作が可能である。
作業機操作レバー20aの下部近傍には、起立操作位置と倒伏操作位置とで作業機操作レバー20aを固定するための固定装置41a,42aが設けられている。固定装置41a,42aは、ゲートロックレバーと連動して、作業機操作レバー20aを固定する。なお、ゲートロックレバーは、図示しないが運転室4の出入口に設けられ、ゲートロック位置とゲートロック解除位置との間で操作される。ゲートロックレバーがゲートロック解除位置にあるときは、作業機操作レバー20aが操作されても各油圧シリンダ11,13,15は駆動されず、旋回体3も旋回されない。
ゲートロックレバーがゲートロック位置に操作されると、固定装置41a,42aは、作業機操作レバー20aを起立操作位置もしくは倒伏操作位置で固定する。ゲートロックレバーがゲートロック解除位置に操作されると、固定装置41a,42aは、軸Vaを中心に作業機操作レバー20aを回動可能に釈放する。したがって、固定装置41a,42aとゲートロックレバーとが連動することで、ゲートロック解除時にのみ、作業機操作レバー20aは軸Vaを中心に回動可能となる。
作業機操作レバー20aには、レバー把持部21aの傾動角度を検出して信号を発信する変位検出器25aと、レバー把持部21aの回転変位量を検出して信号を発信する変位検出器26aと、作業機操作レバー20aが起立操作位置であるか倒伏操作位置であるかを検出するレバー位置検出器40aとが設けられている。なお、変位検出器25a,26aは、例えばポテンショメータで構成され、レバー位置検出器40aは、例えばリミットスイッチや近接スイッチなどで構成される。
運転席16を挟んで操縦装置17aと左右対称に設けられた操縦装置17bは、操縦装置17aと同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。以下の説明では、操縦装置17bの各構成要素について、上述した操縦装置17aの各構成要素に対応する符号の末尾のaをbに代えて記載する。
図4はフロント作業機110の制御系の構成を示す。上述の各変位検出器24a〜26a、24b〜26bおよびレバー位置検出器40a,40bの検出信号は制御装置29に送られる。また、ブーム角度センサ36、アーム角度センサ37、作業具角度センサ38は、フロント作業機のブーム10、アーム12、グラップル14に設けられてそれぞれの角度を検出し、これらの検出信号を制御装置29に送る。
制御装置29は、各検出器24a〜26a,24b〜26b、40a,40b、および角度センサ36〜38の検出信号を入力し、所定の演算処理を行い、ブーム駆動系31、アーム駆動系32、作業具駆動系33、作業具操作系34、旋回駆動系35に制御信号を出力する。
ブーム駆動系31、アーム駆動系32、作業具駆動系33、作業具操作系34、旋回駆動系35の各系は、制御装置29からの各制御信号に応じて、ブームシリンダ11、アームシリンダ13、作業具シリンダ15、グラップル14を動作させるとともに、図示しない駆動手段、および旋回体3を旋回させる図示しない旋回モータをそれぞれ制御する。なお、以下の説明では、油圧ポンプからの圧油で駆動される各油圧シリンダ11,13,15、および旋回モータなどの油圧モータを総称してアクチュエータと呼ぶ。
―――操縦装置17a,17bの操作方法―――
上述の操縦装置17a,17bの操作方法は次のとおりである。運転席16に着座したオペレータは、上腕部から肘部を肘受け18a,18bに乗せ、前腕部をアーム19a,19bに乗せ、掌部で作業機操作レバー20a,20bのレバー把持部21a,21bを把持する。オペレータが前腕部を左右に揺動させることで、操縦装置17a,17bの肘受け18a,18bが軸Ua,Ubを中心に回動される。また、オペレータは、掌部で作業機操作レバー20a,20bのレバー把持部21a,21bを傾動し、また、レバー把持部21a,21bを軸Wa,Wb回りに回動することができる。
このように、操縦装置17a,17bの各部が操作されると、制御装置29は、上述のように各検出器24a〜26a,24b〜26b、40a,40b、および角度センサ36〜38の検出信号を受けて所定の演算を行い、各系31〜35に制御信号を出力して、後述するように、対応する各系のアクチュエータを所定の方向に駆動させる。
―――操縦装置17a,17bの操作内容とアクチュエータの動作について―――
第1の実施の形態の作業車両100では、作業機操作レバー20a,20bが起立操作位置にあるか、倒伏操作位置にあるかを、レバー位置検出器40a,40bから出力される検出信号によって判別し、その判別内容にしたがって、操縦装置17a,17bの操作内容とアクチュエータの動作との対応関係を異ならせている。この対応関係を操縦装置17a,17bの制御モードとして、以下に詳述する。
―――通常制御モード―――
作業機操作レバー20a,20bがともに起立操作位置である場合、作業機操作レバー20a,20bの操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータが駆動される通常制御モードに設定される。通常制御モードにおける作業機操作レバー20a,20bの操作方法は、従来の油圧ショベルの操作と同じ操作方法である。すなわち、通常制御モードでは、2本の作業機操作レバー20a,20bでフロント作業機110を操作する。そのため、通常制御モードでは、作業機操作レバー20a,20bの操作方向に対応するアクチュエータが駆動されるように、制御装置29からブーム駆動系31、アーム駆動系32、作業具駆動系33、作業具操作系34、旋回駆動系35の各系へ制御信号が送信される。図5に示すように、作業機操作レバー20a,20bの操作方向と、駆動されるアクチュエータとは一対一で対応する。
図5(a),(b)に示すように、作業機操作レバー20aが前後方向(図5(a)x方向)に操作されると、ブームシリンダ11が駆動されてブーム10が上下動し(図5(b)X方向)、作業機操作レバー20aが左右方向に操作されると(図5(a)y方向)、作業具シリンダ15が駆動されてグラップル14がアーム先端12cで回動する(図5(b)Y方向)。同様に、作業機操作レバー20bが前後方向に操作されると(図5(a)w方向)、アームシリンダ13が駆動されてアーム12が上下動し(図5(b)W方向)、作業機操作レバー20bが左右方向に操作されると(図5(a)z方向)、旋回モータが駆動されて旋回体3が旋回する(図5(b)Z方向)。
図5(a)に示したx−y平面内の任意の方向に作業機操作レバー20aが操作されると、作業機操作レバー20aの操作量のx方向成分およびy方向成分に応じてブームシリンダ11および作業具シリンダ15の双方が駆動される。同様に、図5(a)に示したw−z平面内の任意の方向に作業機操作レバー20bが操作されると、作業機操作レバー20aの操作量のw方向成分およびz方向成分に応じてアームシリンダ13および旋回モータの双方が駆動される。
なお、グラップル14それ自身は、不図示の足踏み式操作ペダルにて操作される。グラップル14以外の作業具が取り付けられている場合も同じである。また、通常制御モードでは、軸Ua,Ubを中心に肘受け18a,18bを左右に揺動する操作、および、中心軸Wa,wbを中心にレバー把持部21a,21bを回動する操作は無効であり、これらの操作ではいずれのアクチュエータも駆動されない。
通常制御モードにおけるアクチュエータの駆動速度は、作業機操作レバー20a,20bの各部の変位量と単純増加の関係、例えば比例関係にある。なお、この場合、作業機操作レバー20a,20bの各部の変位量の時間微分、すなわち作業機操作レバー20a,20bの各部の操作速度をアクチュエータの駆動速度に対応させ、作業機操作レバー20a,20bの各部の変位量をアクチュエータの駆動量に比例させてもよい。
―――ベクトル制御モード―――
運転席16の右側の作業機操作レバー20aが倒伏操作位置である場合、作業機操作レバー20aの操作方向と、グラップル14の先端部分の駆動方向とが一致するように、複数のアクチュエータが連携して駆動されるベクトル制御モードに設定される。そのため、ベクトル制御モードでは、複数のアクチュエータが同時駆動されて、作業機操作レバー20aの操作方向と、グラップル14の先端部分の駆動方向とが一致するように、制御装置29からブーム駆動系31、アーム駆動系32、作業具駆動系33、作業具操作系34、旋回駆動系35の各系へ制御信号が送信される。なお、作業機操作レバー20aが倒伏操作位置に回動されると、作業機操作レバー20bの起立/倒伏操作位置に関わらず、運転席16の左側の操縦装置17bによる操作は無効となる。
図6(a),(b)および図7(a),(b)に示すように、ベクトル制御モードでは、作業機操作レバー20aが前方(図7(a)xf方向)に操作されると、各シリンダ11,13,15が連携して駆動されて、グラップル14の対地角度を変化させずにアーム先端12cが作業車両100の前方(図7(b)Xf方向)に駆動される。作業機操作レバー20aが後方(図7(a)xb方向)に操作されると、各シリンダ11,13,15が連携して駆動されて、グラップル14の対地角度を変化させずにアーム先端12cが作業車両100の後方(図7(b)Xb方向)に駆動される。
作業機操作レバー20aが上方向(図7(a)yo方向)に操作されると、各シリンダ11,13,15が連携して駆動されて、グラップル14の対地角度を変化させずにアーム先端12cが上方向(図7(b)Yo方向)に駆動される。作業機操作レバー20aが下方向(図7(a)yi方向)に操作されると、各シリンダ11,13,15が連携して駆動されて、グラップル14の対地角度を変化させずにアーム先端12cが下方向(図7(b)Yi方向)に駆動される。
作業機操作レバー20aのレバー把持部21aが図7(a)のzo方向に回動されると、作業具シリンダ15が駆動されてグラップル14がアーム先端12cで図7(b)のZo方向に回動される。作業機操作レバー20aのレバー把持部21aが図7(a)のzi方向に回動されると、作業具シリンダ15が駆動されてグラップル14がアーム先端12cで図7(b)のZi方向に回動される。
図6(a),7(a)に示したx−y平面内の任意の方向に作業機操作レバー20aが操作されると、作業機操作レバー20aの操作量のx方向成分およびy方向成分に応じてアーム先端12cが駆動される。例えば、図7(a)に示すように、作業機操作レバー20aが水平前方のxf方向から上方に角度θα傾斜したj方向に操作されると、アーム先端12cは、作業機操作レバー20aの操作方向と同じ方向、すなわち、図7(b)に示した、水平前方のX方向から上方に角度θα傾斜したJ方向に駆動される。
図7(a)に示すように、作業機操作レバー20aのレバー把持部21aが角度θβだけ反時計方向に回動されると、グラップル14は、レバー把持部21aの回動方向と同じ方向に同じ角度だけ、すなわち、図7(b)に示した、角度θβだけ反時計方向に回動される。
このように、ベクトル制御モードに設定された場合、制御装置29は、作業機操作レバー20aの操作方向と、グラップル14の先端部分の駆動方向とが一致するように制御する。したがって、作業具の駆動方向は、作業機操作レバー20aの操作感覚に近い。
なお、ベクトル制御モードに設定された場合、旋回体3の旋回は、不図示の足踏み式操作ペダルにて操作される。また、グラップル14は、通常制御モードの時と同様に、不図示の足踏み式操作ペダルにて操作される。グラップル14以外の作業具が取り付けられている場合も同じである。
ベクトル制御モードにおけるアクチュエータの駆動速度は、通常制御モードの時と同様である。
―――フローチャート―――
図8は、第1の実施の形態の作業車両100に搭載された操作装置の動作を示すフローチャートである。この処理は、制御装置29で実行されるプログラムにより行われる。不図示のエンジンキースイッチがオンされるとこのプログラムが起動される。ステップS101において、作業機操作レバー20a,20bの操作位置(起立/倒伏)を検出してステップS103へ進む。
ステップS103において、ステップS101で検出した作業機操作レバー20a,20bの検出位置の双方が起立操作位置であるか否かを判断する。ステップS103が肯定判断されるとステップS105へ進み、作業機操作レバー20a,20bの操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータが駆動される通常制御モードに設定してリターンする。
ステップS103が否定判断されるとステップS107へ進み、ステップS101で検出した作業機操作レバー20aの検出位置が倒伏操作位置であるか否かを判断する。ステップS107が肯定判断されるとステップS109へ進み、作業機操作レバー20aの操作方向と、グラップル14の先端部分の駆動方向とが一致するように、複数のアクチュエータが連携して駆動されるベクトル制御モードに設定してリターンする。
ステップS107が否定判断されるとステップS111へ進み、作業機操作レバー20a,20bを正しい操作位置に設定するように促す旨を不図示の表示手段に表示してリターンする。
上述の処理によれば、作業機操作レバー20a,20bの起立/倒伏操作位置を検出して(ステップS101)、作業機操作レバー20a,20bの双方とも起立操作位置であれば(ステップS103肯定判断)、作業車両100を通常制御モードにて操縦可能とする(ステップS105)。作業機操作レバー20aが倒伏操作位置であれば(ステップS107肯定判断)、作業車両100をベクトル制御モードにて操縦可能とする(ステップS109)。作業機操作レバー20bのみが倒伏操作位置であれば(ステップS107否定判断)、作業機操作レバー20a,20bを正しい操作位置に設定するようオペレータに報知する(ステップS111)。
上述した第1の実施の形態の作業車両100は、次の作用効果を奏する。
(1) 通常の油圧ショベル等と同様に、作業機操作レバー20a,20bの操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータが駆動される通常制御モードと、作業機操作レバー20aの操作方向がグラップル14(作業具)の先端部分の駆動方向と一致するように複数のアクチュエータが連携して駆動されるベクトル制御モードとを切替可能とした。これにより、ベクトル制御モードを選択すれば、オペレータの意図するように作業具先端の位置を正確に制御できるので、簡単に操作できる。また、通常制御モードを選択すれば、従来の作業車両の操作に慣れたオペレータが、従来の作業車両と同じように操作できるので、作業効率が低下する恐れがなく、汎用性も高い。
(2) 作業機操作レバー20a,20bを起立操作位置とすれば通常制御モードとなり、作業機操作レバー20aを倒伏操作位置とすれば、ベクトル制御モードとなるようにした。通常制御モードにおける作業機操作レバー20a,20bの操作位置は、従来の作業車両と同じであるので、従来の作業車両の操作に慣れたオペレータに違和感を覚えさせない。また、ベクトル制御モードにおける作業機操作レバー20a,20bの操作位置では、作業具の駆動方向が作業機操作レバー20aの操作感覚に近いので、習熟度の低いオペレータでも、容易に操作できる。
(3) 作業機操作レバー20a,20bの起立/倒伏操作位置と、通常/ベクトル制御モードとが連動しているので、オペレータが予期しない作業車両100の動作が生じにくく、安全性が高い。
―――第2の実施の形態(双腕型の作業車両)―――
図9〜15を参照して、本発明による操作装置を搭載した作業車両の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。図9,10は、第2の実施の形態の作業車両の側面図、および平面図である。作業車両200は、フロント作業機を2組備える点で第1の実施の形態の作業車両100と異なる。
図10に示すように、運転室4の右側には第1ブラケット6aが設けられ、第1ブラケット6aにはスイング式の第1フロント作業機Aが取り付けられている。第1フロント作業機Aは、第1ブラケット6aに左右方向に揺動自在に取付けられた取付体7aと、取付体7aに上下方向に揺動自在に取り付けられたブーム10aと、ブーム10aに上下方向に揺動自在に取付けられたアーム12aと、アーム12aの先端部分(アーム先端)12caに上下方向に回動自在に取付けられた第1作業具であるブレーカ14aとを有する。
第1フロント作業機Aは、取付体7aを左右揺動させる揺動用シリンダ9aと、ブーム10aを上下揺動させるブームシリンダ11aと、アーム12aを上下揺動させるアームシリンダ13aと、ブレーカ14aを上下回動させる作業具シリンダ15aとを有する。
運転席16を挟んで第1フロント作業機Aと左右対称に設けられた第2フロント作業機Bは、第1フロント作業機Aと同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。以下の説明では、第2フロント作業機Bの各構成要素について、上述した第1フロント作業機Aの各構成要素に対応する符号末尾のaをbに代えて記載する。なお、第2フロント作業機Bに取り付けられる作業具は、グラップル14bである。
図11に運転室4の内部を示す。運転室4は、第1の実施形態の作業車両100とほぼ同じであるが、アーム19aにフロント選択スイッチ50が設けられている点で第1の実施形態の作業車両100と異なる。フロント選択スイッチ50は、後述するように、通常制御モードの時に操作可能とするフロント作業機を第1フロント作業機Aまたは第2フロント作業機Bいずれか一方に決定するスイッチである。
図12に第1フロント作業機Aおよび第2フロント作業機Bの制御系の構成を示す。上述の各検出器24a〜26a、24b〜26b、40a,40b、およびフロント選択スイッチ50の検出信号は制御装置29に送られる。
ブーム角度センサ36a、アーム角度センサ37a、作業具角度センサ38aは、第1フロント作業機Aのブーム10a、アーム12a、ブレーカ14aに設けられてそれぞれの角度を検出し、これらの検出信号を制御装置29に送る。同様に、ブーム角度センサ36b、アーム角度センサ37b、作業具角度センサ38bは、第2フロント作業機Bのブーム10b、アーム12b、ブレーカ14bに設けられてそれぞれの角度を検出し、これらの検出信号を制御装置29に送る。
制御装置29は、各検出器24a〜26a,24b〜26b、40a,40b、フロント選択スイッチ50、および角度センサ36a〜38b,36a〜38bの検出信号を入力し、所定の演算処理を行い、取付体スイング駆動系30a,30b、ブーム駆動系31a,31b、アーム駆動系32a,32b、作業具駆動系33a,33b、作業具操作系34a,34b、旋回駆動系35に制御信号を出力する。
取付体スイング駆動系30a,30b、ブーム駆動系31a,31b、アーム駆動系32a,32b、作業具駆動系33a,33b、作業具操作系34a,34b、旋回駆動系35は、制御装置29からの各制御信号に応じて、揺動用シリンダ9a,9b、ブームシリンダ11a,11b、アームシリンダ13a,13b、作業具シリンダ15a,15b、作業具14a,14bを動作させるとともに、図示しない駆動手段、および旋回体3を旋回させる図示しない旋回モータをそれぞれ制御する。
―――操縦装置17a,17bの操作内容とアクチュエータの動作について―――
第2の実施の形態の作業車両200における操縦装置17a,17bの操作内容とアクチュエータの動作との対応関係は、第1の実施形態の作業車両100とほぼ同じであるが、フロント作業機を2組備えているため、異なる点がある。以下、詳述する。
―――通常制御モード―――
作業機操作レバー20a,20bがともに起立操作位置である場合、第1の実施形態の作業車両100と同様に、作業機操作レバー20a,20bの操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータが駆動される通常制御モードに設定される。ただし、第2の実施形態の作業車両200では、フロント作業機を2組備えているため、フロント選択スイッチ50で選択された方のフロント作業機のみが操作可能となる。
フロント選択スイッチ50で第1フロント作業機Aが選択された場合、図13(a),(b)に示すように、作業機操作レバー20aが前後方向(図13(a)矢印x)に操作されると、ブームシリンダ11aが駆動されてブーム10aが上下動される(図13(b)矢印X)。作業機操作レバー20aが左右方向に操作されると(図13(a)矢印y)、作業具シリンダ15aが駆動されてブレーカ14aがアーム先端12caで回動される(図13(b)矢印Y)。同様に、作業機操作レバー20bが前後方向に操作されると(図13(a)矢印w)、アームシリンダ13aが駆動されてアーム12aが上下動され(図13(b)矢印W)、作業機操作レバー20bが左右方向に操作されると(図13(a)矢印z)、旋回モータが駆動されて旋回体3が旋回される(図13(b)矢印Z)。
軸Uaを中心に肘受け18aを左右に揺動するよう操作されると(図13(a)矢印ta)、揺動用シリンダ9aが駆動されて、取付体7aに取り付けられた第1フロント作業機Aが第1ブラケット6aを中心として、肘受け18aの揺動方向と同じ方向に左右に揺動される(図13(b)矢印Ta)。
フロント選択スイッチ50で、第2フロント作業機Bが選択された場合の操縦装置17a,17bの操作内容と第2フロント作業機Bの動作との対応関係も同様である(図13(a),(c)参照)。
―――ベクトル制御モード―――
作業機操作レバー20a,20bがともに倒伏操作位置である場合、操縦装置17aで第1フロント作業機Aをベクトル制御モードで操作可能とし、操縦装置17bで第2フロント作業機Bをベクトル制御モードで操作可能とする。なお、ベクトル制御モードでは、フロント選択スイッチ50は、無効となる。
図14(a),(b)に示すように、ベクトル制御モードでは、作業機操作レバー20aが前後方向(図14(a)矢印xa)に操作されると、各シリンダ11a,13a,15aが連携して駆動されて、ブレーカ14aの対地角度を変化させずにアーム先端12caが作業車両200の前後方向(図14(b)矢印Xa)に駆動される。作業機操作レバー20aが上下方向(図14(a)矢印ya)に操作されると、各シリンダ11a,13a,15aが連携して駆動されて、ブレーカ14aの対地角度を変化させずにアーム先端12caが上下方向(図14(b)矢印Ya)に駆動される。
作業機操作レバー20aのレバー把持部21aが図14(a)の矢印zaのように回動されると、作業具シリンダ15aが駆動されてブレーカ14aがアーム先端12caで図14(b)の矢印Zaのよう、レバー把持部21aの回動方向と同じ方向に回動される。
軸Uaを中心に肘受け18aを左右に揺動するよう操作された場合の動作は、通常制御モードと同じである。(図14(a)矢印ta、図14(b)矢印Ta)。
操縦装置17bの各部の操作内容と第2フロント作業機Bの動作との関係も上述のとおりである。
―――フローチャート―――
図15は、第2の実施の形態の作業車両200に搭載された操作装置の動作を示したフローチャートである。この処理は、制御装置29で実行されるプログラムにより行われる。不図示のエンジンキースイッチがオンされるとこのプログラムが起動される。ステップS201において、作業機操作レバー20a,20bの操作位置(起立/倒伏)を検出してステップS203へ進む。
ステップS203において、ステップS201で検出した作業機操作レバー20a,20bの検出位置の双方が起立操作位置であるか否かを判断する。ステップS203が肯定判断されるとステップS204へ進み、フロント選択スイッチ50の選択状態を検出してステップS205へ進む。ステップS205において、ステップS204で検出したフロント選択スイッチ50の選択状態に応じて、第1フロント作業機Aもしくは第2フロント作業機Bのいずれか一方を通常制御モードで運転するよう設定してリターンする。
ステップS203が否定判断されるとステップS207へ進み、ステップS201で検出した作業機操作レバー20a,20bの検出位置の双方が倒伏操作位置であるか否かを判断する。ステップS207が肯定判断されるとステップS209へ進み、操縦装置17aで第1フロント作業機Aをベクトル制御モードで操作し、操縦装置17bで第2フロント作業機Bをベクトル制御モードで操作するよう設定してリターンする。
ステップS207が否定判断されるとステップS211へ進み、作業機操作レバー20a,20bを正しい操作位置に設定するように促す旨を不図示の表示手段に表示してリターンする。
上述の処理によれば、作業機操作レバー20a,20bの起立/倒伏操作位置を検出して(ステップS201)、作業機操作レバー20a,20bの双方とも起立操作位置であれば(ステップS203肯定判断)、フロント選択スイッチ50で選択されたほうのフロント作業機を通常制御モードにて操縦可能とする(ステップS205)。作業機操作レバー20a,20bの双方とも倒伏操作位置であれば(ステップS207肯定判断)、操縦装置17aで第1フロント作業機Aをベクトル制御モードで操作し、操縦装置17bで第2フロント作業機Bをベクトル制御モードで操作するよう設定する(ステップS209)。作業機操作レバー20aもしくは20bのいずれか一方が起立操作位置で他方が倒伏操作位置であれば(ステップS207否定判断)、作業機操作レバー20a,20bを正しい操作位置に設定するようオペレータに報知する(ステップS211)。
上述した第2の実施の形態の作業車両200は、第1の実施の形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1) 作業機操作レバー20a,20bをともに倒伏操作位置にしてベクトル制御モードに設定することで、運転席16の右側に取り付けられた操縦装置17aによって右側の第1フロント作業機Aを操作し、運転席16の左側に取り付けられた操縦装置17bによって左側の第2フロント作業機Bを操作できる。運転者は運転席16にすわったまま2台のフロント作業機A,Bを自由に操ることができ、2台のフロント作業機A,Bを同時に独立して簡単に操作することができる。その結果、構造物解体作業、廃棄物解体作業、土木建設作業等が容易に行えるようになり、作業効率が向上する。
(2) 作業機操作レバー20a,20bをともに起立操作位置にして通常制御モードを選択すれば、従来の作業車両の操作に慣れたオペレータは、フロント選択スイッチ50で選択されたフロント作業機A,Bのいずれか一方を従来の作業車両と同じように操作できる。これにより、不慣れな操作による作業効率低下の恐れがない。
―――変形例―――
(1) 上述した第2の実施の形態では、ベクトル制御モード時にフロント選択スイッチ50は無効であるが、本発明はこれに限定されない。ベクトル制御モード時であってもフロント選択スイッチ50を有効としてもよい。例えば、フロント選択スイッチ50で第1フロント作業機Aが選択された場合、作業機操作レバー20aを倒伏操作位置に設定した操縦装置17aで第1フロント作業機Aを操作し、作業機操作レバー20bの操作位置に関係なく操縦装置17bの操作を無効としてもよい。同様に、フロント選択スイッチ50で第2フロント作業機Bが選択された場合、作業機操作レバー20bを倒伏操作位置に設定した操縦装置17bで第2フロント作業機Bを操作し、操縦装置17aの操作を無効としてもよい。
また、作業機操作レバー20aを倒伏操作位置とした操縦装置17aによって、フロント選択スイッチ50で選択された方のいずれか一方のフロント作業機のみを操作することとし、フロント選択スイッチ50の選択状態および作業機操作レバー20bの操作位置のいずれにも関係なく操縦装置17bの操作を無効としてもよい。同様に、作業機操作レバー20bを倒伏操作位置とした操縦装置17bによって、フロント選択スイッチ50で選択された方のいずれか一方のフロント作業機のみを操作することとし、フロント選択スイッチ50の選択状態および作業機操作レバー20aの操作位置のいずれにも関係なく操縦装置17aの操作を無効としてもよい。
また、上述した第2の実施の形態で説明した作業機操作レバーの操作位置と制御モードとの関係に加えて、作業機操作レバー20a,20bのいずれか一方のみが倒伏操作位置である場合には、作業機操作レバーが倒伏操作位置となった方の操縦装置によって、フロント選択スイッチ50で選択された方のいずれか一方のフロント作業機のみをベクトル制御で操作するようにしてもよい。さらに上述した各変形例の操作方法をそれぞれ選択可能とする選択スイッチを設けてもよい。
(2) 第2の実施の形態では、第1フロント作業機A及び第2フロント作業機Bの両方を、旋回体3に取付体7a,7bを介してブーム10a,10bを左右揺動自在に連結したスイング構造としたが、第1フロント作業機A及び第2フロント作業機Bのいずれか一方のみをスイング構造にしてもよい。
(3) 上述の説明では、作業機操作レバー20a,20bの起立/倒伏操作位置によって通常/ベクトル制御モードを選択するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、通常/ベクトル制御モード切替スイッチを別途設けてもよい。この場合、作業機操作レバー20a,20bの起立/倒伏操作位置に関係なく通常/ベクトル制御モードを選択できる。これにより、オペレータは、好きな操作位置で作業機操作レバー20a,20bを操作できる。
(4) 上述の説明では、作業車両として油圧ショベルをベースマシンとしたものについて説明したが、作業車両は特にこれには限らず、種々の変形が可能である。例えば、第1フロント作業機A及び第2フロント作業機Bをともにスイング構造のないブーム、アーム、作業具からなる作業車両としてもよい。この場合には、運転席の側部の肘受けを左右揺動自在に取り付ける必要はない。
(5) さらに、上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
以上の実施の形態およびその変形例において、たとえば、操作手段は操縦装置17a,17bに、操作信号出力手段は変位検出器24a,24b,25a,25b,26a,26bに、切替手段はレバー位置検出器40a,40bに、選択手段はフロント選択スイッチ50に、制御手段は、制御装置29にそれぞれ対応する。さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における機器構成に何ら限定されない。
本発明による第1の実施の形態の作業車両の側面図である。 図1の作業車両100の運転室4の内部を示す図である。 作業機操作レバー20a,20bを示す図である。 フロント作業機110の制御系の構成を示す図である。 通常制御モードにおける、操縦装置17a,17bの操作内容とフロント作業機110の動作との関係を示す図であり、(a)は、操縦装置17a,17bの操作内容を示し、(b)は、フロント作業機110の動作を示す。 ベクトル制御モードにおける、操縦装置17aの操作内容とフロント作業機110の動作との関係を示す図であり、(a)は、操縦装置17aの操作内容を示し、(b)は、フロント作業機110の動作を示す。 ベクトル制御モードにおける、作業機操作レバー20aの操作方向とグラップル14の動作方向との関係を示す図であり、(a)は、作業機操作レバー20aの操作方向を示し、(b)は、グラップル14の動作方向を示す。 作業車両100に搭載された操作装置の動作を示すフローチャートである。 本発明による第2の実施の形態の作業車両の側面図である。 図9の作業車両200の平面図である。 図9,10の作業車両200の運転室4の内部を示す図である。 第1フロント作業機Aおよび第2フロント作業機Bの制御系の構成を示す図である。 通常制御モードにおける、操縦装置17a,17bの操作内容と各フロント作業機の動作との関係を示す図であり、(a)は、操縦装置17a,17bの操作内容を示し、(b)は、第1フロント作業機Aの動作を示し、(c)は、第2フロント作業機Bの動作を示す。 ベクトル制御モードにおける、操縦装置17a,17bの操作内容と各フロント作業機の動作との関係を示す図であり、(a)は、操縦装置17a,17bの操作内容を示し、(b)は、第1フロント作業機Aの動作を示し、(c)は、第2フロント作業機Bの動作を示す。 作業車両200に搭載された操作装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 走行体 3 旋回体
10,10a,10b ブーム 11,11a,11b ブームシリンダ
12,12a,12b アーム 13,13a,13b アームシリンダ
14 作業具(グラップル) 14a ブレーカ
14b グラップル 15,15a,15b 作業具シリンダ
17a,17b 操縦装置 18a,18b 肘受け
20a,20b 作業機操作レバー 21a,21b レバー把持部
24a,24b,25a,25b,26a,26b 変位検出器
29 制御装置 40a,40b レバー位置検出器
50 フロント選択スイッチ 100,200 作業車両
110 フロント作業機

Claims (5)

  1. 複数のアクチュエータによって駆動される多関節を有する1本もしくは複数本の腕をそれぞれ独立して操作する2つの操作手段と、
    前記操作手段の操作方向および操作量に応じて前記アクチュエータを駆動する操作信号を出力する操作信号出力手段と、
    前記操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、前記操作手段の操作方向と前記腕の先端部分の駆動方向とが一致するように、前記複数のアクチュエータを連携して駆動するベクトル制御モード、および、前記操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、前記操作手段の操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータを駆動する通常制御モードを切り替える切替手段とを備えることを特徴とする操作装置。
  2. 複数のアクチュエータによって駆動される多関節を有する2本の腕を操作する2つの操作手段と、
    前記操作手段の操作方向および操作量に応じて前記アクチュエータを駆動する操作信号を出力する操作信号出力手段と、
    前記操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、前記操作手段の操作方向と前記腕の先端部分の駆動方向とが一致するように、前記複数のアクチュエータを連携して駆動するベクトル制御モード、および、前記操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、前記操作手段の操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータを駆動する通常制御モードを切り替える切替手段と、
    前記2本の腕のいずれか一方を選択する選択手段と、
    前記切替手段によりベクトル制御モードに切り替えられている場合には、前記選択手段による腕の選択状態に関わらず、一方の操作手段で一方の腕を操作し、他方の操作手段で他方の腕を操作するように制御し、前記切替手段により通常制御モードに切り替えられている場合には、前記選択手段で選択された腕のみを前記2つの操作手段で操作するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする操作装置。
  3. 複数のアクチュエータによって駆動される多関節を有する2本の腕を操作する2つの操作手段と、
    前記操作手段の操作方向および操作量に応じて前記アクチュエータを駆動する操作信号を出力する操作信号出力手段と、
    前記操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、前記操作手段の操作方向と前記腕の先端部分の駆動方向とが一致するように、前記複数のアクチュエータを連携して駆動するベクトル制御モード、および、前記操作信号出力手段から出力される操作信号に基づいて、前記操作手段の操作方向毎にあらかじめ定められた1つのアクチュエータを駆動する通常制御モードを切り替える切替手段と、
    前記2本の腕のいずれか一方を選択する選択手段と、
    前記切替手段によりベクトル制御モードに切り替えられている場合には、前記選択手段で選択された一方の腕を一方の操作手段で操作するように制御し、かつ、他方の操作手段による操作を無効とし、前記切替手段により通常制御モードに切り替えられている場合には、前記選択手段で選択された腕のみを前記2つの操作手段で操作するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする操作装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の操作装置において、
    前記2つの操作手段は、起立操作位置と倒伏操作位置の2位置で操作を行う操作レバーをそれぞれ有し、
    前記切替手段は、前記各操作レバーが起立操作位置もしくは倒伏操作位置のいずれかの操作位置に設定されているかを検出し、前記2つの操作レバーの双方が起立操作位置に設定されていることを検出すると前記通常制御モードに設定し、前記2つの操作レバーの双方が倒伏操作位置に設定されていることを検出すると前記ベクトル制御モードに設定することを特徴とする操作装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の操作装置を備えることを特徴とする作業車両。
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