JP2005171085A - 無機塗料組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】合成樹脂系の塗料の課題である耐磨耗性、耐熱性、耐候性の向上を図ると同時に、従来の無機系塗料の欠点であった、低温での成膜、耐衝撃性の向上、硬化時間の短縮化を可能とする無機塗料組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】SiO2/M2O(MはNa又はK)のモル比が3.5〜10のケイ酸アルカリ、リン酸塩、ケイ酸カルシウム粉末及び水を含有する無機塗料組成物であって、該無機塗料組成物中の全固形分100質量部に対して、前記ケイ酸アルカリが30〜90質量部、前記リン酸塩が1〜30質量部、前記ケイ酸カルシウム粉末が5〜60質量部であり、かつ、固形分濃度20〜70質量%の無機塗料組成物。
【選択図】なし
【解決手段】SiO2/M2O(MはNa又はK)のモル比が3.5〜10のケイ酸アルカリ、リン酸塩、ケイ酸カルシウム粉末及び水を含有する無機塗料組成物であって、該無機塗料組成物中の全固形分100質量部に対して、前記ケイ酸アルカリが30〜90質量部、前記リン酸塩が1〜30質量部、前記ケイ酸カルシウム粉末が5〜60質量部であり、かつ、固形分濃度20〜70質量%の無機塗料組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、無機塗料組成物に関する。
従来、建築外装塗装等に使用される塗料は、通常、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系等の合成樹脂系のものが多く使用されている。これらの合成樹脂系塗料は、常温近くの低温で、しかも、短時間で塗膜が形成できるうえ、塗膜の密着性、耐衝撃性、耐水性等に優れるという利点がある。しかし、これらの合成樹脂系塗料は、耐熱性が低く、塗膜硬度が低いこと、さらには耐候性が低いこと等から、車両等のエンジン回りの高温パイプの塗装、不燃性が要求される建築物の内装材塗装、耐熱性、耐磨耗性の要求の高いトンネル内壁塗装等には適していない。
そこで、近年では、耐熱性、耐磨耗性、耐久性を向上させるために無機系の塗料について、様々な検討がなされ、一部実用化されつつある。無機系塗料としては、水ガラスに代表されるケイ酸アルカリ水溶液系が知られている。これまでのところ、緻密な塗膜とするには温度200℃以上の高温で焼結する必要があり、また、素材として可とう性に欠けるため耐衝撃性が低い等の理由から、極限られた用途にのみしか使用されていなかった(特許文献1)。これらの課題を解決するため、無機系塗料として、金属アルコキシドと無機質微粒子を基本として有機エマルジョンを含有した塗料が開発されているものの、塗膜硬度が上記無機塗料に比べ劣っているうえ、可とう性も不充分であり、耐衝撃性でも満足した結果が得られていない(特許文献2)。
本発明は、合成樹脂系の塗料の課題である耐熱性、耐磨耗性、耐候性の向上を図ると同時に、従来の無機系塗料の欠点であった、低温での成膜性、耐衝撃性の向上、硬化時間の短縮化を可能とする無機塗料組成物を提供することを目的とする。
本発明は、SiO2/M2O(MはNa又はK)のモル比が3.5〜10のケイ酸アルカリ、リン酸塩、ケイ酸カルシウム粉末及び水を含有する無機塗料組成物であって、該無機塗料組成物中の全固形分100質量部に対して、前記ケイ酸アルカリが30〜90質量部、前記リン酸塩が1〜30質量部、前記ケイ酸カルシウム粉末が5〜60質量部であり、かつ、固形分濃度20〜70質量%の無機塗料組成物を提供する。
本発明により、低温で短時間で硬化し、基材との密着性に優れ、塗膜硬度が高く、耐磨耗性に優れるうえ、耐衝撃性、耐水性、耐熱性、耐候性にも優れた塗膜を形成する無機塗料組成物を得ることができる。本発明の無機塗料組成物は、建築・土木分野、特にトンネル内壁塗装用に最適である。
本発明の無機塗料組成物は、ケイ酸アルカリを含有する。本発明では、ケイ酸アルカリは無機塗料組成物の主材としての役割をする。ケイ酸アルカリのSiO2/M2O(MはNa又はK、以下省略する)のモル比が3.5未満であると、無機塗料組成物を塗工して得られた塗膜の耐水性が低下するため好ましくなく、SiO2/M2Oのモル比が10超であると、基材と塗膜との密着性が低下して剥がれやすくなるため好ましくない。本発明では、ケイ酸アルカリは、塗膜の硬化後において、亀裂が発生しにくいことから、ケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムが採用される。また、本発明では、ケイ酸アルカリのSiO2/M2Oのモル比は4〜7が特に好ましい。特に、SiO2/M2Oのモル比4〜7のケイ酸カリウムが、得られる塗膜の硬度の高いことや耐水性もよく、基材との密着性のよいことから最も好ましい。後述するように、本発明のケイ酸アルカリは水溶液原料を使用することが好ましい。組成物中においても主として水溶液の形で存在することが好ましい。
本発明の無機塗料組成物は、リン酸塩を含有する。リン酸塩は、ケイ酸アルカリと速やかに反応することにより無機塗料組成物を塗工した際の塗膜のダレを防止する役割をする。リン酸塩は、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛、リン酸鉄、リン酸バリウム及びリン酸ジルコニウムからなる群より選ばれる1以上であることが好ましい。リン酸塩は、無機塗料組成物としてのポットライフが長いことや、塗工後、乾燥後の塗膜のダレの起きにくいことから、リン酸マグネシウム及びリン酸カルシウムからなる群より選ばれる1以上が特に好ましい。さらには、塗膜の強度が優れている点から、リン酸マグネシウムが最も好ましい。無機塗料組成物中において、リン酸塩は粉末状で含まれていてもよく、一部溶解していてもよい。
本発明の無機塗料組成物は、ケイ酸カルシウム粉末を含有する。ケイ酸カルシウム粉末は、主材であるケイ酸アルカリと反応して、塗膜が安定した硬度を有するための役割をする。ケイ酸カルシウム粉末は、ワラストナイト、トベルモライト又はゾノトライトが好ましい。ケイ酸カルシウム粉末は、塗膜が硬化した際に最も安定性に優れることから、ワラストナイトが特に好ましい。なお、ケイ酸カルシウム粉末は平均粒径1〜40μmのものが好ましく、平均粒径3〜20μmのものが特に好ましい。
本発明の無機塗料組成物は、全固形分100質量部に対して、ケイ酸アルカリが30〜90質量部、リン酸塩が1〜30質量部、ケイ酸カルシウム粉末が5〜60質量部であることが必要である。ケイ酸アルカリが30質量部未満であると、形成される塗膜の基材との密着性が悪くなるため好ましくなく、ケイ酸アルカリが90質量部超であると、形成される塗膜の耐水性、耐候性が低下するため好ましくない。ケイ酸アルカリは45〜80質量部が特に好ましい。また、リン酸塩が1質量部未満であると、塗膜の硬化時間が遅くなるため塗工後に液のだれ落ちが発生しやすくなることや、耐水性が低下するため雨水等により塗膜の脱落が起きるおそれがあるため好ましくなく、リン酸塩が30質量部超であると、無機塗料組成物のポットライフが短くなり、また、基材との密着性が低下するため好ましくない。リン酸塩は7〜20質量部が特に好ましい。また、ケイ酸カルシウム粉末が5質量部未満であると、塗膜の耐水性、耐候性が低下するおそれがあるため好ましくなく、ケイ酸カルシウム粉末が60質量部超であると、塗膜の基材との密着性が低下して、膜剥がれ等が起きるおそれがあるため好ましくない。ケイ酸カルシウム粉末は10〜40質量部が特に好ましい。
本発明の無機塗料組成物は、シリカ粒子を含有することができる。シリカ粒子は、ケイ酸アルカリ水溶液と反応して働き、強固な塗膜を形成する働きをするので好ましい。また、シリカ粒子は、骨材としても働き、塗膜収縮の防止する効果があるので好ましい。
シリカ粒子は平均粒径0.1〜10μmのものが好ましい。平均粒径0.1μm未満であると、シリカ粒子の比表面積が大きくなるために主材であるケイ酸アルカリと優先的に反応しやすくなり、無機塗料組成物の流動性が低下するおそれのあることから好ましくなく、平均粒径10μm超であると、逆に、主材であるケイ酸アルカリとの反応性が低下するため塗膜の強度が低下し、耐候性が低下するおそれのあることから好ましくない。平均粒径は0.2〜1.5μmが特に好ましい。
本発明において、シリカ粒子は、無機塗料組成物中の全固形分100質量部に対して、内掛けで0.1〜30質量部含有することが好ましい。シリカ粒子の含有量が30質量部超であると、造膜性の低下、基材との密着性が低下するおそれがあるため好ましくない。シリカ粒子の含有量は0.5〜15質量部が特に好ましい。また、本発明で使用されるシリカ粒子はヒュームドシリカ等のアモルファスのもの、又は、結晶性の鱗片状シリカ等が例示できる。
本発明の無機塗料組成物中は、ケイ酸アルカリ水溶液、リン酸塩、ケイ酸カルシウム粉末、さらには必要に応じて、適量の水と混ぜることにより製造することが好ましい。得られた無機塗料組成物は、固形分濃度20〜70質量%であることが必要である。固形分濃度20質量%未満であると、無機塗料組成物を塗工する際、適性な膜厚の塗膜を得ることができないため好ましくなく、固形分濃度70質量%超であると、無機塗料組成物の流動性が低下するため、塗工作業がしにくくなるので好ましくない。固形分濃度は35〜60質量%であることが特に好ましい。このようにして得られた塗料は、室温で24〜240時間保存ができる。
本発明の無機塗料組成物は、適宜公知の方法により形成することができ、スプレー、はけ塗り、ローラ仕上げ、バーコータ等の方法により形成することができる。
本発明の無機塗料組成物は、温度5℃程度以上であれば、自然乾燥することにより自動的に硬化することができるので好ましい。これにより、トンネル内装等の乾燥のために高い温度をかけることのできない場所にも好ましく使用できる。
塗膜は、膜厚10〜500μmが好ましい。塗膜は10μm未満であると、耐久性が充分でなくなるおそれがあるので好ましくなく、塗膜500μm超であると、塗膜に亀裂が入るおそれのあることから好ましくない。
以下に本発明の実施例(例1〜3、5〜8、12、14、15)及び比較例(例4、9、10、13)を示す。
[例1]
SiO2/K2Oモル比4のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:4号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、リン酸マグネシウム8水和物(関東化学社製、試薬1級)14.3質量部、ワラストナイト(キンセイマテック社製、型式:SH800、粒径6.5μm)35.7質量部を混合し、これに、水分を14.3質量部加えた後、十文字羽根を取りつけた強制撹拌機を使用して1000回転/分で10分間混練して無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%であった。
SiO2/K2Oモル比4のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:4号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、リン酸マグネシウム8水和物(関東化学社製、試薬1級)14.3質量部、ワラストナイト(キンセイマテック社製、型式:SH800、粒径6.5μm)35.7質量部を混合し、これに、水分を14.3質量部加えた後、十文字羽根を取りつけた強制撹拌機を使用して1000回転/分で10分間混練して無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%であった。
[評価試験]
例1により得られた無機塗料組成物について、JIS K 5600−1−7に示す塗れ膜厚評価法に則り、鋼板上に塗膜を形成し、下記に示す評価を行った。鋼板は、JIS K 5600−1−4に則り、準備した。この鋼板上に、例1の塗料をJIS K 5600−1−5に示すはけ塗り法に則り、およそ150〜250μm程度塗布した後、室温で7日間放置、乾燥して塗膜を形成した。この形成された塗膜品を使用して下記に示す塗膜性能試験を行った。
例1により得られた無機塗料組成物について、JIS K 5600−1−7に示す塗れ膜厚評価法に則り、鋼板上に塗膜を形成し、下記に示す評価を行った。鋼板は、JIS K 5600−1−4に則り、準備した。この鋼板上に、例1の塗料をJIS K 5600−1−5に示すはけ塗り法に則り、およそ150〜250μm程度塗布した後、室温で7日間放置、乾燥して塗膜を形成した。この形成された塗膜品を使用して下記に示す塗膜性能試験を行った。
塗膜硬度試験については、JIS K 5600−5−4の引っかき硬度(鉛筆)法に則り評価を行い、鉛筆硬度で6H以上であれば、無機塗料として満足できる。
塗膜の付着性試験については、JIS K 5600−5−6の付着性(クロスカット法)に則り、塗膜に3mm間隔でカットを入れ、25個のマス目について、透明感圧付着テープによる付着引き剥がし試験により評価を行った。25枚のうち20枚以上残ったものであれば、無機塗料として満足できる。
塗膜の付着性試験については、JIS K 5600−5−6の付着性(クロスカット法)に則り、塗膜に3mm間隔でカットを入れ、25個のマス目について、透明感圧付着テープによる付着引き剥がし試験により評価を行った。25枚のうち20枚以上残ったものであれば、無機塗料として満足できる。
耐水性試験については、JIS K 5600−6−2に示す、耐液体性(水中浸せき法)に則り、水中浸漬部と非水中浸漬部の色の変化、ぜい化の異常の有無について観察した。
耐熱性試験については、JIS K 5600−6−3に則り、試験後の色調変化、塗膜の損傷の具合について観察した。
耐候性試験については、JIS K 5600−7−7に示す、促進耐候試験(キセノンランプ法、5000時間照射)のサイクルAに則り、評価を行った。耐候性評価において、膜剥がれ量、大きさの様子については、JIS K 5600−8−5に則り評価を行った。また、白亜化については、JIS K 5600−8−6に則り評価を行い、白亜等級1、2を合格とした。また、試験前後の塗膜の光沢度の変化の様子をJIS K 5600−4−7に示す、入射角試験法により測定し、光沢度保持率を求めた。
評価結果を表1に示す。
耐候性試験については、JIS K 5600−7−7に示す、促進耐候試験(キセノンランプ法、5000時間照射)のサイクルAに則り、評価を行った。耐候性評価において、膜剥がれ量、大きさの様子については、JIS K 5600−8−5に則り評価を行った。また、白亜化については、JIS K 5600−8−6に則り評価を行い、白亜等級1、2を合格とした。また、試験前後の塗膜の光沢度の変化の様子をJIS K 5600−4−7に示す、入射角試験法により測定し、光沢度保持率を求めた。
評価結果を表1に示す。
[例2]
例1において、SiO2/K2Oモル比6のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:6号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表1に示す。
例1において、SiO2/K2Oモル比6のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:6号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表1に示す。
[例3]
例1において、例1と同じケイ酸カリウム水溶液135.6質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト33.9質量部、鱗片状シリカ(洞海化学工業社製、商品名:サンラブリーLFS HN050、固形分濃度15質量%、粒径0.5μm)33.9質量部を使用した以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は46質量%であった。
例1と同様にして、得られた無機塗料組成物の評価を行った。結果を表1に示す。
例1において、例1と同じケイ酸カリウム水溶液135.6質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト33.9質量部、鱗片状シリカ(洞海化学工業社製、商品名:サンラブリーLFS HN050、固形分濃度15質量%、粒径0.5μm)33.9質量部を使用した以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は46質量%であった。
例1と同様にして、得られた無機塗料組成物の評価を行った。結果を表1に示す。
[例4]
例1において、SiO2/K2Oモル比3のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:3号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表1に示す。
例1において、SiO2/K2Oモル比3のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:3号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表1に示す。
[例5]
例1において、例1と同じケイ酸カリウム水溶液142.9質量部、リン酸亜鉛4水和物(純正化学社製、試薬特級)14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表1に示す。
例1において、例1と同じケイ酸カリウム水溶液142.9質量部、リン酸亜鉛4水和物(純正化学社製、試薬特級)14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表1に示す。
[例6]
例1において、SiO2/Na2Oモル比4のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:4号、固形分濃度40質量%)133.3質量部と、リン酸三カルシウム(関東化学社製、試薬1級)13.3質量部、ワラストナイト(キンセイマテック社製、型式:SH1250、粒径4.5μm)33.3質量部を使用した以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%であった。
例1と同様にして、得られた無機塗料組成物の評価を行った。結果を表2に示す。
例1において、SiO2/Na2Oモル比4のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:4号、固形分濃度40質量%)133.3質量部と、リン酸三カルシウム(関東化学社製、試薬1級)13.3質量部、ワラストナイト(キンセイマテック社製、型式:SH1250、粒径4.5μm)33.3質量部を使用した以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%であった。
例1と同様にして、得られた無機塗料組成物の評価を行った。結果を表2に示す。
[例7]
例1において、SiO2/Na2Oモル比7のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:7号、固形分濃度40質量%)127質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム12.7質量部、例6と同じワラストナイト31.7質量部、さらにこれに、例3と同じ鱗片状シリカ31.7質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は44質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表2に示す。
例1において、SiO2/Na2Oモル比7のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:7号、固形分濃度40質量%)127質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム12.7質量部、例6と同じワラストナイト31.7質量部、さらにこれに、例3と同じ鱗片状シリカ31.7質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は44質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表2に示す。
[例8]
例1において、例6と同じケイ酸ナトリウム水溶液133.3質量部、例5と同じリン酸亜鉛13.3質量部、例6と同じワラスナイト33.3質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表2に示す。
例1において、例6と同じケイ酸ナトリウム水溶液133.3質量部、例5と同じリン酸亜鉛13.3質量部、例6と同じワラスナイト33.3質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表2に示す。
[例9]
例1において、例6と同じケイ酸ナトリウム水溶液55.6質量部(固形分換算で22.2質量部)と、例6と同じリン酸三カルシウム22.2質量部、例7と同じケイ酸カルシウム55.6質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は56質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表2に示す。
例1において、例6と同じケイ酸ナトリウム水溶液55.6質量部(固形分換算で22.2質量部)と、例6と同じリン酸三カルシウム22.2質量部、例7と同じケイ酸カルシウム55.6質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は56質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表2に示す。
[例10]
例1において、例6と同じケイ酸ナトリウム水溶液111.1質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム44.4質量部、例7と同じケイ酸カルシウム11.1質量部を使用した以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は60質量%であった。
例1と同様にして、得られた無機塗料組成物の評価を行った。結果を表2に示す。
例1において、例6と同じケイ酸ナトリウム水溶液111.1質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム44.4質量部、例7と同じケイ酸カルシウム11.1質量部を使用した以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得た。なお、得られた無機塗料組成物の固形分濃度は60質量%であった。
例1と同様にして、得られた無機塗料組成物の評価を行った。結果を表2に示す。
[例11]
例1において、SiO2/K2Oモル比10のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:10号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
例1において、SiO2/K2Oモル比10のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:10号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
[例12]
例1において、SiO2/Na2Oモル比10のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:10号、固形分濃度40質量%)133.3質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム13.3質量部、例6と同じワラストナイト33.3質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
例1において、SiO2/Na2Oモル比10のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:10号、固形分濃度40質量%)133.3質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム13.3質量部、例6と同じワラストナイト33.3質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
[例13]
例1において、SiO2/K2Oモル比11のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:11号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
例1において、SiO2/K2Oモル比11のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:11号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
[例14]
例1において、SiO2/Na2Oモル比8のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:8号、固形分濃度40質量%)133.3質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム13.3質量部、例6と同じワラストナイト33.3質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
例1において、SiO2/Na2Oモル比8のケイ酸ナトリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:8号、固形分濃度40質量%)133.3質量部と、例6と同じリン酸三カルシウム13.3質量部、例6と同じワラストナイト33.3質量部を使用する以外は、例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
[例15]
例1において、SiO2/K2Oモル比3.5のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:3.5号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
例1において、SiO2/K2Oモル比3.5のケイ酸カリウム水溶液(洞海化学工業社製、型式:3.5号、固形分濃度35質量%)142.9質量部、例1と同じリン酸マグネシウム8水和物14.3質量部、例1と同じワラストナイト35.7質量部を使用する以外は例1と同様にして操作を行い、無機塗料組成物を得ることができる。なお、得られる無機塗料組成物の固形分濃度は48質量%である。
例1と同様に評価する場合の予測される結果を表3に示す。
本発明により、低温で短時間に硬化し、基材との密着性に優れ、塗膜硬度が高く、耐磨耗性に優れるうえ、耐衝撃性、耐水性、耐熱性、耐候性にもすぐれた硬化膜を形成する無機塗料組成物を提供できる。
Claims (3)
- SiO2/M2O(MはNa又はK)のモル比が3.5〜10のケイ酸アルカリ、リン酸塩、ケイ酸カルシウム粉末及び水を含有する無機塗料組成物であって、該無機塗料組成物中の全固形分100質量部に対して、前記ケイ酸アルカリが30〜90質量部、前記リン酸塩が1〜30質量部、前記ケイ酸カルシウム粉末が5〜60質量部であり、かつ、固形分濃度20〜70質量%の無機塗料組成物。
- 前記リン酸塩がリン酸マグネシウム及びリン酸カルシウムからなる群より選ばれる1以上である請求項1に記載の無機塗料組成物。
- 前記無機塗料組成物中の全固形分100質量部に対して、シリカ粒子を内掛けで0.1〜30質量部含有する請求項1又は2に記載の無機塗料組成物。
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JP2003413239A JP2005171085A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 無機塗料組成物 |
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JP2003413239A JP2005171085A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 無機塗料組成物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10100203B2 (en) | 2014-07-07 | 2018-10-16 | University College Dublin, National University Of Ireland | Thermal control coatings |
WO2021051838A1 (zh) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 山东光韵智能科技有限公司 | 一种降噪耐磨抗老化外墙涂料的制造方法 |
-
2003
- 2003-12-11 JP JP2003413239A patent/JP2005171085A/ja active Pending
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WO2021051838A1 (zh) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 山东光韵智能科技有限公司 | 一种降噪耐磨抗老化外墙涂料的制造方法 |
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