JP2005170710A - グラウト用セメント組成物、グラウト用モルタル組成物、及びグラウト材料 - Google Patents

グラウト用セメント組成物、グラウト用モルタル組成物、及びグラウト材料 Download PDF

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Abstract

【課題】流動性の保持性能に優れ、かつ短期強度の発現性が良好で、膨張破壊を起すことのない急硬性のグラウト材料を提供する。
【解決手段】3CaO・SiO2固溶体、11CaO・7Al23・CaF2、及び無水セッコウを含有してなる超速硬性水硬性材料、アルミノケイ酸カルシウムガラスと無水セッコウを含有してなる急硬材、硝酸塩及び/又は亜硝酸塩を含有してなる促進剤、凝結調整剤、並びに、高性能減水剤を含有することを特徴とするグラウト用セメント組成物、該グラウト用セメント組成物と細骨材及び/又は水和不活性無機粉末とを配合してなるグラウト用モルタル組成物及び、該セメント組成物又はモルタル組成物と水とを混練してなるグラウト材料。
【選択図】なし



Description

本発明は、主に、土木・建築業界において使用されるグラウト用セメント組成物、グラウト用モルタル組成物、及びグラウト材料に関する。なお、本発明における部や%は特に規定しない限り質量基準である。
最近では、グラウト材料に要求される性能は益々高まってきており、特に急硬性のグラウト材料のさらなる進展が望まれている。
急硬性グラウト材料の要求物性としては、流動性が良好でその保持性に優れること、短期強度の発現性に優れること、及び寸法安定性に優れ、膨張破壊等を起さないことなどが挙げられ、これら全ての要求性能を満足することが求められている。しかしながら、流動性の保持性能を満たそうとすると、短期強度の発現性が得られにくくなったり、逆に、短期強度の発現性を良好にしようとすると、流動性の保持時間が確保できなかったり、膨張破壊を起したりしていた。このようなことから、急硬性のグラウト材料の開発は未だ充分とは言えず、さらなる改良が望まれている。
例えば、PC床版を用いた床版の造成工法では、打設から短時間でプレストレスを導入することが望まれている。この場合、床版はプレキャストあるため、一定の品質をもっている。ところが、これらPC床版の接合部には現場打ちのグラウト材料が使用され、この材料の強度発現性にプレストレス導入のタイミングは委ねられている。
このような背景から、PC床版の接合部に用いられるグラウト材料には急硬性のグラウト材料が必要とされている。そして、この用途における要求性能としては、流し込み可能な流動性を少なくとも20分以上確保できること、4時間で40N/mm2を発現すること、及びほどよい膨張性を与えることができ、その一方で長期的に寸法安定性があり、膨張破壊等を起さないことが挙げられる。しかしながら、この要求性能を満たす急硬性のグラウト材料は存在しないのが現状である。
例えば、超速硬性水硬性材料として、3CaO・SiO2固溶体、11CaO・7Al23・CaF2、及び無水セッコウを含有してなるものが提案されている(特許文献1、特許文献2、及び特許文献3参照)。しかしながら、この超速硬性水硬性材料を用いてグラウト材料を調製しても、流し込み可能な流動性を20分以上確保することができず、また4時間で40N/mm2を発現することもできないものであった。
一方、アルミノケイ酸カルシウムガラスと無水セッコウを主体とするセメント混和材やこれを含有するセメント組成物も知られている(特許文献4参照)。また、カルシウムアルミネートとセッコウ類からなる急硬成分を5〜50重量%含有する急硬セメントに1価及び/又は3価の金属の硫酸塩等を配合した超速硬セメント組成物も知られている(特許文献5参照)。
しかしながら、これらのセメント組成物を用いてグラウト材料を調製しても、流し込み可能な流動性を20分以上確保することができるものの、4時間で40N/mm2を発現するようなグラウト材料とはならないものであった。
なお、硝酸塩や亜硝酸塩がポルトランドセメントの凝結促進剤として利用できることも知られている(特許文献6、特許文献7参照)。しかしながら、これらの硝酸塩や亜硝酸塩のみでは、急硬性を付与することはできず、したがって、4時間で40N/mm2もの高強度発現することは不可能なものであった。さらに、これらの硝酸塩や亜硝酸塩は、むしろポルトランドセメント組成物の流動性低下を早めることはあるが、流動性を保持する効果を与えるものではなかった。
特公昭49−030683号公報 特公昭49−030684号公報 特公昭51−044135号公報 特開平04−097932号公報 特開平03−012350号公報 米国特許第3427175号明細書 特開昭50−080315号公報
本発明は、流動性の保持性能に優れ、かつ短期強度の発現性が良好で、膨張破壊を起すことのない急硬性のグラウト材料を提供することを目的とするものである。
本発明者は、数多くの実験を通して、特定のグラウト用セメント組成物を使用することによって、はじめて、前記要求性能を満たすグラウト材料の調製が可能となることを見出し本発明を完成するに至った。本発明は以下の各発明を包含する。
(1)3CaO・SiO2固溶体、11CaO・7Al23・CaF2、及び無水セッコウを含有してなる超速硬性水硬性材料、アルミノケイ酸カルシウムガラスと無水セッコウを含有してなる急硬材、硝酸塩及び/又は亜硝酸塩を含有してなる促進剤、凝結調整剤、並びに、高性能減水剤を含有することを特徴とするグラウト用セメント組成物。
(2)超速硬性水硬性材料が75〜85部、急硬材が15〜25部、促進剤が超速硬性水硬性材料と急硬材の合計100部に対して0.5〜3部である(1)項記載のグラウト用セメント組成物。
(3)前記(1)項又は(2)項に記載のグラウト用セメント組成物と細骨材及び/又は水和不活性無機粉末とを配合してなるグラウト用モルタル組成物。
(4)前記(1)項又は(2)項に記載のグラウト用セメント組成物と水とを混練してなるグラウト材料。
(5)水/グラウト用セメント組成物比が35〜45%である前記(4)項記載のグラウト材料。
(6)前記(3)項記載のグラウト用モルタル組成物と水とを混練してなるグラウト材料。
本発明のグラウト用セメント組成物を用いることにより、ある一定の時間は流動性を確保することができ、極めて短期の強度発現性に優れ、しかも、寸法安定性にも優れるグラウト材料が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で3CaO・SiO2固溶体とは、CaOをC、SiO2をSとするとC3S固溶体と表現されるものであり、CaOやSiO2を主成分とし、その他の成分として一般的にはAl23やMgOが含まれている。また、11CaO・7Al23・CaF2(以下、C117CaF2という)は、カルシウムアルミネートの1種であり、12CaO・7Al23にフッ素が固溶した化合物を総称するものである。ただし、C11Al7CaF2中のFのモル比は必ずしも1ではなく、通常は0.5〜1の間の値となっている。
3S固溶体、C11Al7CaF2、及び無水セッコウを含有してなる超速硬性水硬性材料(以下、水硬材料という)は、C3S固溶体とC11Al7CaF2を主体とするクリンカーを焼成し、後から無水セッコウを加えて調製される。ここで、C3S固溶体とC11Al7CaF2を主体とするクリンカーは、C3S固溶体やC11Al7CaF2のほかに、微量の2CaO・SiO2固溶体(C2S固溶体)やカルシウムアルミノフェライトを含有している。なお、本発明では、C3S固溶体とC11Al7CaF2とをそれぞれ別々に合成して混合したものでは、本発明の効果、即ち、優れた短期強度発現性は得られない。
水硬材料中の無水セッコウは特に限定されるものではないが、強度発現性の面から、通常、II型無水セッコウが使用される。
水硬材料の粉末度は、通常、ブレーン比表面積値(以下、ブレーン値という)で、4,000〜6,000cm2/gが好ましく、5,000cm2/g程度がより好ましい。ブレーン値が4,000cm2/g未満では強度発現性が充分でない場合があり、6,000cm2/gを超えると流動性の経時変化が大きくなる場合がある。また、該水硬材料としては、市販の「ジェットセメント」が使用可能である。
本発明で使用するアルミノケイ酸カルシウムガラスと無水セッコウを主体とする急硬材は、水硬性材料と組み合わせることにより、短時間で驚異的な強度発現性を発揮するものである。
ここで、アルミノケイ酸カルシウムガラス(以下、CASという)とは、CaO、Al23、及びSiO2を主成分とする非晶質物質を総称するものであり、特に限定されるものではないが、CaO40〜45%、Al2335〜42%、及びSiO210〜15%が好ましい。また、CASのガラス化率は、通常、95%以上である。
CASの粒度は、ブレーン値で、4,000〜8,000cm2/gが好ましく、5,000〜7,000cm2/gがより好ましい.4,000cm2/g未満では短期強度の発現性が充分でない場合があり、8,000cm2/gを超えると流動性の保持時間が充分でなくなる場合がある。
CASと無水セッコウを主体とする急硬材中のCASと無水セッコウの混合割合は、CAS100部に対して、無水セッコウ75〜125部が好ましく、100部程度がより好ましい。75部未満では、強度発現性が充分でなくなる場合があり、125部を超えると寸法変化が大きくなり、長期耐久性が悪くなる場合がある。
本発明で使用する硝酸塩及び/又は亜硝酸塩を主体とする促進剤(以下、本促進剤という)とは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、及びアンモニウムなどの硝酸塩及び/又は亜硝酸塩を総称するものである。これらの中で、カルシウムの硝酸塩及び/又は亜硝酸塩を選定することが、本発明の効果の面から、また、経済性の面から好ましい。カルシウムの硝酸塩及び/又は亜硝酸塩としては、グレースケミカルズ社製商品名「アーリーセット」や同商品名「ポーラセット」が市販されており、これらを使用することも可能である。
本促進剤の使用量は重要であり、水硬材料と急硬材の合計100部に対して、0.5〜3部で配合することが好ましい。0.5部未満では流動性の保持時間が充分でなく、また、短期の強度発現性が充分でない場合があり、3部を超えてもさらなる効果の増進が期待できない。
本発明で使用する凝結調節剤とは特に限定されるものではないが、その具体例としては、例えば、クエン酸、酒石酸、グルコン酸及びリンゴ酸等のオキシカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、及びアンモニウム塩、並びに、アルカリ金属の炭酸塩や重炭酸塩等の一種又は二種以上を挙げることができる。凝結調節剤の使用量は特に限定されるものではないが、通常、水硬材料と急硬材の合計100部に対して0.1〜2部が好ましく、0.3〜1部がより好ましい。0.1部未満では流動性の保持時間が充分でない場合があり、2部を超えると強度発現性が充分でない場合がある。
本発明で使用する高性能減水剤(以下、単に減水剤という)は、高性能AE減水剤もその範疇とし、その具体例としては、例えば、ナフタレン系としては、エヌエムビー社製商品名「レオビルドSP−9シリーズ」、花王社製商品名「マイティ2000シリーズ」、及び日本製紙社製商品名「サンフローHS−100」などが挙げられ、また、メラミン系としては、日本シーカ社製商品名「シーカメント1000シリーズ」や日本製紙社製商品名「サンフローHS−40」などが挙げられる。
さらに、アミノスルホン酸系としては、フローリック社製「フローリックSF500」シリーズなどが挙げられ、ポリカルボン酸系としては、エヌエムビー社製商品名「レオビルドSP−8シリーズ」、グレースケミカルズ社製商品名「ダーレックススーパー100PHX」、及び竹本油脂社製商品名「チューポールHP−8シリーズ」や「チューポールHP−11シリーズ」などが挙げられる。
本発明ではこれら減水剤のうちの一種又は二種以上が使用可能であるが、これらのうち、ポリカルボン酸系のものを使用することが好ましい。ポリカルボン酸系以外では、流動性の保持時間が充分でなかったり、強度発現性が悪くなる場合がある。
減水剤には粉末状のものも存在する。具体的には、ポリアルキルアリルスルホン酸塩の縮合物としては、第一工業製薬社製商品名「セルフロー110P」や出光石油化学社製商品名「IPC」などが、また、ナフタレンスルホン酸塩の縮合物としては、花王社製商品名「マイティ100」や三洋化成工業社製商品名「三洋レベロンP」などが、さらに、ポリカルボン酸系としては、三菱化成社製商品名「クインフロー750」や花王社製商品名「CAD9000P」などが挙げられる。
減水剤の使用量は特に限定されるものではないが、通常、水硬材料と急硬材の合計100部に対して、固形分換算で0.1〜1.5部が好ましい。0.1部未満では流動性が充分でなく、充填されない場合があり、1部を超えると材料分離を起す場合がある。
本発明のグラウト用セメント組成物中の各材料の配合割合は重要である。本発明においては、水硬材料75〜85部、急硬材15〜25部、水硬材料と急硬材の合計100部に対して0.5部〜3部の本促進剤を、凝結調整剤と高性能減水剤に併用することが好ましい。水硬材料が75部未満であったり、急硬材が25部を超えると寸法安定性が悪くなったり、膨張破壊を起す場合がある。逆に、水硬材料が85部を超えたり、急硬材が15部未満では短期強度発現性が充分でない場合がある。また、本促進剤が水硬材料と急硬材の合計100部に対して、0.5部未満では、流動性の保持時間が充分でなく、また、低温時の強度発現性も充分でない場合があり、3部を超えてもさらなる効果の増進が期待できない。
本発明のグラウト材料において、水の使用量は非常に重要である。具体的には、水/グラウト用セメント組成物比で、35〜45%が好ましく、40%前後で使用することがより好ましい。35%未満では長期的な寸法変化が悪くなったり、膨張破壊を起す場合があり、45%を超えると強度発現性の面で要求性能を満たせない場合がある。
本発明で用いる細骨材としては特に限定されるものではなく、その具体例としては、例えば、通常、ケイ石系や石灰石系の天然骨材、再生細骨材、並びに、これらの、例えば、ケイ石微分、石灰石微分、及び再生微粉末粉末等の不活性な無機粉末が使用可能である。細骨材の配合量は特に限定されるものではないが、通常、グラウト用セメント組成物100部に対して、150部以下が好ましく、100部以下がより好ましい。150部を超えると流動性の保持時間の確保や短期強度発現性が悪くなる場合がある。
本発明のグラウト材料はそれぞれの材料を施工時に混合してもよいし、一部あるいは全部を予め混合しておいても差し支えない。
以下、実施例及び比較例によって本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例等によって限定されるものではない。
実験例1
表1に示す水硬材料、急硬材、本促進剤A、凝結調節剤、及び減水剤を配合して実施例及び比較例のグラウト用セメント組成物を調製した。
このグラウト用セメント組成物を用いて、水/グラウト用セメント組成物比(水/組成物比)40%で練混ぜて実施例及び比較例のグラウト材料を調製し、流動性、圧縮強度、及び長さ変化率を評価した。結果を表1に併記する。
<使用材料>
水硬材料 :住友大阪セメント社製商品名「ジェットセメント」、比重3.06
急硬材 :CASと無水セッコウを等量混合物、比重2.90
本促進剤A:亜硝酸カルシウム、試薬1級
凝結調節剤:炭酸カリウム75部とクエン酸25部の混合物
減水剤 :ナフタレンスルホン酸系
水 :水道水
<測定方法>
流動性 :土木学会標準示方書(JSCE−F541)のJ14ロートによるコンシステンシーの測定に準じて流下値を測定。流下値が10秒以内を確保できる保持時間を流動性とした。
圧縮強度 :材齢4時間の圧縮強度をJIS A 1108に準じて測定した。
長さ変化率:JIS A 6202(B)に準じて測定した。
Figure 2005170710
実験例2
水硬材料80部と、急硬材20部の合計100部に対して、表2に示す本促進剤を使用したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表2に示す。
<使用材料>
本促進剤B:硝酸カルシウム、試薬1級
本促進剤C:本促進剤Aと本促進剤Bの等量混合物
Figure 2005170710
実験例3
水硬材料80部と、急硬材20部の合計100部に対して、本促進剤C1部を配合したグラウト用セメント組成物を調製し、グラウト用セメント組成物100部に対して細骨材を表3に示すように配合してグラウト用モルタル組成物を調製し、水/グラウト用セメント組成物比40%で練混ぜてグラウト材料を調製したこと以外は実験例2と同様に行った。ただし、減水剤の使用量は1.2倍に増して行った。結果を表3に示す。
<使用材料>
細骨材イ :ケイ石系細骨材、7号ケイ砂、比重2.62、粒径5mm以下
細骨材ロ :石灰石系細骨材、新潟県青海鉱山産の石灰石の粉砕物、比重2.71、粒径5mm以下
細骨材ハ :ケイ石粉、細骨材イの粉砕物、ブレーン値4,000cm2/g、比重2.62
細骨材ニ :石灰石粉、細骨材ロの粉砕物、ブレーン値4,000cm2/g、比重2.71
Figure 2005170710
実験例4
水硬材料80部と、急硬材20部の合計100部に対して、本促進剤C1部を配合したグラウト用セメント組成物を調製し、グラウト用セメント組成物100部に対して細骨材イを100部配合してグラウト用モルタル組成物を調製した。
調整したグラウト用モルタル組成物と表4に示すような水/組成物比で練混ぜてグラウト材料を調製したこと以外は実験例3と同様に行った。結果を表4に示す。
Figure 2005170710
以上の各実験例による本発明の実施例と比較例の結果を示す表1〜表4から明らかなように、本発明のグラウト用セメント組成物を用いることにより、ある一定時間は流動性を確保することができ、極めて短期の強度発現性に優れ、しかも、寸法安定性にも優れるグラウト材料が提供される。
以上のとおり、本発明のグラウト材料は、一定時間、所望の流動性を確保することができ、また、極めて短期の強度発現性に優れ、しかも、寸法安定性にも優れていることから、PC床版の接合部に用いられるグラウト材料として、また、緊急補修用のグラウト材料等として広範な分野で利用可能である。

Claims (6)

  1. 3CaO・SiO2固溶体、11CaO・7Al23・CaF2、及び無水セッコウを含有してなる超速硬性水硬性材料、アルミノケイ酸カルシウムガラスと無水セッコウを含有してなる急硬材、硝酸塩及び/又は亜硝酸塩を含有してなる促進剤、凝結調整剤、並びに、高性能減水剤を含有することを特徴とするグラウト用セメント組成物。
  2. 超速硬性水硬性材料が75〜85部、急硬材が15〜25部、促進剤が超速硬性水硬性材料と急硬材の合計100部に対して0.5〜3部である請求項1記載のグラウト用セメント組成物。
  3. 前記請求項1又は2に記載のグラウト用セメント組成物と細骨材及び/又は水和不活性無機粉末とを配合してなるグラウト用モルタル組成物。
  4. 前記請求項1又は2に記載のグラウト用セメント組成物と水とを混練してなるグラウト材料。
  5. 水/グラウト用セメント組成物比が35〜45%である請求項4記載のグラウト材料。
  6. 前記請求項3記載のグラウト用モルタル組成物と、水とを混練してなるグラウト材料。
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